JP6235507B2 - 運搬車両の荷下ろし作業判定装置 - Google Patents

運搬車両の荷下ろし作業判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6235507B2
JP6235507B2 JP2015049794A JP2015049794A JP6235507B2 JP 6235507 B2 JP6235507 B2 JP 6235507B2 JP 2015049794 A JP2015049794 A JP 2015049794A JP 2015049794 A JP2015049794 A JP 2015049794A JP 6235507 B2 JP6235507 B2 JP 6235507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
loading platform
vehicle body
loading
unloading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015049794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016168924A (ja
Inventor
真也 寺田
真也 寺田
真二郎 齋藤
真二郎 齋藤
航 田中
航 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2015049794A priority Critical patent/JP6235507B2/ja
Priority to CN201510971356.4A priority patent/CN105966294B/zh
Priority to US15/002,469 priority patent/US9586511B2/en
Priority to EP16155062.9A priority patent/EP3067234B1/en
Publication of JP2016168924A publication Critical patent/JP2016168924A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6235507B2 publication Critical patent/JP6235507B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60PVEHICLES ADAPTED FOR LOAD TRANSPORTATION OR TO TRANSPORT, TO CARRY, OR TO COMPRISE SPECIAL LOADS OR OBJECTS
    • B60P1/00Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading
    • B60P1/04Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading with a tipping movement of load-transporting element
    • B60P1/28Tipping body constructions
    • B60P1/283Elements of tipping devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60PVEHICLES ADAPTED FOR LOAD TRANSPORTATION OR TO TRANSPORT, TO CARRY, OR TO COMPRISE SPECIAL LOADS OR OBJECTS
    • B60P1/00Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading
    • B60P1/04Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading with a tipping movement of load-transporting element
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60PVEHICLES ADAPTED FOR LOAD TRANSPORTATION OR TO TRANSPORT, TO CARRY, OR TO COMPRISE SPECIAL LOADS OR OBJECTS
    • B60P1/00Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading
    • B60P1/04Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading with a tipping movement of load-transporting element
    • B60P1/045Levelling or stabilising systems for tippers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60PVEHICLES ADAPTED FOR LOAD TRANSPORTATION OR TO TRANSPORT, TO CARRY, OR TO COMPRISE SPECIAL LOADS OR OBJECTS
    • B60P1/00Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading
    • B60P1/58Vehicles predominantly for transporting loads and modified to facilitate loading, consolidating the load, or unloading using vibratory effect
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q9/00Arrangement or adaptation of signal devices not provided for in one of main groups B60Q1/00 - B60Q7/00, e.g. haptic signalling
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/08Registering or indicating performance data other than driving, working, idle, or waiting time, with or without registering driving, working, idle or waiting time
    • G07C5/0808Diagnosing performance data

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Refuse-Collection Vehicles (AREA)
  • Loading Or Unloading Of Vehicles (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

本発明は、運搬車両の荷下ろし作業における判定を行う運搬車両の荷下ろし作業判定装置に関する。
一般に、ダンプトラック等の大型の運搬車両は、車体フレーム上に起伏可能に設けられた荷台を備えており、この荷台に運搬対象物としての積荷(例えば、砕石物又は土砂)を多量に積載した状態で走行することにより、積荷の運搬を行うものである。このような運搬車両の従来技術の1つとして、荷台と車体との間に伸縮可能に設けられ、積荷を荷台から排出するときに伸長して荷台を斜めに傾斜させるホイストシリンダと、このホイストシリンダに供給する圧油を発生する油圧源と、この油圧源とホイストシリンダとの間に設けられ、このホイストシリンダに対する圧油の供給、排出を制御する制御弁装置と、この制御弁装置の切換操作を行う操作装置とを備えた運搬車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術の運搬車両は、積荷を荷台内に積載した状態で運搬先の荷下ろし場まで走行した後、ホイストシリンダを伸長させて荷台を斜め後方に持上げることにより、荷台の傾斜方向に沿って積荷を荷下ろし場へと排出する。このとき、荷台内の積荷が、例えば、粘土質の土砂のように粘性が高い積荷である場合には、荷台を車体後方へ傾斜させても積荷の一部が荷台の内側に付着して滑り落ちないことがある。
このような荷台における積荷の残留を防止するために、従来技術の運搬車両は、積荷の排出作業、すなわち荷下ろし作業を行う際に、ホイストシリンダを上下に伸縮する方向で加振させるように制御弁装置の切換えを制御する構成としている。これにより、積荷の粘性が高くても、積荷が荷台内に残留することなく円滑に排出されるので、荷下ろし作業における作業性の向上を図ることができる。
特開2013−28306号公報
ところで、上述した運搬車両の荷下ろし作業において、積荷を荷台から平らな地表面に下すときのように、排出された積荷が後輪の後方位置で堆積して盛り土が形成された場合には、荷台に残された積荷の排出が盛り土に阻害されることにより、積荷が荷台内に滞留した状態になる。このような状態では、特許文献1の従来技術の運搬車両が、上述した制御弁装置の切換えの制御を行っても、盛り土が除去されるわけではないので、積荷の粘性に拘わらず、積荷の荷下ろし作業を効率的に行うのは困難である。
一方、積荷が荷台内に滞留しても、荷台を斜め後方に持上げて傾斜させた状態で車体を前進させることにより、荷台に残された積荷を排出することは可能であるが、上述の従来技術の運搬車両では、荷台の積載状態を監視する手段が考慮されていないので、積荷が荷台内に滞留しているかどうかをオペレータが推測して車体を動かす必要がある。従って、積荷が荷台内に滞留していることにオペレータが気付かなければ、積荷を荷台から全て下ろすまでに時間がかかるので、荷下ろし作業の効率が低下することが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、積荷が荷台内に滞留した状態になっても、積荷を荷台から効率良く下ろすことができる運搬車両の荷下ろし作業判定装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の運搬車両の荷下ろし作業判定装置は、車体フレームと、この車体フレームの上方に配置され、運搬対象物を積載する荷台と、前記車体フレームに対して前記荷台を起伏可能に設け、前記運搬対象物を前記荷台から下ろす際に、前記荷台を押し上げて起立させる駆動機構とを備えた運搬車両に適用され、前記運搬車両の荷下ろし作業における前記荷台の積載状態を判定する運搬車両の荷下ろし作業判定装置であって、車体の速度を検出する車体速度検出器と、前記車体フレームに対する前記荷台の傾斜状態を検出する傾斜状態検出器と、前記運搬対象物を前記荷台から下ろす際に生じる前記荷台の振動を検出する振動検出器と、前記車体速度検出器、前記傾斜状態検出器、及び前記振動検出器からの信号に基づいて、前記荷下ろし作業における前記荷台の積載状態が、前記運搬対象物が前記荷台内に滞っている状態を示す積荷滞り状態であるかどうかを判定する積荷滞り状態判定部と、前記積荷滞り状態判定部の判定結果を出力する出力部とを備え、前記積荷滞り状態判定部は、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が所定の速度未満に達したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに前記振動検出器によって前記荷台の振動が生じなくなったとみなせる状態が検出されたとき、前記荷台の積載状態が前記積荷滞り状態であると判定することを特徴としている。
本発明の運搬車両の荷下ろし作業判定装置によれば、積荷が荷台内に滞留した状態になっても、積荷を荷台から効率良く下ろすことができる。なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る荷下ろし作業判定装置の第1実施形態が適用される運搬車両の一例として挙げたダンプトラックの構成を示す側面図である。 図1に示すダンプトラックの荷下ろし作業の様子を示す図であり、特に荷下ろし場が平らな地表面に設定されている場合の図である。 図1に示すダンプトラックの荷下ろし作業の様子を示す図であり、特に荷下ろし場が崖下に設定されている場合の図である。 本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置の構成を示す図である。 図1に示すダンプトラックの荷下ろし作業の手順の流れを示すフローチャートである。 図1に示すダンプトラックの荷下ろし作業における車輪速度V、荷台の傾斜角度θ、及び車体状態STの関係を示す図である。 図4に示すコントローラの内部構成を示す機能ブロック図である。 粘性が高くない土砂を荷台から下すときの車輪速度V、荷台の傾斜角度θ、サスペンション圧力P、サスペンション圧力Pの時間差分ΔP、及び車体状態STの時系列変化を示す図である。 粘性が高い土砂を荷台から下すときの車輪速度V、荷台の傾斜角度θ、サスペンション圧力P、サスペンション圧力Pの時間差分ΔP、及び車体状態STの時系列変化を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置による荷台の積載状態の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図10に示すS1003における車体状態判定部による車体状態STの判定処理の流れを示すフローチャートである。 図11に示すS1102における荷台着座状態ST1時の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図11に示すS1104における荷台上げ状態ST2時の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図11に示すS1106における積荷下ろし状態ST3時の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図11に示すS1108における荷台上げ前進状態ST4時の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図11に示すS1109における荷台下げ状態ST5時の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図10に示すS1004における積荷滞り状態判定部による積荷滞り状態の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図10に示すS1005における積荷下ろし終了状態判定部による積荷下ろし終了状態の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図10に示すS1006における積荷付着状態判定部による積荷付着状態の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図10に示すS1007における表示装置による荷台の積載状態の通知処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る荷下ろし作業判定装置の構成を示す図である。 粘性が高くない土砂を荷台から下すときの車輪速度V、荷台の傾斜角度θ、荷台の加速度A、及び車体状態STの時系列変化を示す図である。 粘性が高い土砂を荷台から下すときの車輪速度V、荷台の傾斜角度θ、荷台の加速度A、及び車体状態STの時系列変化を示す図である。 本発明に係る荷下ろし作業判定装置の第3実施形態が適用される運搬車両の一例として挙げたダンプトラックの構成を示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る荷下ろし作業判定装置の構成を示す図である。 図25に示す加振制御装置が荷台を上下に加振させたときの車輪速度V、荷台の傾斜角度θ、サスペンション圧力P、及びサスペンション圧力Pの時間差分ΔPの時系列変化を示す図である。 図25に示す加振制御装置が荷台を前後に加振させたときの車輪速度V、荷台の傾斜角度θ、サスペンション圧力P、及びサスペンション圧力Pの時間差分ΔPの時系列変化を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る荷下ろし作業判定装置の構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る積荷滞り状態判定部による積荷滞り状態の判定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る積荷下ろし終了状態判定部による積荷下ろし終了状態の判定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る表示装置による荷台の積載状態の通知処理の流れを示すフローチャートである。 荷下ろし場が崖下に設定されている場合に、粘性が高くない土砂を荷台から下すときの車輪速度V、荷台の傾斜角度θ、サスペンション圧力P、サスペンション圧力Pの時間差分ΔP、及び車体状態STの時系列変化の一例を示す図である。
以下、本発明に係る運搬車両の荷下ろし作業判定装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
本発明に係る荷下ろし作業判定装置の第1実施形態は、運搬車両として、例えば図1に示すように、鉱山で採掘した砕石物や土砂等の運搬対象物を運搬するダンプトラック1に適用される。本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1は、オペレータが車両に搭乗して操作する有人車両を示し、まず、このダンプトラック1の構成について、図1、図2を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1は、図1、図2に示すように、車体フレーム2と、この車体フレーム2の前部の左右両端にそれぞれ回転可能に設けられた一対の前輪3と、車体フレーム2の後部の左右両端にそれぞれ回転可能に設けられた一対の後輪4と、車体フレーム2の上方に配置され、運搬対象物としての積荷(本実施例では、土砂として説明する)5を積載する荷台6と、車体フレーム2と前輪3との間に介装され、車体フレーム2を介して荷台6を支持するフロントサスペンションシリンダ7と、車体フレーム2と後輪4との間に介装され、車体フレーム2を介して荷台6を支持するリヤサスペンションシリンダ8とを備えている。
前輪3は、ダンプトラック1のオペレータによって操舵(ステアリング操作)される操舵輪として機能し、前輪3の直径は、後輪4と同様に、例えば、2〜4mに及ぶタイヤ径(外径寸法)に設定されている。後輪4は、ダンプトラック1の駆動輪として機能し、ダンプトラック1を走行させるための走行駆動装置(図示せず)によって回転駆動される。これにより、前輪3が後輪4に追従することにより、ダンプトラック1が走行するようになっている。
荷台6は、例えば、土砂5を多量に積載するために、全長が10〜13mにも及ぶ大型の容器として形成されている。また、荷台6は、土砂5を運搬する際の運搬位置(図1参照)と土砂5を荷台6から下ろす際の荷下ろし位置(図2参照)との間で、後述の駆動機構14によって車体フレーム2に対して姿勢を変更することができる。図2に示すように、荷台6が荷下ろし位置にあるときには、積載された土砂5が、傾斜した荷台6の内側の底面に沿って滑り落ちるように、運搬先の所定の荷下ろし場へ排出される。
フロントサスペンションシリンダ7は、車体フレーム2の前側に対して前輪3を上下方向へ揺動可能に支持し、車体の前側に作用する荷重や衝撃を内部の油圧により緩衝する油圧緩衝器として作用する。リヤサスペンションシリンダ8は、車体フレーム2の後側に対して後輪4を上下方向へ揺動可能に支持し、車体の後側に作用する荷重や衝撃を内部の油圧により緩衝する油圧緩衝器として作用する。
また、ダンプトラック1は、車体フレーム2の前側に取付けられ、オペレータが搭乗するキャブ11と、荷台6の前端からキャブ11の上方位置へ延設され、キャブ11を上側から覆う庇部12と、キャブ11の下方に配置され、後述の駆動機構14やコントローラ19(図4参照)の動力源としてのエンジン13と、車体フレーム2に対して荷台6を起伏可能に設け、土砂5を荷台6から下ろす際に、荷台6を押し上げて起立させる駆動機構14とを備えている。
キャブ11は、オペレータによってダンプトラック1を走行させたり、荷台6を起立させて土砂5を下したりするための操作が行われる運転室を形成している。従って、キャブ11の内部には、図示されないが、オペレータが着座する運転席、車体の進行方向を左右に切換える際に操作される操作用ハンドル、車体を加速させる際に操作されるアクセルペダル、車体を制動させる際に操作されるブレーキペダル、荷台6を起伏させる際に操作されるホイスト操作レバー、及びエンジン13を始動又は停止させる際に操作されるエンジンスイッチ等が設置されている。
庇部12は、キャブ11を上側からほぼ完全に覆うことにより、例えば、岩石等を含んだ飛び石からキャブ11を保護する機能を有している。また、庇部12は、万一、ダンプトラック1が転倒したときに、キャブ11内のオペレータを保護する機能を有している。エンジン13は、例えば、大型のディーゼルエンジンにより構成され、駆動機構14に含まれる後述の油圧ポンプ(図示せず)を回転駆動する。
駆動機構14は、例えば、車体フレーム2の後部と荷台6の後側の底部とを回転可能に連結し、車体フレーム2に対する荷台6の回動支点として機能する連結ピン141と、車体フレーム2のうち連結ピン141よりも前方に配置され、車体フレーム2と荷台6とを連結する一対のホイストシリンダ142と、車体フレーム2のうち前部に設置されたパワーユニット(図示せず)に一部の機器が収納され、ホイストシリンダ142を油圧により駆動するための後述の油圧機器とから構成されている。
ホイストシリンダ142は、例えば、車体フレーム2と荷台6との間に伸縮可能に左右にそれぞれ設けられ、図2に示すように、多段式(本実施例では、2段式)の油圧シリンダから構成されている。ホイストシリンダ142は、外側に位置する外筒部142aと、この外筒部142a内に伸縮可能に設けられた内筒部142bと、この内筒部142b内に伸縮可能に設けられたピストンロッド142cとから成っている。
上述の油圧機器は、例えば、車体フレーム2の中央側に設置され、作動油を貯蔵する作動油タンク143と、この作動油タンク143内の作動油を圧油としてホイストシリンダ142へ吐出する油圧ポンプ(図示せず)と、キャブ11内のホイスト操作レバーの操作に応じて、油圧ポンプからホイストシリンダ142へ供給される作動油の流れ(方向及び流量)を制御する方向制御弁(図示せず)とを有している。
このような構成の駆動機構14では、キャブ11内のホイスト操作レバーが、荷台6を押し上げる上げ位置に操作されると、方向制御弁を介して油圧ポンプからの作動油がホイストシリンダ142内のボトム側の油圧室に供給されると共に、ロッド側の油圧室の作動油が作動油タンク143へ戻される。このとき、ピストンロッド142cが内筒部142bから下方へ向けて押し出され、内筒部142が外筒部142aから下方へ向けて押し出されることにより、ホイストシリンダ142が伸長する。これにより、図2に示すように、ホイストシリンダ142が、連結ピン141を回動支点として荷台6を押し上げて斜め後方へ回動(傾斜)させることにより、荷台6が車体フレーム2に対して起立する。
一方、ホイスト操作レバーが、荷台6を引き下げる下げ位置又は荷台6の自重を利用して荷台6を下げる浮き位置に操作されると、方向制御弁を介して油圧ポンプからの作動油がホイストシリンダ142内のロッド側の油圧室に供給又は補給されると共に、ボトム側の油圧室の作動油が作動油タンク143へ戻される。このとき、ピストンロッド142cが内筒部142b内に押し戻され、内筒部142bが外筒部142a内に押し戻されることにより、ピストンロッド142cが縮小する。これにより、図1に示すように、ホイストシリンダ142が、連結ピン141を回動支点として荷台6を支持しながら下方へ回動させることにより、荷台6が車体フレーム2に対して倒伏する。
また、ホイスト操作レバーが、初期位置である中立位置に操作されると、方向制御弁によって油圧ポンプ及び作動油タンク143と、ホイストシリンダ142との連通が遮断されることにより、ホイストシリンダ142のピストンロッド142cの動作が停止するので、車体フレーム2に対する荷台6の傾斜角度θ(図6参照)が維持される。
ここで、ダンプトラック1の荷下ろし場が、例えば図2に示すように、平らな地表面に設定されている場合に、荷台6をホイストシリンダ142で押し上げて傾斜させると、荷台6から滑り落ちた土砂5が後輪4の後方位置で堆積して盛り土5Aが形成される。このとき、荷台6に残された土砂5の排出が盛り土5Aに阻害されることにより、土砂5が荷台6内に滞留した状態になる。
また、ダンプトラック1の荷下ろし場が、例えば図3に示すように、崖下に設定されている場合に、車体を崖側へ十分に寄せて停車している状況であれば、荷台6をホイストシリンダ142で押し上げて傾斜させても、土砂5が荷台6内に滞留することなく、土砂5を荷台6から崖下へ円滑に下ろすことができる。しかしながら、荷下ろし作業の安全性等を考慮して車体が崖の位置よりも手前に停止した状況であれば、荷台6をホイストシリンダ142で押し上げて傾斜させると、土砂5の一部が荷台6から崖下へ排出されず、土砂5を平らな地表面に下ろす場合と同様に、土砂5が荷台6内に滞留した状態になる。キャブ11内のオペレータが、このような荷台6の積載状態を把握していなければ、荷下ろし作業を進行させることができず、荷下ろし作業の効率が低下する。
そこで、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1には、図4に示すように、荷下ろし作業における荷台6の積載状態を判定する荷下ろし作業判定装置100が搭載されている。以下、この荷下ろし作業判定装置100の構成について、主に図4〜図9を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100は、例えば、車体の速度を検出する車体速度検出器16と、車体フレーム2に対する荷台6の傾斜状態を検出する傾斜状態検出器17と、土砂5を荷台6から下ろす際に生じる荷台6の振動を検出する振動検出器18とを備えている。
また、荷下ろし作業判定装置100は、車体速度検出器16、傾斜状態検出器17、及び振動検出器18が入力側に接続され、ダンプトラック1の荷下ろし作業における荷台6の積載状態を判定するための処理を行うコントローラ19と、このコントローラ19の出力側に接続され、コントローラ19によって処理された荷台6の積載状態の判定結果を出力する後述の出力部20とを備えている。
車体速度検出器16は、例えば、前輪3の近傍に設けられ、前輪3の回転速度、すなわち車輪速度V(図6参照)を検出する車輪速センサ(以下、車体速度検出器と同一の符号を付す)から成り、この車輪速センサ16の検出信号はコントローラ19へ出力される。すなわち、車輪速センサ16は、ダンプトラック1の従動輪の回転速度を検出するものであることから、車体の速度を検出するものとみなすことができる。
傾斜状態検出器17は、例えば図1、図2に示すように、車体フレーム2の後部のうち連結ピン141の近傍に設けられ、車体フレーム2に対する荷台6の傾斜角度θ(図6参照)を検出する角度センサ(以下、傾斜状態検出器と同一の符号を付す)から成り、この角度センサ17の検出信号はコントローラ19へ出力される。
振動検出器18は、例えば、車体フレーム2と後輪4との間のリヤサスペンションシリンダ8に設けられ、このリヤサスペンションシリンダ8内の圧力(以下、便宜的にサスペンション圧力と称する)P(図8参照)を検出する圧力検出器としての圧力センサ180から成り、この圧力センサ180の検出信号はコントローラ19へ出力される。
コントローラ19は、マイクロコンピュータ等から成り、ダンプトラック1の動作全体を制御する制御装置として機能する。また、コントローラ19は、例えば図示されないが、荷下ろし作業における荷台6の積載状態を判定するための各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)、並びにCPUによる演算を実行するためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)、及びCPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)等の記憶部19aを含むハードウェアと、記憶部19aに記憶され、コントローラ19により実行されるソフトウェアとを含んで構成され、これらが協働することで制御装置としての機能が実現される。なお、当該ソフトウェアには、荷下ろし作業における荷台6の積載状態の判定を処理するための荷下ろし作業判定処理プログラムが含まれている。
ここで、コントローラ19の機能を示す具体的な内部構成を分かり易く説明するために、まずダンプトラック1の荷下ろし作業の手順について、図1〜図3、図5を参照しながら詳細に説明する。
まず、砕石場等の鉱山では、例えば、大型の油圧ショベル(図示せず)を用いて運搬対象物としての土砂5を荷台6上に積載する。このとき、図1に示すように、荷台6が車体フレーム2に対して倒伏した運搬位置の姿勢をとり、ダンプトラック1は、土砂5を荷台6上に多量に積載した状態で所定の荷下ろし場に向けて運搬する。
ダンプトラック1が荷下ろし場に到着すると、キャブ11内のオペレータは、例えば、操作用ハンドル、アクセルペダル、及びブレーキペダルを操作して車体を所定の荷下ろし位置に停車させる((ステップ(以下、Sと記す)501))。次に、オペレータは、ホイスト操作レバーを上げ位置に切換えてホイストシリンダ142を伸長させることにより、荷台6を押し上げて傾斜させる(S502)。このとき、荷台6が回動可能な最大の傾斜角度の付近まで傾斜すると、ホイスト操作レバーを中立位置に切換えて一定の時間の間、荷台6の姿勢を維持する(S503)。
次に、オペレータは、再び操作用ハンドル、アクセルペダル、及びブレーキペダルを操作することにより、S503における荷台6の姿勢を維持した状態で車体を低速で前進させる(S504)。そして、オペレータは、ホイスト操作レバーを下げ位置又は浮き位置に切換えて車体を前進させたまま、荷台6を車体フレーム2側へ下げると(S505)、荷台6が車体フレーム2に着座して運搬位置の姿勢に戻り(S506)、ダンプトラック1の荷下ろし作業が終了する。
次に、このようなダンプトラック1の荷下ろし作業における車体状態について、図6を参照しながら詳細に説明し、特にダンプトラック1の荷下ろし場が平らな地表面に設定されている場合を示す。なお、図6の速度Vaは、車輪速度Vがその値未満であれば、車体が停止していると判断するための停止判断速度、角度θaは、荷台6の傾斜角度θがその値未満であれば、荷台6が車体フレーム2に着座していると判断するための着座判断角度、角度θbは、荷台6の傾斜角度θがその値以上であれば、土砂5が荷台6から下ろされていると判断するための積荷下ろし判断角度であり、これらの速度Va、角度θa,θbは、予め設定された上で記憶部19aに記憶されている。
図6に示すように、ダンプトラック1が荷下ろし場に到着するまでは、荷台6の傾斜角度θが着座判断角度θa未満であるので、車体状態STは、荷台6が車体フレーム2に着座(倒伏)した状態を示す荷台着座状態ST1となる。ダンプトラック1が荷下ろし場に到着して荷下ろし位置に停車すると、その直後に荷台6の傾斜角度θが増加しているので、この傾斜角度θが増加してから所定の時間(例えば、1秒)経過した後、車体状態STは、荷台6を押し上げている状態を示す荷台上げ状態ST2となる。
そして、荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上になると、ダンプトラック1が停車していることから、車体状態STは、荷台6を押し上げて起立させたままの状態を示す荷台上げ維持状態、すなわち土砂5を荷台6から下ろしている状態を示す積荷下ろし状態ST3となる。この積荷下ろし状態ST3から暫くすると、車輪速度Vが停止判断速度Va以上となり、荷台6の傾斜角度θを積荷下ろし判断角度θb以上に維持した状態で車体が前進しているので、車体状態STは、荷台6を押し上げてダンプトラック1を前進させた状態を示す荷台上げ前進状態ST4となる。
その後、荷台6の傾斜角度θが減少し、土砂5の荷下ろしが終了して荷台6が下がっているので、車体状態STは、荷台6を下げている状態を示す荷台下げ状態ST5となる。そして、荷台6の傾斜角度θが着座判断角度θa未満になると、車体状態STは、再び荷台着座状態ST1に戻る。
次に、本発明の第1実施形態に係るコントローラ19の機能を示す具体的な内部構成について、図7を参照しながら詳細に説明する。
図7に示すように、コントローラ19は、車輪速センサ16及び角度センサ17からの信号に基づいて、荷下ろし作業における車体状態STが、荷台着座状態ST1、荷台上げ状態ST2、積荷下ろし状態(荷台上げ維持状態)ST3、荷台上げ前進状態ST4、及び荷台下げ状態ST5のうち、いずれの状態であるのかを判定する車体状態判定部190を含んでいる。
また、コントローラ19は、車輪速センサ16、角度センサ17、及び圧力センサ180からの信号に基づいて、荷下ろし作業における荷台6の積載状態が、土砂5が荷台6内に滞っている状態を示す積荷滞り状態であるかどうかを判定する積荷滞り状態判定部191と、車輪速センサ16、角度センサ17、及び圧力センサ180からの信号に基づいて、荷下ろし作業における荷台6の積載状態が、土砂5を荷台6から下ろし終わった状態を示す積荷下ろし終了状態であるかどうかを判定する積荷下ろし終了状態判定部192と、車体状態判定部190、積荷滞り状態判定部191、及び圧力センサ180からの信号に基づいて、荷下ろし作業における荷台6の積載状態が、土砂5が荷台6に付着した状態を示す積荷付着状態であるかどうかを判定する積荷付着状態判定部193とを含んでいる。
車体状態判定部190は、角度センサ17の検出値から荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθを演算する。車体状態判定部190は、角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが着座判断角度θa未満であるとき(θ<θa)、車体状態STが荷台着座状態ST1であると判定し、角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが着座判断角度θa以上であり(θ≧θa)、かつ演算した荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが所定の時間Ta(例えば、1秒)の間、0の値よりも大きいとき(Δθ>0)、車体状態STが荷台上げ状態ST2であると判定する。
また、車体状態判定部190は、車輪速センサ16によって検出された車輪速度Vが停止判断速度Va未満であり(V<Va)、かつ角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であるとき(θ≧θb)、車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定し、車輪速センサ16によって検出された車輪速度Vが停止判断速度Va以上であり(V≧Va)、かつ角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であるとき(θ≧θb)、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であると判定する。
そして、車体状態判定部190は、角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb未満であり(θ<θb)、かつ演算した荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが所定の時間Tb(例えば、1秒)の間、0の値未満であるとき(Δθ<0)、車体状態STが荷台下げ状態ST5であると判定する。
積荷滞り状態判定部191は、車輪速センサ16によって車輪速度Vが所定の速度未満に達したことが検出され、かつ角度センサ17によって荷台6が所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに圧力センサ180によって荷台6の振動が生じなくなったとみなせる状態G1(図8参照)が検出されたとき、荷台6の積載状態が積荷滞り状態であると判定する。
ここで、図8に示すように、車体状態STが積荷下ろし状態ST3のとき、サスペンション圧力Pが一定となる時間帯が存在し、土砂5が荷台6内に滞っていることが把握される。このようなサスペンション圧力Pが一定となる時間帯においては、圧力センサ180によって荷台6の振動が生じなくなったとみなせる状態G1となり、サスペンション圧力Pの時間差分ΔPがほぼ0の値になる。
そこで、積荷滞り状態判定部191は、例えば、圧力センサ180の検出値からサスペンション圧力Pの時間差分ΔPを演算し、車輪速センサ16によって検出された車輪速度Vが停止判断速度Va未満であり(V<Va)、かつ角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であり(θ≧θb)、さらにサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の時間T1(例えば、1秒)の間、所定の範囲(例えば、0の値付近に設定された微小範囲)内に維持されたとき、荷台6の積載状態が積荷滞り状態であると判定する。
本発明の第1実施形態では、車輪速センサ16及び角度センサ17から積荷滞り状態判定部191へ出力される検出信号が車体状態判定部190を経由することにより、積荷滞り状態判定部191は、車体状態判定部190によって車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定され、さらに圧力センサ180の検出値から得られるサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の時間T1の間、所定の範囲内に維持されたとき、荷台6の積載状態が積荷滞り状態であると判定するようにしている。
積荷下ろし終了状態判定部192は、車輪速センサ16によって車輪速度Vが所定の速度以上へ上昇したことが検出され、かつ角度センサ17によって荷台6が所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに圧力センサ180によって荷台6の振動が生じなくなったとみなせる状態G2(図8参照)が検出されたとき、荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態であると判定する。
ここで、図8に示すように、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4のとき、サスペンション圧力Pが一定となる時間帯が存在し、土砂5を荷台6から下ろし終わったことが把握される。このようなサスペンション圧力Pが一定となる時間帯においては、圧力センサ180によって荷台6の振動が生じなくなったとみなせる状態G2となり、サスペンション圧力Pの時間差分ΔPがほぼ0の値となる。
そこで、積荷下ろし終了状態判定部192は、例えば、圧力センサ180の検出値からサスペンション圧力Pの時間差分ΔPを演算し、車輪速センサ16によって検出された車輪速度Vが停止判断速度Va以上であり(V≧Va)、かつ角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であり(θ≧θb)、さらにサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の時間T2(例えば、1秒)の間、所定の範囲(例えば、0の値付近に設定された微小範囲)内に維持されたとき、荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態であると判定する。
本発明の第1実施形態では、車輪速センサ16及び角度センサ17から積荷下ろし終了状態判定部192へ出力される検出信号が車体状態判定部190を経由することにより、積荷下ろし終了状態判定部192は、車体状態判定部190によって車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であると判定され、さらに圧力センサ180の検出値から得られるサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の時間T2の間、所定の範囲内に維持されたとき、荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態であると判定するようにしている。
一方、荷台6内の土砂5が粘土等を含んで粘性が高くなっている場合には、車体状態STが積荷下ろし状態ST3において、大量の土砂が纏まった状態で荷台6から急激に滑り落ちながら外部へ排出される。このとき、車体に大きな振動が生じることにより、図9に示すように、サスペンション圧力Pが局所的に変化する状態G3になるので、サスペンション圧力Pの時間差分ΔPが最大値と最小値をとりながら大きく振動し、土砂5が荷台6に付着したことが把握される。このようなサスペンション圧力Pの時間差分ΔPの振動は、車体状態STが積荷下ろし状態ST3になってから荷台6の積載状態が積荷滞り状態になる前に起こる。
そこで、積荷付着状態判定部193は、例えば、圧力センサ180の検出値からサスペンション圧力Pの時間差分ΔPを演算し、車体状態判定部190によって車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定され、かつ積荷滞り状態判定部191によって荷台6の積載状態が積荷滞り状態でないと判定され、さらにサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが、予め設定された正の閾値ΔPuと負の閾値ΔPlを超えるように変動したとき、荷台6の積載状態が積荷付着状態であると判定する。なお、各閾値ΔPu,ΔPlは、例えば、粘性の高い土砂5が荷台6に付着した際に起こり得る最大値と最小値の下限を経験的に示したものである。
上述の出力部20は、ダンプトラック1に設けられ、積荷滞り状態判定部191、積荷下ろし終了状態判定部192、及び積荷付着状態判定部193の判定結果に応じて、荷台6の積載状態を報知する報知装置としての表示装置200から構成されている。この表示装置200は、例えば、キャブ11内に搭載され、荷台6の積載状態として、積荷滞り状態、積荷下ろし終了状態、及び積荷付着状態のいずれかの状態であることを文字やデザイン等で表示する液晶ディスプレイ等から成っている。なお、報知装置は、上述した表示装置200に限らず、例えば、荷台6の積載状態に対応した音声を出力するブザー等の音声出力装置や音声合成装置、あるいは荷台6の積載状態に応じて、予め設定された点灯パターンや点灯色で点灯するランプ等から構成されても良い。
次に、本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100による荷台6の積載状態の判定処理について、図10を参照しながら詳細に説明する。
まず、荷下ろし作業判定装置100のコントローラ19は、荷台6の積載状態の判定に用いるサスペンション圧力Pの時間差分ΔP、車体状態ST、及び荷台6の積載状態の判定結果を出力するための各信号(積荷滞り信号、積荷下ろし終了信号、積荷付着信号)の変数を初期化する。すなわち、サスペンション圧力Pの時間差分ΔPを0、車体状態STを荷台着座状態ST1、積荷滞り信号をOFF状態、積荷下ろし終了信号をOFF状態、積荷付着信号をOFF状態に設定する(S1001)。
次に、コントローラ19は、車輪速センサ16、角度センサ17、及び圧力センサ180からの検出信号を読込むと(S1002)、車体状態判定部190が、車輪速センサ16によって検出された車輪速度V、及び角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θに応じて、荷下ろし作業における車体状態STの判定処理を行い(S1003)、その判定結果を積荷滞り状態判定部191、積荷下ろし終了状態判定部192、及び積荷付着状態判定部193にそれぞれ出力する。
次に、積荷滞り状態判定部191は、車体状態判定部190からの判定結果、及びサスペンション圧力Pの時間差分ΔPに応じて、荷下ろし作業における荷台6の積載状態が積荷滞り状態であるかどうかの判定処理を行い、その判定結果を積荷付着状態判定部193及び表示装置200に出力する(S1004)。
その後、積荷下ろし終了状態判定部192は、車体状態判定部190からの判定結果、及びサスペンション圧力Pの時間差分ΔPに応じて、荷下ろし作業における荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態であるかどうかの判定処理を行い、その判定結果を表示装置200に出力する(S1005)。
そして、積荷付着状態判定部193は、車体状態判定部190からの判定結果、積荷滞り状態判定部191からの判定結果、及びサスペンション圧力Pの時間差分ΔPに応じて、荷下ろし作業における荷台6の積載状態が積荷付着状態であるかどうかの判定処理を行い、その判定結果を表示装置200に出力する(S1006)。
次に、表示装置200は、積荷滞り状態判定部191、積荷下ろし終了状態判定部192、及び積荷付着状態判定部193の判定結果に応じて、荷台6の積載状態が、積荷滞り状態、積荷下ろし終了状態、及び積荷付着状態のいずれかの状態であることを画面に表示してキャブ11内のオペレータに通知する処理を行う(S1007)。
その後、コントローラ19は、S1002において読込んだ車輪速度Vが予め設定された異常値VL以上であるかどうかを判定する(S1008)。このとき、コントローラ19は、車輪速度Vが異常値VL以上であると判定すると(S1008/YES)、荷下ろし作業判定装置100による荷台6の積載状態の判定処理を終了する。
S1008において、コントローラ19は、車輪速度Vが異常値VL未満であると判定すると(S1008/NO)、S1002において読込んだ荷台6の傾斜角度θが予め設定された異常値θL以上であるかどうかを判定する(S1009)。このとき、コントローラ19は、荷台6の傾斜角度θが異常値θL以上であると判定すると(S1009/YES)、荷下ろし作業判定装置100による荷台6の積載状態の判定処理を終了する。
S1009において、コントローラ19は、荷台6の傾斜角度θが異常値θL未満であると判定すると(S1009/NO)、S1002において読込んだサスペンション圧力Pが予め設定された異常値PL以上であるかどうかを判定する(S1010)。このとき、コントローラ19は、サスペンション圧力Pが異常値PL以上であると判定すると(S1009/YES)、荷下ろし作業判定装置100による荷台6の積載状態の判定処理を終了する。S1010において、コントローラ19は、サスペンション圧力Pが異常値PL未満であると判定すると(S1010/NO)、S1002からの処理が繰返される。
次に、図10に示すS1003における車体状態判定部190による車体状態STの判定処理を、図11のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
車体状態判定部190は、前回の車体状態STの判定処理で判定した車体状態STが荷台着座状態ST1であるかどうかを判定する(S1101)。このとき、車体状態判定部190は、車体状態STが荷台着座状態ST1であると判定すると(S1101/YES)、荷台着座状態ST1時の判定処理を行い(S1102)、車体状態判定部190による車体状態STの判定処理を終了する。
S1101において、車体状態判定部190は、車体状態STが荷台着座状態ST1でないと判定すると(S1101/NO)、前回の車体状態STの判定処理で判定した車体状態STが荷台上げ状態ST2であるかどうかを判定する(S1103)。このとき、車体状態判定部190は、車体状態STが荷台上げ状態ST2であると判定すると(S1103/YES)、荷台上げ状態ST2時の判定処理を行い(S1104)、車体状態判定部190による車体状態STの判定処理を終了する。
S1103において、車体状態判定部190は、車体状態STが荷台上げ状態ST2でないと判定すると(S1103/NO)、前回の車体状態STの判定処理で判定した車体状態STが積荷下ろし状態ST3であるかどうかを判定する(S1105)。このとき、車体状態判定部190は、車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定すると(S1105/YES)、積荷下ろし状態ST3時の判定処理を行い(S1106)、車体状態判定部190による車体状態STの判定処理を終了する。
S1105において、車体状態判定部190は、車体状態STが積荷下ろし状態ST3でないと判定すると(S1105/NO)、前回の車体状態STの判定処理で判定した車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であるかどうかを判定する(S1107)。このとき、車体状態判定部190は、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であると判定すると(S1107/YES)、荷台上げ前進状態ST4時の判定処理を行い(S1108)、車体状態判定部190による車体状態STの判定処理を終了する。
S1107において、車体状態判定部190は、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4でないと判定すると(S1107/NO)、前回の車体状態STの判定処理で判定した車体状態STが荷台下げ状態ST5であると判定し、荷台下げ状態ST5時の判定処理を行い(S1109)、車体状態判定部190による車体状態STの判定処理を終了する。
次に、図11に示すS1102における荷台着座状態ST1時の判定処理を、図12のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図12に示すように、車体状態判定部190は、S1002において読込んだ角度センサ17の検出値から得られた荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値より大きいかどうかを判定する(S1201)。このとき、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値以下であると判定すると(S1201/NO)、内部の時間カウンタの計数値を0に設定して時間カウンタを初期化(リセット)し(S1202)、荷台着座状態ST1時の判定処理を終了する。
S1201において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値より大きいと判定すると(S1201/YES)、この状態が継続した累積時間Tsの計測を内部の時間カウンタにより実行し(S1203)、累積時間Tsが所定の時間Taに達しているかどうかを確認する(S1204)。このとき、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Taに達していないことを確認すると(S1204/NO)、S1201からの処理が繰返される。
S1204において、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Taに達したことを確認すると(S1204/YES)、荷台6の傾斜角度θが着座判断角度θa以上であるかどうかを判定する(S1205)。このとき、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θが着座判断角度θa未満あると判定すると(S1205/NO)、荷台着座状態ST1時の判定処理を終了する。
S1205において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θが着座判断角度θa以上であると判定すると(S1205/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した荷台着座状態ST1から荷台上げ状態ST2へ遷移しているので、車体状態STが荷台上げ状態ST2であると判定し(S1206)、荷台着座状態ST1時の判定処理を終了する。
次に、図11に示すS1104における荷台上げ状態ST2時の判定処理を、図13のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図13に示すように、車体状態判定部190は、S1002において読込んだ荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であるかどうかを判定する(S1301)。このとき、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であると判定すると(S1301/YES)、S1002において読込んだ車輪速度Vが停止判断速度Va未満であるかどうかを判定する(S1302)。
S1302において、車体状態判定部190は、車輪速度Vが停止判断速度Va未満であると判定すると(S1302/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した荷台上げ状態ST2から積荷下ろし状態ST3へ遷移しているので、車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定し(S1303)、荷台上げ状態ST2時の判定処理を終了する。
S1302において、車体状態判定部190は、車輪速度Vが停止判断速度Va以上であると判定すると(S1302/NO)、前回の車体状態STの判定処理で判定した荷台上げ状態ST2から荷台上げ前進状態ST4へ遷移しているので、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であると判定し(S1304)、荷台上げ状態ST2時の判定処理を終了する。
一方、S1301において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb未満であると判定すると(S1301/NO)、S1002において読込んだ角度センサ17の検出値から得られた荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値未満であるかどうかを判定する(S1305)。このとき、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値以上と判定すると(S1305/NO)、内部の時間カウンタの計数値を0に設定して時間カウンタを初期化(リセット)し(S1306)、荷台上げ状態ST2時の判定処理を終了する。
S1305において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値未満であると判定すると(S1305/YES)、この状態が継続した累積時間Tsの計測を内部の時間カウンタにより実行し(S1307)、累積時間Tsが所定の時間Tbに達したかどうかを確認する(S1308)。このとき、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Tbに達していないことを確認すると(S1308/NO)、S1305からの処理が繰返される。
S1308において、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Tbに達したことを確認すると(S1308/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した荷台上げ状態ST2から荷台下げ状態ST5へ遷移しているので、車体状態STが荷台下げ状態ST5であると判定し(S1309)、荷台上げ状態ST2時の判定処理を終了する。
次に、図11に示すS1106における積荷下ろし状態ST3時の判定処理を、図14のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図14に示すように、車体状態判定部190は、S1002において読込んだ荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb未満であるかどうかを判定する(S1401)。このとき、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb未満であると判定すると(S1401/YES)、S1002において読込んだ角度センサ17の検出値から得られた荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値未満であるかどうかを判定する(S1402)。
S1402において、車体状態判定部190は、荷台6の時間差分ΔPが0の値未満であると判定すると(S1402/YES)、この状態が継続した累積時間Tsの計測を開始し(S1403)、累積時間Tsが所定の時間Tbに達したかどうかを確認する(S1404)。このとき、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Tbに達していないことを確認すると(S1404/NO)、S1402からの処理が繰返される。
S1404において、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Tbに達したことを確認すると(S1404/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した積荷下ろし状態ST3から荷台下げ状態ST5へ遷移しているので、車体状態STが荷台下げ状態ST5であると判定し(S1405)、積荷下ろし状態ST3時の判定処理を終了する。
一方、S1401において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であると判定し(S1401/NO)、あるいはS1402において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値以上であると判定すると(S1402/NO)、内部の時間カウンタの計数値を0に設定して時間カウンタを初期化(リセット)し(S1406)、S1002において読込んだ車輪速度Vが停止判断速度Va以上であるかどうかを判定する(S1407)。このとき、車体状態判定部190は、車輪速度Vが停止判断速度Va未満であると判定すると(S1407/NO)、積荷下ろし状態ST3時の判定処理を終了する。
S1407において、車体状態判定部190は、車輪速度Vが停止判断速度Va以上であると判定すると(S1407/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した積荷下ろし状態ST3から荷台上げ前進状態ST4へ遷移しているので、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であると判定し(S1408)、積荷下ろし状態ST3時の判定処理を終了する。
次に、図11に示すS1108における荷台上げ前進状態ST4時の判定処理を、図15のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図15に示すように、車体状態判定部190は、S1002において読込んだ荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb未満であるかどうかを判定する(S1501)。このとき、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb未満であると判定すると(S1501/YES)、S1002において読込んだ角度センサ17の検出値から得られた荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値未満であるかどうかを判定する(S1502)。
S1502において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値未満であると判定すると(S1502/YES)、この状態が経過した累積時間Tsの計測を内部の時間カウンタにより実行し(S1503)、累積時間Tsが所定の時間Tbに達したかどうかを確認する(S1504)。このとき、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Tbに達していないことを確認すると(S1504/NO)、S1502からの処理が繰返される。
S1504において、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Tbに達したことを確認すると(S1504/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した荷台上げ前進状態ST4から荷台下げ状態ST5へ遷移しているので、車体状態STが荷台下げ状態ST5であると判定し(S1505)、荷台上げ前進状態ST4時の判定処理を終了する。
一方、S1501において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であると判定し(S1501/NO)、あるいはS1502において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値以上であると判定すると(S1502/NO)、内部の時間カウンタの計数値を0に設定して時間カウンタを初期化(リセット)し(S1506)、S1002において読込んだ車輪速度Vが停止判断速度Va未満であるかどうかを判定する(S1507)。このとき、車体状態判定部190は、車輪速度Vが停止判断速度Va以上であると判定すると(S1507/NO)、荷台上げ前進状態ST4時の判定処理を終了する。
S1507において、車体状態判定部190は、車輪速度Vが停止判断速度Va未満であると判定すると(S1507/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した荷台上げ前進状態ST4から積荷下ろし状態ST3へ遷移しているので、車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定し(S1508)、荷台上げ前進状態ST4時の判定処理を終了する。
次に、図11に示すS1109における荷台下げ状態ST5時の判定処理を、図16のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図16に示すように、車体状態判定部190は、S1002において読込んだ角度センサ17の検出値から得られた荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値より大きいかどうかを判定する(S1601)。このとき、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値より大きいと判定すると(S1601/YES)、この状態が継続した累積時間Tsの計測を内部の時間カウンタにより開始し(S1602)、累積時間Tsが所定の時間Taに達したかどうかを確認する(S1603)。
このとき、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Taに達していないことを確認すると(S1603/NO)、S1601からの処理が繰返される。S1603において、車体状態判定部190は、累積時間Tsが所定の時間Taに達したことを確認すると(S1603/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した荷台下げ状態ST5から荷台上げ状態ST2へ遷移しているので、車体状態STが荷台上げ状態ST2であると判定し(S1604)、荷台下げ状態ST5時の判定処理を終了する。
一方、S1601において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜角度θの時間差分Δθが0の値以下であると判定すると(S1601/NO)、内部の時間カウンタの計数値を0に設定して時間カウンタを初期化(リセット)し(S1605)、S1002において読込んだ荷台6の傾斜角度θが着座判断角度θa未満であるかどうかを判定する(S1606)。このとき、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜状態θが着座判断角度θa以上であると判定すると(S1606/NO)、荷台下げ状態ST5時の判定処理を終了する。
S1606において、車体状態判定部190は、荷台6の傾斜状態θが着座判断角度θa未満であると判定すると(S1606/YES)、前回の車体状態STの判定処理で判定した荷台下げ状態ST5から荷台着座状態ST1へ遷移しているので、車体状態STが荷台着座状態ST1であると判定し(S1607)、荷台下げ状態ST5時の判定処理を終了する。
次に、図10に示すS1004における積荷滞り状態判定部191による積荷滞り状態の判定処理を、図17のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図17に示すように、積荷滞り状態判定部191は、車体状態判定部190によって判定された車体状態STが積荷下ろし状態ST3であるかどうかを判定する(S1701)。このとき、積荷滞り状態判定部191は、車体状態STが積荷下ろし状態ST3でないと判定すると(S1701/NO)、内部の時間カウンタの計数値を0に設定して時間カウンタを初期化(リセット)し(S1702)、後述のS1707の処理が行われる。
S1701において、積荷滞り状態判定部191は、車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定すると(S1701/YES)、S1002において読込んだ圧力センサ180の検出値から得られたサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の範囲内かどうかを判定する(S1703)。このとき、積荷滞り状態判定部191は、サスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の範囲外であると判定すると(S1703/NO)、S1702からの処理が行われる。
S1703において、積荷滞り状態判定部191は、サスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の範囲内であると判定すると(S1703/YES)、この状態が継続した累積時間Tsの計測を内部の時間カウンタにより実行し(S1704)、累積時間Tsが所定の時間T1に達したかどうかを判定する(S1705)。このとき、積荷滞り状態判定部191は、累積時間Tsが所定の時間T1に達していないと判定すると(S1705/NO)、S1701からの処理が行われる。
S1705において、積荷滞り状態判定部191は、累積時間Tsが所定の時間T1に達したと判定すると(S1705/YES)、積荷滞り信号をON状態に設定し(S1706)、車体状態判定部190によって判定された車体状態STが荷台着座状態ST1であるかどうかを判定する(S1707)。
このとき、積荷滞り状態判定部191は、車体状態STが荷台着座状態ST1でないと判定すると(S1707/NO)、積荷滞り状態判定部191による積荷滞り状態の判定処理を終了する。一方、S1707において、積荷滞り状態判定部191は、車体状態STが荷台着座状態ST1であると判定すると(S1707/YES)、積荷滞り信号をOFF状態に設定し(S1708)、積荷滞り状態判定部191による積荷滞り状態の判定処理を終了する。
次に、図10に示すS1005における積荷下ろし終了状態判定部192による積荷下ろし終了状態の判定処理を、図18のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図18に示すように、積荷下ろし終了状態判定部192は、車体状態判定部190によって判定された車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であるかどうかを判定する(S1801)。このとき、積荷下ろし終了状態判定部192は、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4でないと判定すると(S1801/NO)、内部の時間カウンタの計数値を0に設定して時間カウンタを初期化(リセット)し(S1802)、後述のS1807の処理が行われる。
S1801において、積荷下ろし終了状態判定部192は、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であると判定すると(S1801/YES)、S1002において読込んだ圧力センサ180の検出値から得られたサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の範囲内かどうかを判定する(S1803)。このとき、積荷下ろし終了状態判定部192は、サスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の範囲外であると判定すると(S1803/NO)、S1802からの処理が行われる。
S1803において、積荷下ろし終了状態判定部192は、サスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の範囲内であると判定すると(S1803/YES)、この状態が継続した累積時間Tsの計測を内部の時間カウンタにより実行し(S1804)、累積時間Tsが所定の時間T2に達したかどうかを判定する(S1805)。このとき、積荷下ろし終了状態判定部192は、累積時間Tsが所定の時間T2に達していないと判定すると(S1805/NO)、S1801からの処理が行われる。
S1805において、積荷下ろし終了状態判定部192は、累積時間Tsが所定の時間T2に達したと判定すると(S1805/YES)、積荷下ろし終了信号をON状態に設定し(S1806)、車体状態判定部190によって判定された車体状態STが荷台着座状態ST1であるかどうかを判定する(S1807)。
このとき、積荷下ろし終了状態判定部192は、車体状態STが荷台着座状態ST1でないと判定すると(S1807/NO)、積荷下ろし終了状態判定部192による積荷下ろし終了状態の判定処理を終了する。一方、S1807において、積荷下ろし終了状態判定部192は、車体状態STが荷台着座状態ST1であると判定すると(S1807/YES)、積荷下ろし終了信号をOFF状態に設定し(S1808)、積荷下ろし終了状態判定部192による積荷下ろし終了状態の判定処理を終了する。
次に、図10に示すS1006における積荷付着状態判定部193による積荷付着状態の判定処理を、図19のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図19に示すように、積荷付着状態判定部193は、車体状態判定部190によって判定された車体状態STが積荷下ろし状態ST3であるかどうかを判定する(S1901)。このとき、積荷付着状態判定部193は、車体状態STが積荷下ろし状態ST3でないと判定すると(S1901/NO)、後述のS1907の処理が行われる。
積荷付着状態判定部193は、車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定すると(S1901/YES)、積荷滞り状態判定部190からの積荷滞り信号がOFF状態になっているかどうかを確認する(S1902)。このとき、積荷付着状態判定部193は、積荷滞り状態判定部191からの積荷滞り信号がON状態になっていることを確認すると(S1902/NO)、後述のS1907の処理が行われる。
積荷付着状態判定部193は、積荷滞り状態判定部191からの積荷滞り信号がOFF状態になっていることを確認すると(S1902/YES)、S1002において読込んだ圧力センサ180の検出値から得られたサスペンション圧力Pの時間差分ΔPの振動を監視し、その最大値(極大値)ΔPmaxと最小値(極小値)ΔPminを取得する(S1903)。
そして、積荷付着状態判定部193は、S1903において取得した最大値ΔPmaxが正の閾値ΔPuよりも大きいかどうかを判定する(S1904)。このとき、積荷付着状態判定部193は、最大値ΔPmaxが正の閾値ΔPu以下であると判定すると(S1904/NO)、後述のS1907の処理が行われる。
S1904において、積荷付着状態判定部193は、最大値ΔPmaxが正の閾値ΔPuよりも大きいと判定すると(S1904/YES)、S1903において取得した最小値ΔPminが負の閾値ΔPl未満であるかどうかを判定する(S1905)。このとき、積荷付着状態判定部193は、最小値ΔPminが負の閾値ΔPl以上であると判定すると(S1905/NO)、後述のS1907の処理が行われる。
S1905において、積荷付着状態判定部193は、最小値ΔPminが負の閾値ΔPl未満であると判定すると(S1905/YES)、荷台6の積載状態が積荷付着状態であると判定し、積荷付着信号をON状態に設定する(S1906)。次に、積荷付着状態判定部193は、車体状態判定部190によって判定された車体状態STが荷台着座状態ST1であるかどうかを判定する(S1907)。このとき、積荷付着状態判定部193は、車体状態STが荷台着座状態ST1でないと判定すると(S1907/NO)、積荷付着状態判定部193による積荷付着状態の判定処理を終了する。
S1907において、積荷付着状態判定部193は、車体状態STが荷台着座状態ST1であると判定すると(S1907/YES)、最大値ΔPmaxを初期化(リセット)し(S1908)、最小値ΔPminを初期化(リセット)する(S1909)。そして、積荷付着状態判定部193は、積荷付着信号をOFF状態に設定し、積荷付着状態判定部193による積荷付着状態の判定処理を終了する。
次に、図10に示すS1007における表示装置200による荷台6の積載状態の通知処理を、図20のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図20に示すように、表示装置200は、積荷滞り状態判定部191からの積荷滞り信号がON状態になっているかどうかを確認する(S2001)。このとき、表示装置200は、積荷滞り信号がON状態になっていることを確認すると(S2001/YES)、荷台6の積載状態が積荷滞り状態である旨を画面に表示し(S2002)、後述のS2004の処理が行われる。
S2001において、表示装置200は、積荷滞り信号がOFF状態になっていることを確認すると(S2001/NO)、荷台6の積載状態が積荷滞り状態である旨の表示を画面から消し(S2003)、積荷下ろし終了状態判定部192からの積荷下ろし終了信号がON状態になっているかどうかを確認する(S2004)。このとき、表示装置200は、積荷下ろし終了信号がON状態になっていることを確認すると(S2004/YES)、荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態である旨を画面に表示し(S2005)、後述のS2007の処理が行われる。
S2004において、表示装置200は、積荷下ろし終了信号がOFF状態になっていることを確認すると(S2004/NO)、荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態である旨の表示を画面から消し(S2006)、積荷付着状態判定部193からの積荷付着信号がON状態になっているかどうかを確認する(S2007)。このとき、表示装置200は、積荷付着信号がON状態になっていることを確認すると(S2007/YES)、この状態が継続した累積時間Tsの計測を内部の時間カウンタにより実行し(S2008)、累積時間Tsが所定の時間T3に達していないかどうかを判定する(S2009)。
S2009において、表示装置200は、累積時間Tsが所定の時間T3に達していないと判定すると(S2009/YES)、荷台6の積載状態が積荷付着状態である旨を画面に表示し(S2010)、表示装置200による荷台6の積載状態の通知処理を終了する。
一方、S2007において、表示装置200は、積荷付着信号がOFF状態になっていることを確認すると(S2007/NO)、内部の時間カウンタの計数値を0に設定して時間カウンタを初期化(リセット)し(S2011)、後述の2012の処理が行われる。また、S2009において、表示装置200は、累積時間Tsが所定の時間T3に達していると判定すると(S2009/NO)、荷台6の積載状態が積荷付着状態である旨の表示を画面から消し(S2012)、表示装置200による荷台6の積載状態の通知処理を終了する。
このように構成した本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100によれば、土砂5を荷台6から平らな地表面に下す際に、土砂5が荷台6内に滞留した状態になっても、キャブ11内のオペレータは表示装置200の画面を確認することにより、荷台6の現在の積載状態を容易に把握することができる。そのため、土砂5が荷台6内に滞留した時点で、オペレータがアクセルペダル等を操作して車体を前進させることにより、荷台6に残された土砂5を迅速に排出することができる。これにより、土砂5を荷台6から全て下ろすまでの時間を短縮できるので、荷下ろし作業の効率を向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100では、車体状態STが積荷下ろし状態ST3から荷台上げ前進状態ST4へ遷移した後、オペレータは、表示装置200の画面から荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態になったこと、すなわち荷台6が空になったことを容易に把握することができる。そのため、オペレータは、ホイスト操作レバーやアクセルペダル等を操作して荷台6を下げると共に、車輪を加速させてダンプトラック1を土砂5の積込場へ迅速に移動させることができる。これにより、ダンプトラック1の運搬作業を効率良く行うことができる。
また、本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100は、ダンプトラック1が運搬する荷台6の積載量が予め規定されていることに起因して、車体状態STが積荷下ろし状態ST3及び荷台上げ前進状態ST4のときにサスペンション圧力Pが一定となる時間帯が存在することに着目し、土砂5を下ろす際の荷台6の振動が直接伝わるリヤサスペンションシリンダ8内のサスペンション圧力Pを圧力センサ180で検出することにより、荷台6の積載状態を精度良く判定することができる。これにより、荷下ろし作業判定装置100による荷台6の積載状態の判定に対して優れた信頼性を確保することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100は、車体状態STが荷台上げ状態ST2から積荷下ろし状態ST3へ遷移した後、オペレータは、表示装置200の画面から荷台6の積載状態が積荷付着状態になったことを容易に把握することができる。そのため、オペレータは、ホイスト操作レバーを操作してホイストシリンダ142の伸縮動作を繰返し、荷台6を上下に加振させたり、あるいはアクセルペダル及びブレーキペダルを操作して車体を前進させた直後に停止させる動作を繰返し、荷台6を前後に加振させることにより、荷台6に付着した粘性が高い土砂5を外部へ振り落とすことができる。これにより、ダンプトラック1の荷下ろし作業の能率を高めることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100では、荷下ろし作業において、キャブ11内の表示装置200が、積荷滞り状態、積荷下ろし終了状態、及び積荷付着状態のいずれかの状態であることを画面に表示するようにしているので、オペレータが荷台6の積載状態の確認作業を円滑に実行することができる。これにより、荷下ろし作業におけるオペレータへの利便性を向上させることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態に係る振動検出器18が、リヤサスペンションシリンダ8内のサスペンション圧力Pを検出する圧力センサ180から成るのに対して、図21に示すように、第2実施形態に係る振動検出器18Aは、例えば、荷台6のうち連結ピン141の近傍に取付けられ、荷台6の加速度A(図22参照)を検出する加速度検出器としての加速度センサ181から成ることである。
この場合、本発明の第2実施形態に係る積荷滞り状態判定部191Aは、例えば、図22に示すように、車輪速センサ16によって検出された車輪速度Vが停止判断速度Va未満であり(V<Va)、かつ角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であり(θ≧θb)、さらに加速度センサ181によって荷台6の加速度Aが所定の時間T1(例えば、1秒)の間、所定の範囲(例えば、0の値付近に設定された微小範囲)内に維持されたとき、荷台6の積載状態が積荷滞り状態であると判定する。
本発明の第2実施形態に係る積荷下ろし終了状態判定部192Aは、例えば、車輪速センサ16によって検出された車輪速度Vが停止判断速度Va以上であり(V≧Va)、かつ角度センサ17によって検出された荷台6の傾斜角度θが積荷下ろし判断角度θb以上であり(θ≧θb)、さらに加速度センサ181によって荷台6の加速度Aが所定の時間T2(例えば、1秒)の間、所定の範囲(例えば、0の値付近に設定された微小範囲)内に維持されたとき、荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態であると判定する。
本発明の第2実施形態に係る積荷付着状態判定部193Aは、例えば、図23に示すように、車体状態判定部190によって車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定され、かつ積荷滞り状態判定部191によって荷台6の積載状態が積荷滞り状態でないと判定され、さらに加速度センサ181によって検出された荷台6の加速度Aの偏差が所定の偏差よりも大きくなったとき、荷台6の積載状態が積荷付着状態であると判定する。その他の第2実施形態の構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と重複又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略している。
このように構成した本発明の第2実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100Aであっても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、積荷付着状態判定部193Aは、上述した場合に限らず、荷台6の加速度Aの偏差を用いる代わりに、例えば、加速度センサ181によって検出された荷台6の加速度Aが、予め設定された正の閾値Auと負の閾値Alを超えるように変動したとき、荷台6の積載状態が積荷付着状態であると判定しても良い。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態に係るダンプトラック1は、オペレータが車両に搭乗して操作する有人車両から構成されたのに対して、図24に示すように、第2実施形態に係るダンプトラック1Aは、予め設定された走行経路に沿って自律走行する無人車両から構成されたことである。
具体的には、ダンプトラック1Aは、車体の前部に設置され、無線ネットワークを経由して外部の装置と通信接続する無線装置21と、この無線装置21によって無線ネットワークを介して通信接続された管制装置(図示せず)からの指示に従って走行経路を自律走行するようにしている。
そして、図25に示すように、本発明の第3実施形態に係る出力部20Aは、例えば、第1実施形態に係る表示装置200の代わりに、ダンプトラック1Aに搭載された無線装置21や後述の車体制御装置202に対して判定結果等の各種の情報を出力する処理を行う出力処理部201と、この出力処理部201からの情報を参照し、ダンプトラック1Aに搭載された走行駆動装置や駆動機構14の動作を制御する車体制御装置202と、出力処理部201からの情報を参照し、荷台6を加振させる制御を行う加振制御装置203とを含んでいる。
具体的には、車体制御装置202は、積荷滞り状態判定部191によって荷台6の積載状態が積荷滞り状態であると判定されたとき、走行駆動装置を動作させることにより、ダンプトラック1Aを前進させる制御を行い、積荷下ろし終了状態判定部192によって荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態であると判定されたとき、駆動機構14を動作させることにより、荷台6を下げて倒伏させる制御を行う。
加振制御装置203は、例えば、積荷付着状態判定部193によって荷台6の積載状態が積荷付着状態であると判定されたとき、ホイストシリンダ142の伸縮動作を自動で繰返すことにより、荷台6を上下に加振させるようにしている。これにより、図26に示すように、サスペンション圧力Pが局所的に変化する状態(積荷付着状態)G3になった後、加振制御装置203によって荷台6の傾斜角度θが微小に変化する状態G4になり、その直後にサスペンション圧力Pが減少する状態G5が確認されることから、荷台6に付着した残りの土砂5が外部へ排出されたことが把握される。
また、加振制御装置203は、例えば、積荷付着状態判定部193によって荷台6の積載状態が積荷付着状態であると判定されたとき、走行駆動装置によって車体を前進させた直後に停止させる動作を自動で繰返し、荷台6を前後に加振させるようにしても良い。これにより、図27に示すように、サスペンション圧力Pが局所的に変化する状態(積荷付着状態)G3になった後、加振制御装置203によって車輪速度Vが微小に変化する状態G6になり、その直後にサスペンション圧力Pが減少する状態G5が確認されることから、荷台6に付着した残りの土砂5が外部へ排出されたことが把握される。その他の第3実施形態の構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と重複又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略している。
このように構成した本発明の第3実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100Bによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、荷下ろし作業において荷台6の積載状態が積荷滞り状態になると、車体制御装置202によってダンプトラック1Aが自動で前進し、荷台6の積載状態が積荷下ろし終了状態になると、荷台6が自動で下がることにより、無人車両のダンプトラック1Aに対しても、荷下ろし作業を効率良く実施することができる。なお、無人車両はオペレータが搭乗している場合は、管制装置からの指示に優先してオペレータが走行や荷下ろし等の操作を行うことも可能であり、オペレータの選択によって荷下ろし作業のみ自動化することも可能である。
また、本発明の第3実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100Bでは、荷下ろし作業において荷台6の積載状態が積荷付着状態になると、加振制御装置203によって荷台6が自動で上下に加振したり、あるいは荷台6が自動で前後に加振することにより、荷台6に付着した粘性が高い土砂5を外部へ容易に振り落とすことができる。これにより、ダンプトラック1Aの荷下ろし作業の能率を高めることができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100Cは、上述した第1実施形態の構成に加え、図28に示すように、積荷滞り状態判定部191Bは、車体状態判定部190によって車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定されてから予め設定された期間T4内に、圧力センサ180の検出値から得られるサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の時間T1の間、所定の範囲内に維持されたことが確認されなければ、積荷滞り状態の判定を中止するようにしている。
また、積荷下ろし終了状態判定部192Bは、車体状態判定部190によって車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であると判定されてから予め設定された期間T5内に、圧力センサ180の検出値から得られるサスペンション圧力Pの時間差分ΔPが所定の時間T2の間、所定の範囲内に維持されたことが確認されなければ、積荷下ろし終了状態の判定を中止するようにしている。
さらに、表示装置200Aは、積荷滞り状態判定部191Bによって積荷滞り状態の判定が中止されたとき、あるいは積荷下ろし終了状態判定部192Bによって積荷下ろし終了状態の判定が中止されたとき、荷台6の積載状態の判定を行うことができない旨を表示するようにしている。その他の第4実施形態の構成は第1実施形態と同じであり、第1実施形態と重複又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略している。
次に、本発明の第4実施形態に係る積荷滞り状態判定部191Bによる積荷滞り状態の判定処理を、図29のフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、本発明の第4実施形態に係る積荷滞り状態判定部191Bによる積荷滞り状態の判定処理は、上述した図17に示すS1701〜S1708の処理と同様の処理を含んでおり、重複する説明を省略している。また、積荷滞り状態判定部191Bは、2つの異なる時間帯を計測するために時間カウンタを内部に2つ搭載しており、これらの時間カウンタに対してA,Bの符号を付して区別している。
図29に示すように、S1701において、積荷滞り状態判定部191Bは、車体状態STが積荷下ろし状態ST3でないと判定すると(S1701/NO)、内部の時間カウンタAの計数値を0に設定して時間カウンタAを初期化(リセット)し(S2901)、S1702からの処理が行われる。S1701において、積荷滞り状態判定部191Bは、車体状態STが積荷下ろし状態ST3であると判定すると(S1701/YES)、この判定が行われてから経過した時間Tの計測を内部の時間カウンタAにより実行し(S2902)、S1703からの処理が行われる。
また、S1706の処理が行われると、内部の時間カウンタAの計数値を0に設定して時間カウンタAを初期化(リセット)する(S2903)。S1702又はS2903の処理が行われると、積荷滞り状態判定部191Bは、時間カウンタAによって計測された時間Tが所定の期間T4を経過したかどうかを判定する(S2904)。このとき、積荷滞り状態判定部191Bは、時間Tが所定の期間T4を経過していないと判定すると(S2904/NO)、S1707からの処理が行われる。なお、時間T4は時間T1よりも大きく設定されている。
一方、S2904において、積荷滞り状態判定部191Bは、時間Tが所定の期間T4を経過したと判定すると(S2904/YES)、荷台6の積載状態の判定を行うことができないので、その旨の判定不可信号をON状態に設定して積荷滞り状態の判定を中止し(S2905)、S1707からの処理が行われる。また、S1708の処理が行われると、判定不可信号をOFF状態に設定し(S2906)、積荷滞り状態判定部191による積荷滞り状態の判定処理を終了する。
次に、本発明の第4実施形態に係る積荷下ろし終了状態判定部192Bによる積荷下ろし終了状態の判定処理を、図30のフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、本発明の第4実施形態に係る積荷下ろし終了状態判定部192Bによる積荷下ろし終了状態の判定処理は、上述した図18に示すS1801〜S1808の処理と同様の処理を含んでおり、重複する説明を省略している。また、積荷下ろし終了状態判定部192Bは、2つの異なる時間帯を計測するために時間カウンタを内部に2つ搭載しており、これらの時間カウンタに対してA,Bの符号を付して区別している。
図30に示すように、S1801において、積荷下ろし終了状態判定部192Bは、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4でないと判定すると(S1801/NO)、内部の時間カウンタAの計数値を0に設定して時間カウンタAを初期化(リセット)し(S3001)、S1802からの処理が行われる。S1801において、積荷下ろし終了状態判定部192Bは、車体状態STが荷台上げ前進状態ST4であると判定すると(S1801/YES)、この判定が行われてから経過した時間Tの計測を内部の時間カウンタAにより実行し(S3002)、S1803からの処理が行われる。
また、S1806の処理が行われると、内部の時間カウンタAの計数値を0に設定して時間カウンタAを初期化(リセット)する(S3003)。S1802又はS3003の処理が行われると、積荷下ろし終了状態判定部192Bは、時間カウンタAによって計測された時間Tが所定の期間T5を経過したかどうかを判定する(S3004)。このとき、積荷下ろし終了状態判定部192Bは、時間Tが所定の期間T5を経過していないと判定すると(S3004/NO)、S1807からの処理が行われる。なお、時間T5は時間T2よりも大きく設定されている。
一方、S3004において、積荷下ろし終了状態判定部192Bは、時間Tが所定の期間T5を経過したと判定すると(S3004/YES)、荷台6の積載状態の判定を行うことができないので、その旨の判定不可信号をON状態に設定して積荷下ろし終了状態の判定を中止し(S3005)、S1807からの処理が行われる。また、S1808の処理が行われると、判定不可信号をOFF状態に設定し(S3006)、積荷下ろし終了状態判定部192Bによる積荷下ろし終了状態の判定処理を終了する。
次に、本発明の第4実施形態に係る表示装置200Aによる荷台6の積載状態の通知処理を、図31のフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、本発明の第4実施形態に係る表示装置200Aによる荷台6の積載状態の通知処理は、上述した図20に示すS2001〜S2012の処理と同様の処理を含んでおり、重複する説明を省略している。
図31に示すように、S2005又はS2006の処理が行われた後、表示装置200Aは、積荷付着状態判定部191B及び積荷下ろし終了状態判定部192Bからの判定不可信号がON状態になっているかどうかを確認する(S3101)。このとき、表示装置200Aは、判定不可信号がON状態になっていることを確認すると(S3101/YES)、荷台6の積載状態の判定を行うことができない旨を画面に表示し(S3102)、S2007からの処理が行われる。
S3101において、表示装置200Aは、判定不可信号がOFF状態になっていることを確認すると(S3101/NO)、荷台6の積載状態の判定を行うことができない旨の表示を画面から消し(S3103)、S2007からの処理が行われる。
このように構成した本発明の第4実施形態に係る荷下ろし作業判定装置100Cによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、例えば、各センサ16,17,180の故障等が発生し、積荷滞り状態判定部191B及び積荷下ろし終了状態判定部192Bによる積荷滞り状態及び積荷下ろし終了状態の判定ができなくなっても、その状態が放置されることがないので、ダンプトラック1の荷下ろし作業が停滞するのを防ぐことができる。これにより、荷下ろし作業の効率性をさらに高めることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
本実施形態は、図2に示すように、ダンプトラック1の荷下ろし場が平らな地表面に設定されている場合について説明したが、この場合に限らず、図3に示すように、ダンプトラック1の荷下ろし場が崖下に設定されても良い。この場合、車体が崖の位置よりも手前に停止した状況であれば、土砂5を平らな地表面に下ろしたときと同様の現象が生じるので、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
一方、車体が崖側へ十分に寄せて停車している状況であれば、荷下ろし作業中に土砂5が荷台6内に滞留することがないので、図32に示すように、車体状態STが積荷下ろし状態ST3及び荷台上げ前進状態ST4のときに生じる状態G1,G2では、サスペンション圧力Pが互いに同一の値となり、積荷滞り状態は積荷下ろし終了状態とみなすことができる。この場合、積荷滞り状態判定部191は、荷台6の積載状態として、積荷滞り状態の判定に伴って積荷下ろし終了状態の判定が可能となるので、積荷下ろし終了状態判定部192を省略することができる。
1,1A ダンプトラック(運搬車両)
2 車体フレーム
3 前輪
4 後輪
6 荷台
7 フロントサスペンションシリンダ
8 リヤサスペンションシリンダ
11 キャブ
14 駆動機構
16 車輪速センサ(車体速度検出器)
17 角度センサ(傾斜状態検出器)
18,18A 振動検出器
19 コントローラ
19a 記憶部
20,20A 出力部
21 無線装置
100,100A,100B,100C 荷下ろし作業判定装置
141 連結ピン
142 ホイストシリンダ
142a 外筒部
142b 内筒部
142c ピストンロッド
180 圧力センサ(圧力検出器)
181 加速度センサ(加速度検出器)
190 車体状態判定部
191,191A,191B 積荷滞り状態判定部
192,192A,192B 積荷下ろし終了状態判定部
193,193A 積荷付着状態判定部
200,200A 表示装置(報知装置)
201 出力処理部
202 車体制御装置
203 加振制御装置

Claims (11)

  1. 車体フレームと、この車体フレームの上方に配置され、運搬対象物を積載する荷台と、前記車体フレームに対して前記荷台を起伏可能に設け、前記運搬対象物を前記荷台から下ろす際に、前記荷台を押し上げて起立させる駆動機構とを備えた運搬車両に適用され、
    前記運搬車両の荷下ろし作業における前記荷台の積載状態を判定する運搬車両の荷下ろし作業判定装置であって、
    車体の速度を検出する車体速度検出器と、
    前記車体フレームに対する前記荷台の傾斜状態を検出する傾斜状態検出器と、
    前記運搬対象物を前記荷台から下ろす際に生じる前記荷台の振動を検出する振動検出器と、
    前記車体速度検出器、前記傾斜状態検出器、及び前記振動検出器からの信号に基づいて、前記荷下ろし作業における前記荷台の積載状態が、前記運搬対象物が前記荷台内に滞っている状態を示す積荷滞り状態であるかどうかを判定する積荷滞り状態判定部と、
    前記積荷滞り状態判定部の判定結果を出力する出力部とを備え、
    前記積荷滞り状態判定部は、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が所定の速度未満に達したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに前記振動検出器によって前記荷台の振動が生じなくなったとみなせる状態が検出されたとき、前記荷台の積載状態が前記積荷滞り状態であると判定することを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  2. 請求項1に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記車体速度検出器、前記傾斜状態検出器、及び前記振動検出器からの信号に基づいて、前記荷下ろし作業における前記荷台の積載状態が、前記運搬対象物を前記荷台から下ろし終わった状態を示す積荷下ろし終了状態であるかどうかを判定する積荷下ろし終了状態判定部を備え、
    前記積荷下ろし終了状態判定部は、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度以上へ上昇したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに前記振動検出器によって前記荷台の振動が生じなくなったとみなせる状態が検出されたとき、前記荷台の積載状態が前記積荷下ろし終了状態であると判定し、
    前記出力部は、前記積荷下ろし終了状態判定部の判定結果を出力することを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  3. 請求項2に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記運搬車両は、
    前記車体フレームの後部に回転可能に設けられた後輪と、
    前記車体フレームと前記後輪との間に介装され、前記車体フレームを介して前記荷台を支持するリヤサスペンションシリンダとを備え、
    前記振動検出器は、前記リヤサスペンションシリンダ内の圧力を検出する圧力検出器から成り、
    前記積荷滞り状態判定部は、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度未満に達したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が前記所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに前記圧力検出器の検出値から得られる前記リヤサスペンションシリンダ内の圧力の時間差分が所定の時間の間、所定の範囲内に維持されたとき、前記荷台の積載状態が前記積荷滞り状態であると判定し、
    前記積荷下ろし終了状態判定部は、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度以上へ上昇したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が前記所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに前記圧力検出器の検出値から得られる前記リヤサスペンションシリンダ内の圧力の時間差分が所定の時間の間、所定の範囲内に維持されたとき、前記荷台の積載状態が前記積荷下ろし終了状態であると判定することを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  4. 請求項2に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記振動検出器は、前記荷台の加速度を検出する加速度検出器から成り、
    前記積荷滞り状態判定部は、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度未満に達したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が前記所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに前記加速度検出器によって前記荷台の加速度が所定の時間の間、所定の範囲内に維持されたとき、前記荷台の積載状態が前記積荷滞り状態であると判定し、
    前記積荷下ろし終了状態判定部は、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度以上へ上昇したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が前記所定の位置まで傾斜したことが検出され、さらに前記加速度検出器によって前記荷台の加速度が所定の時間の間、所定の範囲内に維持されたとき、前記荷台の積載状態が前記積荷下ろし終了状態であると判定することを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  5. 請求項3に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度未満に達したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が前記所定の位置まで傾斜したことが検出されたとき、前記荷下ろし作業における車体状態が、前記荷台を押し上げて起立させたままの状態を示す荷台上げ維持状態であると判定し、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度以上へ上昇したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が前記所定の位置まで傾斜したことが検出されたとき、前記車体状態が、前記荷台を押し上げて前記運搬車両を前進させた状態を示す荷台上げ前進状態であると判定する車体状態判定部と、
    前記車体状態判定部、前記積荷滞り状態判定部、及び前記圧力検出器からの信号に基づいて、前記荷下ろし作業における前記荷台の積載状態が、前記運搬対象物が前記荷台に付着した状態を示す積荷付着状態であるかどうかを判定する積荷付着状態判定部とを備え、
    前記積荷付着状態判定部は、前記車体状態判定部によって前記車体状態が前記荷台上げ維持状態であると判定され、かつ前記積荷滞り状態判定部によって前記荷台の積載状態が前記積荷滞り状態でないと判定され、さらに前記圧力検出器の検出値から得られる前記リヤサスペンションシリンダ内の圧力の時間差分が、予め設定された正の閾値と負の閾値を超えるように変動したとき、前記荷台の積載状態が前記積荷付着状態であると判定し、
    前記出力部は、前記積荷付着状態判定部の判定結果を出力することを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  6. 請求項4に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度未満に達したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が前記所定の位置まで傾斜したことが検出されたとき、前記荷下ろし作業における車体状態が、前記荷台を押し上げて起立させたままの状態を示す荷台上げ維持状態であると判定し、前記車体速度検出器によって前記車体の速度が前記所定の速度以上へ上昇したことが検出され、かつ前記傾斜状態検出器によって前記荷台が所定の位置まで傾斜したことが検出されたとき、前記車体状態が、前記荷台を押し上げて前記運搬車両を前進させた状態を示す荷台上げ前進状態であると判定する車体状態判定部と、
    前記車体状態判定部、前記積荷滞り状態判定部、及び前記加速度検出器からの信号に基づいて、前記荷下ろし作業における前記荷台の積載状態が、前記運搬対象物が前記荷台に付着した状態を示す積荷付着状態であるかどうかを判定する積荷付着状態判定部とを備え、
    前記積荷付着状態判定部は、前記車体状態判定部によって前記車体状態が前記荷台上げ維持状態であると判定され、かつ前記積荷滞り状態判定部によって前記荷台の積載状態が前記積荷滞り状態でないと判定され、さらに前記加速度検出器によって検出された前記荷台の加速度の偏差が所定の偏差よりも大きくなったとき、前記荷台の積載状態が前記積荷付着状態であると判定し、
    前記出力部は、前記積荷付着状態判定部の判定結果を出力することを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  7. 請求項5に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記出力部は、前記運搬車両に設けられ、前記積荷滞り状態判定部、前記積荷下ろし終了状態判定部、及び前記積荷付着状態判定部の判定結果に応じて、前記荷台の積載状態を報知する報知装置から構成されたことを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  8. 請求項6に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記出力部は、前記運搬車両に設けられ、前記積荷滞り状態判定部、前記積荷下ろし終了状態判定部、及び前記積荷付着状態判定部の判定結果に応じて、前記荷台の積載状態を報知する報知装置から構成されたことを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  9. 請求項2に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記出力部は、前記積荷滞り状態判定部によって前記荷台の積載状態が前記積荷滞り状態であると判定されたとき、前記運搬車両を前進させる制御を行い、前記積荷下ろし終了状態判定部によって前記荷台の積載状態が前記積荷下ろし終了状態であると判定されたとき、前記駆動機構を動作させることにより、前記荷台を下げて倒伏させる制御を行う車体制御装置を含むことを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  10. 請求項5に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記出力部は、前記積荷付着状態判定部によって前記荷台の積載状態が前記積荷付着状態であると判定されたとき、前記荷台を加振させる制御を行う加振制御装置を含むことを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
  11. 請求項6に記載の運搬車両の荷下ろし作業判定装置において、
    前記出力部は、前記積荷付着状態判定部によって前記荷台の積載状態が前記積荷付着状態であると判定されたとき、前記荷台を加振させる制御を行う加振制御装置を含むことを特徴とする運搬車両の荷下ろし作業判定装置。
JP2015049794A 2015-03-12 2015-03-12 運搬車両の荷下ろし作業判定装置 Active JP6235507B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015049794A JP6235507B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 運搬車両の荷下ろし作業判定装置
CN201510971356.4A CN105966294B (zh) 2015-03-12 2015-12-22 运输车辆的卸载作业判定装置
US15/002,469 US9586511B2 (en) 2015-03-12 2016-01-21 Dumping work determination system for haulage vehicle
EP16155062.9A EP3067234B1 (en) 2015-03-12 2016-02-10 Dumping work determination system for haulage vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015049794A JP6235507B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 運搬車両の荷下ろし作業判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016168924A JP2016168924A (ja) 2016-09-23
JP6235507B2 true JP6235507B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=55650026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015049794A Active JP6235507B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 運搬車両の荷下ろし作業判定装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9586511B2 (ja)
EP (1) EP3067234B1 (ja)
JP (1) JP6235507B2 (ja)
CN (1) CN105966294B (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015010726A1 (de) * 2015-08-17 2017-02-23 Liebherr-Werk Biberach Gmbh Verfahren zur Baustellenüberwachung, Arbeitsmaschine und System zur Baustellenüberwachung
CN106740539A (zh) * 2016-12-30 2017-05-31 深圳市保千里电子有限公司 一种基于行车记录仪的防摄像抖动的方法及***
CN107031487A (zh) * 2017-06-01 2017-08-11 南京云计趟信息技术有限公司 一种基于加速度传感器与陀螺仪的举升识别***
CN108248481B (zh) * 2018-02-09 2023-09-22 长沙智能驾驶研究院有限公司 自卸车及其控制方法、计算机可读存储介质
CN108382282B (zh) * 2018-02-12 2020-05-05 徐佩登 一种自卸车卸料自动指示装置
JP6857148B2 (ja) * 2018-03-16 2021-04-14 日立建機株式会社 ダンプトラックのサスペンション装置
CN108407696A (zh) * 2018-05-08 2018-08-17 陕西同力重工股份有限公司 工程运输专用领域的无人驾驶矿车
CN108594744A (zh) * 2018-05-30 2018-09-28 山东山宇环境科技有限公司 一种基于物联网的污染治理设施在线监控***及方法
CN109367462B (zh) * 2018-09-21 2021-06-18 中国重汽集团青岛重工有限公司 自卸车稳定性安全控制***及方法
CN109466397B (zh) * 2018-09-26 2020-06-02 潍柴动力股份有限公司 用于渣土车的车厢顶盖工作状况的判断方法及***
US20200150668A1 (en) * 2018-11-12 2020-05-14 Alberto Daniel Lacaze Autonomous Truck Unloading for Mining and Construction Applications
JP2020166734A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本電産シンポ株式会社 搬送車
WO2021001024A1 (en) 2019-07-02 2021-01-07 Volvo Construction Equipment Ab A method for determining a status of a dump body arrangement
EP3778298B1 (en) * 2019-08-13 2024-06-26 Rotex Automation Limited A cabin control valve integrated with solenoid direction control valve
CN113677577B (zh) * 2019-09-24 2023-07-25 日立建机株式会社 自卸车
CN111452699B (zh) * 2020-04-24 2024-07-02 东风商用车有限公司 自卸车电控举升控制***及其方法
CN111846315B (zh) * 2020-06-28 2021-11-26 浙江理工大学 一种灌装生产线设备生产损失时间获取分析***及方法
CN111791800B (zh) * 2020-06-28 2021-06-08 东风商用车有限公司 一种卡车货箱振动监测***及其监测方法
WO2022061466A1 (en) * 2020-09-25 2022-03-31 Newtrax Technologies, Inc. Methods, devices, and arrangements for making measurements in a mining vehicle
CN112706684A (zh) * 2020-12-29 2021-04-27 三一专用汽车有限责任公司 车辆和车辆的控制方法
WO2024082073A1 (es) * 2022-10-17 2024-04-25 Sepulveda Leon Gagarin Anibal Sistema, vehículo minero y método para detectar y monitorear pretiles en un entorno minero

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0585249A (ja) * 1991-06-14 1993-04-06 Mitsui Constr Co Ltd 運搬車両
JP4082831B2 (ja) * 1999-10-26 2008-04-30 株式会社小松製作所 車両の管制装置
JP4583157B2 (ja) * 2004-01-15 2010-11-17 株式会社小松製作所 ダンプトラックの積載重量測定方法及び積載重量測定装置
WO2009008784A1 (en) * 2007-07-11 2009-01-15 Volvo Construction Equipment Ab A method and a device for dumping material from a tiltable dump body of a vehicle
DE102007051262A1 (de) * 2007-10-26 2009-07-16 Wabco Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur automatischen Einstellung des Horizontal-Niveaus eines Nutzfahrzeuges
CN101571418B (zh) * 2009-06-11 2011-04-27 重庆大唐科技股份有限公司 一种动态自卸车载秤的称重方法
JP5138665B2 (ja) * 2009-12-10 2013-02-06 日立建機株式会社 ダンプ車両の転倒防止装置
US9644339B2 (en) * 2010-03-05 2017-05-09 Komatsu Ltd. Damper operation control device and damper operation control method for working vehicle
JP5575703B2 (ja) * 2011-06-07 2014-08-20 株式会社小松製作所 ダンプトラックの積載量表示装置
JP5553388B2 (ja) * 2011-07-04 2014-07-16 日立建機株式会社 運搬車両
JP5700488B2 (ja) * 2011-07-29 2015-04-15 日立建機株式会社 運搬車両
JP2013164396A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd ダンプトラックの応力演算システム
US8700274B1 (en) * 2013-04-26 2014-04-15 Caterpillar Inc. Method of determining when a bed of a hauling machine is empty
US8903612B2 (en) * 2013-04-26 2014-12-02 Caterpillar Inc. Method of determining when a payload loading event is occurring in a hauling machine
CN104603820B (zh) * 2013-08-30 2016-08-17 株式会社小松制作所 矿山机械的管理***及矿山机械的管理方法
CN103641032A (zh) * 2014-01-09 2014-03-19 安徽威玛重型机械制造有限公司 一种前移式电动叉车
CN105611981B (zh) * 2014-07-30 2018-04-03 株式会社小松制作所 搬运车辆及搬运车辆的控制方法
CA2893470C (en) * 2014-07-30 2017-09-05 Shigeru OHSUGI Transporter vehicle, dump truck, and transporter vehicle control method

Also Published As

Publication number Publication date
US9586511B2 (en) 2017-03-07
EP3067234A1 (en) 2016-09-14
JP2016168924A (ja) 2016-09-23
CN105966294A (zh) 2016-09-28
EP3067234B1 (en) 2018-09-19
US20160264032A1 (en) 2016-09-15
CN105966294B (zh) 2018-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6235507B2 (ja) 運搬車両の荷下ろし作業判定装置
JP6914943B2 (ja) ホイールローダおよびホイールローダの制御方法
JP6886258B2 (ja) ホイールローダおよびホイールローダの制御方法
US9108596B2 (en) Controller for, and method of, operating a sensor cleaning system
EP3303084B1 (en) A method and system for predicting a risk for rollover of a working machine
US9593469B2 (en) System and method for controlling a work vehicle based on a monitored tip condition of the vehicle
US20170073935A1 (en) Control System for a Rotating Machine
JP5055439B2 (ja) 運搬車両
US9796392B2 (en) Method of determining whether a frame of a work machine is approaching a tip over point
US20100327649A1 (en) Method and a device for controlling a vehicle comprising a dump body
JP7216472B2 (ja) 作業システムおよび制御方法
JP5213803B2 (ja) 路肩崩落リスク監視装置及び運搬車両
US20170073925A1 (en) Control System for a Rotating Machine
US9454147B1 (en) Control system for a rotating machine
US8589035B2 (en) Method for operating a transport vehicle, a transport vehicle, a method for controllling operation of a work site and a work site system
JPWO2011089792A1 (ja) 運搬車両
US10060097B2 (en) Excavation system having inter-machine monitoring and control
JP7245723B2 (ja) トラックの荷台重心位置制御装置
JP6357457B2 (ja) ダンプトラック
US20180178342A1 (en) Work tool positioning system
JP6473240B2 (ja) 運搬用車両
JP5253941B2 (ja) 荷役車両
CN115003889B (zh) 辅助作业机械操作员的控制***、方法和计算机程序产品
JP2022158412A (ja) 作業車両
JP2000240108A (ja) 作業車両の警報装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170131

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6235507

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150