JP6234390B2 - ミストサウナ機能付き浴室暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明はミストサウナ機能を有する浴室暖房装置に関する。
ミストサウナ機能を有する浴室暖房装置は、加熱された空気を浴室に送風する送風機と、加熱された水(湯)をミスト化して浴室に噴霧するミストノズルと、熱源機で加熱された熱媒が供給される暖房用熱交換器及びミスト用熱交換器とを備え、ミストサウナ運転時に、送風機により浴室に送風する空気を、暖房用熱交換器での前記熱媒との熱交換により加熱すると共に、ミストノズルに供給する水を、ミスト用熱交換器で前記熱媒との熱交換により加熱することで、浴室の暖房と浴室への加熱されたミストの噴霧とを併せて行うものが一般に知られている。
そして、この種の浴室暖房装置では、例えば特許文献1に見られるように、熱源機に加熱された熱媒(温水)を循環させる熱媒流通路に、暖房用熱交換器及びミスト用熱交換器を直列に介装し、該暖房用熱交換器及びミスト用熱交換器を順に経由させるように熱媒を流通させるものも知られている。
また、この種の浴室暖房装置では、ミストノズルによるミストの噴霧を開始する前に、ミストノズルに接続されたミスト用通水路内の水の加熱殺菌を行うものも知られている(例えば特許文献2を参照)。
特開2012−213660号公報 特開2008−110021号公報
特許文献1に見られるように、熱源機で加熱された熱媒を循環させる熱媒流通路に、暖房用熱交換器及びミスト用熱交換器を直列に介装された装置(熱源機で加熱された熱媒を、暖房用熱交換器及びミスト用熱交換器を順に経由させて流通させるように構成された装置)は、該特許文献1に記載されている如く、ミストサウナ機能を持たない浴室暖房装置からミストサウナ機能付き浴室暖房装置への切り替え時の配管構成等の点での利点はあるものの、ミストサウナ運転の開始初期の浴室の暖房運転中は、暖房用熱交換器での熱媒の放熱量が比較的大きいために、ミスト用熱交換器に供給される熱媒の温度が昇温しにくい。
このため、ミスト用通水路でミストノズルに供給される水の加熱を、浴室の暖房と並行して、ミスト用熱交換器だけで行おうとした場合には、該ミスト用熱交換器に供給される熱媒の温度が、当該加熱に適した温度に昇温するまでに時間がかかるために、浴室へのミスト噴霧の開始が遅くなりやすい。
特に、ミスト噴霧の開始前に、ミスト用通水路内の滞留水の加熱殺菌を短時間で行おうとした場合には、その加熱殺菌ための熱媒の要求温度が比較的高い(例えば70℃以上)ため、ミスト噴霧の開始タイミングが、遅くなり過ぎる虞がある。
ここで、前記特許文献1に見られる装置では、ミスト用通水路における水の昇温を早期に行うために、ミストの噴霧を開始する前に、前記熱媒とは別に熱源機で加熱した水(給湯用水)をミスト用通水路に熱源機側から供給しつつ、該ミスト用通水路内の滞留水を熱媒流通路(温水循環路)に導出するようにしている。
この技術によれば、ミスト用通水路における水の昇温を早期に行うことが可能である。また、ミスト噴霧の開始前に、ミスト用通水路内の滞留水が新たな水(給湯用水)で置換されるため、ミスト用通水路内の雑菌を除去することが可能である。
しかるに、この場合、ミストサウナ運転の開始初期に、前記熱媒の加熱に加えて、ミスト用通水路に供給する水(ミスト化する水)の加熱をも熱源機で行う。このため、熱源機でのエネルギー消費量が多くなって、エネルギーコストの増加を招きやすい。
また、ミスト用通水路内の滞留水を温水循環路に流すための配管流路が必要となるため、装置の配管構成の大型化を生じやすいと共に、装置のコスト低減の妨げとなりやすい。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、熱源機で加熱された熱媒を、暖房用熱交換器及びミスト用熱交換器を順に経由させて流通させるように構成されたミストサウナ機能付き浴室暖房装置において、ミストサウナ運転の開始初期にミストノズルに供給する水をミスト用熱交換器を介して加熱することを早期に効率よく行うことができるミストサウナ機能付き浴室暖房装置、及びその運転方法を提供することを目的とする。
本発明のミストサウナ機能付き浴室暖房装置は、上記目的を達成するために、浴室に送風する送風機と、ミスト用通水路から供給される水をミスト化して前記浴室に噴霧するミストノズルと、熱源機で加熱された熱媒を、前記送風機により浴室に送風される空気を該熱媒との熱交換により加熱する暖房用熱交換器と前記ミスト用通水路で前記ミストノズルに供給される水を該熱媒との熱交換により加熱するミスト用熱交換器とを順に経由させて流通させる熱媒流路とを備えるミストサウナ機能付き浴室暖房装置において、
前記浴室の暖房を行いつつ、該浴室へのミストの噴霧を行うミストサウナ運転の実行要求があったとき、前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水を遮断した状態で、前記熱源機で加熱した熱媒を前記熱媒流路で流通させると共に前記送風機を作動させる第1運転制御処理と、該第1運転制御処理の実行後に、前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水を遮断したままで、且つ、前記熱源機で加熱した熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機の作動を一時的に停止させる第2運転制御処理と、該第2運転制御処理の実行後に、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機の作動を再開させると共に前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水を開始する第3運転制御処理とを実行する運転制御装置を備えることを特徴とする(第1発明)。
かかる第1発明によれば、前記ミストサウナ運転の実行要求があったとき、前記運転制御装置は、前記第1運転制御処理を実行する。この第1運転制御処理では、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路に流通させつつ、前記送風機が作動される。
このため、該送風機により浴室に供給される空気が、前記熱媒流路の途中の前記暖房用熱交換器で加熱され、その加熱された空気(温風)が浴室に供給されることとなる。これにより浴室の暖房が開始される。
なお、第1運転制御処理の実行中は、前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水が遮断されている。このため、該ミスト用通水路の滞留水が前記ミスト用熱交換器での前記熱媒との熱交換によって、ある程度暖められることとなる。
前記運転制御装置は、次に前記第2運転制御処理を実行する。この第2運転制御処理では、前記送風機の作動(ひいては浴室への送風)が一時的に停止される。このとき、該送風機の作動の停止によって、前記熱媒流路で流通している熱媒の、前記暖房用熱交換器での放熱量が、第1運転制御処理の実行中における放熱量に比して大幅に減少する。
このため、熱源機で加熱された熱媒は、放熱量が十分に小さい状態で暖房用熱交換器の下流側の前記ミスト用熱交換器に流入することとなる。ひいては、ミスト用熱交換器に流入する熱媒の温度が、第1運転制御処理の実行中における温度に比して大幅に高くなる。
その結果、第2運転制御処理の実行中においては、前記ミスト用通水路の滞留水が、ミスト用熱交換器での熱媒との熱交換によって速やかに(短時間で)加熱昇温される。
前記運転制御装置は、次に前記第3運転制御処理を実行する。この第3運転制御処理では、前記送風機の作動(ひいては、浴室への送風)が再開されると共に、前記ミスト用通水路からミストノズルへの通水が開始される。
これにより、浴室の暖房を行いつつ、該浴室へのミストの噴霧を行うミストサウナ運転が実際に開始される。この場合、ミスト用通水路の滞留水が、既に加熱されているので、加熱された状態のミストが浴室に噴霧されることとなる。
上記第1発明によれば、前記浴室の暖房が行われる第1運転制御処理と、前記浴室の暖房と該浴室へのミストの噴霧とが行われる第3運転制御処理との間で、前記送風機の作動を一時的に停止する前記第2運転制御処理が実行されることで、ミスト用通水路の滞留水を、ミスト用熱交換器での前記熱媒との熱交換だけで速やかに(短時間で)加熱昇温させることができる。
従って、第1発明によれば、ミストサウナ運転の開始初期にミストノズルに供給する水をミスト用熱交換器を介して加熱することを早期に効率よく行うことができる。ひいては、ミストサウナ運転の実行要求があった場合に、浴室へのミストの噴霧を早期に開始することができる。
上記第1発明では、前記運転制御装置は、前記第2運転制御処理の実行中に、前記ミストノズルからのミストの噴霧の開始直前の状態であることを示す報知出力を発生するように構成されていることが好ましい(第2発明)。
これによれば、前記送風機の作動の一時的な停止中における前記報知出力が発生される。この報知出力の発生によって、ユーザは、まもなくミストの噴霧が開始することを認識することができる。このため、前記第2運転制御処理により前記送風機の作動が停止した場合に、該送風機の作動の停止を、ユーザが浴室暖房装置の動作異常もしくは故障に起因するものと勘違いしたり、違和感を覚えるのを防止することができる。
上記第2発明では、前記送風機による前記浴室への送風方向を変化させる可動ルーバが備えられている場合には、さらに、前記運転制御装置は、前記第2運転制御処理の実行開始直前に、前記可動ルーバをアクチュエータを介して動かすように構成されていてもよい(第3発明)。
これによれば、送風機の作動の一時的な停止の直前に、前記可動ルーバが動く(ひいては送風方向が変化する)ことで、ユーザはその直後に送風機の作動が停止しても、該送風機の作動の停止が、ミストサウナ運転のための必要な動作と認識し易くなり、当該停止に対して違和感を覚えにくくなる。
上記第1〜第3発明では、より具体的な態様として、例えば次のような態様を採用することが好ましい。
すなわち、前記熱媒流路で前記暖房用熱交換器に流入する熱媒の温度又は前記ミスト用熱交換器に流入する熱媒の温度又は前記ミスト用熱交換器から流出する熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段を備えており、前記運転制御装置は、前記第1運転制御処理の実行中に前記熱媒温度検出手段による前記熱媒の検出温度が所定の閾値温度以上となることを必要条件として、前記第2運転制御処理を所定時間、実行するように構成されており、前記閾値温度は、前記第2運転制御処理の実行中に前記ミスト用熱交換器に流入する熱媒の温度が、前記ミスト用通水路の滞留水の殺菌を行い得る温度に達するように設定されているという態様を採用することが好ましい(第4発明)。
この第4発明によれば、前記第2運転制御処理の実行中、すなわち、前記送風機の作動の停止中に、前記ミスト用通水路の滞留水の殺菌を適切に行うことができる。
なお、前記第1運転制御処理から第2運転制御処理への移行によって、前記ミスト用熱交換器に流入する熱媒の温度は、大きく昇温する。このため、前記熱媒温度検出手段が検出する熱媒の温度が前記ミスト用熱交換器に流入する温度、あるいは、前記ミスト用熱交換器から流出する温度である場合には、前記閾値温度を、前記熱媒温度検出手段が検出する熱媒の温度が前記暖房用熱交換器に流入する熱媒の温度である場合よりも低い温度に設定し得る。そして、前記熱媒温度検出手段が検出する熱媒の温度が前記ミスト用熱交換器に流入する温度、あるいは、前記ミスト用熱交換器から流出する温度である場合における前記閾値温度は、前記ミスト用通水路の滞留水の殺菌を行い得る下限の温度よりも低くてもよい。
また、本発明のミストサウナ機能付き浴室暖房装置の運転方法は、浴室に加熱された空気を送風する送風機と、ミスト用通水路から供給される水をミスト化して前記浴室に噴霧するミストノズルと、熱源機で加熱された熱媒を、前記送風機により浴室に送風される空気を該熱媒との熱交換により加熱する暖房用熱交換器と前記ミスト用通水路で前記ミストノズルに供給される水を該熱媒との熱交換により加熱するミスト用熱交換器とを順に経由させて流通させる熱媒流路とを備えるミストサウナ機能付き浴室暖房装置の運転方法であって、
前記浴室の暖房を行いつつ、該浴室へのミストの噴霧を行うミストサウナ運転の実行要求があったとき、前記ミスト用通水路での前記ミストノズルへの通水を遮断し、且つ、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機を作動させる第1ステップと、該第1ステップの実行後に、前記ミスト用通水路での前記ミストノズルへの通水を遮断したままで、且つ、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機の作動を一時的に中断させる第2ステップと、該第2ステップの実行後に、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機の作動を再開させると共に前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水を開始する第3ステップとを備えることを特徴とする(第5発明)。
この第5発明によれば、前記第1ステップでの前記熱媒の流通及び送風機の作動と、前記第2ステップでの前記送風機の作動の一時的な停止と、前記第3ステップでの送風機の作動の再開及びミストの噴霧が、それぞれ、前記第1発明における前記第1運転制御処理の実行時、第2運転制御処理の実行時、第3運転制御処理の実行時と同様に行われる。
このため、前記第1発明と同様に、ミストサウナ運転の開始初期にミストノズルに供給する水をミスト用熱交換器を介して加熱することを早期に効率よく行うことができる。ひいては、ミストサウナ運転の実行要求があった場合に、浴室へのミストの噴霧を早期に開始することができる。
なお、上記第5発明では、前記第2〜第4発明と同様の態様も採用し得る。
本発明の一実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房装置のシステム構成を示す図。 実施形態の装置に備えられたフロントパネル部を示す斜視図。 実施形態の装置の作動を説明するためのフローチャート。
本発明の一実施形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。図1を参照して、本実施形態のミストサウナ機能付き浴室暖房装置1(以下、単に浴室暖房装置1という)は、浴室の天井等に設置される本体ユニット2と、屋外等に設置される熱源機3とを備える。
熱源機3は、本実施形態では、例えば燃焼式の熱源機である。具体的な構成の図示は省略するが、該熱源機3は、例えば、暖房用の熱媒及び給湯用水を各々熱交換器を介して加熱するバーナ、暖房用の熱媒を循環させる循環ポンプ等が搭載された公知の構成のものである。また、暖房用の熱媒は、本実施形態では、例えば温水である。
なお、熱源機3は、浴室以外の部屋の暖房用もしくは浴槽の湯の加熱用の熱源機を兼ねるものであってもよい。あるいは、浴室暖房装置1に専用のものであってもよい。さらに、熱源機3は、燃焼式の熱源機に限らず、例えば電熱式の熱源機、あるいは、ヒートポンプ等であってもよい。また、暖房用の熱媒は、温水に限らず、例えば不凍液等であってもよい。
本体ユニット2は、暖房用の熱媒としての温水を熱源機3との間で循環させる温水循環流路5(これは本発明における熱媒流路に相当する)を介して熱源機3と接続されている。また、本体ユニット2には、浴室に噴霧するミスト用の水(加熱してミスト化する水)を通水するミスト用通水路7が導入されている。該ミスト用通水路7は、本実施形態では、熱源機3に給湯用水を給水する給水路6から分岐された通水路である。
そして、本体ユニット2は、浴室に送風する送風機10と、ミスト用通水路7から供給される水をミスト化して浴室に噴霧する複数(本実施形態では2つ)のミストノズル11と、送風機10により浴室に送風される空気を温水との熱交換により加熱する暖房用熱交換器12と、ミスト用通水路7でミストノズル11に供給される水を温水との熱交換により加熱するミスト用熱交換器13とが搭載されたケーシング2aを備える。
そして、このケーシング2aには、浴室内に臨んで該浴室の天井に配置されるフロントパネル部14(図2に示す)が装着されている。
フロントパネル部14には、図2に示すように、浴室内の空気をケーシング2a内に吸引するための吸込口グリル15と、加熱された空気(温風)を浴室内に吹き出す吹き出し口を形成するルーバ16とが組み込まれている。
ルーバ16は、温風の吹き出し口を開閉可能であると共に、浴室に対する温風の吹き出し方向(送風方向)を変化させることが可能な可動ルーバである。該ルーバ16は、ケーシング2a内に配置されたルーバ駆動用のアクチュエータとしての電動モータ17(図1に示す)により所定の回転角度範囲内で回転駆動し得るように該電動モータ17に接続されている。
このルーバ16は、その回転角度範囲の一端の回転位置に回転させた状態では、温風の吹き出し口を浴室内に対して閉塞するように構成されている。そして、ルーバ16を、温風の吹き出し口を閉塞する当該一端の回転位置(以降、閉塞位置という)から電動モータ17により回転駆動することで、温風の吹き出し口が開かれる(浴室内に開口する)と共に、該ルーバ16の回転角度に応じて、浴室に対する温風の送風方向を変化させることが可能となっている。
ミストノズル11は、図2に示すように、ルーバ16に臨むように配置されている。この場合、ルーバ16を閉塞位置に回転させた状態(温風の吹き出し口の閉塞状態)では、ミストノズル11は、ルーバ16により浴室に対して遮蔽されるようになっている。
そして、ルーバ16を、閉塞位置から、温風の吹き出し方向がフロントパネル部14のほぼ正面方向(下向き方向)となる状態(例えば図1に示す状態)に回転させることで、ミストノズル11が浴室に対して開口し、該ミストノズル11から浴室にミストを噴霧することが可能となる。
以降、ルーバ16が閉塞位置に回転している状態をルーバ16の閉状態、ルーバ16がミストノズル11から浴室にミストを噴霧することが可能な回転位置に回転している状態をルーバ16の開状態という。
図1に戻って、送風機10は、本実施形態では、回転ファン21と該回転ファン21を回転駆動するためのアクチュエータとしての電動モータ22とにより構成される。なお、図1に示す送風機10は、2つの回転ファン21,21を電動モータ22の両側に備えているが、回転ファン21は1つ、もしくは3つ以上であってもよい。
上記送風機10は、電動モータ22により回転ファン21を回転駆動することで、前記吸込口グリル15から浴室内の空気をケーシング2a内に吸引し、その吸引した空気をルーバ16の吹き出し口から浴室内に送風する。
この場合、ケーシング2a内で吸込口グリル15からルーバ16の吹き出し口に至る風路上には、前記暖房用熱交換器12が配置されている。また、当該風路の入り口寄りの箇所(吸込口グリル15の近傍箇所)には、送風機10が吸引する浴室内の空気の温度を浴室の室温として検出する温度センサ23が配置されている。
補足すると、ケーシング2aには、排気ダクト8が接続されている。そして、浴室の換気時等においては、図示を省略する風路切換ダンパと回転ファン21とを作動させることで、吸込口グリル15から吸引される浴室内の空気の一部又は全部を排気ダクト8に導出することが可能となっている。
温水循環流路5は、熱源機3で加熱された温水(熱媒)を、暖房用熱交換器12及びミスト用熱交換器13を順に経由させて流通させるように構成されている。具体的には、温水循環流路5は、熱源機3から暖房用熱交換器12に温水を流す第1温水流路5aと、暖房用熱交換器12からミスト用熱交換器13に温水を流す第2温水流路5bと、ミスト用熱交換器13から熱源機3に温水を流す第3温水流路5cとを備える。第1温水流路5aと第3温水流路5cとは、熱源機3内で循環ポンプ(図示省略)を介して接続されている。
このように構成された温水循環流路5では、循環ポンプを作動させることで、熱源機3から第1温水流路5a、暖房用熱交換器12、第2温水流路5b、ミスト用熱交換器13、第3温水流路5cを順に経由して温水が循環することとなる。そして、このように循環する温水が、熱源機3でのバーナの燃焼運転によって適宜加熱されることとなる。
また、第1温水流路5a及び第2温水流路5bには、それぞれ、暖房用熱交換器12に流入する温水の温度を検出する温度センサ25、ミスト用熱交換器13に流入する温水の温度を検出する温度センサ26が各々装着されている。なお、本実施形態では、温度センサ25が本発明における熱媒温度検出手段に相当する。
さらに、第1温水流路5a、第2温水流路5b及び第3温水流路5cのいずれか、例えば第3温水流路5cには、温水循環流路5で流れる温水の流量を制御するための流量制御弁27が装着されている。
なお、本実施形態では、暖房用熱交換器12及びミスト用熱交換器13が温水循環流路5上で直列に接続されているので、単一の流量制御弁27だけで、暖房用熱交換器12及びミスト用熱交換器13の両方の熱媒の流通及びその停止、並びに、流量の制御を行うことができる。このため、暖房用熱交換器12及びミスト用熱交換器13のそれぞれに専用の熱動弁等は備えられていない。
本体ユニット2のケーシング2a内に導入されたミスト用通水路7は、液−液式の熱交換器であるミスト用熱交換器13を経由してミストノズル11に至るように配設されている。
このミスト用通水路7のうち、ミスト用熱交換器13の上流側の通水路7aには、逆止弁31と、該上流側通水路7aを開閉する電磁弁32とが介装されている。また、電磁弁32と並列に上流側通水路7aに接続された過圧防止用の通水路に過圧逃がし弁33が介装されている。
ミスト用通水路7のうち、ミスト用熱交換器13の下流側の通水路7bには、該下流側通水路7bを開閉する電磁弁34が介装されている。そして、この電磁弁34の上流側から導出された過圧防止用の排水路に過圧逃がし弁35が介装されている。
さらに、ミスト用通水路7の下流側通水路7bには、ミスト用熱交換器13からミストノズル11に供給される水の温度を検出する温度センサ36が電磁弁34の上流側で装着されている。
なお、電磁弁32,34のいずれか一方の代わりに、流量制御弁がミスト用通水路7に介装されていてもよい。
浴室暖房装置1は、さらに、該浴室暖房装置1の運転制御を行う運転制御装置40と、該浴室暖房装置1の運転操作あるいは動作設定をユーザが行うためのリモコン41と、ブザーもしくはスピーカ等により構成される発音器42とを備える。
リモコン41は、例えば浴室内、あるいは、浴室に隣接する脱衣所等に配置される。該リモコン41は、その操作(スイッチ操作等)によって、ミストサウナ運転、暖房運転、換気運転、乾燥運転等、浴室暖房装置1で実行可能な各種運転のオンオフ(当該運転の実行及びその停止)の指示、ルーバ16の吹き出し方向の設定、浴室の暖房温度の設定、送風機10の風量設定等を行い得るように構成されている。
発音器42は、運転制御装置40の制御によって、浴室内のユーザに各種報知音もしくは音声を出力するものである。該発音器42は、例えばリモコン41に搭載される。なお、発音器42は、それが発する音を浴室内のユーザが認識し得るように配置されておれば、どのような位置に配置されていてもよい。
運転制御装置40は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成される。該運転制御装置40は、例えば本体ユニット2のケーシング2a内に配置されている。なお、運転制御装置40は、相互に通信可能な複数の電子回路ユニットにより構成されていてもよい。また、運転制御装置40は、本体ユニット2の外部に配置されていてもよい。
上記運転制御装置40は、熱源機3の運転制御を行うために該熱源機3に搭載された制御装置(図示省略)、及びリモコン41との間で、各種設定データ、指令データ等を有線又は無線により通信し得るように構成されている。さらに、運転制御装置40には、前記温度センサ23,25,26,36の検出信号が入力されると共に、浴室内の湿度を検出すべく本体ユニット2のケーシング2a内に配置された湿度センサ43の検出信号が入力されるようになっている。
そして、運転制御装置40は、入力データを適宜使用しつつ、実装されたプログラムを実行することで、前記送風機10の電動モータ22、ルーバ駆動用の電動モータ17、電磁弁32,34、及び流量制御弁27の動作を制御し、これらの動作制御を通じて、浴室暖房装置1の運転制御を行う。
次に、本実施形態の浴室暖房装置1のミストサウナ運転時の作動を説明する。
ユーザによるリモコン41の操作によって、あるいは、事前に設定されたタイマー機能等によって、浴室暖房装置1のミストサウナ運転の実行要求が発生すると、運転制御装置40は、図3のフローチャートに示すように浴室暖房装置1の運転制御を行う。
運転制御装置40は、まず、STEP1において、電動モータ17によりルーバ16を開状態に制御する。さらに、運転制御装置40は、温水循環流路5の流量制御弁27を開弁制御すると共に、熱源機3の制御装置に、温水循環流路5での温水の循環を行うべき旨を指令する。
このとき、熱源機3の制御装置は、循環ポンプを作動させつつ、温水を加熱して昇温し、さらに該温水を所定温度(例えば80℃)に保つように、熱源機3の運転制御を行う。これにより、温水循環流路5での温水の循環が開始される。該温水の循環は、以降、ミストサウナ運転の運転制御中は継続する。
なお、ミスト用通水路7の電磁弁32,34は、後述するSTEP9まで閉弁状態に保持される。このため、後述のSTEP9まで、ミストノズル11への水の供給は遮断される。
上記の如く、温水循環流路5での温水の循環が開始した後、運転制御装置40は、STEP2において、温度センサ25の検出信号により示される温水の温度(暖房用熱交換器12に流入する温水の温度。以降、暖房用熱交換器流入温水温度という)が、浴室の暖房を行い得る所定の閾値温度TH1(例えば40℃)以上の温度に昇温したか否かを監視する。
そして、暖房用熱交換器流入温水温度≧TH1になると(STEP2の判断結果が肯定的になると)、運転制御装置40は、次にSTEP3において、電動モータ22により送風機10の作動(回転ファン21の回転駆動)を開始させる。この場合、電動モータ22は、回転ファン21を所定の回転数で回転させるように制御される。
このとき、送風機10の作動により、前記フロントパネル部14の吸込口グリル15から本体ユニット2のケーシング2a内に吸引される浴室内の空気が、暖房用熱交換器12を介して加熱され、さらにルーバ16の吹き出し口から浴室内に送風される。これにより、浴室の空気がケーシング2a内を経由して循環しつつ、浴室への温風の送風、ひいては、浴室の暖房が開始される。
このように送風機10を作動させて浴室の暖房を開始した後、運転制御装置40は、STEP4において、前記温度センサ23の検出信号により示される浴室の室温が所定の閾値温度TH2(例えば25℃)以上に昇温したか否か(浴室がある程度暖められた否か)を監視する。
そして、浴室の室温≧TH2になると(STEP4の判断結果が肯定的になると)、運転制御装置40はさらに、STEP5において、温度センサ25の検出信号により示される暖房用熱交換器流入温水温度が、ミスト用通水路7に滞留している滞留水をミスト用熱交換器13で加熱して殺菌するための所定の閾値温度TH3以上に昇温したか否かを監視する。
ここで、上記閾値温度TH3は、その温度とほぼ同等又はそれ以上の温度の温水を、ミスト用熱交換器13に流入させた場合に、ミスト用通水路7の滞留水中のレジオネラ菌等の雑菌を短時間で殺菌し得るように、あらかじめ実験等に基づいて設定されている。該閾値温度TH3は、例えば70℃に設定されている。
STEP5において、暖房用熱交換器流入温水温度≧TH3になると(STEP5の判断結果が肯定的になると)、運転制御装置40は、次にSTEP6において、ルーバ16が正常に開状態になっているか否かの動作チェックを行う。
この動作チェックは、送風機10の回転ファン21の回転数(回転速度)を図示しないセンサ(ホール素子等)で監視しつつ、ルーバ駆動用の電動モータ17によりルーバ16を動かす(回転させる)ことで、ルーバ16の動作状態を確認するものである。
具体的には、運転制御装置40は送風機10の電動モータ22の通電電流を一定に保持した状態(ひいては、電動モータ22の出力トルクを一定に保持した状態)で、ルーバ16を、一時的に開状態から閉状態に移行させるようにルーバ駆動用の電動モータ17を制御する。そして、この制御中に、運転制御装置40は送風機10の回転ファン21の回転数(回転速度)を監視する。
このとき、ルーバ16が正常に開状態から閉状態に動く場合には、回転ファン21の負荷(風量)が減少するために、回転ファン21の回転数が増加する。そこで、運転制御装置40は、STEP6において、ルーバ16を開状態から閉状態に移行させるように電動モータ17を制御したときに、回転ファン21の回転数の増加が検知された場合には、STEP7において、ルーバ16が正常に開状態になっていたものと判断する(STEP7判断結果が肯定的となる)。なお、この場合には、ルーバ16は、元の開状態に戻される。
一方、STEP6において、回転ファン21の回転数の増加が検知されない場合には、運転制御装置40は、STEP7において、ルーバ16の動作異常が発生しているものと判断する(STEP7の判断結果が否定的となる)。
そして、この場合には、運転制御装置40は、STEP11において、浴室暖房装置1の運転を中止すべく、送風機10の作動を停止させると共に、流量制御弁27を閉弁制御する。さらに、運転制御装置40は、リモコン41の表示器等によりエラー報知を行う。
ルーバ16が正常に動作し、STEP7の判断結果が肯定的である場合には、次に、運転制御装置40は、STEP8において、ミスト用通水路7の滞留水の加熱及び殺菌を促進するために、送風機10の作動を一時的に(後述のSTEP9の処理が終了するまで)停止させる。
ここで、浴室が十分に暖房されていない状態では、送風機10の作動状態での暖房用熱交換器12における温水の放熱量が比較的大きいために、前記STEP5において、暖房用熱交換器流入温水温度が前記閾値温度TH3(70℃)以上に昇温しても、ミスト用熱交換器13に流入する温水の温度(以降、ミスト用熱交換器流入温水温度という)は、暖房用熱交換器流入温水温度よりも低い温度(例えば50℃等)に比較的大きく低下し、上記閾値温度TH3とほぼ同等の温度までには昇温し難い。
しかるに、STEP8で送風機10の作動を停止させることで、暖房用熱交換器12での温水の放熱量が十分に小さなものとなる。このため、ミスト用熱交換器流入温水温度は、前記閾値温度TH3(70℃)以上となっている暖房用熱交換器流入温水温度とほぼ同等の温度まで速やかに昇温する。
STEP8に続くSTEP9において、運転制御装置40は、ミストの噴霧の開始直前の状態である旨(ミストの噴霧がまもなく開始される旨)をユーザに報知するための報知出力として、発音器42を、所定時間(例えば10秒間)、連続的もしくは間欠的に鳴動させるように該発音器42を制御する。なお、該所定時間は、送風機10の作動を停止させておく期間の時間でもある。
ここで、発音器42の鳴動を行う上記所定時間は、その時間内でミスト用通水路7の滞留水の殺菌を十分に行い得ると共に、できるだけ短い時間幅になるように、あらかじめ実験等に基づいて設定されている。
そして、発音器42の鳴動動作中(報知出力の発生中)は、送風機10の作動が停止されているため、上記の如く、ミスト用熱交換器流入温水温度は、前記閾値温度TH3(70℃)以上となっている暖房用熱交換器流入温水温度とほぼ同等の温度に保たれる。従って、発音器42の鳴動動作を行う所定時間が10秒程度の短いものであっても、該鳴動動作中に、ミスト用通水路7の滞留水の加熱及び殺菌が適切に行われることとなる。
STEP9における発音器42の鳴動動作が終了すると、運転制御装置40は、STEP10において、送風機10の作動を再開すると共に、ミスト用通水路7の前記電磁弁32,34を開弁制御する。
これにより、浴室への温風の送風と並行して、ミスト用熱交換器13で加熱された水がミストノズル11に供給され、該ミストノズル11から浴室に加熱されたミストが噴霧される。従って、実質的なミストサウナ運転が開始される。
補足すると、本実施形態では、前記STEP1〜STEP3が、本発明における第1運転制御処理、あるいは第1ステップに相当し、前記STEP8が本発明における第2運転制御処理、あるいは第2ステップに相当し、前記STEP10が本発明における第3運転制御処理、あるいは第3ステップに相当する。
以上説明した実施形態によれば、暖房用熱交換器流入温水温度が前記閾値温度TH3(70℃)以上の温度に昇温した後に、送風機10の作動を一時的に停止させる。このため、ミスト用通水路7の滞留水を、ミスト用熱交換器13での温水との熱交換だけで加熱昇温し、さらには、該滞留水の殺菌を行うことを短時間で効率よく実現できる。
このため、ミストサウナ運転の実行要求の発生後、ミスト用通水路7の滞留水を、暖房用の温水(熱媒)とは別に熱源機3で加熱した水で置換したりすることなく、ミストノズル11から浴室へのミストの噴霧を早期に開始することができる。
また、この場合、ミストの噴霧の開始前に、送風機10の作動が一時的に停止されるものの、その停止中は、発音器42の鳴動動作による報知出力がなされることで、ユーザは、ミストの噴霧がまもなく開始することを認識できる。
さらに、送風機10の作動の停止中における発音器42の鳴動動作の他、送風機10の作動が一時的に停止される直前には、ルーバ16の動作が行わるので、送風機10の作動の停止が浴室暖房装置1の動作異常もしくは故障に起因して発生したものとユーザが勘違いしてしまったり、あるいは、ユーザが違和感を覚えるのを防止できる。
次に、以上説明した実施形態に関連する変形態様をいくつか説明する。
前記実施形態では、STEP5において、送風機10の作動を一時的に停止するための1つの必要条件として、暖房用熱交換器流入温水温度が所定の閾値温度TH3(70℃)以上に昇温したか否かを判断した。ただし、STEP5においては、暖房用熱交換器流入温水温度の代わりに、前記温度センサ26の検出信号により示されるミスト用熱交換器流入温水温度が所定の閾値温度TH4以上に昇温したか否かを判断するようにしてもよい。
なお、この場合には、温度センサ26が本発明における熱媒温度検出手段に相当するものとなる。
この場合には、ミスト用熱交換器流入温水温度に対する閾値温度TH4は、送風機10の作動時における暖房用熱交換器12での温水の温度低下を見込んで、暖房用熱交換器流入温水温度が前記実施形態における閾値温度TH3以上に昇温した状態で、ミスト用熱交換器流入温水温度が到達する温度(例えば50℃)に設定される。
このようにすることで、STEP5においてミスト用熱交換器流入温水温度が上記閾値温度TH4(50℃)以上に昇温した後に、送風機10の作動を停止させた場合に、ミスト用熱交換器流入温水温度が、前記実施形態と同様に、前記閾値温度TH3(70℃)以上の暖房用熱交換器流入温水温度とほぼ同等の温度まで速やかに昇温することとなる。
従って、送風機10の一時的な作動停止中に、ミスト用通水路7の滞留水の加熱及び殺菌を、前記実施形態と同様に適切に行うことができることとなる。
また、STEP5において、暖房用熱交換器流入温水温度の代わりに、温水循環流路5でミスト用熱交換器13から流出する温水の温度(ミスト用熱交換器流出温水温度)を図示しない温度センサで検出し、当該検出したミスト用熱交換器流出温水温度が所定の閾値温度TH5以上に昇温したか否かを判断するようにしてもよい。
この場合には、ミスト用熱交換器流出温水温度に対する閾値温度TH5は、送風機10の作動時における暖房用熱交換器12での温水の温度低下と、ミスト用熱交換器13での温水の温度低下とを見込んで、暖房用熱交換器流入温水温度が前記実施形態における閾値温度TH3以上に昇温した状態で、ミスト用熱交換器流出温水温度が到達する温度に設定しておけばよい。
また、前記実施形態では、ミストサウナ運転の実行要求の発生後、送風機10を作動させて浴室への温風を送風する状態(本発明における第1運転制御処理の実行状態)から、該送風機10の作動を一時的に停止させる状態(本発明における第2運転制御処理の実行状態)への移行を、浴室の温度と暖房用熱交換器流入温水温度とに応じて行うようにした。ただし、例えば浴室の温度と暖房用熱交換器流入温水温度とミスト用熱交換器流入温水温度とのいずれか1つに応じて当該移行を行ったり、あるいは、暖房用熱交換器流入温水温度とミスト用熱交換器流入温水温度との両方に応じて当該移行を行ったり、あるいは、送風機10の作動の開始後の経過時間等に応じて当該移行を行うようにすることも可能である。
また、前記実施形態では、本体ユニット2を浴室に天井に設置するものを示したが、本体ユニット2は、例えば浴室の側壁に設置されるものであってもよい。
また、前記実施形態では、前記STEP6において、ルーバ16の動作チェックを行うものを示したが、ルーバ16の動作チェックは、より前の段階で実行する(例えばSTEP1で実行する等)ようにしてもよい。さらに、該動作チェックは、前記実施形態と別の手法で行うようにすることも可能である。
そして、STEP6では、ルーバ16の動作チェックとは別に、ルーバ16を任意のパターンで動かすようにしてもよい。あるいは、STEP6でルーバ16を動かすことを省略すると共にSTEP7の判断処理を省略することも可能である。
また、前記実施形態では、浴室へのミストの噴霧の開始直前である旨(まもなくミストの噴霧が開始する旨)の報知出力を発音器42の鳴動動作により行うようにした。ただし、当該報知出力は、例えば音声により行うようにしてもよい。あるいは、発音器42による聴覚的な報知出力の代わりに、もしくは、該報知出力に加えて、例えば報知用のランプの点灯もしくは所定パターンでの点滅、又は表示器での任意の案内表示等によって、視覚的な報知出力を発生してもよい。
さらに、発音器42等による上記報知出力を省略することも可能である。ただし、送風機10の一時的な作動停止中に、ユーザが浴室暖房装置1の動作異常もしくは故障と勘違いしたり、違和感を感じるのを防止する上では、上記の報知出力を行うことが望ましい。
1…ミストサウナ機能付き浴室暖房装置、3…熱源機、5…温水循環流路(熱媒流路)、7…ミスト用通水路、10…送風機、11…ミストノズル、12…暖房用熱交換器、13…ミスト用熱交換器、16…ルーバ(可動ルーバ)、17…電動モータ(アクチュエータ)、25,26…熱媒温度検出手段、40…運転制御装置。

Claims (5)

  1. 浴室に送風する送風機と、ミスト用通水路から供給される水をミスト化して前記浴室に噴霧するミストノズルと、熱源機で加熱された熱媒を、前記送風機により浴室に送風される空気を該熱媒との熱交換により加熱する暖房用熱交換器と前記ミスト用通水路で前記ミストノズルに供給される水を該熱媒との熱交換により加熱するミスト用熱交換器とを順に経由させて流通させる熱媒流路とを備えるミストサウナ機能付き浴室暖房装置において、
    前記浴室の暖房を行いつつ、該浴室へのミストの噴霧を行うミストサウナ運転の実行要求があったとき、前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水を遮断した状態で、前記熱源機で加熱した熱媒を前記熱媒流路で流通させると共に前記送風機を作動させる第1運転制御処理と、該第1運転制御処理の実行後に、前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水を遮断したままで、且つ、前記熱源機で加熱した熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機の作動を一時的に停止させる第2運転制御処理と、該第2運転制御処理の実行後に、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機の作動を再開させると共に前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水を開始する第3運転制御処理とを実行する運転制御装置を備えることを特徴とするミストサウナ機能付き浴室暖房装置。
  2. 請求項1記載のミストサウナ機能付き浴室暖房装置において、
    前記運転制御装置は、前記第2運転制御処理の実行中に、前記ミストノズルからのミストの噴霧の開始直前の状態であることを示す報知出力を発生するように構成されていることを特徴とするミストサウナ機能付き浴室暖房装置。
  3. 請求項2記載のミストサウナ機能付き浴室暖房装置において、
    前記送風機による前記浴室への送風方向を変化させる可動ルーバを備えており、
    前記運転制御装置は、前記第2運転制御処理の実行開始直前に、前記可動ルーバをアクチュエータを介して動かすように構成されていることを特徴とするミストサウナ機能付き浴室暖房装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のミストサウナ機能付き浴室暖房装置において、
    前記熱媒流路で前記暖房用熱交換器に流入する熱媒の温度又は前記ミスト用熱交換器に流入する熱媒の温度又は前記ミスト用熱交換器から流出する熱媒の温度を検出する熱媒温度検出手段を備えており、
    前記運転制御装置は、前記第1運転制御処理の実行中に前記熱媒温度検出手段による前記熱媒の検出温度が所定の閾値温度以上となることを必要条件として、前記第2運転制御処理を所定時間、実行するように構成されており、
    前記閾値温度は、前記第2運転制御処理の実行中に前記ミスト用熱交換器に流入する熱媒の温度が、前記ミスト用通水路の滞留水の殺菌を行い得る温度に達するように設定されていることを特徴とするミストサウナ機能付き浴室暖房装置。
  5. 浴室に送風する送風機と、ミスト用通水路から供給される水をミスト化して前記浴室に噴霧するミストノズルと、熱源機で加熱された熱媒を、前記送風機により浴室に送風される空気を該熱媒との熱交換により加熱する暖房用熱交換器と前記ミスト用通水路で前記ミストノズルに供給される水を該熱媒との熱交換により加熱するミスト用熱交換器とを順に経由させて流通させる熱媒流路とを備えるミストサウナ機能付き浴室暖房装置の運転方法であって、
    前記浴室の暖房を行いつつ、該浴室へのミストの噴霧を行うミストサウナ運転の実行要求があったとき、前記ミスト用通水路での前記ミストノズルへの通水を遮断し、且つ、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機を作動させる第1ステップと、該第1ステップの実行後に、前記ミスト用通水路での前記ミストノズルへの通水を遮断したままで、且つ、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機の作動を一時的に停止させる第2ステップと、該第2ステップの実行後に、前記熱源機で加熱された熱媒を前記熱媒流路で流通させた状態で、前記送風機の作動を再開させると共に前記ミスト用通水路から前記ミストノズルへの通水を開始する第3ステップとを備えることを特徴とするミストサウナ機能付き浴室暖房装置の運転方法。
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