JP6234167B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

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本発明は、GUI(Graphical User Interface)機能を備えた顕微鏡システムに関する。
近年、顕微鏡装置の電動化に伴い、電動ステージや電動レボルバのように可動部が電動部として構成され、観察像をカメラで取得する顕微鏡システムが増えている。
このような顕微鏡システムはGUI機能を備えたものが多く、ユーザはGUIを操作することで顕微鏡装置の制御を行っている。例えば、ユーザが観察倍率を変更する際には、GUIを操作することで電動レボルバを回転させ、対物レンズを切換えている。
なお、このようなGUI機能を備えた顕微鏡システムとしては、例えば、特許文献1に記載の顕微鏡システムが知られている。
特開2010−101975号公報
一般的に顕微鏡システムのユーザは、観察倍率を変更する際に、変更後の観察視野を意識せずに、例えば、顕微鏡装置の電動レボルバに取り付けられている対物レンズを低倍から高倍へ順に切換えていくことが多い。代表的な値として、5倍、10倍、20倍、50倍、100倍の対物レンズが挙げられる。
このような場合、拡大されると思った範囲が予想より狭かったために、観察したい位置が観察視野内から外れてしまい、観察したい位置を見失う虞がある。また、観察したい位置に対して適切な観察倍率を設定するためには、低倍から高倍への各倍率で一つずつ観察像を確認する手間を要する。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、観察倍率変更に伴う観察視野の変化を、観察倍率変更前にユーザに通知することができる顕微鏡システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、顕微鏡システムであって、倍率を選択する選択部と、前記選択部により選択された倍率を決定する決定部と、前記決定部により決定された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率を変更する変更部と、当該顕微鏡システムの観察倍率に応じた視野範囲の観察画像を表示する表示部と、を備え、前記選択部により倍率が選択されたときに、前記選択された倍率が当該顕微鏡システムの観察倍率を上げる倍率になる場合には、前記表示部が、前記観察画像上に、前記選択された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率に応じた視野範囲を表示前記選択部により倍率が選択されたときに、前記選択された倍率が当該顕微鏡システムの観察倍率を下げる倍率になる場合には、前記表示部が、前記観察画像を、前記選択された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率に対応するサイズに縮小して表示する、顕微鏡システムを提供する。
本発明の第の態様は、第1の態様において、前記変更部は、異なる倍率の複数の対物レンズが取り付けられたレボルバを回転させることによって、当該顕微鏡システムの観察倍率を変更する、顕微鏡システムを提供する。
本発明の第の態様は、第1又は2の態様において、前記変更部は、光学ズーム及び又は電子ズームの倍率を変更することによって、当該顕微鏡システムの観察倍率を変更する、顕微鏡システムを提供する。
本発明の第の態様は、第1乃至第の何れか一つの態様において、前記選択部と前記決定部は、前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルである、顕微鏡システムを提供する。
本発明によれば、観察倍率変更に伴う観察視野の変化を、観察倍率変更前にユーザに通知することができる顕微鏡システムを提供することができる。
実施例1に係る顕微鏡システムの構成例を示す図である。 実施例1に係る、表示部に表示されるGUI画面の一例を示す第1の図である。 実施例1に係る、表示部に表示されるGUI画面の一例を示す第2の図である。 実施例2に係る、表示部に表示されるGUI画面の一例を示す図である。 実施例2の変形例に係る、表示部に表示されるGUI画面の一例を示す図である。 実施例3に係る、表示部に表示されるGUI画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1に係る顕微鏡システムの構成例を示す図である。
図1に示したように、顕微鏡システム100は、制御部110、表示部120、操作部130、顕微鏡装置140を含む。
制御部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)を含み、ROMに格納されているプログラムを読み出し実行することによって、顕微鏡システム100の全体動作を制御する。
表示部120は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であり、制御部110の制御の下に、各種の表示を行う。
操作部130は、例えばマウス、キーボード、ジョイスティック、タッチパネルを含み、ユーザの操作に応じて各種の入力や指示等を受け付け、それを制御部110へ通知する。なお、タッチパネルは、表示部120の表示画面上に設けられる。また、操作部130は、表示部120による表示との連携により、GUI機能を提供する。
顕微鏡装置140は、駆動機構141、光源142、撮像部143、光学系144、電動レボルバ145、対物レンズ146、試料147、電動ステージ148を含む。
駆動機構141は、制御部110の制御の下に、電動レボルバ145や電動ステージ148等を駆動する。
光源142は、例えばLED(Light Emitting Diode)光源やLD(Laser Diode)光源であり、試料147に照射する光を出射する。
撮像部143は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラであり、試料147の観察像を撮像し、試料147の観察画像を取得する。
光学系144は、光源142から対物レンズ146までの光路、及び、対物レンズ146から撮像部143までの光路を形成する。
電動レボルバ145は、異なる倍率の複数の対物レンズ146が取り付けられており、制御部110の制御の下、駆動機構141からの駆動信号に応じて、光路に挿入される対物レンズ146を切換える。また、異なる倍率の複数の対物レンズ146が取り付けられた電動レボルバ145は、焦準部でもあって、制御部110の制御の下、駆動機構141からの駆動信号に応じて、Z方向(高さ方向)に移動する。
対物レンズ146は、光束を試料147に集光する。
試料147は、観察対象であって、電動ステージ148上に載置される。
電動ステージ148は、制御部110の制御の下、駆動機構141からの駆動信号に応じて、XY方向(高さ方向に対して垂直方向)に移動し、電動ステージ148上に載置される試料147の観察位置を変更する。
このような構成の顕微鏡装置140では、光源142からの出射光は、光学系144を通過した後、光路中の対物レンズ146により空間の一点に集光され、電動ステージ148上に載置される試料147へ照射される。そして、試料表面からの反射光は、対物レンズ146を通過した後、光学系144に含まれる図示しない偏光ビームスプリッタ等によって撮像部143に到達し、当該撮像部143により電子情報に変換され制御部110へ出力される。これにより、試料147の観察画像が取得され制御部110へ出力される。
なお、顕微鏡システム100において、操作部130は、例えば、倍率の選択や選択された倍率の決定等を行う。また、制御部110は、例えば、決定された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率を変更すること等を行う。また、表示部120は、例えば、当該顕微鏡システムの観察倍率に応じた視野範囲の観察画像等を表示する。そして、例えば、倍率が選択されたときに、その選択された倍率が当該顕微鏡システムの観察倍率を上げる倍率になる場合には、表示部120が、上記観察画像上に、選択された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率に応じた視野範囲を表示する。また、例えば、倍率が選択されたときに、その選択された倍率が当該顕微鏡システムの観察倍率を下げる倍率になる場合には、表示部120が、上記観察画像を、選択された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率に対応するサイズに縮小して表示する。
次に、顕微鏡システム100のGUI機能について説明する。
顕微鏡システム100は、上述のとおり、操作部130と表示部120との連携により、GUI機能を実現している。より具体的には、顕微鏡システム100は、表示部120にGUI画面を表示し、操作部130を介してGUI画面に対するユーザからの各種の入力や指示等を受け付けると、対応する動作を行う。例えば、対物レンズの切換え、電動ステージ148の移動、観察画像の露出変更等を行う。
図2及び図3は、表示部120に表示されるGUI画面の一例を示す図である。
図2及び図3に示したGUI画面200(200a、200b、200c、200d、200e)は、対物レンズ146の切換え操作を可能にするGUI画面であって、観察画面部210、顕微鏡操作部220、カーソル230を含む。
観察画面部210は、顕微鏡システム100の観察倍率に応じた視野範囲の観察画像が表示される領域である。なお、本実施例では、観察倍率が、光路中に挿入される対物レンズ146の倍率により定まり、観察倍率の変更が、対物レンズ146の切換えによって行われる。
顕微鏡操作部220は、顕微鏡システム100に対する操作として、対物レンズ146の切換え操作を可能にする領域であって、電動レボルバ145に装着されている対物レンズ146の倍率に対応するボタン221が表示される。本実施例では、一例として、電動レボルバ145に装着されている対物レンズ146が5倍、10倍、20倍、50倍、100倍の5つの対物レンズとし、それらに対応して、ボタン221a、221b、221c、221d、221eが表示される。
カーソル230は、ユーザによる操作部130の操作に応じてGUI画面200上を移動する。この場合、ユーザの操作は、例えば、マウスの移動操作である。
なお、顕微鏡操作部220において、対物レンズ146の倍率に対応するボタン221の選択、決定は、次のようなユーザによる操作部130の操作に応じて行われる。ボタン221の選択は、例えば、ユーザがマウスの移動操作によりカーソル230を所望の倍率のボタン221上に移動させることによって行われる。選択されているボタン221の決定は、例えば、ユーザがそのボタン221をマウスクリック又はタップする操作によって行われる。また、ボタン221において、選択されているボタン、決定されたボタン、それ以外のボタンは、ユーザが区別可能なように、例えば薄い灰色、濃い灰色、白色等といったように、異なる色で表示される。
図2のGUI画面200aは、光路中に10倍の対物レンズ146が挿入されている場合において、GUI画面200の表示指示が行われたときに表示されたGUI画面である。この場合は、光路中に既に10倍の対物レンズ146が挿入されていることから、顕微鏡操作部220では、ユーザの操作に係らず、10倍の対物レンズ146に対応するボタン221bが、決定されたボタンとされると共に例えば濃い灰色で表示される。また、観察画面部210には、このときの顕微鏡システム100の観察倍率(10倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。
図2のGUI画面200bは、GUI画面200aが表示されている場合において、ユーザが、観察画面部210に表示されている観察画像の高倍化を意図して20倍の対物レンズ146に対応するボタン221cを選択したときのGUI画面である。この場合、顕微鏡操作部220では、ボタン221cが選択されたことから、そのボタン221cが例えば薄い灰色で表示される。また、選択されたボタン221cに対応する倍率(20倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を上げる倍率になるので、観察画面部210には、表示されている観察画像上に、選択されたボタン221cに対応する倍率(20倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(20倍)に応じた視野範囲である予告視野範囲211が表示される。なお、本実施例では、予告視野範囲が、例えば、撮像部143のCCDサイズと選択された倍率に基づいて演算により求められる。また、本実施例では、予告視野範囲を点線枠で表示するが、その表示方法は、これに限定されるものではない。これにより、ユーザは、対物レンズ146の倍率を10倍から20倍へ切換えたときの視野範囲の変化を、そのような切換えを実際に行う前に、確認することができる。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が観察画面部210に表示される。これにより、ユーザは、観察したい位置が予告視野範囲211内に含まれるように観察位置を調整することもできる。
図2のGUI画面200cは、GUI画面200bが表示されている場合において、ユーザが、観察画面部210に表示されている観察画像の更なる高倍化を意図して50倍の対物レンズ146に対応するボタン221dを選択したときのGUI画面である。この場合、顕微鏡操作部220では、ボタン221cに代わってボタン221dが選択されたことから、ボタン221cが例えば白色で表示されると共にボタン221dが薄い灰色で表示される。また、選択されたボタン221dに対応する倍率(50倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を上げる倍率になるので、観察画面部210には、表示されている観察画像上に、選択されたボタン221dに対応する倍率(50倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(50倍)に応じた視野範囲である予告視野範囲212が表示される。これにより、ユーザは、対物レンズ146の倍率を10倍から50倍へ切換えたときの視野範囲の変化を、そのような切換えを実際に行う前に、確認することができる。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が観察画面部210に表示される。これにより、ユーザは、観察したい位置が予告視野範囲212内に含まれるように観察位置を調整することもできる。
なお、図示はしないが、上述のGUI画面200bにおいて、例えば、観察画面部210を確認したユーザが変更後の視野範囲として適切であると判断して、選択されているボタン221cを決定したとすると、顕微鏡操作部220では、ボタン221bに代わってボタン221cが例えば濃い灰色で表示される。なお、ボタン221bは例えば白色で表示される。また、顕微鏡装置140では、電動レボルバ145の駆動により、光路中に挿入される対物レンズが、10倍の対物レンズ146から20倍の対物レンズ146に切換えられる。また、これに伴い、観察画面部210には、顕微鏡システム100の観察倍率(20倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。なお、このような動作は、上述のGUI画面200cにおいても同様にして行われ得る。
図3のGUI画面200dは、光路中に100倍の対物レンズ146が挿入されている場合において、ユーザが、観察画面部210に表示されている観察画像の低倍化を意図して50倍の対物レンズ146に対応するボタン221dを選択したときのGUI画面である。この場合、顕微鏡操作部220では、ボタン221dが選択されたことから、そのボタン221dが例えば薄い灰色で表示される。また、選択されたボタン221dに対応する倍率(50倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を下げる倍率になるので、観察画面部210には、縮小観察画像213が、中央に表示される。なお、縮小観察画像213は、観察画面部210に表示されていた観察画像が、選択されたボタン221dに対応する倍率(50倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(50倍)に対応するサイズに縮小された画像である。また、観察画面部210において、縮小観察画像213が表示されている領域以外の領域は、画像情報がないことから、空白表示(例えば灰色表示)がなされる。これにより、ユーザは、対物レンズ146の倍率を100倍から50倍へ切換えたときの視野範囲の変化を、そのような切換えを実際に行う前に、確認することができる。なお、この場合は、観察画面部210のサイズが、対物レンズ146の倍率が50倍の時の視野範囲に対応し、縮小観察画像213のサイズが、対物レンズ146の倍率が100倍の時の視野範囲に対応する。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が縮小観察画像213として観察画面部210に表示される。
図3のGUI画面200eは、GUI画面200dが表示されている場合において、ユーザが、観察画面部210に表示されている観察画像の更なる低倍化を意図して10倍の対物レンズ146に対応するボタン221bを選択したときのGUI画面である。この場合、顕微鏡操作部220では、ボタン221dに代わってボタン221bが選択されたことから、ボタン221dが例えば白色で表示されると共にボタン221b例えば薄い灰色で表示される。また、選択されたボタン221bに対応する倍率(10倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を下げる倍率になるので、観察画面部210には、縮小観察画像214が、中央に表示される。なお、縮小観察画像214は、観察画面部210に表示されていた観察画像が、選択されたボタン221bに対応する倍率(10倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(10倍)に対応するサイズに縮小された画像である。また、観察画面部210において、縮小観察画像214が表示されている領域以外の領域は、画像情報がないことから、空白表示(例えば灰色表示)がなされる。これにより、ユーザは、対物レンズ146の倍率を100倍から10倍へ切換えたときの視野範囲の変化を、そのような切換えを実際に行う前に、確認することができる。なお、この場合は、観察画面部210のサイズが、対物レンズ146の倍率が10倍の時の視野範囲に対応し、縮小観察画像214のサイズが、対物レンズ146の倍率が100倍の時の視野範囲に対応する。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が縮小観察画像214として観察画面部210に表示される。
なお、図示はしないが、上述のGUI画面200dにおいて、例えば、観察画面部210を確認したユーザが変更後の視野範囲として適切である判断して、選択されているボタン221dを決定したとすると、顕微鏡操作部220では、ボタン221eに代わってボタン221dが例えば濃い灰色で表示される。なお、ボタン221eは例えば白色で表示される。また、顕微鏡装置140では、電動レボルバ145の駆動により、光路中に挿入される対物レンズが、100倍の対物レンズ146から50倍の対物レンズ146に切換えられる。また、これに伴い、観察画面部210には、顕微鏡システム100の観察倍率(50倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。なお、このような動作は、上述のGUI画面200eにおいても同様にして行われ得る。
以上、本実施例に係る顕微鏡システム100によれば、ユーザは、対物レンズ146を切換える前に、対物レンズ146を切換えた後の視野範囲を確認することができ、また、観察したい位置が対物レンズ146を切換えた後の視野範囲に含まれるかどうかも確認することができる。また、従来では段階的に対物レンズ146の倍率を切換えることが一般的であったが、本実施例に係る顕微鏡システム100では、観察したい位置が明確であれば、対物レンズ146の切換えを行わずに、顕微鏡操作部220上のボタン221の選択のみで、観察したい位置に適した視野範囲に対応する対物レンズ146を確認することができるので、必要最小限の操作で最適な倍率の対物レンズ146へ切換えることができる。
<実施例2>
本発明の実施例2に係る顕微鏡システムは、実施例1に係る顕微鏡システム100において、顕微鏡装置140の光学系144が更にズーム光学系を含むと共に、制御部110が更に電子ズーム機能(デジタルズーム機能)を含む構成を有する。ズーム光学系は、光学的に観察倍率を変更し、電子ズーム機能は、撮像部143により取得された観察画像の一部を用いて電子的に観察倍率を変更する。よって、本実施例に係る顕微鏡システムでは、対物レンズ146を切り換えることなく観察倍率の変更が可能である。本実施例に係る顕微鏡システムのその他の構成は、実施例1に係る顕微鏡システム100と同様であるので、ここでは説明を割愛する。また、本実施例において、以下では、実施例1で説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
図4は、本実施例において、表示部120に表示されるGUI画面の一例を示す図である。
図4に示したGUI画面300(300a、300b、300c)は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率の変更操作を可能にするGUI画面であって、観察画面部310、顕微鏡操作部320、カーソル330を含む。
観察画面部310は、顕微鏡システム100の観察倍率に応じた視野範囲の観察画像が表示される領域である。なお、本実施例では、観察倍率が、光路中に挿入される対物レンズ146の倍率と、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率とにより定まり、観察倍率の変更が、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率変更によって行われる。
顕微鏡操作部320は、顕微鏡システム100に対する操作として、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率変更操作を可能にする領域であって、変更可能なズーム倍率に対応するボタン321が表示される。本実施例では、一例として、変更可能なズーム倍率を1倍、2倍、3倍、4倍、5倍の5つとし、それらに対応して、ボタン321a、321b、321c、321d、321eが表示される。
なお、カーソル330は、実施例1で説明したカーソル230と同様の機能を有する。また、顕微鏡操作部320上のズーム倍率に対応するボタン321の選択、決定も、実施例1で説明した顕微鏡操作部220上のボタン221の選択、決定と同様にして行われる。また、ボタン321の表示色についても、実施例1で説明したボタン221の表示色と同様である。
図4のGUI画面300aは、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が3倍である場合において、GUI画面300の表示指示が行われたときに表示されたGUI画面である。この場合は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が既に3倍とされていることから、顕微鏡操作部320では、ユーザの操作に係らず、3倍に対応するボタン321cが、決定されたボタンとされると共に例えば濃い灰色で表示される。また、観察画面部310には、このときの顕微鏡システム100の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×3倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。
図4のGUI画面300bは、GUI画面300aが表示されている場合において、ユーザが、観察画面部310に表示されている観察画像の高倍化を意図して4倍のズーム倍率に対応するボタン321dを選択したときのGUI画面である。この場合、顕微鏡操作部320では、ボタン321dが選択されたことから、そのボタン321dが例えば薄い灰色で表示される。また、選択されたボタン321dに対応する倍率(4倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を上げる倍率になるので、観察画面部210には、表示されている観察画像上に、選択されたボタン321dに対応する倍率(4倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×4倍)に応じた視野範囲である予告視野範囲311が表示される。なお、本実施例では、予告視野範囲が、例えば、撮像部143のCCDサイズと、光路中の対物レンズ146の倍率と、選択された倍率に基づいて演算により求められる。また、本実施例でも、予告視野範囲を点線枠で示すが、その示し方は、これに限定されるものではない。これにより、ユーザは、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率を3倍から4倍へ変更したときの視野範囲の変化を、そのような変更を実際に行う前に、確認することができる。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が観察画面部310に表示される。これにより、ユーザは、観察したい位置が予告視野範囲311内に含まれるように観察位置を調整することもできる。
図4のGUI画面300cは、GUI画面300aが表示されている場合において、ユーザが、観察画面部310に表示されている観察画像の低倍化を意図して2倍のズーム倍率に対応するボタン321bを選択したときのGUI画面である。この場合、顕微鏡操作部320では、ボタン321bが選択されたことから、そのボタン321bが例えば薄い灰色で表示される。また、選択されたボタン321bに対応する倍率(2倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を下げる倍率になるので、観察画面部310には、縮小観察画像312が、中央に表示される。なお、縮小観察画像312は、観察画面部310に表示されていた観察画像が、選択されたボタン321bに対応する倍率(2倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×2倍)に対応するサイズに縮小された画像である。また、観察画面部310において、縮小観察画像312が表示されている領域以外の領域は、画像情報がないことから、空白表示(例えば灰色表示)がなされる。これにより、ユーザは、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率を3倍から2倍へ変更したときの視野範囲の変化を、そのような変更を実際に行う前に、確認することができる。なお、この場合は、観察画面部310のサイズが、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が2倍の時の視野範囲に対応し、縮小観察画像312のサイズが、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が3倍の時の視野範囲に対応する。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が縮小観察画像312として観察画面部310に表示される。
なお、図示はしないが、上述のGUI画面300bにおいて、例えば、観察画面部310を確認したユーザが変更後の視野範囲として適切であると判断して、選択されているボタン321dを決定したとすると、顕微鏡操作部320では、ボタン321cに代わってボタン321dが例えば濃い灰色で表示される。なお、ボタン321cは例えば白色で表示される。また、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が3倍から4倍へ変更される。また、これに伴い、観察画面部310には、顕微鏡システム100の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×4倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。なお、このような動作は、上述のGUI画面300cにおいても同様にして行われ得る。
以上、本実施例に係る顕微鏡システム100によれば、ユーザは、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率を変更する前に、変更後の視野範囲を確認することができ、また、観察したい位置が変更後の視野範囲に含まれるかどうかも確認することができる。また、観察したい位置が明確であれば、ズーム倍率の変更を行わずに、顕微鏡操作部320上のボタン321の選択のみで、観察したい位置に適した視野範囲に対応するズーム倍率を確認することができるので、必要最小限の操作で最適なズーム倍率へ変更することができる。
なお、本実施例に係る顕微鏡システム100は、次のように変形してもよい。
例えば、GUI画面300の顕微鏡操作部320では、変更可能なズーム倍率が離散値であったが、これを、例えば図5に示すように、連続値としてもよい。
図5は、本実施例の変形例において、表示部120に表示されるGUI画面の一例を示す図である。
図5に示したGUI画面400(400a、400b、400c)は、図4に示したGUI画面300と同様の機能を有する。すなわち、GUI画面400における観察画面部410、顕微鏡操作部420、カーソル430は、GUI画面300における観察画面部310、顕微鏡操作部320、カーソル330と同様の機能を有する。
但し、顕微鏡操作部420では、ズーム倍率の変更が、ボタンではなくフェーダー421によって行われる。これに伴い、顕微鏡操作部420では、ズーム倍率の選択、決定が、次のようなユーザによる操作部130の操作に応じて行われる。ズーム倍率の選択は、変更可能なズーム倍率範囲(1〜5倍)内に対応する、フェーダー421の移動可能範囲内において、例えば、ユーザが所望のズーム倍率に対応する位置にカーソル430を移動させることによって行われる。選択されているズーム倍率の決定は、フェーダー421の移動可能範囲内において、例えば、ユーザが所望の位置へフェーダー421をドラッグ操作するか、又は、所望の位置をマウスクリック又はタップすることによって行われる。
図5のGUI画面400aは、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が2.8倍である場合において、GUI画面400の表示指示が行われたときに表示されたGUI画面である。この場合は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が既に2.8倍とされていることから、顕微鏡操作部420では、ユーザの操作に係らず、2.8倍に対応する位置にフェーダー421がある。また、観察画面部410には、このときの顕微鏡システム100の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×2.8倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。
図5のGUI画面400bは、GUI画面400aが表示されている場合において、ユーザが、観察画面部410に表示されている観察画像の高倍化を意図して3.5倍のズーム倍率を選択したときのGUI画面である。この場合、選択されたズーム倍率(3.5倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を上げる倍率になるので、観察画面部410には、表示されている観察画像上に、選択されたズーム倍率(3.5倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×3.5倍)に応じた視野範囲である予告視野範囲411が表示される。これにより、ユーザは、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率を2.8倍から3.5倍へ変更したときの視野範囲の変化を、そのような変更を実際に行う前に、確認することができる。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が観察画面部410に表示される。これにより、ユーザは、観察したい位置が予告視野範囲411内に含まれるように観察位置を調整することもできる。
図5のGUI画面400cは、GUI画面400aが表示されている場合において、ユーザが、観察画面部410に表示されている観察画像の低倍化を意図して1.8倍のズーム倍率を選択したときのGUI画面である。この場合、選択されたズーム倍率(1.8倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を下げる倍率になるので、観察画面部410には、縮小観察画像412が、中央に表示される。なお、縮小観察画像412は、観察画面部410に表示されていた観察画像が、選択されたズーム倍率(1.8倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×1.8倍)に対応するサイズに縮小された画像である。また、観察画面部410において、縮小観察画像412が表示されている領域以外の領域は、画像情報がないことから、空白表示(例えば灰色表示)がなされる。これにより、ユーザは、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率を2.8倍から1.8倍へ変更したときの視野範囲の変化を、そのような変更を実際に行う前に、確認することができる。なお、この場合は、観察画面部410のサイズが、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が1.8倍の時の視野範囲に対応し、縮小観察画像412のサイズが、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が2.8倍の時の視野範囲に対応する。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が縮小観察画像412として観察画面部410に表示される。
なお、図示はしないが、上述のGUI画面400bにおいて、例えば、観察画面部410を確認したユーザが変更後の視野範囲として適切であると判断して、選択されているズーム倍率を決定したとすると、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が2.8倍から3.5倍へ変更される。また、これに伴い、観察画面部410には、顕微鏡システム100の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×3.5倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。なお、このような動作は、上述のGUI画面400cにおいても同様にして行われ得る。
このように、本変形例に係る顕微鏡システム100によれば、更に、変更可能なズーム倍率を連続値とすることができる。なお、本変形例において、顕微鏡操作部420では、フェーダー421の代わりに他の手段を用いて、変更可能なズーム倍率を連続値とするようにしてもよい。
<実施例3>
本発明の実施例3に係る顕微鏡システムは、実施例2に係る顕微鏡システム100と同様の構成を有するが、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率の変更に加え、更に、対物レンズ146の切換えをも、同一GUI画面上で行うことができるようにした点が異なる。よって、本実施例の説明では、GUI画面を中心に説明し、顕微鏡システムの構成の説明は割愛する。また、本実施例では、実施例2で説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
図6は、本実施例において、表示部120に表示されるGUI画面の一例を示す図である。なお、図6に示したGUI画面500(500a、500b)は、実施例1に係るGUI画面200(図2、図3参照)と実施例2に係るGUI画面300(図4参照)を組み合わせたGUI画面でもある。
図6に示したGUI画面500は、対物レンズ146の切換え操作、及び又は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率の変更操作を可能にするGUI画面であって、観察画面部510、顕微鏡操作部520、カーソル530を含む。
観察画面部510は、顕微鏡システム100の観察倍率に応じた視野範囲の観察画像が表示される領域である。なお、本実施例では、観察倍率が、光路中に挿入されている対物レンズ146の倍率と、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率とにより定まる。また、観察倍率の変更が、対物レンズ146の切換え、及び又は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率変更によって行われる。
顕微鏡操作部520は、顕微鏡システム100に対する操作として、対物レンズ146の切換え操作、及び又は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率変更操作を可能にする領域である。顕微鏡操作部520には、選択ボタン521、決定ボタン522、電動レボルバ145に装着されている対物レンズ146の倍率に対応するボタン523、及び、変更可能なズーム倍率に対応するボタン524が表示される。本実施例では、電動レボルバ145に装着されている対物レンズ146を、一例として、5倍、10倍、20倍、50倍、100倍の5つの対物レンズとし、それらに対応して、ボタン523a、523b、523c、523d、523eが表示される。また、変更可能なズーム倍率を、一例として、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍の5つとし、それらに対応して、ボタン524a、524b、524c、524d、524eが表示される。
カーソル530は、ユーザによる操作部130の操作に応じてGUI画面500上を移動する。この場合、ユーザの操作は、例えば、マウスの移動操作である。
なお、顕微鏡操作部520において、対物レンズ146の倍率に対応するボタン523、及び又は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率に対応するボタン524の選択、決定は、次のようにして行われる。ボタン523及び又は524の選択は、例えば、ユーザが、まず、選択ボタン521をマウスクリック又はタップする操作を行い、次に、所望のボタン523及び又は524をマウスクリック又はタップする操作を行うことによって行われる。但し、ボタン523及び524において、選択可能なボタンは、ボタン523の何れか一つ及び又はボタン524の何れか一つである。選択されているボタン523及び又は524の決定は、例えば、ユーザが、決定ボタン522をマウスクリック又はタップする操作を行うことによって行われる。このように、本実施例では、対物レンズ146の倍率、及び又は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率の選択、決定を、タップ操作(タッチパネル操作)だけで行うこともできる。また、ボタン523及び524において、選択されているボタン、決定されたボタン、それ以外のボタンは、実施例1におけるボタン221及び実施例2におけるボタン321と同様に、ユーザが区別可能なように、異なる色で表示される。
図6のGUI画面500aは、光路中に10倍の対物レンズ146が挿入され、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が1倍である場合において、GUI画面500の表示指示が行われたときに表示されたGUI画面である。この場合は、光路中に既に10倍の対物レンズ146が挿入され、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が既に1倍とされていることから、顕微鏡操作部520では、ユーザの操作に係らず、10倍の対物レンズ146に対応するボタン523bと1倍のズーム倍率に対応するボタン524aが、決定されたボタンとされると共に例えば濃い灰色で表示される。また、観察画面部210には、このときの顕微鏡システム100の観察倍率(10×1倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。
図6のGUI画面500bは、GUI画面500aが表示されている場合において、ユーザが、観察画面部510に表示されている観察画像の高倍化を意図して、選択ボタン521をマウスクリック又はタップした後、20倍の対物レンズ146に対応するボタン523cと2倍のズーム倍率に対応するボタン524bを選択したときのGUI画面である。この場合、顕微鏡操作部520では、ボタン523cと524bが選択されたことから、そのボタン523cと524bが例えば薄い灰色で表示される。また、選択されたボタン523cと524bに対応する倍率(20×2倍)が、顕微鏡システム100の観察倍率を上げる倍率になるので、観察画面部210には、表示されている観察画像上に、選択されたボタン523cと524bに対応する倍率(20×2倍)に応じて顕微鏡システム100の観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率(20×2倍)に応じた視野範囲である予告視野範囲511が表示される。なお、本実施例では、実施例2と同様に、予告視野範囲が、例えば、撮像部143のCCDサイズと、光路中の対物レンズ146の倍率と、選択された倍率に基づいて演算により求められる。また、本実施例でも、予告視野範囲を点線枠で示すが、その示し方は、これに限定されるものではない。これにより、ユーザは、対物レンズ146の倍率が10倍から20倍へ切換えられ、且つ、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が1倍から2倍へ変更されたときの視野範囲の変化を、そのような切換え及び変更を実際に行う前に、確認することができる。また、このときに、ユーザが操作部130を介して電動ステージ148の駆動指示を行うと、その指示に応じて電動ステージ148が移動し、その移動に応じた観察画像が観察画面部510に表示される。これにより、ユーザは、観察したい位置が予告視野範囲511内に含まれるように観察位置を調整することもできる。
なお、図示はしないが、上述のGUI画面500bにおいて、例えば、観察画面部510を確認したユーザが変更後の視野範囲が適切であると判断して、決定ボタン522をマウスクリック又はタップしたとすると、顕微鏡操作部520では、ボタン523b及び524aに代わってボタン523c及び524bが決定されたボタンとされ、ボタン523b及び524aに代わってボタン523c及び524bが例えば濃い灰色で表示される。なお、ボタン523b及び524aは例えば白色で表示される。また、光路中に挿入される対物レンズが、10倍の対物レンズ146から20倍の対物レンズ146に切換えられると共に、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率が1倍から2倍へ変更される。また、これに伴い、観察画面部510には、顕微鏡システム100の観察倍率(20×2倍)に応じた視野範囲の観察画像が表示される。
また、図示はしないが、GUI画面500において、観察画面部210に表示されている観察画像の低倍化を意図して顕微鏡操作部520上のボタン523及び又は524を選択して、観察画面部510に縮小観察画像を表示させることや、選択されているボタン523及び又は524を決定して、対応する観察倍率へ変更させること等も、勿論可能である。
以上、本実施例に係る顕微鏡システム100によれば、ユーザは、対物レンズ146の切換え、及び又は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率の変更を行う前に、そのような切換え及び又は変更後の視野範囲を確認することができる。また、観察したい位置が、そのような切換え及び又は変更後の視野範囲に含まれるかどうかも確認することができる。また、観察したい位置が明確であれば、そのような切換え及び又は変更を行わずに、顕微鏡操作部520上のボタン523及び又は524を選択するだけで、観察したい位置に適した視野範囲に対応する、対物レンズ146及び又はズーム倍率を確認することができるので、必要最小限の操作で最適な対物レンズ146及び又はズーム倍率へ変更することができる。
なお、本実施例に係る顕微鏡システム100は、次のように変形してもよい。
GUI画面500の顕微鏡操作部520では、ズーム倍率の変更をボタン524により離散値として行うものであったが、これを例えば、図5に示したようなフィーダーにより連続値として行うようにしてもよい。
また、顕微鏡システム100の観察倍率(光路中の対物レンズ146の倍率×ズーム倍率)を一つの指示部で指示することが可能な、例えば、図5に示したようなフィーダーを設け、このフィーダーを操作することにより、倍率変更後の視野範囲、及び視野範囲の観察画像を確認するようにしてもよい。
また、ズーム倍率の変更は、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率を変更するものであったが、これを例えば、ズーム光学系及び電子ズーム機能のズーム倍率を変更可能に構成してもよい。この場合、GUI画面500の顕微鏡操作部520には、ズーム光学系又は電子ズーム機能のズーム倍率の係るボタン524の代わりに、例えば、ズーム光学系のズーム倍率に係るボタンと電子ズーム機能のズーム倍率に係るボタンとがそれぞれ表示されるようにしてもよい。
上述した実施例は、発明の理解を容易にするために本発明の具体例を示したものであり、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
100 顕微鏡システム
110 制御部
120 表示部
130 操作部
140 顕微鏡装置
141 駆動機構
142 光源
143 撮像部
144 光学系
145 電動レボルバ
146 対物レンズ
147 試料
148 電動ステージ
200 GUI画面
210 観察画面部
211、212 予告視野範囲
213、214 縮小観察画像
220 顕微鏡操作部
221 ボタン
230 カーソル
300 GUI画面
310 観察画面部
311 予告視野範囲
312 縮小観察画像
320 顕微鏡操作部
321 ボタン
330 カーソル
400 GUI画面
410 観察画面部
411 予告視野範囲
412 縮小観察画像
420 顕微鏡操作部
421 フェーダー
430 カーソル
500 GUI画面
510 観察画面部
511 予告視野範囲
520 顕微鏡操作部
521 選択ボタン
522 決定ボタン
523、524 ボタン
530 カーソル

Claims (4)

  1. 顕微鏡システムであって、
    倍率を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された倍率を決定する決定部と、
    前記決定部により決定された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率を変更する変更部と、
    当該顕微鏡システムの観察倍率に応じた視野範囲の観察画像を表示する表示部と、
    を備え、
    前記選択部により倍率が選択されたときに、前記選択された倍率が当該顕微鏡システムの観察倍率を上げる倍率になる場合には、前記表示部が、前記観察画像上に、前記選択された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率に応じた視野範囲を表示
    前記選択部により倍率が選択されたときに、前記選択された倍率が当該顕微鏡システムの観察倍率を下げる倍率になる場合には、前記表示部が、前記観察画像を、前記選択された倍率に応じて当該顕微鏡システムの観察倍率が変更された場合の変更後の観察倍率に対応するサイズに縮小して表示する、
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記変更部は、異なる倍率の複数の対物レンズが取り付けられたレボルバを回転させることによって、当該顕微鏡システムの観察倍率を変更する、
    ことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡システム。
  3. 前記変更部は、光学ズーム及び又は電子ズームの倍率を変更することによって、当該顕微鏡システムの観察倍率を変更する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡システム。
  4. 前記選択部と前記決定部は、前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルである、
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の顕微鏡システム。
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