JP6232170B2 - カップ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、カップラーメン、カップスープ、カップみそ汁、カップ雑炊等の容器入り食品に使用されるカップ容器及びそのカップ容器を製造するためのカップ容器用金型に関し、特に、カップ容器の内容物を収容するための収容凹部の開口側に設けたフランジ部に蓋体の外周縁をヒートシールして内容物を密封するように使用されるカップ容器及びそのカップ容器の製造に使用されるカップ容器用金型に関する。
カップラーメン、カップスープ等の容器入り食品に使用されるカップ容器は、一般に、上側が若干拡径された有底の円筒状をなす容器体からなり、そのカップ容器に設けた内容物を収容するための収容凹部の開口側を蓋体で閉じることにより密封状態が保持されるようになっている。この種のカップ容器の収容凹部には、一般に、乾燥麺や粉末スープ等の乾燥された食品等が収容され、その収容凹部の開口側に設けたフランジ部に蓋体をヒートシールしてその蓋体で収容凹部を密封することにより、収容凹部に収容されている食品を衛生的に保護している。
しかしながら、従来のカップ容器のフランジ部は、その外縁が略90度の角部として形成されていたため、ラーメン等の内容物を飲食する際に、その角部に飲食者の唇が接触して口当たりが悪いという問題があった。
このような従来の問題点に鑑みて、例えば、特許文献1に記載されているようなカップ容器が提供されている。
特開2000−109044号
特許文献1には、食品の製造工程において、予め所定形状に形成された蓋体を容器本体のフランジ部にヒートシールする例が記載されている。この特許文献1に係るカップ容器は、ポリエステル樹脂によって射出成形され、周壁の上端部に外方に張り出したフランジが形成されるとともに該フランジの外縁が面取りされたカップ容器であって、フランジ及びこれに連続する周壁の上端部の縦断面形状が略逆U字形状を成すようにフランジに肉盗み部が設けられていることを特徴としている。
しかしながら、特許文献1に記載されたカップ容器においては、カップ容器のフランジ部よりも蓋体が小さく形成されており、フランジ部の外周縁の内側に蓋体の外周縁が位置していた。しかも、フランジ部の下面に肉盗み部を設ける構成となっていて、蓋体をフランジ部にヒートシールする際には、面取り部の下端を支持台で支持する必要があった。このため、蓋体の外周縁を加熱しつつ押圧すると、支持台によるフランジ部の支持点が蓋体の押圧部よりも外側にあるため、ヒートシール具による押圧力によって面取り部が外側へ弾性変形することになる。その結果、蓋体の外周縁をフランジ部の上面全体に均一に接触させることが難しくなり、全周に亘って均一な接着部を得ることができないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、蓋体の外周縁をフランジ部にヒートシールする場合に、そのフランジ部を支持する支持台の支持点を、蓋体の外周縁を押圧する加圧部の外周縁より内側に設定することにより、フランジ部の面取り部が外側へ弾性変形するのを防止して、蓋体の密着性が良好なフランジ部を有するカップ容器及びそのカップ容器の製造に好適な金型を提供することを目的としている。
本発明のカップ容器は、プラスチックによって射出成形され、周壁部の上端に外方へ張り出したフランジ部が形成されると共に、フランジ部及びこれに連続する周壁部の上端に断面形状が略逆U字形を成す肉取り部を設け、更に、フランジ部の外縁が周方向に連続して面取りされた面取り部を有するカップ容器であって、面取り部の下端縁を、蓋体がヒートシールされるフランジ部の上端面の接着部の外縁より半径方向内側に設定したことを特徴としている。
カップ容器の面取り部は、少なくともフランジ部の上端縁及び下端縁に円弧状に面取りされているか、又は、フランジ部の上端縁から下端縁に亘って連続して円弧状に面取りされているとよい。
カップ容器のフランジ部の肉取り部の上面に、周方向に連続して延在された溝状の肉引け部を設けるとよい。
本発明のカップ容器用金型は、周壁部の上端に外方へ張り出したフランジ部が形成されると共に、フランジ部及びこれに連続する周壁部の上端に断面形状が略逆U字形を成す肉取り部を設け、更に、フランジ部の外縁が周方向に連続して面取りされた面取り部を有するカップ容器を成形するためのカップ容器用金型であって、カップ容器を成形することができるキャビティとコアとを備え、キャビティは、カップ容器の外面側を形成するキャビティ側凹部を有し、コアは、カップ容器の内面側を形成するためキャビティ側凹部内に挿入されるコア側凸部を有し、更に、コアには、蓋体がヒートシールされるフランジ部の上端面を形成するリング状を成す平面部と、その平面部の外縁に連続し且つ周方向に連続するリング状を成すコア側面取り部を設け、キャビティには、肉取り部を形成するリング状を成す肉取り用凸部と、その肉取り用凸部の外側に連続し且つ周方向に連続するリング状を成すキャビティ側面取り部を設け、キャビティ側面取り部の下端縁を、コア側面取り部の平面部の外縁より半径方向内側に設定したことを特徴としている。
カップ容器用金型のコアとキャビティとの接触面であって、コア側面取り部からキャビティ側面取り部に連続する部分に第1の空気抜き通路を設け、キャビティ内であって、キャビティ側面取り部の下端縁に連続する部分に第2の空気抜き通路を設けるとよい。
また、カップ容器用金型のキャビティ内であって、キャビティ側面取り部の上端縁と下端部との間に、第3の空気抜き通路を設けると、成形空間内の空気抜きをより効率的に行うことができる。
また、本発明のカップ容器は、周壁部の上端に外方へ張り出したフランジ部が形成されると共に、周壁部の下部に底板部が形成され、周壁部と底板部とフランジ部との内側に麺類を収容するための収容凹部が形成された有底のカップ容器であって、周壁部の内面に、麺類を支持する麺類支持部を設け、麺類支持部は、周壁部の周方向と交差する高さ方向に延在され、且つ、周方向に適宜間隔あけて設けた複数のリブ片によって形成したことを特徴としている。
複数のリブ片の無い部分の高さは、底板部の上面から20mm乃至40mmの範囲内で設定するとよい。
本発明のカップ容器によれば、カップ容器のフランジ部に蓋体をヒートシールするに際し、フランジ部の接着面の変形を抑制して、ヒートシールの部分的な接着不良を防止し、蓋体で収容凹部を確実に密封して、収容凹部に収容されている食品を衛生的に保護することができるカップ容器を提供することができる。
本発明のカップ容器用金型によれば、カップ容器のフランジ部に蓋体をヒートシールするに際してフランジ部の接着面の変形を抑制し、ヒートシールの部分的な接着不良を防止して蓋体で収容凹部を確実に密封できるカップ容器を製造することができるカップ容器用金型を提供することができる。
本発明のカップ容器の第1の実施例を示すもので、90度回転変位した部分の断面図である。 本発明のカップ容器の第1の実施例を示すもので、右半分は底面図、左半分は平面図である。 本発明の第1の実施例に係るカップ容器の一部を切断すると共に下方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施例に係るカップ容器のフランジ部を拡大して示す説明図である。 本発明の第1の実施例に係るカップ容器のフランジ部に蓋体をヒートシールする状態を説明する説明図である。 本発明のカップ容器の第2の実施例に係るフランジ部を拡大して断面した説明図である。 本発明のカップ容器の第3の実施例に係るフランジ部を拡大して断面した説明図である。 本発明のカップ容器用金型の第1の実施例を示す断面図である。 図8の要部を拡大して示す説明図である。
以下に、図1乃至図9を参照して、本発明のカップ容器の実施の例を説明する。
まず、カップ容器の第1の実施例について、図1乃至図5を参照して説明する。
図1乃至図3に示すように、本発明の第1の実施例に係るカップ容器1は、下端側の直径よりも上端側の直径を逐次的に大きくした円筒状の周壁部2と、この周壁部2の下端部近傍を閉じる底面となる底板部3と、周壁部2の上端部に連続して設けたフランジ部4とを備えて構成されている。これら周壁部2と底板部3とフランジ部4とで囲まれたカップ容器1の内部に、ラーメン等の食品を収容するための収容凹部5が形成されている。
底面部3の中央部には、図1に示すように、その底面部3の剛性を高めて強度を増加させるために、中央部を円形として下方に若干膨出させた膨出部3aが設けられている。底面部3の形状は、この実施例の円形に限定されるものではなく、楕円形、正方形、五角形、六角形、八角形、その他各種の形状を適用できるものである。なお、周壁部2の下部であって、底面部3より下方には、リング状の脚体部2aが設けられている。
周壁部2の外面の所定位置には、消費者がカップ容器1を把持するための複数のリブ片6aからなる把持部6が設けられている。また、周壁部2の上部には、カップ容器1の収容凹部5の開口側の強度を向上させるための周方向に連続する段部7が設けられている。更に、周壁部2の内面の所定位置には、収容凹部5内に収容されるラーメン、そば、うどん等の麺類8を保持して周囲に空気抜きを兼ねる注湯用スペースを形成する複数のリブ片9aからなる麺類支持部9が設けられている。把持部6と麺類支持部9とは、互いに重なり合うことが無いよう所定間隔隔てて配置されている。この実施例では、把持部6及び麺類支持部9は、互いに90度回転変位した位置においてそれぞれが対を成すように対向設置されている。
図1の要部を拡大して図4に示すように、フランジ部4は、周壁部2の上端に連続すると共に半径方向外方へ張り出すようリング状に形成されている。フランジ部4の下面とこのフランジ部4に連続する周壁部2の外面上端部には、断面形状が略逆U字形を成す肉取り部10が設けられている。肉取り部10は周方向に連続する断面形状が略逆台形を成す溝状の凹部として形成されている。この肉取り部10の上面には、断面形状が略逆台形を成す溝状の凹部からなる肉引け部11が当該肉取り部10と同心を成すよう周方向へ連続するように設けられている。
フランジ部4の外縁には、周方向に連続して面取りすることによって形成された面取り部CAが設けられている。面取り部CAは、フランジ部4の外縁上部に形成された上部面取り部C1と、フランジ部4の外縁下部に形成された下部面取り部C2と、上部面取り部C1と下部面取り部C2との間に形成された平面部C3とからなっている。しかしながら、平面部C3は、必要により設定されるもので、この平面部C3が無くても面取り部CAを構成することができるものである。
この実施例では、面取り部CAは、曲率半径R1によってフランジ部4の上面(上端縁)の上端外縁点P1からフランジ部4の厚さ方向の中途部である第1中間点P3まで略90度の範囲に亘って連続する断面形状が円形の1/4をなす円弧状凸部と、第1中間点P3から第2中間点P4まで垂直に展開された平面部C3と、曲率半径R2によって第2中間点P4からフランジ部4の下面(下端縁)の下端外縁点P2まで略90度の範囲に亘って連続する断面形状が円形の1/4をなす円弧状凸部として形成されている。なお、面取り部CAを形成する上部面取り部C1及び下部面取り部C2は、この実施例に示す曲面に限定されるものではなく、平面として形成してもよい。
この面取り部CAのうち、フランジ部4の第2中間点P4には、金型を使用して成形することを考慮すると、適当な大きさの段差ESを設けることが好ましい。この場合、段差ESは、下部面取り部C2側を上部面取り部C1より内側に設定するようにする。これにより、段差ESの有無を分かり難くして、その段差ESにホコリが溜り難くすることができる。なお、段差ESは、その存在を強調するため図面では大きく表したが、実際の大きさは0.1mm以下であるため、他の図面においては、段差ESの記載を省略する。
フランジ部4の下端外縁点P2の位置は、カップ容器1の半径方向において、上端外縁点P1よりも半径方向内側となる位置に設定して変位量X(X>0)を設けている。この変位量Xは0より大きければよいが、フランジ部4の半径方向外側への弾性変形を確実に防止するためには、変位量Xは0.2mm以上であればより好ましい。このように下端外縁点P2の位置を上端外縁点P1よりも半径方向内側に設定することにより、ヒートシール時の加圧力に対して、下端外縁点P2が内側に弾性変形するようにして、上端内縁点Q1から上端外縁点P1までのヒートシールの接着領域DSの全体を略平面に維持することが可能となる。なお、下端外縁点P2においても、金型を使用して成形することを考慮すると、適当な大きさの段差ETを設けることが好ましい。この段差ETも段差ESと同様に、その存在を強調するため図面では大きく表したが、実際の大きさは0.1mm以下であるため、他の図面においては、段差ETの記載を省略する。
このような面取り部CAの背面側に形成された肉取り部10の内壁面16には、型抜きを容易にするための抜き角αが形成されている。更に、周壁部2にも、同じく型抜きを容易にするための傾き角θが形成されている。また、肉引け部11は、肉取り部10の上面の幅よりも適宜小幅に形成されている。この肉引け部11は、この実施例では、下方の幅を広くして断面形状を逆台形とした溝として形成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、逆V字形、逆円弧形、矩形その他各種形状に形成できるものである。この面取り部CAによれば、消費者がフランジ部4に唇を触れた場合にも、唇の接触を良くできるため不快感を生ずることがなく、カップ容器を食器として気持ちよく使用することができる。
このような構成を有するカップ容器1の各部の寸法としては、例えば、次のような値に設定することができる。周壁部2の厚さT1としては、0.3mmから0.8mmの範囲が好適であり、最も好ましい値は0.45mmから0.55mmの範囲である。周壁部2の厚さT1が0.3mm以上であれば、射出成形によって周壁部として確実に形成することができるという利点がある。特に、周壁部2の厚さT1が0.45mm以上であれば、この効果がより顕著になる。また、周壁部2の厚さT1が0.8mm以下であれば、材料として無駄なく使用することができるという利点がある。周壁部2の厚さT1が0.55mm以下であれば、この効果がより顕著になる。底面部3の厚さは、周壁部2の厚さと同様である。
フランジ部4の厚さT2は、周壁部2の厚さT1の1倍から2倍の範囲(T2=T1〜2T1)が好適である。即ち、フランジ部4の厚さT2としては、0.3mmから1.6mmの範囲が好適であり、最も好ましい値は0.5mmから1.0mmの範囲である。フランジ部4の厚さT2が0.3mm以上であれば、射出成形によって周壁部としてある程度の強度を確保しつつ確実に成形することができるという利点がある。特に、フランジ部4の厚さT2が0.5mm以上であれば、この効果がより顕著になる。また、フランジ部4の厚さT2が1.6mm以下であれば、十分な強度を確保しつつ材料として無駄なく使用することができるという利点がある。特に、フランジ部4の厚さT2が1.0mm以下であれば、この効果がより顕著になる。
フランジ部4の厚さHAとしては、2.0mmから4.0mmの範囲が好適である。フランジ部4の厚さHAが2.0mm以上であれば、面取り部CAを形成することができ、口当たりの良いカップ容器1を得ることができるという利点がある。また、フランジ部4の厚さHAが4.0mm以下であれば、カップ容器1の材料を無駄なく使用することができるという利点がある。
フランジ部4の厚さHAの値がこのような範囲内にある場合には、上部面取り部C1の高さH1は1.0mmから2.0mm、下部面取り部C2の高さH2は1.0mmから2.0mm、平面部C3の高さH3は0≦H3<2.0mmの範囲となる。また、肉引け部11の深さMの値としては、周壁部2の肉厚T1との関係で、T1≧T2−M≧T1/2の範囲内に設定することが好ましい。このような範囲内の値に深さMの値を設定することにより、フランジ部4にヒケが発生するのを防止できると共に、溶融したプラスチックの滑らかな流動を確保することができる。
面取り部CAの背面に形成された内側面の抜き角αの値としては、10度から30度の範囲が好適である。抜き角αが10度以上であれば、金型に形成される肉取り用凸部の成形品からの型抜きを確実に行うことができるという利点がある。また、抜き角αが30度以下であれば、肉取り部10を確実に形成しつつ材料の無駄を抑制できるという利点がある。
面取り角βの値としては、30度から45度の範囲が好適である。面取り角βが30度以上であれば、溶融したプラスチックの流動性を高めて巣(ガス穴)の発生を防止することができるという利点がある。また、面取り角βが45度以下であれば、溶融したプラスチックの流動性が必要以上に高くなるのを防止して巣の発生を防止することができるという利点がある。
周壁部2の傾き角θの値としては、4度から8度の範囲が好適である。傾き角θが4度以上であれば、コアの引抜動作を確実に行うことが可能となるという利点がある。また、傾き角θが8度以下であれば、カップ容器の大きさに対する収容凹部の容積効率を良好なものにできるという利点がある。
フランジ部4の上面の平面幅WAの値としては、4.0mmから6.0mmの範囲が好適である。このような範囲の値である場合には、ヒートシールを確実に行うことができ、カップ容器1内の十分な密封性を確保することが可能となる。WA=W1+W2であるため、例えば、面取り部CAの幅W2が半径R1であって1.0mm〜2.0mmである場合には、上端外縁点P1より内側の平面部W1は3.0mmから5.0mmとなる。
図1〜図3に示すように、把持部6のリブ片6aは、周壁部2の外面において、段部7から底面部3の近傍まで延在するように形成されている。また、麺類支持部9のリブ片9aは、周壁部2の内面において、段部7から底面部3より所定長さ上方の位置(把持部6のリブ片6aより上方)まで延在するように形成されている。特に、リブ片9aの下部には大きな曲面の面取りが施されており、その下方にはリブの無い部分が形成されているため、カップ容器1の使用時に、箸の先端部がリブに接触しないようにして、箸の引っ掛かりによる使用勝手の不快感の発生を防止している。なお、リブ片9aの無い部分の高さNRは、底板部3の上面から20mm乃至40mmまでの範囲が好適である。このような範囲の値にリブ片9aの無い部分の高さNRを設定することにより、箸の引っ掛かりによる使用勝手の不快感を無くすことができる。
リブ片6a及びリブ片9aの数は、2個以上32個以下が好適である。リブ片6aの数が2個以上であれば、把持部6として熱さ避けの機能を発揮することができ、また、リブ片9aの数が2個以上であれば、麺類支持部9として麺類の浮き上がりを防止して所定位置に支持することができるという利点が得られる。また、リブ片6a及びリブ片9aの数が32個以下である場合には、カップ容器1の材料としての無駄が発生するのを防ぐことができるという利点がある。特に、リブ片6a及びリブ片9aの数が8個以下の場合には、材料の無駄を省くことができるという効果を一層向上させることができる。
リブ片6a及びリブ片9aの高さ(半径方向への突出長さ)は1mm乃至2mmが好適である。リブ片6aの高さが1mm以上であれば、把持部6として熱さ回避の機能を発揮することができ、また、リブ片9aの高さが1mm以上であれば、麺類支持部9として麺類の浮き上がりを防止して所定位置に支持する機能を確保することができるという利点が得られる。また、リブ片6a及びリブ片9aの高さが2mm以下である場合には、カップ容器1の材料としての無駄が発生するのを防ぐことができるという利点がある。
リブ片6a及びリブ片9aの幅(厚さ)は0.3mm乃至0.7mmが好適である。リブ片6aの幅が0.3mm以上であれば、把持部6として熱さ回避の機能を発揮することができ、また、リブ片9aの幅が0.3mm以上であれば、麺類支持部9として麺類の浮き上がりを防止して所定位置に支持する機能を確保することができるという利点が得られる。また、リブ片6a及びリブ片9aの幅が0.7mm以下である場合には、カップ容器1の材料としての無駄が発生するのを防ぐことができるという利点がある。
図5は、図4に示したフランジ部4に蓋体20をヒートシールする状態を説明する図である。蓋体20は、予めカップ容器1のフランジ部4の外形形状に見合う形状に形成しておいてもよく、また、蓋体シートをヒートシールした後、その蓋体シートを所定形状に切断するようにしてもよい。カップ容器1は、そのフランジ部4の下端外縁点P2を下方から支持台22によってリング状に支持し、そのフランジ部4の上に蓋体20を重ね合わせる。そして、図示しないヒートシール具により、蓋体20の上から適度に加圧しながら加熱して、蓋体20とフランジ部4のリング状を成す上端外縁点P1から上端内縁点Q1までの所定領域(接着領域)DSをヒートシールする。
この実施例では、支持台22によって支持される下端外縁点P2が、ヒートシールによる接着領域DSの外縁となる上端外縁点P1より半径方向内側に位置する(R1<R2)ため、ヒートシール具の押圧力に対する支持台22からの反力がフランジ部4に対して、図5において時計方向に向かうモーメントとして作用させることができる。この半径R2と半径R1との差に相当する変位量Xは0より大きければよいが、フランジ部4の半径方向外側への弾性変形を確実に防止するためには、変位量Xは0.2mm以上であればより好ましい。
このように下端外縁点P2の位置を上端外縁点P1よりも半径方向内側に設定することにより、ヒートシール時の加圧力に対して、下端外縁点P2が内側に弾性変形するようにして、上端内縁点Q1から上端外縁点P1までのヒートシールの接着領域DSの全体を略平面に維持することが可能となる。そのため、接着領域DSの内縁となる上端内縁点Q1から上端外縁点P1までの接着領域DSの全体を略平面に維持することができ、これにより接着領域DSに姿勢変形やうねりを生じることなく、若しくは、そのうねりを最小にして、接着領域DSの全体を略均一にヒートシールすることができるという利点が得られる。
図6は、フランジ部の形状の第2の実施例を示すもので、この第2の実施例に係るフランジ部24が図4に示したフランジ部4と異なる点は、上部面取り部C1の曲率半径R1に比べて下部面取り部C2の曲率半径R2を小さな値に設定する(R1>R2)と共に、下端外縁点P2から半径方向内側の下端内縁点P5まで展開される平面部C4を設けたものである。このような形状を有するフランジ部24の場合には、上端外縁点P1の位置が下端外縁点P2の位置より内側となるが、平面部C4内であって下端内縁点P5の位置より外側に上端外縁点P1を位置させる構成とすることにより、ヒートシール具の押圧力に対する支持台22からの反力をフランジ部24に対して、図6において時計方向に向かうモーメントとして作用させることが可能となる。
このように下端外縁点P2の位置を上端外縁点P1よりも半径方向外側に設定した場合であっても、下端外縁点P2よりも半径方向内側に平面部C4を設け、その平面部C4の下端内縁点P5を上端外縁点P1よりも半径方向内側に設定することにより、ヒートシール時の加圧力に対して、下端内縁点P5が内側に弾性変形するようにして、上端内縁点Q1から上端外縁点P1までのヒートシールの接着領域DSの全体を略平面に維持することが可能となる。そのため、ヒートシール時において、接着領域DSの全体を略平面に維持することができ、これにより接着領域DSに姿勢変形やうねりを生じさせることなく、接着領域DSの全体を略均一にヒートシールすることができるという利点が得られる。なお、変位量Xは0より大きければよいが、フランジ部24の半径方向外側への弾性変形を確実に防止するためには、変位量Xは0.2mm以上であればより好ましい。
この場合のフランジ部24の厚さHAの値としては、フランジ部4の場合と同様に、2.0mmから4.0mmの範囲が好適である。このような範囲の値とするためには、上部面取り部C1の高さH1は1.5mmから2.5mm、下部面取り部C2の高さH2は0.5mmから1.5mm、平面部C3の高さH3は0.0mmから2.0mmとなる。その他の構成は前記第1の実施例と同様であるため、同一部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。このような構成を有するフランジ部24によっても、前記フランジ部4と同様の効果を得ることができる。
図7は、フランジ部の形状の第3の実施例を示すもので、この第3の実施例に係るフランジ部25が図4に示したフランジ部4と異なる点は、曲率半径R1の中心G1と曲率半径R2の中心G2を同一高さに設定したものである。このように構成することにより、下部面取り部C2の下端外縁点P2の位置を上部面取り部C1の上端外縁点P1の位置よりも半径方向内側に設定して、変位量Xを設定することができる(X>0)。半径R2と半径R1との差に相当する変位量Xは0より大きければよいが、フランジ部25の半径方向外側への弾性変形を確実に防止するためには、変位量Xは0.2mm以上であればより好ましい。
このように下端外縁点P2の位置を上端外縁点P1よりも半径方向内側に設定することにより、ヒートシール時の加圧力に対して、下端外縁点P2が内側に弾性変形するようにして、上端内縁点Q1から上端外縁点P1までのヒートシールの接着領域DSの全体を略平面に維持することが可能となる。従って、この第3の実施例においても第1の実施例の場合と同様に、ヒートシール時において、接着領域DSの全体を略平面に維持することができ、これにより接着領域DSに姿勢変形やうねりを生じさせることなく、接着領域DSの全体を略均一にヒートシールすることができるという利点が得られる。
この場合のフランジ部25の厚さHAの値としては、2.0mmから4.0mmの範囲が好適である。このような範囲の値である場合には、例えば、上部面取り部C1の高さH1は0.5mmから1.5mm、下部面取り部C2の高さH2は1.5mmから2.5mmとなる。そして、曲率半径R1の中心G1と曲率半径R2の中心G2の変位量Xは、1.0mmから2.0mmの範囲内の値となる。その他の構成は前記第1の実施例と同様であるため、同一部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。このような構成を有するフランジ部25によっても、前記フランジ部4と同様の効果を得ることができる。
なお、図示しないが、図6に示す第2の実施例の変形例として、平面部H3を0とした場合においても、本願発明は適用できるものである。この場合においても、変位量Xは0より大きければよいが、フランジ部の半径方向外側への弾性変形を確実に防止するためには、変位量Xは0.2mm以上であればより好ましい。このような構成を有するフランジ部によっても、前記フランジ部4と同様の効果を得ることができる。
前述したような構成を有するフランジ部4,24,25を備えたカップ容器1は、プラスチックを材料として使用する射出成形によって製造することができる。この際に使用されるプラスチックとしては、例えば、ポリプロピレン(PP)が好適であるが、その他の熱可塑性プラスチックを使用することができることは勿論である。
図8は、前述した構成を有するカップ容器1を製造するために用いることができる射出成型用金型の一実施例を示すものである。この金型30は、カップ容器1の外面側を形成するキャビティ側凹部32を有するキャビティ31と、カップ容器1の内面側を形成するコア側凸部34を有するコア33とからなり、これらによってカップ容器1に対応した形状及び大きさの空間部を有する成形空間35が形成されている。
キャビティ31は、カップ容器1の外面を形成するメインキャビティ36と、カップ容器1の底面を形成するボトムキャビティ37と、フランジ部4の下面を形成するキャビインサートA38及びキャビインサートB39とによって構成されており、これらメインキャビティ36とボトムキャビティ37とキャビインサートA38及びキャビインサートB39によってキャビティ側凹部32が形成されている。ボトムキャビティ37は、カップ容器1の底板部3の外面に対応する形状を有する底板用凸部41を備えており、その中央部には底板用凸部41の先端面に注入口43が開口する湯口42が設けられている。このボトムキャビティ37は、図示しない射出成形装置の本体部に固定ネジ49によって固定され、湯口42の注入口43と反対側から溶融されたプラスチックが供給される。
メインキャビティ36は、カップ容器1の周壁部2の外面に対応する形状を有する円錐状の周壁用穴44を備えており、その所定範囲には把持部6のリブ片6aを形成するための複数のスリット45が周方向へ適宜間隔あけて設けられている。このメインキャビティ36の周壁用穴44の小径側に、ボトムキャビティ37の底板用凸部41が着脱可能に嵌合される。また、メインキャビティ36の周壁用穴44の大径側には、円錐台形に突出したキャビティ側凸部47が形成されている。このキャビティ側凸部47にはリング状をなすインサート用凹部48が形成されており、そのインサート用凹部48にはフランジ部4の下部面取り部C2を形成するキャビインサートA38及びキャビインサートB39が装着されている。
図8の要部を拡大した図9に示すように、キャビインサートA38は、下部面取り部C2を形成する第2中間点P4から下端外縁点P2までの曲面のうちの下半分を形成する第1の曲面部51を有している。このキャビインサートA38のメインキャビティ36と接触する面に第2の空気抜き通路54が形成されている。キャビインサートB39は、下部面取り部C2を形成する第2中間点P4から下端外縁点P2までの曲面のうちの上半分を形成する第2の曲面部52を有している。このキャビインサートB39のキャビインサートA38と接触する面に第3の空気抜き通路55が形成されている。このキャビインサートB39は、固定ネジ56によってメインキャビティ36に着脱可能に固定されており、キャビインサートB39による抑え込みによってキャビインサートA38がインサート用凹部48内の所定位置に着脱可能に固定されている。
メインキャビティ36のインサート用凹部48の内側には、リング状を成す成形凸部57が設けられている。この成形凸部57は、フランジ部4の内側に形成された肉取り部10と肉引け部11を形成するもので、必要によりガイド部12も形成される。なお、メインキャビティ36には冷却用水路64が設けられている。
コア33は、メインコア50と、ストリッパ40とによって構成されており、これらメインコア50とストリッパ40によってコア側凸部34が形成されている。メインコア50には、メインキャビティ36のキャビティ側凸部47に嵌まり合うリング状を成すコア側凹部58が設けられている。更に、メインコア50のコア側凸部34の外周面には、麺類支持部9のリブ片9aを形成するための複数のスリット67が設けられている。メインコア50のコア側凹部58には、フランジ部4の上面側を形成するストリッパ40が装着され、固定ネジ60によってメインコア50に着脱可能に固定されている。ストリッパ40は、フランジ部4の上端面を形成する平面部61と、上部面取り部C1を形成する曲面部62と、必要により形成される平面部C3を有している。
このストリッパ40のキャビインサートB39と接触する面に第1の空気抜き通路53が形成されている。そして、メインコア50とストリッパ40とが接触する面であってフランジ部用空間の上端面に臨む部分にコア側空気抜き通路59が形成されている。なお、第1の空気抜き通路53と第2の空気抜き通路54と第3の空気抜き通路55とコア側空気抜き通路59のスキマは、実際には0.1mm以下と狭いものであるが、図面ではその存在を強調するために大きく表している。また、コア33には冷却用水路65が設けられている。
このような構成を有する金型30によれば、例えば、次のような動作によってカップ容器1を製造することができる。金型30は、例えば、キャビティ31とコア33を左右方向へ対向させて射出成形装置にセットされてカップ容器1の製造に供される。このとき、ボトムキャビティ37のみが射出成形装置に固定され、その湯口42に溶融されたプラスチックが供給されて、注入口43から成形空間35内に溶融プラスチックが充填される。このボトムキャビティ37に対して、その他の金型部品が接近・離反可能に構成されている。
湯口42の注入口43から溶融プラスチックが供給されると、その注入口43が底板部用空間の略中央部に開口されているため、底板部用空間内に入り込んだ溶融プラスチックは略全方向に流れて、周壁部用空間の略全体に流動し、それぞれの方向からフランジ部4(24,25)側に流れ込む。そして、フランジ部4に流動した溶融プラスチックは、ストリッパ40のコア側凹部58の平面部61にガイドされてフランジ部4の先端側に流動し、曲面部62にガイドされてキャビティ31側の空間部に流れ込む。
このとき、成型空間35内に存在する空気は、溶融プラスチックによって付与される圧力により、まず、コア側空気抜き通路59から外部に排出され、更に、第1の空気抜き通路53、第3の空気抜き通路55及び第2の空気抜き通路54から逐次的に外部に排出される。この際、成型空間35に曲面部62が有る場合には、溶融プラスチックの熱が高いと、その成形空間35内に空気だまりができ易いという性質がある。これに対して、本実施例のように、下部面取り部C2内に第3の空気抜き通路55を設け、この第3の空気抜き通路55からも空気を抜く構成としたため、成形空間35内からの空気抜きを容易にして、フランジ部4内に空気だまりができることをより効果的に防止することができる。なお、メインキャビティ36の成形凸部57にガイド部12を設けた場合には、溶融プラスチックの流れをよりスムースなものとして、空気だまりができるのをより効果的に防止することができる。
溶融プラスチックを成形空間35内に充填した後、所定時間が経過したところで金型30を開くことにより、成形品としてのプラスチック製のカップ容器1を取り出すことができる。このカップ容器1の取出し動作は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、ボトムキャビティ37を除く他の全ての金型部品を、ボトムキャビティ37から離れる方向へ移動させる。これにより、カップ容器1の底板部3がボトムキャビティ37の底板用凸部41から剥離される。
次に、移動側の金型部品が所定距離を移動したところで、メインキャビティ36及びこれと一体的に固定されているキャビインサートA38及びキャビインサートB39を停止させる一方、メインコア50及びこれと一体的に固定されているストリッパ40を更に所定距離だけ移動させる。これにより、カップ容器1の外面がメインキャビティ36の周壁用穴44から剥離される。その後、メインコア50内に設置されている図示しない突出し棒をボトムキャビティ37側に突出させることにより、カップ容器1の内面をコア側凸部34から剥離させることができる。その結果、成形されたカップ容器1を金型30から取り出すことができる。
また、本願発明のカップ容器1によれば、収容凹部5内に麺類支持部9を設けたことにより、麺類8を収容凹部5内において所定の高さ位置に保持することが可能となった。そのため、ラーメン等の麺類8を食する際において、湯の通りを良くすることができるばかりでなく、注入された湯による麺類8の浮き上がりを防止して麺類の上まで十分な量の湯を注入することが可能となり、麺類8全体を所定時間内に十分に温めて食することができるようになった。これに対して、特許文献1に記載されたような従来のカップ容器では、本願発明のカップ容器1に設けた麺類支持部9が無いため、湯を注入したときに湯の通りが悪いばかりでなく、湯がある程度入るとその湯による浮力で麺類が浮き上がってしまい、麺類の全体を万遍なく温めることができないという問題があったが、本願発明のカップ容器1によれば、このような問題点を解決することができるようになった。
以上説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、均等の範囲内で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは、当業者によって容易に理解されよう。
1…カップ容器、 2…周壁部、 3…底板部、 4,24,25…フランジ部、 5…収容凹部、 9…麺類支持部、 9a…リブ片、 10…肉取り部、 11…肉引け部、 12…ガイド部、 20…蓋体、 22…支持台、 30…金型、 31…キャビティ、 32…キャビティ側凹部、 33…コア、 34…コア側凸部、 35…成形空間、 36…メインキャビティ、 37…ボトムキャビティ、 38…キャビインサートA、 39…キャビインサートB、 40…ストリッパ、 41…底板用凸部、 42…湯口、 50…メインコア、 51…第1の曲面部、 52…第2の曲面部、 53…第1の空気抜き通路、 54…第2の空気抜き通路、 55…第3の空気抜き通路、 57…成形凸部、 61…平面部、 62…曲面部、 CA…面取り部、 C1…上部面取り部、 C2…下部面取り部、 P1…上端外縁点、 P2…下端外縁点、 P3,P4…中間点、 θ…傾き角、 α…抜き角、 β…面取り角

Claims (5)

  1. プラスチックによって射出成形され、周壁部の上端に外方へ張り出したフランジ部が形成されると共に、前記フランジ部の下面及び前記周壁部の外面上部に断面形状が略逆U字形を成す肉取り部を設け、更に、前記フランジ部の外縁に周方向に連続して面取りされた面取り部を設けたカップ容器であって、
    前記面取り部の下端縁を、蓋体がヒートシールされる前記フランジ部の上面の接着部の外縁より半径方向内側に設定し
    前記面取り部の下端縁の点を、前記接着部の外縁の点より0.2mm以上半径方向内側に設定し、
    前記フランジ部の上面の平面と、前記フランジ部の下面と、前記フランジ部の上面の平面に垂直な直線であるとともに前記接着部の外縁の点と交差する直線と、並びに、前記フランジ部の上面の平面に垂直な直線であるとともに前記面取り部の下端縁の点と交差する直線に囲まれた領域は、全ての領域に前記プラスチックが満たされ、
    前記全ての領域は、前記肉取り部と非接触であり、
    前記フランジ部の前記肉取り部の上面に、周方向に連続して延在された溝状の肉引け部を設け、
    前記周壁部の厚さT1は、0.3mmから0.8mmの範囲であり、
    前記フランジ部の厚さT2は、0.3mmから1.6mmの範囲であり、
    前記肉引け部の深さMは、T1≧T2−M≧T1/2の条件を満足する範囲内にある
    ことを特徴とするカップ容器。
  2. 前記面取り部は、少なくとも前記フランジ部の外縁上部及び外縁下部において円弧状に面取りされている
    ことを特徴とする請求項1記載のカップ容器。
  3. 前記面取り部は、前記フランジ部の外縁上部から外縁下部に亘って連続して円弧状に面取りされている
    ことを特徴とする請求項1記載のカップ容器。
  4. 前記周壁部の下部に底板部が形成され、前記周壁部と前記底板部と前記フランジ部との内側に麺類を収容するための収容凹部が形成された有底のカップ容器であって、
    前記周壁部の内面に、前記麺類を支持する麺類支持部を設け、
    前記麺類支持部は、前記周壁部の周方向と交差する高さ方向に延在され、且つ、前記周方向に適宜間隔あけて設けた複数のリブ片によって形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のカップ容器。
  5. 前記複数のリブ片の無い部分の高さは、前記底板部の上面から20mm乃至40mmの範囲内である
    ことを特徴とする請求項記載のカップ容器。

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