JP6230887B2 - 半導体評価装置、半導体ウェハの評価方法および半導体ウェハの製造方法 - Google Patents

半導体評価装置、半導体ウェハの評価方法および半導体ウェハの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体評価装置および半導体ウェハの評価方法に関する。
半導体ウェハの検査では、半導体ウェハの反り形状の測定と、半導体ウェハの外観検査と、が行われることがある。反り形状測定では、例えば距離計測部としてのレーザ変位計を用いて半導体ウェハの表面からレーザ変位計までの距離を計測することにより、半導体ウェハの反り形状を計測する。また、外観検査では、例えば観察部としての顕微鏡を用いて、半導体ウェハの表面状態を検査する。
なお、半導体ウェハの検査に関してではないが、投光手段を備えた合焦手段を有する顕微鏡が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−295065号公報
しかしながら、半導体ウェハの反り形状測定と外観検査とを独立した個別の装置で行う場合、外観検査では、反り形状測定が終了した半導体ウェハを移動して観察部を半導体ウェハごとに観察可能な状態に調整する必要がある。このため、観察部を半導体ウェハごとに観察可能な状態に調整するために、作業数が増加する可能性がある。また、半導体ウェハの表面から観察部までの距離が分からないため、半導体ウェハの表面を観察できるように観察部を調整することが困難となる可能性がある。
本発明の目的は、半導体ウェハの反り形状を計測するとともに、容易に半導体ウェハの表面を観察することができる半導体評価装置および半導体ウェハの評価方法を提供することである。
本発明の第1の態様によれば、
半導体ウェハを載置する載置面を有する載置部と、
前記載置部の上方に設けられ、前記半導体ウェハの表面からの距離を計測する距離計測部と、
前記載置部の上方で前記距離計測部から水平方向に所定距離だけ離間して配置され、前記半導体ウェハの表面を観察する観察部と、
前記載置部に載置される前記半導体ウェハの表面から前記観察部までの距離を変化させるように、前記観察部を前記載置部に対して前記載置面に垂直な方向に相対的に移動させる垂直移動部と、
前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離を計測することによって前記半導体ウェハの反り形状を計測するように前記距離計測部を制御するとともに、前記距離計測部が計測した前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離に基づいて、前記半導体ウェハの表面から前記観察部までの距離を前記観察部が前記半導体ウェハの表面を観察可能な距離となるように前記垂直移動部を制御する制御部と、
を有する
半導体評価装置が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
前記載置部を前記距離計測部および前記観察部に対して水平方向に相対的に移動させる水平移動部を有し、
前記制御部は、
前記載置部に載置される前記半導体ウェハを水平方向に移動させながら前記半導体ウェハの反り形状を計測するように、前記距離計測部および前記水平移動部を制御する
第1の態様に記載の半導体評価装置が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
前記観察部は、
前記載置部に載置される前記半導体ウェハの表面に合焦可能なレンズを有し、
前記制御部は、
前記半導体ウェハの表面から前記レンズまでの距離を前記レンズの焦点距離となるように、前記垂直移動部を制御する
第1または第2の態様に記載の半導体評価装置が提供される。
本発明の第4の態様によれば、
半導体ウェハを載置部が有する載置面に載置する載置工程と、
前記載置部の上方に設けられた距離計測部によって、前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離を計測することによって前記半導体ウェハの反り形状を計測する反り計測工程と、
前記載置部の上方で前記距離計測部から水平方向に所定距離だけ離間して配置された観察部によって、前記半導体ウェハの表面を観察する観察工程と、
を有し、
前記観察工程では、前記距離計測部が計測した前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離に基づいて、前記半導体ウェハの表面から前記観察部までの距離を前記観察部が前記半導体ウェハの表面を観察可能な距離となるように、前記載置部を前記距離計測部および前記観察部に対して前記載置面に垂直な方向に相対的に移動させる
半導体ウェハの評価方法が提供される。
本発明によれば、半導体ウェハの反り形状を計測するとともに、容易に半導体ウェハの表面を観察することができる半導体評価装置および半導体ウェハの評価方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る半導体評価装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体評価装置の上面図である。 本発明の一実施形態で用いられる半導体評価装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る半導体ウェハの評価工程を示すフローチャートである。
<本発明の一実施形態>
(1)半導体評価装置の構成
まず、図1〜図3を用い、本発明の一実施形態に係る半導体評価装置10について説明する。図1は、本実施形態に係る半導体評価装置10の正面図である。図2は、本実施形態に係る半導体評価装置の上面図である。図3は、本実施形態で用いられる半導体評価装置の概略構成図である。図1および図2において、X、YおよびZ方向の矢印方向を「+
X、YおよびZ方向」とする。また、以下において、半導体評価装置10の「上方」および「下方」とは、例えば鉛直上方および鉛直下方のことをいう。
本実施形態に係る半導体評価装置10は、例えば評価対象である半導体ウェハ100の反り形状を計測するとともに半導体ウェハ100の外観検査を行うよう構成される。半導体ウェハ100は、例えば、サファイア基板上にGaNエピタキシャル膜が形成されたGaNテンプレート基板、GaN基板、Si基板、GaAs基板、SiC基板、またはサファイア基板である。ここでは、半導体ウェハ100は、透光性(可視光透過性)を有するGaNテンプレート基板であるとして説明する。
本実施形態に係る半導体評価装置10は、具体的には、半導体ウェハ100を載置する載置面512を有する載置部510と、載置部510の上方に設けられ半導体ウェハ100の表面からの距離を計測する距離計測部200と、載置部510の上方で距離計測部200から水平方向に所定距離だけ離間して配置され半導体ウェハ100の表面を観察する観察部300と、載置部510に載置される半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を変化させるように観察部300を載置部510に対して載置面512に垂直な方向に相対的に移動させる垂直移動部(垂直駆動部)400と、少なくとも距離計測部200および垂直移動部400を制御するコントローラ600と、を有する。以下詳細を説明する。
(載置部および水平移動部)
図1および図2に示されているように、半導体評価装置10は、土台810を備える。土台810の上には、半導体ウェハ100を載置する載置部(ウェハトレイ)510と、載置部510を水平方向に移動させる水平移動部(水平駆動部)と、が設けられる。
本実施形態における水平移動部は、載置部510を例えば直交する2方向に移動させるよう構成され、例えば±X方向に載置部510を移動させる第1水平移動部520と、±Y方向に載置部510を移動させる第2水平移動部540と、を有する。
第1水平移動部520は、ステージを単軸方向に移動可能に構成され、例えば可動のステージ(符号不図示)と、ステージを貫通するボールネジ(不図示)と、ボールネジを回転させることによりボールネジに沿ってステージを移動させるモータ部(不図示)と、を有する。第2水平移動部540も、第1水平移動部520と同様の構成を備える。
図1および図2に示されているように、例えば、第1水平移動部520のステージの上には半導体評価装置10を鉛直上方から見て互いに直交するように第2水平移動部540が設けられ、第2水平移動部540のステージの上には載置部510が設けられる。
このように、半導体ウェハ100を載置した載置部510が水平方向に移動することにより、半導体ウェハ100は後述する距離計測部200および観察部300に対して水平方向の任意の位置に相対的に移動することが可能である。
載置部510は、単に半導体ウェハ100を載せる構成(例えば円板)であってもよいし、或いは、半導体ウェハ100を載置する載置面512を有し、半導体ウェハ100に力を加えることなく半導体ウェハ100を固定するよう構成されていてもよい。半導体ウェハ100を固定する場合には、載置面512には、半導体ウェハ100の外周の少なくとも二点を径方向から付き当てることにより半導体ウェハ100を固定する付き当て部(不図示)が設けられる。これにより、反りが生じた半導体ウェハ100(または半導体ウェハ100の載置面512からの最高点の位置)を固定した状態で、半導体ウェハ100を載置部510に載置することができる。反りを有する半導体ウェハ100の場合、半導
体ウェハ100と載置面512との充分な接触面積を確保できないため、載置部510の水平方向の移動を高速で行うと、載置面512↑で半導体ウェハ100が滑ることがある。付き当て部によって、半導体ウェハ100が滑ることが抑制されることにより、評価時間の短縮を図ることができる。なお、半導体ウェハ100が載置面512に対して傾いている場合は、半導体ウェハ100は、載置面512上でその傾きを維持したまま水平移動される。
また、載置部510は、例えば、半導体ウェハ100のオリエンテーションフラットまたはノッチの位置を固定するよう構成される。これにより、載置部510の上において半導体ウェハ100の結晶方向が固定された状態で、半導体ウェハ100を水平方向に移動することができる。
(距離計測部)
図1に示されているように、載置部510の上方には、半導体ウェハ100の表面から当該距離計測部200までの距離を計測する距離計測部200が設けられる。具体的には、例えば、水平方向から見て、土台810の上には、第1水平移動部520に沿って、載置部510、第1水平移動部520および第2水平移動部540を囲むようにブリッジ部820が設けられる。これにより、ブリッジ部820は、半導体ウェハ100の水平移動に干渉しないよう構成される。距離計測部200は、載置部510の上方において、載置部510の載置面512に垂直な方向に向いた状態で、保持具840を介してブリッジ部820に固定される。
また、図2に示されているように、保持具840は、鉛直上方から見て、ブリッジ部820から載置部510側に張り出すように設けられる。距離計測部200は、鉛直上方から見て、載置部510上の半導体ウェハ100と重なるように保持具840に固定される。
また、距離計測部200は、上述のように半導体ウェハ100の表面から当該距離計測部200までの距離を計測するよう構成され、例えば、レーザ変位計である。具体的には、距離計測部200は、半導体ウェハ100の表面に対して所定の角度でレーザ光を照射する発光部(不図示)と、半導体ウェハ100の表面で反射された光を検知する受光部(不図示)と、を有する。発光部から半導体ウェハ100の表面に入射した光は、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離に応じて、受光部に異なる角度で入射する。受光部は、半導体ウェハ100の表面で反射された光が受光される位置を検知する。これにより、距離計測部200は、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測することができる。
なお、距離計測部200の距離を計測する分解能は、例えば、0.001μm以上1μm以下、好ましくは、0.001μm〜0.1μmである。
本実施形態では、距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の表面から当該距離計測部200までの距離に基づいて、半導体ウェハ100の反り形状が測定される。半導体ウェハ100の反り形状の測定については、詳細を後述する。
(観察部)
図1に示されているように、載置部510の上方には、半導体ウェハ100の外観検査として半導体ウェハ100の表面を観察する観察部(情報取得部)300が設けられる。具体的には、例えば、観察部300は、載置部510の上方で距離計測部200から水平方向に所定距離だけ離間した位置において、後述する垂直移動部400を介してブリッジ部820に固定される。観察部300が距離計測部200から離間して配置されているこ
とにより、観察部300を半導体ウェハ100に接近させて半導体ウェハ100を観察することができる。例えば、半導体ウェハの欠陥が小さく、高倍率の測定が必要である場合に特に有効である。
また、観察部300は、例えば、半導体ウェハ100の表面を拡大して観察可能な(光学)顕微鏡310と、顕微鏡310を介して半導体ウェハ100の表面を撮像する撮像素子(不図示)を有するカメラ(撮像手段)320と、を備える。顕微鏡310は、例えば、載置部510に載置される半導体ウェハ100の表面に合焦可能な対物レンズ312と、対物レンズ312の像側に設けられ結像レンズを有する鏡筒部314と、を備える。
なお、観察部300の載置面512に対して垂直な方向(光軸方向)の分解能、すなわち対物レンズ312の焦点深度(被写体深度)は、対物レンズ312の倍率に依存し、例えば、±0.3μm以上±50μm以下である。
対物レンズ312は、上方に設けられた雄ネジ部(不図示)が鏡筒部314の下方に設けられた雌ネジ部(不図示)に嵌合されることによって鏡筒部314に固定される。また、カメラ320は、下方に設けられた雌ネジ部(不図示)が鏡筒部314の上方に設けられた雄ネジ部(不図示)に嵌合されることによって鏡筒部314に固定される。また、鏡筒部314は、鏡筒部314の光軸が載置部510の載置面512に垂直な方向に向いた状態で、後述する垂直移動部400を介してブリッジ部820に固定される。例えば、垂直移動部400が調整する観察部300の垂直方向の初期位置は、載置面512上に平坦な半導体ウェハ100を載置した場合に半導体ウェハ100の表面が観察部300の対物レンズ312の焦点に位置するように設定される。
なお、顕微鏡310の横には、半導体ウェハ100の表面を照明する照明部(不図示)が設けられていても良い。
顕微鏡310により合焦された半導体ウェハ100の表面の像は、対物レンズ312および結像レンズによってカメラ320内の撮像素子で結像され、カメラ320によって画像情報として取得される。
また、観察部300は、例えば位相差観察または微分干渉観察が可能に構成される。これにより、例えば半導体ウェハ100が無色で透明なGaN基板である場合に、半導体ウェハ100に生じた貫通転移、インバージョンドメインや表面のステップ(ステップバンキング)などの欠陥を容易に観察することができる。
(垂直移動部)
図1に示されているように、垂直移動部400は、保持具860を介してブリッジ部820に固定され、載置部510に載置される半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を変化させるように観察部300を載置部510に対して載置面512に垂直な方向(±Z方向)に相対的に移動させるよう構成される。
具体的には、図1に示されているように、垂直移動部400は、例えば可動のステージ430と、ステージ430に設けられたネジ穴432と、ネジ穴432を貫通するボールネジ420と、ボールネジ420を回転させることによりボールネジ420に沿ってステージ430を移動させるモータ部410と、を有する。垂直移動部400は、ボールネジ420が載置部510の載置面512に垂直な方向に沿うように、保持具860を介してブリッジ部820に固定される。また、垂直移動部400のステージ430には、保持具440を介して顕微鏡310の鏡筒部314が固定される。
また、図2に示されているように、垂直移動部400は、鉛直上方から見て、保持具860を介して、ブリッジ部820から載置部510側に張り出すように設けられる。観察部300は、鉛直上方から見て、載置部510上の半導体ウェハ100と重なるように垂直移動部400に固定される。
垂直移動部400が観察部300を載置部510に対して載置面512に垂直な方向に相対的に移動させることにより、観察部300の対物レンズ312の焦点距離が調整される。
(制御部)
次に、図3を用い、本実施形態に係る制御部(制御手段)としてのコントローラ(情報機器)600について説明する。コントローラ600は、以下のように、上記した距離計測部200等の各部と信号を送受信することにより、各部を制御するよう構成される。
図3に示されているように、コントローラ600は、距離計測部200に接続される。距離計測部200は、例えば、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離情報をコントローラ600に送信する。コントローラ600は、例えば、距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離情報に基づいて、半導体ウェハ100の反り形状を計測するように距離計測部200を制御する。ここでいう半導体ウェハ100の「反り形状」とは、例えば半導体ウェハ100の水平位置に対する、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離の分布から求められる半導体ウェハ100の表面の断面形状(XZ形状)または三次元形状(XYZ形状)のことである。コントローラ600は、例えば、半導体ウェハ100の表面の傾きを補正した後、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離の最大値と最小値との差により半導体ウェハ100の「反り量」を算出するよう構成される。
また、コントローラ600は、第1水平移動部520および第2水平移動部540に接続され、移動開始命令信号、移動方向および移動量に係る情報を送信し、例えば、載置部510を距離計測部200および観察部300に対して水平方向に相対的に移動させることによって載置部510に載置される半導体ウェハ100を水平方向に移動させるように、第1水平移動部520および第2水平移動部540を制御する。第1水平移動部520および第2水平移動部540は、例えば、現在の半導体ウェハ100の水平位置情報(XY座標情報)をコントローラ600に送信する。
また、コントローラ600は、観察部300のカメラ320に接続され、撮像開始命令信号を送信し、例えば、半導体ウェハ100の表面を撮像するように、カメラ320を制御する。観察部300のカメラ320は、例えば、半導体ウェハ100の表面の画像情報、および撮像終了信号をコントローラ600に送信する。
また、コントローラ600は、垂直移動部400に接続され、移動開始命令信号、移動方向および移動量に係る情報を送信し、例えば、観察部300を載置部510に対して載置面512に垂直な方向に相対的に移動させることによって観察部300が半導体ウェハ100の表面を観察できるように、垂直移動部400を制御する。垂直移動部400は、例えば、現在の半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離情報(Z座標情報)をコントローラ600に送信する。
なお、コントローラ600は、記録部(記録手段、記憶手段)を備え、距離計測部200から取得した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離情報、この距離情報に基づいて半導体ウェハ100の表面の断面形状(XZ形状)または三次元形状(XYZ形状)である反り形状を計測(プロット)した反り形状情報、第1水平移動部52
0および第2水平移動部540から取得した現在の半導体ウェハ100の水平位置情報、観察部300から取得した半導体ウェハ100の表面の画像情報、予め計測または設定された観察部300の焦点距離、および垂直移動部400から取得した現在の半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離情報を記録部に保存するよう構成される。
また、コントローラ600は、入出力部(不図示)を備えていても良く、入出力部により、垂直移動部400、第1水平移動部520および第2水平移動部540へ駆動信号を直接的に入力したり、垂直移動部400、第1水平移動部520および第2水平移動部540による半導体ウェハ100の位置情報を表示させたり、距離計測部200によって計測された半導体ウェハ100の反り形状や、観察部300のカメラ320によって撮像された半導体ウェハ100の表面の画像を表示させたりしてもよい。
また、コントローラ600は、例えば、汎用のコンピュータを、制御手段として機能させるプログラム(ソフトウェア)であってもよく、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、記録部としてのHDD(Hard Disk Drive)若しくはフラッシュメモリ、および、距離計測部200等の各部に接続されるI/Oポートを備えたコンピュータとして構成されていてもよい。
(2)半導体ウェハの評価方法
次に、図4を用い、本実施形態に係る半導体ウェハの評価工程について説明する。図4は、本実施形態に係る半導体ウェハの評価工程を示すフローチャートである。
本実施形態に係る半導体ウェハの評価工程は、半導体ウェハ100の製造後に半導体ウェハ100の品質を評価するために実施され、例えば、半導体ウェハ100を載置部510が有する載置面512に載置する載置工程と、載置部510の上方に設けられた距離計測部200によって、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測することによって半導体ウェハ100の反り形状を計測する反り計測工程と、載置部510の上方で距離計測部200から水平方向に所定距離だけ離間して配置された観察部300によって、半導体ウェハ100の表面を観察する観察工程と、を有する。観察工程では、距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離に基づいて、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を観察部300が半導体ウェハ100の表面を観察可能な距離となるように、載置部510を距離計測部200および観察部300に対して載置面512に垂直な方向に相対的に移動させる。以下、詳細を説明する。なお、以下の説明において、半導体ウェハの評価工程の各工程は、コントローラ600の各部により制御される。
まず、半導体ウェハ100の評価工程の前に、半導体ウェハ100の製造工程が行われる。例えば、下地基板の上に単結晶の半導体ウェハ100となる半導体厚膜をエピタキシャル成長させることにより、半導体ウェハ100を得る。
具体的には、例えば、下地基板としてのサファイア基板上に、半導体ウェハ100となるGaN厚膜を、ハイドライド気相成長(Hydride Vapor Phase Epitaxy,HVPE)法により成長させる(ヘテロエピタキシャル成長)。
このように線膨張係数の異なる下地基板上に半導体ウェハ100となる半導体厚膜をエピタキシャル成長させる方法では、下地基板と半導体厚膜との線膨張係数差に起因して、半導体ウェハ100に反りが生じうる。例えば、上述のようにサファイア基板上にGaN厚膜を形成することにより半導体ウェハ100を製造する場合、サファイアの線膨張係数がGaNの線膨張係数よりも大きいため、半導体ウェハ100には、半導体ウェハ100
の成長方向に対して凸の反りが生じる。なお、半導体ウェハ100がサファイア基板上にGaNエピタキシャル膜が形成されたGaNテンプレート基板である場合、半導体ウェハ100の反り量は、20μm以上300μm以下である。したがって、半導体ウェハ100の製造後に、以下のように半導体ウェハ100の反り形状を計測する工程が行われる。
また、上記したヘテロエピタキシャル成長では、半導体ウェハ100に貫通転移やインバージョンドメインなどの欠陥が生じる可能性がある。なお、貫通転移やインバージョンドメインなどの欠陥の直径は、1μm以上100μm以下である。したがって、半導体ウェハ100の製造後に、以下のように外観検査として半導体ウェハ100の表面を観察する観察工程が行われる。
(載置工程S110)
図4に示されているように、まず、半導体ウェハ100の検査者は、半導体ウェハ100の製造装置から取り出され充分に冷却され、反りが生じた半導体ウェハ100を、載置部510が有する載置面512に載置する。このとき、載置面512の付き当て部によって半導体ウェハ100の外周の少なくとも二点を径方向から付き当てることにより、半導体ウェハ100を載置部510の載置面512に固定する。
(反り計測工程S120)
載置部510の上方に設けられた距離計測部200により、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測することによって半導体ウェハ100の反り形状を計測する。本実施形態では、コントローラ600は、例えば以下のようにして、半導体ウェハ100の表面にレーザ光を照射した状態で、載置部510に載置される半導体ウェハ100を水平方向に移動(走査)させながら、半導体ウェハ100全面の反り形状を計測するように、距離計測部200、第1水平移動部520および第2水平移動部540を制御する。
(距離計測S121)
距離計測部200は、例えば水平方向の所定の計測位置において、発光部から半導体ウェハ100の表面に光を照射して、その表面で反射された光の受光される位置を検知することにより、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測する。例えば半導体ウェハ100の所定の初期計測位置から、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測し始める。このとき、コントローラ600は、第1水平移動部520および第2水平移動部540により半導体ウェハ100の水平位置情報を取得しながら、半導体ウェハ100の水平位置情報に対する距離計測部200により計測した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離情報を保存する。
(終了判断S122)
コントローラ600は、上記した距離計測が所定のピッチで半導体ウェハ100の全面に亘って実施されたか否かを判断する(S122)。
(所定ピッチ移動S123)
距離計測が半導体ウェハ100の全面で実施されていないとき(S122でNoの場合)、コントローラ600は、半導体ウェハ100を初期計測位置から所定のピッチで水平方向に移動させ、次の計測位置において、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測するように、第1水平移動部520、第2水平移動部540および距離計測部200を制御する(S121)。
一方で、距離計測が半導体ウェハ100の全面で実施されたとき(S122でYesの場合)、コントローラ600は、例えば半導体ウェハ100の水平位置に対する半導体ウ
ェハ100の表面から距離計測部200までの距離の分布から、半導体ウェハ100の表面の断面形状(XZ形状)または三次元形状(XYZ形状)である反り形状を計測した反り形状情報を保存し、反り計測工程S120を終了する。このとき、例えば、半導体ウェハ100の表面の傾きを補正した後、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離の最大値と最小値との差により半導体ウェハ100の「反り量」を算出してもよい。
このように、半導体ウェハ100を所定のピッチで水平方向に移動(走査)させながら、半導体ウェハ100全面に亘って半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測することにより、相対的に半導体ウェハ100の反り形状を計測する。
(観察工程S130)
次に、載置部510の上方で距離計測部200から水平方向に所定距離だけ離間して配置された観察部300によって、以下のようにして、半導体ウェハ100の外観検査として半導体ウェハ100の表面を観察する。
(観察部下へ移動S131)
観察部300は距離計測部200から水平方向に所定距離だけ離間しているため、半導体ウェハ100を距離計測部200の下の位置から観察部300の下の位置へ移動する。例えば、コントローラ600は、距離計測部200が半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測した載置部510の位置に対して、距離計測部200から観察部300までの所定距離だけ加算した載置部510の位置を算出し、載置部510を当該位置まで水平方向に移動させるように、第1水平移動部520および第2水平移動部540を制御する。これにより、観察部300は、距離計測部200が半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測した半導体ウェハの水平方向の計測位置に等しい水平方向の観察位置で半導体ウェハ100の表面を観察することができる。
例えば、半導体ウェハ100を、距離計測S121を開始した半導体ウェハ100の初期計測位置に等しい初期観察位置に移動し、以下の観察工程S130を開始する。
(観察部垂直位置調整S132)
観察部下へ移動S131後において、半導体ウェハ100は、観察部300の下の位置に移動されている。このとき、半導体ウェハ100は、例えば観察部300の対物レンズ312の焦点深度よりも大きく反っている。このため、対物レンズ312の焦点は半導体ウェハ100の表面に合っておらず、観察部300は、半導体ウェハ100の表面を観察することができない状態となっている。
そこで、コントローラ600は、例えば水平方向の所定の観察位置において、距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離に基づいて、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を観察部300が半導体ウェハ100の表面を観察可能な距離となるように垂直移動部400を制御する。ここでいう「観察部300が半導体ウェハ100の表面を観察可能な距離」とは、半導体ウェハ100が反っている状態であっても、観察部300によって半導体ウェハ100の表面を認識することができる距離のことである。
本実施形態のように、観察部300は半導体ウェハ100の表面に合焦可能な対物レンズ312を有している場合、例えば、コントローラ600は、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離に基づいて、半導体ウェハ100の表面から対物レンズ312までの距離を対物レンズ312の焦点距離となるように、垂直移動部400を制御する。これにより、顕微鏡310によって、容易に半導体ウェハ100の表面を観察する
ことができる。
なお、このときの半導体ウェハ100の表面から対物レンズ312までの距離は、対物レンズ312の焦点距離に所定の誤差を含む距離であってもよい。例えば、半導体ウェハ100の表面から対物レンズ312までの距離は、対物レンズ312の焦点距離に対して焦点深度を加算した範囲内である。この場合、観察部300によって半導体ウェハ100の表面を認識することができれば、その後、半導体ウェハ100の表面を撮像する際に、観察部300が観察する半導体ウェハ100の表面像を確認することにより、または観察部300のオートフォーカス機能により、半導体ウェハ100の表面から対物レンズ312までの距離を焦点距離と等しくなるように微調整すればよい。
このとき、コントローラ600は、観察部300が観察する半導体ウェハ100の水平位置において距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の反り量に応じて、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を焦点距離と等しくなるように補正するように、垂直移動部400を制御する。
ここで、例えば、半導体ウェハ100が載置面512に対して垂直方向に凸に反っている場合について考える。予め、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離がdのとき、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離が焦点距離fとなることが分かっていると仮定する。上記した距離計測S121において、距離計測部200によって、水平方向の所定の観察位置における半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離がdであると計測されている。すなわち、半導体ウェハ100が反っていることによって、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離が焦点距離fから(d−d)だけ短くなっている。そこで、コントローラ600は、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を焦点距離fと等しくなるように、観察部300を載置部510に対して(d−d)だけ+Z方向に相対的に移動させるように垂直移動部400を制御する。これにより、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離が補正される。
(撮像S133)
次に、コントローラ600は、例えば、半導体ウェハ100の表面を撮像するように、カメラ320を制御する。このとき、コントローラ600は、第1水平移動部520および第2水平移動部540により半導体ウェハ100の位置情報を取得しながら、観察部300のカメラ320により半導体ウェハ100の表面の画像情報を取得する。
このとき、例えば半導体ウェハ100が無色で透明なGaNテンプレート基板である場合、上述のように位相差観察または微分干渉観察によって、半導体ウェハ100の表面を撮像することが好ましい。
(終了判断S134)
コントローラ600は、上記した撮像が所定のピッチで半導体ウェハ100の全面に亘って実施されたか否かを判断する(S134)。
(所定ピッチ移動S135)
撮像が半導体ウェハ100の全面で実施されていないとき(S134でNoの場合)、コントローラ600は、半導体ウェハ100を初期観察位置から所定のピッチで水平方向に移動させ、次の観察位置において、距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離に基づいて、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を観察部300が半導体ウェハ100の表面を観察可能な距離となるように垂直移動部400を制御し(S132)、その観察位置において半導体ウェハ100
の表面を撮像するように、カメラ320を制御する(S134)。
一方で、撮像が半導体ウェハ100の全面で実施されたとき(S134でYesの場合)、コントローラ600は、観察工程S130を終了する。
以上のように、半導体ウェハ100の製造後に、半導体ウェハ100の反り形状の計測、および半導体ウェハ100の表面の観察が行われる。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態やその変形例によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、半導体ウェハ100の表面からの距離を計測する距離計測部200と、半導体ウェハ100の表面を観察する観察部300と、が同一の載置部510を有する一つの半導体評価装置10に設けられる。これにより、半導体ウェハの反り形状を計測するとともに、容易に半導体ウェハの表面を観察することができる。
ここで、距離計測部による半導体ウェハの反り形状測定と、顕微鏡を有する観察部による外観検査と、を独立した個別の装置で行う場合について考える。この場合、外観検査では、反り形状測定が終了した半導体ウェハを移動して観察部を半導体ウェハごとに観察可能な状態に調整する必要がある。このとき、半導体ウェハに反りが生じている場合、予め載置面から観察部までの距離が例えば半導体ウェハ100の厚さを考慮して顕微鏡の焦点距離に合わせられていても、観察対象である半導体ウェハの表面から観察部までの距離は、焦点距離と異なってしまう。このため、観察部を半導体ウェハごとに観察可能な状態に調整するために、作業数が増加する可能性がある。
また、外観検査では、反りが生じた半導体ウェハ100の表面の向きは、外観検査装置に載置した半導体ウェハ100の状態に依存するため、半導体ウェハの反り形状測定を行った半導体ウェハの表面の向きと異なってしまうことが考えられる。このため、別の装置で半導体ウェハの反り形状が計測されていても、外観検査装置における半導体ウェハ100の表面の向きに合わせて、観察位置における半導体ウェハの表面から観察部までの距離を把握することは困難である。このため、半導体ウェハの表面を観察できるように観察部を調整することが困難となる可能性がある。
これに対して、本実施形態によれば、外観検査において、反り形状測定が終了した半導体ウェハ100を別の装置に移動する必要がなく、反りが生じた半導体ウェハ100の表面の向きが固定された状態で観察が開始される。つまり、半導体ウェハ100の裏面ではなく表面(素子形成面)の表面状態を必ず測定することになる。これにより、観察部300を半導体ウェハ100ごとに観察可能な状態に調整するための作業数を減少させることができる。また、反りが生じた半導体ウェハ100の表面の向きが固定された状態で、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離が予め間接的に計測される。これにより、半導体ウェハ100の反り形状、半導体ウェハ100の表面の向きに応じて、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を観察部300が半導体ウェハ100の表面を観察可能な距離に容易に調整することができる。
(b)本実施形態によれば、コントローラ600は、半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離を計測することによって半導体ウェハ100の反り形状を計測するように距離計測部200を制御するとともに、距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離に基づいて、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を観察部300が半導体ウェハ100の表面を観察可能な距離となるように垂直移動部400を制御する。これにより、観察部300が観察する半導
体ウェハ100の表面像を観察しながら半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を直接的に調整するのではなく、実測された半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離に基づいて、半導体ウェハ100の表面を観察できるように容易かつ正確に観察部300を調整することができる。
(c)本実施形態によれば、距離計測部200の分解能は、観察部300の顕微鏡310が有する対物レンズ312の焦点深度よりも小さい。コントローラ600が距離計測部200によって計測された半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離に基づいて、半導体ウェハ100の表面から対物レンズ312までの距離を対物レンズ312の焦点距離となるように垂直移動部400を制御したときに、距離計測部200の分解能の範囲で誤差が含まれていても、必ず観察部300によって半導体ウェハ100の表面を認識することができるように調整することができる。
(d)本実施形態によれば、半導体ウェハ100は、例えば、透光性を有する単結晶のGaNテンプレート基板である。この場合、観察部300が観察する半導体ウェハ100の表面像を観察しながら半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を直接的に調整したとき、半導体ウェハ100の表面が平坦である上に半導体ウェハ100が透光性を有するため、観察部300が半導体ウェハ100の表面を認識することができず、観察部300が半導体ウェハ100の表面に合焦することが困難である可能性がある。本実施形態では、上述のように、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離が予め間接的に計測され、この結果に基づいて調整される。これにより、観察部300が観察する半導体ウェハ100の表面像に依存することなく、すなわち半導体ウェハ100が透光性を有する場合であっても、半導体ウェハ100の表面を観察できるように容易かつ正確に観察部300を調整することができる。
(e)本実施形態によれば、半導体評価装置10は水平移動部を有する。これにより、半導体ウェハ100を任意の水平位置に移動させることができる。また、コントローラ600は、載置部510に載置される半導体ウェハ100を水平方向に移動させながら半導体ウェハ100の反り形状を計測するように、距離計測部200および水平移動部を制御する。これにより、半導体ウェハ100の全面の反り形状を容易に測定することができる。また、半導体ウェハ100の反り形状を計測した水平位置を把握しながら、半導体ウェハ100の表面を観察することができる。これにより、半導体ウェハ100の反り形状に対する半導体ウェハ100に生じた欠陥の依存性を評価することができる。すなわち、下地基板上に半導体ウェハ100となる半導体厚膜をエピタキシャル成長させる過程に生じた応力と、半導体ウェハ100に生じた欠陥と、の相関を評価することができる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、距離計測部200がレーザ変位計である場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。距離計測部は、渦電流式変位センサ、超音波変位センサであってもよい。
また、上述の実施形態では、水平移動部(520,540)が載置部510を距離計測部200および観察部300に対して水平方向に移動させる場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。水平移動部は、距離計測部および観察部を水平方向に移動させることにより、載置部を距離計測部および観察部に対して水平方向に相対的に移動させてもよい。
また、上述の実施形態では、垂直移動部400が観察部300を載置面512に垂直な方向に移動させる場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。垂直移動部は、載置部を載置面に垂直な方向に移動させることにより、載置部に載置される半導体ウェハの表面から観察部までの距離を変化させてもよい。
また、上述の実施形態では、観察部300がカメラ320を有する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。観察部はカメラを有していなくても良い。この場合、半導体ウェハ100の検査者が観察部によって目視で半導体ウェハ100の表面を観察してもよい。
また、上述の実施形態では、観察部300が顕微鏡310を有する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。観察部の顕微鏡はマクロレンズ、またはテレセントリックレンズに置き替えられてもよい。
また、上述の実施形態では、半導体評価装置10は水平移動部を有し、コントローラ600が載置部510に載置される半導体ウェハ100を水平方向に移動させながら半導体ウェハ100の反り形状を計測するように距離計測部200および水平移動部を制御する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。水平移動部は、半導体ウェハ100の検査者によって手動で載置部510に載置される半導体ウェハ100を水平方向に移動させるよう構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、水平移動部は載置部510を例えば直交する2方向に移動させるよう構成される場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。水平移動部は所定の一方向だけに移動させるよう構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離の半導体ウェハ100の水平位置に対する分布として半導体ウェハ100の反り形状を計測する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。予め載置部510の載置面512から距離計測部200までの距離を計測しておき、載置部510の載置面512から距離計測部200までの距離から、所定の水平位置において距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の表面から距離計測部200までの距離、および半導体ウェハ100の厚さを除算することにより、所定の水平位置における半導体ウェハ100の裏面の載置面512からの高さを算出してもよい。半導体ウェハ100の水平位置に対する半導体ウェハ100の裏面の載置面512からの高さ分布を、「反り形状」として計測してもよい。
また、上述の実施形態では、コントローラ600は距離計測部200が計測した半導体ウェハ100の全面の反り形状に基づいて、半導体ウェハ100の表面から観察部300までの距離を観察部300が半導体ウェハ100の表面を観察可能な距離となるように垂直移動部400を制御する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。半導体ウェハの反り方向(凸か凹か)が予め分かっている場合では、一か所における半導体ウェハの表面から距離計測部までの距離(例えば凸に反った半導体ウェハの最高点)に基づいて、反り形状を予測するとともに、観察部が半導体ウェハの表面を観察できるように垂直移動部を制御しても良い。
また、上述の実施形態では、半導体ウェハ100は、透光性を有する単結晶のGaNテンプレート基板である場合について説明したが、上述のように、半導体ウェハは、例えば、Si基板、GaAs基板、SiC基板、サファイア基板、GaN基板であってもよい。
また、上述の実施形態では、半導体ウェハ100は、断面方向に一様な基板である場合
について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。半導体ウェハは半導体膜が積層された基板であってもよい。
また、上述の実施形態では、半導体ウェハ100としてのGaNテンプレート基板を製造する場合について説明したが、ELO(Epitaxial Lateral Overgrowth)法、FIELO(Facet Initiated ELO)法により、GaNテンプレート基板を製造してもよい。
10 半導体評価装置
100 半導体ウェハ
200 距離計測部
300 観察部
310 顕微鏡
320 カメラ
400 垂直移動部
510 載置部
520 第1水平移動部
540 第2水平移動部
600 コントローラ(制御部)

Claims (9)

  1. 半導体ウェハを載置する載置面を有する載置部と、
    前記載置部の上方に固定され、前記半導体ウェハの表面からの距離を計測する距離計測部と、
    前記載置部の上方で前記距離計測部から水平方向に所定距離だけ離間して配置され、前記半導体ウェハの表面を観察する観察部と、
    前記載置部を前記距離計測部および前記観察部に対して水平方向に相対的に移動させる水平移動部と、
    前記載置部に載置される前記半導体ウェハの表面から前記観察部までの距離を変化させるように、前記観察部のみを前記載置部および前記距離計測部に対して前記載置面に垂直な方向に相対的に移動させる垂直移動部と、
    前記距離計測部を前記載置部の上方に固定した状態で、前記載置部に載置される前記半導体ウェハを前記距離計測部に対して水平方向に相対的に移動させながら、前記距離計測部によって前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離を計測することで、前記半導体ウェハの表面の全体に亘る反り形状を計測する反り計測処理と前記反り計測処理後に、前記距離計測部が計測した前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離に基づいて、前記半導体ウェハの表面から前記観察部までの距離を前記観察部が前記半導体ウェハの表面を観察可能な距離となるように、前記観察部のみを前記載置部および前記距離計測部に対して前記載置面に垂直な方向に相対的に移動させる観察処理と、を行うよう、前記距離計測部、前記観察部、前記水平移動部および前記垂直移動部を制御する制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする半導体評価装置。
  2. 前記制御部は、
    前記反り計測処理では、前記反り形状のうち前記半導体ウェハの表面の傾きを補正した後に、前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離の最大値と最小値との差に基づいて、前記半導体ウェハの反り量を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体評価装置。
  3. 前記観察部は、
    前記載置部に載置される前記半導体ウェハの表面に合焦可能な対物レンズを有し、
    前記距離計測部の分解能は、前記観察部の前記対物レンズの焦点深度よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体評価装置。
  4. 前記制御部は、
    前記半導体ウェハの表面から前記対物レンズまでの距離を前記レンズの焦点距離となるように、前記垂直移動部を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体評価装置。
  5. 前記距離計測部は、レーザ変位計、渦電流式変位センサまたは超音波変位センサとして構成される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  6. 前記観察部は、位相差観察または微分干渉観察を可能に構成される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  7. 前記半導体ウェハは、透光性を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体評価装置。
  8. 半導体ウェハを載置部が有する載置面に載置する載置工程と、
    距離計測部を前記載置部の上方に固定した状態で、前記載置部に載置される前記半導体ウェハを前記距離計測部に対して水平方向に相対的に移動させながら、前記距離計測部によって前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離を計測することで、前記半導体ウェハの表面の全体に亘る反り形状を計測する反り計測工程と、
    前記反り計測工程後に、前記載置部の上方で前記距離計測部から水平方向に所定距離だけ離間して配置された観察部によって、前記半導体ウェハの表面を観察する観察工程と、
    を有し、
    前記観察工程では、前記距離計測部が計測した前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離に基づいて、前記半導体ウェハの表面から前記観察部までの距離を前記観察部が前記半導体ウェハの表面を観察可能な距離となるように、前記観察部のみ前記載置部および前記距離計測部に対して前記載置面に垂直な方向に相対的に移動させる
    ことを特徴とする半導体ウェハの評価方法。
  9. 半導体ウェハを作製する作製工程と、
    前記半導体ウェハを評価する評価工程と、
    を有し、
    前記評価工程は、
    前記半導体ウェハを載置部が有する載置面に載置する載置工程と、
    距離計測部を前記載置部の上方に固定した状態で、前記載置部に載置される前記半導体ウェハを前記距離計測部に対して水平方向に相対的に移動させながら、前記距離計測部によって前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離を計測することで、前記半導体ウェハの表面の全体に亘る反り形状を計測する反り計測工程と、
    前記反り計測工程後に、前記載置部の上方で前記距離計測部から水平方向に所定距離だけ離間して配置された観察部によって、前記半導体ウェハの表面を観察する観察工程と、
    を有し、
    前記観察工程では、前記距離計測部が計測した前記半導体ウェハの表面から前記距離計測部までの距離に基づいて、前記半導体ウェハの表面から前記観察部までの距離を前記観察部が前記半導体ウェハの表面を観察可能な距離となるように、前記観察部のみを前記載置部および前記距離計測部に対して前記載置面に垂直な方向に相対的に移動させる
    ことを特徴とする半導体ウェハの製造方法。
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