JP6229495B2 - 耐震性間仕切装置 - Google Patents

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Description

本発明は、耐震性間仕切装置に係わり、更に詳しくは地震の振動を吸収するための可動部をパネル構造体の端部に備えているにも係わらず防犯性に優れた耐震性間仕切装置に関するものである。
通常、オフィスビル等の室内の天井には、吊り天井構造体が多く採用されている。つまり、階上のスラブから垂下した吊支部材(吊りボルト)によって、縦横に張り巡らした天井支持杆を吊下げ状に保持し、該天井支持杆に天井パネルの周囲を係止する構造である。このような吊り天井構造体を有する室内に天井から床面にわたって間仕切パネルを設置する場合、間仕切パネルの天レールを天井支持杆に固定し、地レールは床面に固定することになる。
従来、吊り天井構造体に対する耐震基準はなく、東日本大震災によって多くの吊り天井構造体が落下し、破損したことを受けて、天井の耐震性を高める機運が高まっている。体育館や劇場等の大型建築物の吊り天井構造体に対しては、吊りボルトにブレースを設けて耐震性を高めるとともに、壁や柱等の構造体と吊り天井構造体との間にクリアランスを設けて天井パネルの端部の破損を防止する等の耐震基準が提案されている。新耐震基準では、層間変位が1/60〜1/40、震度7、天井面加速度が2.2Gに耐えることが要求されている。
従来から耐震性間仕切装置は各種提供されてきた。例えば、特許文献1には、建築構造体に懸吊機構を介して吊持された天井レールと、この天井レールに止着具を介して上端部を支持させた枠構造をなす壁本体と、この壁本体の少なくとも1面に添設したパネルと、床に設けられ前記壁本体の下端部を保持する床レールとを具備してなり、前記懸吊機構が、前記天井レールを取着するためのバー材と、前記建築構造体に支持されバー材を把持するハンガー部材とを具備し、バー材が、掛止用膨出部と揺止用膨出部とを上下方向に離間して備え、前記ハンガー部材が、その下端に下端屈曲片を備え、掛止用膨出部と揺止用膨出部とをハンガー部材で挟持した状態で掛止用膨出部が下端屈曲片に係合する構造が開示されている。そして、断面略T字状のバー材の下端水平部に天井パネルの側縁を係止するとともに、該水平部の下面に間仕切装置を構成する枠構造の壁本体の上端をネジ止めした構造となっており、地震による層間変位をハンガー部材とバー材の連結部で吸収しようとする発想である。
一方、特許文献2には、固定壁面に直接又は間仕切パネルを介して固定した縦枠体の表裏両側に、それぞれ免震パネル板の一側を蝶番にて回動可能に蝶着するとともに、両免震パネル板の他側端縁を内方へ鋭角に折曲して内向き傾斜面を形成し、中間に設置する間仕切パネル側端に取付けた端部材の表裏両側部に、前記内向き傾斜面と平行になるように外向き傾斜面を形成し、前記内向き傾斜面と外向き傾斜面を突き合い当止した状態を維持すべく、両免震パネル板間であって中間の間仕切パネル側端に直接又は他の部材を介して取付けたマグネットキャッチにて両免震パネル板を互いに接近する方向に引き付けてなる免震対応パネルが開示されている。この場合、地震による層間変位を、免震パネルを開き、中間に位置する間仕切パネルに伝達しないようにするという発想である。また、間仕切パネル自体は、支柱の上部に上方へ弾性付勢した押圧杆を設けるとともに、巾木を下方へ弾性付勢した構造とし、前記押圧杆を天レールに弾性圧接するとともに、巾木を床面に弾性圧接し、層間変位を吸収するように構成している。
しかし、特許文献1に記載のものは、懸吊機構で天井構造体と間仕切壁をも支持する構造であるので、大きな地震時に懸吊機構に過大な力が加わるので、よほど強度の高い懸吊機構にしないと持たないと予想される。一方、特許文献2に記載のものは、中間に設ける間仕切パネル自体にも弾性変形可能な変位吸収機構を設けているので、大幅なコスト高となる。
特許第2842291号公報 特許第3186275号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、例えば新耐震基準で建築され若しくは耐震補強された吊り天井構造体とフロア構造体間に設ける耐震性間仕切装置において、地震による建築物の層間変位や振動を吸収するための可動部を備えているにも係わらず、可動部のガタつきを防止し、また防盗性にも優れた耐震性間仕切装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体の上面に取付けた地レールとの間に、複数の支柱を非固定状態で所定間隔毎に立設するとともに、支柱間にそれぞれパネル板を係止して複数の支柱とパネル板が一連化したパネル構造体を形成し、前記吊り天井構造体とフロア構造体の間に固定状態で立設したコーナー支柱若しくは縦支柱に対面するパネル構造体の端部に、側方突出方向へ弾性付勢した可動部を設け、前記コーナー支柱若しくは縦支柱の側面に前記可動部の端部を受け入れる凹陥部を形成するとともに、該凹陥部内に平面視で先狭まりテーパー部を突設し、前記可動部の端面に前記テーパー部を接触状態で受け入れる凹溝を形成したことを特徴とする耐震性間仕切装置を構成した(請求項1)。
ここで、コーナー支柱若しくは縦支柱の側面に形成した前記凹陥部内の幅方向中央部に平面視で先狭まりテーパー部を有する規制部材を上下二箇所に設け、前記可動部の端面の幅方向中央部に前記テーパー部を接触状態で受け入れる凹溝を上下方向に形成してなることが好ましい(請求項2)。
具体的には、前記規制部材は、四角形の基板の中央部を平面視ハ字状に一対の斜片を切り起したものであり、両斜片の外面で前記テーパー部を形成するものである(請求項3)。
更に、前記可動部の端面に形成した凹溝の両側にクッション材を添設してなることも好ましい(請求項4)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の柱ユニットは、吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体の上面に取付けた地レールとの間に、複数の支柱を非固定状態で所定間隔毎に立設するとともに、支柱間にそれぞれパネル板を係止して複数の支柱とパネル板が一連化したパネル構造体を形成し、前記吊り天井構造体とフロア構造体の間に固定状態で立設したコーナー支柱若しくは縦支柱に対面するパネル構造体の端部に、側方突出方向へ弾性付勢した可動部を設け、前記コーナー支柱若しくは縦支柱の側面に前記可動部の端部を受け入れる凹陥部を形成するとともに、該凹陥部内に平面視で先狭まりテーパー部を突設し、前記可動部の端面に前記テーパー部を接触状態で受け入れる凹溝を形成したので、地震によって大きな横揺れが発生しても、パネル構造体の端部に備えた可動部によって建築物の層間変位及び振動を弾性的に吸収するので、パネル構造体自体の損傷及び倒壊を防止でき、また前記可動部の端部が前記コーナー支柱若しくは縦支柱の側面の凹陥部内に受け入れられるとともに、凹陥部内に突設したテーパー部が可動部の端面の凹溝に接触状態で受け入れられるので、可動部の面外方向の変位を完全に規制でき、それにより可動部のガタつきを防止することができ、また可動部をこじ開けようとしても変位しないので、防盗性にも優れたものとなる。
請求項2によれば、コーナー支柱若しくは縦支柱の側面に形成した前記凹陥部内の幅方向中央部に平面視で先狭まりテーパー部を有する規制部材を上下二箇所に設け、前記可動部の端面の幅方向中央部に前記テーパー部を接触状態で受け入れる凹溝を上下方向に形成してなるので、二つの規制部材を凹陥部内の上下二箇所に取付けるだけの簡単な構造によって、可動部のガタつきを完全に防止することができ、それにより金属の接触音ほ発生をなくし、また防盗性を高めることができる。
請求項3によれば、前記規制部材は、四角形の基板の中央部を平面視ハ字状に一対の斜片を切り起したものであり、両斜片の外面で前記テーパー部を形成するので、規制部材を簡単に作製することができ、コスト上昇を最小限に抑制することができ、単に規制部材の基板をコーナー支柱若しくは縦支柱の側面に形成した凹陥部内にネジ止めするだけであるので施工が容易である。
請求項4によれば、前記可動部の端面に形成した凹溝の両側にクッション材を添設してなるので、金属同士の接触音がなく、振動によって可動部がコーナー支柱若しくは縦支柱の側面に激しく衝突しても衝突音の発生を防止し、また衝撃を和らげて破損を防止することができる。
本発明の耐震性間仕切装置の省略正面図である。 同じくコーナー部の部分横断平面図である。 コーナー支柱の分解斜視図である。 コーナー支柱を天レールと地レールのコーナー部に立設する構造を示す一部省略斜視図である。 規制部材を示し,(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は側面図である。 耐震性間仕切装置の縦断正面図である。 柱ユニットの部分分解斜視図である。 耐震性間仕切装置の部分分解横断平面図である。 耐震性間仕切装置の部分横断平面図である。 コーナー支柱を用いてパネルを平面視T字状に連結した部分の横断平面図である。 コーナー支柱を用いてパネルとドアを平面視L字状に連結した部分の横断平面図である。 コーナー支柱を用いてパネルと二つのドアを平面視T字状に連結した部分の横断平面図である。 支柱を介在させてパネルとドアを平面視直線状に連結した部分の横断平面図である。 同じく支柱とドアとの関係を示す部分分解斜視図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1〜図9は本発明の耐震性間仕切装置の詳細を示し、図中符号Sは吊り天井構造体、Fはフロア構造体、Aはパネル構造体、Bはドアユニット、Cはコーナー支柱、Dは縦支柱、1は天レール、2は地レール、3は支柱、4は柱ユニット、5はパネル板をそれぞれ示している。
本実施形態では、前記吊り天井構造体Sは、建物のスラブの下面に図示しない吊支部材によって高耐震性を備えた状態で設けられている。そして、前記吊り天井構造体Sの下面に沿って下向き開放の断面略コ字形の天レール1を取付け、前記フロア構造体Fの上面に前記天レール1と平行になるように上向き開放の断面略コ字形の地レール2を取付ける。そして、下端にアジャスター6を取付けた支柱3の上端部に設けた天保持金具7を前記天レール1の凹溝内に嵌合するとともに、アジャスター6を前記地レール2の凹溝内に嵌挿し、地レール2の底面に載置する。前記支柱3の表裏両面には上下方向に所定間隔毎に係止孔8,…を2列設けられ、図示しない係止具を係止できるようになっており、該係止具を用いて隣接する支柱3,3間にパネル板5を装着している。尚、前記支柱3の上端部は表裏両面を残して切り欠いて、前記天レール1を外側から抱き込むように係合し、該支柱3の上端はパネル板5の上端と略面一となっている。そして、隣接する支柱3,3の上下中間部間には横桟9が連結されているとともに、アジャスター6,6間にはパネル受金具10が渡設され、全ての支柱3,…が横桟9とパネル受金具10とで、直接又は間接に連結されている。ここで、前記支柱3と横桟9、前記アジャスター6とパネル受金具10の連結部は剛接合ではなく、変形可能に接合され、全ての支柱3,…が水平方向の距離を維持したまま、左右に傾斜可能になっている。そして、前記支柱3の係止孔8に係止した係止具を用いて、隣接する支柱3,3の表裏両面にパネル板5,5を係止してパネル構造体Aを構成している。この場合、地震により建物の上下スラブに層間変位が生じると、特にパネル構造体Aの面内方向に層間変位が発生すると、前記支柱3,…とパネル板5,…は左右に傾斜する。尚、隣接する支柱3,3間を剛性の高い補強部材で連結し、地震により建物の上下スラブに層間変位が生じると、全体が左右にスライド移動する構造のパネル構造体でも良い。
そして、構造壁面、コーナー支柱C及びドアユニットBに連結する縦支柱D等の固定部に隣接する位置に設けるパネル構造体Aの端部には、前記支柱3の代わりに横方向への変位を弾性的に吸収する機能を備えた柱ユニット4を設け、前記固定部に柱ユニット4の可動部を弾性圧接するようにしている。
本発明の耐震性間仕切装置は、吊り天井構造体Sの下面に取付けた天レール1とフロア構造体Fの上面に取付けた地レール2との間に、複数の支柱3,…を非固定状態で所定間隔毎に立設するとともに、支柱3,3間にそれぞれパネル板5を係止して複数の支柱3,…とパネル板5,…が一連化したパネル構造体Aを形成し、前記吊り天井構造体Sとフロア構造体Fの間に固定状態で立設したコーナー支柱C若しくは縦支柱Dに対面するパネル構造体Aの端部に、側方突出方向へ弾性付勢した可動部11を設け、前記コーナー支柱C若しくは縦支柱Dの側面に前記可動部11の端部を受け入れる凹陥部12を形成するとともに、該凹陥部12内に平面視で先狭まりテーパー部13を突設し、前記可動部11の端面に前記テーパー部13を接触状態で受け入れる凹溝14を形成したことを特徴とする。
ここで、コーナー支柱C若しくは縦支柱Dの側面に形成した前記凹陥部12内の幅方向中央部に平面視で先狭まりテーパー部13を有する規制部材15を突設し、前記可動部11の端面の幅方向中央部に前記テーパー部13を接触状態で受け入れる凹溝14を上下方向に形成している。更に詳しくは、前記規制部材15は、図5に示すように、四角形の基板16の中央部を平面視ハ字状に一対の斜片17,17を切り起したものであり、両斜片17,17の外面で前記テーパー部13を形成したものである。更に、前記可動部11の端面に形成した凹溝14の両側にクッション材18,18を添設している。
間仕切装置のように、寸法公差の遊びが大きく長尺の部材では、コーナー支柱Cに形成した凹陥部12の上下全長にわたって、前記可動部11の端部をガタつきなく嵌合することは不可能である。例えば、前記凹陥部12を、前記可動部11の端部を受け入れることができるようなテーパー付きの形状としても、上下寸法が長いので撓み変形は避けられない。そうすると、やはり凹陥部12と可動部11との間に部分的に隙間が発生し、ガツつくようになる。そこで、本発明は、小さな規制部材15を2個用い、前記凹陥部12内の上下2箇所に取付けることにより、テーパー部13,13を形成したのである。このような構成にすると、製品の寸法精度が悪く、また多少撓みが生じていても、上下二箇所の規制部材15,15の部分では正確に両斜片17,17の外面が前記可動部11の凹溝14の溝縁に接触するようになるので、全くガタつきが無くなるのである。
更に詳しくは、前記柱ユニット4は、図1、図2、図6〜図9に示すように、アルミ押出し型材からなる支柱部19と該支柱部19の一側に沿って配置する前記可動部11とを備え、該可動部11はガイド棒20と圧縮コイルばね21とで前記支柱部19に連繋されており、該支柱部19に対して側方突出方向へ弾性付勢したものである。前記柱ユニット4は、構造壁面、コーナー支柱C及びドアユニットBに連結する縦支柱D等の固定部に隣接する位置に設ける。
図6に示すように、前記柱ユニット4の支柱部19は、前記支柱3の代わりに用いられ、該支柱部19の内側面に係止金具22をネジ止めし、該係止金具22の両側に設けた上向きフック部23,23を支柱部19の表裏両面から突出させ、該上向きフック部23に前記同様にパネル板5の図示しない係合孔を係止する。
また、前記柱ユニット4の支柱部19の下端部に前記アジャスター6を嵌着するには、図6に示すように、前記支柱部19の一部に切欠部24を形成し、該切欠部24に、前記支柱3の内形状と同様な嵌合部を備えた補助金具25をネジ止めし、該補助金具25に前記アジャスター6の上部を嵌挿して装着している。アジャスター6の左右両側には、前記パネル受金具10の端部を載置してネジ止めするための突片26,26を突設している。
また、図2に示すように、前記柱ユニット4の表裏を端部のパネル板5,5に設けた延長部27,27で覆い、該延長部27,27から前記可動部11の少なくとも側端部を側方へ露出させている。図1及び図2に示した耐震性間仕切装置は、コーナー支柱Cを用いてパネル構造体A,Aを平面視L字状に連結したものであり、各パネル構造体Aの端部には前記柱ユニット4を設け、端部から前記可動部11が突出し、各可動部11がコーナー支柱Cの側面に圧接している。前記コーナー支柱Cは、図3及び図4に示すように、アルミ押出し型材からなり、隣接して直交する二側面に前記凹陥部12,12を形成している。前記コーナー支柱Cを立設する位置は、前記天レール1と地レール2の直角に屈曲したコーナー部の位置であり、該コーナー支柱Cの下端を前記地レール2のコーナー部に上向きに突設した嵌合部28に嵌入するとともに、該コーナー支柱Cの上端部の二側面に形成した切欠部29,29に天レール1を受け入れるとともに、上端部内に嵌挿した天固定金具30の両固定片31,31を前記切欠部29,29に位置させて、前記天レール1とともに吊り天井構造体Sにネジ止めして立起状態に固定する。そして、前記コーナー支柱Cの凹陥部12内の上下部二箇所に前記規制部材15,15の基板16をネジ32,32で固定する。
次に、図6〜図9に基づいて、前記柱ユニット4を更に詳しく説明する。前記柱ユニット4は、支柱部19と該支柱部19の一側に沿って配置する可動部11とをガイド棒20と圧縮コイルばね21とで、支柱部19に対して可動部11を横方向へ変位可能に連繋するとともに、側方突出方向へ弾性付勢した構造である。前記支柱部19は、強度の高い中空杆体部33の一側面に沿って表裏両側に一対の側面板34,34を延設し、側方へ開放した凹溝35を形成し、前記支柱部19の一側面で前記凹溝35の底面となる区画板36の上下部に前記ガイド棒20を挿通可能な挿通孔37を形成するとともに、該挿通孔37と対向する前記中空杆体部33の他側面に該挿通孔37よりも大きな逃がし孔38を形成している。前記可動部11は、前記支柱部19と略同じ上下長さを有する断面略コ字形の部材であり、外側端部に位置する基端板39の表裏両側から一対の外壁板40,40を延設し、両外壁板40,40の内側に前記支柱部19の両側面板34,34を受け入れることができるようになっており、そして前記基端板39の幅方向中央部に前記凹溝14を形成し、該凹溝14の底面となる後退板41に前記挿通孔37と対応する位置に取付孔42を形成している。
前記ガイド棒20は、金属丸棒であり、両端に螺孔43,43を形成している。そして、前記ガイド棒20の一端を前記可動部11の後退板41の内側に当接するとともに、外側から前記取付孔42に挿通したネジ44を前記螺孔43に螺合して固定する。それから、前記ガイド棒20には前記圧縮コイルばね21を外挿し、該圧縮コイルばね21を圧縮状態で該ガイド棒20の他端部を前記支柱部19の挿通孔37に通し、前記逃がし孔38より挿入したネジ45を前記螺孔43に螺合する。この初期状態で、前記圧縮コイルばね21の一端は前記可動部11の後退板41の内側に当接し、他端は前記支柱部19の区画板36の外側に当接するとともに、前記支柱部19の両側面板34,34の外側に前記可動部11の両外壁板40,40が重なっている。前記ネジ45の頭部若しくはワッシャは前記挿通孔37を通過できない大きさであり、つまり前記挿通孔37に対して抜止め状態とし、前記支柱部19に可動部11を分離しないように連繋する作用をする。ここで、前記支柱部19の表裏両側に設けた一対の側面板34,34と前記可動部11の表裏両側に設けた一対の外壁板40,40とを常に内外に重なるように遊嵌した状態にすることが重要である。一方、前記支柱部19に対して、前記圧縮コイルばね21の弾性力に抗して可動部11が押し込まれた際には、前記ネジ45の頭部若しくはワッシャ及びガイド棒20の端部は、前記逃がし孔38を干渉することなく通過する。また、前記可動部11の基端板39の外側面に、コーナー支柱Cなどの固定部に当接するためのゴム製のクッション材18,18を両側に添設している。前記ガイド棒20を固定したネジ44の頭部は、前記基端板39の凹溝14内に位置し、端面から突出しないようになっている。尚、前記ネジ45の頭部若しくはワッシャで、前記ガイド棒20の端部を区画板36の挿通孔37に対して抜止め状態とする構造の他に、該ガイド棒20の端部にEリング等の抜止め金具を嵌着することも可能である。
前記柱ユニット4は、図1及び図2に示すように、コーナー支柱C等の固定部に隣接する位置に、前記支柱3の代わりに設けられている。そして、パネル構造体Aに組み込んだ状態では、図9に示すように、前記圧縮コイルばね21が初期状態より更に圧縮され、前記可動部11の端部に設けたクッション材18,18がコーナー支柱Cの凹陥部12内に圧接された状態となる。この場合、前記パネル板5,5の延長部27,27によって前記可動部11の内側の一部が外覆されており、前記支柱部19は全く見えないようになっている。そして、図9の状態で、前記可動部11を面外方向から強く押しても、該可動部11の端部が凹陥部12に嵌合し、前記規制部材15の両斜片17,17が該可動部11の端面に形成した凹溝14の内部に接触状態で係合しているので、該可動部11は全く面外方向へ動かない。従って、前記可動部11の端部とコーナー支柱Cの凹陥部12の間に隙間が生じないので、指を差し入れて該可動部11を弾性付勢力に抗して移動させることが不可能である。
次に、図10〜図14に基づいて他の実施形態を説明する。図10は、三側面に前記凹陥部12,…を形成した三方向連結タイプの前記コーナー支柱Cを用い、それぞれにパネル構造体A,…を連結して平面視T字状の配置としたものである。その他の構成は、前記同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
図11は、二方向連結タイプの前記コーナー支柱Cを用い、一面にパネル構造体Aを配置し、他の一面にドアユニットBを配置した構造である。このドアユニットBは、前記支柱3をコーナー支柱Cの凹陥部12内にネジ止めして取付け、その支柱3にドアユニットBを構成するドア縦枠46を保持し、該ドア縦枠46にヒンジ47を介してドアパネル48を開閉可能に取付け、反対側のドア縦枠49を他の支柱3に保持した構造である。この場合、パネル構造体Aの柱ユニット4の可動部11の近くにドアユニットBと施錠具が位置するので、該可動部11がこじ開けられるとセキュリティ上問題が生じるが、前述のように規制部材15を用いることで、そのような心配がなくなる。また、図12は、三方向連結タイプの前記コーナー支柱Cを用い、一つのパネル構造体Aとその両側に二つのドアユニットB,Bを平面視T字状に配置した構造である。図13及び図14は、縦支柱Dを介してパネル構造体AとドアユニットBを直線状に連結した配置を示している。前記ドア縦枠46にネジ止めした支柱3の上下端部を前記天レール1と地レールとにネジ止めして固定し、該支柱3にハット型の連結金具50,…を介して縦支柱Dを連結する。前記縦支柱Dの一側面に形成した前記凹陥部12に、前記同様に規制部材15を複数ネジ止めし、前記パネル構造体Aの端部に設けた柱ユニット4の可動部11の端部を該凹陥部12に受け入れて接合する。その他の構成は、前記同様であるので、同一符号を付してその説明は省略する。
最後に、本発明の耐震性間仕切装置は、地震の振動によってレール方向に平行移動するが、その変位は前記柱ユニット4の可動部11が弾性付勢力に抗して変位することで吸収する。本発明の耐震性間仕切装置を振動試験装置に設置して試験したところ、震度7に相当する揺れでも倒壊することはなく、石膏ボードからなる天井パネルの縁部の一部が粉状に崩れた以外、間仕切装置自体には外観性における損傷は全く生じなかった。
S 天井構造体、 F フロア構造体、
A パネル構造体、 B ドアユニット、
C コーナー支柱、 D 縦支柱、
1 天レール、 2 地レール、
3 支柱、 4 柱ユニット、
5 パネル板、 6 アジャスター、
7 天保持金具、 8 係止孔、
9 横桟、 10 パネル受金具、
11 可動部、 12 凹陥部、
13 テーパー部、 14 凹溝、
15 規制部材、 16 基板、
17 斜片、 18 クッション材、
19 支柱部、 20 ガイド棒、
21 圧縮コイルばね、 22 係止金具、
23 フック部、 24 切欠部、
25 補助金具、 26 突片、
27 延長部、 28 嵌合部、
29 切欠部、 30 天固定金具、
31 固定片、 32 ネジ、
33 中空杆体部、 34 側面板、
35 凹溝、 36 区画板、
37 挿通孔、 38 逃がし孔、
39 基端板、 40 両外壁板、
41 後退板、 42 取付孔、
43 螺孔、 44 ネジ、
45 ネジ、 46 ドア縦枠、
47 ヒンジ、 48 ドアパネル、
49 ドア縦枠、 50 連結金具。

Claims (4)

  1. 吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体の上面に取付けた地レールとの間に、複数の支柱を非固定状態で所定間隔毎に立設するとともに、支柱間にそれぞれパネル板を係止して複数の支柱とパネル板が一連化したパネル構造体を形成し、前記吊り天井構造体とフロア構造体の間に固定状態で立設したコーナー支柱若しくは縦支柱に対面するパネル構造体の端部に、側方突出方向へ弾性付勢した可動部を設け、前記コーナー支柱若しくは縦支柱の側面に前記可動部の端部を受け入れる凹陥部を形成するとともに、該凹陥部内に平面視で先狭まりテーパー部を突設し、前記可動部の端面に前記テーパー部を接触状態で受け入れる凹溝を形成したことを特徴とする耐震性間仕切装置。
  2. コーナー支柱若しくは縦支柱の側面に形成した前記凹陥部内の幅方向中央部に平面視で先狭まりテーパー部を有する規制部材を上下二箇所に設け、前記可動部の端面の幅方向中央部に前記テーパー部を接触状態で受け入れる凹溝を上下方向に形成してなる請求項1記載の耐震性間仕切装置。
  3. 前記規制部材は、四角形の基板の中央部を平面視ハ字状に一対の斜片を切り起したものであり、両斜片の外面で前記テーパー部を形成する請求項2記載の耐震性間仕切装置。
  4. 前記可動部の端面に形成した凹溝の両側にクッション材を添設してなる請求項1〜3何れか1項に記載の耐震性間仕切装置。
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