JP6229134B2 - 計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計測装置に関する。
従来、光切断法を利用して被計測物の三次元形状を測定する装置が知られている。例えば特許文献1には、被計測物における各部位の三次元座標系における位置を導出し、導出した各位置に基づいて被計測物の三次元形状を測定する三次元形状測定システムが記載されている。また特許文献2には、被計測物にある複数の着目位置同士の相対的な高さを求めることができる光切断三次元計測装置が記載されている。
特開2008−26243号公報 特開2008−292434号公報
従来技術には、ノイズの影響を受けやすいという問題があった。
請求項1に記載の計測装置は、被計測物に対して、所定の照射方向からスリット光を照射する照射手段と、前記照射手段により前記スリット光が照射された前記被計測物を、前記照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、前記撮像信号に基づいて計測信号を作成する計測信号作成手段と、前記計測信号と所定の前記スリット光の輝度分布モデルとの間で相関演算を行う相関演算手段と、前記相関演算手段による前記相関演算の結果に基づいて、前記計測信号における前記スリット光の照射範囲を特定する特定手段と、前記被計測物と、前記照射手段および前記撮像手段と、の相対的な位置関係を、互いに異なる複数通りの位置関係に設定可能な位置関係設定手段とを備え、前記撮像手段は、前記複数通りの位置関係の各々が設定された状態で前記被計測物を撮像し、前記計測信号作成手段は、前記複数通りの位置関係の各々に対応する複数の前記撮像信号の各々から、前記被計測物に設定された注目点の輝度を表す信号を抽出することにより、前記計測信号を生成することを特徴とする。
請求項3に記載の計測装置は、被計測物に対して、所定の照射方向からスリット光を照射する照射手段と、前記照射手段により前記スリット光が照射された前記被計測物を、前記照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、前記撮像信号に基づいて計測信号を作成する計測信号作成手段と、前記計測信号と所定の前記スリット光の輝度分布モデルとの間で相関演算を行う相関演算手段と、前記相関演算手段による前記相関演算の結果に基づいて、前記計測信号における前記スリット光の照射範囲を特定する特定手段と、前記被計測物と、前記照射手段および前記撮像手段と、の相対的な位置関係を、互いに異なる複数通りの位置関係に設定可能な位置関係設定手段とを備え、前記撮像手段は、前記複数通りの位置関係の各々が設定された状態で前記被計測物を撮像し、前記計測信号作成手段は、前記複数通りの位置関係の各々に対応する複数の前記撮像信号の各々について、当該撮像信号から前記スリット光の短手方向に沿って輝度を表す信号を抽出し、抽出された複数の前記輝度を表す信号の各々から、前記短手方向に沿って設定された複数の注目点の輝度を表す信号を、複数の前記計測信号として抽出することを特徴とする。
請求項4に記載の計測装置は、被計測物に対して、所定の照射方向からスリット光を照射する照射手段と、前記照射手段により前記スリット光が照射された前記被計測物を、前記照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、前記撮像信号に基づいて計測信号を作成する計測信号作成手段と、前記計測信号と所定の前記スリット光の輝度分布モデルとの間で相関演算を行う相関演算手段と、前記相関演算手段による前記相関演算の結果に基づいて、前記計測信号における前記スリット光の照射範囲を特定する特定手段と、前記被計測物と、前記照射手段および前記撮像手段と、の相対的な位置関係を、互いに異なる複数通りの位置関係に設定可能な位置関係設定手段とを備え、前記撮像手段は、前記複数通りの位置関係の各々が設定された状態で前記被計測物を撮像し、前記計測信号作成手段は、前記複数通りの位置関係の各々に対応する複数の前記撮像信号から選択された一群の前記撮像信号に基づき複数の前記計測信号を生成する処理を、互いに異なる組み合わせの前記一群の撮像信号について繰り返し実行することを特徴とする。
請求項7に記載の計測装置は、被計測物に対して、所定の照射方向からスリット光を照射する照射手段と、前記照射手段により前記スリット光が照射された前記被計測物を、前記照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、前記撮像信号に基づいて計測信号を作成する計測信号作成手段と、前記計測信号と所定の前記スリット光の輝度分布モデルとの間で相関演算を行う相関演算手段と、前記相関演算手段による前記相関演算の結果に基づいて、前記計測信号における前記スリット光の照射範囲を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記スリット光の照射範囲内に対応する前記計測信号と所定の直交基底との射影を演算することにより、前記計測信号における前記スリット光の中心位置を演算する中心位置演算手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ノイズの影響が少ない計測装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る三次元計測装置1の構成を模式的に示す斜視図である。 制御部40の構成を模式的に示すブロック図である。 撮像部30により撮像された画像の例を示す模式図である。 計測信号作成部41により作成された計測信号の例を示す図である。 スリット光50の輝度分布モデル46の一例を示す図である。 中心位置演算部44による演算を模式的に示す図である。 形状計測部45による三次元形状の計測方法を模式的に示す図である。 制御部40が実行する三次元計測処理のフローチャートである。 撮像部30により撮像された画像の例を示す模式図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る三次元計測装置について、図1〜6を用いて説明する。
図1(a)および図1(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る三次元計測装置1の構成を模式的に示す斜視図である。図1(a)および図1(b)は、それぞれ同一の三次元計測装置1を異なる視点から見た斜視図であり、X軸−Y軸−Z軸からなる三次元座標系を設定している。三次元計測装置1は、被計測物2の三次元形状を計測する装置である。三次元計測装置1は、搬送部10と、光源部20と、撮像部30と、制御部40とを備える。
搬送部10は、XY平面に平行な載置面11を有する。搬送部10は、載置面11に載置された被計測物2を、一定の速度vで、Y軸と平行な搬送方向Oに搬送する。光源部20は、例えばスリットレーザー光源である。光源部20は、載置面11の上方(+Z方向)に設けられる。光源部20は、載置面11に対して、すなわち−Z方向に向けて、スリット光50を照射する。被計測物2は、搬送部10により搬送される過程において、光源部20により照射されているスリット光50を通り抜ける。スリット光50は、薄いシート状の光である。スリット光50は、搬送方向Oに直交する長手方向(X軸に平行な方向)には、少なくとも被計測物2よりも大きく且つ均一な光量の広がりSを有する。他方、スリット光50は、搬送方向Oに平行な短手方向(Y軸に平行な方向)には微小な広がりDしか有していない。また、短手方向におけるスリット光50の光量分布は山なりになっている。すなわち、所定の中心位置で最も光量が大きくなり、広がりDの裾部に向かって光量が減少している。なお、図1では説明の便宜上、短手方向の広がりDを実際よりも誇張して図示している。スリット光50は、被計測物2の表面で反射して、光切断線51をなす。
撮像部30は、撮像光学系と撮像素子とを備えたデジタルカメラである。撮像部30は、搬送部10の搬送方向Oの延長線上の上方(+Z方向)に、撮像光学系を載置面11に向けて設置される。撮像部30は、載置面11の全体のうち、スリット光50が照射される位置近傍を、載置面11の斜め上方から撮像する。つまり撮像部30は、スリット光50が照射された被計測物2を、光源部20がスリット光50を照射する照射方向とは異なる撮像方向から撮像する。撮像部30は、撮像信号(以下、単に画像と呼ぶ)を制御部40に出力する。制御部40は、撮像部30から出力された画像に基づき、被計測物2の表面形状を計測する。
以上をまとめると、搬送部10は、被計測物2を搬送することにより、被計測物2と光源部20および撮像部30との相対的な位置関係を種々の位置関係に設定する。光源部20は、被計測物2に対して、所定の照射方向からスリット光50を照射する。そして撮像部30は、搬送部10によりそれら種々の位置関係が設定された状態で被計測物2を撮像し、それら種々の位置関係の各々に対応する画像を制御部40に出力する。
図2は、制御部40の構成を模式的に示すブロック図である。制御部40は、計測信号作成部41と、相関演算部42と、範囲特定部43と、中心位置演算部44と、形状計測部45とを機能的に有する。これらの各部は、制御部40が有するCPUが、不図示の記憶媒体に予め格納されている所定の制御プログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現される。なお、これらの各部を、同等の機能を有する電子回路として構成することも可能である。
以下、制御部40が有する各部について、順に説明する。
(計測信号作成部41の説明)
図2に模式的に示すように、撮像部30からは、搬送中の被計測物2を順次撮像した複数の画像が計測信号作成部41に順次入力される。図2では、制御部40に入力される画像を、撮像した順に画像F1,F2,…,F100と例示している。計測信号作成部41は、入力された画像F1〜F100のうち、まず先頭のn個の画像F1〜Fnを選択する(nは1以上の整数)。そして、選択したそれらn個の画像から、被計測物2の表面に設定された注目点に対応する計測信号を作成する。なお、以下の説明では、n=5として説明を行う。注目点は、被計測物2の表面に設定される仮想的な点である。計測信号作成部41は、1つの被計測物2に対してm個の注目点を設定する(mは1以上の整数)。従って、計測信号作成部41は、先頭の5個(n個)の画像F1〜F5から、それらm個の注目点の各々に対応したm個の計測信号を作成することになる。計測信号作成部41は、作成したm個の計測信号を相関演算部42に出力する。
次に計測信号作成部41は、入力された画像F1〜F100のうち、画像F1の次の画像F2を先頭とした5個(n個)の画像F2〜F6を選択する。そして、選択した5個(n個)の画像F2〜F6から、同様にm個の計測信号を作成して相関演算部42に出力する。計測信号作成部41は、この処理を画像F3〜F7、画像F4〜F8、…、画像F96〜F100のように、選択する画像を1つずつずらしながら繰り返し、m個の計測信号を計kセット、順次作成して相関演算部42に出力する(kは1以上の整数)。
次に、計測信号作成部41が5個(n個)の画像F1〜F5からm個の計測信号を作成する方法について説明する。
図3は、撮像部30により撮像された画像の例を示す模式図である。図3には、時刻t1に撮像された画像F1、時刻t1より後の時刻t2に撮像された画像F2、時刻t2より後の時刻t3に撮像された画像F3、時刻t3より後の時刻t4に撮像された画像F4、時刻t4より後の時刻t5に撮像された画像F5、の5つの画像を模式的に示している。画像F1〜F5は、それぞれスリット光50が照射されている搬送中の被計測物2を撮像した画像である。
なお、以下の説明において、画像F1〜F5内の座標に言及することがある。画像F1〜F5の座標系は、左下隅を原点(0,0)として、右方向が+x方向、上方向が+y方向に設定されている。
画像F1〜F100の撮影時、被計測物2は搬送中であるため、画像F1〜F100の撮像時における被計測物2と光源部20および撮像部30との相対的な位置関係は、それぞれ異なっている。撮像部30の位置および撮像方向(撮像角度)と、光源部20の位置およびスリット光50の照射方向(照射角度)は固定されている。
図3には、画像F1全体のうち、被計測物2のある一部を拡大した部分画像FP1を示している。また、画像F2〜F5から、部分画像FP1と同一の部位を拡大した部分画像FP2〜FP5を合わせて示している。ここで「同一の部位」とは、被計測物2の同一部位のことを意味している。被計測物2は搬送部10により搬送されているので、画像F1内における部分画像FP1の位置と、画像F2内における部分画像FP2の位置は異なる。
なお、説明を簡単にするため、撮像部30はテレセントリックな撮像光学系を有しているものとする。従って、画像F1〜F5に写り込んだ被計測物2の大きさ(撮像光学系により結像された被計測物2の像高)は、被計測物2と撮像部30との距離によらず常に一定である。
搬送部10が被計測物2を搬送速度vで搬送している間、撮像部30は所定のフレームレートで繰り返し被計測物2を撮像する。撮像部30は、搬送方向Oの延長線上から被計測物2を撮像するので、被計測物2は画像F1〜F100において、時間の経過に伴い上から下に移動している。搬送部10による搬送速度vは一定であるので、画像間において、被計測物2はΔH個のピクセル分だけ移動している。従って、画像F1の次に撮像された画像F2において、被計測物2は、画像F1から−y方向(下方向)にΔH個のピクセル分だけ移動している。本実施形態において、ΔHは2である。例えば部分画像FP1の左上隅の座標を(x1,y1)としたとき、部分画像FP2の左上隅の座標は(x1,y1−ΔH)となる。同様に、部分画像FP3の左上隅の座標は(x1,y1−2×ΔH)、部分画像FP4の左上隅の座標は(x1,y1−3×ΔH)、部分画像FP5の左上隅の座標は(x1,y1−4×ΔH)である。
計測信号作成部41は、画像F1の、被計測物2に相当する領域を構成する各ピクセルの位置に、注目点を設定する。図3では、その一部として、x座標=x2のラインに並ぶ注目点P1〜P9を図示している。いま、それらの注目点P1〜P9のうち、部分画像FP1内に設定されたある注目点P1について注目する。画像F2の部分画像FP2において、注目点P1は、部分画像FP1における注目点P1の位置と同一の位置に存在する(画像F2における部分画像FP2の位置が、画像F1における部分画像FP1から下方向に2ピクセル分(ΔHピクセル分)だけずれている)。計測信号作成部41は、画像F1内に設定した注目点P1のピクセルと、画像F2内における注目点P1のピクセルと、画像F3内における注目点P1のピクセルと、画像F4内における注目点P1のピクセルと、画像F5内における注目点P1のピクセルとを抽出する。そして、そのようにして抽出されたピクセルの輝度値を、時系列順に配列することにより、注目点P1に対応する計測信号を作成する。つまり計測信号とは、選択された5個(n個)の画像における、注目点の輝度変化を表す信号である。
計測信号作成部41は、同様にして、画像F1に基づき設定した全ての注目点について、画像F1〜F5から計測信号を作成する。これにより、画像F1〜F5に対応するm個の計測信号(1セット目)が作成され、相関演算部42に出力される。計測信号作成部41は同様に、画像F2〜F6,F3〜F7,…,F96〜F100の各組み合わせについて、それぞれm個の計測信号を作成し、相関演算部42に出力する。以上のようにして、m個の計測信号がkセットだけ相関演算部に出力される。ここで、kは入力された画像F1〜F100における5個(n個)の画像の組み合わせの数である。
図4は、計測信号作成部41により作成された計測信号の例を示す図である。計測信号SP3は、画像F1〜F5に基づき、図3に示した注目点P3について作成された計測信号である。同様に、計測信号SP4,SP5,SP6,SP7,SP8は、それぞれ図3に示した注目点P4,P5,P6,P7,P8について作成された計測信号である。
注目点P3と注目点P5は、画像の縦方向において2ピクセル(ΔHピクセル)だけ離れて位置している。そして、各々の注目点は、画像の縦方向において1フレームあたり2ピクセル(ΔHピクセル)だけ移動する。従って、画像F2における注目点P3の座標は、画像F1における注目点P5の座標と一致する。また、注目点P5に対応する計測信号SP5は、注目点P3に対応する計測信号SP3を1フレーム分だけずらした形状を有している。計測信号SP5と計測信号SP7についても同様である。
また、注目点P4と注目点P6、注目点P6と注目点P8の関係も同様である。すなわち、計測信号SP6は、計測信号SP4を1フレーム分だけずらした形状を有しており、計測信号SP8は、計測信号SP6を1フレーム分だけずらした形状を有している。他方、注目点P3と注目点P5との間に位置する注目点P4の座標は、他のフレームにおける注目点P3の座標や注目点P5の座標と一致することはない。図4に例示するように、注目点P4に対応する計測信号SP4は、計測信号SP3や計測信号SP5を0.5フレーム分(1/ΔHフレーム分)だけずらしたかのような形状を有する。つまり、本実施形態において、y座標を2(ΔH)で割った余りが0になる位置に設定された注目点と、あまりが1になる位置に設定された注目点は、それぞれ独立しているということができる。
(相関演算部42の説明)
注目点P5について作成された計測信号に含まれる輝度値は、それぞれ被計測物2の同一点である注目点P5の輝度値である。従って、仮にスリット光50が存在せず、且つ撮像部30が有する撮像素子のノイズや、環境光の照射状況などの条件が均一であれば、注目点P5の計測信号SP5はフラットな信号になるはずである。
実際には、被計測物2にはスリット光50が照射されているので、スリット光50が注目点P5に照射されているとき、注目点P5の輝度値は大きくなる。また、前述の通り、スリット光50は短手方向において山なりの輝度分布を有するので、スリット光50の中心位置と注目点P5の位置とが一致するとき、その輝度値は最大になる。従って、注目点P5の輝度値が最大になった位置、すなわち注目点P5の計測信号SP5における輝度値のピーク位置が、注目点P5の位置とスリット光50の中心位置とが一致した位置であるということができる。
ところが、反射によるノイズや撮像素子で生じる電子的なノイズ等の外乱の影響により、スリット光50の中心位置とは無関係に、輝度値が大きくなることがある。例えば図4に例示した計測信号SP11は、環境光等の影響により全体的に輝度レベルが高くなっている。また、計測信号SP12は、何らかのノイズにより瞬時的に輝度値が大きくなっている。そのため、単に注目点P5の計測信号における輝度値のピーク位置を調べるだけでは、ノイズ等で輝度値が大きくなった位置をスリット光50の中心位置と一致した位置であると誤認してしまうおそれがある。相関演算部42による相関演算は、そのような外乱による輝度値の変化と、スリット光50が照射されたことによる輝度値の変化とを弁別するためのものである。
図5は、スリット光50の輝度分布モデル46の一例を示す図である。輝度分布モデル46は、スリット光50の短手方向の(すなわち図1のX軸方向の)輝度分布形状を表現するモデルであり、スリット光50の短手方向の輝度分布形状に類似した形状を有している。図4に示した輝度分布モデル46は、10個の輝度値B(0)〜B(9)から成る輝度分布であり、縦軸が輝度値、横軸がピクセル位置を示す。
なお、本実施形態では、スリット光50の輝度分布モデル46を、適宜選択された10ピクセル分の輝度値としたが、輝度分布モデル46は、これ以外の態様によりスリット光50の輝度分布を表現するモデルであってもよい。例えば、正弦関数や余弦関数、ガウシアン関数等の関数としてもよいし、所定のテストパターンに照射されたスリット光50の光量から計測された輝度値としてもよい。その幅についても、光源部20の位置や照射されるスリット光50の特性、撮像部30の解像力等に基づいて適宜決定すればよい。なお、スリット光50の輝度分布モデル46は、スリット光50の短手方向における輝度分布形状にできるだけ類似した形状を有することが望ましい。
輝度分布モデル46は、それを構成する輝度値の合計が0となるように、予め全輝度値の平均値を各輝度値から減算しておくことが望ましい。このような処置を施さない場合、相関値が計測信号の直流成分の影響を受け、輝度値が全体的に高い計測信号(例えば図4の計測信号SP11)ではそうでない計測信号に比べて高い相関値が演算されてしまう。上述の処置を行い、輝度分布モデル46の輝度値の合計が0となるようにしておくことで、輝度値の直流成分の影響を受けないようにすることができる。
相関演算部42による相関演算は、この輝度分布モデル46を、計測信号の各部に当てはめ、計測信号の各部における輝度分布モデル46の形状との相関性(類似性)を調べる演算である。つまり、輝度分布モデル46に近い形状が現れる計測信号ほど、演算される相関値が大きくなる。
以下、相関演算部42が、ある1つの計測信号に対応する1つの相関値を演算する方法について説明する。
相関演算部42は、次式(1)に示すように、演算対象の計測信号に含まれる5つの輝度値と輝度分布モデル46との相関演算を行うことにより、各位置の相関値E(d,s)を演算する。
上式(1)において、A(d)〜A(9+d)は計測信号を構成するn個の輝度値であり、B(0)〜B(9)はスリット光50の輝度分布モデル46を構成する10個の輝度値である。またdはシフト数(0以上の整数)であり、sはデータ番号を表す0以上の整数である。前述の通り、y座標を2(ΔH)で割った余りが0になる位置に設定された注目点と、あまりが1になる位置に設定された注目点は、独立した扱いを受ける。データ番号sは、この独立した扱いを実現するための数であり、y座標を2(ΔH)で割った余りである。つまりデータ番号sは、注目点の位置に応じて0〜(ΔH−1)のいずれかの整数を採る。また、データ番号sが異なる注目点は、相関演算に用いられる輝度分布モデル46の位置も異なっている。具体的には、データ番号sが0の注目点については、B(0),B(2),B(4),B(6),B(8)が用いられ、データ番号sが1の注目点については、B(1),B(3),B(5),B(7),B(9)が用いられることになる。このような扱いをするのは、前述の通り、データ番号sが0の注目点の計測信号と1の注目点の計測信号が、それぞれ1/2フレーム(1/ΔHフレーム)ずつずれていることに因る。
相関演算部42は、上式(1)による演算を行い、ある1つの計測信号に対応する1つの相関値E(d,s)を演算する。相関演算部42は、上式(1)による演算を、入力された各計測信号に対して行い、k×m個の計測信号に対応する、k×m個の相関値E(d,s)を、範囲特定部43に出力する。
(範囲特定部43の説明)
範囲特定部43は、図2に模式的に示したように、画像F1〜F5に対して設定されたm個の注目点を、画像F1における当該注目点の座標に基づいて分類する。具体的には、まずx座標が同一である注目点のグループを複数作成する。そして、各々のグループに含まれる注目点を、更に、データ番号sが同一である各グループに分類する。本実施形態ではΔHが2なので、y座標が0,2,4,6,…のグループと、y座標が1,3,5,7,…のグループとに分かれる。つまり、画像F1〜F5に対して設定されたm個の注目点が、縦方向にΔH個おきに位置する注目点同士のグループに分類される。例えば図3に例示した注目点P1〜P9は、注目点P1,P3,P5,P7,P9を含むグループと、注目点P2,P4,P6,P8を含むグループとに分類される。
なお、ΔHが2より大きい場合には、更に複数のグループに分類される。例えばΔHが5であれば、y座標が0,5,10,…のグループと、1,6,11,…のグループと、2,7,12,…のグループと、3,8,13,…のグループと、4,9,14,…のグループとに分かれることになる。
次に範囲特定部43は、各々のグループについて、当該グループに含まれる注目点のうち、相関値E(d,s)が最も高い注目点を、スリット光50の照射範囲として特定する。換言すると、範囲特定部43は、相関値E(d,s)が最も高い注目点の、画像F1〜F5における位置を、スリット光50の照射範囲として特定する。範囲特定部43は、同様の処理を、画像F2〜F6,F3〜F7,…,F96〜F100の各組み合わせについて行う。
なお、スリット光50の照射範囲は、同一の期間に複数の計測信号に渡る。例えば図4に例示した計測信号SP3,SP5,SP7は、それぞれスリット光50が照射されたことに起因する高い輝度値を含んでいる。これは、計測信号がある一定期間における撮像結果から作成される信号であることに起因する。つまり、時刻t1〜t5の期間において、複数の注目点がスリット光50の照射範囲を通過するためである。しかしながら、これら3つの計測信号SP3,SP5,SP7において、信号全体の形状が輝度分布モデル46に最も近い計測信号SP5が、相関値E(d,s)が最も高くなる。そのため、範囲特定部43は、注目点P5をスリット光50の照射範囲として特定する。つまり本実施形態において、スリット光50の照射範囲とは、「スリット光50の形状が最もよく計測信号に表れている注目点」を指す。
(中心位置演算部44の説明)
中心位置演算部44は、範囲特定部43により特定された注目点に対応する計測信号から、スリット光50の中心位置を演算する。つまり中心位置演算部44は、範囲特定部43により特定された注目点ごとに、その注目点とスリット光50の中心位置とが略一致したタイミング(フレーム番号)を演算する。
例えば画像F1〜F5から作成された、注目点P5に対応する計測信号SP5(図4)を考える。いま、注目点P5が、範囲特定部43により特定されたものとする。この計測信号SP5は、時刻t1における注目点P5の輝度値と、時刻t2における注目点P5の輝度値と、時刻t3における注目点P5の輝度値と、時刻t4における注目点P1の輝度値と、時刻t5における注目点P1の輝度値とから成る。中心位置演算部44は、この計測信号SP5におけるスリット光50の中心位置を演算して、画像F1の撮影時刻t1から画像F5の撮影時刻t5までのどの時刻に、注目点P1とスリット光50の中心位置とが略一致したかを演算する。
次に、中心位置演算部44による具体的な演算内容について説明する。中心位置演算部44は、選択した注目点P5の計測信号SP5に、次式(2)を適用し、位相φ(s)を演算する。
上式(2)において、f(x,s)は計測信号SP5を構成する各輝度値である(xは0〜4の整数)。
上式(2)は、直交基底である余弦関数および正弦関数と、選択した計測信号SP5との射影を計算する式である。余弦関数および正弦関数の引数の「−(n−1)π/n」の項は、逆正接関数の値域が−π〜+πのとき、位相φが連続的に取得できるように調節するための項である。また、「2π/(n×ΔH)×(s−(ΔH−1)/2)」の項は、データ番号sの値に合わせて全体の角度を補正するための項である。中心位置演算部44は、上式(2)により演算された位相φを、次式(3)に適用することにより、計測信号SP5におけるスリット光50の中心位置Cを演算する。
中心位置演算部44は、範囲特定部43が各々のグループについて特定した各注目点について、同様にして位相φ(s)および中心位置Cを演算する。以下、上式(2)の意味するところについて説明する。
図6は、中心位置演算部44による演算を模式的に示す図である。上式(2)は、1つの計測信号を構成する輝度値f(0,s)〜f(4,s)を、それぞれ2π/5(すなわち72度)ずつ異なる位相を有する5つのベクトルV1〜V5と考え、その和となるベクトルV6の位相を求める式である。5つのベクトルV1〜V5の大きさは、それぞれ輝度値f(0,s)〜f(4,s)であり、その位相は−4π/5、−2π/5、0、+2π/5、+4π/5である。
図6から明らかなように、複数の輝度値が有する直流成分は、位相の異なるベクトル成分として打ち消し合う。従って、スリット光50の中心付近の輝度値が飽和している(白飛びしている)場合であっても、その飽和している輝度値に引きずられることなく、位相φ(s)を正確に求めることができる。
以上のように、計測信号作成部41と、相関演算部42と、範囲特定部43と、中心位置演算部44により、連続する5つの画像F1〜F5に基づいて、y座標が0,2,4,6,…のグループから、1水平ライン分の光切断線51の位置(スリット光50の中心位置)が求められる。同様に、y座標が1,3,5,7,…のグループから、更に1水平ライン分の光切断線51の位置(スリット光50の中心位置)が求められる。つまり連続する5つの画像F1〜F5に基づいて、2水平ライン分の光切断線51の位置が演算される。計測信号作成部41と、相関演算部42と、範囲特定部43と、中心位置演算部44は、画像F2〜F6,F3〜F7,F4〜F8,…のように、連続する5つの画像の組み合わせの各々について、同様の処理を実行する。つまり本実施形態では、画像1フレームにつき2ライン分(ΔHライン分)の光切断線51の位置を求めることができる。これにより、スリット光50によって被計測物2の表面に形成された多数の光切断線51の位置が求まる。
(形状計測部45の説明)
形状計測部45は、中心位置演算部44により演算された多数の光切断線51の位置を縦方向に配列することにより、被計測物2の三次元形状を求める。具体的には、画像F1〜F5に基づいて、y座標が0,2,4,6,…のグループから求められた1水平ラインと、画像F1〜F5に基づいて、y座標が1,3,5,7,…のグループから求められた1水平ラインと、画像F2〜F6に基づいて、y座標が0,2,4,6,…のグループから求められた1水平ラインと、…を順に縦方向に並べていくことにより、被計測物2の三次元形状を求める。
図7は、形状計測部45による三次元形状の計測方法を模式的に示す図である。ΔHが2のとき、ある1つの画像Fの各ピクセルに設けられた注目点は、y座標が0,2,4,…の位置に設定された注目点Pgと、y座標が1,3,5,…の位置に設定された注目点Phとに分けられる。中心位置演算部44が、画像Fを先頭とする5個(n個)の画像について、ある縦ラインL1に含まれる複数の注目点Pgに基づいて演算した1つの中心位置Cは、表面形状52のある1点53に対応している。全ての縦ラインL1,L2,L3,…について同様に注目点Pgに基づいて演算された中心位置Cの集合は、表面形状52のある1つの水平ライン54に対応している。また、全ての縦ラインL1,L2,L3,…について同様に注目点Phに基づいて演算された中心位置Cの集合は、表面形状52の水平ライン54と隣接する1つの水平ライン55に対応している。
最終的に、形状計測部45は、(ΔH×k)本の水平ラインを縦方向に並べ、被計測物2の三次元形状として出力する。撮像部30から入力される画像の数が十分に多ければ、kは概ねその入力画像の数に等しくなる。例えば10000個の画像が入力された場合、kは9996になり、ほぼ10000に等しい。従って、形状計測部45は、概ね(入力画像の数×ΔH)だけの水平ラインから成る表面形状52を生成するということができる。
図8は、制御部40が実行する三次元計測処理のフローチャートである。三次元計測処理は、撮像画像に基づき、被計測物2の表面形状を計測する処理である。三次元計測処理は、制御部40が実行する制御プログラムに含まれる処理である。
まずステップS5で、計測信号作成部41は、撮像部30から入力された1つの画像を不図示のメモリに記憶する。ステップS10で、計測信号作成部41は、左記のメモリに5つ(n個)の画像が記憶されたか否かを判定する。5つ(n個)に満たない画像しかメモリに記憶されていない場合、計測信号作成部41は、ステップS5に処理を進める。他方、ステップS10において、メモリに5つ(n個)の画像が記憶されている場合、計測信号作成部41は処理をステップS20に進める。
ステップS20では、計測信号作成部41が、不図示のメモリに記憶された5つの画像のうち、最先の画像(1つ目の画像)を用いて、m個の注目点を設定する。ステップS30で計測信号作成部41は、1つの注目点ごとに、不図示のメモリに記憶された5つの画像の各々から輝度値を抽出して画像の撮像時刻順に配列することにより、1つの計測信号を作成する。つまり計測信号作成部41は、m個の注目点の各々に対応するm個の計測信号を作成する。
ステップS40では、相関演算部42が、m個の計測信号の各々について、その計測信号とスリット光50の輝度分布モデル46との相関演算を行う。これにより、m個の相関値が演算される。ステップS45では、範囲特定部43が、画像の縦ラインの各々に対してそれぞれ2個(ΔH個)の注目点を、スリット光50の照射範囲として特定する。ステップS50では、中心位置演算部44が、特定された注目点の各々について、その計測信号からスリット光50の中心位置を演算する。ステップS60では、中心位置演算部44が、不図示のメモリに記憶されている5つ(n個)の画像のうち、最先の画像(最も古い画像)を削除する。ステップS70では、形状計測部45が、全ての画像の組み合わせについて演算が完了したか否かを判定する。搬送部10により被計測物2が所定の演算完了位置まで搬送されていない場合、形状計測部45は処理をステップS5に進める。他方、搬送部10により被計測物2が所定の演算完了位置まで搬送されていた場合、形状計測部45は処理をステップS80に進める。ステップS80では、形状計測部45が、図7で説明したように、被計測物2の三次元形状を求める。
上述した第1の実施の形態による三次元計測装置によれば、次の作用効果が得られる。
(1)光源部20(照射手段)は、被計測物2に対して、所定の照射方向からスリット光50を照射する。撮像部30は、光源部20によりスリット光50が照射された被計測物2を、照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し画像(撮像信号)を出力する。計測信号作成部41は、撮像部30が出力した画像に基づいて注目点ごとの計測信号を作成する。相関演算部42は、各計測信号と所定のスリット光50の輝度分布モデル46との間で相関演算を行う。範囲特定部43(特定手段)は、相関演算部42による相関演算の結果に基づいて、計測信号におけるスリット光50の照射範囲を特定する。このようにしたので、ノイズや外乱光の影響が少ない計測装置を提供することができる。
(2)範囲特定部43は、相関演算部42による相関演算の結果、相関値が最大となる計測信号の範囲を、スリット光50の照射範囲として特定する。このようにしたので、ノイズ等により輝度値が大きくなっている部分と、スリット光50が投影されたことにより輝度値が大きくなっている部分とを精度よく弁別することができる。
(3)中心位置演算部44は、計測信号から範囲特定部43により特定されたスリット光50の照射範囲内の信号を抽出し、抽出した信号と所定の直交基底との射影を演算することにより、計測信号におけるスリット光50の中心位置を演算する。このようにしたので、光量が飽和した場合であっても、スリット光50の中心位置を正確に求めることができる。また、近似曲線を用いる方法では、計測信号は少なくとも3つの輝度値を含んでいる必要があるが、上述のようにしたので、計測信号は少なくとも1つの輝度値を含んでいればよい。つまり、nを3より小さくすることができる。
(4)搬送部10(位置関係設定手段)は、被計測物2と光源部20および撮像部30との相対的な位置関係を、互いに異なる複数通りの位置関係に設定可能に構成される。撮像部30は、複数通りの位置関係の各々が設定された状態で被計測物2を撮像する。このようにしたので、被計測物2の表面形状を精度よく計測することができる。
(5)計測信号作成部41は、複数通りの位置関係の各々に対応する複数の画像の各々から、被計測物2に設定された注目点の輝度を表す信号を抽出することにより計測信号を生成する。このようにしたので、ノイズ等により輝度値が大きくなっている部分と、スリット光50が投影されたことにより輝度値が大きくなっている部分とを精度よく弁別することができる。
(6)計測信号作成部41は、各々が複数のグループのいずれかに属する複数の注目点をスリット光50の短手方向に設定して、それら複数の注目点の各々に対応する複数の計測信号を作成する。中心位置演算部44は、それら複数のグループの各々について、当該グループに属するいずれかの注目点に対応する計測信号におけるスリット光の中心位置を演算する。このようにしたので、画像1フレームにつき2水平ライン分(ΔH水平ライン分)の表面形状データを演算することができ、搬送方向Oに対する表面形状の分解能を高めることができる。あるいは、搬送方向Oに対する表面形状の分解能を下げることなく、被計測物2の搬送速度を高めることができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態に係る三次元計測装置について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施の形態に係る三次元計測装置1との相違点を中心に説明を行い、第1の実施の形態と同一の箇所については第1の実施の形態と同一の符号を付し説明を省略する。
第1の実施の形態に係る三次元計測装置1は、被計測物2に複数の注目点を設定して、注目点ごとに5つ(n個)の画像間の輝度変化(輝度分布)を抽出して計測信号を作成し、その注目点にスリット光50が照射される時刻(その注目点の位置とスリット光50の中心位置とが一致する時刻)を特定することにより、被計測物2の三次元形状を計測していた。これに対して、本実施形態の三次元計測装置は、1つの画像ごとに、その画像においてスリット光50が照射されている範囲を特定することにより、被計測物2の三次元形状を計測する。
換言すると、第1の実施の形態に係る三次元計測装置1は、注目点ごとに、複数の画像から当該注目点とスリット光50の中心位置とが一致するタイミングを調べることで、被計測物2の三次元形状を計測していた。これに対して、本実施形態の三次元計測装置は、1つの画像から、スリット光50の中心位置と一致する被計測物2の位置を調べることで、被計測物2の三次元形状を計測する。
以下、図2を用いて、本実施形態の三次元計測装置について説明する。撮像部30からは、第1の実施の形態と同様に、被計測物2を撮像した複数の画像が計測信号作成部41に入力される。本実施形態の計測信号作成部41は、入力された1つの画像ごとに、当該画像の縦方向(搬送方向Oと平行な方向)に沿って輝度値を抽出することにより計測信号を作成する。相関演算部42は、作成された計測信号とスリット光50の輝度分布モデル46との相関演算を行う。範囲特定部43は、演算された相関値に基づいて、計測信号におけるスリット光50の照射範囲を特定する。中心位置演算部44は、特定された照射範囲に基づいて、当該画像の縦方向におけるスリット光50の中心位置を演算する。形状計測部45は、画像ごとのスリット光50の中心位置に基づき、周知の三角測量法を用いて被計測物2の三次元形状を求める。
図9は、撮像部30により撮像された画像の例を示す模式図である。図9には、図3に示したものと同様の画像F1および被計測物2のある一部を拡大した画像FP1を示している。
計測信号作成部41は、まず画像F1を構成する全ピクセルのうち、ある縦ラインLに含まれるピクセルに注目する。計測信号作成部41は、それらの全ピクセルの位置に注目点P1,P2,P3,P4,…を設定し、縦ラインLを構成する各注目点P1,P2,P3,P4,…の輝度値を抽出して計測信号A’(x)を作成する。つまり本実施形態における計測信号とは、縦ラインLを構成する各ピクセルの輝度値を抽出した信号である。相関演算部42は、計測信号に対して、次式(4)を用いて、スリット光50の輝度分布モデル46との相関演算を行う。
相関演算部42は、縦ラインL以外の全縦ラインについても、同様にして相関値E’(d)を演算する。
範囲特定部43は、相関演算部42が演算した縦ラインごとの相関値E’(d)から、各縦ライン全域のうちスリット光50が照射された位置(範囲)を特定する。中心位置演算部44は、これにより特定されたスリット光50の照射位置(照射範囲)について、次式(5)を用いてその輝度値と直交基底との射影を演算することにより、スリット光50の中心位置すなわち輝度値のピーク位置を正確に演算する。
上式(5)において、A’’(x)は、計測信号A’(x)の全体のうち、スリット光50が照射された範囲を抽出した信号である。例えば、計測信号A’(0)〜A’(N)のうち、スリット光50が照射された範囲がA’(10)〜A’(14)であった場合、A’’(0)=A’(10),A’’(1)=A’(11),…となる。
最後に、中心位置演算部44は、式(5)により演算された位相φ’を、上式(3)に適用することにより、画像F1の撮影時点の縦ラインLにおけるスリット光50の中心位置Cを演算する。中心位置演算部44は、全ての縦ラインについて同様の演算を行い、各縦ラインにおけるスリット光50の中心位置Cを演算する。
計測信号作成部41、相関演算部42、範囲特定部43および中心位置演算部44は、画像F2〜F5の各々についても同様の処理を行う。これにより、画像F1〜F5の各々を構成する全ての縦ラインについて、スリット光50の中心位置Cが演算される。換言すると、時刻t1〜t5の各々の時点における光切断線51の位置が演算される。各々の時刻に演算された光切断線51の位置は、それぞれ、被計測物2の表面の一部の位置に対応している。形状計測部45は、画像ごとに演算された光切断線51の位置から、被計測物2の三次元形状を求める。このような三次元形状の計測方法は周知であるため、詳しい説明は省略する。
上述した第2の実施の形態による三次元計測装置によれば、次の作用効果が得られる。
(1)計測信号作成部41は、複数通りの位置関係の各々に対応する複数の画像F1〜F5の各々について、当該画像からスリット光50の短手方向に沿って輝度値を抽出することにより、複数の画像F1〜F5の各々に対応する複数の計測信号を生成する。このようにしたので、第1の実施の形態に係る三次元計測装置1とは異なり、搬送部10の搬送速度と撮像部30の撮像タイミングとを同期させる必要がなくなる(第1の実施の形態では、画像1フレームごとに被計測物2がΔHピクセルだけ移動するように搬送部10と撮像部30とを同期させる必要がある)。ただし、本実施形態の三次元計測装置は、画像1フレームごとに1ライン分の光切断線51の位置しか得ることができないため、搬送方向Oの分解能については、第1の実施の形態の三次元計測装置に比べて劣る。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
撮像部30が、テレセントリックでない撮像光学系を有していてもよい。この場合、撮像部30により撮像される画像には、撮像部30からの距離に応じた歪みが生じる。そこで、例えば一定間隔で縦横に罫線が描画されたテストチャートを撮像部30により撮像しておき、その撮像結果から歪みに関する特性を測定しておく。そして、撮像部30が出力する画像の歪みをこの測定結果に基づき補正してから計測信号作成部41に入力することで、上述の実施形態と同様に被計測物2の三次元形状を求めることができる。
(変形例2)
スリット光50の中心位置を求める方法は、上述した直交基底との射影を用いる方法(式(2),(5)を用いる方法)と異なっていてもよい。例えば、輝度値の近似式を作成して輝度値のピークを算出したり、輝度値の重心を輝度値のピークとしたりしてもよい。ただしそのような方法を用いると、輝度が飽和している箇所が存在する場合に、上述した直交基底との射影を用いる方法に比べて精度が落ちてしまう可能性がある。
(変形例3)
光源部20、撮像部30、搬送部10の位置関係は上述した実施形態と異なっていてもよい。例えばスリット光50を斜めから照射し、撮像部30が被計測物2を真上から撮影するようにしてもよい。つまり、撮像部30と光源部20とを逆に配置してもよい。また、搬送部10が被計測物2ではなく、光源部20および撮像部30を搬送してもよい。つまり、搬送部10は被計測物2と光源部20および撮像部30との相対的な位置関係を変化させればよく、その方法として被計測物2を動かしても光源部20および撮像部30を動かしてもよい。
(変形例4)
第1の実施の形態において、画像間の被計測物2の送り幅ΔHを2ピクセルとしていた。しかしながら、スリット光50の短手方向に対する広がりDが十分大きければ、送り幅ΔHを2より大きくしてもよい。このようにすることで、搬送方向Oに沿った方向の分解能を更に高めることが可能になる。
(変形例5)
被計測物2の表面形状を計測する際、同時に被計測物2の表面のテクスチャ情報を取得するように、第1の実施の形態に係る三次元計測装置1を構成してもよい。具体的には、範囲特定部43により特定されたスリット光50の照射範囲に含まれる各ピクセルの輝度値を、同一ピクセルについて順次積算する。このようにして得られたデータは、被計測物2の表面のテクスチャ情報として扱うことができる。このようにすることで、単に三次元形状を計測するだけでなく、その表面のテクスチャ情報を同時に取得することができる、より使い勝手のよい計測装置を提供することができる。
(変形例6)
上述した第1の実施の形態では、連続する5つの画像を1つの単位として相関演算等を行っていた。この5つという数は一例であり、これより少ない画像、または多くの画像を対象として相関演算等を行うこともできる。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…三次元計測装置、2…被計測物、10…搬送部、20…光源部、30…撮像部、40…制御部、41…計測信号作成部、42…相関演算部、43…範囲特定部、44…中心位置演算部、45…形状計測部

Claims (7)

  1. 被計測物に対して、所定の照射方向からスリット光を照射する照射手段と、
    前記照射手段により前記スリット光が照射された前記被計測物を、前記照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像信号に基づいて計測信号を作成する計測信号作成手段と、
    前記計測信号と所定の前記スリット光の輝度分布モデルとの間で相関演算を行う相関演算手段と、
    前記相関演算手段による前記相関演算の結果に基づいて、前記計測信号における前記スリット光の照射範囲を特定する特定手段と、
    前記被計測物と、前記照射手段および前記撮像手段と、の相対的な位置関係を、互いに異なる複数通りの位置関係に設定可能な位置関係設定手段とを備え
    前記撮像手段は、前記複数通りの位置関係の各々が設定された状態で前記被計測物を撮像し、
    前記計測信号作成手段は、前記複数通りの位置関係の各々に対応する複数の前記撮像信号の各々から、前記被計測物に設定された注目点の輝度を表す信号を抽出することにより、前記計測信号を生成することを特徴とする計測装置。
  2. 請求項に記載の計測装置において、
    前記特定手段により特定された前記スリット光の照射範囲内に対応する前記計測信号と所定の直交基底との射影を演算することにより、前記計測信号における前記スリット光の中心位置を演算する中心位置演算手段を更に備え、
    前記計測信号作成手段は、各々が複数のグループのいずれかに属する複数の前記注目点を前記スリット光の短手方向に沿って設定して、前記複数の注目点の各々に対応する複数の前記計測信号を作成し、
    前記中心位置演算手段は、前記複数のグループの各々について、当該グループに属するいずれかの前記注目点に対応する前記計測信号における前記スリット光の中心位置を演算することを特徴とする計測装置。
  3. 被計測物に対して、所定の照射方向からスリット光を照射する照射手段と、
    前記照射手段により前記スリット光が照射された前記被計測物を、前記照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像信号に基づいて計測信号を作成する計測信号作成手段と、
    前記計測信号と所定の前記スリット光の輝度分布モデルとの間で相関演算を行う相関演算手段と、
    前記相関演算手段による前記相関演算の結果に基づいて、前記計測信号における前記スリット光の照射範囲を特定する特定手段と、
    前記被計測物と、前記照射手段および前記撮像手段と、の相対的な位置関係を、互いに異なる複数通りの位置関係に設定可能な位置関係設定手段とを備え
    前記撮像手段は、前記複数通りの位置関係の各々が設定された状態で前記被計測物を撮像し、
    前記計測信号作成手段は、前記複数通りの位置関係の各々に対応する複数の前記撮像信号の各々について、当該撮像信号から前記スリット光の短手方向に沿って輝度を表す信号を抽出し、抽出された複数の前記輝度を表す信号の各々から、前記短手方向に沿って設定された複数の注目点の輝度を表す信号を、複数の前記計測信号として抽出することを特徴とする計測装置。
  4. 被計測物に対して、所定の照射方向からスリット光を照射する照射手段と、
    前記照射手段により前記スリット光が照射された前記被計測物を、前記照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像信号に基づいて計測信号を作成する計測信号作成手段と、
    前記計測信号と所定の前記スリット光の輝度分布モデルとの間で相関演算を行う相関演算手段と、
    前記相関演算手段による前記相関演算の結果に基づいて、前記計測信号における前記スリット光の照射範囲を特定する特定手段と、
    前記被計測物と、前記照射手段および前記撮像手段と、の相対的な位置関係を、互いに異なる複数通りの位置関係に設定可能な位置関係設定手段とを備え
    前記撮像手段は、前記複数通りの位置関係の各々が設定された状態で前記被計測物を撮像し、
    前記計測信号作成手段は、前記複数通りの位置関係の各々に対応する複数の前記撮像信号から選択された一群の前記撮像信号に基づき複数の前記計測信号を生成する処理を、互いに異なる組み合わせの前記一群の撮像信号について繰り返し実行することを特徴とする計測装置。
  5. 請求項1または請求項3に記載の計測装置において、
    前記特定手段により特定された前記スリット光の照射範囲内に対応する前記計測信号と所定の直交基底との射影を演算することにより、前記計測信号における前記スリット光の中心位置を演算する中心位置演算手段を備える計測装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の計測装置において、
    前記複数の撮像信号の各々について、前記特定手段により特定された前記スリット光の照射範囲の信号を積算することにより、前記被計測物の表面のテクスチャ情報を生成するテクスチャ生成手段を備える計測装置。
  7. 被計測物に対して、所定の照射方向からスリット光を照射する照射手段と、
    前記照射手段により前記スリット光が照射された前記被計測物を、前記照射方向とは異なる所定の撮像方向から撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像信号に基づいて計測信号を作成する計測信号作成手段と、
    前記計測信号と所定の前記スリット光の輝度分布モデルとの間で相関演算を行う相関演算手段と、
    前記相関演算手段による前記相関演算の結果に基づいて、前記計測信号における前記スリット光の照射範囲を特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記スリット光の照射範囲内に対応する前記計測信号と所定の直交基底との射影を演算することにより、前記計測信号における前記スリット光の中心位置を演算する中心位置演算手段と、
    を備えることを特徴とする計測装置。
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