JP6227391B2 - 受動イコライザ - Google Patents

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Description

本発明は波形等化回路などの受動イコライザに係り、特に10Gビット/秒を超える超高速信号のシリアル伝送において、多重反射と伝送損失の影響を抑制可能な受動イコライザに関する。
10Gビット/秒を超える超高速信号のシリアル伝送においては、その周波数の高さから、信号源ICの出力容量やレシーバーICの入力容量等の影響を受け易く、伝送損失やインピーダンスミスマッチによる多重反射が発生し易い。
しかも、伝送信号のパルス幅がデータ内容によって動的に変化するから、特に「0」や「1」を単発で発生する最小パルス幅データの1ユニットインターバル(UI)信号は、その周波数が最も高いため、伝送損失や多重反射の影響を最も強く受ける。
他方、「0」や「1」が2回連続する2UI信号、「0」や「1」が3回連続する3UI信号等は、ユニットインターバルが大きくなるに従ってその信号周波数が低くなる分、伝送損失や多重反射の影響が軽減されて行く。
これにより、ユニットインターバル毎に伝送損失による振幅減少や多重反射による立上り/立下りエッジのゆらぎが異なった量で発生し、アイパターンが閉じた状態となってビットエラーを発生する要因となる。
なお、アイパターンは、ランダムデータ信号波形を2UI毎に同じプロットエリア内に繰り返しプロットし、重ね合わせて表示したものであり、立上り/立下りエッジで囲まれた領域が広く開いた状態、すなわちアイパターンが開いた状態が好ましい。
このような伝送損失で閉じたアイパターンを開く手段としては、非特許文献1に示すような受動イコライザ、すなわち連続時間リニアイコライザ(CTLE:Continuous Time Linear Equalizer)が多用されている。
さらに、伝送損失と多重反射が同時に発生したことによるアイパターン劣化を回復させる方法として、特許文献1に示すような受動イコライザが提案されている。
特開2010−268154号公報
電気通信普及財団 研究調査報告書 No.23 2008、p603 「通信・信号処理技術をチップ内/間高速高効率情報伝送に利用した集積回路システムの構築 」
非特許文献1による受動イコライザは、図10に示すように、入力端子1および出力端子3間に接続された抵抗R11、R13、R15によるアッテネータに対し、所望の高周波成分だけがアッテネータを迂回できるようなインダクタL21およびキャパシタC23からなるハイパスフィルタを各々並列接続したもので、比較的簡単な構成のため安価にでき、市場に広く出回っている。
図10中のインダクタL21は、非特許文献1では省略されているが、実際にはキャパシタC23への接続線路の残留インダクタンス成分等により、必ず存在する。
そして、インダクタL21とキャパシタC23とで直列共振回路が形成され、その共振周波数で最小損失となるような伝達特性が実現する。
ただし、同じ共振周波数でもインダクタL21とキャパシタC23の定数の組み合わせ方で、図11に示すように、伝達特性S21に違いが生じ、インダクタL21が0.5nHと残留成分レベルの非常に小さい値の場合はピークがブロードな曲線Aの特性となり、インダクタL21を5nHと意図的に大きなインダクタンス値に設定した場合はピークが急峻な曲線Bの特性となる。図11は10Gビット/秒の伝送信号向けに定数を設定した場合である。
図10に示す従来の受動イコライザは、伝送損失に対する逆の伝達特性を得て、伝送損失に対する特性曲線と相殺させて平坦な伝達特性を実現することを目的としており、伝送損失がなだらかな単調減少曲線であることから、従来の受動イコライザに要求される伝達特性はピークがブロードな曲線Aの特性である。
ところが、多重反射が発生している伝送線路内に図10の受動イコライザを挿入すると、曲線Aの受動イコライザの方が適しているとは言い難くなる。
図12は、10Gビット/秒の伝送信号に対して、多重反射と伝送損失が同時に発生している伝送線路に図11の特性の受動イコライザを挿入した場合の受信端でのアイパターンであり、曲線Bの受動イコライザの方が立上がり/立下りエッジでのジッタが少ないアイパターンが得られている。
ただし、曲線Bの受動イコライザは伝送損失に対する補償には不適切な伝達特性のため、その分アイパターンの開きは不完全である。すなわち、図10に示す従来の受動イコライザは、伝送損失に対する補償と、多重反射に対する補償が両立しないという問題点がある。
しかも、特性Bの受動イコライザは、ピークが急峻なため、インダクタL21やキャパシタC23の定数に誤差が発生すると、ピーク周波数がずれ、所望の周波数で補正ができなくなるという問題がある。
以上の理由から、従来の受動イコライザは、多重反射の影響を受け易いものの、特性Aのものを用いざるを得ない状況にあった。
しかも、このような部品を小型化する場合、キャパシタC23の電極面積減少による容量減少が避けられないので、従来の受動イコライザは小型化には不利な構造という問題点もあった。
一方、特許文献1の構成は、非常に簡単で、10Gビット/秒程度の超高速の伝送信号まで良好な波形補正が実現可能だが、1UI周波数においてはインピーダンスミスマッチの状態となり、自身で反射波を発生させるため、より速い伝送速度、例えば16Gビット/秒以上の伝送信号では充分な多重反射の除去ができない可能性がある。
例えば図13は、多重反射および伝送損失が発生している16Gビット/秒の伝送線路に、特許文献1の受動イコライザを挿入した場合のアイパターンである。最低限度のアイパターン改善は実現できているが、ジッタが多く改善の余地が残るアイパターンである。
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、超高速シリアル伝送、特に10Gビット/秒を超える超高速信号のシリアル伝送において、伝送損失と多重反射によるアイパターンの劣化を回復させることが可能で、小型のチップ部品に適した受動イコライザを提供するものである。
そのような課題を解決するために本発明の請求項1に係る受動イコライザは、入力点と出力点との間に直列接続された第1の直列抵抗と、その入力点に一端が接続された第1のインダクタと、この第1のインダクタの他端とその出力点との間に接続された第1のキャパシタと、その入力点に一端が接続された第2のキャパシタと、この第2のキャパシタの他端とその出力点との間に接続された第2のインダクタと、それら第1のインダクタと第1のキャパシタとの接続点と第1の接地先との間に接続された第1のシャント抵抗と、それら第2のキャパシタと第2のインダクタとの接続点と第2の接地先との間に接続された第2のシャント抵抗とを具備している。
本発明の請求項2に係る受動イコライザは、上記第1のインダクタが分割されて複数個の第1の分割点を有し、その第2のインダクタが第1のインダクタと同様に分割されて第1の分割点と同数の第2の分割点を有し、それら第1の分割点と第2の分割点との間に第3のキャパシタが接続されてなる構成である。
本発明の請求項3に係る受動イコライザは、上記第1のインダクタおよび第2のインダクタが接近して平行配置され、それら第1、第2のインダクタを形成する導体間に分布定数的にそれら第1、第2および第3のキャパシタが形成された構成である。
本発明の請求項4に係る受動イコライザは、それら第1の接地先および第2の接地先がグラウンド端子、電源グラウンド又は電源ラインである構成である。
本発明の請求項5に係る受動イコライザは、差動信号用として同一のものが対で並べられ、各対のそれら第1の接地先どうしおよび第2の接地先どうしが接続されてなる構成である。
このような発明の請求項1に係る受動イコライザでは、入力点と出力点との間に、第1の直列抵抗、第1のインダクタおよび第1のキャパシタの直列回路、第2のキャパシタおよび第2のインダクタの直列回路が各々並列接続され、それら第1のインダクタと第1のキャパシタとの接続点と第1の接地先との間に第1のシャント抵抗が接続され、それら第2のキャパシタと第2のインダクタとの接続点と第2の接地先との間に第2のシャント抵抗が接続されてなるから、超高速シリアル伝送、特に10Gビット/秒を超える超高速信号のシリアル伝送において、伝送損失と多重反射によるアイパターンの劣化を回復させることが可能で、小型チップ部品の構成に適する。
本発明の請求項2に係る受動イコライザでは、上記第1のインダクタおよび第2のインダクタが互いに分割されて同数の第1、第2の分割点を有し、それら第1の分割点と第2の分割点との間に第3のキャパシタが接続されてなるから、それら第1、第2のインダクタおよび分割点間の第3のキャパシタを分布定数で構成可能で、高い周波数まで安定した特性の実現が可能である。
本発明の請求項3に係る受動イコライザは、接近して平行配置された第1のインダクタおよび第2のインダクタを形成する導体間に、それら第1、第2および第3のキャパシタが分布定数的に形成されてなるから、第1〜第3のキャパシタを個別構成部品として用意する必要がなくなり、より安価で、小型化が容易となる。
本発明の請求項4に係る受動イコライザでは、上記第1の接地先と上記第2の接地先がグラウンド端子、回路グラウンド又は電源ラインからなるので、シングルエンド伝送でも、差動伝送でも使用可能である。
本発明の請求項5に係る受動イコライザでは、同一のものを対で並べて差動信号用とし、各対の上記第1の接地先どうしおよび上記第2の接地先どうしを接続してなるから、差動伝送においてグラウンド端子なしで構成でき、絶縁を確保し易い。
本発明に係る受動イコライザの第1の実施の形態を示す回路図である。 図1の受動イコライザの周波数特性曲線である。 伝送損失と多重反射の影響を受けた場合の参考となるアイパターンである。 図1の受動イコライザを使用した場合のアイパターンである。 伝送損失と多重反射の影響を受けた場合の参考となるアイパターンである。 図1の受動イコライザを使用した場合のアイパターンである。 図1に示す受動イコライザの部品配置を整理して書き換えた回路図である。 本発明に係る受動イコライザの第2の実施の形態を示す回路図である。 本発明に係る受動イコライザの第3の実施の形態を示す回路図である。 従来の受動イコライザの等価回路である。 図10に示す従来の受動イコライザの周波数特性曲線である。 図10に示す従来の受動イコライザを使用した場合のアイパターンである。 従来の受動イコライザを使用した場合のアイパターンである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る受動イコライザEの第1の実施の形態を示す回路図である。
図1において、入力端子1と出力端子3との間には、直列抵抗Rsが直列接続されるとともに、インダクタ(第1のインダクタ)L1とこれに直列接続されたキャパシタ(第1のキャパシタ)C1とからなる共振回路11、更に、キャパシタ(第2のキャパシタ)C3とこれに直列接続されたインダクタ(第2のインダクタ)L3からなる共振回路13が接続されている。
インダクタL1は入力端子1側に、インダクタL3は出力端子3側に配置され、キャパシタC1は出力端子3側に、キャパシタC3は入力端子1側に配置されており、それら直列抵抗Rsおよび共振回路11、13は入出力端子1、3間に互いに並列接続されている。
インダクタL1とキャパシタC1との接続点(第1の接続点)P1には、シャント抵抗(第1のシャント抵抗)R1の一端が接続されており、シャント抵抗R1の他端が第1の接地先(接地点)に接続されている。
インダクタL3とキャパシタC3との接続点(第2の接続点)P3には、シャント抵抗(第2のシャント抵抗)R3の一端が接続されており、シャント抵抗R3の他端が第2の接地先(接地点)に接続されている。第1の実施の形態では、第1および第2の接地先ともに電源グラウンドである。
直列抵抗Rsおよびシャント抵抗R1、R3は、直流(DC)的にπ型アッテネータを構成している。例えば、伝送線路のインピーダンス値が50Ωで、直流の減衰量を6dBに設定するのであれば、直列抵抗Rsの抵抗値は37Ω、シャントR1、R3の抵抗値は150Ωとなる。
共振回路11および共振回路13は、必ずしも同じ定数とする必要はなく、各定数を別個に設定して伝達特性を調整することも可能である。しかし、通常はインダクタL1、L3どうし、キャパシタC1、C3どうしで定数を揃え、構成部品の種類を増やさないことが望ましい。
図2は、図1に示す受動イコライザEの通過特性曲線であり、ピーク周波数(共振周波数)を5GHzに設定したものである。ここで示す各曲線は以下の条件のものである。
曲線S21(1):インダクタL1、L3ともに10nH、キャパシタC1、C3ともに0.1pF
曲線S21(2):インダクタL1、L3ともに5nH、キャパシタC1、C3ともに0.2pF
曲線S21(3):インダクタL1、L3ともに1nH、キャパシタC1、C3ともに1pF
図2によれば、共振回路11、13のインダクタL1、L3の値が小さくなるほど、共振周波数付近の特性が急峻なカーブとなっていることが分かり、図10に示す従来の受動イコライザにおいて、共振回路のインダクタンス値が大きくなるほど共振周波数付近の特性が急峻なカーブとなる傾向とは(図11参照)、反対の傾向を示していることが分かる。
図3は、10Gビット/秒の伝送信号が伝送損失と多重反射の影響を受け、劣化した状態を示すアイパターンである。
このようなアイパターン劣化を引き起こす伝送線路に対し、図1の受動イコライザEを挿入した場合のアイパターンを図4に示す。各アイパターンは図2の通過特性に対応し、以下の条件のものである。
アイパターン(1):インダクタL1、L3ともに10nH、キャパシタC1、C3ともに0.1pF
アイパターン(2):インダクタL1、L3ともに5nH、キャパシタC1、C3ともに0.2pF
アイパターン(3):インダクタL1、L3ともに1nH、キャパシタC1、C3ともに1pF
図4から分かるように、インダクタL1、L3ともに大きい値の方が良好なアイパターンが得られている。しかも、従来の受動イコライザによるアイパターンである図12と比べて大幅な改善が得られており、本発明による構成が多重反射によって劣化したアイパターンの回復に有効であることが示されている。
なお、当然のことであるが、図4および図12のアイパターンを得るに当たっては、全く同じ伝送線路条件を適用している。
図13に示す従来の受動イコライザによるアイパターンとの比較のために、図1の受動イコライザEを16Gビット/秒の伝送信号向けに定数設定した場合のアイパターンも示す。
図5は伝送損失と多重反射の影響を受けて劣化した16Gビット/秒の伝送信号のアイパターン、図6は図1に示す受動イコライザEを挿入した場合のアイパターンである。
図6と図13との比較により、16Gビット/秒の伝送信号に対し、本発明の受動イコライザEは、従来の受動イコライザに比べて良好なアイパターンが得られていることが示されている。
ところで、図4で明らかになったとおり、インダクタL1、L3ともにインダクタンス値が大きい方が良いという構成、逆に言えばキャパシタC1、C3ともに小さい容量で良いという構成は、部品の小型化にも有利である。
その理由は、部品の小型化に伴い内部導体パターンが微細化されると、インダクタL1、L3は全体の外形サイズが小さくなっても、線路が細線化されるのでインダクタンス値を比較的維持し易い反面、キャパシタC1、C3については容量が小さくても良いので、小型化されても問題は少ないからである。
このように、本発明の受動イコライザEは、小型化し易い点も、従来の受動イコライザに比べて優れた特徴と言える。
このように、図1に係る本発明の受動イコライザEは、入力点1および出力点3との間に直列接続された直列抵抗Rsと、その入力点1に一端が接続されたインダクタL1と、このインダクタL1の他端およびその出力点3との間に直列接続されたキャパシタC1と、その入力点1に一端が接続されたキャパシタC3と、このキャパシタC3の他端とその出力点3との間に直列接続されたインダクタL3と、それらインダクタL1およびキャパシタC1との接続点P1と電源グラウンドとの間に接続されたシャント抵抗R1と、それらキャパシタおよびインダクタとの接続点P3と電源グラウンドとの間に共通接続されたシャント抵抗R3とを具備する。
そのため、超高速シリアル伝送、特に10Gビット/秒を超える超高速信号のシリアル伝送において、伝送損失と多重反射によるアイパターンの劣化を回復させることが可能で、小型のチップ部品に構成するのに適する利点がある。
図7は、図1の回路構成と同じものであるが、インダクタL1、L3およびキャパシタC1、C3の配置を見易く変更したものである。さらに、シャント抵抗R1、R3を電源グラウンドに直接接地するのではなく、受動イコライザEを1個の独立した構成部品としたときのグラウンド端子5へ共通接続したものである。
グラウンド端子5は、電源グラウンドへ接続しても良いが、ロジックICによっては伝送線路の終端抵抗接地先として、終端用電圧ラインを含む電源ラインへ接続する場合もある。この場合は、信号ラインが電源ラインにプルアップされることになるので、受動イコライザEのグラウンド端子も同じ電源ラインに接続することが望ましい。
また、図7から分かるとおり、見方を変えれば、インダクタL1、L3およびキャパシタC1、C3は、平衡はしご型伝送線路を構成することになる。
従って、これらインダクタL1、L3およびキャパシタC1、C3を分布定数の平衡はしご型伝送線路又はそれに近い集中定数等価回路に置き換えた構成にすることが可能である。
図8は、本発明に係る受動イコライザEの第2の実施の形態を示す回路図である。
すなわち、図7の回路構成において、インダクタL1、L3およびキャパシタC1、C3を分布定数の平衡はしご型伝送線路又はそれに近い集中定数等価回路に置き換えたものである。
換言すれば、図7のインダクタL1、L3について、同数で複数個の第1の分割点および第2の分割点を有するように分割し、インダクタL1、L3の向かい合う第1、第2の分割点どうしに新たなキャパシタ(第3のキャパシタ)C5を各々接続したことと等価であり、図示は省略するが、図2と同様な通過特性が得られる。
このような構成にすることにより、例えばインダクタL1、L3を対向するミアンダ線路とし、キャパシタC1、C3、C5を対向するインダクタL1、L3の導体間に形成される分布容量で形成配置することが可能であり、構成を簡略化することが可能である。
すなわち、インダクタL1、L3の入出力点又はこの付近の導体間でキャパシタC1、C3を形成し、インダクタL1、L3の入出力点間の途中の導体間でキャパシタC5を形成することが可能である。インダクタL1、L3の入出力点間の途中に多数の分割点が存在し、それら多数の分割点間に多数のキャパシタC5が形成されているのと等価と考えることが可能である。
このような構成では、キャパシタC1〜C5を個別構成部品として用意する構成する必要がなくなり、コクトダウンおよび小型化に寄与する。
なお、図8ではインダクタL1、L3が3個ずつに分割されているが、分割数は何個でも良い。
また、図8では、キャパシタC5は、はしご型平衡伝送線路を構成するよう接続されているが、格子型平衡伝送線路を構成するような交差する接続でも良い。
図9は本発明に係る受動イコライザEの第3の実施の形態を示す回路図である。
これまで説明した受動イコライザEは全てシングルエンド構成であったが、図9に示す構成は、図7に示す受動イコライザEを2組並べて差動線路用としたものである。
ただし、シャント抵抗R1およびR3の接地先はグラウンド端子ではなく、差動線路用に対を構成する2組のシャント抵抗R1およびR3の接地先どうしを共通接続している。
これにより各シャント抵抗が直列接続されて、抵抗値が2倍の新たなシャント抵抗2×R1および2×R3に書き換えられる。その他の符号は、便宜的に一方の線路をp相、他方の線路をn相と呼ぶことにし、p相内の符号には添え字pを追加、n相内の符号には添え字nを追加しているが、p相とn相とで全く同じ回路であるため、特性もシングルエンド構成の図7と同等である。従って特性の図示は省略する。
ただし、図9に示す構成は、シングルエンド構成とは異なって有利な点もある。シングルエンド構成の図7および図8では、信号線路とグラウンド端子間に比較的低い抵抗が接続されることから、信号線路とグラウンド端子間の絶縁を確保し難いという問題もある。
他方、差動線路用の図9の構成では、シャント抵抗2×R1および2×R3は直流的には差動信号線路間に接続されるのでグラウンド端子を省略でき、絶縁確保が容易である。
ところで、以上の説明では、インダクタL1およびL3間の結合については特に述べなかったが、小型化のためにはインダクタL1およびL3との接近は避けられず、インダクタL1およびL3間の結合が発生する場合もあり得る。
例えば、図7の構成において、対向するインダクタL1とL3間に正の結合があれば、インダクタL1とL3のインダクタンス値を減らす方向に働き、負の結合があれば、インダクタL1とL3のインダクタンス値を増やす方向に働くので、インダクタL1、L3間の結合を利用して所望の共振周波数に設定することが可能である。
さらに、差動構成では差動対間の結合も発生し得るが、これも同様にインダクタL1p、L1n、L3pおよびL3nのインダクタンス値を増減することに寄与するので、結合も利用して所望の共振周波数に設定すれば良いことになる。
また、本発明に係る受動イコライザは、遅延線やコモンモードフィルタと組合わせて同一パッケージに収納する構成にも好適する。
1、1p、1n 入力端子
3、3p、3n 出力端子
5 グラウンド端子
11 共振回路(第1の共振回路)
13 共振回路(第2の共振回路)
C1 キャパシタ(第1のキャパシタ)
C3 キャパシタ(第2のキャパシタ)
C5 キャパシタ(第3のキャパシタ)
C23 キャパシタ
E 受動イコライザ
L1 インダクタ(第1のインダクタ)
L3 インダクタ(第2のインダクタ)
L21 インダクタ
P1、P1n、P1p 接続点(第1の接続点)
P3、P3n、P3p 接続点(第2の接続点)
Rs、Rsp、Rsn 直列抵抗
R1、R1p、R1n、2×R1 シャント抵抗(第1のシャント抵抗)
R3、R3p、R3n、2×R3 シャント抵抗(第2のシャント抵抗)
R11、R13,R15 抵抗

Claims (5)

  1. 入力点と出力点との間に直列接続された第1の直列抵抗と、
    前記入力点に一端が接続された第1のインダクタと、
    この第1のインダクタの他端と前記出力点との間に接続された第1のキャパシタと、
    前記入力点に一端が接続された第2のキャパシタと、
    この第2のキャパシタの他端と前記出力点との間に接続された第2のインダクタと、
    前記第1のインダクタと前記第1のキャパシタとの接続点と第1の接地先との間に接続された第1のシャント抵抗と、
    前記第2のキャパシタと第2のインダクタとの接続点と第2の接地先との間に接続された第2のシャント抵抗と、
    を具備することを特徴とする受動イコライザ。
  2. 前記第1のインダクタは分割されて複数個の第1の分割点を有し、前記第2のインダクタは前記第1のインダクタと同様に分割されて前記第1の分割点と同数の第2の分割点を有し、前記第1の分割点と第2の分割点との間に第3のキャパシタが接続されてなる請求項1記載の受動イコライザ。
  3. 前記第1のインダクタおよび前記第2のインダクタは接近して平行配置され、それら第1、第2のインダクタを形成する導体間に分布定数的に前記第1、第2および第3のキャパシタが形成された請求項2記載の受動イコライザ。
  4. 前記第1の接地先および前記第2の接地先は、グラウンド端子、電源グラウンド又は電源ラインである請求項1〜3いずれか1記載の受動イコライザ。
  5. 前記受動イコライザは、差動信号用として同一のものが対で並べられ、各対の前記第1の接地先どうしおよび前記第2の接地先どうしが接続されてなる請求項1〜3いずれか1記載の受動イコライザ。
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