JP6226135B2 - 居眠り運転防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、居眠り運転防止装置に係わり、特に、ドライバによる運転操作及び/又は車両の挙動に基づき検出したドライバの眠気レベルに基づいて居眠り運転を防止する居眠り運転防止装置に関する。
従来、ドライバの居眠り運転を防止する居眠り運転防止装置が知られている。
例えば、特許文献1には、ドライバの顔を撮影する撮影部を設け、その撮影部により撮影された顔の状態に基づいてドライバの居眠りを判定する居眠り判定装置が開示されている。また、ドライバの瞼の開度や脳波、心拍等の生体情報を検出し、その生体情報に基づいて居眠りを判定する装置も知られている。
また、特許文献2には、車両の舵角、スロットル開度、車速、ブレーキ操作回数等の車両情報に基づいてドライバの居眠りを検出し、居眠りが検出された場合、運転者に対して警告を発する居眠り防止装置が開示されている。
特開2007−233475号公報 特開2009−251973号公報
しかしながら、上述した特許文献1の装置のように、ドライバの顔の状態や生体情報に基づいて居眠りを判定する装置では、ドライバの状態を検出するための装置を車両に設けなければならず、装置のコストが上昇してしまう。
また、上述した特許文献2の装置のように、車両情報に基づいてドライバの居眠りを検出する装置は、ドライバの顔の状態や生体情報に基づいて居眠りを判定する装置と比較してコスト上昇を抑制することができるが、ドライバ自身がそれほど眠気や疲労を感じていない場合でもドライバが居眠りをしていると判定して警告を出力することがあり、この場合、ドライバは警告を煩わしいと感じてしまう。
そこで、特許文献2の装置は、運転者により操作されて警告停止信号を出力するリセットスイッチを備えており、このリセットスイッチが操作されると、警告の出力を停止する。しかしながら、警告の出力を停止するためには、ドライバがリセットスイッチを操作しなければならず、ドライバの操作負担が増大してしまう。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、ドライバの顔の状態や生体情報を必要とせず、且つ、ドライバの操作負担を増大させることなく、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる居眠り運転防止装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の居眠り運転防止装置は、ドライバの居眠り運転を防止する居眠り運転防止装置であって、ドライバによる運転操作及び/又は車両の挙動に基づきドライバの眠気レベルを検出する眠気レベル検出手段と、眠気レベル検出手段により検出された眠気レベルが所定の警報閾値よりも高い場合に警報を出力する警報出力手段と、車両の走行開始後、所定の学習時間が経過するまでの間における運転操作及び/又は車両の挙動に基づいて警報閾値を設定する警報閾値設定手段と、警報閾値の設定後、この設定された警報閾値と検出された眠気レベルとに基づいて、設定された警報閾値を補正する警報閾値補正手段と、を有し、警報閾値補正手段は、車両の走行開始後、学習時間よりも長い第3の判定時間が経過するまでの間に検出された眠気レベルの平均値に比例する補正判定基準値を算出し、この算出した補正判定基準値が設定された警報閾値より小さく、且つ、補正判定基準値よりも高い眠気レベルが検出された合計時間が、学習時間よりも長い第4の判定時間以上である場合、警報閾値を下方に補正することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、警報閾値設定手段は、車両の走行開始後、所定の学習時間が経過するまでの間における運転操作及び/又は車両の挙動に基づいて警報閾値を設定し、警報閾値補正手段は、警報閾値の設定後、この設定された警報閾値と検出された眠気レベルとに基づいて、設定された警報閾値を補正するので、ドライバが眠気を感じていないと考えられる走行開始直後の運転操作及び/又は車両の挙動を基準として警報閾値を設定することができると共に、実際に検出された眠気レベルと警報閾値との関係に応じて、適切な頻度で警報が出力されるように警報閾値を補正することができ、これにより、ドライバの顔の状態や生体情報を必要とせず、且つ、ドライバの操作負担を増大させることなく、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。また、ドライバの眠気レベルが、車両の走行開始後、第3の判定時間が経過するまでの間の眠気レベルと比較して大きく上昇し、その状態が合計で第4の判定時間以上維持されており、ドライバが眠気を感じている可能性が高い場合に、警報閾値を下方に補正し、警報が出力される頻度を上昇させることができ、これにより、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、警報閾値補正手段は、学習時間よりも長い第1の判定時間にわたって、設定された警報閾値よりも高い眠気レベルが継続して検出された場合、警報閾値を上方に補正する。
このように構成された本発明においては、ドライバがそれほど眠気を感じておらず、眠気レベルが警報閾値を超えたことにより警報が出力された後も第1の判定時間にわたって運転を継続している場合に、警報閾値を上方に補正し、警報が出力される頻度を低下させることができ、これにより、ドライバに煩わしさを感じさせることなく、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、警報閾値補正手段は、学習時間よりも長い第2の判定時間の間に、検出された眠気レベルが設定された警報閾値を超えた回数が所定の判定回数以上である場合、警報閾値を上方に補正する。
このように構成された本発明においては、ドライバがそれほど眠気を感じておらず、第2の判定時間の間に警報が判定回数以上出力されたにも関わらず運転を継続している場合に、警報閾値を上方に補正し、警報が出力される頻度を低下させることができ、これにより、ドライバに煩わしさを感じさせることなく、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。
本発明による居眠り運転防止装置によれば、ドライバの顔の状態や生体情報を必要とせず、且つ、ドライバの操作負担を増大させることなく、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。
本発明の実施形態による居眠り運転防止装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による居眠り運転防止装置が行う居眠り運転防止処理のフローチャートである。 本発明の実施形態による居眠り運転防止装置が行う警報閾値補正処理のフローチャートである。 本発明の実施形態による居眠り運転防止装置の警報閾値補正部が警報閾値を上方に補正するか否かを決定する場合に参照する眠気レベルの時間変化を示す線図である。 本発明の実施形態による居眠り運転防止装置の警報閾値補正部が警報閾値を下方に補正するか否かを決定する場合に参照する眠気レベルの時間変化を示す線図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による居眠り運転防止装置を説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による居眠り運転防止装置の構成を説明する。
図1は、本発明の実施形態による居眠り運転防止装置の電気的構成を示すブロック図である。
まず、図1において、符号1は本発明の実施形態による居眠り運転防止装置を搭載した車両を示す。この車両1は、ステアリングホイールの回転角度を検出する操舵角センサ2、車速を検出する車速センサ4、及び、鉛直軸(ヨー軸)を中心とする車両1の回転角速度(ヨーレート)を検出するヨーレートセンサ6を有する。これらの操舵角センサ2、車速センサ4、及びヨーレートセンサ6は、それぞれの検出値を居眠り運転防止装置8に出力する。
さらに、車両1には、居眠り運転防止装置8の制御に応じて居眠り防止警報を出力する出力装置10が設けられている。出力装置10は、文字情報や画像情報を出力するディスプレイ12と、音声情報を出力するスピーカ14とを備える。
図1に示すように、居眠り運転防止装置8は、ドライバによる運転操作や車両1の挙動に基づきドライバの眠気レベルを検出する眠気レベル検出部16と、眠気レベル検出部16により検出された眠気レベルが警報閾値を超えた場合に、出力装置10から警報を出力させる警報出力部18とを有する。ここで、「眠気レベル」とは、ドライバが感じている眠気や疲労の程度を表す尺度をいうものとする。
また、居眠り運転防止装置8は、警報出力部18が警報を出力するか否かを判定する基準となる警報閾値を設定する警報閾値設定部20、この警報閾値を補正する警報閾値補正部22、及び、警報閾値設定部20による警報閾値の設定や警報閾値補正部22による警報閾値の補正に用いられるデータを記憶する記憶部24を有する。
居眠り運転防止装置8が備えるこれらの要素は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
次に、図2及び図3により、居眠り運転防止装置8が行う居眠り運転防止処理について説明する。
図2は、本発明の実施形態による居眠り運転防止装置8が行う居眠り運転防止処理のフローチャートであり、図3は、本発明の実施形態による居眠り運転防止装置8が行う警報閾値補正処理のフローチャートである。
まず、図2により居眠り運転防止処理のメインルーチンを説明する。この図2に示す居眠り運転防止処理は、車両1のイグニッションがオンにされ、車両1が走行を開始した場合(例えば、車速センサ4により検出された車速が5km/h以上となった場合)に起動され、繰り返し実行される。
図2に示すように、居眠り運転防止処理が開始されると、ステップS1において、警報閾値設定部20は、操舵角センサ2により検出された操舵角、及び、ヨーレートセンサ6により検出されたヨーレートを、1組の眠気データとして取得する。即ち、ドライバの感じる眠気や疲労が強くなるほど、ステアリングの細かな操作が減少すると共に急激な修正操作が頻発し、車両の挙動が変化するので、このステアリング操作に対応する操舵角及び車両の挙動に対応するヨーレートを、眠気レベルを検出するための眠気データとして使用することができる。ここで取得された眠気データは、メモリに一時的に記憶される。
次いで、ステップS2において、警報閾値設定部20は、車両1の走行開始後、予め定められた学習時間(例えば10分間)が経過したか否かを判定する。その結果、学習時間が経過していない場合、警報閾値設定部20はステップS1に戻り、眠気データの取得を繰り返す。
一方、学習時間が経過した場合、警報閾値設定部20は、ステップS3に進み、学習時間の間に取得した眠気データの集合を、学習データとして記憶部24に記憶させる。
次に、ステップS4に進み、警報閾値設定部20は、ステップS3において記憶部24に記憶させた学習データに基づいて、警報出力部18が警報を出力するか否かを判定する基準となる警報閾値の初期値を設定する。
具体的には、警報閾値設定部20は、学習時間の間に取得された眠気データの集合である学習データに対して、各眠気データのマハラノビス距離を算出し、算出されたマハラノビス距離の中央値に所定の係数を乗じた値を警報閾値の初期値として算出する。
次に、ステップS5に進み、眠気レベル検出部16は、操舵角センサ2により検出された操舵角、及び、ヨーレートセンサ6により検出されたヨーレートを、1組の眠気データとして取得する。
次いで、ステップS6において、眠気レベル検出部16は、ステップS5で取得した眠気データと、ステップS3において記憶部24に記憶させた学習データとに基づき、眠気レベルを検出する。
具体的には、眠気レベル検出部16は、学習時間の間に取得された眠気データの集合である学習データに対して、ステップS5で取得した眠気データのマハラノビス距離を算出し、そのマハラノビス距離を眠気レベルとする。
次に、ステップS7において、警報出力部18は、ステップS6において検出された眠気レベルが、設定されている警報閾値を超えたか否か(即ち、検出された眠気レベルが警報閾値以下の値から警報閾値よりも大きい値へ上昇したか否か)を判定する。その結果、眠気レベルが警報閾値を超えた場合、ステップS8に進み、警報出力部18は、出力装置10から警報を出力させる。
ステップS7において眠気レベルが警報閾値を超えていない場合、又は、ステップS8において出力装置10から警報を出力させた後、ステップS9に進み、警報閾値補正部22は、設定されている警報閾値を補正する警報閾値補正処理を実行する。
警報閾値補正処理を実行した後、ステップS10に進み、警報出力部18は、車両1のイグニッションがオフにされたか否かを判定する。その結果、イグニッションがオフにされていない場合、ステップS5に戻る。以降、居眠り運転防止装置8は、車両1のイグニッションがオフにされるまで、ステップS5からS9の処理を繰り返す。
一方、ステップS10において、車両1のイグニッションがオフにされた場合、居眠り運転防止装置8は居眠り運転防止処理を終了する。
次に、図3により、警報閾値補正処理について説明する。この図3に示すように、警報閾値補正処理が開始されると、ステップS21において、警報閾値補正部22は、設定されている警報閾値よりも高い眠気レベルがステップS6において検出される状態が、学習時間よりも長い第1の判定時間T1(例えば20分間)にわたって継続しているか否かを判定する。
その結果、設定されている警報閾値よりも高い眠気レベルがステップS6において検出される状態が、第1の判定時間T1にわたって継続している場合、ステップS22に進み、警報閾値補正部22は、警報閾値を上方に補正する。例えば、警報閾値補正部22は、設定されている警報閾値に1より大きい補正係数を乗じ、あるいは、設定されている警報閾値に所定の補正値を加算する。
このステップS22において警報閾値を上方に補正した後、警報閾値補正部22は警報閾値補正処理を終了し、メインルーチンに戻る。
また、ステップS21において、設定されている警報閾値よりも高い眠気レベルがステップS6において検出される状態が、第1の判定時間T1にわたって継続していない場合、ステップS23に進み、警報閾値補正部22は、学習時間よりも長い第2の判定時間T2(例えば20分間)の間に、出力装置10から警報を出力させた回数(即ち、検出された眠気レベルが設定されている警報閾値を超えた回数)が所定の判定回数(例えば3回)以上か否かを判定する。
その結果、第2の判定時間T2の間に出力装置10から警報を出力させた回数が所定の判定回数以上である場合、ステップS22に進み、警報閾値補正部22は、警報閾値を上方に補正する。その後、警報閾値補正部22は警報閾値補正処理を終了し、メインルーチンに戻る。
一方、ステップS23において、第2の判定時間T2の間に出力装置10から警報を出力させた回数が所定の判定回数以上ではない(判定回数未満である)場合、ステップS24に進み、警報閾値補正部22は、車両1の走行開始後、出力装置10から警報を出力させた合計回数が3回未満か否かを判定する。
その結果、車両1の走行開始後、出力装置10から警報を出力させた合計回数が3回未満である場合、ステップS25に進み、警報閾値補正部22は、車両1の走行開始後、学習時間よりも長い第3の判定時間T3(例えば1時間)が経過するまでの間にステップS6において検出された眠気レベルの平均値Sを算出する。
次に、ステップS26に進み、警報閾値補正部22は、ステップS6において検出された眠気レベルが、警報閾値より小さく、且つ、ステップS25で算出した平均値Sに所定の比例係数(例えば2)を乗じた値である補正判定基準値よりも大きいか否かを判定する。
その結果、ステップS6において検出された眠気レベルが、警報閾値より小さく、且つ、補正判定基準値よりも大きい場合、ステップS27に進み、警報閾値補正部22は、補正判定基準値よりも高い眠気レベルがステップS6において検出された合計時間が、学習時間よりも長い第4の判定時間T4(例えば20分間)以上か否かを判定する。
その結果、補正判定基準値よりも高い眠気レベルがステップS6において検出された合計時間が、第4の判定時間T4以上である場合、ステップS28に進み、警報閾値補正部22は、警報閾値を下方に補正する。例えば、警報閾値補正部22は、設定されている警報閾値に1より小さい補正係数を乗じ、あるいは、設定されている警報閾値から所定の補正値を減算する。
このステップS28において警報閾値を下方に補正した後、警報閾値補正部22は警報閾値補正処理を終了し、メインルーチンに戻る。
また、ステップS24において、車両1の走行開始後、出力装置10から警報を出力させた合計回数が3回未満ではない(3回以上である)場合、ステップS26において、眠気レベルが警報閾値より小さく且つ補正判定基準値よりも大きくない(眠気レベルが警報閾値以上又は補正判定基準値以下である)場合、又は、ステップS27において、補正判定基準値よりも高い眠気レベルが検出された合計時間が、第4の判定時間T4以上ではない(第4の判定時間T4未満である)場合、警報閾値補正部22は、警報閾値を補正することなく警報閾値補正処理を終了し、メインルーチンに戻る。
ここで、図4及び図5により、警報閾値補正部22により警報閾値が補正される状況について説明する。
図4は、警報閾値補正処理において警報閾値補正部22が警報閾値を上方に補正するか否かを決定する場合に参照する眠気レベルの時間変化を示す線図であり、図5は、警報閾値補正処理において警報閾値補正部22が警報閾値を下方に補正するか否かを決定する場合に参照する眠気レベルの時間変化を示す線図である。これらの図4及び図5において、横軸は時間を示し、縦軸は検出された眠気レベルを示す。また、図4及び図5において、実線は眠気レベル、破線は補正前の警報閾値、一点鎖線は補正後の警報閾値を示す。
例えば、図4(a)の例では、眠気レベルが警報閾値を超えた後、第1の判定時間T1にわたって、眠気レベルが警報閾値よりも高い状態を維持している(ステップS21の判定が“YES”)。この状況では、ドライバは、眠気レベルが警報閾値を超えたことにより警報が出力された後も第1の判定時間T1にわたって運転を継続しているので、ドライバ自身がそれほど眠気や疲労を感じていない可能性がある。その場合、警報出力を繰り返すと、ドライバが煩わしさを感じてしまう。そこで警報閾値補正部22は、警報閾値を上方に補正し、警報が出力される頻度を低下させる(ステップS22)。
また、図4(b)の例では、第2の判定時間T2の間に出力装置10から警報を出力させた回数が3回である(ステップS23の判定が“YES”)。この状況では、ドライバは、第2の判定時間T2の間に警報が3回出力されたにも関わらず運転を継続しているので、ドライバ自身がそれほど眠気や疲労を感じていない可能性がある。その場合、警報出力を繰り返すと、ドライバが煩わしさを感じてしまう。そこで警報閾値補正部22は、警報閾値を上方に補正し、警報が出力される頻度を低下させる(ステップS22)。
一方、図4(c)の例では、第1の判定時間T1にわたって、眠気レベルが警報閾値よりも高い状態を維持しておらず(ステップS21の判定が“NO”)、第2の判定時間T2の間に出力装置10から警報を出力させた回数が2回である(ステップS23の判定が“NO”)。この状況では、ドライバが警報を煩わしいと感じる可能性が低いので、警報閾値補正部22は、警報閾値を上方に補正しない。
また、図5(a)、(b)、(c)のそれぞれの例では、眠気レベルが警報閾値よりも小さく、且つ、補正判定基準値(車両1の走行開始後、第3の判定時間T3が経過するまでの間に検出された眠気レベルの平均値Sの2倍)よりも眠気レベルが高い状態の合計時間が、第4の判定時間T4以上である(ステップS27の判定が“YES”)。この状況では、ドライバの眠気レベルが、車両1の走行開始後、第3の判定時間T3が経過するまでの間の眠気レベルと比較して大きく上昇しており、眠気や疲労を感じている可能性があるにも関わらず、警報は出力されない。そこで警報閾値補正部22は、警報閾値を下方に補正し、警報が出力される頻度を上昇させる(ステップS28)。
次に、上述した本実施形態の居眠り運転防止装置8による作用効果を説明する。
まず、警報閾値設定部20は、車両1の走行開始後、所定の学習時間が経過するまでの間における操舵角及びヨーレートに基づいて警報閾値を設定し、警報閾値補正部22は、警報閾値の設定後、この設定された警報閾値と検出された眠気レベルとに基づいて、設定された警報閾値を補正するので、ドライバが眠気や疲労を感じていないと考えられる走行開始直後の操舵角及びヨーレートを基準として警報閾値を設定することができると共に、実際に検出された眠気レベルと警報閾値との関係に応じて、適切な頻度で警報が出力されるように警報閾値を補正することができ、これにより、ドライバの顔の状態や生体情報を必要とせず、且つ、ドライバの操作負担を増大させることなく、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。
特に、警報閾値補正部22は、学習時間よりも長い第1の判定時間T1にわたって、設定された警報閾値よりも高い眠気レベルが継続して検出された場合、警報閾値を上方に補正するので、ドライバがそれほど眠気や疲労を感じておらず、眠気レベルが警報閾値を超えたことにより警報が出力された後も第1の判定時間T1にわたって運転を継続している場合に、警報閾値を上方に補正し、警報が出力される頻度を低下させることができ、これにより、ドライバに煩わしさを感じさせることなく、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。
また、警報閾値補正部22は、学習時間よりも長い第2の判定時間T2の間に、検出された眠気レベルが設定された警報閾値を超えた回数が所定の判定回数以上である場合、警報閾値を上方に補正するので、ドライバがそれほど眠気や疲労を感じておらず、第2の判定時間T2の間に警報が判定回数以上出力されたにも関わらず運転を継続している場合に、警報閾値を上方に補正し、警報が出力される頻度を低下させることができ、これにより、ドライバに煩わしさを感じさせることなく、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。
また、警報閾値補正部22は、車両1の走行開始後、学習時間よりも長い第3の判定時間T3が経過するまでの間に検出された眠気レベルの平均値Sの2倍である補正判定基準値を算出し、この算出した補正判定基準値が設定された警報閾値より小さく、且つ、補正判定基準値よりも高い眠気レベルが検出された合計時間が、学習時間よりも長い第4の判定時間T4以上である場合、警報閾値を下方に補正するので、ドライバの眠気レベルが、車両1の走行開始後、第3の判定時間T3が経過するまでの間の眠気レベルと比較して大きく上昇し、その状態が合計で第4の判定時間T4以上維持されており、ドライバが眠気や疲労を感じている可能性が高い場合に、警報閾値を下方に補正し、警報が出力される頻度を上昇させることができ、これにより、適切なタイミングで警報を出力してドライバの居眠り運転を防止することができる。
最後に、居眠り運転防止装置8の変形例について説明する。
上述した実施形態においては、眠気レベルを検出するための眠気データとして操舵角及びヨーレートが使用されるが、その他の運転操作及び/又は車両1の挙動に関する情報(例えば、ブレーキ踏力、車速、加減速度、ヨー加速度等)を眠気データとして使用してもよい。
1 車両
2 操舵角センサ
4 車速センサ
6 ヨーレートセンサ
8 居眠り運転防止装置
10 出力装置
12 ディスプレイ
14 スピーカ
16 眠気レベル検出部
18 警報出力部
20 警報閾値設定部
22 警報閾値補正部
24 記憶部

Claims (3)

  1. ドライバの居眠り運転を防止する居眠り運転防止装置であって、
    ドライバによる運転操作及び/又は車両の挙動に基づきドライバの眠気レベルを検出する眠気レベル検出手段と、
    上記眠気レベル検出手段により検出された眠気レベルが所定の警報閾値よりも高い場合に警報を出力する警報出力手段と、
    車両の走行開始後、所定の学習時間が経過するまでの間における上記運転操作及び/又は車両の挙動に基づいて上記警報閾値を設定する警報閾値設定手段と、
    上記警報閾値の設定後、この設定された警報閾値と検出された眠気レベルとに基づいて、上記設定された警報閾値を補正する警報閾値補正手段と、を有し、
    上記警報閾値補正手段は、車両の走行開始後、上記学習時間よりも長い第3の判定時間が経過するまでの間に検出された眠気レベルの平均値に比例する補正判定基準値を算出し、この算出した補正判定基準値が上記設定された警報閾値より小さく、且つ、上記補正判定基準値よりも高い眠気レベルが検出された合計時間が、上記学習時間よりも長い第4の判定時間以上である場合、警報閾値を下方に補正することを特徴とする居眠り運転防止装置。
  2. 上記警報閾値補正手段は、上記学習時間よりも長い第1の判定時間にわたって、上記設定された警報閾値よりも高い眠気レベルが継続して検出された場合、警報閾値を上方に補正する請求項1に記載の居眠り運転防止装置。
  3. 上記警報閾値補正手段は、上記学習時間よりも長い第2の判定時間の間に、上記検出された眠気レベルが上記設定された警報閾値を超えた回数が所定の判定回数以上である場合、警報閾値を上方に補正する請求項1又は2に記載の居眠り運転防止装置。
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