JP6225425B2 - スラブの幅圧延方法およびカリバー付き幅圧延ロール - Google Patents

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Description

本発明は、熱間圧延工程におけるスラブの幅圧延方法およびスラブの幅圧延に用いられるカリバー付き幅圧延ロールに関する。
熱間圧延工程における粗圧延機は、複数個の横型圧延機および竪型圧延機によって構成され、加熱されたスラブを所定の板幅および板厚に圧延する装置である。この熱間圧延工程においては、竪型圧延機による幅圧延後に、スラブ断面における端部のみが盛り上がり、それが横型圧延機により水平圧延されることで、クロップと呼ばれる先尾端非定常部が発生する。そして、このクロップは通板安定性の観点から仕上圧延前にカットされ、いわゆるクロップロスとなるため、歩留まりが低下する。
従来、このクロップロスを低減するために、垂直ロールで通常の幅殺し(幅圧延)を行う直前にスラブの先端部または後端部の一方または両方を押圧してスラブ両エッジ部に圧縮成形部を予成形することでフィッシュ・テール(クロップ)を減少させる方法(例えば、特許文献1参照。)や、幅圧延を行うロールの手前側に材料の先端側の両縁部を狭幅に変形させるためのプレス装置の導入(例えば、特許文献2参照。)等が行われている。
特開昭58−135703号公報 特開昭55−70403号公報
上記従来の垂直ロールで押圧する方法では、スラブ先端を予成形するため、圧延パス回数が増加する。そのため、幅圧延工程がネックとなった場合には、生産性を低下させる要因となる。一方、プレス装置の導入には、数十億円程度の大規模な投資が必要となり、コスト増加の要因となる。
そこで、本発明においては、熱間圧延工程において生産性を低下させず、大規模な投資を必要とすることなく、クロップロスを低減することが可能なスラブの幅圧延方法およびカリバー付き幅圧延ロールを提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意研究の結果、カリバー付き幅圧延ロールの底幅量Bが小さいほど、また、カリバー鍔角度θが小さくなるほど、ドッグボーンのピーク位置がスラブ幅のより内側に入り、かつピーク高さも低くなるため、クロップ長も短くなり、熱間圧延工程における歩留まりが向上するが、底幅量Bとカリバー鍔角度θが小さくなりすぎると、スラブの噛み込み性が悪化し、特にカリバー鍔角度θの範囲が所定範囲から逸脱すると、板エッジ部において線状疵が発生することを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の厚さTのスラブの幅圧延方法に用いられ、カリバー鍔長さLにおいてカリバー鍔角度θが一定であるカリバー付き幅圧延ロールは、カリバー底幅量をB、カリバー鍔長さをL、スラブがカリバーに噛み込む際の余裕代をMとしたとき、
B/T<1.0,
13°≦θ≦19°または21°≦θ≦25°,
B+2Ltanθ≧T+M
であることを特徴とするものである。
このカリバー付き幅圧延ロールを備えた粗圧延機によりスラブの幅圧延を行うと、幅圧延時にエッジの倒れが発生することなく、また、幅圧延後の非圧延側のドッグボーン形状が緩やかになり水平後に倒れ込みが発生することもないため、板エッジ部における線状疵の発生を防止することができ、クロップ長を短くして、熱間圧延工程における歩留まりを向上させることができる。
本発明によれば、熱間圧延工程において生産性を低下させず、大規模な投資を必要とすることなく、クロップロスを低減することが可能となる。
本発明の実施の形態における熱間圧延工程における粗圧延機の基本構成を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 カリバー底幅量とクロップ長との関係をグラフに示した図である。 カリバー鍔角度とクロップ長との関係をグラフに示した図である。 カリバー鍔角度と疵発生率との関係をグラフに示した図である。 カリバー鍔角度θが13°未満、13°以上25°以下、25°超の場合のそれぞれの竪ロールによる幅圧延および水平ロールによる水平圧延の様子を示す説明図である。 竪ロールの底幅比(B/T)とカリバー鍔角度θとの関係で本発明の範囲をグラフに示した図である。
図1は本発明の実施の形態における熱間圧延工程における粗圧延機の基本構成を示す平面図、図2は図1のA−A断面図である。
図1において、本発明の実施の形態における粗圧延機は、幅圧延用のカリバー付き幅圧延ロールとしての一対の竪ロール1と、竪ロール1により幅圧延されてドッグボーン形状になったスラブSの上下面を圧延する一対の水平ロール2とを有する。竪ロール1および水平ロール2は、図示しない駆動部およびロール保持手段に連設されている。
竪ロール1は、図2に示すように、カリバー底幅量をB、カリバー鍔長さをL、カリバー鍔角度をθ、スラブSの厚さをT、スラブSがカリバーに噛み込む際の余裕代をMとしたとき、
B/T<1.0 ・・・(1)
13°≦θ≦25° ・・・(2)
B+2Ltanθ≧T+M ・・・(3)
の条件を満たすように形成されたものである。
図3は竪ロール1のカリバー底幅量Bと、竪ロール1により250mm幅圧延されてドッグボーン形状になったスラブSの上下面を水平ロール2により1パス当たり15〜60mmで合計250mm圧延した後のフィッシュテール(クロップ)長との関係を示している。なお、スラブSの初期の厚さTは280mm、幅Wは1200mmである。また、カリバー鍔角度θは14°と25°の2水準とした。図3から分かるように、どちらのカリバー鍔角度θでもカリバー底幅量BがスラブSの厚さTに対して小さくなる程、クロップ長は減少している。これは、カリバー底幅量BがスラブSよりも小さい場合、ドッグボーンの増肉部が幅中央方向にシフトして、ドッグボーンの高さが低減され、その後の水平ロール2による上下圧延時の長手方向へのクロップ変形が減少するためである。
図4は竪ロール1のカリバー鍔角度θと、竪ロール1により250mm幅圧延されてドッグボーン形状になったスラブSの上下面を水平ロール2により1パス当たり15〜60mmで合計250mm圧延した後のフィッシュテール(クロップ)長との関係を示している。なお、スラブSの初期の厚さTは280mm、幅Wは1200mmである。また、竪ロール1のカリバー底幅量Bは220mmと280mmの2水準とした。図4から分かるように、どちらのカリバー底幅量Bでもカリバー鍔角度θが小さくなる程、クロップ長は減少している。
但し、このカリバー鍔角度θについては、13°未満または25°超では、板エッジ部において線状疵が発生する。図5はカリバー鍔角度と疵発生率との関係を示している。図5に示すように、カリバー鍔角度θが13°以上25°以下では、板エッジ部に線状疵は発生しないが、13°未満ではカリバー鍔角度θが小さくなるにつれて線状疵の発生率が高くなり、25°超ではカリバー鍔角度θが大きくなるにつれて線状疵の発生率が高くなっている。
図6はカリバー鍔角度θが13°未満、13°以上25°以下、25°超の場合のそれぞれの竪ロール1による幅圧延および水平ロール2による水平圧延の様子を示す説明図である。図6中の丸印は、不良発生箇所を示している。図6に示すように、13°≦θ≦25°の場合、圧延後のスラブSの形状は良好であり、水平ロール2による水平圧延後に板エッジ部において線状疵の発生もない。一方、θ<13°では、竪ロール1による幅圧延時にスラブSの最エッジコーナー部がスラブSの上面側および下面側に摺り上げられて折り込まれるため、水平ロール2による水平圧延後の板エッジ部に疵が発生する。また、θ>25°では、竪ロール1による幅圧延後のスラブSの形状が急峻になることにより、水平ロール2による水平圧延時にエッジ部が倒れ込むことで、板エッジ部に疵が発生する。
前述の式(3)は、竪ロール1のカリバーにスラブSが噛み込む際の条件である噛込限界を示している。式(3)の左辺は竪ロール1の厚み方向の鍔端部の間隔を表しており、これが幅圧延するスラブSの厚さTに噛み込み余裕代Mを加えた値以上でないと竪ロール1にスラブSを噛み込むことができない。図7は横軸を底幅比B/T(竪ロール1の底幅量BとスラブSの厚さTとの比)、縦軸をカリバー鍔角度θとして、本発明の範囲をグラフに示した図である。ここで、カリバー鍔長さLは、通常100mm〜250mm程度であるが、本実施形態においては150mmとした。また、噛み込み余裕代Mは、本実施形態においては2mmとしているが、これは適宜調整される量である。式(3)の条件を満たさないと、竪ロール1にスラブSを噛み込むことができないため、底幅比B/Tの下限は、カリバー鍔角度θと噛み込み限界から決まる。
以上のことから、本実施形態における竪ロール1のカリバー底幅比B/T、カリバー鍔長さL、カリバー鍔角度θは、前述の式(1)〜(3)を満たすものとしている。この竪ロール1によりスラブSの幅圧延を行うと、幅圧延時にエッジの倒れが発生することなく、また、幅圧延後の非圧延側のドッグボーン形状が緩やかになり水平後に倒れ込みが発生することもない。そのため、板エッジ部における線状疵の発生を防止することができ、クロップ長を短くして、熱間圧延工程における歩留まりを向上させることができる。これにより、熱間圧延工程において生産性を低下させず、大規模な投資を必要とすることなく、クロップロスを低減することが可能となる。
本発明のスラブの幅圧延方法およびカリバー付き幅圧延ロールは、熱間圧延工程における加熱されたスラブの所定の板幅および板厚への圧延に有用である。
1 竪ロール
2 水平ロール
S スラブ

Claims (6)

  1. カリバー鍔長さLにおいてカリバー鍔角度θが一定であるカリバー付き幅圧延ロールによるスラブの幅圧延方法であって、
    前記カリバー付き幅圧延ロールのカリバー底幅量をB、カリバー鍔長さをL、前記スラブの厚さをT、前記スラブが前記カリバーに噛み込む際の余裕代をMとしたとき、
    B/T<1.0,
    13°≦θ≦19°または21°≦θ≦25°,
    B+2Ltanθ≧T+M
    であることを特徴とするスラブの幅圧延方法。
  2. 13°≦θ≦14°である請求項1記載のスラブの幅圧延方法。
  3. θ=25°である請求項1記載のスラブの幅圧延方法。
  4. 厚さTのスラブの幅圧延に用いられ、カリバー鍔長さLにおいてカリバー鍔角度θが一定であるカリバー付き幅圧延ロールであって、
    カリバー底幅量をB、カリバー鍔長さをL、前記スラブが前記カリバーに噛み込む際の余裕代をMとしたとき、
    B/T<1.0,
    13°≦θ≦19°または21°≦θ≦25°,
    B+2Ltanθ≧T+M
    であるカリバー付き幅圧延ロール。
  5. 13°≦θ≦14°である請求項4記載のカリバー付き幅圧延ロール。
  6. θ=25°である請求項4記載のカリバー付き幅圧延ロール。
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