JP6224696B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は太陽電池モジュールに関するものである。
近年の環境保護の機運の高まりに伴い、環境負荷の少ない太陽光発電システムが注目されている。太陽光発電システムの普及を拡大するために、太陽電池モジュールの変換効率を高めることが求められている。
特開平10−284747号公報に開示された太陽電池モジュールでは、太陽電池素子以外の場所への入射光を太陽電池モジュール内で反射させて、その反射光を太陽電池素子へ誘導して変換効率を高めている。
特開平10−284747号公報に開示された太陽電池モジュールでは、裏面保護部材が太陽電池素子よりも裏面側に位置しているため、裏面保護部材の表面で反射した反射光の一部が太陽電池素子の裏面に入射しやすい。しかしながら、太陽電池素子の裏面は、ほぼ全面に集電電極が設けられている場合がある。そのため、太陽電池素子の裏面に入射される光は、光電変換に寄与しにくい。
本発明の目的の1つは、簡易な構造で変換効率を高めた太陽電池モジュールを提供することである。
本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールは、第1面および該第1面の裏面に位置する第2面を有する透光性基板と、前記第2面上に配置された透光性を有する第1保護層と、該第1保護層に接する第1主面および該第1主面の裏側に位置する第2主面を有する複数の太陽電池素子と、隣り合う太陽電池素子同士を電気的に接続するインナーリードと、複数の前記太陽電池素子の周囲から該太陽電池素子上にかけて前記第2主面を覆うように配置されるとともに、前記第2面に接する有色部を有する第2保護層と、を備える。さらに、本実施形態では、前記第1保護層は、複数の前記太陽電池素子の周囲に孔部を有し、前記第2保護層は、複数の前記太陽電池素子の周囲から前記第1保護層の前記孔部にかけて配置されているとともに前記有色部が前記孔部内を通って前記第2面に接しており、前記孔部は、前記第1面側から平面視したときに、前記インナーリードを避けるように設けられている。
本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールによれば、太陽電池素子に入射する光の量を増大させることができるため、変換効率が高まる。
第1実施形態に係る太陽電池モジュール1Aを示す図であり、図1(a)は受光面側から見た平面図、図1(b)は図1(a)をA−A’断面で見た断面図であり、図1(c)は図1(a)をB−B’断面で見た断面図である。 図1に示す太陽電池モジュール1Aの積層構成を分解して示す斜視図である。 図1に示す太陽電池モジュール1Aに入射する光の経路を示すモデル図である。 試験に用いた太陽電池モジュールを示す図であり、図4(a)は第1実施形態の太陽電池モジュール1Aに相当する試験体と、比較対象となる従来の太陽電池モジュール10に相当する試験体の平面図であり、図4(b)は図4(a)のC−C’断面で見た第1実施形態の太陽電池モジュール1Aの断面図であり、図4(c)は図4(a)のC−C’断面で見た従来の太陽電池モジュール10の断面図である。 第2実施形態に係る太陽電池モジュール1Bを示す図であり、図5(a)は太陽電池モジュール1Bを受光面側から見た平面図を示し、図5(b)は図5(a)をD−D’断面で見た断面図である。 第3実施形態に係る太陽電池モジュール1Cの積層構成を分解して示す斜視図である。 第3実施形態に係る太陽電池モジュール1Cを示す図であり、図1(b)に相当する断面図である。 第4実施形態に係る太陽電池モジュール1Dを示す図であり、図1(b)に相当する断面図である。
本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
≪第1実施形態≫
本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュール1Aは、図1に示すように、主として光を受光する表面1a(透光性基板2の一主面にも相当する)と表面1aの裏面に相当する裏面1b(裏面保護部材6の一主面にも相当する)とを有している。そして、太陽電池モジュール1Aは、表面1a側から順に、透光性基板2と、第1被覆部材に相当する第1保護層3aまたは第2被覆部材に相当する第2保護層3bと、インナーリード5で互いに接続された複数の太陽電池素子4と、第3被覆部材に相当する第3保護層3cと、裏面1bを保護する裏面保護部材6と、端子ボックス7とを備えている。
次に、太陽電池モジュールを構成する部材について説明する。
透光性基板2は、太陽電池モジュール1Aの基板として機能する。透光性基板2は、図1に示すように、太陽電池モジュール1Aの表面1aに相当する第1面2aと、第1面2aの裏面に相当する第2面2bを有する。また、第2面2bは、凹部2cを有している。
透光性基板2の材質としては、例えば、白板強化ガラス、ソーダライムガラス、アクリル樹脂を用いることができる。例えば、透光性基板2が白板強化ガラスである場合は、太陽電池モジュール1Aに必要な強度を得る観点から、厚みが約2.5mm〜4.5mmであればよい。また、透光性基板2の凹部2cは、例えば、透光性基板2の作製時にエンボス加工されたロール等を用いて形成することができる。この凹部2cは、例えば、平面視して直径が約0.5mm〜0.8mmの角の丸い菱形状で深さが約0.05mm〜0.5mmの凹部が、1mm〜1.2mmの間隔で縦横に整列することで形成されている。
また、凹部2cは、保護層3との接着性を高める機能を有する。さらに、凹部2cでは、透光性基板2の屈折率と異なる物質に接した界面において、光を反射(例えば、拡散反射)させることができる。一方で、凹部2cにおいて、透光性基板2の屈折率と同等の物質に接している界面では、光をほぼ透過させることができる。
保護層3は、透光性基板2の第2面2b側に配置されており、太陽電池素子4を封止して保護する部材である。保護層3は、第1保護層3a、第2保護層3bおよび第3保護層3cを有している。
第1保護層3aは、透光性基板2の第2面2bと太陽電池素子4の受光面4a(第1主面)との間に配置される。第1保護層3aは、透光性基板2と同等の屈折率を有する材料で形成される。例えば、透光性基板2が白板強化ガラス(屈折率:1.50〜1.54)である場合、第1保護層3aには、透明なEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)樹脂(屈折率:1.50〜1.54)を用いることができる。
このように、透光性基板2と第1保護層3aとの屈折率を整合させることによって、透光性基板2と第1保護層3aとの界面で生じる光の反射を低減できる。これにより、透光性基板2の第1面2aに入射した光が、太陽電池素子4の受光面4aに入射しやすくなる。また、第1保護層3aの厚みは、約0.3mm〜0.8mmであればよい。これにより、第1保護層3aは、光の透過性を維持するとともに、太陽電池素子4を保護しやすい。なお、第1保護層3aは、透光性基板2が白板強化ガラスである場合、PE(ポリエチレン)またはPVB(ポリビニルブチラール)などの熱硬化性樹脂を用いることができる。なお、透光性基板2がソーダライムガラス(屈折率:1.51〜1.52)またはアクリル樹脂(屈折率:1.48〜1.57)であっても、第1保護層3aには、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、PE(ポリエチレン)またはPVB(ポリビニルブチラール)等を用いることができる。
また、本実施形態では、上述したように、透光性基板2の第2面2bに複数の凹部2cを設けてもよい。この複数の凹部2cは、第1保護層3aの厚みよりも小さい。これにより、透光性基板2の凹部2cにおいてアンカー効果が生じるため、透光性基板2と第1保護層3aとの接着力が高まる。
第2保護層3bは、第1保護層3aと重ならないように、少なくとも複数の太陽電池素子4の周囲に 配置されている。このとき、第2保護層3bは、各々の太陽電池素子4の全周囲に亘って配置されていなくてもよい。また、第2保護層3bは、複数の太陽電池素子4が平面的にマトリクス状に配置されている場合に、このマトリクス状に配置された太陽電池素子群の周囲に配置されていてもよい。
さらに、第2保護層3bは、透光性基板2の第2面2b(凹部2c)と接するように配置されている。本実施形態において、第2保護層3bは、少なくとも透光性基板2の第2面2bと接着する部分において有色部3b1を有している。この有色部3b1は、透光性基板2および第1保護層3aよりも高い屈折率を有している。
本実施形態では、第2保護層3bが有色部3b1を有しているため、入射光9が透光性基板2の第2面2bと第2保護層3bの有色部3b1との接する面(界面)で反射しやすくなる。このような光の反射は透光性基板2と第2保護層3bの有色部3b1との屈折率差によって生じるとも言える。有色部3b1は、光の反射率を高める観点から白色や銀色などの反射率の高い色を用いるとよい。さらに、本実施形態では、図1(b)に示すように、透光性基板2と第2保護層3bの有色部3b1とが接触する透光性基板2の第2面2bに複数の凹部2cを設けてもよい。このような形態であれば、透光性基板2の複数の凹部2cと有色部3b1との界面で拡散反射が発生しやすくなる。拡散反射した入射光9は、図3に示すように、透光性基板2の第1面2aと凹部2cとの間で多重反射しつつ、透光性基板2内を面内方向に広がる。そして、透光性基板2から第1保護層3aに達した反射光(入射光9)は、太陽電池素子4の受光面4aに入射する。この入射光9は、太陽電池素子4の受光面4aに入射されるため、光電変換に寄与しやすい。
このように、本実施形態では、太陽電池素子4の受光面4aに直接入射できない光を、第2保護層3bを利用して反射させることによって、受光面4aに入射させている。具体的に、本実施形態では、太陽電池素子4の受光面4aから外れた太陽電池素子4周囲の部分、例えば隣り合う太陽電池素子4間の隙間部に入射された光を、この隙間部に配置される第2保護層3bと透光性基板2との界面における反射を利用して反射光として太陽電池素子4の受光面4aに入射している。これにより、本実施形態では、受光量が増大するため、変換効率が高まる。
また、本実施形態では、太陽電池素子4の受光面4aよりも透光性基板2側の位置で反射を生じさせているため、太陽電池素子4の裏面4b(第2主面)よりも受光面4aに反射光を入射させやすい。その結果、光電変換に寄与しやすい光を効率良く太陽電池素子4に入射させることができる。
このような第2保護層3bとしては、0.3mm〜0.8mmの厚みの白色の樹脂を用いればよい。具体的に、第2保護層3bは、反射率の高い二酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウムなどの白色無機顔料を着色剤として混練したEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、PE(ポリエチレン)、PVB(ポリビニルブチラール)などの熱硬化性樹脂を用いることができる。例えば、第2保護層3bの母材に透明なEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)を用い、白色無機顔料として二酸化チタンを用いた場合は、屈折率が1.50〜1.54の透明なEVA中に、屈折率が2.54の二酸化チタンの微細な粒子が分散することになる。これにより、このような第2保護層3は、二酸化チタンの粒子によって白色に見える。このような第2保護層3bの屈折率は約2.5となり、透光性基板2および第1保護層3aの屈折率よりも高くなる。また、二酸化チタンは、比較的反射率が高いことから、第2保護層3bの反射率は80%〜95%となる。このような第2保護層3bを透光性基板2の第2面2bに接着することで、その接着される部分が有色部3b1となる。なお、本実施形態の第1保護層3aは、透明な樹脂に着色剤を含有したものに限られない。例えば、もともと有色の樹脂を用いてもよい。
第3保護層3cは、太陽電池素子4の裏面4b側を保護する樹脂である。太陽電池素子4を保護する観点から、厚さ約0.3mm〜0.8mmの樹脂を第3保護層3cとして用いるとよい。このような第3保護層3cとしては、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)以外にPE(ポリエチレン)、PVB(ポリビニルブチラール)などの熱硬化性樹脂などを用いることができる。
なお、第1保護層3aは、太陽電池素子4と同じ面積のものに限られない。例えば、太陽電池モジュール1を第1面2a側から見たときに、太陽電池素子4の面積よりも大きい面積の第1保護層3aを用いてもよい。これにより、第2保護層3bの有色部3b1が透光性基板2と太陽電池素子4との間に侵入しにくくなる。その結果、有色部3b1による遮光の発生を低減できるため、太陽電池素子4の受光量が低下しにくくなる。このとき、第1保護層3aは、太陽電池素子4よりも大きくなっている部分の幅が、隣り合う太陽電池素子4間の間隔よりも小さい。より具体的には、隣り合う太陽電池素子4同士の間隔内に第2保護層3bの有色部3b1が配置されている場合は、第1保護層3aが太陽電池素子4の外周部からはみ出した領域における幅(はみ出した方向の幅)は、上記間隔の幅(太陽電池素子4間の方向の幅)の半分よりも小さければよい。
太陽電池素子4は、入射した光を電気に変換する機能を有している。このような太陽電池素子4は、例えば、単結晶シリコンや多結晶シリコン等からなる基板と、この基板の表面(上面)および裏面(下面)に設けられた電極とを有している。基板の表面に配置される電極は、バスバー電極やフィンガー電極と呼ばれ、有効受光面積(太陽電池素子面積−電極面積)を大きくする観点から小面積で集電できるように形成される。また太陽電池素子4の受光面4aは、入射光の表面反射を低減して変換効率を向上するために反射防止膜やテクスチャ構造が設けられている。単結晶シリコン基板または多結晶シリコン基板を有する太陽電池素子4は、四角形状である。このとき、太陽電池素子4の1辺の大きさは、例えば、100mm〜200mmであればよい。
なお、太陽電池素子4の種類は、特に制限されない。例えば、アモルファスシリコン、CIGSまたはCdTeなどの材料より成る薄膜系の太陽電池素子が採用されてもよい。上述した薄膜系の太陽電池素子は、例えば、ガラス基板上に、アモルファスシリコン層、CIGS層またはCdTe層などの光電変換層および透明電極などを適宜積層させたものが利用できる。このような薄膜系の太陽電池素子は、ガラス基板上で光電変換層および透明電極にパターニングを施して集積化することによって得られている。そのため、薄膜系の太陽電池素子では、インナーリード5を用いない。なお、薄膜系の太陽電池素子は、帯状を成している。さらに、太陽電池素子4は、単結晶または多結晶シリコン基板上にアモルファスシリコンの薄膜を形成したタイプであってもよい。
インナーリード5は、隣り合う太陽電池素子4同士を電気的に接続する機能を有している。このようなインナーリード5としては、例えば、太陽電池素子4と接続するための半田が被覆された銅箔などが挙げられる。
裏面保護部材6は、太陽電池モジュール1Aの裏面1bを保護する機能を有している。このような裏面保護部材6は、太陽電池モジュール1Aの裏面1b側に位置する第3保護層3cと接着されている。裏面保護部材6は、透光性基板2との間に保護層3を介して太陽電池素子4およびインナーリード5を挟み込むように配置されている。このような裏面保護部材6には、例えば、厚みが0.3mm〜0.5mmのPVF(ポリビニルフルオライド)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、あるいは、これらを2種以上積層した樹脂を用いることができる。
端子ボックス7は、太陽電池素子4で得られた出力を外部に取り出すものである。端子ボックス7は、箱体と、この箱体内に配置されるターミナル板と、箱体の外部へ電力を取り出す出力ケーブルとを有している。箱体の材料としては、例えば、変性PPE樹脂(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)またはPPO樹脂(ポリフェニレンオキサイド樹脂)が挙げられる。
次に、第1実施形態の太陽電池モジュール1Aと、スーパーストレート構造の従来の太陽電池モジュール1との発電量を比較する試験を行なった。なお、本試験では、太陽電池モジュール中の1枚の太陽電池素子における発電量を測定している。
第1実施形態の太陽電池モジュール1Aは、図4(b)に示すように、インナーリード5が接続された1枚の太陽電池素子4、凹部2cを有する透光性基板2、第1保護層3a、第2保護層3b、第3保護層3cおよび裏面保護部材6と積層して一体化した太陽電池モジュールを用いた。
一方で、比較例としての太陽電池モジュール10は、インナーリード5が接続された1枚の太陽電池素子4、透光性基板2、第1保護層3a、第3保護層3cおよび裏面保護部材6と積層して一体化した太陽電池モジュールを用いた。このように太陽電池モジュール10は、図4(c)に示すように、第2保護層3bを設けていない点で太陽電池モジュール1Aと相違する。
なお、太陽電池モジュール1Aおよび太陽電池モジュール10は、同じ材質の部材を用いた。具体的には、透光性基板2に白板強化ガラス、第1保護層3aに透明のEVA、第2保護層3bおよび第3保護層3cには二酸化チタンの白色無機顔料を混練したEVAを用いている。また、太陽電池モジュール1Aおよび太陽電池モジュール10は、太陽電池素子4に多結晶シリコン基板を用いた太陽電池、裏面保護部材6にPETを用いた。
また、太陽電池素子4の周囲の凹部2cの面積の影響を確認するために、図4に示すように、透光性基板2の第1面2aに太陽電池モジュール1を表面1a側から平面視して、太陽電池素子4の外周から距離δをおいてマスク8を配置し、距離mを2mm、5mm、10mmとしたときに、それぞれの短絡電流Iscの大きさを測定した。第1実施形態の太陽電池モジュール1Aは、従来の太陽電池モジュール10に比べて、短絡電流Iscが約0.5%〜0.9%増大することを確認できた。また、短絡電流Iscは、距離mの大きさに比例して増大していた。これにより、本実施形態では、太陽電池素子4の周囲に配置された第2保護層3bで反射された光を受光面4aに入射させることによって、短絡電流Iscを増大させることができた。その結果、太陽電池モジュールの変換効率が向上した。
≪第2実施形態≫
第2実施形態に係る太陽電池モジュール1Bは、図5に示すように、保護層3の形状が、第1実施形態と異なる。具体的には、第2保護層3bが太陽電池素子4の周囲の透光性基板2の第2面2bに接するとともに、太陽電池素子4の裏面4bにも接している。すなわち、本実施形態において、第2保護層3bは、太陽電池素子4の周囲および裏面4bを覆うように配置されている。よって、本実施形態では第3保護層3cが設けられていない。
本実施形態における第2保護層3bは、第1実施形態と同様に反射率の高い二酸化チタンや炭酸カルシウム、酸化アルミニウムなどの白色無機顔料を混練したEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、PVB(ポリビニルブチラール)などの熱硬化性樹脂であればよい。
本実施形態では、第2保護層3bで太陽電池素子4の周囲および裏面4bを覆っているため、受光量を増大しつつ、第1実施形態と比較して使用材料を低減できる。その結果、本実施形態では、より簡素な構造の太陽電池モジュールとすることができる。このような第2保護層3bは、例えば、予め太陽電池素子4の周囲に相当する部分の厚みを大きくした樹脂シートを用いて形成されてもよい。
≪第3実施形態≫
第3実施形態に係る太陽電池モジュール1Cは、図6に示すように、保護層3の形状が、第1実施形態および第2実施形態と異なる。具体的には、本実施形態において、第1保護層3aは、複数の太陽電池素子4の周囲に対応する位置に孔部3a1を有している。そのため、第1保護層3aは、太陽電池モジュール1を表面1a側から平面視したときに、太陽電池素子4と重ならない部分に複数の孔部3a1が設けられたシート状の部材で構成される。このような第1保護層3aは、シート状の保護層を打ち抜き加工することで形成できる。
また、本実施形態において、第2保護層3bは、複数の太陽電池素子4の周囲から第1保護層3aの孔部3a1にかけて配置されているとともに有色部3b1が孔部3a1内を通って透光性基板2の第2面2bに接している。これにより、第1実施形態および第2実施形態と同様に、透光性基板2の第2面2bと有色部3b1との界面で光を反射させることができる。なお、本実施形態では、第2実施形態と同様に、第3保護層3cが設けられていない。
このように、本実施形態では、孔部3a1を設けた第1保護層3aを用いることによって、太陽電池モジュール1Cを積層して一体化する際に、第1保護層3aを配置する工数を省略できる。すなわち、個々の太陽電池素子4に応じて第1保護層3aを設ける場合よりも生産性を高めることができる。
また、本実施形態では、図6および図7に示すように、第2保護層3bが、複数の太陽電池素子4の周囲から該太陽電池素子4間の間隔内に位置する第1保護層3aの孔部3a1にかけて配置されているとともに有色部3b1が孔部3a1内を通って透光性基板2の第2面2bに接していてもよい。これにより、隣り合う太陽電池素子4同士の隙間部(間隔)においても光を反射させることができるため、太陽電池素子4の受光量をより増大させることができる。
なお、孔部3a1は太陽電池モジュール1Cを第1面2a側から平面視したときにインナーリード5を避けるように設けてもよい。これにより、インナーリード5を保護層3(第1保護層3aおよび第2保護層3b)でより確実に封止できる。
≪第4実施形態≫
本発明の第4実施形態に係る太陽電池モジュール1Dは、図8に示すように、第1保護層3aおよび第2保護層3bの構成が第1実施形態乃至第3実施形態と異なる。具体的には、第1保護層3aは、透光性基板2の主面と略同じ面積の主面を持つシート状部材で構成されており、透光性基板2と太陽電池素子4との間に配置されている。また、第2保護層3bは、太陽電池モジュール1Cを表面1a側から平面視したときに、隣り合う太陽電池素子4の間に位置する部位に有色部3a1として塗布材が設けられている。この塗布材は、樹脂等の母材に塗布材を設けた形態でもよいが、透光性基板2の第2面2bに塗布材を設けた形態であってもよい。
このような塗布材としては、白色または銀色などの反射率が高い色に着色された塗料を用いればよい。このような第2保護層3bは、例えば、二酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウムなどの無機顔料を混練した樹脂塗料を透光性基板2の第2面2bに塗布した後に乾燥させるセラミック塗装によって形成することができる。
本実施形態では、スーパーストレート構造に近付けることによって、より簡素な構造にすることができるため、生産性が高まる。
1、1A、1B、1C、1D:太陽電池モジュール
1a:表面
1b:裏面
2:透光性基板
2a:第1面
2b:第2面
2c:凹部
3:保護層
3a:第1保護層
3a1:孔部
3b:第2保護層
3b1:有色部
3c:第3保護層
4:太陽電池素子
4a:受光面(第1主面)
4b:裏面(第2主面)
5:インナーリード
6:裏面保護部材
7:端子ボックス
8:マスク
9:入射光
10:太陽電池モジュール

Claims (7)

  1. 第1面および該第1面の裏面に位置する第2面を有する透光性基板と、
    前記第2面上に配置された透光性を有する第1保護層と、
    該第1保護層に接する第1主面および該第1主面の裏側に位置する第2主面を有する複数の太陽電池素子と、
    隣り合う太陽電池素子同士を電気的に接続するインナーリードと、
    数の前記太陽電池素子の周囲から該太陽電池素子上にかけて前記第2主面を覆うように配置されるとともに、前記第2面に接する有色部を有する第2保護層とを備え
    前記第1保護層は、複数の前記太陽電池素子の周囲に孔部を有し、
    前記第2保護層は、複数の前記太陽電池素子の周囲から前記第1保護層の前記孔部にかけて配置されているとともに前記有色部が前記孔部内を通って前記第2面に接しており、
    前記孔部は、前記第1面側から平面視したときに、前記インナーリードを避けるように設けられている、太陽電池モジュール。
  2. 前記透光性基板は、前記有色部が接している前記第2面に前記第1保護層の厚みよりも小さい複数の凹部を有する、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記第2保護層の前記有色部は、着色された樹脂を含む、請求項1または請求項のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記樹脂は、白色に着色されている、請求項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記第2保護層の前記有色部は、着色された塗布材を含む、請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記太陽電池素子は、互いに間隔を空けて配置されており
    前記第2保護層は、前記太陽電池素子間の間隔内にも配置されている、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記第1保護層は、前記第1面側から見たときに、前記太陽電池素子の外周部からはみ出した領域を有しており、
    前記第1保護層がはみ出した方向において、前記領域の幅は、前記間隔の幅よりも小さい、請求項に記載の太陽電池モジュール。
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