以下に記載する例示的な無線通信システム及び装置は無線通信システムを利用し、放送サービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データなどの種々の通信を提供するために広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(Long Term Evolution)無線アクセス、3GPP LTE−A又はLTE−Advanced(Long Term Evolution Advanced)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband)、WiMax、又はいくつかの他の変調技術に基づき得る。
特に、以下に記載する例示的な無線通信システム/装置は、ドコモ5Gホワイトペーパー(NTTドコモ;2014年7月)の様々な文書に記載された無線技術に従って設計することができる。更に、以下に記載する例示的な無線通信システム/装置は、「第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト」(ここでは3GPPと表記する)という名称の団体により提供される標準、例えば:3GPP R2-145410, ”Introduction of Dual Connectivity”; 3GPP TS36.321 Vl2.3.0,”E-UTRAN MAC Protocol Specification”;3GPP TS36.300 Vl2.3.0, “E-UTRAN RRC protocol description”; 3GPP TS36.300 V2.3.0, “E-UTRAN and E-UTRAN overall description”:の一つ以上の標準をサポートするように設計することができる。上記の標準及び文書は参照することによりそれらの全内容が明示的に本明細書に組み込まれる。
図1は本発明の一実施形態によるマルチアクセス無線通信システムを示す。アクセスネットワーク(AN)100は複数のアンテナ群を含み、一つの群はアンテナ104及び106を含み、もう一つの群はアンテナ108及び110を含み、追加の群はアンテナ112及び114を含む。図1において、各アンテナ群につき2つのアンテナのみを示すが、もっと多数又は少数のアンテナを各アンテナ群に使用してもよい。アクセス端末(AT)116はアンテナ112及び114と通信状態にあり、アンテナ112及び114は情報をアクセス端末116へ順方向リンク120を介して送信し、アクセス端末116からの情報を逆方向リンク118を介して受信する。アクセス端末(AT)122はアンテナ106及び108と通信状態にあり、アンテナ106及び108は情報をアクセス端末(AT)122へ順方向リンク126を介して送信し、アクセス端末(AT)122からの情報を逆方向リンク124を介して受信する。FDDシステムでは、通信リンク118,120,124及び126は通信のために異なる周波数を使用することができる。例えば、順方向リンク120は逆方向リンク118で使用される周波数と異なる周波数を使用することができる。
各群のアンテナ及び/又はそれらのアンテナが通信するように設計されたエリアはしばしばアクセスネットワークのセクタと呼ばれている。本実施形態では、各アンテナ群はアクセスネットワーク100によりカバーされるエリアの1つのセクタ内のアクセス端末と通信するように設計される。
順方向リンク120及び126を経由する通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116及び122の順方向リンクの信号対雑音比を向上させるために、ビームフォーミング技術を利用することができる。また、そのカバレッジエリア中にランダムに散在するアクセス端末への送信のためにビームフォーミング技術を利用するアクセスネットワークは、単一のアンテナでその全アクセス端末へ送信するアクセスネットワークよりも、隣接するセル内の端末への干渉を起こしにくい。
アクセスネットワーク(AN)は端末と通信するために使用する固定局又は基地局とすることができ、アクセスポイント、ノードB、基地局、エンハンスド基地局、エボルブドノードB(eNB)等とも称されている。アクセス端末(AT)はユーザ装置(UE)、無線通信装置、アクセス端末等とも称されている。
図2は、MIMOシステム200内の送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られる)と、受信機システム250(アクセス端末(AT)又はユーザ装置(UE)としても知られる)との例示的な実施形態を示す簡略ブロック図である。送信機システム210において、複数のデータストリームのトラヒックデータがデータソース212から送信(TX)データプロセッサ214に供給される。
一実施形態では、各データストリームはそれぞれの送信アンテナで送信することができる。TXデータプロセッサ214は、各データストリームのトラヒックデータを当該データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいてフォーマット化し、符号化し、インターリーブして符号化データを提供することができる。
各データストリームの符号化データはOFDM技術を用いてパイロットデータと多重化することができる。パイロットデータは典型的には周知の方法で処理された周知のデータパターンであり、受信システムでチャネル応答を評価するために使用することができる。各データストリームの多重化されたパイロット及び符号データはその後当該データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK,QPSK,M−PSK又はM−QAM)に基づいて変調されて変調シンボルを提供する。各データストリームのデータレート、符号化及び変調はプロセッサ230で実行される命令により決定することができる。
すべてのデータストリームの変調シンボルはその後TX MIMOプロセッサ220へ送信され、このプロセッサは変調シンボルを(例えばOFDMのために)更に処理することができる。TX MIMOプロセッサ220はその後NT個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)222a〜222tに供給する。特定の実施形態によれば、TX MIMOプロセッサ220はデータストリームのシンボル及びそのシンボルを送信するアンテナにビームフォーミング重みを供給する。
各送信機222はそれぞれのシンボルストリームを受信し処理して1以上のアナログ信号を提供し、更にアナログ信号を調整、即ち増幅し、フィルタ処理し、及びアップコンバートしてMIMOチャネルでの送信に適した変調信号を提供する。送信機222a〜222tからのNT個の変調信号はその後それぞれNT個のアンテナ224a〜224tから送信される。
受信機システム250において、送信されてきた変調信号はNRアンテナ252a〜252rにより受信され、各アンテナ252からの受信信号はそれぞれの受信機(RCVR)254a〜254rに供給される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調整、即ちフィルタ処理し、増幅し、及びダウンコンバートし、調整した信号をディジタル化してサンプルを提供し、更にサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
RXデータプロセッサ260は、NR個の受信機254からのNR個の受信シンボルストリームを受信し、特定の受信処理技術に基づいて処理してNT個の「検出」シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ260はその後各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号してデータストリームのトラヒックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は送信機システム210内のTX MIMOプロセッサ220及びTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
プロセッサ270は、以下に述べるように、どのプリコーディング行列を使用するかを周期的に決定する。プロセッサ270は行列インデックス部分とランク値部分とを含むリバースリンクメッセージを形成することができる。
リバースリンクメッセージは通信リンク及び/又は受信データストリームに関する種々の情報を含むことができる。リバースリンクメッセージはその後TXデータプロセッサ238により処理され、このプロセッサはデータソース236からの複数のデータストリームのトラヒックデータも受信し、送信機254a〜254rにより調整され、送信機システム210に返送される。
送信機システム210において、受信機システム250からの変調信号はアンテナ224により受信され、受信機222により調整され、復調器240により復調され、受信機システム250により送信されたリバースリンクメッセージを抽出するためにRXデータプロセッサ242により処理される。プロセッサ230はその後、ビームフォーミング重みの決定のためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、その後抽出したメッセージを処理する。
図3につき説明すると、この図は本発明の一実施形態による通信装置の簡略機能ブロック図を示す。図3に示すように、無線通信システム内の通信装置300は図1のUE(またはAT)116及び122、あるいは、図1の基地局(あるいはAN)を実現するために使用することができ、本無線通信システムはLTEシステムとすることができる。本通信装置300は入力装置302、出力装置304、制御回路306、中央処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、及びトランシーバ314を含むことができる。制御回路306はメモリ310内のプログラムコードをCPU308により実行して、通信装置300の動作を制御する。通信装置300はキーボード又はキーパッド等の入力装置302を介してユーザにより入力される信号を受信し、モニタ又はスピーカ等の出力装置304を介して出力画像及び音声を出力し得る。トランシーバ314は無線信号を受信及び送信するために使用され、受信した信号を制御回路306に送り、制御回路306により発生された信号を送出する。無線通信システム内の通信装置300は図1のAN100を実現するために使用することもできる。
図4は、本発明の一実施形態による、図3に示すプログラムコード312の簡略ブロック図を示す。この実施形態では、プログラムコード312はアプリケーション層400、レイヤ3部分402、及びレイヤ2部分404を含み、レイヤ1部分406に結合される。レイヤ3部分402は一般に無線リソース制御を実行する。レイヤ2部分404は一般にリンク制御を実行する。レイヤ1部分406は一般に物理的接続を実行する。
LTE又はLTE−Aシステムに対して、レイヤ2部分404は無線リンク制御(RLC)層及びメディアアクセス制御(MAC)層を含むことができる。レイヤ3部分402は無線リソース制御(RRC)層を含むことができる。
5Gの無線アクセスのコンセプトはドコモ5Gホワイトペーパーに記載されている。このホワイトペーパーにも記載されている一つの要点は、低周波数帯域及び高周波数帯域を効率的に統合することにある。高周波数帯域はより広いスペクトルの機会を与えるが、高い経路損失のためにカバレッジ制限を有する。そのため、ドコモ5Gホワイトペーパーでは、5Gシステムはカバレッジレイヤ(例えば、マクロセルからなる)とキャパシティレイヤ(例えば、スモールセル又はファントムセルからなる)とからなる2層構造にすることが提案されている。カバレッジレイヤは基本のカバレッジ及びモビリティを提供するために既存の低周波数帯域を使用する。そして、キャパシティレイヤは高いデータレート伝送を提供するために新しい高周波数帯域を使用する。カバレッジレイヤはエンハンストロングタームエボリューション無線アクセス技術(LTERAT)でサポートすることができるが、キャパシティ層は高周波数帯域専用の新無線アクセス技術でサポートすることができる。カバレッジレイヤとキャパシティレイヤとの効率的な統合は、エンハンストLTE無線アクセス技術と新無線アクセス技術との間の密接な連携(デュアルコネクティビティ)により可能になる。
3GPP R2−145410に開示されているデュアルコネクティビティはRRC_CONNECTED中におけるユーザ装置(UE)の一動作モードであり、マスタセル群(即ち、マスタeNB(MeNB)と関連するサービングセルの群で、プライマリセル(PCell)及び任意選択で一以上のセカンダリセル(SCell)を含む)と、セカンダリセル群(即ち、セカンダリeNB(SeNB)と関連するサービングセルの群で、プライマリセルSCell(PSCell)及び任意選択で一以上のセカンダリセルSCellを含む)とで設定される。デュアルコネクティビティに設定されたUEは、X2インタフェースで理想的でない帰路を介して接続される2つのeNB(例えば、MeNB及びSeNB)内の別個のスケジューラによって提供される無線リソースをUEが利用するように設定されることを示す。デュアルコネクティビティの他の詳細は3GPP R2−145410に開示されている。
サービングセル又はサービングセル群においてアップリンクタイムアライメントを維持するために、(MAC制御要素又はランダムアクセスレスポンスメッセージ内の)タイミングアドバンスコマンド及びタイムアライメントタイマが、3GPPTS36.321 V12.3.0に開示されているように、LTEにおいて使用され、以下の通りである。
5.2 アップリンクタイムアライメントの維持
UEはTAGごとに設定可能なタイマ(タイムアライメントタイマ)を有する。タイムアライメントタイマは、UEが関連するTAGに属するサービングセルをアップリンクタイムアラインメントすべきとみなす期間を制御するために使用される[8]。
UEは、
・タイミングアドバンスコマンドMAC制御要素が受信されたとき、
・ そのタイミングアドバンスコマンドを指示されたTAGに対して適用し;
・ 指示されたTAGと関連するタイムアライメントタイマを開始又は再開始し;
・タイムアドバンスコマンドがTAGに属するサービングセルに対するランダムアクセスレスポンスメッセージで受信されるとき、
・ そのランダムアクセスプリアンブルがUEMACで選択されなかった場合:
・ そのタイムアドバンストコマンドをこのTAGに対して適用し;
・ このTAGと関連するタイムアライメントタイマを開始又は再開始し;
・このTAGと関連するタイムアライメントタイマが動作してない場合:
・そのタイミングアドバンスコマンドをこのTAGに対して適用し;
・このTAGと関連するタイムアライメントタイマを開始し;
・競合分析が従属節5.1.5に記載されているように成功でないとみなされるとき、このTAGと関連するタイムアライメントタイマを停止する。
・ さもなければ:
・受信したタイミングアドバンスコマンドを無視する。
・タイミングアライメントタイマが終了するとき:
・ タイムアライメントタイマがpTAGと関連する場合:
・ すべてのサービングセルに対してすべてのHARQバッファをフラッシュし;
・ すべてのサービングセルに対してPUCCH/SRSを開放することをRRCに通知し;
・ 設定されたダウンリンク割り当て及びアップリンクグラントをクリアし;
・ すべての動作しているタイムアライメントタイマを終了したとみなし;
・ そうではなく、タイムアライメントタイマがsTAGと関連する場合、このTAGに属するすべてのサービングセルに対して:
・すべてのHARQバッファをフラッシュし;
・RRCにSRSを開放することを通知する;
サービングセルが属するTAGと関連するタイムアライメントタイマが動作していないとき、UEは、ランダムアクセスプリアンブルの送信を除いて、そのサービングセル上で如何なるアップリンク送信も実行しない。更に、pTAGと関連するタイムアライメントタイマが動作していないとき、UEはPCellでのランダムアクセスプリアンブル送信を除いて、如何なるサービングセルでの如何なるアップリンク送信も実行しない。
注意:UEは関連するタイムアライメントタイマの終了時にNTAを記憶又は維持し、ここでNTAは[7]に定義されている。UEは、タイムアライメントタイマが動作していないときも、受信タイミングアドバンスコマンドMAC制御要素を使用し、関連するタイムアライメントタイマを開始する。
また、キャパシティレイヤ上のセルはビームフォーミングを使用することができる。ビームフォーミングは指向性信号送信又は受信のためにアンテナアレイで使用される信号処理技術である。これは、特定の角度の信号は建設的干渉を受けるが他の信号は相殺的干渉を受けるようにフェーズドアレイの要素を組み合わせることによって達成される。ビームフォーミングは空間選択性を達成するために送信側及び受信側で使用することができる。無指向性送信/受信と比較して受信/送信利得の向上が得られることが知られている。
ビームフォーミングはレーダシステムに適用されている。フェーズドアレイレーダにより生成されるビームは比較的細く、移動パラボラアンテナに比較して高度に機敏である。この特性は飛行機に加えて弾道ミサイルなどの小さな高速目標を検出する能力をレーダに与える。
同一チャネル干渉低減の利点のために、ビームフォーミングはモバイル通信システムにおける魅力的な選択肢にもなり得る。例えば、ビームフォーミング技術に基づくビーム分割多元接続(BDMA)のコンセプトが利用されている。BDMAでは、基地局は送信/受信利得を得るために細いビームでモバイル装置と通信することができる。加えて、異なるビーム内に位置する2つのモバイル装置は同じ時間に同じ無線リソースを共有することができ、従ってモバイル通信システムのキャパシティを大幅に増すことができる。これを達成するために、基地局はモバイル装置がどのビーム内に位置するかを知る必要がある。
前述したように、高周波数帯域を用いるセルはカバレッジ制限を有し、スモールセルにする必要があると仮定される。その結果、アップリンクタイムアライメントを維持するメカニズム、例えばタイミングアドバンスコマンド及びタイムアライメントタイマは、スモールセル内のUEはスモールセルの小さなカバレッジのために常にアップリンクタイムアライメントされていると仮定する必要はないかもしれない。換言すれば、UEはスモールセルと関連するタイマをアップリンクタイムがアライメントされているか否かを決定するために維持する必要はない。代わりに、タイマの値を無限大に設定することができる。
しかしながら、タイムアライメントタイマを使用しない場合には、(例えば、関連するサービングセルに対するハイブリッドオートマチックレピートリクエスト(HARQ)バッファをフラッシュし、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)及び/又はサウンディングリファレンス信号(SRS)を関連するサービングセルに対して開放するように無線リソース制御(RCC)に通知することによって)、UEは時間切れのためにセル上の如何なるアップリンク送信も停止しない。UEに関連するアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)トラフィックがない場合には、アップリンク送信の一定の送信(例えば、周期的SRS及び周期的チャネル品質インジケータ(CQI))は不要なUEの電力消費をもたらす。従って、不要のアップリンク送信を停止し、必要なときに送信を再開させることを考えるべきである。
開示されているように、既存の代替方法のいずれもタイムアライメントタイマの良好な代わりにならない。従って、不要なアップリンク送信を停止し、デュアル周波数帯域システムにおいて必要なときに送信を再開する必要がある。
サービングセル内のある特定のUL送信の停止及び再開は、基地局からのシグナリング、例えば物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリング又はメディアアクセス制御(MAC)制御要素によって明示的に実行するか、UEによって非明示的に実行することができる。特定のUL送信は、以下のシグナリング:周期的リファレンス信号、例えばSRS(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている);周期的チャネル状態報告、例えばCQI報告(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている);及び/又は半永続アップリンク送信、例えば設定されたアップリンクグラントの使用(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている):のうちの少なくとも一つを含む。
より具体的には、UEが特定のUL送信を停止するとき、特定のUL送信と関連する(RRC)設定は解放されない。そして、特定のUL送信が停止されたとき、UEは以下のシグナリング:スケジューリング要求(3GPPTS36.321 V12.3.0)に定義されている);及び/又はランダムアクセスプリアンブル(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている):のうちの少なくとも一つを停止しない。
非明示的停止に関して、UEにより維持されるセルと関連するタイマは、特定のUL送信がそのセル内で実行されるべきか否かを決定するために使用することができる。一実施形態では、タイマの終了時に、UEはセル内の特定のUL送信を停止する。あるいは、UEは少なくともタイマが動作していない場合にセル内の特定のUL送信を実行しない。タイマは、以下の状態のうちの一つ以上の発生時:セルと関連するdrxイナクティビティタイマ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)が開始するとき;セルと関連するdrxイナクティビティタイマ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)が終了するとき;セルと関連するdrxショートサイクルタイマ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)が開始するとき;セルと関連するdrxショートサイクルタイマ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)が終了するとき;UEがDRXコマンドMAC制御要素(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)を受信するとき;UEがセル内のダウンリンク送信を受信するとき;UEがセルと関連するダウンリンク送信を受信するとき;UEがセル内のアップリンクグラントを受信するとき、及び/又はUEがセルと関連するアップリンクグラントを受信するとき:に開始(又は再開始)される。
また、このタイマはdrxイナクティビティタイマ又はdrxショートサイクルタイマとすることができる。
非明示的再開に関して、UEは特定のUL送信を以下の状態のうちの少なくともの一つの発生時:UEがセル内でダウンリンク送信を受信するとき;UEがセルと関連するダウンリンク送信を受信するとき;UEがセル内でアップリンクグラントを受信するとき;UEがセルと関連するアップリンクグラントを受信するとき;UEがスケジューリング要求(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)をトリガするとき;及び/又はUEがUEに対するセルのビームセットの変更を検出するとき:に特定のUL送信を再開することができる。
明示的再開に関して、キャパシティレイヤ内のサービングセルがビームフォーミングを使用する場合には、サービングセル(例えば、SCell又はPSCell)を制御する第1の基地局(例えば、SeNB)は、UEからのUL送信がなければ、しばらくの間UEに至る方向を識別することはできない。その結果、第1の基地局はどのビームがUEに特定のUL送信を再開するよう要求するシグナリングを送信するかを知り得ない。それゆえ、明示的再開は、第2の基地局、例えばカバレッジレイヤ内の別のサービングセルを制御するMeNBからの援助を必要とする。第2の基地局はUEに、以下の操作:サービングセル内での特定のUL送信の再開;サービングセル内でのランダムアクセス手順の開始;サービングセル内でのスケジューリング要求の送信;及び/又はサービングセル内での非周期的リファレンス信号、例えば非周期的SRSの送信:のうちの少なくとも一つを実行するよう要求するために、DLシグナリング、例えばPDCCHシグナリング又はMAC制御要素を送信することができる。より具体的には、サービングセルはサービングセル内の送信をスケジューリングすることができ、例えばPDCCHシグナリングをサービングセル内で送信することができる。
より具体的には、DLシグナリングはランダムアクセス手順で使用される専用プリアンブルを指示することができる。DLシグナリングはPDCCHオーダ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)とすることができる。より具体的には、第2の基地局は第1の基地局からの要求の受信のためにDLシグナリングを送信する。
図5は一つの例示的な実施形態によるUEの観点からのフロー図500を示す。ステップ502において、UEはMeNB及びSeNBを含む2つ以上の基地局に接続する。ステップ504において、スケジューリング要求をタイマの状態に関係なくSeNBのサービングセル内で送信する。ステップ506において、ダウンリンクシグナリングをタイマの状態に関係なく前記サービングセル内でモニタする。ステップ508において、タイマが動作しているとき、特定のUL送信を前記サービングセル内で送信し、タイマが動作していないとき、特定のUL送信を送信しない。
図6は一つの例示的な実施形態によるUEの観点からのフロー図600を示す。ステップ602において、UEはMeNB及びSeNBを含む2つ以上の基地局に接続する。ステップ604において、スケジューリング要求をUEの状態に関係なくSeNBのサービングセル内で送信し、ここでUEの状態は少なくとも第1の状態と第2の状態とを含む。ステップ606において、ダウンリンクシグナリングをUEの状態に関係なく前記サービングセル内でモニタする。ステップ608において、UEが第1の状態であるとき、特定のUL送信を前記サービングセル内で送信し、UEが第2の状態であるとき、特定のUL送信を送信せず、UEが前記サービングセル内で送信すべきデータを有するとき、UEは第2の状態から第1の状態に切り替わる。
図7は一つの例示的な実施形態によるUEの観点からのフロー図700を示す。ステップ702において、UEはMeNB及びSeNBを含む2つ以上の基地局に接続する。ステップ704において、スケジューリング要求をUEの状態に関係なくSeNBのサービングセル内で送信する。UEの状態は少なくとも第1の状態と第2の状態を含む。ステップ706において、ダウンリンクシグナリングをUEの状態に関係なく前記サービングセル内でモニタする。ステップ708において、UEが第1の状態であるとき、特定のUL送信を前記サービングセル内で送信し、UEが第2の状態であるとき、特定のUL送信を送信せず、UEにより検出される前記サービングセルの一以上のビームが変化するとき、UEは第2の状態から第1の状態に切り替わる。
図8は一つの例示的な実施形態によるUEの観点からのフロー図800を示す。ステップ802において、UEはMeNB及びSeNBを含む2つ以上の基地局に接続する。ステップ804において、特定のUL送信をSeNBの第1のサービングセル内で一時停止する。ステップ806において、ダウンリンクシグナリングをMeNBの第2のサービングセル内で受信する。ステップ808において、前記特定のUL送信を前記ダウンリンクシグナリングの受信に応答して第1のサービングセル内で再開する。
UEがサービングセルによりサービスされる一つの例示的な実施形態によれば、タイマが動作してない場合に少なくとも一つの特定のアップリンク送信が停止される。タイマが動作していようとなかろうと、スケジューリング要求がサービングセル内で送信され、タイマはサービングセル内におけるダウンリンクシグナリングのモニタリングのタイミングに影響を与えない。
UEがサービングセルによりサービスされる別の例示的な方法では、タイマの終了のために少なくとも一つの特定のアップリンク送信が停止される。タイマが終了していようとなかろうと、スケジューリング要求がサービングセル内で送信され、タイマはサービングセル内におけるダウンリンクシグナリングのモニタリングのタイミングに影響を与えない。
これらの例示的方法の別の実施形態では、前記タイマが動作しているときUEは特定のアップリンク送信を送信する。
これらの例示的方法では、前記タイマはサービングセルと関連するが、タイマは必ずしもUEが接続されるすべてのサービングセルと関連するわけではない。
これらの例示的方法では、前記タイマはサービングセルと関連するDRXタイマが開始するとき開始される。他の例示的方法では、前記タイマはサービングセルと関連するDRXタイマが終了するとき再開始される。DRXタイマはdrxイナクティビティタイマ又はdrxショートサイクルタイマとすることができる。
別の方法では、前記タイマはダウンリンクシグナリングがサービングセル内で受信されるとき開始される。更に別の方法では、前記タイマはスケジューリングセルと関連するダウンリンクシグナリングが受信されるとき再開始される。
別の方法では、前記タイマはDRXコマンドMAC制御要素がサービングセル内で受信されるとき開始される。更に別の方法では、前記タイマはDRXコマンドMAC制御要素がサービングセル内で受信されるとき再開始される。
UEがあるサービングセルによりサービスされる一つの例示的な方法では、UEは第1の状態に入る。この第1の状態では、UEは少なくとも特定のアップリンク送信及びスケジューリング要求を前記サービングセル内で実行することが許される。UEが第2の状態へ変化するとき、UEは少なくともスケジューリング要求を実行することが許され、UEは前記サービングセル内で特定のアップリンク送信を一時停止する。UEはイベントの発生時に第2の状態から第1の状態に切り替わる。UEは、UEが第1の状態であろうと第2の状態であろうと、前記サービングセル内のダウンリンクシグナリングをモニタする。
一つの方法では、UEはタイマが終了するとき第1の状態から第2の状態へ変化する。あるいは、UEはネットワークからのコマンドの受信時に第1の状態から第2の状態へ変化する。いくつかの実施形態では、UEの第2の状態から第1の状態への切り替えをトリガするイベントは、サービングセル内のダウンリンクシグナリングの受信、サービングセルと関連するダウンリンクシグナリングの受信、スケジューリング要求のトリガ、サービングセル内におけるUEのビームセットの変更の検出、及び/又はUEにより検出されるサービングセルの一以上のビームの変更を含む。
他の方法では、ビームの検出は、UEで受信されるビームと関連するDLリファレンス信号の電力が閾値より大きいかである。他の方法では、ビームの識別又は検出のために、即ちビームの識別子を導出するために、ビームと関連するDLリファレンス信号の送信タイミングをUEで利用することができる。また、ビームの識別又は検出のために、即ちビームの識別子を導出するために、ビームと関連するDLリファレンス信号の送信リソースをUEで利用することもできる。
他の方法では、UEが第1の状態であるか第2の状態であるかはタイマが動作しているか否かに基づいて決定される。
他の方法では、UEは第1の状態において特定のアップリンク送信を周期的に実行する必要がある。UEは第2の状態において特定のアップリンク送信を周期的に実行する必要はない。
UEのための別の例示的な方法では、該方法は、一つのサービングセルを制御する第1の基地局と別のサービングセルを制御する第2の基地局とを含む少なくとも2つの基地局と接続し、前記一つのサービングセル内で特定のアップリンク送信を一時停止し、前記別のサービングセル内でダウンリンクシグナリングを受信し、前記ダウンリンクシグナリングの受信に応答して前記一つのサービングセル内で前記特定のアップリンク送信を再開する。
第1の基地局のための一つの例示的な方法では、該方法はあるUEをサービングするステップと、要求を第2の基地局へ送信するステップとを含み、前記要求は、前記第1の基地局により制御されるサービングセル内で特定のアップリンク送信を再開するよう前記UEに指示するために、ダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである。
第2の基地局のための一つの例示的な方法では、該方法はあるUEをサービングするステップと、第1の基地局からの、ダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求する要求を受信するステップと、第1の基地局により制御されるサービングセル内で特定のアップリンク送信を再開することを前記UEに指示するために前記ダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するステップと、を含む。
前記UE、前記第1の基地局及び第2の基地局のための他の方法では、前記ダウンリンクシグナリングは特定のアップリンク送信をサービングセル内で再開するよう指示する。従って、他の方法では、UEは、サービングセル内での特定のアップリンク送信を一時停止するときに、サービングセル内でスケジューリング要求の送信が許される。
別の例示的な方法では、あるUEは一つのサービングセルを制御する第1の基地局と別のサービングセルを制御する第2の基地局とを含む少なくとも2つの基地局に接続し、前記別のサービングセル内でダウンリンクシグナリングを受信し、前記ダウンリンクシグナリングの受信に応答して前記一つのサービングセル内でリファレンス信号を送信する。
別の例示的な方法では、第1の基地局があるUEをサービングし、要求を第2の基地局へ送信し、前記要求は前記第1の基地局により制御されるサービングセル内でリファレンス信号を送信するよう前記UEに指示するために、ダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである。
別の例示的な方法では、第2の基地局があるUEをサービングし、第1の基地局から要求を受信し、前記要求はダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものであり、前記第1の基地局により制御されるサービングセル内でリファレンス信号を送信するよう前記UEに指示するために前記ダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信する。
UE、第1の基地局及び第2の基地局のための他の方法では、ダウンリンクシグナリングがサービングセル内でリファレンス信号を送信するようUEに指示する。更に、他の方法では、リファレンス信号は非周期的リファレンス信号である。いくつかの実施形態では、ダウンリンクシグナリングの受信時にUEがサービングセル内で特定のアップリンク送信を一時停止する。他の方法では、ダウンリンクシグナリングの受信に応答してUEが特定のアップリンク送信を再開する。
様々な方法では、第1の基地局はSeNBであり、第2の基地局はMeNBである。いくつかの方法では、サービングセルはPSCellである。代替例では、サービングセルはSCellである。ここに開示する様々な方法では、基地局はeNBである。
様々な例示的方法では、特定のアップリンク送信の一時停止時に、UEは特定のアップリンク送信の(RRC)設定を維持する。他の方法では、サービングセル内の送信はサービングセルでスケジューリングすることができ、例えばPDCCHシグナリングをサービングセル内で送信することができる。
ここに開示される様々な方法では、UEは複数のサービングセルに接続する。いくつかの実施形態では、複数のサービングセルはもっと多くの基地局で制御される。また、複数のサービングセルは異なる基地局で制御される。いくつかの方法では、サービングセルは基地局、例えばPCellを制御しないSeNBで制御される。
ここに開示される様々な方法では、特定のアップリンク送信は周期的に、例えばネットワークから受信される設定に基づいて送信される。ここに開示される様々な方法では、特定のアップリンク送信は、リファレンス信号:SRS;CQI報告;プリコーディングマトリクスインデックス(PMI)報告(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている);ランクインジケータ(RI)報告(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている);プリコーディングタイプインジケータ(PTI)報告(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている);及び/又は半永続アップリンク送信(例えば、半永続スケジューリング(SPS)):を含むことができる。ここに開示される様々な方法では、特定のアップリンク送信はランダムアクセスプリアンブルを含まない。
ここに開示される様々な方法では、スケジューリング要求はバッファステータス報告(BSR)トリガ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)に起因して送信される。他の方法では、スケジューリング要求はアップリンクリソースを要求するために使用される。
ここに開示される様々な方法では、ダウンリンクシグナリングはサービングセル内におけるダウンリンク割り当て又はサービングセル内におけるアップリンクグラントを示す。また、ダウンリンクシグナリングは新たな送信のために使用される。他の方法では、アップリンクグラントは新たな送信向けである。
様々な方法では、ダウンリンクシグナリングはPDCCH又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して送信される。他の方法では、ダウンリンクシグナリングはダウンリンク割り当て又はMAC制御要素である。
上述したように、高周波数帯域を使用するセルはカバレッジ制限を有する。セル内のUEは依然として維持されているスモールカバレッジ又は現在のメカニズムのために常にアップリンクタイムアライメントされるかもしれず、UEに対するそのアップリンクタイムはいくつかのシナリオ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)、例えばタイムアライメント終了に対してアライメントされないとみなせる。換言すれば、ULタイミングアドバンスがそのUEに依然として必要とされかもしれず、そのセルと関連するタイムアライメントタイマ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)はそのUEに必要されるかどうかわからない。
それにもかかわらず、キャパシティレイヤのサービングセル内の一部のアップリンク送信はUEの節電のために停止し、その後例えばサービングセル内におけるDLデータの到来及び送信のために再開する必要があり得る。特定のアップリンク送信は、以下のシグナリング:周期的リファレンス信号、例えばSRS(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている);周期的チャネル状態報告、例えばCQI報告(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている);及び/又は半永続アップリンク送信、例えば設定されたアップリンクグラントを使用するもの(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている):のうちの少なくとも一つを含む。
特定のUL送信の停止は、基地局からのシグナリング、例えばPDCCHシグナリング又はMAC制御要素によって明示的に実行するか、例えばタイマで制御されるUEによって非明示的に実行することができる。より具体的には、UEが特定のUL送信を停止するとき、特定のUL送信と関連するRRC設定は解放されない。
再開のためには、一つのサービングセルを制御する第1の基地局、例えばSeNBがカバレッジレイヤ内の別のサービングセルを制御する第2の基地局、例えばMeNBに、DLシグナリング、例えばPDCCH信号Gナビゲートリング又はMAC制御要素を送信するよう要求して、以下の操作:サービングセル内における特定のUL送信の再開;サービングセル内におけるランダムアクセスプリアンブル送信の開始(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)、例えばランダムアクセス手順の開始;サービングセル内におけるスケジューリング要求の送信(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている);及び/又はサービングセル内における非周期的リファレンス信号、例えば非周期的SRS(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)の送信:のうちの少なくとも一つを実行することをUEに要求する。
より具体的には、DLシグナリングは専用のプリアンブルをランダムアクセス手順で使用するように指示することができる。DLシグナリングはPDCCHオーダ(3GPPTS36.321 V12.3.0に定義されている)とすることができる。より具体的には、第2の基地局は第1の基地局からの要求の受信に起因してDLシグナリングを送信する。いくつかの例が図9及び図10に示されている。
図9において、基地局2(906)は送信に利用可能なDLデータを有する。要求が基地局2(906)により基地局1(904)に送られる。基地局1(904)はPDCCHオーダをUE902へ送る。UE902はその後プリアンブル送信を開始し、一以上のプリアンブル送信を基地局2(906)へ送る。
図10において、基地局2(1006)は送信に利用可能なDLデータを有する。要求が基地局2(1006)により基地局1(1004)に送られる。基地局1(1004)は周期的又は非周期的リファレンス信号要求をUE1002へ送る。UE1002はその後リファレンス信号送信を開始し、一以上のリファレンス信号を基地局2(1006)へ送る。
別の方法として、第1の基地局は、第2の基地局に2以上のDLシグナリングを送信するよう要求する2以上の要求を送信することができ、これらのDLシグナリングの各々はUEに上記の操作のうちの少なくとも一つを実行するよう要求するために使用することができる。一例が図11に示されている。基地局2(1106)は最初に基地局1(1104)を介してUE1102にリファレンス信号をサービングセル内で送信するよう要求することができる。それゆえ、基地局2(1106)はUE1102が位置する場所のビームを識別することができる。その後、基地局2(1106)は基地局1(1104)を介してUE1102に、ULタイミングアドバンス(3GPPTS36.321 V12.3.0)に定義されている)を識別するためにランダムアクセスプリアンブル送信を実行するよう要求することができる。
UEのための一つの例示的な方法では、該方法は、前記UEを一つのサービングセルを制御する第1の基地局及び別のサービングセルを制御する第2の基地局を含む少なくとも2つの基地局に接続するステップ、前記一つのサービングセル内における第1の特定のアップリンク送信の停止後に前記別のサービングセル内で第2のダウンリンクシグナリングを受信するステップ、及び前記第2のダウンリンクシグナリングの受信に応答して前記一つのサービングセル内で少なくとも一つのランダムアクセスプリアンブルを送信するステップを含む。
別の例示的実施形態では、前記UEは前記第2のダウンリンクシグナリングの受信に応答して前記一つのサービングセル内で少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号を送信する。
UEのための一つの例示的方法では、該方法は、前記UEを一つのサービングセルを制御する第1の基地局及び別のサービングセルを制御する第2の基地局を含む少なくとも2つの基地局に接続するステップと、前記一つのサービングセル内にける第1の特定のアップリンク送信の停止後に前記別のサービングセル内で第1のダウンリンクシグナリングを受信するステップと、前記第1のダウンリンクシグナリングの受信に応答して前記一つのサービングセル内で少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号を送信するステップと、前記少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号の送信後に前記別のサービングセル内で第2のダウンリンクシグナリングを受信するステップと、前記第2のダウンリンクシグナリングの受信に応答して前記一つのサービングセル内で少なくとも一つのランダムアクセスプリアンブルを送信するステップと、を含む。
他の例示的方法では、UEはタイマ、例えばタイムアライメントタイマ、の終了に起因して前記第1の特定のアップリンク信号の送信を停止する。別の方法では、UEは第1の基地局からの指示の受信に起因して前記第1の特定のアップリンク信号の送信を停止する。更に別の方法では、UEは第2の基地局からの指示の受信に起因して前記第1の特定のアップリンク信号の送信を停止する。
他の例示的方法では、UEは前記第2のダウンリンクシグナリングの受信に応答して前記一つのサービングセル内でランダムアクセス手順を開始する。他の方法では、UEが前記第1のダウンリンクシグナリングの受信に応答して前記一つのサービングセル内で少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号を送信するとき、タイマ、例えばタイムアライメントタイマ、は動作していない。
UEをサービングする第1の基地局のための別の例示的方法では、該方法は、第2の基地局に第2の要求を送信するステップを含み、前記第2の要求は、第1の基地局により制御されるサービングセル内で少なくとも一つのランダムアクセスプリアンブルを送信するよう前記UEに指示するために、第2のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである。別の方法では、第2のダウンリンクシグナリングは前記サービングセル内で少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号も送信するようUEに指示する。
UEをサービングする第1の基地局のための別の例示的方法では、該方法は、第2の基地局に第1の要求を送信するステップであって、前記第1の要求は、第1の基地局により制御されるサービングセル内で少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号を送信するよう前記UEに指示するために、第1のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである、ステップと、前記少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号を受信するステップと、前記UEからの前記少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号の受信に応答して第2の要求を第2の基地局へ送信するステップと、を含み、前記第2の要求は、前記サービングセル内で少なくとも一つのランダムアクセスプリアンブルを送信するよう前記UEに指示するために、第2のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである
他の方法では、第1の基地局は、前記UEが位置するサービングセルのビームを少なくとも前記ランダムアクセスプリアンブルの受信に基づいて決定する。他の方法では、第1の基地局は、前記UEが位置するサービングセルのビームを少なくとも前記第2の特定のアップリンク信号の受信に基づいて決定する
他の方法では、第1の基地局は、少なくともサービングセル内のUEへ送信すべきデータが存在することに基づいて第1の要求を第2の基地局へ送信する。別の方法では、第1の基地局は、少なくともサービングセル内のUEへ送信すべきデータが存在することに基づいて第2の要求を第2の基地局へ送信する。
UEをサービングする第2の基地局のための例示的方法では、該方法は、第1の基地局から第2の要求を受信するステップであって、前記第2の要求は第2のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである、ステップと、前記第2の要求の受信に応答して前記第2のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信して、第1の基地局により制御されるサービングセル内で少なくとも一つのランダムアクセスプリアンブルを送信するよう前記UEに指示するステップと、を含む。
別の方法では、前記第2のダウンリンクシグナリングは、少なくとも一つの特定のアップリンク信号を前記サービングセル内で送信するよう前記UEに指示する。
UEをサービングする第2の基地局のための例示的方法では、該方法は、第1の基地局から第1の要求を受信するステップであって、前記第1の要求は第1のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである、ステップと、前記第1の要求の受信に応答して前記第1のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信して、第1の基地局により制御されるサービングセル内で少なくとも一つの第2の特定のアップリンク信号を送信するよう前記UEに指示するステップと、前記UEへの前記第1のダウンリンクシグナリングの送信後に第1の基地局からの第2の要求を受信する少なくともであって、前記第2の要求は第2のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである、ステップと、前記第2の要求の受信に応答して前記第2のダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信して、前記サービングセル内で少なくとも一つのランダムアクセスプリアンブルをするよう前記UEに指示するステップと、を含む。
様々な例示的方法では、前記第2のダウンリンクシグナリングは前記サービングセル内でランダムアクセス手順を開始するよう前記UEに指示する。他の例示的方法では、前記UEは、前記第1の特定のアップリンク信号の送信停止時に、前記第1のアップリンク信号の(RRC)設定を維持する。
様々な例示的方法では、前記第1の特定のアップリンク信号は、例えばネットワークから受信される設定に基づいて、周期的へ送信される。
様々な例示的方法では、前記第1の特定のアップリンク信号は、リファレンス信号、SRS、CQI報告、PMI報告、RI報告、PTI報告、又は半永続アップリンク送信である。
様々な例示的方法では、前記第2の特定のアップリンク信号は、前記第1の特定のアップリンク信号、周期的リファレンス信号、又はスケジューリング要求である。
様々な例示的方法では、前記第1のダウンリンクシグナリングは、PDCCHシグナリング、MAC制御要素、又はRRCメッセージである。
様々な例示的方法では、前記第2のダウンリンクシグナリングは、PDCCHシグナリング、PRCCHオーダ、MAC制御要素、又はRRCメッセージである。
様々な例示的方法では、第1の基地局はeNB又はSeNBである。様々な例示的方法では、第2の基地局はMeNBである。様々な例示的方法では、サービングセルはPSCell又はSCellである。様々な例示的方法では、別のサービングセルはPCellである。
図3及び図4に戻り説明すると、装置の観点からの一実施形態では、装置300はメモリ310に格納されたプログラムコード312を含む。CPU308はプラグコード312を実行して、(i)ユーザ装置を第1のサービングセルを制御する第1の基地局と第2のサービングセルを制御する第2の基地局とを含む少なくとも2つの基地局に接続し、(ii)第2のサービングセル内でダウンリンクシグナリングを受信し、(iii)ダウンリンクシグナリングの受信に応答して第1のサービングセル内でリファレンス信号を送信することができる。更に、CPU308はプログラムコード312を実行して上記の操作及びステップのすべてを実行することができ、またここに記載のその他の操作及びステップを実行することができる。
図3及び図4に戻り説明すると、第1の基地局の観点からの一実施形態では、第1の基地局300はメモリ310に格納されたプログラムコード312を含む。CPU308はプラグコード312を実行して、(i)UEをサービングし、(ii) 要求を第2の基地局へ送信することができ、前記要求は、第1の基地局により制御されるサービングセル内でリファレンス信号を送信するよう前記UEに指示するために、ダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信するよう第2の基地局に要求するものである。更に、CPU308はプログラムコード312を実行して上記の操作及びステップのすべてを実行することができ、またここに記載のその他の操作及びステップを実行することができる。
図3及び図4に戻り説明すると、第2の基地局の観点からの一実施形態では、第1の基地局300はメモリ310に格納されたプログラムコード312を含む。CPU308はプラグコード312を実行して、(i)UEをサービングし、(ii)第1の基地局からの要求を受信することができ、前記要求は、ダウンリンクしグランリングをUEに送信するよう第2の基地局に要求するものであり、(iii)第1の基地局により制御されるサービングセル内でリファレンス信号を送信するよう前記UEに指示するために、ダウンリンクシグナリングを前記UEへ送信する。更に、CPU308はプログラムコード312を実行して上記の操作及びステップのすべてを実行することができ、またここに記載のその他の操作及びステップを実行することができる。
本発明の様々な態様を以上で説明した。本開示の教示は様々な形態に具体化することができ、ここに開示されている具体的な構造も機能も単なる例示である。本開示の教示に基づけば、当業者はここに開示される一つの態様を任意の他の態様と独立に実施することができ、またこれらの態様の2つ以上を様々に組み合わせることができることは認識されよう。例えば、装置又は方法はここに開示される態様のうちの任意の数を用いて実装又は実施することができる。更に、このような装置又は方法はここに開示される態様のうちの一つ以上に加えて他の構造、機能又は構造及び機能を用いて実装又は実施することができる。上記の概念の一部の一例として、ある側面では、同時チャネルはパルス繰り返し周波数に基づいて確立することができる。ある側面では、同時チャネルはパルス位置又はオフセットに基づいて確立することができる。ある側面では、同時チャネルはタイムホッピングシーケンスに基づいて確立することができる。ある側面では、同時チャネルはパルス繰り返し周波数、パルス位置又はオフセット、及びタイムホッピングシーケンスに基づいて確立することができる。
当業者は、情報及び信号は多種多様の技法及び技術のいずれかで表すことができることは理解されよう。例えば、上記の記載を通じて参照されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは電圧、電流、電磁波、磁場又は粒子、光場又は粒子、又はそれらの任意の組み合わせで表すことができる。
当業者は更に、ここに開示される態様と関連して記載される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(例えば、ソースコーディング又は他の技術を用いて設計し得るディジタル実装、アナログ実装、又は両者の組み合わせ)、命令を内蔵する様々な形態のプログラム又は設計コード(ここでは便宜上「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」という)、又は両者の組み合わせとして実装できることは理解されよう。このハードウェアとソフトウェアの互換可能性を明確に説明するために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップが以上においてそれらの機能を示す言葉で全体的に説明されている。このような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは全体システムに課される特定のアプリケーション及び設計制約により決まる。当業者は記載されている機能を特定のアプリケーションごとに種々の方法で実装することができるが、このような実装決定は本発明の範囲を逸脱するものと解釈すべきではない。
更に、ここに開示される特徴と関連して記載されている様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は集積回路(IC)、アクセス端末、又はアクセスポイント内に実装することができ、またそれらによって実装することができる。このICは、ここに記載される機能を実行するように設計された汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラムゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理回路、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光学コンポーネント、機械コンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせを備え、ICの内部又は外部又はその両方に存在するコード又は命令を実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとし得るが、代替例ではプログラムは任意の通常のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンとすることができる。プロセッサは、コンピュータ装置、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する一以上のマイクロプロセッサ、又は任意のこのような構成として実装することができる。
開示の任意のプロセスにおけるステップの特定の順序又は序列は例示のための一例に過ぎないことを理解されたい。設計の好みに基づいて、プロセスのステップの順序又は序列は本開示の範囲内において再配列することができることを理解されたい。添付の方法の請求項は様々なステップの要素の例示的な順序を示し、提示の特定の順序又は序列に限定することを意図していない。
ここに開示される特徴と関連して記載されている方法又はアルゴリズムのステップはハードウェア内で、プロセスで実行されるソフトウェアモジュール内で、又は両者の組み合わせ内で具体化することができる。ソフトウェアモジュール(例えば、実行可能な命令及び関連データを含む)及び他のデータはデータメモリ、例えばRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、又は当該技術分野で知られている任意の他の形態のコンピュータ可読記憶媒体等、に存在させることができる。サンプル記憶媒体は、例えばコンピュータ/プロセッサ(ここでは便宜上「プロセッサ」と呼ぶことができる)のようなマシンに結合することができ、このようなプロセッサが記憶媒体から情報(例えばコード)を読出し、記憶媒体に情報を書き込むことができる。サンプル記憶媒体はプロセッサと一体にすることができる。プロセッサと記憶媒体はASIC内に存在させることができる。ASICはユーザ装置内に存在させることができる。代替例では、プロセッサ及び記憶媒体はユーザ装置内に個別コンピュータとして存在させることができる。更に、いくつかの態様では、任意の適切なコンピュータプログラム製品は開示の特徴の一以上に関するk−度を備えるコンピュータ可読媒体を備えることができる。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品は包装材料を備えることができる。
本発明は様々な態様と関連して記述されているが、本発明は更なる変更が可能であることは理解されよう。本願は本発明の原理に従う本発明の任意の変形、使用又は改変をカバーすることを意図しており、このような本発明からの逸脱は本発明が属する分野における周知慣用技術の範囲に入る。