JP6220621B2 - 防水構造を備えたパネル - Google Patents

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Description

本発明は、住宅の外壁や内壁等に使用される防水構造を備えたパネルに関する。
住宅の外壁や内壁等に使用されるパネルとして、例えば、特許文献1に開示されているパネルが使用されている。このパネルは、芯材である平板状の石膏ボードと、石膏ボードの表面側に貼られた表面側金属板と、石膏ボードの裏面側に貼られた裏面側金属板とを備えている。表面側金属板は石膏ボードの裏面側へ折り曲げられて裏面側金属板に重ねられている。
このようにして形成されたパネルでは、コーナー部において表面側金属板の折り曲げ部分と裏面側金属板との間に隙間が生じる。そのため、この隙間から雨水が入ってパネルの芯材(石膏ボード)に水が浸入しパネルが含水するおそれがある。
そこで、パネルの含水を防止するために、従来の技術では、コーナー部に防水処理を施している。具体的な防水処理としては、防水材としてシーリング材を使用し、このシーリング材を隙間に充填して隙間を塞いでいる。シーリング材とは、不定形の状態で隙間を埋めるように塗布され、その後、硬化する防水材である。
特許第4313645号公報
しかしながら、シーリング材は硬化するまでに相当の時間を要し、硬化前に他の部材や作業者が触れるとそちらに付着してしまうため、ハンドリングに制約があり、作業性が悪かった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、パネルのコーナー部の防水作業性を向上することができる防水構造を備えたパネルを提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意研究の結果、前記課題を解決するために以下のような防水構造を備えたパネルを採用した。
開示は、パネルのコーナー部を防水材により防水する防水構造であって、前記防水材は、前記コーナー部の表面または裏面のいずれか一方の面と当該面に隣接する二つの側面とに接着して当該三面を覆うように形成された成形品であることを特徴とする。
また、本開示は、前記防水材が、ホットメルト接着剤から形成されたものであることを特徴とする。
ホットメルト接着剤とは、周知のように、常温で固体であり接着性がなく、熱(80〜150℃)をかけて融かして接着させる接着剤である。ホットメルト接着剤としては、ベース樹脂であるエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂、ポリオレフィン樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレン等)、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、合成ゴムおよびこれらの変性品に、ロジン、テルペン樹脂などの粘着性付与樹脂、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどのワックスを添加した物が挙げられる。また、ホットメルト接着剤の厚さは、100〜500μmが好ましい。
また、本開示は、前記防水材が、シーリング材で前記コーナー部に接着されるものであることを特徴とする。
シーリング材とは、前述したように、不定形の状態で隙間を埋めるように塗布され、その後、硬化する防水材である。シーリング材の種類としては、アクリル系、ウレタン系、ポリウレタン系(ノンブリードタイプ)、シリコン系、変成シリコン系、油性コーキング系、ポリサルファイド系が挙げられる。
また、本開示は、前記防水材の最外部が、非接着性のシート材により形成されていることを特徴とする。
また、本開示は、前記防水材の最外部が、前記ホットメルト接着剤よりも溶融温度が高い非接着性のシート材により形成されていることを特徴とする。
また、本開示は、前記防水材は、前記コーナー部の三面を覆うように形成された前記非接着性のシート材と、当該非接着性のシート材と前記パネルとの間に形成された前記ホットメルト接着剤との二層構造で構成されたものであることを特徴とする。
なお、「非接着性」とは、自らは接着性を有しないという意味であり、他の接着剤と接触させても接着性を発現しない、いわゆる「剥離性」というような意味ではない。非接着性のシート材としては、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポオリノルボルネン等のポリオレフィン系樹脂などの単層或いは積層体がある。その他、不織布、織布、布、紙、ガラス、金属箔、金属メッシュ等とこれらを含む複合物が挙げられる。
また、上記の非接着性のシート材の中でホットメルト接着剤よりも溶融温度が高い非接着性のシート材としては、ポリエステル系樹脂(PET)、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン系樹脂などの単層或いは積層体が挙げられる。
また、必要に応じて、シート材の表面にコロナ放電処理、プラズマ処理、ブラスト処理、ケミカルエッチング処理などの易接着処理、帯電防止処理、着色処理などを施してもよい。また、シート材の厚さは、50〜150μmが好ましい。
また、本開示は、前記コーナー部に前記防水材を仮装着して前記防水材の外側から加熱して前記ホットメルト接着剤を溶融させることにより前記防水材を前記コーナー部に接着することを特徴とする。
また、本開示は、前記コーナー部が金属で形成されており、前記コーナー部に仮装着した前記防水材の外側から電磁誘導加熱により前記コーナー部を発熱させて前記ホットメルト接着剤を溶融させることにより前記防水材を前記コーナー部に接着することを特徴とする。
また、本開示は、前記防水材は、前記コーナー部の表面または裏面のいずれか一方の面と当該面に隣接する二つの側面とに接着して当該三面を覆うようにホットメルト接着剤から形成された成形品であることを特徴とする。
また、本開示は、前記防水材は、前記コーナー部の表面または裏面のいずれか一方の面と当該面に隣接する二つの側面とに接着して当該三面を覆うように形成された非接着性のシート材と、当該非接着性のシート材の前記パネルと接着される側に形成されたホットメルト接着剤との二層構造で構成された成形品であることを特徴とする。
開示では、防水材として、コーナー部の三面を覆うように形成された成形品を使用した。これによりコーナー部に隙間が生じていても、コーナー部を防水材で覆うことにより、ハンドリングに制約があるシーリング材を使用せずに隙間を塞ぐことが可能になる。よって、パネルのコーナー部の防水作業性を向上することができる。
また、本開示では、防水材がホットメルト接着剤から形成されるようにした。このため、防水構造を形成するときには、接着剤を別に用意する必要はなく、防水材をコーナー部に仮装着して溶融させれば防水材がコーナー部に接着し、短時間で軟化点以下の温度に戻って硬化する。よって、防水構造の形成に要する作業時間を短縮することができる。
また、本開示では、防水材が、シーリング材でコーナー部に接着されるようにした。このため、万一、長期間の使用で防水材が劣化してもシーリング材により防水機能を維持することが可能になる。よって、防水構造の形成に要する作業時間を短縮することができる。
開示では、防水材の最外部が、非接着性のシート材により形成されるようにした。これにより、防水材の装着時には作業者の手に防水材が接着しないので装着作業を容易に行うことが可能になる。よって、防水構造の形成に要する作業時間を短縮することができる。
開示では、防水材の最外部が、ホットメルト接着剤よりも溶融温度が高い非接着性のシート材により形成されるようにした。これにより、ホットメルト接着剤が溶けても防水材の形状はシート材で維持され、防水材はコーナー部の三面を確実に覆うことができる。よって、ホットメルト接着剤を使用してもコーナー部を確実に防水することができる。
開示では、防水材が、コーナー部の三面を覆う非接着性のシート材と、当該非接着性のシート材とパネルとの間に形成されたホットメルト接着剤との二層構造で構成されたものとした。これにより、ホットメルト接着剤が溶けても防水材の形状はシート材で維持されるので、防水材は簡単な構成でコーナー部の三面を確実に覆うことができる。よって、ホットメルト接着剤を使用してもコーナー部をコストを抑えつつ確実に防水することができる。
また、本開示では、防水材の外側から加熱することでホットメルト接着剤を溶融させて防水材をコーナー部に接着するようにした。このため、接着剤を別に用意する必要がないので、防水材とコーナー部とを容易に接着させることが可能になる。よって、防水構造の形成に要する作業時間を短縮することができる。
また、本開示では、電磁誘導加熱を利用してコーナー部を発熱させることにより、ホットメルト接着剤で形成された防水材を溶融させてコーナー部に接着するようにした。これにより、ドライヤーやアイロン等の外部から加熱する従来の加熱器を利用して防水材を外側から溶融させる場合よりも、防水材とコーナー部との界面を速く接着させることが可能になる。よって、防水構造の形成に要する作業時間をさらに短縮することができる。
また、本開示では、防水材は、コーナー部の三面を覆うようにホットメルト接着剤から形成された成形品を使用した。これによりコーナー部に隙間が生じていても、コーナー部を防水材で覆うことにより、ハンドリングに制約があるシーリング材を使用せずに隙間を塞ぐことが可能になる。よって、パネルのコーナー部の防水作業性を向上することができる。
また、本開示では、防水材は、コーナー部の三面を覆う非接着性のシート材と、当該非接着性のシート材のパネルと接着される側に形成されたホットメルト接着剤との二層構造で構成された成形品を使用した。このため、ホットメルト接着剤が溶けても防水材の形状はシート材で維持されるので、防水材は簡単な構成でコーナー部の三面を確実に覆うことができる。よって、ホットメルト接着剤を使用してもコーナー部をコストを抑えつつ確実に防水することができる。
本発明の第1の実施の形態のパネルのコーナー部を中心とした斜視図である。 同実施の形態のパネルの一部分解斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施の形態の防水構造の断面図である。 本発明の第3の実施の形態の防水構造の断面図である。 本発明の第4の実施の形態の防水構造の断面図である。 本発明の第5の実施の形態の防水構造の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のパネル1のコーナー部100を中心とした斜視図である。最初にパネル1の構成について説明する。このパネル1は四角形状に形成され、住宅の外壁に使用される。図1では、パネル1の左下のコーナー部100を示しているが、その他の3つのコーナー部100においても同様の外観である。
図2は、パネル1の一部分解斜視図である。図1と図2では、パネル1の裏面1a側(外壁に取り付ける側)を上側にして示している。
このパネル1は、芯材である平板状の石膏ボード2を中心にして構成されている。石膏ボード2の裏面側には裏鋼板3が貼られている。
裏鋼板3の左右側部から石膏ボード2の左右側面にかけての部分には、それぞれ断面L字型の第1補強桟4,4(左側のみ図示)が貼られている。
裏鋼板3の上下側部から石膏ボード2の上下側面にかけての部分には、それぞれ断面L字型の第2補強桟5,5(下側のみ図示)が貼られている。
石膏ボード2の表面(図2では下面側)から裏鋼板3にかけての部分には表鋼板6が八千代折りを利用して折り曲げられて貼られている。この表鋼板6は十字状に形成され、石膏ボード表面被覆部(図示せず)、第1補強桟被覆部61,61(左側のみ図示)、第2補強桟被覆部62,62(下側のみ図示)、4つの入隅部63(1つのみ図示)を備えている。
石膏ボード表面被覆部は、石膏ボード2の表面を覆う部分である。第1補強桟被覆部61,61は、石膏ボード表面被覆部の左右側端に結合して第1補強桟4,4を覆う部分である。第2補強桟被覆部62,62は、石膏ボード表面被覆部の上下側端に結合して第2補強桟5,5を覆う部分である。
各入隅部63は、第1補強桟被覆部61の下側部分61bと、第2補強桟被覆部62の下側部分62bとを結合しており、三角形状に形成されている。
次に、八千代折りを利用した表鋼板6の貼着方法を説明する。最初に、石膏ボード2の表面に石膏ボード表面被覆部を貼る。次に、各入隅部63を、垂線63aを中心にして凹むように折り曲げて重ねる(八千代折り)。次に、第1補強桟被覆部61,61をそれぞれL字状に折り曲げて第1補強桟4,4を覆って貼る。最後に、第2補強桟被覆部62,62をそれぞれL字状に折り曲げて第2補強桟5,5を覆って貼る。
これにより、図1に示すように、パネル1の各コーナー部100では、第1補強桟被覆部61の上側部分61aの端部61cの上に、第2補強桟被覆部62の上側部分62aの端部62cが重なった状態になる。
各コーナー部100には実施の形態の防水構造が形成されている。この防水構造は、防水材10から構成されている。防水材10は、図3にも示すようにコーナー部100の裏面1aと、裏面1aに隣接する二つの側面(左側面1b、下側面1c(図1参照))とに接着して当該三面1a〜1cを覆うように断面L字状に形成された成形品である。図3では、パネル1の断面構造を省略している。以下の説明で使用する図4〜図7においても同様である。
このように本実施の形態では、防水材10でコーナー部100を覆うことにより、コー
ナー部100の第1補強桟被覆部61と第2補強桟被覆部62との間に隙間が生じていて
も、ハンドリングに制約があるシーリング材を使用せずに隙間を塞ぐことが可能になる。
よって、本実施の形態では、パネル1のコーナー部100の防水作業性を向上することができる。
また、防水材10として成形品を使用したことにより、隙間にシーリング材を充填する必要がないので、隙間からシーリング材がはみ出てコーナー部100が汚くなる事はない。よって、本実施の形態の防水構造および防水材10は、パネル1の外観品質の低下を抑えることができる。
また、この防水材10は、ホットメルト接着剤Aから形成されている。そのため、防水構造を形成するときには、接着剤を別に用意する必要はなく、防水材10をコーナー部100に仮装着して防水材10を溶融させれば防水材10がコーナー部100に接着し、短時間(例えば1分以下)で軟化点以下の温度に戻って硬化する。よって、本実施の形態の防水構造および防水構造の形成方法は、防水構造の形成に要する作業時間を短縮することができる。
また、防水構造の具体的な形成方法は、最初にコーナー部100に防水材10を仮装着する。次に、防水材10の外側から電磁誘導加熱によりコーナー部100を発熱させる。この発熱を利用して防水材10(ホットメルト接着剤A)を溶融して防水材10をコーナー部100に接着する。
したがって、ドライヤーやアイロン等の外部から加熱する従来の加熱器を利用して防水材10を外側から溶融させる場合よりも、防水材10とコーナー部100との界面を速く接着させることが可能になる。よって、本実施の形態の防水構造の形成方法は、防水構造の形成に要する作業時間をさらに短縮することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態の防水構造の断面図である。なお、本実施の形態において第1の実施の形態と同様な部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の防水構造は、防水材20から構成されている。この防水材20は、コーナー部100の三面(裏面1a、左側面1b、下側面1c(図1参照))に接着して当該三面1a〜1cを覆うように断面L字状に形成された成形品である。
さらに、この防水材20は、コーナー部100の三面1a〜1cを覆うように断面L字状に形成された非接着性のシート材Bと、シート材Bのパネル1と接着される側(シート材Bとパネル1との間)に形成されたホットメルト接着剤Aとの二層構造で構成されている。
このシート材Bとしては、PET(ポリエチレンテレフタラート)や、CPP(無延伸ポリプロピレンフィルム)等のホットメルト接着剤Aよりも溶融温度が高い合成樹脂で形成されたものが使用される。
この防水材20を使用して防水構造を形成するには、最初に防水材20をコーナー部100に仮装着する。次に、防水材20の外側から熱を加えてホットメルト接着剤Aを溶融して防水材20をコーナー部100に接着する。
ここで、防水材20の最外部は、非接着性のシート材Bにより形成されている。これにより、防水材20の装着時には作業者の手に防水材20が接着しないので装着作業を容易に行うことが可能になる。よって、本実施の形態の防水構造は、防水構造の形成に要する作業時間を短縮することができる。
さらに、このシート材Bは、ホットメルト接着剤Aよりも溶融温度が高いものである。したがって、ホットメルト接着剤Aが溶けても、防水材20の形状はシート材Bで維持され、防水材20はコーナー部100の三面1a〜1cを確実に覆うことができる。よって、本実施の形態の防水構造および防水材20は、ホットメルト接着剤Aを使用してもコーナー部100を確実に防水することができる。
さらに、防水材20は、シート材Bとホットメルト接着剤Aとの二層構造で構成されているので、簡単な構成でコーナー部100の三面1a〜1cを確実に覆うことができる。よって、本実施の形態の防水構造および防水材20は、ホットメルト接着剤Aを使用してもコーナー部100をコストを抑えつつ確実に防水することができる。その他の作用効果については、第1の実施の形態で説明した通りである。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態の防水構造の断面図である。なお、本実施の形態において第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様な部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の防水構造は、コーナー部100の三面(裏面1a、左側面1b、下側面1c(図1参照))に塗布されたシーリング材Cと、シーリング材Cによりコーナー部100に接着された防水材10とを備えている。防水材10は、第1の実施の形態で説明したようにホットメルト接着剤Aにより形成されている。
この防水材10を使用して防水構造を形成するには、最初にコーナー部100の三面1a〜1cにシーリング材Cを塗布する。次に、防水材10をコーナー部100に仮装着してシーリング材Cに接着する。最後に、防水材10に熱を加えて防水材10を溶融し、防水材10がシーリング材Cを覆うようにしてコーナー部100に接着する。
このように本実施の形態の防水構造では、防水材10の内側にシーリング材Cが配置されているので、万一、長期間の使用で防水材10が劣化してもシーリング材Cにより防水機能を維持することが可能になる。よって、本実施の形態の防水構造は、防水の耐久性を上げることができる。その他の作用効果については、第1の実施の形態で説明した通りである。
(第4の実施の形態)
図6は、本発明の第4の実施の形態の防水構造の断面図である。なお、本実施の形態において第1の実施の形態〜第3の実施の形態と同様な部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の防水構造は、コーナー部100の三面(裏面1a、左側面1b、下側面1c(図1参照))に塗布されたシーリング材Cと、シーリング材Cに接着された防水材20とを備えている。
この防水材20は、第2の実施の形態で説明したように、シート材Bと、シート材Bのパネル1と接着される側(シート材Bとパネル1との間)に形成されたホットメルト接着剤Aとの二層構造で構成されている。
この防水材20を使用して防水構造を形成するには、最初にコーナー部100の三面1a〜1cにシーリング材Cを塗布する。次に、防水材20をコーナー部100に仮装着してシーリング材Cに接着する。最後に、防水材20に熱を加えてホットメルト接着剤Aを溶融し、防水材20がシーリング材Cを覆うようにしてコーナー部100に接着する。
第2の実施の形態で説明したように防水材20の最外部はホットメルト接着剤Aよりも溶融温度が高いシート材Bで形成されているため、ホットメルト接着剤Aが溶けても防水材20の形状は維持され、コーナー部100の三面1a〜1cを確実に覆うことができる。よって、本実施の形態の防水構造および防水材20は、ホットメルト接着剤Aを使用してもコーナー部100を確実に防水することができる。
さらに本実施の形態の防水構造では、防水材20の内側にシーリング材Cが配置されているので、第3の実施の形態で説明したように、万一、長期間の使用で防水材20が劣化してもシーリング材Cにより防水機能を維持することが可能になる。よって、本実施の形態の防水構造は、防水の耐久性を上げることができる。その他の作用効果については第1の実施の形態や第2の実施の形態で説明した通りである。
(第5の実施の形態)
図7は、本発明の第5の実施の形態の防水構造の断面図である。なお、本実施の形態において第1の実施の形態〜第4の実施の形態と同様な部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の防水構造は、コーナー部100の三面(裏面1a、左側面1b、下側面1c(図1参照))に塗布されたシーリング材Cと、シーリング材Cに接着された防水材50とを備えている。
防水材50は、コーナー部100の三面1a〜1cを覆うように断面L字状に形成された成形品(シート材B)である。
この防水材50を使用して防水構造を形成するには、最初にコーナー部100の三面1a〜1cにシーリング材Cを塗布する。次に、防水材50をコーナー部100に仮装着してシーリング材Cに接着することによりコーナー部100に接着する。
このように本実施の形態の防水構造では、防水材50の内側にシーリング材Cが配置されているので、万一、長期間の使用で防水材50が劣化してもシーリング材Cにより防水機能を維持することが可能になり、防水の耐久性を上げることができる。その他の作用効果については、第1の実施の形態や第2の実施の形態で説明した通りである。
なお、本実施の形態では、防水材50(シート材B)を形成する合成樹脂として、ホットメルト接着剤Aよりも溶融温度が高い合成樹脂を使用した。しかし、本実施の形態ではホットメルト接着剤Aを使用していないので、必ずしもホットメルト接着剤Aよりも溶融温度が高い合成樹脂を使用しなくても良い。
以上、本発明にかかる実施の形態を例示したが、これらの実施の形態は本発明の内容を限定するものではない。また、本発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、四角形状のパネル1に本発明を適用した例を説明したが、防水構造を適用するパネルの形状は、必ずしも四角形状に限定しなくても良い。
また、本発明が適用されているコーナー部100は、十字状に形成された金属板(表鋼板6)の各側部をL字状に折り曲げて八千代折りで隣接する端部を重ねることで形成されているが、このように形成されていないコーナー部でも本発明を適用することは可能である。
また、防水材は、コーナー部100の裏面1a、左側面1b、下側面1cを覆うようにしたが、裏面1aの代わりに表面1d(図3〜図7参照)を覆うようにしても良い。
以上説明したように本発明では、パネルのコーナー部を容易に防水することができ、且つ、パネルの外観品質の低下を抑えることができる。したがって、本発明を、パネルの防水構造に係る技術分野で十分に利用することができる。
1 パネル
1a 裏面
1b 左側面
1c 下側面
1d 表面
10 防水材
20 防水材
50 防水材
100 コーナー部
A ホットメルト接着剤
B シート材
C シーリング材

Claims (2)

  1. コーナー部を防水材により防水する防水構造を備えたパネルであって、
    平板状の芯材の裏面側に、裏鋼板が貼られ、
    前記芯材の表面側に、表面被覆部と、一対の第1補強桟被覆部と、一対の第2補強桟被覆部と、両補強桟被覆部を結合した略三角形状の4つの入隅部とを備えて十字状に形成された表鋼が、前記芯材の表面から前記裏鋼板にかけて貼られ、
    さらに、前記表鋼板は、前記入隅部を、八千代折りするとともに、前記第1補強桟被覆部および前記第2補強被覆部をそれぞれL字状に折り曲げて両補強桟被覆部の隣接する端部を重ねて形成され、
    前記防水材は、前記コーナー部の表面または裏面のいずれか一方の面と当該面に隣接する二つの側面とに接着して当該三面を覆うように合成樹脂製のシート材により形成された成形品であり、
    前記防水材が、塗布後に硬化する変成シリコン系のシーリング材で前記コーナー部に接着されていることを特徴とする防水構造を備えたパネル。
  2. 請求項1に記載の防水構造を備えたパネルにおいて、
    前記防水材は、前記コーナー部の前記裏面と当該裏面に隣接する二つの側面とに接着され、かつ、前記側面において前記裏面側端から前記表面側端の全長に亘って覆うように形成されていることを特徴とする防水構造を備えたパネル。
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