JP3274267B2 - 粉末洗剤用紙容器の蓋材 - Google Patents
粉末洗剤用紙容器の蓋材Info
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Description
口縁を密封するための蓋材に関するものである。
の密封は、開口縁にプラスチックの蓋体を嵌合し、これ
を開口縁にヒートシールするか、プラスチックフィルム
に糊剤〔例えばコールドグルー(商標名)〕を塗布した
蓋材をもって開口縁に接着し密封していた。
容器の開口縁にプラスチック蓋体を嵌合してヒートシー
ルするものにあっては、プラスチックの成形品を用いる
ところから、部品数も多くなって割高となり、またリサ
イクルが不可能にして、焼却による処分に当っては高熱
を発することとなって少なからぬ問題を残し、また糊剤
を塗布した蓋材にあっては、糊剤の乾燥のために時間が
かかり、あるいは取扱いには手数がかかるばかりか、紙
容器の開口縁を単に折返すだけのものに対する接着にあ
っては、その折返し部がアール形状をなしフラットにな
らないため、この部分に対する糊剤の付着が一様になら
ず、これを解消するために、折返し部の外側にハーフカ
ットを入れ、この部分より折返すことにより、この部分
が紙厚の2倍となって広くなるとともに、この面がフラ
ットになるように加工する必要があった。しかし、この
面は切断面が表われることから、糊剤を使用した場合、
開封するに当って紙むけの問題を生じ、また乾燥に時間
がかかり紙容器に対する密封能率が上がらないというこ
とがあった。
たもので、その目的とするところは、蓋材にあって、紙
容器の開口縁の単なる折返しによるアール形状の面に対
しても、確実にして迅速にシールができるようにすると
ともに、開蓋するに当って、蓋材が2部材に剥離して分
離することないようにすることにある。
めに、本発明にあっては、蓋材として、最内面にホット
メルト層を形成するとともに、剥離層のない積層体を用
いることによって問題点の解決を図っている。 具体的
には、粉末洗剤用紙容器の蓋材として、内側よりシール
層、クッション材層、補強材層、紙層と積層構成をとっ
ており、そのシール層としては、ホットメルト層を、ク
ッション材層としては、変性EVA層、EMAA層、E
MMA層等を、また補強材層としては、PET層、OP
P層、NY層等を、紙層としてはグラシン紙を採用して
いる。
発明は、粉末洗剤用紙容器の開口縁部を密封するに当
り、その開口縁を確実にして迅速に密封することがで
き、開蓋時に中間より剥離することのない蓋材として好
適なものである。ところで、従来における蓋材の仕様と
しては、 (イ) グラシン紙25.8g/m2/ワックス10〜15
g/m2/OPP20μ/ワックス10〜15g/m2/グラシ
ン紙25.8g/m2 このものは、酢酸ビニール等の接着剤を用いて接着す
る。 (ロ) グラシン紙25.8g/m2/PET12μ/イー
ジーヒールシーラントこのものはPP容器等の開口縁に
ヒートシールする。上記の(イ)のタイプにあっては、
糊剤を用いるところから、紙容器内に粉末洗剤を充填し
て蓋材で密封するため乾燥、取扱いに時間がかかって生
産スピードが上がらず、製造ライン(乾燥ラインも含め
て)が長くなることから、ヒートシール方式の方がよい
としても、(ロ)のタイプにあっては、シール強度が弱
く密封性が上がらないばかりか、リサイクルも不可能で
ある。
着にホットメルトを選択し、このホットメルト層とグラ
シン紙との間に、密封性とシール強度のための樹脂層を
介在させたもの、すなわち蓋材は、内側よりシール層、
クッション材層、補強材層、グラシン紙の積層材より構
成されるものである。シール層としてのホットメルト層
とグラシン紙との間に介在させるクッション性による密
封性とホットメルト層の密着性の樹脂層としてはEMA
A層、EMMA層、変性EVA層等であり、強度アップ
の樹脂層としてはPET層、OPP層等であって、これ
らの層の介在によりヒートシール性、密封性が高く、強
度的に優れた蓋材となる。
グラシン紙25.8g/m2/PET10〜20μ/変成E
VA20〜60μ/HM20〜60g/m2と積層されたも
のである。上記のような仕様にしたのは、グラシン紙と
ホットメルト層だけでは、シール性と強度、防湿性がよ
くないところから、変性EVAのクッション材層にてシ
ール性をよくし、またホットメルト層との密着性をよく
し、PETの補強材層にて強度を上げるようにするため
である。これにより、紙容器の開口縁のハーフカットを
用いない単なる折返し部のアール形状の面であっても、
ホットメルトは熱により流動してよくその面に馴み、密
封性のクッション材層と相俟ってシール性が極めてよ
く、またPET層により強度が上がり防湿性もよくな
る。
容器の開口縁にハーフカットを入れて折返した切断面に
対して糊剤を使用して接着して密封したものであるか
ら、開封に当っては、角より400±100gfの力で引
張ると、紙むけを生ずることがあるが、本発明の仕様の
蓋剤は、紙容器の開口縁にハーフカットを用いないアー
ル形状の面を有する折返し部に対し、ホットメルトは加
熱により流動してよくその面に馴み、強固にシールされ
るから、角より600±100gfの力で引張っても紙む
けを生ずることはない。
30μ/HM20g/m2(タイプA) グラシン紙25.8g/m2/PET12μ/EMAA
30μ/HM40g/m2(タイプA) HM タイプA 東洋ペトロライト製トプコ H−29
7 ヒートシール温度160℃ 0.3sec 2回 以上の蓋材のは、開口縁部に段差があるとシール強度
が弱く、シール抜けする。は、シール強度、密封性共
に良好である。(600±200gf/15min )以上の
説明において、HMはホットメルト、PPはポリプロピ
レン、OPPは2軸延伸ポリプロピレン、PETはポリ
エステル、NYはナイロン、EVAはエチレン酢酸ビニ
ル共重合体、EMAAは、エチレンメタクリル酸、EM
MAは、エチレンメチルメタクリレート重合体である。
粉末洗剤用紙容器に係るもので、図1において(A)は
蓋材であり、(B)は紙容器である。蓋材(A)は、図
2に示すように最内層となる下面側よりホットメルト層
(1)、クッション材層(2)、補強材層(3)、グラ
シン紙(4)の積層材からなるものである。このクッシ
ョン材層(2)としては、変性EVA、EMAA、EM
MA等であり、また補強材層(3)としては、PET、
OPP、NY等である。紙容器(B)は、容器本体
(a)と提手(b)とより構成され、提手(b)は、容
器本体(a)の胴部(5)面の上方開口縁(6)近くに
突設した突子(7)に対して回動自在に設けられてい
る。(8)は開口部を補強するための折返し部であり、
折返しの開口縁(6)は、図3に示すように上面がアー
ル形状をなしている。図4は、容器本体(a)の胴部
(5’)に外方からハーフカットを入れて、この部分か
ら折返して折返し部(8’)を形成したもので、開口縁
(6’)は上面が平面状をなし、切断面が表われてい
る。
の最内層にホットメルト層を採用したので、ホットメル
トは常温では固まっているが加熱によって流動性と共に
粘着性を生ずるところから、糊剤のように乾燥手段を必
要としないため、シールに時間がかからず、機械による
取扱いがし易くなり、その上ホットメルトのシール性
と、ホットメルト層に続く密着性のクッション材層の介
在により、紙容器の開口縁の補強のための折返し部がア
ール形状の面であっても、ホットメルトの流動性とクッ
ション材層のクッション性とが両々相俟って一層のシー
ル性を高めることができ、さらにクッション材層に続く
補強材層によって蓋材の開封時において破損のおそれが
なく、また積層間に剥離層がないから、開蓋時に剥離す
るおそれがなく蓋材としては極めて優れたものである。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 内側よりホットメルト層のシール層と、
変性EVA層、EMAA層、EMMA層等のクッション
材層と、PET層、OPP層、NY層等の補強材層と、
グラシン紙とよりなる積層構成のものにして、使用に当
ってシール層とクッション材層との間より分離すること
ないことを特徴とする粉末洗剤用紙容器の蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33160793A JP3274267B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 粉末洗剤用紙容器の蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33160793A JP3274267B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 粉末洗剤用紙容器の蓋材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07187180A JPH07187180A (ja) | 1995-07-25 |
JP3274267B2 true JP3274267B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=18245554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33160793A Expired - Fee Related JP3274267B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 粉末洗剤用紙容器の蓋材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3274267B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2740116B1 (fr) * | 1995-10-18 | 1997-11-14 | Pechiney Emballage Alimentaire | Bandes d'operculage et opercules pour produits frais en materiau multicouches comprenant une couche de papier et une couche de polypropylene |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33160793A patent/JP3274267B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07187180A (ja) | 1995-07-25 |
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