JP6217646B2 - 化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
[1]アンモニアとホルムアルデヒドとを反応させ、式(8)
で示される化合物を含む混合物を得、得られた式(8)で示される化合物を含む混合物と式(1)
(式(1)中、X1は水素原子またはハロゲン原子を表す。
X2はハロゲン原子を表す。)
で示される化合物またはその塩とを、塩基の存在下に混合させる、式(2)
(式(2)中、X1は上記と同一の意味を表す。)
で示される化合物またはその塩の製造方法。
[2]塩基が、炭酸水素塩である[1]に記載の製造方法。
[3]炭酸水素塩が、炭酸水素ナトリウムである[2]に記載の製造方法。
[4]塩基の使用量が、式(1)で示される化合物1モルに対して、0.9〜1.5モルである[1]〜[3]のいずれかの項に記載の製造方法。
[5]式(1)で示される化合物の使用量が、ホルムアルデヒド1モルに対して0.5〜0.77モルである[1]〜[4]のいずれかの項に記載の製造方法。
[6]式(1)で示される化合物の使用量が、アンモニア1モルに対して0.66〜0.84モルである[1]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7]ホルムアルデヒドの使用量が、アンモニア1モルに対して、1.0〜1.4モルである[1]〜[6]のいずれかの項に記載の製造方法。
[8]アンモニアとホルムアルデヒドとの反応の反応温度が5〜25℃である[1]〜[7]のいずれかの項に記載の製造方法。
[9][1]〜[8]のいずれかの項に記載の製造方法により、式(2)で示される化合物またはその塩を得、式(2)で示される化合物またはその塩とヒドロキシルアミン類とを酸性条件下で反応させる、式(3)
(式(3)中、X1は上記と同一の意味を表す。)
で示される化合物またはその塩の製造方法。
[10][9]に記載の製造方法により、式(3)で示される化合物またはその塩を得、式(3)で示される化合物またはその塩と式(5)
(式(5)中、R1は置換されていてもよい炭化水素基を表す。)
で示される化合物とを反応させ、式(6)
(式(6)中、R1およびX1は上記と同一の意味を表す。)
で示される化合物またはその塩を得、式(6)で示される化合物またはその塩と、アミン類またはその塩とを反応させる、式(7)
(式(7)中、R2は置換されていてもよいアミノ基を表す。)
で示されるチアゾール化合物またはその塩の製造方法。
ホルムアルデヒドの使用量は、アンモニア1モルに対して、通常1.0〜1.4モルであり、好ましくは1.01〜1.1モルである。
化合物(1)の使用量は、アンモニア1モルに対して、通常0.2〜1モル、好ましくは0.5〜1モル、より好ましくは0.66〜0.84モルである。
化合物(1)の使用量は、ホルムアルデヒド1モルに対して、通常0.2〜1モル、好ましくは0.5〜1モル、より好ましくは0.5〜0.77モルである。
式(1)で示される化合物の塩を用いる場合には、かかる酸付加塩中の酸を考慮して、式(1)で示される化合物の塩の使用量を決めればよい。
式(1)で示される化合物の塩を用いる場合には、かかる酸付加塩中の酸を考慮して塩基の使用量を決めればよい。
アンモニアとホルムアルデヒドとを反応させる工程は、塩基、化合物(1)の存在下で行ってもよい。
化合物(2)を得る工程における反応温度は、通常15〜100℃、好ましくは40〜70℃である。
化合物(2)を得る工程は、常圧条件下で実施してもよいし、0.5MPa(ゲージ圧)以下の加圧条件下で実施してもよい。
溶媒の使用量は、化合物(1)1重量部に対して、通常0.5〜5重量部であり、好ましくは0.7〜2.0重量部であり、より好ましくは0.95〜1.5重量部である。
化合物(2)は、式(2)で示される化合物の塩を含み、当該塩は、例えば酸付加塩である。酸付加塩の酸としては、上記と同じものが挙げられる。
ヒドロキシルアミン類の使用量は、化合物(2)1モルに対して、通常0.5〜10モル、好ましくは0.5〜5モル、より好ましくは0.5〜2モルである。
酸の使用量は、化合物(2)1モルに対して、通常0.5〜10モル、好ましくは0.5〜5モルである。
有機溶媒の使用量は、化合物(2)1重量部に対して、通常0.5〜20重量部、好ましくは1〜10重量部、より好ましくは2〜6重量部である。
化合物(3)を式(3)で示される化合物として得る場合、化合物(3)のフリー体を含む有機層とホルムアルドキシムを含む水溶液とに分離し、得られた有機層を濃縮すると、化合物(3)を取り出すことができる。分離した化合物(3)は、再結晶、蒸留、カラムクロマトグラフィー等の通常の精製手段によりさらに精製してもよい。
化合物(3)を式(3)で示される化合物の塩として得る場合、抽出処理して得られた有機層と酸の水溶液とを混合した後、分液処理することで、式(3)で示される化合物の塩を含む水溶液を得、該水溶液を必要に応じて濃縮処理することにより、化式(3)で示される化合物の塩をとして取り出すことができる。また、式(3)で示される化合物の塩を含む水溶液に、式(3)で示される化合物の塩が溶解しにくい貧溶媒を加え、式(3)で示される化合物の塩の結晶を析出させることもできる。式(3)で示される化合物の塩を含む水溶液をそのまま次工程の原料として使用することもできる。
酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、メタンスルホン酸等の酸の水溶液が挙げられる。酸の使用量としては、抽出処理時の水層のpHが、通常2.5〜5.5の範囲となる量であり、好ましくは3〜5の範囲となる量である。
得られた式(3)で示される化合物の塩を含む水溶液が着色している場合には、活性炭等の脱色剤により、該水溶液を脱色処理してもよい。
化合物(3)としては、5−(アミノメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール、2−ブロモ−5−(アミノメチル)チアゾール等が挙げられる。また、化合物(3)としては上記化合物の塩が挙げられる。
反応容器に、パラホルムアルデヒド(含量:92重量%)25.2重量部およびメタノール89.2重量部を仕込み、内温15℃以下で12重量%アンモニア/メタノール溶液115重量部を4.9時間かけて滴下した。得られた混合物に炭酸水素ナトリウム45.4重量部、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:94.9重量%)95.7重量部を順に仕込んだ。得られた混合物を内温50℃で7時間、次いで60℃で1時間、さらに68℃で2時間攪拌した。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応混合物にメタノール11.5重量部を加えた後、減圧条件下で得られた混合物からメタノール120重量部を留去した。得られた濃縮残渣に水226重量部及びトルエン379重量部を加え、内温75℃で抽出処理し、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含むトルエン層437重量部を得た。
得られたトルエン層に、トルエン8.8重量部及び水142重量部を加え、さらに、硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液(硫酸塩含量:24重量%)190重量部を0.5時間かけて仕込み、混合溶液を得た。得られた混合溶液に、35重量%塩酸56.8重量部を、内温20〜30℃を保ちながら0.5時間かけて加えた。同温度で30分攪拌した後、27重量%水酸化ナトリウム水溶液284重量部を加え、pHを13.4とし、分液した。有機層と水層をそれぞれ得、さらに、得られた水層をトルエンで3回抽出した。得られたトルエン層と先に得た有機層とを混合し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液977重量部(塩酸塩換算含量:9.7重量%、収率:95.2%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該トルエン溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は3.1%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
該トルエン溶液に水15.0重量部及び27重量%水酸化ナトリウム水溶液17.0重量部を加え洗浄した。さらに水122重量部及び35重量%塩酸49.7重量部を加え、pHを4.16に調整した。分液し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液251重量部(含量:36.8重量%、収率:92.6%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。
該水溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は0.04%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
反応容器に、パラホルムアルデヒド(含量:92重量%)25.2重量部、メタノール88.9重量部および炭酸水素ナトリウム47.7重量部を順に仕込み、5℃以下に冷却後、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:96.6重量%)93.5重量部を仕込んだ。得られた混合物に内温25℃以下で11重量%アンモニア/メタノール溶液115重量部を5時間かけて滴下した。得られた混合物を内温50℃で7時間、次いで60℃で1時間、さらに68℃で2時間攪拌した。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応混合物にメタノール11.2重量部を加えた後、減圧条件下で得られた混合物からメタノール151重量部を留去した。得られた濃縮残渣に水226重量部及びトルエン380重量部を加え、内温75℃で抽出処理し、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含むトルエン層475重量部を得た。
得られたトルエン層に水142重量部を加え、さらに、ヒドロキシルアミンの硫酸塩水溶液(硫酸塩含量:24重量%)190重量部を0.5時間かけて仕込み、混合溶液を得た。得られた混合溶液に、35重量%塩酸57.7重量部を、内温20〜30℃を保ちながら0.5時間かけて加えた。同温度で30分攪拌した後、27重量%水酸化ナトリウム水溶液284重量部を加え、pHを13.1とし、分液した。有機層と水層をそれぞれ得、さらに、得られた水層をトルエンで3回抽出した。得られたトルエン層と先に得た有機層とを混合し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液987重量部(塩酸塩換算含量:9.1重量%、収率:90.6%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該トルエン溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は2.9%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
該トルエン溶液に水15.3重量部及び27重量%水酸化ナトリウム水溶液17.5重量部を加え洗浄した。さらに水122重量部及び35重量%塩酸49.6重量部を加え、pHを4.16に調整した。分液し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液246重量部(含量:36.1重量%、収率:89.2%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。
該水溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は0.12%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
反応容器に、パラホルムアルデヒド(含量:92重量%)25.2重量部、メタノール89.1重量部および炭酸水素ナトリウム47.8重量部を順に仕込み、5℃以下に冷却後、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:96.6重量%)93.5重量部を仕込んだ。得られた混合物に内温20℃以下で11重量%アンモニア/メタノール溶液115重量部を5時間かけて滴下した。得られた混合物を内温50℃で7時間、次いで60℃で1時間、さらに68℃で2時間攪拌した。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応混合物にメタノール11.2重量部を加えた後、減圧条件下で得られた混合物からメタノール151重量部を留去した。得られた濃縮残渣に水226重量部及びトルエン380重量部を加え、内温75℃で抽出処理し、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含むトルエン層476重量部を得た。
得られたトルエン層に水142重量部を加え、さらに、ヒドロキシルアミンの硫酸塩水溶液(硫酸塩含量:24重量%)190重量部を0.5時間かけて仕込み、混合溶液を得た。得られた混合溶液に、35重量%塩酸56.8重量部を、内温20〜30℃を保ちながら0.5時間かけて加えた。同温度で30分攪拌した後、27重量%水酸化ナトリウム水溶液283重量部を加え、pHを13.3とし、分液した。有機層と水層をそれぞれ得、さらに、得られた水層をトルエンで3回抽出した。得られたトルエン層と先に得た有機層とを混合し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液981重量部(塩酸塩換算含量:9.2重量%、収率:90.6%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該トルエン溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は3.1%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
反応容器に、パラホルムアルデヒド(含量:92重量%)25.2重量部、メタノール88.8重量部、炭酸水素ナトリウム47.7重量部および2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:96.6重量%)93.5重量部を順に仕込んだ。得られた混合物に内温50℃以下で11重量%アンモニア/メタノール溶液115重量部を5時間かけて滴下した。得られた混合物を内温50℃で7時間、次いで60℃で1時間、さらに68℃で2時間攪拌した。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応混合物にメタノール11.0重量部を加えた後、減圧条件下で得られた混合物からメタノール152重量部を留去した。得られた濃縮残渣に水226重量部及びトルエン380重量部を加え、内温75℃で抽出処理し、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含むトルエン層476重量部を得た。
得られたトルエン層に水142重量部を加え、さらに、ヒドロキシルアミンの硫酸塩水溶液(硫酸塩含量:24重量%)190重量部を0.5時間かけて仕込み、混合溶液を得た。得られた混合溶液に、35重量%塩酸57.0重量部を、内温20〜30℃を保ちながら0.5時間かけて加えた。同温度で30分攪拌した後、27重量%水酸化ナトリウム水溶液283重量部を加え、pHを13.2とし、分液した。有機層と水層をそれぞれ得、さらに、得られた水層をトルエンで3回抽出した。得られたトルエン層と先に得た有機層とを混合し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液990重量部(塩酸塩換算含量:9.1重量%、収率:90.7%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該トルエン溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は3.0%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
反応容器に、パラホルムアルデヒド(含量:92重量%)4.0重量部およびメタノール14.0重量部を仕込み、内温15℃以下で11重量%アンモニア/メタノール溶液17.1重量部を4時間かけて滴下した。得られた混合物に炭酸水素ナトリウム7.1重量部、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:94.9重量%)14.8重量部を順に仕込んだ。得られた混合物を内温50℃で8時間、次いで60℃で1時間、さらに68℃で2時間攪拌した。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応混合物にメタノール2.5重量部を加えた後、減圧条件下で得られた混合物からメタノール24.0重量部を留去した。得られた濃縮残渣に水.35.6重量部及びトルエン59.7重量部を加え、内温75℃で抽出処理し、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含むトルエン層74.6重量部を得た。
得られたトルエン層に、トルエン1.4重量部及び水22.1重量部を加え、さらに、ヒドロキシルアミンの硫酸塩水溶液(硫酸塩含量:24重量%)29.6重量部を0.5時間かけて仕込み、混合溶液を得た。得られた混合溶液に、35重量%塩酸8.8重量部を、内温20〜30℃を保ちながら0.5時間かけて加えた。同温度で30分攪拌した後、27重量%水酸化ナトリウム水溶液44.4重量部を加え、pHを13.3とし、分液した。有機層と水層をそれぞれ得、さらに、得られた水層をトルエンで3回抽出した。得られたトルエン層と先に得た有機層とを混合し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液160.0重量部(塩酸塩換算含量:9.3重量%、収率:95.1%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該トルエン溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は3.3%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
得られた該トルエン溶液128.8重量部に水2.0重量部及び27重量%水酸化ナトリウム水溶液2.1重量部を加え洗浄した。さらに水15.3重量部及び35重量%塩酸6.5重量部を加え、pHを3.7に調整した。分液し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液31.3重量部(含量:36.2重量%、収率:91.5%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。
反応容器に、パラホルムアルデヒド100重量部(含量:92重量%)、12重量%アンモニア/メタノール溶液577重量部および2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール177重量部(含量:96.8重量%)を仕込んだ。得られた混合物を内温40℃で3時間、次いで50℃で3時間、さらに70℃で1時間攪拌した。内温50℃まで冷却し、得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応混合物にメタノール31.8重量部を加えた。減圧条件下で、得られた混合物からメタノール339重量部を留去した。得られた濃縮残渣に水427重量部、トルエン715重量部を加え、内温75℃で抽出処理し、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含むトルエン層914重量部を得た。
得られたトルエン層に、トルエン17.2重量部及び水265重量部を加え、さらに、ヒドロキシルアミンの硫酸塩水溶液(硫酸塩含量:24重量%)355重量部を仕込み、反応混合溶液を得た。得られた反応混合溶液に、35重量%塩酸106重量部を、内温20〜30℃を保ちながら加えた。同温度で30分攪拌した後、27重量%水酸化ナトリウム水溶液533重量部を加え、pHを13以上に調整し、分液し、有機層と水層を得た。さらに、得られた水層をトルエンで3回抽出した。得られたトルエン層と先に得た有機層とを混合し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液1318重量部(含量:12.8重量%、収率:88.4%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該トルエン溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は4.8%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
該トルエン溶液に水29.3重両部及び27重量%水酸化ナトリウム水溶液31.5重量部を加え洗浄した。さらに、水229重量部及び35重量%塩酸93.2重量部を加え、pHを3.5〜4.5に調整した。分液し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液455重量部(含量:36.0重量%、収率:85.8%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該水溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は0.53%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
反応容器に、パラホルムアルデヒド(含量:92重量%)25.2重量部及びメタノール88.8重量部を仕込み、内温15℃以下で12重量%アンモニア/メタノール溶液195重量部を2時間で滴下した。得られた混合物に2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:94.5重量%)97.0重量部を仕込み、内温50℃で7時間、次いで60℃で1時間、さらに68℃で2時間攪拌した。得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液にメタノール11.0重量部を加えた後、減圧条件下で得られた混合物からメタノール157重量部を留去した。得られた濃縮残渣に、水226重量部及びトルエン380重量部を加え、内温75℃で抽出処理し、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含むトルエン層を得た。
得られたトルエン層に、トルエン8.8重量部及び水142重量部を加え、さらに、ヒドロキシルアミンの硫酸塩水溶液(硫酸塩含量:24重量%)190重量部を0.5時間かけて仕込み、混合溶液を得た。得られた混合溶液に、35重量%塩酸56.8重量部を、内温20〜30℃を保ちながら0.5時間かけて加えた。同温度で30分攪拌した後、27重量%水酸化ナトリウム水溶液284重量部を加え、pHを13.03と調整した。分液し、有機層と水層をそれぞれ得た。さらに、得られた水層をトルエンで3回抽出した後、得られたトルエン層と先に得た有機層とを混合し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液992重量部(塩酸塩換算含量:8.6重量%、収率:84.1%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該トルエン溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は7.7%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
該トルエン溶液に水15.4重量部及び27重量%水酸化ナトリウム水溶液17.3重量部を加え洗浄した。さらに、水122重量部及び35重量%塩酸52.9重量部を加え、pHを4.03に調整した。分液し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液248重量部(含量:34.0重量%、収率:83.5%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準))を得た。該水溶液中のビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は0.67%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
硫酸533重量部に5℃以下で硫酸O―メチルイソ尿素218重量部を加え、得られた混合物に硝酸283重量部を10℃以下を保ち滴下した。同温度にて6時間撹拌し、O―メチル―N−ニトロイソ尿素混酸混合物1033重量部(含量19.2%、収率95%)を得た。
O―メチル―N−ニトロイソ尿素混酸混合物269重量部(含量19.2%)を7℃に冷却した水185重量部に10℃以下を保ち滴下した。得られた混合物に、27%水酸化ナトリウム水溶液551重量部を20℃以下で滴下した。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液199重量部(含量:36.2重量%)を加えたのち、内温18〜24℃で42時間保温した。35℃に昇温後、ろ過した。得られた固体を70℃の水288重量部で2回洗浄後、乾燥し、O−メチル−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N‘−ニトロイソ尿素72重量部(収率70.8%、含量96.1%)を得た。
水256gにO−メチル−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N’−ニトロイソ尿素50重量部(含量96.1%)を加えた。得られた混合物にメチルアミン水溶液22.3重量部(含量40%)を加え、15℃にて3時間保温した。得られた混合物にメチルイソプロピルケトン38重量部、27%水酸化ナトリウム水溶液57重量部を順に加え、15℃で1時間撹拌した。分液操作後、水層にメタノール7.7重量部を加えた。同水層に30%硫酸79重量部を加えた後、15℃に冷却し、ろ過した。残渣を231重量部の65℃温水で洗浄した。得られた固体51.2重量部を減圧条件下乾燥し、1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン44.5重量部(収率92.5%、含量99.8%)を得た。
Claims (9)
- 炭酸水素塩が、炭酸水素ナトリウムである請求項1に記載の製造方法。
- 塩基の使用量が、式(1)で示される化合物1モルに対して、0.9〜1.5モルである請求項1または2に記載の製造方法。
- 式(1)で示される化合物の使用量が、ホルムアルデヒド1モルに対して0.5〜0.77モルである請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- 式(1)で示される化合物の使用量が、アンモニア1モルに対して0.66〜0.84モルである請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- ホルムアルデヒドの使用量が、アンモニア1モルに対して、1.0〜1.4モルである請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
- アンモニアとホルムアルデヒドとの反応の反応温度が5〜25℃である請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
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