JP6217179B2 - 発光装置用ホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、基板表面に発光素子を備えた発光装置を、取付対象に固定する発光装置用ホルダに関するものである。
近年、LEDは発光効率の向上に伴い、一般照明分野として、照明用電球、街路灯、自動車照明などの光源として使用されてきている。このような一般的なLED照明装置には、高出力タイプの構造(Chip on Board)の発光ダイオードパッケージ(発光装置)が使用されることがある。この発光装置は、具体的には、セラミックスなどの基板に導体配線が形成され、そこに複数個の発光素子(以下、適宜「LEDチップ」という)が搭載され、LEDチップの周辺に蛍光体が含有したシリコーン樹脂などで封止された構成を備えている。この時、発光装置の電気接続端子は基板の上面側(発光面側)に配置されている場合が多い。
このような構成の発光装置を取付対象に給電固定する方法としては、発光装置用ホルダ(以下、適宜「ホルダ」という)を用いて発光装置を取付対象に給電固定する方法が用いられることがある。例えば、ホルダに発光装置の光源部を避けるような開口部を形成し、ホルダ内部に外部電源と発光装置とを電気接続させるための電気配線となる端子を設け、ホルダを発光装置の上側から覆い被せるように配置することで、外部電源と発光装置とを電気接続させることができる。
しかしながら、前記したようにホルダを発光装置に被せ、ホルダ内部に配置された端子によって電気接続を取る場合、ホルダを発光装置に覆い被せる構造であるため、当該ホルダと発光装置との間に隙間が生じてしまう。ここで、ホルダは主に液晶ポリマーなどのエンジニアプラスチックを材料としているものが用いられるため、ホルダ自体には絶縁性がある。一方、端子は発光装置と電気接続する必要があるため金属が用いられ、かつ、ホルダの一部から端子が露出して発光装置と接続される構造となる。
このとき、発光装置の取付対象は具体的にはヒートシンクであることが多く、放熱性を考慮してアルミなどの金属部材が用いられる。このようなヒートシンクには高電圧に耐えられる絶縁処理が必ずしも施されているとは限らないため、当該絶縁処理が施されていない場合、前記したホルダと発光装置の間に生じた隙間を介して、ホルダ内の端子とヒートシンクとの間で電気的に短絡してしまうという問題があった。
また、前記したような箇所での短絡を回避するために、ヒートシンクおよび端子間の沿面距離を設けようとした場合、ホルダ自体の形状を大きくし、ホルダ内部の端子を絶縁部材で構成されているホルダの奥まった箇所に配置させるなど、端子の露出部分を隠す必要があるため、ホルダ自体が大型化し、その結果、二次光学系や照明器具などと干渉してしまうという問題があった。
ここで、例えば特許文献1には、発光装置を取付対象に固定するためのホルダとして、発光装置の電極に当接する接触素子を有するホルダ(接続素子)が提案されており、当該ホルダにより接続ケーブルの半田付けなし接続を可能にすることができる旨が記載されている。特許文献1で提案された技術は、ホルダによって発光装置を取付対象に固定する。すなわち、星形基板にLEDが配置され(前述したようなCOBではないが、基板の上に発光部と電気接続部があることからCOBと同等な構造とみなす)、星形基板上の電気接続部が、ホルダから露出している端子の押圧により外部電源と電気接続される構成となっている。また、特許文献1で提案された技術は、発光面側を上面とした場合、端子が星形基板の上面方向へ配置される構造であり、取付対象との沿面距離を設けることで耐電圧性能を持たせ、短絡を防止する構造となっている。
特開2009−176733号公報
しかしながら、特許文献1で提案された技術は、取付対象との沿面距離を設けることで、ホルダ形状が大きくなってしまうという問題があった。なお、ホルダ形状を大きくせずに沿面距離を設けようとすると、発光装置の外形からはみ出さない位置関係を維持しながら、端子を発光面側に伸ばして外部電源と電気接続を取るか、前記した位置関係で発光面側に端子を伸ばした後、沿面距離が取れた位置でホルダの内部に端子を配置するなどの工夫が必要となる。しかし、これらの場合はホルダ形状の高さが大きくなるため、発光装置から発光された照射がホルダによって遮られ指向特性が狭くなるなどの問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、ホルダ形状を大型化させることなく、発光装置を取付対象に固定した際の絶縁性能を向上させることができる発光装置用ホルダを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明に係る発光装置用ホルダは、基板表面に発光素子を備えた発光装置を保持して取付対象に固定するための発光装置用ホルダであって、前記発光装置の発光素子に対向する位置に貫通して形成された第1貫通穴と、前記発光装置の基板が収まる第2貫通穴とが設けられたホルダ本体と、前記ホルダ本体の内部に設けられた通電用端子と、を備え、前記ホルダ本体が、前記第2貫通穴を取り囲むように、前記第2貫通穴側から前記第1貫通穴側に立ち上げて形成された壁部を有し、前記通電用端子が、前記壁部を隔てた前記ホルダ本体の内側に設けられている構成とした。
本発明に係る発光装置用ホルダによれば、ホルダ本体内部における通電用端子と第2貫通穴との間に壁部を設けることで、当該壁部の高さ分だけ、取付対象と通電用端子との間の沿面距離が拡大するため、取付対象と通電用端子との間で短絡が発生しにくくなる。そのため、本発明に係る発光装置用ホルダによれば、ホルダ形状を大型化させることなく、発光装置を取付対象に固定した際の絶縁性能を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る発光装置用ホルダと、当該発光装置用ホルダに保持される発光装置と、発光装置の取付対象と、を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る発光装置用ホルダを示す概略図であって、(a)は、発光装置用ホルダの全体構成を示す斜視図、(b)は、(a)のA部を拡大して切り欠いた状態を概略的に示す斜視図、である。 本発明の実施形態に係る発光装置用ホルダのホルダ本体を示す概略図であって、(a)は、上部ホルダに通電用端子を取り付けた状態を示す平面図、(b)は、下部ホルダを示す平面図、である。 本発明の実施形態に係る発光装置用ホルダを示す概略図であって、(a)は、発光装置用ホルダの裏面側を示す底面図、(b)は、(a)に発光装置を取り付けた状態を示す底面図、である。 本発明の実施形態に係る発光装置用ホルダを示す概略図であって、図2(a)のB−B断面図である。 取付対象からの沿面距離を説明するための説明図であって、(a)は、壁部を備えない下部ホルダにおける取付対象からの沿面距離を説明するための説明図、(b)は、壁部を備える下部ホルダにおける取付対象からの沿面距離を説明するための説明図、である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態に係る発光装置用ホルダを用いた、取付対象に対する発光装置の取付手順を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る発光装置用ホルダについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において参照する図面は、本発明を概略的に示したものであるため、各部材のスケールや間隔、位置関係などが誇張、あるいは、部材の一部が省略されている場合がある。また、以下の説明では、同一の名称および符号については原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
[発光装置用ホルダの構成]
発光装置用ホルダ1は、図1に示すように、発光装置2を保持して取付対象3に固定するためのものである。また、このホルダ1は、発光装置2を取付対象3に固定した状態で、外部からの電力を発光装置2に給電可能とする。ホルダ1は、ここでは上部ホルダ11と、下部ホルダ12と、通電用端子13と、を備えている。
上部ホルダ11と下部ホルダ12は、図2(a)に示すように、互いに嵌合されることでホルダ本体10を構成する。このホルダ本体10の内部には、後記するように、通電用端子13が収容されている。また、ホルダ本体10の一側である角部には、内部の通電用端子13を外部電源と接続するための引き出し口14が設けられている。この引き出し口14は、アノードおよびカソードに対応して一対で形成されている。引き出し口14は、図2(b)に示すように、下部ホルダ12側の引き出し側係止部122が、上部ホルダ11側の引き出し側被係止部112に係止されることで形成されるものである。なお、図2(b)では、説明の便宜上、下部ホルダ12側の構成をドットハッチングで強調して示している。
上部ホルダ11は、図1および図3(a)に示すように、板状を呈するとともに、発光装置2の発光面側(ここでは上側)に位置するように構成されている。上部ホルダ11の中央には、表面と裏面とを貫通する貫通穴(第1貫通穴)H1が形成されている。この貫通穴H1は、発光装置2の発光素子22からなる発光部を露出させるためのものであり、発光装置2の発光素子22と対向する位置に形成されている。そのため、貫通穴H1の形状は、保持対象となる発光装置2の発光部の形状によって適宜調整される。本実施形態における発光装置2は、図1に示すように発光部が円形状であるため、貫通穴H1も円形状に形成されている。なお、発光装置2の発光部が例えば矩形状である場合は、これに合わせて貫通穴H1も矩形状に形成される。
貫通穴H1は、図1に示すように、表面側(上側)に行くに従って内径が大きくなるように形成されている。上部ホルダ11は、このような貫通穴H1を備えることにより、発光装置2からの出射光を遮ることなく、当該貫通穴H1から放出させることができる。なお、貫通穴H1の内径は、直線的に(すなわち一定の割合で)大きくなってもよく、あるいは曲線的に(すなわち位置によって内径に差が出るように)大きくなってもよい。また、貫通穴H1の内径は、ホルダ1自体の大きさが許容されるのであれば、出射光を遮らない範囲で、発光装置2の発光部よりも大きく形成しても構わない。
上部ホルダ11には、図3(a)に示すように、表面と裏面とを貫通する固定穴T1が周縁部分に複数(ここでは2個)形成されている。この固定穴T1は、図1に示すように、取付対象3に固定される際にネジ部材Fが挿入されるものである。
上部ホルダ11の表面(貫通穴H1周辺も含む)は、反射率が高くなるように形成(反射特性を有するように形成)されていることが望ましい。そのため、上部ホルダ11の表面は、ここでは反射加工(鏡面反射加工、拡散面反射加工)が施されている。上部ホルダ11にこのような表面反射加工を施すことで、ホルダ1を発光装置2に被せた状態で発光素子22を発光させた場合において、仮に、上部ホルダ11の表面前方に備えられているレンズなどの光学素子に一部の光が反射されてしまったとしても、当該反射された光を上部ホルダ11の表面でさらに表面前方に反射させることができる。
上部ホルダ11の表面(特に貫通穴H1周辺)の反射率は、前記したような効果を発揮するため、当該表面に鏡面反射加工(アルミ蒸着など)や拡散面反射加工(白色反射材の塗装など)を行い、90%以上とすることが好ましい。具体的には、光を拡散させたくない場合(集光系のレンズなどに適用する場合)は、光を鏡面反射させるために上部ホルダ11の表面にアルミ蒸着を行うことが好ましく、全体的に光を拡散させたい場合は、光を拡散反射させるために上部ホルダ11の表面に白色反射材を塗装することが好ましい。また、反射加工(鏡面反射加工、拡散面反射加工)としては、前記した手段の他にも上部ホルダ11を製造する際に用いる金型を磨くという手段もあり、この手段により、上部ホルダ11の表面の反射率が高くなるように形成、すなわち滑らかに形成することができる。
上部ホルダ11の側面には、下部ホルダ12に係止されるための被係止部が複数形成されている。すなわち、上部ホルダ11の四辺には、図1および図3(a)に示すように、外壁部113を凹状に切り欠いて形成された辺側被係止部111が設けられている。この辺側被係止部111は、図2(a)に示すように、下部ホルダ12の対応するフック状の辺側係止部121によって係止される。
上部ホルダ11の角部には、当該角部付近の外壁部113を切り欠いて形成された引き出し側被係止部112が設けられている。この引き出し側被係止部112は、図2(b)に示すように、下部ホルダ12の引き出し側係止部122によって係止される。
上部ホルダ11の裏面には、図3(a)に示すように、発光装置2を保持する際に用いられる爪部114が形成されている。この爪部114は、上部ホルダ11の裏面から突出するように設けられている。また、爪部114は、図4(a)に示すように、下部ホルダ12の位置決め部124に隣接して4つ形成されている。これにより、爪部114は、図4(b)に示すように、発光装置2の基板21の四隅を挟むことで、発光装置2全体を強固に保持することができる。また、爪部114は、下部ホルダ12の位置決め部124と一体となって、取付対象3の位置決め穴T5に挿入可能な位置に配置されている(後記する図7(d)参照)。
上部ホルダ11の裏面には、図3(a)および図5に示すように、通電用端子13(カソード側通電用端子13aおよびアノード側通電用端子13b)の形状に沿った端子用溝部115が形成されており、当該端子用溝部115内に通電用端子13が取り付けられている。また、上部ホルダ11の裏面には、図3(a)および図5に示すように、端子用溝部115の他にも壁用溝部116が形成されている。この壁用溝部116は、上部ホルダ11と下部ホルダ12とを嵌合した場合において、後記する壁部125が挿入されるものである(図5参照)。この壁用溝部116は、図3(a)、(b)に示すように、下部ホルダ12の壁部125が形成された位置に合わせて、上部ホルダ11に形成されている。
下部ホルダ12は、図1および図3(b)に示すように、板状を呈するとともに、発光装置2の裏面側(ここでは下側)に位置するように構成されている。下部ホルダ12の中央には、表面と裏面とを貫通する貫通穴(第2貫通穴)H2が形成されている。この貫通穴H2は、発光装置2を収納するためのものであり、発光装置2の基板21が収まるように形成されている。そのため、貫通穴H2の形状は、保持対象となる発光装置2の基板21の形状によって適宜調整される。本実施形態に係る発光装置2は、図1に示すように基板21が矩形状であるため、貫通穴H2も矩形状に形成されている。なお、貫通穴H2が形成された下部ホルダ12は、前記した貫通穴H1が形成された上部ホルダ11と嵌合されるため、貫通穴H2と貫通穴H1とは、ここではホルダ1の上下方向に一体となって1つの貫通穴となるように連続して設けられている状態となる。なお、 本実施形態では上部ホルダ11と下部ホルダ12とが別体のものを嵌合させる形態で説明しているが、少なくとも上部ホルダ11の第1貫通穴H1と下部ホルダ12の第2貫通穴H2とが1つの貫通穴となるようなホルダであればよく、例えば、下部ホルダ12の外壁から延在して上部ホルダ11を有し、上部ホルダ11を上側に折り曲げて嵌合するものや、嵌合することなくネジなどの固定具で固定するだけのものであってもよく、また上部ホルダ11は少なくとも第1貫通穴H1を有すると共に通電用端子が発光面側からみて露出しないような形状であればよい。
下部ホルダ12は、図3(b)に示すように、表面と裏面とを貫通する固定穴T3が周縁部分に複数(ここでは2個)形成されている。この固定穴T3は、図1に示すように、取付対象3に固定される際にネジ部材Fが挿入されるものである。
下部ホルダ12における貫通穴H2の周囲には、図1および図3(b)に示すように、上部ホルダ11に向かって壁部125が形成されている。この壁部125は、後記する通電用端子13と取付対象3との間の短絡を防止するためのものである。すなわち、壁部125は、図5に示すように、上部ホルダ11と下部ホルダ12とを嵌合した場合において、後記する通電用端子13の露出を隠すように形成されており、通電用端子13と取付対象3との間の絶縁壁として機能する。
壁部125は、図1および図3(b)に示すように、貫通穴H2を取り囲むように、第2貫通穴H2側から第1貫通穴H1側に立ち上げて形成されている。また、壁部125は、下部ホルダ12側において、上部ホルダ11側に向かって(ここでは上側に向かって)立ち上げて形成されている。壁部125は、貫通穴H2の周囲に連続的に繋がって形成されてもよく、あるいは貫通穴H2の周囲に部分的に形成されていてもよいが、ここでは角部を除いた貫通穴H2の各辺に部分的に形成されている。
ここで、後記する通電用端子13は、ホルダ本体10の内部に配線されて発光装置2の接続パッド23と接触される構造となる(図7(d)参照)。その際、ホルダ本体10の内部を引き回された通電用端子13は、図4(a)のC部に示すように貫通穴H2に露出するまで延ばされ、曲げ加工が施される。そのため、図3(b)に示すように壁部125が貫通穴H2の周囲に部分的に形成される場合、当該壁部125は、短絡が特に生じやすい領域である、通電用端子13が貫通穴H2に露出する領域(すなわち図4(a)のC部)の周辺に主に形成されることが好ましい。
壁部125の高さは、上部ホルダ11と下部ホルダ12との嵌合状態によって決まるが、下部ホルダ12側において、少なくとも上部ホルダ11の内面に当接する高さまで形成されることが好ましい。これにより、取付対象3に対する通電用端子13の露出を完全に隠すことができる。
また、壁部125は、図2(a)のB−B断面図のうちの一部を示した図5に示すように、上部ホルダ11の内面に形成された壁用溝部116に嵌合するように構成されることが好ましい。これにより、取付対象3に対する通電用端子13の露出を完全に隠すことができるとともに、上部ホルダ11と下部ホルダ12を強固に嵌合することができる。なお、壁部125が上部ホルダ11を貫通して表面側に露出するような構成も考えられるが、このような構成であると発光反射を妨げることになるため、図5に示すように、上部ホルダ11の表面側に露出しない範囲まで壁部125を設けることが好ましい。
下部ホルダ12の側面には、上部ホルダ11に係止するための係止部が複数形成されている。すなわち、下部ホルダ12の四辺には、図1および図3(b)に示すように、外壁部123上に突出して形成されたフック状の辺側係止部121が設けられている。この辺側係止部121は、図2(a)に示すように、上部ホルダ11の対応する辺側被係止部111を係止する。
下部ホルダ12の角部には、当該角部付近の外壁部123上に突出して形成された引き出し側係止部122が設けられている。この引き出し側係止部122は、図2(b)に示すように、上部ホルダ11の引き出し側被係止部112を係止する。ここで、ホルダ本体10は、通電用端子13を上部ホルダ11と下部ホルダ12とで挟み、上部ホルダ11と下部ホルダ12を縦方向に機械的に嵌合した構造であるため、図示しない外部電源からの通電用配線をホルダ本体10の引き出し口14に差し込んだ際に上部ホルダ11と下部ホルダ12の嵌合が外れてしまうおそれがある。しかし、引き出し側係止部122を備えることで、上部ホルダ11の引き出し側被係止部112との間で縦方向および横方向の嵌合されることになるため、上部ホルダ11と下部ホルダ12の嵌合が外れにくくなる。
下部ホルダ12の裏面には、図3(b)に示すように、取付対象3に対してホルダ1の位置決めを行うための位置決め部124が形成されている。この位置決め部124は、下部ホルダ12の裏面から突出するように設けられている。また、位置決め部124は、図4(a)に示すように、上部ホルダ11の爪部114に隣接して4つ形成されている。そして、位置決め部124は、上部ホルダ11の爪部114と一体となって、取付対象3の位置決め穴T5に挿入可能な位置に配置されている(後記する図7(d)参照)。ホルダ1は、このような位置決め部124を備えることで、発光装置2を保持した状態で、取付対象3に迅速かつ正確に取り付けることができる。
通電用端子13は、外部電源と発光装置2とを電気接続するためのものである。この通電用端子13は、図4(a)に示すように、ホルダ本体10第2貫通穴H2の周囲となる内部に設けられ、具体的には図5に示すように、上部ホルダ11と下部ホルダ12の間に挟まれるように設けられている。また、通電用端子13は、図4(a)に示すように、壁部125を隔てたホルダ本体10の内側に設けられ、当該壁部125の内側において、貫通穴H2の周囲を取り囲むように設けられている。
通電用端子13は、図1に示すように、矩形状の貫通穴H2の形状に合わせて、金属板が矩形状に折り曲げ加工されることで形成される。また、通電用端子13は、発光装置2のカソード側の接続パッド23と接触するカソード側通電用端子13aと、発光装置2のアノード側の接続パッド23と接触するアノード側通電用端子13bとから構成される。
通電用端子13は、図4(a)に示すようにホルダ本体10内部に取り付けた場合において、カソード側通電用端子13aおよびアノード側通電用端子13bのそれぞれの先端131a,131bが貫通穴H2に露出するように形成されている。そして、このように露出された各先端131a,131bは、発光装置2をホルダ1によって保持した際に、発光装置2の接続パッド23とそれぞれ接触するように構成されている。これにより、ホルダ本体10の引き出し口14に図示しない外部電源の通電用配線を取り付けることで、発光素子22に電力が供給される。
ここで、カソード側通電用端子13aおよびアノード側通電用端子13bの先端131a,131bは、図4(a)に示すように折り曲げ、曲げ加工されているため、弾性変形する弾性通電部として機能する。従って、カソード側通電用端子13aおよびアノード側通電用端子13bの先端131a,131bは、発光装置2を押さえ付けるようなばね性を有しており、発光装置2の接続パッド23と当接して通電するとともに、発光装置2を上部ホルダ11の裏面側から離隔する方向に付勢する。これにより、発光装置2は、カソード側通電用端子13aおよびアノード側通電用端子13bの先端131a,131bと、爪部114とによって、四隅が挟持された状態となる。
また、通電用端子13には、発光装置2の駆動電圧の負荷がかかる。例えばホルダ1によって発光装置2を配置した照明器具に、人体静電気や雷などの高電圧負荷がかかった場合、通電用端子13にも負荷がかかることになる。その際、通電用端子13と取付対象3との距離が近いと、通電用端子13と取付対象3との間で短絡が発生することになる。
図6は、取付対象からの沿面距離を説明するための説明図であって、(a)は、壁部を備えない下部ホルダにおける取付対象からの沿面距離を説明するための説明図、(b)は、壁部を備える下部ホルダにおける取付対象からの沿面距離を説明するための説明図で、図5と同じ位置の下部ホルダと通電用端子を用いて説明するものである。例えば、図6(a)に示すように、壁部125が形成されていない下部ホルダ12Aを想定した場合、通電用端子13と取付対象3との距離(以下、沿面距離という)D1が短いため、その部分で短絡が発生しやすくなる。一方、図6(b)に示すように、壁部125が形成された本発明に係る下部ホルダ12の場合、壁部125の分だけ沿面距離D2を長く設けることができるため、短絡を発生しにくくすることができる。なお、図6(a)、(b)では、説明の都合上、上部ホルダ11の図示を省略している。
発光装置2は、発光素子22を備える装置であって、例えば基板21表面に複数の発光素子22が搭載されたCOB構造の発光ダイオードパッケージが挙げられる。発光装置2は、図1に示すように、板状の基板21と、当該基板21の表面中央に搭載される複数の発光素子22と、当該発光素子22に電気的に接続される箔状の一対の接続パッド23と、から構成される。なお、発光装置2は、実際には複数の発光素子22を覆う封止樹脂を備えているが、ここでは図示を省略している。また、ここでの発光素子22とは、単体の発光素子や複数の発光素子の集合体のことを示している。
取付対象3は、発光装置2を取り付けて固定する対象であって、例えば電球、街路灯、ダウンライト、スポットライトといった照明灯具の筐体や、ヒートシンクなどが挙げられる。ここでは取付対象3の一例として、図1に示すようにヒートシンクを図示している。取付対象3は、発光装置2を取付可能な平面部分を有しているとともに、当該平面部分に固定穴T4および位置決め穴T5とが形成されている。固定穴T4は、ネジ部材Fを用いてホルダ1を固定するためのネジ穴である。また、位置決め穴T5は、上部ホルダ11の爪部114と下部ホルダ12の位置決め部124とが挿入されることで、ホルダ1の位置決めに利用される穴である。なお、固定穴T4および位置決め穴T5は、貫通穴であってもよい。
以上のような構成を備えるホルダ1は、ホルダ本体10内部における通電用端子13と第2貫通穴H2との間に壁部125を設けることで、当該壁部125の高さ分だけ、取付対象3と通電用端子13との間の沿面距離が拡大するため、取付対象3と通電用端子13との間で短絡が発生しにくくなる。そのため、ホルダ1によれば、ホルダ形状を大型化させることなく、発光装置2を取付対象3に固定した際の絶縁性能を向上させることができる。
ここで、本発明のように壁部125を備えるホルダ1(図6(b)参照)によって、実際に発光装置2を取付対象3に固定して大電流を流してみた場合、AC電源で1900Vまで耐えることができ、2000Vで短絡が発生した。一方、壁部125を備えないホルダ(図6(a)参照)によって、実際に発光装置2を取付対象3に固定して大電流を流してみた場合、AC電源で1500Vまでは耐えることができたが、1600Vで短絡が発生した。従って、本発明に係るホルダ1のように、ホルダ本体10に壁部125を形成して通電用端子13の露出を隠すことで、短絡が発生しにくくなる。
[発光装置用ホルダによる発光装置の取付手順]
以下、ホルダ1を用いた発光装置2の取付手順について、図7を参照(適宜図1も参照)しながら説明する。なお、図7は、図4(b)のE−E断面図を概略的に示したものである。なお、上部ホルダ11および下部ホルダ12の接続部分の描写は省略しているが、ホルダ1は上が発光面側、下が裏面側となる。
発光装置2の取付手順は、まず図7(a)〜(c)に示すように、ホルダ1の裏面側から下部ホルダ12の貫通穴H2内に発光装置2をはめ込む。その際、爪部114は、図7(b)に示すように、発光装置2に左右方向に押されて弾性変形し、左右方向に広がった状態となる。そして、爪部114は、図7(c)に示すように、発光装置2が貫通穴H2内にはめ込まれると、元の状態に戻り、発光装置2を側面方向から押しながら保持する。また、発光装置2は、図7(c)に示すように、カソード側通電用端子13aおよびアノード側通電用端子13bの先端131a,131bによって下方向に付勢された状態となる。これにより、発光装置2は、カソード側通電用端子13aおよびアノード側通電用端子13bの先端131a,131bと、爪部114とによって、強固に挟持される。
発光装置2の取付手順は、次に図7(d)に示すように、発光装置2をホルダ1で保持した状態で、取付対象3に取り付ける。その際、爪部114と位置決め部124とを一対として、取付対象3の位置決め穴T5に挿入し、ネジ部材Fを固定穴T4に挿入して固定する。これにより、発光装置2の裏面が取付対象3に当接した状態となり、発光素子22が発光することにより発生する熱を、発光装置2の基板21から取付対象3へと適切に放熱させることができる。
以上、本発明に係る発光装置用ホルダについて、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変などしたものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
1 発光装置用ホルダ
10 ホルダ本体
11 上部ホルダ
111 辺側被係止部
112 引き出し側被係止部
113 外壁部
114 爪部
115 端子用溝部
116 壁用溝部
12,12A 下部ホルダ
121 辺側係止部
122 引き出し側係止部
123 外壁部
124 位置決め部
125 壁部
13 通電用端子
13a カソード側通電用端子
131a 先端
13b アノード側通電用端子
131b 先端
14 引き出し口
2 発光装置
21 基板
22 発光素子
23 接続パッド
3 取付対象
F ネジ部材
H1 貫通穴(第1貫通穴)
H2 貫通穴(第2貫通穴)
T1,T3,T4 固定穴
T5 位置決め穴

Claims (6)

  1. 基板表面に発光素子を備えた発光装置を保持して取付対象に固定するための発光装置用ホルダであって、
    前記発光装置の発光素子に対向する位置に貫通して形成された第1貫通穴を有する上部ホルダと、前記発光装置の基板が収まる第2貫通穴を有する下部ホルダとが設けられたホルダ本体と、
    前記ホルダ本体の内部に設けられた通電用端子と、を備え、
    前記下部ホルダは、前記第2貫通穴を取り囲むように、前記第2貫通穴側から前記第1貫通穴側に立ち上げて形成された壁部を有し、
    前記上部ホルダは、内面に前記壁部と嵌合する壁用溝部を有し、
    前記通電用端子は、前記壁部を隔てた前記ホルダ本体の内側に設けられていることを特徴とする発光装置用ホルダ。
  2. 記通電用端子は、前記上部ホルダと前記下部ホルダとの間に設けられ、
    前記壁部は、前記下部ホルダ側において、前記第2貫通穴を取り囲むように前記上部ホルダ側に立ち上げて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置用ホルダ。
  3. 前記壁部は、前記下部ホルダ側において、前記上部ホルダの表面から露出しない高さに形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光装置用ホルダ。
  4. 前記通電用端子は、前記壁部の内側において、前記第2貫通穴を取り囲むように設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の発光装置用ホルダ。
  5. 前記ホルダ本体の周囲には、前記上部ホルダと前記下部ホルダとを係止する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発光装置用ホルダ。
  6. 前記ホルダ本体の周囲の一側には、前記通電用端子を外部電源と接続するための引き出し口が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発光装置用ホルダ。
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