JP6213495B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、二成分現像方式が知られている。前記二成分現像方式は、トナーおよびキャリアを含む磁気ブラシを担持する現像ローラーが、回転する前記感光体の外周面に前記磁気ブラシを接触させることにより、前記感光体の外周面の静電潜像をトナー像へ現像する方式である。
一方、前記画像形成装置において、前記感光体から用紙またはベルト部材などの被転写媒体への前記トナー像の転写性を向上するために、転写前除電が行われることが知られている(例えば、特許文献1参照)。前記転写前除電は、前記感光体の外周面における現像位置と前記トナー像の転写位置との間の領域に除電光を照射することである。
特開昭64−13578号公報
ところで、前記二成分現像方式において、キャリア移行の問題が生じ得る。前記キャリア移行は、前記磁気ブラシの前記キャリアが前記感光体の外周面に移行してしまう現象である。前記キャリア移行は、キャリア現像などと称される場合がある。前記感光体の帯電電位または前記現像ローラーのバイアス電圧が調整される場合、前記キャリア移行と現像不良とがトレードオフの関係となる。
前記現像不良は、例えば、前記感光体の外周面における現像されるべきでない領域にトナーが付着してしまう現像カブリまたは前記感光体に付着した前記トナーが前記キャリアの電気力によって引かれて後端側に溜まる後端溜まりなどである。
従って、前記感光体の帯電量または前記キャリアの帯電性の調整によって前記現像不良の発生を回避しつつ前記キャリア移行の問題を改善することは難しい。
また、停電その他の不測の事象によって前記画像形成装置への給電が停止した場合、前記感光体および前記現像ローラーは、それらの駆動源であるモーターへの給電が停止した後も、慣性により僅かな時間ではあるが継続して回転する。この場合、前記現像ローラーへのバイアス電圧の印加が停止した状態で、前記感光体の外周面における既に帯電した部分が前記現像位置を通過する。そのため、前記キャリア移行の問題がより顕著となる。
また、現像体における磁石の磁力を高めることによって前記現像体における前記キャリアの保持力を高めることは、前記現像体内のスペースの制約などにより難しい。
本発明の目的は、二成分現像方式で現像が行われる場合に、現像不良の発生を回避しつつキャリア移行の問題を改善することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、感光体と、現像体と、前除電発光部と、第1前除電給電部と、第2前除電給電部とを備える。前記感光体は、第1モーターにより回転駆動され、露光位置において外周面に静電潜像が形成される回転体である。前記露光位置は、帯電部と対向する帯電位置よりも前記感光体の回転方向下流側の位置である。前記現像体は、バイアス電圧が印加されるとともに第2モーターにより回転駆動される回転体である。前記現像体は、トナーおよびキャリアを含む磁気ブラシを担持し、現像位置において前記感光体の外周面における前記静電潜像が形成され得る有効外周面に前記磁気ブラシを接触させることにより前記静電潜像をトナー像へ現像する。前記現像位置は、前記露光位置よりも前記感光体の回転方向下流側の位置である。前記前除電発光部は、前記感光体の前記有効外周面における除電対象領域に除電光を照射する発光部である。前記除電対象領域は、前記感光体の前記有効外周面における前記磁気ブラシが接触する磁気ブラシ接触領域の一部から前記磁気ブラシ接触領域と前記トナー像の転写位置との間の領域までを含む領域である。前記第1前除電給電部は、前記第1モーターおよび前記第2モーターへの給電および前記現像体への前記バイアス電圧の印加が行われているときに前記前除電発光部に給電することにより前記前除電発光部を発光させる。前記第2前除電給電部は、前記第1モーターまたは前記第2モーターへの給電と前記現像体への前記バイアス電圧の印加との少なくとも一方が停止してからの一時的期間に、前記前除電発光部への給電を継続することにより前記前除電発光部を発光させる。
本発明によれば、二成分現像方式で現像が行われる場合に、現像不良の発生を回避しつつキャリア移行の問題を改善することができる画像形成装置を提供することが可能になる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における第1方向に沿って見た場合の前除電発光部およびその周辺部の構成図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における第2方向に沿って見た場合の前除電発光部およびその周辺部の構成図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における制御関連機器のブロック図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における前除電給電部の概略構成図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における前除電光制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における第1除電対象領域の印字率と除電光の光量との関係を表すグラフである。 図8は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における給電不備状態が生じたときの各種電圧および感光体回転速度のタイムチャートである。 図9は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における第1方向に沿って見た場合の前除電発光部およびその周辺部の構成図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態:画像形成装置の概略構成]
まず、図1,2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。画像形成装置10は、電子写真方式の画像形成装置である。図1が示すように、画像形成装置10は、筐体100内にシート供給部2、シート搬送部3、トナー補給部40、画像形成部4、光走査部5、定着部6、制御部8および操作表示部80などを備える。
画像形成装置10は、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリーまたは複合機などである。前記複合機は、前記プリンターの機能および前記コピー機の機能などを併せ持つ。
図1に示される画像形成装置10は、タンデム型画像形成装置であり、カラープリンターである。そのため、画像形成部4は、中間転写ベルト48、二次クリーニング部480および二次転写部49をさらに備える。
また、画像形成部4は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色に対応した複数の単色画像形成部4xを備える。さらに、画像形成装置10は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナー91を後述する現像部43各々に供給する複数のトナー補給部40を備える。
シート供給部2は、シート受部21およびシート送出部22を備えている。シート受部21は、複数の記録シート9を重ねて載置可能に構成されている。記録シート9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
シート送出部22は、記録シート9に接して回転することにより記録シート9をシート受部21から搬送路30へ向けて送り出す。
シート搬送部3は、レジストローラー31、搬送ローラー32および排出ローラー33などを備える。レジストローラー31および搬送ローラー32が、シート供給部2から供給される記録シート9を画像形成部4の二次転写部49へ向けて搬送する。さらに、排出ローラー33が画像形成後の記録シート9を搬送路30の排出口から排出トレイ101上へ排出する。
[画像形成部]
単色画像形成部4x各々は、ドラム状の感光体41、帯電部42、現像部43、前除電発光部44、一次転写部45、一次クリーニング部46および後除電発光部47などを備える。感光体41は、レーザー光によって静電潜像が書き込まれる部材であり、回転しつつトナー像を担持するトナー像担持体の一例である。例えば、感光体41各々が、有機感光体またはアモルファスシリコン感光体であることが考えられる。
以下、感光体41の外周面における前記静電潜像が形成され得る領域、即ち、感光体41の外周面における画像形成可能な最大幅の領域のことを有効外周面410と称する。なお、図1〜3に示される第1方向D1は、感光体41の幅方向、即ち、感光体41の回転中心に沿う水平は方向である。また、第2方向D2は、水平面内において第1方向D1に直交する方向である。
感光体41が回転し、帯電部42が感光体41の有効外周面410を一様に帯電させる。感光体41は、その回転軸が第1連結機構4190を通じて第1モーター419と連結されており、第1モーター419によって回転駆動される。以下、感光体41の外周における帯電部42と対向する位置のことを帯電位置P1と称する。なお、第1モーター419が第2モーター439を兼ねることも考えられる。
さらに、レーザー光源51を備える光走査部5が、レーザー光を走査することにより感光体41における帯電した有効外周面410に前記レーザー光を照射する。前記レーザー光は、帯電位置P1よりも感光体41の回転方向下流側の露光位置P2において有効外周面410に照射される。これにより、露光位置P2において、感光体41の有効外周面410に静電潜像が形成される。
さらに、現像部43の現像ローラー430が現像位置P3において感光体41にトナー91を供給することにより、前記静電潜像を前記トナー像へ現像する。現像位置P3は、露光位置P2よりも感光体41の回転方向下流側の位置である。
現像ローラー430は、現像バイアス電圧が印加される回転体である。前記現像バイアス電圧は、不図示のバイアス印加回路によって現像ローラー430に印加される。現像ローラー430は、その回転軸が第2連結機構4390を通じて第2モーター439と連結されており、第2モーター439によって回転駆動される。なお、現像ローラー430は現像体の一例である。
また、一次転写部45が、転写位置P4において中間転写ベルト48に感光体41の有効外周面410の前記トナー像を転写する。転写位置P4は、現像位置P3よりも感光体41の回転方向下流側の位置である。
また、一次クリーニング部46が感光体41の外周面に残存するトナー91を除去する。なお、本実施形態において、中間転写ベルト48は、感光体41から前記トナー像が転写される被転写媒体の一例である。
中間転写ベルト48は、環状に形成された無端の帯状部材である。中間転写ベルト48は、2つのローラーに架け渡された状態で回転する。画像形成部4において、単色画像形成部4x各々は、回転する中間転写ベルト48の表面に各色の前記トナー像を転写する。これにより、各色の前記トナー像が重ねられたカラー画像が中間転写ベルト48に形成される。
二次転写部49は、中間転写ベルト48に形成された前記トナー像を記録シート9に転写する。二次クリーニング部480は、中間転写ベルト48における二次転写部49を経た後の部分に残存するトナー91を除去する。
定着部6は、ヒーター611を内包する加熱ローラー61と加圧ローラー62との間に画像が形成された記録シート9を挟み込みつつ後工程へ送り出す。これにより、定着部6は、記録シート9上の画像を加熱し、記録シート9上に画像を定着させる。
本実施形態における現像部43は、二成分現像方式で現像を行う。即ち、現像部43は、トナー91およびキャリア92を含む二成分現像剤90を撹拌することによってトナー91を帯電させ、帯電したトナー91を感光体41に供給する。
キャリア92は、磁性を有する粒状物である。例えば、キャリア92が、粒状の磁性体およびその磁性体の表面にコーティングされたエポキシ樹脂などの合成樹脂被膜とを含む粒状体であることが考えられる。
図2が示すように、現像部43は、現像槽4300、現像ローラー430、撹拌部材437およびブレード438を備える。さらに、現像部43は、現像用の磁石431を備える。磁石431は、現像ローラー430に内包されている。現像ローラー430および磁石431は二成分現像剤担持用のマグネットローラーを構成している。
現像槽4300は、二成分現像剤90を収容する容器である。現像ローラー430および撹拌部材437は、現像槽4300内で回転する。現像ローラー430は、感光体41に対してそれぞれ非接触の状態で対向して回転可能に支持されている。
現像動作時において、現像ローラー430は感光体41の回転方向と反対方向へ回転する。これにより、現像ローラー430および感光体41の外周面における相互に対向する部分はそれぞれ同じ方向へ移動する。
撹拌部材437は、現像槽4300内の二成分現像剤90を撹拌する。これにより、トナー91が予め定められた極性で帯電する。また、キャリア92は、トナー91の帯電極性とは逆極性で帯電する。
現像ローラー430は、撹拌された二成分現像剤90を担持しつつ回転する二成分現像剤担持体の一例である。現像ローラー430は、担持した二成分現像剤90のうちの帯電したトナー91を感光体41に供給する。
より具体的には、現像ローラー430は、内包する磁石431の磁力の作用により、二成分現像剤90を磁気ブラシ900として担持するとともに、その磁気ブラシ900を感光体41に対向する位置へ搬送する。
さらに、現像ローラー430は、回転する感光体41の有効外周面410に磁気ブラシ900を接触させることにより、前記静電潜像を前記トナー像へ現像する。以下、感光体41の有効外周面410における磁気ブラシ900が接触する領域のことを磁気ブラシ接触領域411と称する。
磁気ブラシ900中のトナー91は、現像ローラー430に印加された前記現像バイアス電圧の作用によって現像ローラー430の表面から感光体41の有効外周面410における前記静電潜像の部分へ移行する。これにより、前記静電潜像がトナー像として現像される。
ブレード438は、現像ローラー430の外周面に担持される磁気ブラシ900が磁気ブラシ接触領域411へ到達する途中の位置において、磁気ブラシ900の厚みを制限する。
現像ローラー430の外周面と感光体41の有効外周面410における前記静電潜像の部分との電位差は、トナー91の帯電極性と同極性である。また、現像ローラー430の外周面と感光体41の有効外周面410における前記静電潜像以外の部分との電位差はトナー91の帯電極性と逆極性である。そのため、磁気ブラシ900中の帯電したトナー91は、磁気ブラシ接触領域411において感光体41における前記静電潜像の部分に対して選択的に付着する。
一方、磁気ブラシ900中のキャリア92は、磁気ブラシ接触領域411を通過した後も磁石431の吸引力によって現像ローラー430上に保持される。
[除電発光部]
前除電発光部44は、感光体41の有効外周面410における転写位置P4よりも感光体41の回転方向上流側の第1除電対象領域413に除電光を照射する発光部である。前記転写位置は、一次転写部45に対向する位置であり、現像部43に対向する位置に対して感光体41の回転方向下流側の位置である。
後除電発光部47は、感光体41の有効外周面410における転写位置P4よりも感光体41の回転方向下流側の第2除電対象領域414に除電光を照射する発光部である。第2除電対象領域414は、転写位置P4と帯電位置との間の領域である。前記帯電位置は、帯電部42に対向する位置であり、転写位置P4に対して感光体41の回転方向下流側の位置である。
前除電発光部44および後除電発光部47の各々は、例えば第1方向D1に沿って延びて形成されたLEDアレイなどである。前除電発光部44および後除電発光部47の各々は、感光体41の感光特性に応じて予め定められた波長の前記除電光を出力する。
図1が示す例では、後除電発光部47は、感光体41の有効外周面410における一次クリーニング部46に対向するクリーニング位置と前記帯電位置との間の領域に前記除電光を照射する。なお、後除電発光部47が、感光体41の有効外周面410における前記転写位置と前記クリーニング位置との間の領域に前記除電光を照射することも考えられる。
前記除電光が前除電発光部44から感光体41の有効外周面410における第1除電対象領域413に照射されることにより、前記帯電位置における感光体41から中間転写ベルト48への前記トナー像の転写性が向上する。
また、前記除電光が後除電発光部47から感光体41の有効外周面410における第2除電対象領域414に照射されることにより、感光体41の有効外周面410における電位のばらつきが解消される。その結果、感光体41の有効外周面410は、帯電部42による帯電工程を経ることにより、より均一な帯電状態となる。
制御部8は、操作表示部80を通じて入力される入力情報および各種センサーの検出結果に基づいて、画像形成装置10が備える各種の電気機器を制御する。また、制御部8は、操作表示部80に操作メニューなどを表示させる。さらに、制御部8は、ホスト装置から画像形成ジョブを受信し、その画像形成ジョブの画像に対する画像処理を実行する。
例えば、図4が示すように、制御部8は、MPU(Micro Processor Unit)81、記憶部82、画像処理部83、除電光制御部84、レーザー光制御部85および通信部86などを備える。
MPU81は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。記憶部82は、MPU81に各種の処理を実行させるためのプログラムおよびその他の情報が予め記憶される不揮発性の情報記憶媒体である。さらに、記憶部82は、MPU81による各種情報の読み書きが可能な情報記憶媒体でもある。
制御部8は、MPU81が記憶部82に予め記憶された各種のプログラムを実行することにより画像形成装置10を統括的に制御する。
画像処理部83は、通信部86を通じて不図示のホスト装置から画像形成ジョブを入力し、画像処理を実行する。例えば、画像処理部83は、前記ホスト装置から得られる画像形成ジョブから画像データを生成する。
レーザー光制御部85は、画像処理部83から得られる前記画像データが示す各画素の濃度に応じてレーザー光源51の出力光量を制御する。これにより、前記画像データに対応する前記静電潜像が感光体41の有効外周面410に形成される。
通信部86は、パーソナルコンピューターまたは携帯端末などの前記ホスト装置との間で有線または無線による通信を実行する。例えば、通信部86は、前記ホスト装置から前記画像形成ジョブを受信する。
除電光制御部84は、前除電発光部44および後除電発光部47各々の発光状態を制御する。より具体的には、除電光制御部84は、前除電発光部44に電力を供給する前除電給電部87と、後除電発光部47に電力を供給する後除電給電部88を制御する。
前除電給電部87は、第1前除電給電部871および第2前除電給電部872を含む。第1前除電給電部871は、第1モーター419および第2モーター439への給電および現像ローラー430への前記現像バイアス電圧の印加が行われているときに前除電発光部44に給電することにより前除電発光部44を発光させる。
一方、第2前除電給電部872は、画像形成装置10への給電が停止または十分でない給電不備状態において、前除電発光部44に対して給電することにより前除電発光部44を発光させる。
図5は、前除電給電部87の構成の一例を示す。図5が示す例において、前除電給電部87は、第1前除電給電部871、第2前除電給電部872および出力切替スイッチ873を含む。さらに、第1前除電給電部871は、定電圧電源8711およびPWM回路8712を備える。第2前除電給電部872は、昇圧回路8721およびコンデンサー8722を備える。
定電圧電源8711は、予め定められたレベルの基準電圧VL0を出力する電源である。PWM回路8712は、除電光制御部84からの制御信号に従ってデューティー比が調節されたパルス幅変調後の第1供給電圧Vo1を出力する。除電光制御部84は、PWM回路8712を制御することによって前除電発光部44の光量を制御する。
昇圧回路8721は、定電圧電源8711が出力する基準電圧VL0を昇圧する回路である。昇圧回路8721の出力電圧はコンデンサー8722に印加される。コンデンサー8722は、昇圧回路8721の出力電圧が印加されることによって蓄電する二次電池である。コンデンサー8722は、放電するときに第2供給電圧Vo2を出力する。
出力切替スイッチ873は、定電圧電源8711が正常信号を出力しているか否かに応じて、PWM回路8712の第1供給電圧Vo1およびコンデンサー8722の第2供給電圧Vo2のいずれか一方を選択的に前除電発光部44に印加する切替スイッチである。
定電圧電源8711は、給電可能な状態であるときにのみ前記正常信号を出力する。従って、定電圧電源8711は、画像形成装置10への給電が十分であるときに前記正常信号を出力するが、画像形成装置10が前記給電不備状態であるときには前記正常信号を出力しない。
出力切替スイッチ873は、前記正常信号が出力されているときに前除電発光部44に第1供給電圧Vo1を印加し、前記正常信号が出力されていないときに前除電発光部44に第2供給電圧Vo2を印加する。
第2前除電給電部872のコンデンサー8722は、第1前除電給電部871から前除電発光部44への給電中に蓄電する。さらに、コンデンサー8722は、出力切替スイッチ873が第2供給電圧Vo2を出力電圧として選択する状態に切り替わってから、即ち、第1前除電給電部871から前除電発光部44への給電が停止してから放電する。
前除電給電部87が第1前除電給電部871および第2前除電給電部872を備えることによる作用および効果については後述する。
なお、後除電給電部88が、第1前除電給電部871と同じ構成を備えることが考えられる。また、後除電給電部88が、定電圧電源と、除電光制御部84からの制御信号に従って前記定電圧電源の出力を後除電発光部47に印加するか否かを切り替えるスイッチとを備えることも考えられる。また、前除電給電部87の定電圧電源8711が、後除電給電部88の前記定電圧電源を兼ねることも考えられる。
除電光制御部84は、帯電部42および現像部43が動作中において、後除電発光部47を点灯状態に維持する。なお、除電光制御部84による前除電発光部44の制御の詳細については後述する。
ところで、前記二成分現像方式において、キャリア移行の問題が生じ得る。前記キャリア移行は、磁気ブラシ900のキャリア92が感光体41の外周面に移行してしまう現象である。感光体41の帯電電位またはキャリア92の帯電性が調整される場合、前記キャリア移行と現像不良とがトレードオフの関係となる。
前記現像不良は、例えば、現像カブリまたは後端溜まりなどである。前記現像カブリは、感光体41の有効外周面410における現像されるべきでない領域にトナー91が付着してしまう現像である。前記後端溜まりは、感光体41に付着したトナー91が現像ローラー430上のキャリア92の電気力によって引かれて感光体41の回転方向の下流側に溜まる現象である。
従って、感光体41の帯電量またはキャリア92の帯電性の調整によって前記現像不良の発生を回避しつつ前記キャリア移行の問題を改善することは難しい。
また、停電その他の不測の事象によって画像形成装置10への給電が停止した場合、感光体41および現像ローラー430は、それらの駆動源である第1モーター419および第2モーター439への給電が停止した後も、慣性により僅かな時間ではあるが継続して回転する。この場合、現像ローラー430へのバイアス電圧の印加が停止した状態で、感光体41の外周面における既に帯電した部分が現像位置P3を通過する。そのため、前記キャリア移行の問題がより顕著となる。
また、現像部43における磁石431の磁力を高めることによって現像ローラー430におけるキャリア92の保持力を高めることは、現像ローラー430内のスペースの制約などにより難しい。
一方、以下に示される構成を備える画像形成装置10が採用されれば、前記二成分現像方式で現像が行われる場合において、前記現像不良の発生を回避しつつ前記キャリア移行の問題を改善することができる。
[転写前除電部]
本実施形態において、前除電発光部44および前除電発光部44の点灯状態を制御する除電光制御部84は、感光体41の有効外周面410における第1除電対象領域413に前記除電光を照射する転写前除電部の一例である。
本実施形態における第1除電対象領域413は、磁気ブラシ接触領域411の一部から磁気ブラシ接触領域411と転写位置P4との間の領域までを含む。また、前除電発光部44は、現像部43の位置よりも感光体41の回転方向下流側の位置から前記磁気ブラシ接触領域411に向けて前記除電光を出射する。
本実施形態において、前除電発光部44からの前記除電光の一部は、磁気ブラシ接触領域411に照射される。この場合、前記除電光は、主に磁気ブラシ接触領域411における感光体41の回転方向下流側の部分に照射され、それより上流側への前記除電光の進行は、磁気ブラシ900によって遮られる。
一般に、前記キャリア移行は磁気ブラシ接触領域411の下流側部分において生じやすい。そのような磁気ブラシ接触領域411の下流側部分において、前記除電光の照射によって感光体41の帯電量が小さくなると、前記キャリア移行の発生が抑制される。
特に前記キャリア移行が発生しやすい領域は、現像部43の磁石431が感光体41に向けて発生させる磁界における磁力ピーク方向D0の磁力成分がピーク磁力の80%となる位置から、磁気ブラシ接触領域411における転写位置P4側の端までの領域である。磁力ピーク方向D0は、磁石431が感光体41に向けて発生させる磁界における磁力がピークとなる方向である。
図2が示す例では、現像部43の磁石431における感光体41に最も近い主極4311が、感光体41に向けて磁界を発生させる。この主極4311が発生させる磁界が、感光体41に向かって起立する磁気ブラシ900を形成させる。
従って、磁石431の主極4311が感光体41に向けて発生させる磁界における磁力ピーク方向D0の磁力成分がピーク磁力の80%となる位置が、前記除電光の照射領域である第1除電対象領域413に含まれることが望ましい。
また、磁気ブラシ900の遮光作用により、磁気ブラシ接触領域411の上流側部分、即ち、主にトナー91が感光体41へ移行する現像領域における前記除電光の影響は小さい。そのため、前記除電光が前記現像領域の帯電量を低下させることに起因する現像不良は生じにくい。
なお、前除電発光部44の前記除電光に起因する前記現像不良は、感光体41の有効外周面410におけるトナー91の保持力が弱まることによって前記トナー像の一部が欠ける現象などである。感光体41の有効外周面410は、電気的な引力によってトナー91を保持する。
ところで、前記除電光に起因する前記現像不良をより確実に回避できることが望まれる。例えば、比較的高出力の前除電発光部44が選定される場合、および磁気ブラシ900の形成状態の変動によって前記遮光作用の変動が生じる場合などにおいても、前記除電光に起因する前記現像不良を回避できることが望ましい。
そこで、本実施形態における前除電発光部44および除電光制御部84は、感光体41の第1除電対象領域413における前記トナー像の密度に応じて前除電発光部44の光量を変更する。後述するように、除電光制御部84は、第1除電対象領域413における前記トナー像の密度が大きい場合の方が前記トナー像の密度が小さい場合よりも前除電発光部44の光量を小さくする。
図3が示すように、本実施形態における前除電発光部44は、第1除電対象領域413における第1方向D1の全範囲に亘って形成されている。これにより、前除電発光部44は、第1除電対象領域413における第1方向D1の全範囲に前記除電光を照射可能である。
[前除電光制御]
次に、図6,7を参照しつつ、前除電光制御の一例について説明する。前記前除電光制御は、除電光制御部84による前除電発光部44の発光状態の制御である。図6は、前記前除電光制御の手順の一例を示すフローチャートである。図7は、第1除電対象領域413の前記印字率と前記除電光の光量との関係を表すグラフである。
以下の説明において、S1,S2,…は、除電光制御部84が実行する各工程の識別符号を表す。前記前除電光制御は、通信部86が前記ホスト装置から前記画像形成ジョブを受信したときに開始される画像形成処理の一部として実行される。
<工程S1>
前記前除電光制御において、まず、除電光制御部84は、第1除電対象領域413の印字率を算出する。除電光制御部84は、画像処理部83から得られる前記画像データにおける予め定められた濃度以上の画素をカウントすることによって前記印字率を算出する。第1除電対象領域413の前記印字率は、第1除電対象領域413における前記トナー像の密度に相当する。
本実施形態において、除電光制御部84は、第1除電対象領域413における第1方向D1の全範囲について前記印字率を算出する。なお、前述したように、第1方向D1は感光体41の幅方向に相当する。
<工程S2>
続いて、除電光制御部84は、前除電発光部44の光量を、第1除電対象領域413の前記印字率に応じた光量に調節する。除電光制御部84は、第1除電対象領域413の前記印字率が大きい場合の方が前記印字率が小さい場合よりも前除電発光部44の光量を小さくする。調節された光量がゼロでない場合、前除電発光部44からの前記除電光が、調節された光量で第1除電対象領域413の全範囲に照射される。
図7が示す例では、除電光制御部84は、第1除電対象領域413の前記印字率が大きくなるにつれて前除電発光部44の光量を最大光量から段階的に小さくする。なお、図7に示される2点鎖線のグラフのように、除電光制御部84が、第1除電対象領域413の前記印字率に応じて前除電発光部44の光量を連続的に変化させることも考えられる。
また、図7が示す例では、除電光制御部84は、第1除電対象領域413の前記印字率が予め定められた上限値を超える場合に前除電発光部44を消灯させる。除電光制御部84は、PWM回路8712を制御することによって前除電発光部44の光量を調節する。
<工程S3>
さらに、工程S2が実行された後、除電光制御部84は、前記画像形成ジョブに対応する現像処理が終了したか否かを判定する。そして、除電光制御部84は、前記現像処理が終了するまで工程S1,S2の処理を繰り返す。
以上に示されるように、本実施形態における除電光制御部84は、第1除電対象領域413における第1方向D1の全範囲での前記トナー像の密度(印字率)に応じて、前除電発光部44が第1除電対象領域413に照射する光量を変更する。
一般に、前記キャリア移行は、感光体41の有効外周面410における前記トナー像が形成されていない前記無画像領域が占める割合が大きい領域において生じやすい。一方、前記トナー像の一部が欠けるなどの前記現像不良は、前記トナー像が占める割合が大きい領域において生じやすい。
本実施形態においては、前除電発光部44の前記除電光は、第1除電対象領域413が前記無画像領域になる場合、またはそれに近い状態になる場合により大きな光量で第1除電対象領域413に照射される。
換言すれば、前除電発光部44の前記除電光は、前記キャリア移行の抑制効果が高く、かつ、前記現像不良が生じにくい場合に、より大きな光量で第1除電対象領域413に照射される。
また、前除電発光部44の前記除電光は、第1除電対象領域413における前記トナー像の密度が大きい場合に、より小さな光量で第1除電対象領域413に照射されるか、或いは第1除電対象領域413に照射されない。
換言すれば、前除電発光部44の前記除電光は、前記キャリア移行の抑制効果が低く、かつ、前記現像不良が生じやすい場合に、より小さな光量で第1除電対象領域413に照射されるか、或いは第1除電対象領域413に照射されない。以上の結果、前記除電光に起因する前記現像不良をより確実に回避できることが可能となる。
[前記給電不備状態が生じたときの動作]
次に、図8に示されるタイムチャートを参照しつつ、前記給電不備状態が生じたときの画像形成装置10における各種電圧および感光体41の回転速度の変化について説明する。前記給電不備状態は、例えば停電が発生した状態、または、電源ケーブルのプラグが商用電源コンセントから抜かれた状態などである。
図8は、画像形成部4による前記画像形成処理の途中で、画像形成装置10への給電状態が正常状態から前記給電不備状態へ変化したときの各種電圧および感光体41の回転速度の変化を示す。図8において、画像形成装置10への給電状態が前記正常状態から前記給電不備状態へ変化した時点が給電不備発生時点t0である。
前記画像形成処理の途中で前記給電不備状態が発生すると、第1モーター419および第2モーター439各々への電圧供給が速やかに停止する。さらに、帯電部42への電圧供給も速やかに停止する。
しかしながら、第1モーター419への給電が停止しても、第1モーター419は、比較的短い第1期間t1が経過するまで慣性により継続して回転する。このことは、現像ローラー430も同様である。
本実施形態においては、給電不備発生時点t0において、定電圧電源8711による前記正常信号の出力が停止する。そのため、前除電発光部44に印加される電圧が、第1供給電圧Vo1から第2供給電圧Vo2へ切り替わる(図5参照)。
即ち、第2前除電給電部872は、第1モーター419および第2モーター439への給電と現像ローラー430への前記現像バイアス電圧の印加とが停止してからの一時的期間に前除電発光部44を発光させる。図8において、第2期間t2が第2供給電圧Vo2の印加によって前除電発光部44が発光する期間である。
従って、給電不備発生時点t0の後、前記現像バイアス電圧の印加が停止した状態で、感光体41の外周面における既に帯電した部分が現像位置P3を通過する間における前記キャリア移行の問題が解消される。
また、第2前除電給電部872の昇圧回路8721の作用により、第2供給電圧Vo2のピークレベルVL2は、第1供給電圧Vo1のピークレベルVL1よりも高い。そのため、前除電発光部44への供給電力は、少なくとも給電不備発生時点t0からの一定期間において、給電不備発生時点t0の前よりも大きくなる。
さらに、コンデンサー8722の放電電圧である第2供給電圧Vo2は、パルス変調されていない。そのため、第2供給電圧Vo2のレベルが第1供給電圧Vo1のピークレベルVL1よりもやや下回るまで、前除電発光部44への供給電力が給電不備発生時点t0の前の供給電力よりも大きな状態が継続する。
即ち、第2前除電給電部872は、少なくとも給電不備発生時点t0からの一定期間において、第1前除電給電部871よりも前除電発光部44をより大きな光量で発光させる。これにより、前記キャリア移行の問題がより確実に解消される。
なお、給電不備発生時点t0以降に感光体41および現像ローラー430が慣性により回転する第1期間t1において、前除電発光部44の光量が大き過ぎることに起因する前記現像不良の問題を考慮する必要がない。前記現像不良は、前記トナー像の一部が欠けるなどの現象である。
図8が示す例では、第2前除電給電部872は、少なくとも給電不備発生時点t0の後に感光体41および現像ローラー430の少なくとも一方が慣性により継続して回転する第1期間t1が終了するまで前除電発光部44を継続して発光させる。
感光体41および現像ローラー430の回転が停止すれば、前記キャリア移行の問題は生じない。そのため、第2期間t2が第1期間t1以上であれば、前記キャリア移行の問題がより確実に解消される。
ここで、感光体41の外周面における、給電不備発生時点t0で帯電位置P1に存在していた部分のことを帯電終端部と称する。給電不備発生時点t0の後、前記帯電終端部が磁気ブラシ接触領域411を通過した後は、前記キャリア移行の問題は生じない。
従って、第2前除電給電部872が、給電不備発生時点t0の後に前記帯電終端部が磁気ブラシ接触領域411を通過するまでの期間中に前除電発光部44を発光させることが考えられる。これにより、前記キャリア移行の問題がより確実に解消される。なお、給電不備発生時点t0は、前記現像バイアス電圧の印加が停止した時点の一例である。
[評価実験の結果]
以下、前記給電不備状態に前除電発光部44が点灯される場合と点灯されない場合とを比較した評価実験の結果について説明する。前記評価実験の条件は以下の通りである。前記評価実験において、1分間に連続して30枚の記録シート9に画像形成が行われた。また、前記評価実験において、感光体41の周速度は、157mm/secである。また、現像ローラー430の周速度は、感光体41の周速度の1.6倍である。また、前記評価実験において、現像ローラー430の外周面と感光体41の有効外周面410と間隔は0.3nmである。また、前記評価実験において、感光体41の有効外周面410における前記無画像領域の電位は+450Vであり、前記静電潜像の電位は+100Vである。さらに、前記評価実験において、感光体41は有機感光体である。また、前記評価実験において、現像ローラー430のバイアスの周波数、デューティー比、ピーク間電位差および中点電位は、それぞれ4.7kHz、50%、1250Vおよび350Vである。また、トナー91は正帯電性である。
前記評価実験の第1実施例は、前記給電不備状態が発生してから感光体41および現像ローラー430の回転が停止するまでの第1期間t1が経過するまで前除電発光部44が0.7μJ/cm2の光量で発光した事例である。
また、前記評価実験の第2実施例は、前記給電不備状態が発生してから感光体41および現像ローラー430の回転が停止するまでの第1期間t1が経過するまで前除電発光部44が1.5μJ/cm2の光量で発光した事例である。
また、前記評価実験の比較例は、前記給電不備状態が発生した時点で前除電発光部44が消灯した事例である。
前記比較例においては、感光体41に移行したキャリア92の量が最も多かった。
前記第1実施例においては、感光体41に移行したキャリア92の量が、前記比較例の場合の約17.0%の量に低減された。
前記第2実施例においては、感光体41に移行したキャリア92の量が、前記比較例の場合の約3.8%の量に低減された。
前記評価実験により、画像形成装置10が採用されれば、前記キャリア移行の問題を改善できることがわかる。
[第2実施形態]
次に、図9を参照しつつ、第2実施形態に係る画像形成装置10Aについて説明する。画像形成装置10Aは、画像形成装置10における現像部43が現像部43Aに置き換えられた構成を有している。
図9は、画像形成装置10Aにおける第2方向D2に沿って見た場合の前除電発光部44およびその周辺部の構成図である。図9において、図1〜8に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、画像形成装置10Aにおける画像形成装置10と異なる点について説明する。
画像形成装置10Aの現像部43Aは、画像形成装置10の現像部43に回収ローラー432およびキャリア回収用の磁石433が追加された構成を有している。磁石433は、回収ローラー432に内包されている。回収ローラー432および磁石433は、感光体41に移行したキャリア92を現像槽4300内へ回収するためのマグネットローラーを構成している。
回収ローラー432は、現像ローラー430の位置に対し感光体41の回転方向下流側の位置において感光体41に対して非接触の状態で対向して回転する。
回収ローラー432は、感光体41に対する電位差がトナー91の帯電極性と同極性となるバイアスが印加されている。回収ローラー432に印加されたバイアスにより、感光体41へ移行してしまったキャリア92および帯電不良のトナー91に対し、それらを回収ローラー432へ引き寄せる力が作用する。さらに、回収ローラー432内の磁石433は、感光体41側においてキャリア92を引き寄せる磁界を生成する。
従って、回収ローラー432は、感光体41へ移行してしまったキャリア92および帯電不良のトナー91を引き寄せて回収する。
画像形成装置10Aにおいて、前除電発光部44は、回収ローラー432の位置に対し感光体41の回転方向下流側の位置に配置されている。この場合、前除電発光部44の前記除電光は、回収ローラー432と感光体41との隙間を経て磁気ブラシ接触領域411に到達する。
画像形成装置10Aが採用されれば、画像形成装置10が採用される場合と同様に、磁気ブラシ接触領域411への前記除電光の照射によって前記キャリア移行が抑制される。また、それでも感光体41へ移行してしまったわずかな量のキャリア92も、回収ローラー432によって現像槽4300内へ回収される。
[応用例]
以上に示された画像形成装置10,10Aにおいて、第1除電対象領域413における前記トナー像の密度が低い状況であるか否かを判定する方法として、前記印字率の算出以外の方法が採用されることも考えられる。
例えば、複数の記録シート9への画像形成が連続して行われる場合に、第1除電対象領域413が連続する2枚の記録シート9の間の領域に対応する状態であるか否かを除電光制御部84が判定する。この場合、第1除電対象領域413が連続する2枚の記録シート9の間の領域に対応する状態であるときに、除電光制御部84は、第1除電対象領域413における前記トナー像の密度が低い状態であると判定する。
また、前除電発光部44および除電光制御部84を含む前記転写前除電部が、モノクロの画像形成装置に適用されることも考えられる。
なお、本発明に係る画像形成装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
2 :シート供給部
3 :シート搬送部
4 :画像形成部
4x :単色画像形成部
5 :光走査部
6 :定着部
8 :制御部
9 :記録シート
10,10A:画像形成装置
21 :シート受部
22 :シート送出部
30 :搬送路
31 :レジストローラー
32 :搬送ローラー
33 :排出ローラー
40 :トナー補給部
41 :感光体
42 :帯電部
43,43A:現像部
44 :前除電発光部
45 :一次転写部
46 :一次クリーニング部
47 :後除電発光部
48 :中間転写ベルト
49 :二次転写部
51 :レーザー光源
61 :加熱ローラー
62 :加圧ローラー
80 :操作表示部
81 :MPU
82 :記憶部
83 :画像処理部
84 :除電光制御部
85 :レーザー光制御部
86 :通信部
87 :前除電給電部
88 :後除電給電部
90 :二成分現像剤
91 :トナー
92 :キャリア
100 :筐体
101 :排出トレイ
410 :感光体の有効外周面
411 :磁気ブラシ接触領域
413 :第1除電対象領域
414 :第2除電対象領域
419 :第1モーター
430 :現像ローラー
431 :現像用の磁石
432 :回収ローラー
433 :キャリア回収用の磁石
437 :撹拌部材
438 :ブレード
439 :第2モーター
480 :二次クリーニング部
611 :ヒーター
871 :第1前除電給電部
872 :第2前除電給電部
873 :出力切替スイッチ
900 :磁気ブラシ
4190 :第1連結機構
4300 :現像槽
4311 :現像用の磁石の主極
4390 :第2連結機構
8711 :定電圧電源
8712 :PWM回路
8721 :昇圧回路
8722 :コンデンサー
D0 :磁力ピーク方向
P1 :帯電位置
P2 :露光位置
P3 :現像位置
P4 :転写位置

Claims (6)

  1. 第1モーターにより回転駆動され、帯電部と対向する帯電位置よりも回転方向下流側の露光位置において外周面に静電潜像が形成される感光体と、
    バイアス電圧が印加されるとともに第2モーターにより回転駆動され、トナーおよびキャリアを含む磁気ブラシを担持し、前記露光位置よりも前記感光体の回転方向下流側の現像位置において前記感光体の外周面における前記静電潜像が形成され得る有効外周面に前記磁気ブラシを接触させることにより前記静電潜像をトナー像へ現像する現像体と、
    前記感光体の前記有効外周面における前記磁気ブラシが接触する磁気ブラシ接触領域の一部から前記磁気ブラシ接触領域と前記トナー像の転写位置との間の領域までを含む除電対象領域に除電光を照射する前除電発光部と、
    前記第1モーターおよび前記第2モーターへの給電および前記現像体への前記バイアス電圧の印加が行われているときに前記前除電発光部に給電することにより前記前除電発光部を発光させる第1前除電給電部と、
    前記第1モーターおよび前記第2モーターへの給電と前記現像体への前記バイアス電圧の印加とが停止してからの一時的期間に、前記前除電発光部への給電を継続することにより前記前除電発光部を発光させる第2前除電給電部と、を備える画像形成装置。
  2. 前記第2前除電給電部は、少なくとも前記第1モーターおよび前記第2モーターへの給電の停止後に前記感光体および前記現像体の少なくとも一方が慣性により継続して回転する期間が終了するまで前記前除電発光部を発光させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2前除電給電部は、少なくとも前記バイアス電圧の印加が停止した後に、前記バイアス電圧の印加が停止した時点で前記帯電位置に存在していた前記感光体の外周面における帯電終端部が前記磁気ブラシ接触領域を通過するまでの期間中に前記前除電発光部を発光させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2前除電給電部が、前記第1前除電給電部から前記前除電発光部への給電中に蓄電し、前記第1前除電給電部から前記前除電発光部への給電が停止してから放電する二次電池を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2前除電給電部は、前記第1前除電給電部よりも前記前除電発光部をより大きな光量で発光させる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記感光体の前記有効外周面における前記除電対象領域は、前記現像体が前記感光体に向けて発生させる磁界における磁力がピークとなる方向の磁力成分がピーク磁力の80%となる位置を含む、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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