JP6213245B2 - 荷役車両の動力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンが搭載された荷役車両の動力制御装置に関するものである。
従来における荷役車両の動力制御装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、アクセルペダルの踏込み操作量に対応するエンジン回転数を得るための制御指令を生成し、その制御指令に応じてエンジン出力トルクを制御するものが知られている。このような荷役車両においては、省燃費の実現が強く望まれている。ハイブリッド自動車においては、例えば特許文献2に記載されているように、エコスイッチを押すことにより通常時の要求トルクから省エネルギー時の要求トルクに切り替えて、燃費向上を図るようにしたものがある。
特開2012−56763号公報 特開2008−105532号公報
上記特許文献2に記載のようなハイブリッド自動車では、エコモードにおいてエンジン出力をモータ出力で補うことで、車両性能(要求トルク)を維持しつつ、燃費の向上を図っている。上記特許文献1に記載のようにモータを搭載していないエンジン式の荷役車両では、エコモードにおいてエンジンのトルクを制限することにより、燃費の向上を図ることがある。しかし、燃費向上のためにエンジンのトルク制限を強くすると、エンジンアイドル状態において荷役装置に重い荷を持ったときに、急激な荷役負荷の変動によりエンジンが出力負けしてエンストが発生する可能性があるという、荷役車両特有の問題が生じるおそれがある。
本発明の目的は、エンジンアイドル時のエンストを防止しつつ、燃費向上を図ることができる荷役車両の動力制御装置を提供することである。
本発明は、エンジンにより駆動される油圧ポンプからの作動油によって動作する荷役装置を具備した荷役車両の動力制御装置において、荷役車両のアクセルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、アクセル開度検出手段により検出されたアクセルの開度に基づいて、エンジンのトルクを制限するためのエンジントルク制限値を決定するトルク制限値決定手段と、トルク制限値決定手段により決定されたエンジントルク制限値を用いて、エンジンのトルクを制御するエンジントルク制御手段とを備え、トルク制限値決定手段は、アクセル開度検出手段によりアクセルの踏み込みが検出されないときは、エンジントルク制限値を第1トルク制限値に設定し、アクセル開度検出手段によりアクセルの踏み込みが検出されたときは、エンジントルク制限値を第1トルク制限値よりも低い第2トルク制限値に設定することを特徴とするものである。
このように本発明の動力制御装置においては、荷役車両のアクセルの開度を検出し、そのアクセルの開度に基づいて、エンジンのトルクを制限するためのエンジントルク制限値を決定し、そのエンジントルク制限値を用いてエンジンのトルクを制御する。このとき、アクセルの踏み込みが検出されないときは、エンジントルク制限値を第1トルク制限値に設定する。第1トルク制限値は、例えば最大荷重の荷役負荷に対してエンストが発生しないような値とする。これにより、エンジンアイドル状態における急激な荷役負荷の変動によるエンストが抑止される。一方、アクセルの踏み込みが検出されたときは、エンジントルク制限値を第1トルク制限値よりも低い第2トルク制限値に設定する。これにより、アクセルを踏み込むことでエンジンの回転数が高くエンストが発生しにくい状態では、エンジンのトルク制限が強くかかることになるため、燃費が低減される。以上により、エンジンアイドル時のエンストを防止しつつ、燃費向上を図ることができる。
トルク制限値決定手段は、アクセル開度検出手段によりアクセルの戻しが検出されたときは、エンジントルク制限値を第1トルク制限値に設定すると良い。
この場合には、アクセルを戻すことでエンジンの回転数が低下してくると、エンジントルク制限値が第2トルク制限値から第1トルク制限値に戻るため、急激な荷役負荷の変動によるエンストを抑止することができる。
このとき、トルク制限値決定手段は、アクセル開度検出手段によってアクセルの踏み込みが検出されると共にアクセルの開度が第1所定値以上であることが検出されたときに、エンジントルク制限値を第2トルク制限値に設定し、アクセル開度検出手段によってアクセルの戻しが検出されると共にアクセルの開度が第1所定値よりも低い第2所定値以下であることが検出されたときに、エンジントルク制限値を第1トルク制限値に設定すると良い。
このようにアクセルの戻しを検出する際に用いる閾値(第2所定値)を、アクセルの踏み込みを検出する際に用いる閾値(第1所定値)よりも低くすることにより、アクセルが十分に踏み込まれると、エンジントルク制限値が第2トルク制限値に設定され、アクセルが十分に戻されると、エンジントルク制限値が第1トルク制限値に設定されるようになる。従って、アクセルが十分に戻っていないためにエンジンの回転数が十分に低下していない状態では、エンジントルク制限値は第2トルク制限値に設定されたままとなるため、一層の燃費向上を図ることができる。
また、トルク制限値決定手段は、アクセル開度検出手段によりアクセルの踏み込みが検出されたときは、エンジントルク制限値を第1トルク制限値から第2トルク制限値に連続的に変化させるように設定し、アクセル開度検出手段によりアクセルの戻しが検出されたときは、エンジントルク制限値を第2トルク制限値から第1トルク制限値に連続的に変化させるように設定すると良い。
この場合には、アクセルが踏み込まれたときは、エンジントルク制限値が第1トルク制限値から第2トルク制限値に徐々に変化し、アクセルが戻されたときは、エンジントルク制限値が第2トルク制限値から第1トルク制限値に徐々に変化するようになる。従って、荷役車両の走行速度及び荷役装置の荷役速度の急変を抑制することができる。また、運転者に違和感を与えること無く、エンジントルク制限値を変更することができる。
さらに、第1トルク制限値は、荷役装置に最大荷重の荷役負荷が加わる時の油圧ポンプの出力値を用いて得られる値であると良い。
このように荷役装置に最大荷重の荷役負荷が加わる時の油圧ポンプの出力値を用いることにより、最大荷重の荷役負荷に対してエンストが発生しないような第1トルク制限値を簡単に算出することができる。
本発明によれば、エンジンアイドル時のエンストを防止しつつ、燃費向上を図ることができる。
本発明に係る荷役車両の動力制御装置の一実施形態としてエンジン式フォークリフトの動力制御装置をフォークリフトの概略構成と共に示す構成図である。 図1に示した主制御ユニットの機能を示すブロック図である。 図2に示したトルク制限値設定部によるエコモード時のトルク制限値設定処理手順の詳細を示すフローチャートである。 アクセル開度とエンジントルク制限値との関係の一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明に係る荷役車両の動力制御装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る荷役車両の動力制御装置の一実施形態としてエンジン式フォークリフトの動力制御装置をフォークリフトの概略構成と共に示す構成図である。
同図において、フォークリフト1は、荷役装置2を備えている。荷役装置2は、マスト3と、このマスト3にリフトブラケット(図示せず)を介して取り付けられ、荷物が積載されるフォーク4と、このフォーク4を昇降させるリフトシリンダ(図示せず)と、マスト3を前傾または後傾させるティルトシリンダ(図示せず)とを備えている。なお、荷役装置2は、ロールクランプやドラムクランプ等のアタッチメントを更に備えていても良い。
また、フォークリフト1は、走行動作及び荷役動作の駆動源となるエンジン5と、このエンジン5により駆動される油圧ポンプ6と、この油圧ポンプ6と荷役装置2のリフトシリンダ及びティルトシリンダとの間に配設され、荷役レバー7の操作量に応じて油圧ポンプ6からリフトシリンダ及びティルトシリンダへの作動油の供給を制御するコントロールバルブ8とを備えている。なお、エンジン5としては、ディーゼルエンジンでも良いし、ガソリンエンジンでも良い。また、コントロールバルブ8としては、電磁式バルブでも良いし、機械式バルブでも良い。
荷役レバー7は、荷役操作を行うためのレバーであり、リフトレバー及びティルトレバーを含んでいる。リフトレバーによりリフト上昇操作を行うと、油圧ポンプ6によりタンク9から作動油が汲み上げられ、その作動油がコントロールバルブ8を介してリフトシリンダに供給されることで、フォーク4が上昇する。リフトレバーによりリフト下降操作を行うと、フォーク4の自重によってリフトシリンダからの作動油がコントロールバルブ8を介してタンク9に戻される。ティルトレバーにより前傾操作または後傾操作を行うと、油圧ポンプ6によりタンク9から作動油が汲み上げられ、その作動油がコントロールバルブ8を介してティルトシリンダに供給されることで、マスト3が前傾または後傾する。
また、エンジン5には、トルクコンバータ10及びディファレンシャルギア11を介して車軸12が連結され、車軸12の両側には駆動輪13がそれぞれ取り付けられている。そして、エンジン5の出力は、トルクコンバータ10、ディファレンシャルギア11及び車軸12を介して駆動輪13に伝達される。なお、トルクコンバータ10の代わりに、マニュアルミッションが設けられていても良い。
さらに、フォークリフト1は、本実施形態の動力制御装置14を備えている。動力制御装置14は、アクセル開度センサ15と、エコモードスイッチ16と、回転数センサ17と、主制御ユニット18と、エンジンECU(Electronic Control Unit)19とを備えている。
アクセル開度センサ15は、アクセルペダル20の踏み込み量(アクセル開度)を検出するセンサ(アクセル開度検出手段)である。アクセル開度センサ15としては、例えばポテンショメータを用いる。なお、アクセル開度検出手段としては、アクセルペダル20の踏み込み速度を検出し、その踏み込み速度を積分してアクセル開度を求めても良い。エコモードスイッチ16は、通常運転を行う通常モードと省エネ(エコ)運転を行うエコモードとを切り換えるスイッチである。回転数センサ17は、エンジン5の実回転数を検出するセンサである。
主制御ユニット18は、図2に示すように、トルク制限値設定部21と、目標回転数設定部22と、記憶部23とを有している。トルク制限値設定部21は、エコモードスイッチ16の操作信号及びアクセル開度センサ15の検出値に基づいて、エンジン5のトルク(エンジントルク)を制限するためのエンジントルク制限値を設定する。トルク制限値設定部21の処理機能については、後で詳述する。目標回転数設定部22は、アクセル開度センサ15により検出されたアクセル開度に応じたエンジン5の目標回転数を設定する。
記憶部23は、トルク制限値設定部21によるエンジントルク制限値の設定処理に使用されるデータとして、トルク制限値(トルク制限率)A,Bを記憶している。ここで、トルク制限値A,Bの単位は%である。
トルク制限値A(第1トルク制限値)は、エンジン5がアイドル状態にあるときに、荷役装置2に最大荷重の荷役負荷がかかっても、エンストを発生させないようにエンジントルクを制限する値である。トルク制限値Aは、荷役装置2の積荷荷重及びフォークリフト1の車両構造から算出可能である。トルク制限値Aは、例えば下記式より算出される。
油圧ポンプ圧力[Pa]=((最大荷重[kg]+荷役装置重量[kg])×重力加速度[m/s2]
÷リフトシリンダ受圧面積[m2])+ロス[Pa]
油圧ポンプ流量[m3/s]=エンジンアイドル回転数[rps]×油圧ポンプ容量[m3/rev]
×油圧ポンプ容積効率[%]÷100
油圧ポンプ出力値[W]=油圧ポンプ圧力[Pa]×油圧ポンプ流量[m3/s]
トルク制限値A*[N]=油圧ポンプ出力値[W]÷油圧ポンプ総合効率[%]×100
÷(エンジンアイドル回転数[rps]×2×π)+マージン[N]
トルク制限値A[%]=トルク制限値A*[N]÷最大トルク[N]×100
上記式において、ロスは、配管抵抗及び各機器の圧力損失等を考慮した値である。マージンは、エンジン補機の負荷等を考慮した値である。
トルク制限値B(第2トルク制限値)は、フォークリフト1の加速性能を維持して作業効率を下げることがないようにエンジントルクを制限する値である。トルク制限値Bは、トルク制限値Aよりも低い値である(図4参照)。トルク制限値Bは、例えば実験により決定される。なお、トルク制限値Aについても、上記のような計算ではなく、実験等により決定しても良い。
トルク制限値設定部21は、エコモードスイッチ16で通常モードが選択されたときは、エンジントルク制限値を100%に設定する。つまり、通常モードが選択されたときは、エンジン5のトルク制限は行わない。
トルク制限値設定部21は、エコモードスイッチ16でエコモードが選択されたときは、アクセル開度センサ15により検出されたアクセル開度に応じてエンジントルク制限値を設定する。トルク制限値設定部21によるエコモード時のトルク制限値設定処理手順の詳細を図3に示す。なお、トルク制限値設定処理手順の開始時には、エンジントルク制限値は予めトルク制限値Aに設定されている。
同図において、まずアクセル開度センサ15の検出値に基づいて、アクセルペダル20の踏み込みが検出されたかどうかを判断する(手順S101)。アクセルペダル20の踏み込みが検出されたときは、アクセル開度センサ15により検出されたアクセル開度が踏み込み用閾値(第1所定値)P以上であるかどうかを判断する(手順S102)。踏み込み用閾値Pは、例えば90%である。アクセル開度が踏み込み用閾値P以上でないときは、手順S101が再度実行される。
アクセル開度が踏み込み用閾値P以上であるときは、エンジントルク制限値をトルク制限値Aからトルク制限値Bに設定変更する(手順S103)。このとき、エンジントルク制限値は、トルク制限値Aからトルク制限値Bに時間変化に応じて線形的(連続的)に下がるように設定される(図4参照)。
その後、アクセル開度センサ15の検出値に基づいて、アクセルペダル20の戻しが検出されたかどうかを判断する(手順S104)。アクセルペダル20の戻しが検出されたときは、アクセル開度センサ15により検出されたアクセル開度が戻し用閾値(第2所定値)Q以下であるかどうかを判断する(手順S105)。戻し用閾値Qは、踏み込み用閾値Pよりも小さい値(例えば50%)である。アクセル開度が戻し用閾値Q以下でないときは、手順S104が再度実行される。
アクセル開度が戻し用閾値Q以下であるときは、エンジントルク制限値をトルク制限値Bからトルク制限値Aに設定変更する(手順S106)。このとき、エンジントルク制限値は、トルク制限値Bからトルク制限値Aに時間変化に応じて線形的(連続的)に上がるように設定される(図4参照)。その後、手順S101が再度実行される。
図2に戻り、エンジンECU19は、回転数センサ17により検出されたエンジン5の実回転数、目標回転数設定部22により設定されたエンジン5の目標回転数、トルク制限値設定部21により設定されたエンジントルク制限値に基づいて、エンジントルク(動力)を制御する。
具体的には、エンジンECU19は、エンジン5の目標回転数とエンジン5の実回転数との偏差を算出し、その偏差がゼロになるようなエンジントルク指令値を求め、当該エンジントルク指令値をエンジントルク制限値で補正し、その補正したエンジントルク指令値を指令信号としてエンジン5に送出する。
例えば、エコモードスイッチ16で通常モードが選択された場合は、エンジントルク制限値が100%であるため、エンジントルク指令値がそのまま指令信号としてエンジン5に送出される。エコモードスイッチ16でエコモードが選択された場合に、エンジントルク制限値がトルク制限値Aであるときは、エンジントルク指令値のA%が指令信号としてエンジン5に送出される。エコモードスイッチ16でエコモードが選択された場合に、エンジントルク制限値がトルク制限値Bであるときは、エンジントルク指令値のB%が指令信号としてエンジン5に送出される。
なお、エンジン5がディーゼルエンジンである場合は、指令信号が燃料噴射弁に送出される。このとき、エコモードでは、燃料噴射弁による燃料噴射量が制限されるため、結果的にエンジントルクが制限されることになる。エンジン5がガソリンエンジンである場合は、指令信号がスロットルバルブに送出される。このとき、エコモードでは、スロットルバルブの開度、つまりエンジン5への吸入空気量が制限されるため、結果的にエンジントルクが制限されることになる。
以上において、トルク制限値設定部21及び記憶部23は、アクセル開度検出手段(アクセル開度センサ15)により検出されたアクセルの開度に基づいて、エンジン5のトルクを制限するためのエンジントルク制限値を決定するトルク制限値決定手段を構成する。エンジンECU19は、トルク制限値決定手段により決定されたエンジントルク制限値を用いて、エンジン5のトルクを制御するエンジントルク制御手段を構成する。
次に、本実施形態の動力制御装置14の動作を図4により説明する。時刻tにおいて、アクセルペダル20がOFF状態(アクセル開度が0%)のときは、エンジントルク制限値はトルク制限値Aに設定されている。トルク制限値Aは、上述したように最大荷重の荷役負荷に対してエンストしないようにエンジントルクを制限する値である。これにより、エンジン5のアイドル状態(エンジンアイドル状態)において荷役装置2が重い荷を持ったときに、急激な荷役負荷の変動によりエンジン5が出力負けしてエンストすることが防止される。つまり、エンジンアイドル時の耐エンスト性を維持することができる。
その後、時刻tにおいてアクセルペダル20が踏み込まれ、時刻tにおいてアクセル開度が踏み込み用閾値Pに達すると、エンジントルク制限値がトルク制限値Aからトルク制限値Bに変更される。このとき、エンジントルク制限値は、トルク制限値Aからトルク制限値Bまで徐々に下がる。アクセルペダル20が踏み込まれると、エンジン5の回転数が高くなるため、エンストが起きにくくなる。このようなエンストが発生しにくい領域では、エンジンアイドル時の耐エンスト性とは独立に、エンジンアイドル時よりも強いトルク制限がかけられるため、燃費低減効果を維持することができる。
その後、時刻tにおいてアクセルペダル20が戻され、時刻tにおいてアクセル開度が戻し用閾値Qに達すると、エンジントルク制限値がトルク制限値Bからトルク制限値Aに戻る。このとき、エンジントルク制限値は、トルク制限値Bからトルク制限値Aまで徐々に上がる。これにより、エンジン5の回転数が低下してきた状態において、荷役装置2が重い荷を持ったときに、急激な荷役負荷の変動によりエンストすることが防止される。つまり、エンジン5の回転数が低下してきた領域での耐エンスト性を維持することができる。
以上のように本実施形態によれば、エンジンアイドル時には、エンジントルク制限値が最大荷重の荷役負荷に対してエンストさせないようなトルク制限値Aに設定されるため、荷役負荷によるエンストを抑止することができる。また、アクセルペダル20が踏み込み用閾値Pに対応する開度まで踏み込まれると、エンジントルク制限値がトルク制限値Aよりも低いトルク制限値Bに変更されるため、燃費を低減することができる。さらに、アクセルペダル20が戻し用閾値Qに対応する開度まで戻されると、エンジントルク制限値がトルク制限値Aに戻るため、荷役負荷によるエンストを抑止することができる。以上により、エンジンアイドル時のエンストを防止することができると共に、コストアップ無しに燃費向上を図ることができる。
また、アクセルペダル20の戻しを検出するための戻し用閾値Qはアクセルペダル20の踏み込みを検出するための踏み込み用閾値Pよりも低い値であるため、アクセルペダル20が十分に踏み込まれると、エンジントルク制限値がトルク制限値Bに変更され、アクセルペダル20が十分に戻されると、エンジントルク制限値がトルク制限値Aに戻るようになる。従って、エンジン5の回転数が十分低下していない状態では、エンジントルク制限値は燃費優先のトルク制限値Bに設定されることになる。これにより、更なる燃費向上を図ることができる。
また、アクセル開度が踏み込み用閾値P以上になると、エンジントルク制限値がトルク制限値Aからトルク制限値Bに徐々に変化し、アクセル開度が戻し用閾値Q以下になると、エンジントルク制限値がトルク制限値Bからトルク制限値Aに徐々に変化する。このため、急激なエンジントルクの変動が抑えられるため、フォークリフト1の走行速度が急激に変化したり、油圧ポンプ6の回転速度の急激な変化により荷役装置2の荷役速度が急激に変化することが防止される。これにより、運転者に違和感を与えることを防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものでは無い。例えば、上記実施形態では、エンジントルク制限値がトルク制限値Aとトルク制限値Bとの間で切り換わるときは、エンジントルク制限値を線形的に変化させるようにしたが、エンジントルク制限値が連続的に徐々に変化するのであれば、エンジントルク制限値を非線形的に変化させても良い。
また、上記実施形態は、エンジン式フォークリフトのエンジントルクを制御するものであるが、本発明の動力制御装置は、そのようなフォークリフト以外にも、バケット等の荷役装置を備えたエンジン式荷役車両にも適用可能である。
1…フォークリフト(荷役車両)、2…荷役装置、5…エンジン、6…油圧ポンプ、14…動力制御装置、15…アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)、18…主制御ユニット、19…エンジンECU(エンジントルク制御手段)、20…アクセルペダル、21…トルク制限値設定部(トルク制限値決定手段)、23…記憶部(トルク制限値決定手段)。

Claims (4)

  1. エンジンにより駆動される油圧ポンプからの作動油によって動作する荷役装置を具備した荷役車両の動力制御装置において、
    通常運転を行う通常モードと省エネ運転を行うエコモードとを切り換えるエコモードスイッチと、
    前記荷役車両のアクセルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    前記エコモードスイッチにより前記エコモードが選択されたときに、前記アクセル開度検出手段により検出された前記アクセルの開度に基づいて、前記エンジンのトルクを制限するためのエンジントルク制限値を決定するトルク制限値決定手段と、
    前記トルク制限値決定手段により決定された前記エンジントルク制限値を用いて、前記エンジンのトルクを制御するエンジントルク制御手段とを備え、
    前記トルク制限値決定手段は、前記アクセル開度検出手段により前記アクセルの踏み込みが検出されないときは、前記エンジントルク制限値を第1トルク制限値に設定し、前記アクセル開度検出手段により前記アクセルの踏み込みが検出されたときは、前記エンジントルク制限値を前記第1トルク制限値よりも低い第2トルク制限値に設定し、前記アクセル開度検出手段により前記アクセルの戻しが検出されたときは、前記エンジントルク制限値を前記第1トルク制限値に設定することを特徴とする荷役車両の動力制御装置。
  2. 前記トルク制限値決定手段は、前記アクセル開度検出手段によって前記アクセルの踏み込みが検出されると共に前記アクセルの開度が第1所定値以上であることが検出されたときに、前記エンジントルク制限値を前記第2トルク制限値に設定し、前記アクセル開度検出手段によって前記アクセルの戻しが検出されると共に前記アクセルの開度が前記第1所定値よりも低い第2所定値以下であることが検出されたときに、前記エンジントルク制限値を前記第1トルク制限値に設定することを特徴とする請求項記載の荷役車両の動力制御装置。
  3. 前記トルク制限値決定手段は、前記アクセル開度検出手段により前記アクセルの踏み込みが検出されたときは、前記エンジントルク制限値を前記第1トルク制限値から前記第2トルク制限値に連続的に変化させるように設定し、前記アクセル開度検出手段により前記アクセルの戻しが検出されたときは、前記エンジントルク制限値を前記第2トルク制限値から前記第1トルク制限値に連続的に変化させるように設定することを特徴とする請求項1または2記載の荷役車両の動力制御装置。
  4. 前記第1トルク制限値は、前記荷役装置に最大荷重の荷役負荷が加わる時の前記油圧ポンプの出力値を用いて得られる値であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載の荷役車両の動力制御装置。
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