JP6212976B2 - α+β型チタン合金部材およびその製造方法 - Google Patents

α+β型チタン合金部材およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ヤング率が120GPa以上140GPa以下と高い、α+β型チタン合金部材およびその製造方法に関する。
チタン合金の常温におけるヤング率は、α相が主であるα型チタン合金、α+β型チタン合金などでは約100〜120GPa、β相が主であるβ型チタン合金では、70〜90GPaである。しかしながら、β型チタン合金でもα+β二相域で時効熱処理し、α相を析出させると、上記のα型チタン合金、α+β型チタン合金と同様に、ヤング率を約100〜120GPaに増加させることが可能である。このように、チタン合金では、その用途に合わせて望まれるヤング率にあったチタン合金が使用されている。
高ヤング率が望まれる部材としては、構造用部材として二輪もしくは四輪車のエンジン部材や、一般民生品用途としてのゴルフクラブなどがある。しかしながら、チタン・チタン合金では、鉄鋼材料などと異なり、元々、ヤング率が低く、120GPa以上のヤング率を有するチタン合金は限られてくる。
特許文献1では、Ti−Al−Fe系にMoを添加し、質量%で、4.4%以上5.5%未満のAl、1.4%以上2.2%未満のFe、2.5%以上5%未満のMoを含有し、不純物としてSiが0.1%未満、Cが0.01%未満に抑制した高強度α+β型チタン合金が記載されている。この合金に種々の熱処理を施し、β相の残留量を変化させることで、ヤング率を75〜90GPaの間に制御している。この中で、800〜900℃に加熱後に400℃〜600℃で3〜5時間加熱することで、ヤング率を115〜125GPaに調整する方法が述べられている。しかしながら、この合金では、高価な元素であるMoを使用しているという点や、高ヤング率に制御するためには、α相を析出させる長時間の熱処理を行う必要がある点から、製造コストが高くなる懸念がある。
また、特許文献2では、ゴルフクラブフェース用のチタン合金として、質量%で、4.7%以上5.5%以下のAl、0.5%以上1.4%以下のFe、0.03%以下のN、かつ、[O]eq=[O]+2.77[N]より計算される[O]eqが0.25%以上0.34%以下の高強度α+β型チタン合金が記載されている。この合金は、Fe、Al、O、Nの添加量をコントロールすることで、加工度の大きな加工を行う場合、高ヤング率、かつ、強度・延性バランスに優れる特性を得ることができる。また、加工度が小さい場合であっても、β単相域もしくはβ変態点直下のα+β二相域で一方向熱延するか、あるいはさらに、熱延方向と同じ方向に一方向冷延した後に通常用いられる好適な条件で焼鈍し、Transverse-textureを発達させることで、140GPa前後の高ヤング率、かつ、強度・延性バランスに優れる特性を得ている。しかしながら、この方法では、加工度の大きい加工や一方向圧延が条件となっており、例えば、最終形状までの加工が少ない製品ではこの方法を用いることは難しい。
特開2010−100943号公報 特開2012−132057号公報
そこで、本発明は、安価な合金組成で製造方法によらず高ヤング率を得ることが可能なα+β型チタン合金を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記課題を達成すべく、鋭意検討した結果、α安定化元素としてAlを、β安定化元素として安価なFeを選択し、添加量を適切に制御し、所望の金属組織とすることで、800MPa以上の引張強度、且つ、120GPa以上の高ヤング率を実現できることを見出した。この際、β単相域加熱後、空冷相当以上の冷却速度で冷却すれば良く、熱処理前の加工方法は問わない。
即ち、
(1)質量%で、4.7%以上5.5%以下のAl、0.8%以上2.1%以下のFe、0.046%以上0.151%以下のOを含有し、及び式(1)で表される酸素当量[O]eqが0.06%以上0.35%以下であり
、残部チタン及び不可避的不純物からなるα+β型チタン合金部材であって、金属組織が面積率90%以上の針状組織で且つ針状α粒の短軸方向の幅が10μm以下でヤング率が120GPa以上140GPa以下であることを特徴とする、引張強度が800MPa以上のα+β型チタン合金部材。
[O]eq=[O]+2.77[N] −−−−− 式(1)
ここで、[O]と[N]は、各々、質量%で表される酸素、及び窒素の含有量である。
(2)圧延加工、鍛造加工、棒線加工、あるいは伸線加工のいずれかの方法により加工されたチタン合金をβ変態点以上、かつ1158℃以上で加熱した後、水冷する方法で冷却することを特徴とした、(1)に記載のα+β型チタン合金部材の製造方法。
(3)圧延加工、鍛造加工、棒線加工、あるいは伸線加工のいずれかの方法により加工されたチタン合金をβ変態点以上、かつ1158℃以上で加熱した後、水冷する方法で冷却することを特徴とする、
質量%で、4.7%以上5.5%以下のAl、0.8%以上2.1%以下のFeを含有し、及び式(1)で表される酸素当量[O]eqが0.06%以上0.35%以下であり、残部チタン及び不可避的不純物からなるα+β型チタン合金部材であって、金属組織が面積率90%以上の針状組織で且つ針状α粒の短軸方向の幅が10μm以下でヤング率が120GPa以上140GPa以下である、引張強度が800MPa以上のα+β型チタン合金部材の製造方法。
[O]eq=[O]+2.77[N] −−−−− 式(1)
ここで、[O]と[N]は、各々、質量%で表される酸素、及び窒素の含有量である。
本発明により、比較的安価な合金組成からなるα+β型チタン合金を用いて、簡単な熱処理のみで、800MPa以上の引張強度、且つ、120GPa以上の高ヤング率を達成できるチタン合金部材およびその製造方法を提供できるため、産業上の効果は計り知れない。
本発明になるα+βチタン合金部材の針状組織の図
以下、本発明について詳しく説明する。
まず、本発明の材質指標について説明する。
チタン合金の常温におけるヤング率は、α相が主であるα型チタン合金、α+β型チタン合金などでは約100〜120GPa程度である。しかしながら、構造用部材として二輪もしくは四輪車のエンジン部材や、一般民生品用途としてのゴルフクラブなどでは、高ヤング率が望まれる。そこで、800MPa以上の引張強度、且つ、120GPa以上の高ヤング率を達成できるチタン合金部材およびその製造方法を考案した。
以下に、本発明に示した添加元素を選択した理由と、その含有範囲を限定した理由を示す。以降、添加元素の含有量は、「質量%」で示す。
Feは、比較的安価なβ安定化元素であり、添加することでβ相を強化することができる。また、高いβ安定化能を示す元素であるため、添加量を少なくすることが可能である。800MPa以上の引張強度を得るためには、0.8%以上のFeの添加が必要である。一方で、α相と比較しヤング率の低いβ相を安定化させるため、過剰に添加するとヤング率が120GPa未満となってしまう。また、FeはTi中で凝固偏析しやすく、このことからもFeの添加量を2.1%以下とした。
Alはα安定元素であり、α相中に固溶し、固溶強化する元素である。Feと同様に安価な元素であることも特徴として挙げられる。800MPa以上の引張強度を得るためには、4.7%以上のAlの添加が必要である。一方で、Alを過剰に添加すると、高温および室温での延性や冷間加工性が低下してしまう。そこで、Alの添加量を5.5%以下とした。
OおよびNはいずれもα相中に侵入型固溶し、室温でのα相を固溶強化する。Alとの複合添加により、高強度および高ヤング率を達成することが可能である。特許文献2に記載されている様に、Tiに及ぼすOとNの強化機構の類似性から、室温での強度に及ぼすOおよびNの働きは、前記の式(1)に示す[O]eqにより示すことができる。Alと同様、800MPa以上の引張強度を得るためには、[O]eqを0.06%以上とする必要がある。一方で、OやNを過剰添加すると、高強度化に伴い、延性が低下するため、[O]eqを0.35%以下とする必要がある。
前記以外は、残部チタン及び不可避的不純物からなるチタン合金である。
本発明のα+β型チタン合金部材の主たる金属組織は、針状組織を呈しており、個々の針状α粒の短軸方向の幅が10μm以下であることを特徴としている。α相は針状の結晶粒(以下、針状α粒とし、このような結晶粒から成る組織を針状組織と記載する。)となり、一つの旧β相の結晶粒内部を横断して直線的に成長し、旧β相の結晶粒界(以下、旧β粒界と記載する。)まで伸びていることが多い。等軸粒の旧β粒の内部を針状の結晶が横断し、針状の軸方向が、旧β粒によって異なるような針状組織が形成されている。本発明になる針状組織の例を図1に示す。図からも示されるように、一つの針状α粒のアスペクト比は、変態起点と、成長方向、及び旧β粒のどの部分にあるのか等によって異なる。即ち、本発明における針状α粒のアスペクト比は多様な値をとるため、針状α粒をアスペクト比によって一義的に制限することはできない。本発明になるチタン合金部材における針状組織(針状α粒)は面積率で少なくとも90%以上であると好ましい。この断面組織に制御することにより、前記含有成分と相まって、ヤング率が120GPa以上の高ヤング率を達成し、引張強度が800MPa以上のα+β型チタン合金部材とすることができる。また、針状α粒の幅が狭い程、高ヤング率となる。なお、本発明の実施例の中で針状α粒の幅が狭かった素材を用いても、ヤング率は概ね140GPa以下となったため、ヤング率の上限を140GPaとした。
次に、本発明のα+β型チタン合金部材の製造方法について説明する。
前記の成分範囲のチタン合金を、加工方法に依らず種々加工方法で最終形状に近い形状まで加工した後、β変態点以上のβ単相域まで加熱した後、空冷相当以上の冷却速度で冷却することで、主たる金属組織が針状組織で且つ針状α粒の短軸方向の幅が10μm以下とすることができ、その結果、120〜140GPaの高ヤング率とすることができる。すなわち、高ヤング率を達成するための集合組織制御などは不要である。対象とするチタン合金の製造履歴、加工履歴によって本発明の効果が影響を受けることはないのである。なお、β変態点以上では、ほとんどの合金の化学組成で、熱処理時(加熱保持時)組織がβ単相となるため、β変態点以上としている。しかしながら、β変態点以上であっても、β変態点直上への加熱ではβ単相にならない可能性もあり、この場合は、β変態点+20℃程度よりも高温で熱処理することが望ましい。一方で、加熱温度が高くなるとコストの観点から現実的ではないことや、高温ほど素材表層の酸化が激しくなり歩留が低下することなどから、上限をβ変態点+200℃とした。また、素材内部が完全にβ単相となれば、加熱時間は短時間でも良い。前記の熱処理後、空冷相当以上の冷却速度で冷却することで、高ヤング率を達成できる。ここで、空冷相当以上の冷却速度とは、冷媒として空気、水、水蒸気ミスト、He等のガスを用いた冷却方法、あるいは、前記冷却方法の一種以上を組み合わせることで達成される。
また、本発明になるチタン材は、熱処理前の加工が、圧延加工でも、鍛造加工でも、棒線加工でも、伸線加工でもよい。熱処理前の加工が鍛造の場合は、鍛造方向と垂直な方向のヤング率が、丸棒の圧延の場合は、長手方向のヤング率が高くなることが明らかとなった。
さらに詳細に、このような針状組織の形成過程について以下に説明する。熱処理前のチタン部材は、圧延あるいは鍛造等によって加工された部材であり、その金属組織は、加工された方向に伸びたα相の結晶粒によって構成されている(以下、このような結晶粒から成る組織を延伸状組織と記載する。)。そのようなチタン部材をβ変態点に以上に加熱すると、延伸状組織もしくは加熱中に再結晶により等軸状になったα相はβ相に変態する。このときのβ粒は、等軸状である。その後、冷却し、β変態点以下の温度となることによって再びα相に変態する。この時α相の起点は旧β粒界にある場合が多い。本発明では、空冷相当以上の冷却速度で冷却することにより、α相は針状の結晶粒となり、一つの旧β粒内部を横断して直線的に成長し、旧β粒界まで伸びていることが多い。即ち、針状α粒は、旧β粒内部を直線的に細く区切るように成長し、針状結晶の両端点は旧β結晶粒界上にある。最終的には、等軸粒の旧β粒の内部を針状の結晶が横断し、針状の軸方向が、旧β粒によって異なるような針状組織が形成される。図1に示すとおりである。また、冷却時にα変態せずにβ相のままである領域、即ち残留β相が針状α粒の間に存在する。しかしながら、針状組織がうまく形成されない部分も稀に存在し、この様な部分は、加熱時にすべてβ変態せずにα相が残る場合であると考えられる。そのような針状α粒以外のα粒は、冷却後も、初期の延伸した結晶粒のままもしくは、加熱中の再結晶により等軸化した結晶粒であり、針状組織の背景の中に、ところどころ、延伸状もしくは等軸状α粒が存在するような組織となる。このようなα粒が存在することは好ましくない。前述のとおり、本発明になるチタン合金部材における針状組織(針状α粒)は面積率で少なくとも90%以上であると好ましい。また前述のとおり、針状α粒の幅が狭い程、高ヤング率となる。すなわち、空冷と比べ冷却速度が速い水冷の方が針状α粒の短軸方向の幅は狭くなり、高ヤング率とすることができる。
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
<実施例1>
表1に示す組成のチタン合金を真空アーク溶解法により溶解し、円柱型のインゴットを鋳造した。これを熱間鍛造して直径100mmのビレットとした。このビレットを950℃に加熱後、熱間圧延により直径18mmの丸棒を製造した。この丸棒に、800℃、2hの焼鈍を行った後、表1に記載の温度で20minの熱処理(一部熱処理を実施していない比較例あり)を行い、表1に示す冷却方法で冷却した。その後、平均直径6mmのASTMハーフサイズの引張試験片(平行部の直径6.25mm、長さ32mm)を採取して引張特性を調べた。尚、前記熱処理及び冷却時には試料に熱電対を溶着し、冷却時の温度を0.5秒間隔でモニターした。引張特性に影響を及ぼす金属組織の形成には、β変態点近傍の冷却速度が重要である。しかしながら、β変態点以下に試料が冷却されると、β→α変態が開始し変態終了までの間、変態潜熱により急激に冷却速度が低下する。したがって、各試料のβ変態点における冷却速度は、β変態点か開始する前のβ変態点+50℃からβ変態点までの温度範囲の冷却速度とほぼ同等になるとみなした。この冷却速度は、空冷の場合は2℃/s〜3℃/sの範囲であり、水冷(水槽に試料を浸漬)の場合は、80〜90℃/sの範囲であった。部材が十分小さい場合、Heによるガス冷却でも、空冷相当以上の冷却速度が得られることを確認した。引張試験片採取時に、その部位近傍から光学顕微鏡観察用の試験片を採取し、L断面(長手方向に平行な断面)を観察面とする埋め込み研磨試料を作製し、硝フッ酸水溶液(硝酸濃度が約12%、フッ酸濃度が約1.5%)を用いて室温でエッチングした後に観察した。この際、金属組織を確認すると共に、針状α粒の短軸方向の幅(各視野からランダムに10カ所測定し、計20視野測定した際の平均値を算出)を計測した。なお、冷却方法として水冷を行った試験片では、断面組織観察時に針状α粒の短軸方向の幅が狭く、分解能の低い光学顕微鏡では正確な数値が測定できなかったため、これらの針状α粒の短軸方向の幅は3μm以下と表1に記載した。これらの試験片いくつかは、透過電子顕微鏡観察により、微細な針状α粒から成る組織であることを確認している。同様に光学顕微鏡観察用の埋め込み試料から、針状組織の面積率を算出した。また、製造時の疵や割れは目視にて観察し、疵のあり、なしについても評価した。これらの結果を表1に示す。
No.1に記載の比較例は、加工後の熱処理を実施しなかった場合である。その金属組織は、加工方向である長手方向に伸びた延伸状組織であり、針状組織ではなかった。この場合は、ヤング率が120GPa未満となり、高ヤング率が得られなかった。
No.2からNo.6の比較例は、1100℃で20min保持後、水冷した場合である。いずれも120GPa以上の高ヤング率が得られていた。No.2に記載の比較例は、800MPa以上の引張強度が得られたが、Al添加量が多かったことに起因すると考えられる熱延疵及び割れが発生していた。No.3に記載の比較例は、Al添加量が少なく、800MPa以上の強度が得られなかった。No.4に記載の比較例は、Fe添加量が少なく、800MPa以上の強度が得られなかった。No.5に記載の比較例は、800MPa以上の引張強度が得られたものの、Fe添加量に起因すると考えられる熱延疵及び割れが発生していた。No.6に記載の比較例は、Oの添加量を高くして[O]eqを高くしており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られたものの、延性が低下したことに起因すると思われる製造時の割れが確認された。
No.7からNo.12の発明例は、[O]eqを0.15%程度になるように、AlおよびFeの添加量を変化させて作製したインゴットを用い、製造した丸棒を評価した結果である。
No.7に記載の発明例は、1050℃で20min保持後、空冷した場合である。金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られた。No.8に記載の発明例は、1050℃で20min保持後、水冷した場合である。こちらも金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も3μm以下となっており、空冷材よりも針状α粒の幅が狭くなっていた。また、空冷材と比べ、引張強度、ヤング率とも高くなっていた。
No.9に記載の発明例は、No.7及びNo.8記載の発明例より50℃高い1100℃で20min保持後、空冷した場合である。1050℃加熱の場合と同様、金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られた。No.10に記載の発明例は、1100℃で20min保持後、水冷した場合である。こちらも金属組織が主に針状組織になっており、個々の針状α粒の幅も3μm以下となっており、No.9の発明例よりも針状α粒の幅が狭くなっていた。また、空冷材と比べ、引張強度、ヤング率とも高くなっていた。
No.11に記載の発明例は、より高温の1150℃で20min保持後、空冷した場合である。金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、引張強度は800MPa以上、ヤング率は120GPa以上と好適であった。No.12に記載の発明例は、1200℃で20min保持後、水冷した場合である。金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も3μm以下となっていた。No.11の発明例と比べ、引張強度及びヤング率はさらに向上しており、引張強度は800MPa以上、ヤング率は120GPa以上であった。
No.13およびNo.14の発明例は、[O]eqを0.06%程度になるように作製したインゴットを用い、製造した丸棒を評価した結果である。No.13に記載の発明例は、1100℃で20min保持後、空冷した場合である。[O]eqを低下させても、金属組織は主に針状組織のままであり、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっていた。これらは、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率となっていた。No.14に記載の発明例は、1100℃で20min保持後、水冷した場合である。No.13の発明例と比較し、針状組織の個々の針状α粒はさらに細かくなっており、引張強度及びヤング率はさらに向上しており、良好な結果を示した。
No.15およびNo.16の発明例は、[O]eqを0.35%程度になるように作製したインゴットを用い、製造した丸棒を評価した結果である。No.15に記載の発明例は、1100℃で20min保持後、空冷した場合である。[O]eqが高くなっても、熱処理後の金属組織は主に針状組織を示し、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率を示した。No.16に記載の発明例は、1100℃で20min保持後、水冷した場合である。この場合でも、金属組織は主に針状組織を示し、個々の針状α粒の幅も3μm以下となっていた。No.14に記載の発明例と比較し、個々の針状α粒の幅も狭くなっており、引張強度及びヤング率はさらに向上した。
No.17ないしNo.23に記載の発明例は、No.14に記載の発明例に示した素材と同様の組成のインゴットを用い、β変態点を基準に熱処理時の加熱温度を変化させ、得られた試験片で同様の引張試験を行った結果である。
No.17およびNo.18に記載の発明例は、熱処理時の加熱温度をβ変態点+20℃とした場合である。No.17に記載の発明例は、978℃で20min保持後、空冷した場合である。金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られた。No.18に記載の発明例は、978℃で20min保持後、水冷した場合である。この場合も金属組織は主に針状組織であり、空冷材と比較し、個々の針状α粒さらに細かくなっており、引張強度及びヤング率はさらに向上した。
No.19およびNo.20に記載の発明例は、熱処理時の加熱温度をβ変態点+100℃とした場合である。No.19に記載の発明例は、1058℃で20min保持後、空冷した場合である。加熱温度を高くしても、金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られた。No.20に記載の発明例は、1058℃で20min保持後、水冷した場合である。この場合も金属組織は主に針状組織であり、空冷材と比較し、個々の針状α粒の幅は狭くなっており、引張強度及びヤング率はさらに向上した。
No.21およびNo.22に記載の発明例は、熱処理時の加熱温度をβ変態点+200℃とした場合である。No.21に記載の発明例は、1158℃で20min保持後、空冷した場合である。No.19に記載の発明例よりもさらに加熱温度を高くしても、金属組織は主に針状組織であった。また、この組織の個々の針状α粒の幅は10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率を示した。No.22に記載の発明例は、1158℃で20min保持後、水冷した場合である。水冷した場合でも、金属組織は主に針状組織であり、空冷材と比べ、個々の針状α粒の幅は狭くなっていた。また、引張強度及びヤング率も良好であった。
No.23に記載の発明例は、熱処理時の加熱温度をβ変態点+250℃である1208℃で20min保持後、空冷した場合である。こちらでも、No.21の発明例とほぼ同等の金属組織および引張特性(引張強度およびヤング率)が得られた。しかしながら、熱処理温度が、1200℃以上と高温で加熱したため、素材表面が激しく酸化し、歩留まりが大きく低下した。
No.24ないしNo.31に記載の発明例は、No.15に記載の発明例に示した素材と同様の組成のインゴットを用い、β変態点を基準に熱処理時の加熱温度を変化させ、得られた試験片で同様の引張試験を行った結果である。
No.24に記載の発明例は、熱処理時の加熱温度をβ変態点+10℃である1058℃で20min保持後、空冷した場合である。No.1に記載の比較例の熱処理なしの素材と比較すると、ヤング率は高くなっており、120GPaに達していた。しかしながら、断面組織観察より、一部でβ域に達するまでの加熱時に再結晶したと思われる等軸状α粒がそのまま残存しており、完全にβ変態していなかった領域が約10%と大きかった。これは、β変態点の直上での加熱であり、加熱時間も20minと短かったためであると考えられる。熱処理によってβ相に変態した領域(残りの約90%の領域)は、その後の冷却過程で再度α変態し針状組織となっており、針状α粒の幅は10μmとなっていた。なお、熱処理中の保持時間を長時間化して、1058℃で60min保持後、空冷した試験片では、実施例No.25の実施例に記載したように、断面組織の約98%が針状組織となっていることを確認しており、β変態点直上で熱処理を行う場合は、十分長い保持時間を設定する方が好ましい。
No.26およびNo.27に記載の発明例は、熱処理時の加熱温度をβ変態点+20℃とした場合である。No.26に記載の発明例は、1068℃で20min保持後、空冷した場合である。金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られた。No.27に記載の発明例は、1068℃で20min保持後、水冷した場合である。この場合も金属組織は主に針状組織であり、空冷材と比較し、個々の針状α粒さらに細かくなっており、引張強度及びヤング率はさらに向上した。
No.28およびNo.29に記載の発明例は、熱処理時の加熱温度をβ変態点+100℃とした場合である。No.28に記載の発明例は、1148℃で20min保持後、空冷した場合である。加熱温度を高くしても、金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られた。No.29に記載の発明例は、1148℃で20min保持後、水冷した場合である。この場合も金属組織は主に針状組織であり、空冷材と比較し、個々の針状α粒の幅は狭くなっており、引張強度及びヤング率はさらに向上した。
No.30およびNo.31に記載の発明例は、熱処理時の加熱温度をβ変態点+200℃とした場合である。No.30に記載の発明例は、1248℃で20min保持後、空冷した場合である。No.28に記載の発明例よりもさらに加熱温度を高くしても、金属組織は主に針状組織であった。また、この組織の個々の針状α粒の幅は10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率を示した。No.31に記載の発明例は、1248℃で20min保持後、水冷した場合である。水冷した場合でも、金属組織は主に針状組織であり、空冷材と比べ、個々の針状α粒の幅は狭くなっていた。また、引張強度及びヤング率も良好であった。
<実施例2>
前述の実施例1は、丸棒を用いた実施例であったが、次に鍛造材を用いた実施例をしめす。また、この際、実施例1のNo.9に示した素材と同様の組成のインゴットを用いた。表2に示す組成のチタン合金を真空アーク溶解法により溶解し、円柱型のインゴットを鋳造した。これを熱間鍛造して直径100mmのビレットとした。このビレットを950℃に加熱後、熱間圧延により直径17mmの丸棒を製造した。この丸棒を、950℃、30minの加熱を行った後、熱間鍛造を行い、70mmL×40mmW×4.5mmtの平板状鍛造材を作製した。この鍛造材を用い、表2に記載の1050〜1200℃で20minの熱処理(一部熱処理を実施していない比較例あり)を行い、表2に示す冷却方法で冷却した。後、JIS13Bハーフサイズの板状引張試験片(4mmt)を採取して引張特性を調べた。実施例1と同様に、引張試験片採取時、近傍部位から光学顕微鏡観察用の試験片を採取し、L断面埋め込み研磨試料を作製、硝フッ酸水溶液を用い室温でエッチングした後に観察した。この際、金属組織を確認すると共に、針状α粒の短軸方向の幅および針状組織の面積率(測定条件は実施例1と同様)を計測した。これらの結果を表2に示す。
No.32に記載の比較例は、加工後の熱処理を実施しなかった場合である。金属組織は、加工方向に伸びた延伸状結晶粒組織であり、針状組織ではなかった。この場合は、ヤング率が120GPa未満となり、高ヤング率が得られなかった。
No.33に記載の発明例は、1050℃で20min保持後、空冷した場合である。金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られた。No.34に記載の発明例は、1050℃で20min保持後、水冷した場合である。こちらも金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も3μm以下となっており、空冷材よりも針状α粒の幅が狭くなっていた。また、空冷材と比べ、引張強度、ヤング率とも高くなっていた。
No.35に記載の発明例は、1100℃で20min保持後、空冷した場合である。1050℃加熱の場合と同様、金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっており、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られた。No.36に記載の発明例は、1100℃で20min保持後、水冷した場合である。こちらも金属組織が主に針状組織になっており、個々の針状α粒の幅も3μm以下となっており、No.35の発明例よりも針状α粒の幅が狭くなっていた。また、空冷材と比べ、引張強度、ヤング率とも僅かに高くなっていた。
No.37に記載の発明例は、より高温の1200℃で20min保持後、空冷した場合である。金属組織は主に針状組織で、個々の針状α粒の幅も10μm以下となっていた。引張強度は800MPa以上、ヤング率は120GPa以上となっていた。No.38に記載の発明例は、1200℃で20min保持後、水冷した場合である。金属組織は主に針状組織で、No.37の発明例と比べ、個々の針状α粒の幅も狭くなっていた。また、引張強度は800MPa以上、ヤング率は120GPa以上であった。
以上のように、丸棒を用いても、鍛造材を用いても、金属組織が針状組織で、その針状α粒の幅が10μm以下の場合、800MPa以上の引張強度及び120GPa以上のヤング率が得られていた。また、これらから実製品を作製したものでも良好な特性が得られた。

Claims (3)

  1. 質量%で、4.7%以上5.5%以下のAl、0.8%以上2.1%以下のFe、0.046%以上0.151%以下のOを含有し、及び式(1)で表される酸素当量[O]eqが0.06%以上0.35%以下であり、残部チタン及び不可避的不純物からなるα+β型チタン合金部材であって、金属組織が面積率90%以上の針状組織で且つ針状α粒の短軸方向の幅が10μm以下でヤング率が120GPa以上140GPa以下であることを特徴とする、引張強度が800MPa以上のα+β型チタン合金部材。
    [O]eq=[O]+2.77[N] −−−−− 式(1)
    ここで、[O]と[N]は、各々、質量%で表される酸素、及び窒素の含有量である。
  2. 圧延加工、鍛造加工、棒線加工、あるいは伸線加工のいずれかの方法により加工されたチタン合金をβ変態点以上、かつ1158℃以上で加熱した後、水冷する方法で冷却することを特徴とした、請求項1に記載のα+β型チタン合金部材の製造方法。
  3. 圧延加工、鍛造加工、棒線加工、あるいは伸線加工のいずれかの方法により加工されたチタン合金をβ変態点以上、かつ1158℃以上で加熱した後、水冷する方法で冷却することを特徴とする、
    質量%で、4.7%以上5.5%以下のAl、0.8%以上2.1%以下のFeを含有し、及び式(1)で表される酸素当量[O]eqが0.06%以上0.35%以下であり、残部チタン及び不可避的不純物からなるα+β型チタン合金部材であって、金属組織が面積率90%以上の針状組織で且つ針状α粒の短軸方向の幅が10μm以下でヤング率が120GPa以上140GPa以下である、引張強度が800MPa以上のα+β型チタン合金部材の製造方法。
    [O]eq=[O]+2.77[N] −−−−− 式(1)
    ここで、[O]と[N]は、各々、質量%で表される酸素、及び窒素の含有量である。
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