JP6210298B2 - メッキ用基板保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてキャリア及びプッシャータイプのメッキ装置に用いられるメッキ用基板保持具の改良に関するものである。詳しくは、メッキ用基板保持具のクランプ部材の改良を特徴とするものである。
従来より、基板保持枠と基板押さえ板とを観音開きで取り付け、両部材を閉じることにより基板を保持する方式のメッキ用基板保持具が存在した。この種のメッキ用基板保持具では、基板の保持を確実なものとするため、閉じた状態の基板保持枠と基板押さえ板とをクランプするための略コ字状のクランプ部材が用いられていた。
しかし、従来のこの種のクランプ部材は、口部を構成する上辺板部と下辺板部との間でクランプ部材の弾性により基板保持枠と基板押さえ板とを直接クランプするものであった。その上、特許文献1に示すように、閉じた状態の基板保持枠と基板押さえ板の両部材の外側にクランプ部材の口部を当接させ、基板の保持されている方向へと押し入れ、クランプ部材の口部を弾性を利用して開かせ、クランプ部材の内部に基板保持枠と基板押さえ板とが位置するよう挿入し、両部材をクランプ部材の上辺板部と下辺板部の間で挟み込む形でクランプするものであった。
かように、クランプ部材が、基板保持枠と基板押さえ板の外方向より保持された基板の側に向かって押し込まれると、クランプ部材が、基板押さえ板に基板方向に向かう力を与えてしまうものであった。その結果、両部材の間に挟まれた基板に外方向より内側に向かう力がかかってしまっていた。その上、この種のメッキ用基板保持具で保持される基板は、極めて薄いものであるため、クランプ部材の装着による基板のシワ、たるみ、変形などの発生を防ぐことは困難であった。
特許第4730489号特許公報
第1の発明では、閉じた状態の基板保持枠と基板押さえ板に対して、装着に際してはクランプ部材が両部材に外側から内側に向かう力を与えず、且つ、クランプに際しては両部材に対して直交する方向からの押圧力のみによるものとして、基板保持枠と基板押さえ板との間に保持された薄い基板が両側から内側に向かって押されてしまうことをなくし、薄い基板であっても、シワ、たるみ、変形などを起こすことのないメッキ用基板保持具を提供することを目的とする。
第2の発明では、基板保持枠と基板押さえ板との間の薄い基板が両側外方向に引っ張られて保持されることにより、基板へのシワ、たるみ、変形などとは無縁なメッキ用基板保持具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、メッキ用基板保持具に次の手段を採用する。 第1に、基板保持枠と該基板保持枠の両側に観音開きに取り付けられた基板押さえ板とを閉じることにより基板を保持、具体的には挟持するメッキ用基板保持具とする。
第2に、閉じた状態の前記基板保持枠と前記基板押さえ板の外側より略コ字状のクランプ部材を装着して前記基板保持枠と前記基板押さえ板とをクランプして使用するメッキ用基板保持具とする。
第3に、前記クランプ部材が略コ字状の口部を有するクランプ枠と該クランプ枠に軸着されるクランプレバーとよりなる。
第4に、前記クランプ枠における上記基板保持枠との当接面となる下辺板部の内側面と、上辺板部の内側面との間隔が、基板を保持した状態のメッキ用基板保持具の厚みより大きく形成されるとともに、前記クランプ枠の上辺板部に前記クランプレバーの通過窓が開口される。
第5に、前記クランプレバーを操作することにより、前記通過窓を通過して、前記基板押さえ板を前記基板保持枠に対し、直交する方向へ押圧し、両部材をクランプする。
第2の発明は、第1の発明における上記クランプレバーのクランプ面が、上記メッキ用基板保持具に保持された上記基板と反対方向に該クランプレバーを傾斜させる傾きを有する傾斜面とされたことを付加したものである。
第3の発明は、第1の発明におけるメッキ用基板保持具に、次の手段を付加したものである。
第1に、上記基板保持枠と上記基板押さえ板の両基板保持面の少なくとも一方の基板保持面に給電部として基板に給電する平面板接点と該平面板接点の周りを囲むゴムマスクを該ゴムマスクが基板との接触の障害とならず、且つ、基板を挟んだ状態で基板に当接する高さで形成する。
第2に、前記給電部と反対側の基板保持面に平面板接点を覆う広さの押さえゴムマスクを設けた。
本発明は、閉じた状態の基板保持枠と基板押さえ板に対してクランプ部材を装着するに際して、該クランプ部材が両部材に外側から内側への押圧力を与えず、且つ、クランプに際しては両部材に対して直交する方向からの押圧力のみによるものとすることにより、基板保持枠と基板押さえ板との間に保持された薄い基板が両側から内側に向かって押されてしまうことがなくなり、薄い基板であっても、シワ、たるみ、変形などを起こすことのないメッキ用基板保持具となった。
第2の発明の効果ではあるが、クランプレバーのクランプ面を、メッキ用基板保持具に保持された基板と反対方向に下がる傾斜面、即ち、該基板と反対方向に該クランプレバーを傾斜させる傾きを有する傾斜面とすることにより、クランプ力によりクランプ面が左右の基板押さえ板を基板装着方向と反対方向に引っ張ることとなる。その結果、基板自体を両側外方向に引っ張ることとなり、基板の保持の際に、基板のシワ、たるみ、変形などの生じないメッキ用基板保持具となった。
第3の発明の効果について説明する。この発明は、基板保持面に基板へ給電する平面板接点の周りを囲むゴムマスクを形成すると共に、給電部と反対側の基板保持面に平面板接点を覆う広さの押さえゴムマスクを設けたメッキ用基板保持具に関するものである。この種のメッキ用基板保持具では、基板保持枠と基板押さえ板とを従来のクランプ部材でクランプする場合には、従来のクランプ部材が両部材の外側から内側への押圧力を与えてしまい、基板押さえ板が内側へ移動することがあり、その際、ゴムマスクと押さえゴムマスクとが位置ずれを起こしてしまうことがあった。
しかし、第3の発明のように、この種ゴムマスクを用いたメッキ用基板保持具であっても、クランプ部材が両部材に外側から内側への押圧力を与えず、且つ、クランプ部材のクランプ枠に軸着したクランプレバーのクランプ面が基板保持枠と基板押さえ板を直交する方向から押しつけてクランプすることにより、ゴムマスクと押さえゴムマスクとが位置ずれを起こすことを防止できた。その結果、メッキ工程において、平面板接点と基板との間にメッキ液が浸入して析出が発生する可能性を低減させ、メッキ用基板保持具の寿命を向上させることができた。
本発明の一実施例におけるクランプ部材のクランプ前の状態を示す説明図であり、(A)は横置き状態説明図であり、(B)はその側面説明図である。 同クランプ開始時の状態を示す説明図であり、(A)は横置き状態説明図であり、(B)はその側面説明図である。 同クランプ完了時の状態を示す説明図であり、(A)は横置き状態説明図であり、(B)はその側面説明図である。 実施例おけるクランプ枠の折り曲げ前の開いた状態説明図である。 クランプレバーを示す説明図であり、(A)は正面図であり、(B)は背面図であり、(C)は平面図であり、(D)は側面図である。 クランプ部材の使用方法を示す正面説明図であり、(A)はクランプ前のクランプ部材が、閉じられた状態の基板保持枠及び基板押さえ板から離れた位置からクランプ位置へ回動する状態を示す正面説明図であり、(B)はクランプ状態のクランプ部材を示す正面説明図である。 メッキ用基板保持具の正面説明図である。
以下、図面に従って、実施例と共に本発明を実施するための形態について説明する。図7は、本実施例の正面説明図である。本実施例は、遮蔽板付きのメッキ用基板保持具である。図7中符号1はメッキ用基板保持具であり、符号2はメッキ対象となる基板である。尚、該メッキ用基板保持具1は、図1乃至図3に符号2として示されるように基板2を保持する。
メッキ用基板保持具1は、四角形の基板保持枠3と、基板保持枠3の左右両側の基板保持面4に対応する左右の基板押さえ板5、6とによりなる。基板保持枠3と基板押さえ板5,6とは、基板保持枠3の左右両側に基板押さえ板5,6が、図示されていない蝶番により開閉自在な観音開きに取り付けられている。図7中基板保持枠3の左方側の基板押さえ板5は、基板2が存在せず、開いた状態で描かれており、図7中基板保持枠3の右方側の基板押さえ板6は、閉められた状態で描かれており、基板2が押さえられた上、基板保持枠3と基板押さえ板6とがクランプされた状態を示している。
基板保持枠3には、上記基板押さえ板5,6の他、遮蔽板7とクランプ部材10とが装着されている。基板保持枠3に装着された遮蔽板7は、図7では、右方側が基板2の保持状態を描いているため全体を視認できないが、全体が基板保持枠3の枠形状に沿った中央を空間とした四角形の枠状で形成されいる。尚、基板保持枠3のみではなく、基板押さえ板5,6にも、左右合わせて基板保持枠3の遮蔽板7とほぼ同形となるよう分割された遮蔽板8,9が装着されている。
遮蔽板7,8,9は、基板2へのメッキ厚を均等にするために取り付けられている。遮蔽板7,8,9は、計算された大きさの多数の開口が穿設されたもので、実施例では耐衝撃性塩化ビニール板で構成している。該遮蔽板7,8,9はメッキ対象基板2によりその形状及び開口の大きさや数を異にするものである。
基板保持枠3の基板保持面4と基板押さえ板5,6の基板保持面30には、所望の位置に所望数の給電部31が、基板2を挟んだ状態で基板2に当接する高さで形成されている。給電部31は、基板2に給電する平面板接点32と該平面板接点32の周りを囲むゴムマスク33とで形成され、該ゴムマスク33は、平面板接点32と基板2との接触の障害とならないように形成されている。実施例では給電部31は、左右の基板保持面4に6箇所ずつ、左右の基板保持面30に6箇所ずつ設けられている。勿論、基板保持面4の給電部31と基板保持面30の給電部31とは異なる位置に設けられる。
給電部31と反対側の左右の基板保持面4及び基板保持面30には、基板保持面4及び基板保持面30に形成される平面板接点32を覆う広さの押さえゴムマスク34が設けられている。これにより、基板保持枠3と基板押さえ板5,6とにより保持された基板2をクランプ部材10によりクランプしてメッキ加工した際にも、平面板接点32の周りを囲むゴムマスク33と平面板接点32を覆う広さの押さえゴムマスク34により、平面板接点32がガードされ、析出の発生を防止することができる。
基板保持枠3の左右の基板保持面4にはストッパー35が立設されている。ストッパー35は基板保持面4に装着される基板2の位置決めを行うものである。他方基板押さえ板5,6の基板保持面30における基板保持枠3のストッパー35に対応する位置には、ストッパー35を受け止めるストッパー受けザグリ36が凹状に設けられている。これにより、ストッパー35の存在により、基板2の保持に不都合が生じることがないようにしている。
実施例に係るメッキ用基板保持具1は、基板押さえ板5,6を閉じた状態で基板保持枠3と基板押さえ板5,6を、両部材の外側より略コ字状のクランプ部材10を装着して、基板保持枠3と基板押さえ板5,6とをクランプして、基板を保持して使用する。
図7に示す実施例では、メッキ用基板保持具1の右方側に現れるように5個のクランプ部材10で、基板保持枠3と図7中右方の基板押さえ板6とをクランプしている。描かれていないが、左方の基板保持枠3と基板押さえ板5も5個のクランプ部材10でクランプされる。
クランプ部材10は、略コ字状の口部を有するクランプ枠11と該クランプ枠11に軸着されるクランプレバー20とよりなる。クランプ部材10は、基板保持枠3の基板保持面4と反対側の面に回動自在に装着されている。
クランプ部材10はクランプするに適する弾性を有する金属、例えばステンレスで製作され、クランプ部材10の形状は、閉じられた基板保持枠3と基板押さえ板5,6をくわえ込むため断面形状が略コ字状に折り曲げて形成されている。
図4は、実施例おけるクランプ枠11の折り曲げ前の状態を示す平面説明図である。図4において、符号12が略コ字状の下辺を構成する下辺板部であり、符号13が間隔確保のための側板部であり、符号14が略コ字状の上辺を構成する上辺板部であり、符号15がクランプレバー20の支点となる軸孔16を有する接続板部である。
下辺板部12は、クランプ部材10を、基板保持枠3に回動自在に装着するための軸孔17を形成するため、上辺板部14より長く形成され、上辺板部14より離れた端部付近に軸孔17が穿設されている。尚、上辺板部14に開口されている窓は、クランプレバー20の通過窓18である。
図4中の二点鎖線で示される部分が曲折部分であり、クランプ枠11は、この部分で曲折され、図1(B)及び図2(B)及び図3(B)に示されるような断面略コ字状の形状に形成される。この形状がクランプ部材10の基本的形状である。
クランプ枠11は、略コ字状の間隔、即ち、下辺板部12の内側面と上辺板部14の内側面との間隔は、側板部13の高さにより決定されるが、具体的には、図1(B)及び図2(B)及び図3(B)に示されるように、基板2を保持した状態の基板保持枠3と基板押さえ板5を合わせた厚みより大きく確保されている。
クランプ枠11の上辺板部14の端部、即ち、図4中左端部の接続板部15は、図1(B)及び図2(B)及び図3(B)に示されるように上辺板部14に対してほぼ直角に曲折され、保持される基板保持枠3及び基板押さえ板5に対して垂直に立設されている。該接続板部15の軸孔16には、クランプレバー20が支点ピン19を介して軸着されている。
クランプレバー20は、図5(D)の側面説明図に現れるようにクランプ動作の支点となる上端付近の頭部に穿設された支点孔22と、支点孔22の位置より垂下するやや長尺の操作部21(操作部21の支点と離れた位置が力点となる)と、支点と力点をむすぶ線に対し、ほぼ直角方向に作用点となり、保持された基板押さえ板5,6に接する平面となるクランプ面23とを有する。尚、図5(D)中、頭部に存在する切欠部24は、クランプ動作に入る際の動きをスムーズにするための切欠である。
尚、クランプレバー20の腹部、即ち図5(B)の背面図に現れる溝部25、及びクランプレバー20の背部、即ち、図5(A)に現れる溝部25は、接続板部15がクランプレバー20の押し下げ及び引き上げ動作の障害とならないようにするための溝である。
クランプレバー20は押し下げることにより、該クランプレバー20のクランプ面23が基板押さえ板5,6を直交する方向へ押しつけクランプし、クランプレバー20を引き上げることによりクランプを解放する。
クランプレバー20のクランプ面23は、図示されていないが、第1の発明や第3の発明では、基板押さえ板5,6の上面と平行な水平面である。即ち、基板保持枠3や基板2とも平行な水平面である。しかし、第2の発明では、図2(B)及び図3(B)に示されるように、クランプ面23は、基板保持枠3と基板押さえ板5,6に保持された基板2と反対方向に下がる方向性を有する傾斜面、即ち、前記保持された基板2と反対方向の外側にクランプレバー20を傾斜させる傾きを有する傾斜面とされる。
尚、図2(B)及び図3(B)中では、左側方向が、閉じられた基板保持枠3と基板押さえ板5により基板2が保持される側であり、同図中右側方向が、傾斜面が下がる方向である反対方向である。更に、図5(A)及び図5(C)中では、右側方向が、閉じられた基板保持枠3と基板押さえ板5により基板2が保持される側であり、同図中左側方向が、傾斜面が下がる方向である反対方向である。
以下、実施例に係るメッキ用基板保持具1の使用方法について説明する。
先ず、基板保持枠3の左右両側に観音開きに取り付けられている基板押さえ板5を図7中左側に示されているように開く。同時に右側の基板押さえ板6も開く。次に、基板2を基板保持枠3の左右の基板保持面4のストッパー35に当接させ、保持のための位置決めをする。更に、基板押さえ板5,6を図7の右側に示されるように閉じる。その後、基板保持枠3に装着されたクランプ部材10で、基板保持枠3と基板押さえ板5,6をクランプする。
詳しくは、図6(A)に示されるように、クランプレバー20を解放した状態のクランプ部材10を、閉じた状態の基板保持枠3と基板押さえ板5の外側より、回動させて両部材をくわえ込ませる。その後、図6(B)に示されるように、クランプレバー20の操作部21を押し下げる操作をすることにより、クランプレバー20のクランプ面23を、基板押さえ板5に対して直交する方向へ押しつけ、基板保持枠3と基板押さえ板5をクランプする。逆側の基板押さえ板6も同様にクランプされる。
クランプ部材10によりクランプされたメッキ用基板保持具1は、その後、メッキ槽へ配置される。メッキ槽内では、平面板接点32を通じて基板2に電流を流し、電解メッキが行われる。
次に、第2の発明に係るクランプ部材10を用いた場合の使用方法について、図1乃至図3に従い詳細に説明する。
図1(A)(B)に示されるように、クランプ部材10が、基板保持枠3及び基板押さえ板5をクランプする前の状態では、クランプレバー20は、そのクランプ面23を基板押さえ板5から退避する位置に回動されている。このとき、図1(B)の側面視では、傾斜面であるクランプ面23は現れて見えないので、図1(B)に示されるように、クランプレバー20の頭部先端は、図1(B)に現れるように、基板押さえ板5と平行な線として現れる。
先ず、クランプ部材10のクランプレバー20を図2(A)に示されるように回動させると、クランプ面23の端部が基板押さえ板5に接した状態となる。このとき、図2(B)に示されるようにクランプ面23が斜辺として現れる。尚、この状態でクランプ面23は基板押さえ板5に押圧されておらず、クランプレバー20は、いまだメッキ用基板保持具1の外方向即ち基板2の位置と反対方向に対する傾きを生じていない。
クランプ部材10が、基板保持枠3及び基板押さえ板5をクランプする際、クランプレバー20を押し下げることにより、図2(B)から図3(B)に示される過程で、装着された基板2と反対方向に下がる傾斜面とされたクランプ面23が、基板押さえ板5を押圧する面積を徐々に拡大しながらクランプ動作が継続されていく。
このときクランプレバー20のクランプ面23は、基板押さえ板5を基板装着方向へ押そうとする力が働くが、クランプレバー20の力は、基板押さえ板5の重量及び装着力の関係で、基板保持枠3に装着されている基板押さえ板5を動かすことはできず、クランプレバー20が、基板装着方向と反対方向、即ち外方向に傾斜する。この傾斜は、クランプレバー20が、クランプ枠11を基板装着方向と反対方向に引っ張る力となり、クランプ枠11を変形させる。
その結果、図3(B)に示されるように、クランプ部材10による基板保持枠3及び基板押さえ板5のクランプ完了時には、クランプレバー20の力には、基板押さえ板5を下方に押す力と、クランプ枠11を基板装着方向と反対方向に引っ張る力とが合わさった状態である。
クランプレバー20のクランプ面23を、基板2と反対方向にクランプレバー20を傾斜させる傾きを有する傾斜面とされているため、クランプ力によりクランプ面20が基板押さえ板5を基板装着方向と反対方向に引っ張ることとなる。その結果、基板2自体を両側外方向に引っ張ることとなり、基板2の保持の際に、基板のシワ、たるみ、変形などの生じないメッキ用基板保持具1となった。
1・・・・・メッキ用基板保持具
2・・・・・基板
3・・・・・基板保持枠3
4・・・・・基板保持面
5,6・・・基板押さえ板
7,8,9・遮蔽板
10・・・・クランプ部材
11・・・・クランプ枠
12・・・・下辺板部
13・・・・側板部
14・・・・上辺板部
15・・・・接続板部
16,17・軸孔
18・・・・通過窓
19・・・・支点ピン
20・・・・クランプレバー
21・・・・操作部
22・・・・支点孔
23・・・・クランプ面
24・・・・切欠部
25・・・・溝
30・・・・基板保持面
31・・・・給電部
32・・・・平面板接点
33・・・・ゴムマスク
34・・・・押さえゴムマスク
35・・・・ストッパー
36・・・・ストッパー受けザグリ

Claims (3)

  1. 基板保持枠と該基板保持枠の両側に観音開きに取り付けられた基板押さえ板とを閉じることにより基板を保持し、
    閉じた状態の前記基板保持枠と前記基板押さえ板の外側より略コ字状のクランプ部材を装着して前記基板保持枠と前記基板押さえ板とをクランプして使用するメッキ用基板保持具において、
    前記クランプ部材が略コ字状の口部を有するクランプ枠と該クランプ枠に軸着されるクランプレバーとよりなり、
    前記クランプ枠における上記基板保持枠との当接面となる下辺板部の内側面と、上辺板部の内側面との間隔が、基板を保持した状態のメッキ用基板保持具の厚みより大きく形成されるとともに、前記クランプ枠の上辺板部に前記クランプレバーの通過窓が開口され、
    前記クランプレバーを操作することにより、該クランプレバーのクランプ面が前記通過窓を通過して、前記基板押さえ板を前記基板保持枠に対し、直交する方向へ押圧し、両部材をクランプすることを特徴とするメッキ用基板保持具。
  2. 上記クランプレバーのクランプ面が、上記メッキ用基板保持具に保持された上記基板と反対方向に該クランプレバーを傾斜させる傾きを有する傾斜面とされたことを特徴とする請求項1記載のメッキ用基板保持具。
  3. 上記基板保持枠と上記基板押さえ板の両基板保持面の少なくとも一方の基板保持面に給電部として基板に給電する平面板接点と該平面板接点の周りを囲むゴムマスクを該ゴムマスクが基板との接触の障害とならず、且つ、基板を挟んだ状態で基板に当接する高さで形成すると共に、
    前記給電部と反対側の基板保持面に平面板接点を覆う広さの押さえゴムマスクを設けたことを特徴とする請求項1記載のメッキ用基板保持具。
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