JP6208404B1 - 塗膜除去用加熱装置 - Google Patents

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Abstract

表面に塗膜が形成された金属材を加熱する塗膜除去用加熱装置であって、高周波電源と、前記高周波電源から出力された高周波電流を変圧するトランスと、前記トランスに着脱可能なよう接続し、前記トランスから出力される高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する加熱手段と、を有し、前記加熱手段は複数用意され、複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つが前記トランスと装着されるよう構成されており、複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、他の加熱手段のインダクタンスの値が調整されている。

Description

本発明は、塗膜除去用加熱装置にかかり、特に、誘導加熱により塗膜除去を行う塗膜除去用加熱装置に関する。
鋼橋や船舶、タンクなどの金属材の表面には塗装が施されているが、補修や改修などの工事の際には、塗装を剥離する必要が生じる。一方で、塗膜は、接着剤などにより金属材の表面に接着されているため、剥ぎ取ることは困難である。例えば、機械的な力で剥ぎ取る方法では、騒音と重労働が伴う。また、塗膜を燃焼する方法では、高温のため金属材が劣化し、さらには、有毒ガスが発生する、という問題が生じる。
このような状況から、金属材に対する塗装剥離には、特許文献1,2に記載されるような電磁誘導加熱を用いることが行われている。この方法では、図1に示すように、表面に塗膜151が形成された鋼板といった金属材150に対して、加熱ヘッド130を当接させて、矢印に記載のように移動させる。そして、高周波誘導加熱により、塗膜下の金属板150を例えば150〜200℃に加熱することで、金属材150に対する塗膜151の接着力を低下させることができる。この状態で、スクレーパ140などの工具を用いて塗膜151を金属材150から剥離させることで、容易に塗膜151を除去することができる。
また、電磁誘導加熱を行う際に用いる技術として、例えば、特許文献3に開示されているような装置がある。特許文献3には、加熱コイルを有する加熱ヘッドとトランスとを所定の長さを有するケーブルを介して接続することが記載されている。
特許第3359382号公報 特開2014−162110号公報 米国特許第5660753号明細書
ここで、特許文献1に開示の装置は、装置本体(10)から伸びる連結アーム(40)に、加熱部となる電磁誘導部(20)が設けられている。このため、かかる装置では、塗膜を剥離したい箇所に加熱部を移動させる際に、装置本体(10)ごと移動しなければならない。すると、装置本体(10)には電源やトランスが搭載されているため、重量が大きく、移動させることが困難となり、細部などに対して円滑な剥離作業ができない、という問題が生じる。
また、特許文献2に開示の装置は、発電機(58)及びメイン誘導ユニット(51)と、加熱部となる誘導ヘッドユニット(56)とが、ケーブル(52)にて接続されて構成されている。ところが、この装置では、ケーブル(52)の途中、特に、誘導ヘッドユニット(56)の近くに、増幅トランスが内蔵されたコネクタボックス(55)が設けられている。すると、誘導ヘッドユニット(56)の近くに重量が大きい増幅トランスが設けられているため、誘導ヘッドユニット(56)を移動させることが困難となり、細部などに対して円滑な剥離作業ができない、という問題が生じる。
このように、特許文献1,2に開示されている装置の場合、細部などに対して円滑な剥離作業を行うことが難しい、という問題が生じることになる。
一方で、特許文献3に開示されている装置の場合、加熱ヘッド(20)の大きさが小さくなる。そのため、広範囲の剥離作業を行う際には適していない、と言う問題が生じることになる。
このように、特許文献1,2に開示されている装置の場合、細部などに対して円滑な剥離作業を行うことが難しくなる。一方で、特許文献3に開示されている装置の場合、広範囲の剥離作業を行うことが難しくなる。そこで、特許文献1,2に開示されている装置と特許文献3に開示されている装置とを併用可能に構成し、用途に応じて使い分けることが望ましいものと考えられる。しかしながら、加熱ヘッドの大きさを変更すると、加熱ヘッドに用いる加熱コイルの巻き数などに違いが生じることになる。その結果、用いる加熱ヘッドに合わせてトランスの巻き数を変更する(例えば、トランスを交換する)または整合コンデンサの容量を変更することが必要となり、非常に手間がかかる、という問題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、上述した課題である、複数の加熱ヘッドを使い分けようとすると、トランスを交換することが必要となり、非常に手間がかかる、という問題を解決することができる塗膜除去用加熱装置を提供することにある。
本発明の一形態である塗膜除去用加熱装置は、
表面に塗膜が形成された金属材を加熱する塗膜除去用加熱装置であって、
高周波電源と、
前記高周波電源から出力された高周波電流を変圧するトランスと、
前記トランスに着脱可能なよう接続し、前記トランスから出力される高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する加熱手段と、
を有し、
前記加熱手段は複数用意され、複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つが前記トランスと装着されるよう構成されており、
複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、他の加熱手段のインダクタンスの値が調整されている という構成を採る。
また、上記塗膜除去用加熱装置は、
複数の前記加熱手段のうちの少なくとも一つは、
前記トランスで変圧された高周波電流を伝送するケーブルと、前記ケーブルの先端に接続され、高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する加熱コイルを備えた加熱ヘッドであるケーブル接続加熱ヘッドと、から構成されており、
前記ケーブル接続加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスの値と前記ケーブルのインダクタンスの値との和は、複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、調整されている
という構成を採る。
また、上記塗膜除去用加熱装置は、
複数の前記加熱手段のうちの少なくとも一つは、前記トランスと一体的に構成された、高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する加熱コイルを備えた加熱ヘッドである一体型加熱ヘッドから構成されており、
前記一体型加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、他の加熱手段のインダクタンスの値が調整されている
という構成を採る。
また、上記塗膜除去用加熱装置は、
前記ケーブルは、前記トランスと前記ケーブル接続加熱ヘッドが備える加熱コイルとを接続するよう構成されており、
前記ケーブルの長さは、前記ケーブル接続加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスに応じて、前記ケーブル接続加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスの値と前記ケーブルのインダクタンスの値との和が複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、調整されている
という構成を採る。
また、上記塗膜除去用加熱装置は、
前記ケーブルは、1本の水冷式同軸ケーブルで構成されている、
という構成を採る。
また、上記塗膜除去用加熱装置は、
複数の前記加熱手段は、
前記トランスで変圧された高周波電流を伝送するケーブルと、前記ケーブルの先端に接続され、高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する第1の加熱コイルを備えた第1の加熱ヘッドと、から構成されている第1の加熱手段と、
前記トランスと一体的に構成された、高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する第2の加熱コイルを備えた第2の加熱ヘッドから構成されている第2の加熱手段と、
を含んでおり、
前記第1の加熱手段が有するケーブルのインダクタンスの値と前記第1の加熱コイルのインダクタンスの値との和は、前記第2の加熱コイルのインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、調整されている
という構成を採る。
また、上記塗膜除去用加熱装置は、
前記第2の加熱コイルのインダクタンスの値を1.0とした場合、前記第1の加熱手段が有するケーブルのインダクタンスと前記第1の加熱コイルのインダクタンスとの和が、0.6〜1.3の範囲内に位置するよう調整されている
という構成を採る。
本発明は、以上のように構成されることにより、複数の加熱ヘッドを使い分ける際にトランスの交換を行う必要がなくなり、手間をかけることなく加熱ヘッドを使い分けることが可能となる。
塗膜を除去する作業の様子を説明する図である。 本発明である塗膜除去用加熱装置の構成の概略を示す図である。 図2に開示したトランスと加熱ヘッドとの構成の一例を示す図である。 図3に開示した加熱ヘッドの構成の一例を示す図である。 図2に開示したトランスと加熱ヘッドとの構成の他の一例を示す図である。 図5に開示したトランスと加熱ヘッドとの構成の一例を示す図である。 図5に開示した加熱ヘッドの構成の一例を示す図である。 図5に開示したトランスと加熱ヘッドとを接続する水冷同軸ケーブルの構成の一例を示す図である。 図8に開示した水冷同軸ケーブルの一例を示す断面図である。 図8に開示した水冷同軸ケーブルの一例を示す断面図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図2乃至図10を参照して説明する。図2は、塗膜除去用加熱装置の構成の概略を示す図である。図3、図4は、トランス21と加熱ヘッド31とを接続部41を介して接続している際の構成の一例を示す図である。図5、図6は、トランス21と加熱ヘッド32とを水冷同軸ケーブル42を介して接続している際の構成の一例を示す図である。図7は、図5で示す加熱ヘッド32の構成の一例を示す図である。図8は、図5で示すトランス21と加熱ヘッド32とを接続する水冷同軸ケーブル42の構成の一例を示す図である。図9、図10は、水冷同軸ケーブル42の構成の一例を示す断面図である。
本実施形態においては、金属材の表面に形成された塗膜を剥離させる際に用いる塗膜除去用加熱装置について説明する。後述するように、本実施形態における塗膜除去用加熱装置は、トランスを交換することなく複数の大きさの加熱ヘッド3を交換して使用することが出来るよう形成されている。このような構成により、例えば剥離する対象の範囲などに応じて加熱ヘッド3を使い分けることを容易に行うことが可能となる。
図2に示すように、本実施形態における塗膜除去用加熱装置は、本体部1と、トランス2と、加熱ヘッド3(加熱手段の一部)と、を備えて構成されている。そして、この塗膜除去用加熱装置は、塗膜51が形成された金属材50上で加熱ヘッド3を移動させることで、符号Hに示すように金属材50を誘導加熱し、当該金属材50から塗膜51を剥離させる作業に利用される。以下、各構成について詳細に説明する。
まず、本体部1の構成を、図2を参照して説明する。本体部1は、高周波電流を出力する電源装置11(高周波電源)と、加熱ヘッド3が有する加熱コイルなどを冷却するための冷却水を循環させる水冷装置12と、を有している。電源装置11と水冷装置12とは互いに接続されており、例えば水冷装置12は電源装置11から電源の供給を受けることで稼働する。
電源装置11と水冷装置12とは、それぞれ、トランス2と接続されている。後述するように、電源装置11から出力された高周波電流は、トランス12で変圧され、その後加熱ヘッド3へと伝送される。また、水冷装置12により循環される冷却水は、トランス2を経由して加熱ヘッド3へと伝送される。
なお、電源装置11と水冷装置12とは、必ずしも一体的に構成されていなくても構わない。
ここで、本体部1は、電源装置11や水冷装置12を備えているため、所定の重量がある。このため、本体部1は、加熱ヘッド3が移動される時であっても、所定の場所から移動せず留まり、当該所定の場所に載置された状態である。
本実施形態における塗膜除去用加熱装置は、上記のような構成を有する本体部1に、様々な構成の加熱ヘッド3を接続することが出来る。以下、塗膜除去用加熱装置が有することが出来る加熱ヘッド3の構成の一例について、トランス2とともに図3乃至図9を参照して説明する。
まず、図3、図4を参照して、トランス21と加熱ヘッド3の一形態である加熱ヘッド31とについて説明する。図3で示すように、加熱ヘッド31を用いる場合、トランス21と加熱ヘッド31とは一体的に構成されている。そのため、加熱ヘッド31を移動させる際には、トランス21と加熱ヘッド31とを一体的に移動させることが必要となる。このような形態は、加熱ヘッド31の大きさを比較的大きくしたい場合に採用することが考えられる。
図3を参照すると、トランス21は、トランス本体部211と冷却水用配管212と高周波ケーブル213と上面カバー214とを有している。トランス本体部211は、冷却水用配管212を介して水冷装置12と接続されており、また、高周波ケーブル213を介して電源装置11と接続されている。また、トランス本体部211のうちの冷却水用配管212や高周波ケーブル213と接続されている側とは反対側の端部は、接続ケーブル(例えば、水冷同軸ケーブル)などの接続部41を介して加熱ヘッド31と着脱可能に接続されている。例えば、接続部41とトランス本体部211とは、袋ナットなどにより着脱可能に固定されており、接続部41とトランス本体部211とが着脱可能に固定されることで、トランス本体部211と加熱ヘッド31とは一体的に構成されている。
トランス本体部211は、入力された高周波電流を変圧して出力する。上記のように、トランス本体部211は、高周波ケーブル213を介して電源装置11と接続されている。また、トランス本体部211は、接続部41を介して加熱ヘッド31と接続されている。電源装置11が出力した高周波電流は、トランス21のトランス本体部211で変圧された後、接続部41を介して加熱ヘッド31に伝送されることになる。
上面カバー214は、塗膜除去用加熱装置を用いる作業者の感電を防ぐとともに、トランス本体部211の持ち手としても機能する。上面カバー214は、例えば、略長方形の板状の形状を有しており、一方の面側に配置されたトランス本体部211と所定箇所で接続されている。
次に、加熱ヘッド31(一体型加熱ヘッド、第2の加熱ヘッド、第2の加熱手段)について説明する。
加熱ヘッド31は、接続部41を介してトランス本体部211と接続されており、トランス本体部211から変圧された高周波電流や冷却水が伝送される。
図3、図4で示すように、加熱ヘッド31は、ヘッド本体311の側方に車輪313が設けられており、また、加熱ヘッド31のうちの後方側(トランス本体部211が位置する側)に後方車輪314が設けられている。加熱ヘッド31は、車輪313や後方車輪314を用いて、塗膜51が形成された金属材50上を走行可能である。また、ヘッド本体311の側面には、前後方向に回転可能なよう軸支されたハンドル支持部材315が設けられており、このハンドル支持部材315に棒状のハンドル316が装備されている。塗膜の剥離作業を行う作業者は、ハンドル316を把持して加熱ヘッド31を移動させることができる。なお、ハンドル316には、加熱ヘッド31による加熱の開始/停止指令を入力するスイッチ316aが設けられている。
ヘッド本体311は、接続部41を介してトランス本体部211と接続されている。また、ヘッド本体311内部の底面付近、つまり、塗膜除去用加熱装置を地面に載置した際に塗膜51が形成された金属材50上に位置する箇所には、加熱コイル312が設けられている。
加熱コイル312(第2の加熱コイル)には、接続部41を介してヘッド本体311に供給される高周波電流が供給される。加熱コイル312に対して高周波電流が供給されることで、加熱コイル312は、高周波電流によって生じた磁界により、金属材50を誘導加熱で加熱することができる。また、かかる金属材50の加熱によって、塗膜51の接着力を低下させて、塗膜を剥離させることができる。
ここで、本実施形態における加熱コイル312は、銅などの電気抵抗の少ない金属製であり、中空の筒状体つまりパイプを巻いた形状を有している。そして、接続部41を介してヘッド本体311に供給された冷却水は、パイプ状である加熱コイル312内に循環させるよう構成されている。
加熱コイル312は、上記のような形状を有しており、例えば空芯のソレノイドコイルである。ここで、一般的なソレノイドコイルのインダクタンスは、下記数式により表記することが出来る。
なお、Lはインダクタンスの値を示しており、kは長岡係数を示している。また、μは透磁率を示しており、Nはコイルの巻き数、Sはコイルの断面積、lはコイル長、をそれぞれ示している。
上記数1によると、同じコイル長の場合、コイルの断面積が大きいほど、また、コイルの巻き数が多いほど、インダクタンスの値が大きくなることが分かる。
トランス2と加熱ヘッド3とは、例えば上記のように、一体的に構成されたトランス21と加熱ヘッド31とにより構成されている。このような構成は、加熱ヘッド31の大きさを比較的大きくする場合に相性が良い。一方で、細部など細かい部分の塗膜を剥離する場合、上述したようにトランス2と加熱ヘッド3とを一体的に構成すると、トランス2の重量の分重くなるなどの理由により円滑な剥離作業を行うことが難しくなる。
そこで、このような細部など細かい部分の塗装を剥離する場合には、加熱ヘッド31の代わりに後述する加熱ヘッド32を用いることが考えられる。以下、図5乃至図9を参照して、トランス21と加熱ヘッド3の他の形態の一例である加熱ヘッド32とについて説明する。
図5、図6で示すように、加熱ヘッド32(ケーブル接続加熱ヘッド、第1の加熱ヘッド、第1の加熱手段の一部)は、水冷同軸ケーブル42(ケーブル、第1の加熱手段の一部)を介してトランス21と着脱可能に接続されている。また、加熱ヘッド32を用いる場合、トランス21(トランス本体部211)と加熱ヘッド32とは一体的に構成されていない。
このような構成のため、加熱ヘッド32を用いる場合、トランス21を加熱ヘッド32とともに移動させる必要がない。つまり、トランス21は、加熱ヘッド32が移動される時であっても、所定の場所から移動せず留まり、当該所定の場所に載置された状態となる。なお、移動させたい場合は、台車をつけ掃除機のような構造としても良い。
なお、水冷同軸ケーブル42の詳細については、後述する。
加熱ヘッド32は、水冷同軸ケーブル42を介してトランス本体部221と接続されており、トランス本体部221から変圧された高周波電流や冷却水が伝送される。
加熱ヘッド32は、加熱ヘッド31と大きさが異なる点と、水冷同軸ケーブル42を介してトランス本体部221と接続されている点と、を除いて、加熱ヘッド31と同様の構成を有している。
つまり、図6、図7で示すように、加熱ヘッド32は、ヘッド本体321と、加熱コイル322と、車輪323と、後方車輪324と、ハンドル指示部材325と、ハンドル326と、を有している。上記各構成は、加熱ヘッド31の対応する各構成(つまり、ヘッド本体311、加熱コイル312、車輪313、後方車輪314、ハンドル指示部材315、ハンドル316)と、大きさが異なる点を除いて同様である。
上記のように、加熱ヘッド32と加熱ヘッド31とは、その大きさが異なっている。具体的には、加熱ヘッド32の大きさは、加熱ヘッド31の大きさよりも小さくなるよう形成されている。
このような構成のため、上記各構成の大きさも差異があることになる。つまり、加熱コイル322の大きさも加熱コイル312と比較して小さくなることになる。その結果、例えば、加熱コイル322の巻き数は加熱コイル312の巻き数よりも少なくなる。また、加熱コイル322の断面積も加熱コイル312の断面積よりも小さくなる。
ここで、上述した数1を参照すると、加熱コイル322の巻き数や断面積が減少することで、加熱コイル322のインダクタンスは、加熱コイル312のインダクタンスよりも小さくなると考えられる。このように、加熱コイル322の大きさが変化することで、加熱コイル312と比較してインダクタンスに差が出ることになる。そこで、本実施形態においては、上記インダクタンスの差を水冷同軸ケーブル42の長さを調整することで調整する。具体的には、水冷同軸ケーブル42のインダクタンスは、水冷同軸ケーブル42の長さが長くなるほど大きくなる。そのため、トランス21と直付けされる加熱ヘッド31を基準として(接続部41のインダクタンスを加味しても構わない)、加熱ヘッド3(加熱コイル)の大きさが小さくなるほど水冷同軸ケーブル42の長さを長くなるよう調整することで、トランス21より先のインダクタンスの和が各構成で所定の範囲内に属するよう調整する。つまり、加熱コイル312や加熱コイル322、水冷同軸ケーブル42などの複数の加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、複数の加熱手段のうちの他の加熱手段のインダクタンスの値が調整する。具体的には、例えば、加熱コイル312のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、水冷同軸ケーブル42のインダクタンスの値と加熱コイル322のインダクタンスの値との和を調整する。換言すると、水冷同軸ケーブル42のインダクタンスの値と加熱コイル322のインダクタンスの値との和は、加熱コイル312のインダクタンスの値からの離れ具合が所定範囲内に収まるよう調整されている。このような調整を行うことで、加熱ヘッド31を用いた場合と加熱ヘッド32(及び、水冷同軸ケーブル42)を用いた場合のインピーダンス整合がとれ、効率良い伝送を行うことが可能となる。その結果、トランス21を交換することなく、大きさの異なる複数種類の加熱ヘッド3を必要に応じて付け替えて用いることが可能となる。
なお、加熱コイル312のインダクタンスの値を1.0とした場合、加熱コイル322のインダクタンスの値と水冷同軸ケーブル42のインダクタンスの値との和は、0.6〜1.3の範囲内に収まるよう調整されていることが望ましい。より好ましくは、加熱コイル322のインダクタンスの値と水冷同軸ケーブル42のインダクタンスの値との和は、0.9〜1.3の範囲内に収まるよう調整されていることが望ましい。このようにインダクタンスの値を調整することで、より効率良い伝送を行うことが可能となる。
次に、水冷同軸ケーブル42の構成を、図8乃至図10を参照して説明する。水冷同軸ケーブル42は、一端がトランス21に接続され、他端に接続された加熱ヘッド32に、高周波電流と冷却水を伝送する役割を有する。
本実施形態では、水冷同軸ケーブル42は、1本の水冷式同軸ケーブルで形成されている。具体的に、水冷同軸ケーブル42は、まず、図8に示すように、所定の長さを有し柔軟性のあるチューブ状のケーブル本体42Aと、その両端にそれぞれ設けられたケーブル接続端子42B、42Cと、を備えている。また、上述したように、水冷同軸ケーブル42の長さは、端部に接続される加熱ヘッド32の大きさ(加熱コイルの大きさ)に応じて調整されている。水冷同軸ケーブル42の内部構成を、図9、図10を参照して説明する。
図10は、水冷同軸ケーブル42の一端側付近におけるケーブル接続端子42B及びケーブル本体42Aの、長手方向に沿った断面図である。図9は、ケーブル本体42Aの長手方向に対して垂直方向の断面図である。なお、図9、図10の断面図では、ケーブル本体42Aの絶縁体で形成されたチューブのみをハッチングで示している。
まず、ケーブル本体42Aは、二重のチューブで形成されている。つまり、ケーブル本体42Aは、外側に位置する円筒形上のアウターチューブ424と、その内部に挿通された状態で配置されたインナーチューブ422と、を備えている。例えば、アウターチューブ424はシリコンブレードホース、インナーチューブ422はポリウレタンチューブ、というように、それぞれが絶縁体で形成されている。
そして、図9に示すように、インナーチューブ422の内部つまりケーブル本体42Aの中心には、第一の導体である内部導体426が配置されている。この内部導体426は、例えば、2本のリッツ線で形成されており、後述する一方の端子421aに設けられた内部導体接続端子423に接続され、高周波電流が流れる。そして、インナーチューブ422と内部導体426との間の空間、つまり、内部導体426の周囲の空間は、第一の水路422aとして形成されている。かかる第一の水路422aには、後述する一方の端子421aに対して流出入される水が導通される。
また、図9に示すように、インナーチューブ422の外側つまり当該インナーチューブ422の周囲には、第二の導体である外部導体427が配置されている。この外部導体427は、例えば、リッツ線で形成されており、後述する他方の端子421bに設けられた外部導体接続端子425に接続され、高周波電流が流れる。このとき、外部導体427は、上述した内部導体426とは逆方向に電流が流れるよう形成されている。そして、インナーチューブ422及び外部導体427のさらに外側には、アウターチューブ424が配置されており、インナーチューブ422とアウターチューブ424との間の空間、つまり、外部導体427の周囲の空間は、第二の水路424aとして形成されている。かかる第二の水路424aには、後述する他方の端子421bに対して流出入される水が導通される。
そして、水冷同軸ケーブル42の一端であるケーブル接続端子42Bは、筒状の一方の端子421aと他方の端子421bとの二股に分かれて形成されており、トランス21に接続される。一方の端子421aは、上記インナーチューブ422と連結して、当該インナーチューブ422内の第一の水路422aに水を導通させる。また、一方の端子421aは、インナーチューブ422内の内部導体426に接続され、高周波電流を伝送するための内部導体接続端子423を備えている。他方の端子421bは、上記アウターチューブ424と連結して、当該アウターチューブ424内の第二の水路424aに水を導通させる。また、他方の端子421bは、アウターチューブ422内の外部導体426に接続され、高周波電流を伝送するための外部導体接続端子425を備えている。
なお、水冷同軸ケーブル42の他端側のケーブル接続端子42Cも上記一端側の端子と同一の構成であり、加熱ヘッド32に連結される。
以上のように、加熱ヘッド32は、所定の長さを有する水冷同軸ケーブル42を介してトランス21と接続されている。このような構成により、加熱ヘッド32の大きさを加熱ヘッド31よりも小さくしたとしても、加熱コイル322のインダクタンスと水冷同軸ケーブル42のインダクタンスとの和が加熱コイル312のインダクタンスと等しくなる。その結果、トランス21を変更することなく加熱ヘッド31と加熱ヘッド32とを使い分けることが可能となる。
このように、本実施形態における塗膜除去用加熱装置は、加熱ヘッド31と加熱ヘッド32とを有している。また、加熱ヘッド31の加熱コイル312に生じるインダクタンスを基準として、加熱ヘッド32の加熱コイル322に生じるインダクタンスと水冷同軸ケーブル42に生じるインダクタンスとの和が予め定められた範囲内となるよう調整されている。このような構成により、剥離する対象の範囲に応じて、トランス21を交換することなく、加熱ヘッド31と加熱ヘッド32とを交換して使い分けることが出来る。その結果、手間をかけることなく加熱ヘッド3を使い分けることが可能となる。
なお、塗膜除去用加熱装置が有する加熱ヘッド3の数は、2つに限定されない。塗膜除去用加熱装置は、複数の加熱ヘッド3を有することが出来る。その際、加熱ヘッド3の大きさに応じて、水冷同軸ケーブル42の長さが調整されることになる。
また、本実施形態においては、加熱ヘッド32とトランス21とは水冷同軸ケーブル42を介して接続されるとしたが、加熱ヘッド32とトランス21とは、所定の長さを有する水冷同軸ケーブル以外のケーブルを介して接続されるよう構成しても構わない。
また、本実施形態においては、加熱コイル312のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に属するよう、加熱コイル322のインダクタンスの値と水冷同軸ケーブル42のインダクタンスの値との和を調整するとした。しかしながら、基準とする加熱手段は、加熱コイル312(加熱ヘッド31)のようなケーブルを有さない加熱手段であることに限定されない。例えば、加熱コイル322のインダクタンスの値と水冷同軸ケーブル42のインダクタンスの値との和に対して所定の範囲内に位置するよう、加熱コイル312のインダクタンスの値を調整しても構わない。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
1 本体部
11 電源装置
12 水冷装置
2、21 トランス
211 トランス本体部
212 冷却水用配管
213 高周波ケーブル
214 上面カバー
3、31、32 加熱ヘッド
311、321 ヘッド本体
312、322 加熱コイル
313、323 車輪
314、324 後方車輪
315、325 ハンドル指示部材
316、326 ハンドル
316a、326a スイッチ
41 接続部
42 水冷同軸ケーブル
42A ケーブル本体
42B、42C ケーブル接続端子
421a 一方の端子
421b 他方の端子
422 インナーチューブ
422a 第一の水路
423 内部導体接続端子
424 アウターチューブ
424a 第二の水路
425 外部導体接続端子
426 内部導体
427 外部導体

Claims (6)

  1. 表面に塗膜が形成された金属材を加熱する塗膜除去用加熱装置であって、
    高周波電源と、
    前記高周波電源から出力された高周波電流を変圧するトランスと、
    前記トランスに着脱可能なよう接続し、前記トランスから出力される高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する加熱手段と、
    を有し、
    前記加熱手段を構成する加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスが異なる複数の加熱手段が用意され、複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つが前記トランスと装着されるよう構成されており、
    複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、他の加熱手段のインダクタンスの値が調整され
    複数の前記加熱手段のうちの少なくとも一つは、
    前記トランスで変圧された高周波電流を伝送するケーブルと、前記ケーブルの先端に接続され、高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する加熱コイルを備えた加熱ヘッドであるケーブル接続加熱ヘッドと、から構成されており、
    前記ケーブル接続加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスの値と前記ケーブルのインダクタンスの値との和は、複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、調整されている
    塗膜除去用加熱装置。
  2. 請求項に記載の塗膜除去用加熱装置であって、
    複数の前記加熱手段のうちの少なくとも一つは、前記トランスと一体的に構成された、高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する加熱コイルを備えた加熱ヘッドである一体型加熱ヘッドから構成されており、
    前記一体型加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、他の加熱手段のインダクタンスの値が調整されている
    塗膜除去用加熱装置。
  3. 請求項1又は2に記載の塗膜除去用加熱装置であって、
    前記ケーブルは、前記トランスと前記ケーブル接続加熱ヘッドが備える加熱コイルとを接続するよう構成されており、
    前記ケーブルの長さは、前記ケーブル接続加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスに応じて、前記ケーブル接続加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスの値と前記ケーブルのインダクタンスの値との和が複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、調整されている
    塗膜除去用加熱装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の塗膜除去用加熱装置であって、
    前記ケーブルは、1本の水冷式同軸ケーブルで構成されている、
    塗膜除去用加熱装置。
  5. 表面に塗膜が形成された金属材を加熱する塗膜除去用加熱装置であって、
    高周波電源と、
    前記高周波電源から出力された高周波電流を変圧するトランスと、
    前記トランスに着脱可能なよう接続し、前記トランスから出力される高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する加熱手段と、
    を有し、
    前記加熱手段を構成する加熱ヘッドが備える加熱コイルのインダクタンスが異なる複数の加熱手段が用意され、複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つが前記トランスと装着されるよう構成されており、
    複数の前記加熱手段のうちのいずれか一つの加熱手段のインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、他の加熱手段のインダクタンスの値が調整され
    複数の前記加熱手段は、
    前記トランスで変圧された高周波電流を伝送するケーブルと、前記ケーブルの先端に接続され、高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する第1の加熱コイルを備えた第1の加熱ヘッドと、から構成されている第1の加熱手段と、
    前記トランスと一体的に構成された、高周波電流により当接あるいは近接する前記金属材を加熱する第2の加熱コイルを備えた第2の加熱ヘッドから構成されている第2の加熱手段と、
    を含んでおり、
    前記第1の加熱手段が有するケーブルのインダクタンスの値と前記第1の加熱コイルのインダクタンスの値との和は、前記第2の加熱コイルのインダクタンスの値に対して所定の範囲内に位置するよう、調整されている
    塗膜除去用加熱装置。
  6. 請求項に記載の塗膜除去用加熱装置であって、
    前記第2の加熱コイルのインダクタンスの値を1.0とした場合、前記第1の加熱手段が有するケーブルのインダクタンスと前記第1の加熱コイルのインダクタンスとの和が、0.6〜1.3の範囲内に位置するよう調整されている
    塗膜除去用加熱装置。
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