以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1(a)ないし(c)は、それぞれ、携帯電話機1の正面図、背面図および右側面図である。以下、説明の便宜上、図1(a)ないし(c)に示すように、キャビネット2の長手方向を上下方向と定義し、キャビネット2の短手方向を左右方向と定義する。さらに、これら上下方向および左右方向に垂直な方向を前後方向と定義する。
図1(a)ないし(c)に示されるように、携帯電話機1は、キャビネット2と、ディスプレイ3と、タッチパネル4と、マイクロフォン5と、通話スピーカ6と、外部スピーカ7と、カメラ8とを含む。
キャビネット2は、正面から見て、ほぼ長方形の輪郭を有する。キャビネット2の正面側に、ディスプレイ3が配されている。ディスプレイ3には、各種の画像(画面)が表示される。ディスプレイ3は、液晶ディスプレイであり、液晶パネルと、液晶パネルを照明するLEDバックライトを含む。ディスプレイ3は、有機ELディスプレイ等、他の種類のディスプレイであってもよい。さらに、ディスプレイ3を覆うように、タッチパネル4が配置されている。タッチパネル4は、透明なシート状に形成されている。タッチパネル4として、静電容量式、超音波式、感圧式、抵抗膜式、光検知式等、各種方式のタッチパネルが用いられ得る。
キャビネット2の内部には、下端部にマイクロフォン5が配されている。また、キャビネット2の内部には、上端部に通話スピーカ6が配されている。マイクロフォン5は、キャビネット2の正面に形成されたマイク孔5aを通過した音声を受け付ける。マイクロフォン5は、入力された音に応じた電気信号を生成する。通話スピーカ6は、音を出力する。出力された音は、キャビネット2の正面に形成された出力孔6aを通過してキャビネット2の外に放出される。通話の際には、通信先の機器(携帯電話機等)から受信された受話音声が通話スピーカ6から出力され、ユーザが発した発話音声がマイクロフォン5に入力される。なお、音は、音声、報知音等、様々な音を含む。
キャビネット2の内部には、外部スピーカ7が配されている。キャビネット2の背面には、外部スピーカ7と対向する領域に出力孔7aが形成されている。外部スピーカ7から出力された音は、出力孔7aを通過してキャビネット2の外に放出される。
キャビネット2の上部には、背面側にカメラ8が配されている。カメラ8は、携帯電話機1の背面方向に存在する撮影対象を撮影する。カメラ8は、CCD、CMOSセンサ等の撮像素子と、撮影対象の像を撮像素子に結像させるレンズとを含む。
図2は、携帯電話機1の全体構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、携帯電話機1は、制御部11と、記憶部12と、画像出力部13と、タッチ検出部14と、音声入力部15と、音声出力部16と、音声処理部17と、キー入力部18と、通信部19と、撮影部20と、加速度検出部21とを含む。
記憶部12は、ROM、RAM、外部メモリを含む。記憶部12には、各種のプログラムが記憶されている。記憶部12に記憶されるプログラムは、携帯電話機1の各部を制御するための制御プログラムの他、各種アプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」と称する)、たとえば、電話、メッセージ、電話帳(コンタクツ)、カメラ、ウェブブラウザ、地図、ゲーム、スケジュール管理、等のアプリケーションを含む。プログラムは、メーカによって携帯電話機1の製造時に記憶部12に記憶される他、通信網やメモリカード、CD−ROM等の記憶媒体を介して記憶部12に記憶される。
記憶部12には、プログラムの実行の際、一時的に利用または生成されるデータを記憶するワーキング領域も含まれる。
記憶部12は、コンタクト情報データベース12aを含む。コンタクト情報データベース12aには、電話番号、メールアドレス、住所等のコンタクト情報が、当該コンタクト情報の保有者毎に記憶される。
制御部11は、CPUを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムに従って、携帯電話機1を構成する各部(記憶部12、画像出力部13、タッチ検出部14、音声入力部15、音声出力部16、音声処理部17、キー入力部18、通信部19、撮影部20、加速度検出部21等)を制御する。
画像出力部13は、図1(a)に示すディスプレイ3を含む。画像出力部13は、制御部11からの制御信号と画像信号に基づき、ディスプレイ3に画像(画面)を表示する。また、画像出力部13は、制御部11からの制御信号に応じて、ディスプレイ3の点灯、消灯および輝度の調整を行う。
タッチ検出部14は、図1(a)に示すタッチパネル4を含み、タッチパネル4に対するタッチ操作を検出する。より具体的には、タッチ検出部14は、タッチパネル4に対する、ユーザの指などの接触対象が接触する位置(以下、「タッチ位置」と称する)を検出する。タッチ検出部14は、検出したタッチ位置に基づいて生成された位置信号を制御部11へ出力する。タッチパネル4に対するタッチ操作は、ディスプレイ3に表示される画面やオブジェクトを対象として行われるものであり、ディスプレイ3に対するタッチ操作である、と言い換えることができる。
なお、タッチ検出部14は、ユーザの指がディスプレイ3、すなわち、タッチパネル4に近接したときに、指が近接した位置をタッチ位置として検出する構成であってもよい。たとえば、タッチ検出部14のタッチパネル4が、静電容量式である場合、指がタッチパネル4に近接したときに静電容量の変化が検出閾値を超えるように、その感度が調整される。また、タッチパネル4を含むキャビネット2の正面が、ガラス等で構成される透明なカバーで覆われる場合、タッチパネル4へ触れようとする指はタッチパネル4でなくカバーに接触する。この場合、タッチパネル4は、指がカバーに接触したとき、あるいはカバーに近接したときにタッチ位置を検出する。
ユーザは、タッチパネル4が設けられることにより、タッチパネル4に指を触れるあるいは近接させることにより、ディスプレイ3に対し様々なタッチ操作を行うことができる。タッチ操作は、たとえば、タップ操作、フリック操作、スライド操作等を含む。タップ操作とは、ユーザがタッチパネル4に指を接触あるいは近接させた後、短時間のうちに指をタッチパネル4から離す操作である。フリック操作とは、ユーザがタッチパネル4に指を接触あるいは近接させた後、タッチパネル4を指で任意の方向に弾くあるいは掃う操作である。スライド操作とは、ユーザがタッチパネル4に指を接触あるいは近接させたまま、任意の方向へ指を移動させる操作である。
たとえば、タッチ検出部14がタッチ位置を検出した場合に、タッチ位置が検出されてから予め定められた第1時間以内にタッチ位置が検出されなくなると、制御部11は、タッチ操作をタップ操作と判定する。タッチ位置が検出されてから予め定められた第2時間以内に予め定められた第1距離以上タッチ位置が移動した後、タッチ位置が検出されなくなった場合、制御部11は、タッチ操作をフリック操作と判定する。タッチ位置が検出された後、予め定めた第2距離以上タッチ位置が移動すると、制御部11は、タッチ操作をスライド操作と判定する。
音声入力部15は、マイクロフォン5を含む。音声入力部15は、マイクロフォン5からの電気信号を音声処理部17へ出力する。
音声出力部16は、通話スピーカ6および外部スピーカ7を含む。音声出力部16には、音声処理部17からの電気信号が入力される。音声出力部16は、通話スピーカ6または外部スピーカ7から音を出力させる。
音声処理部17は、音声入力部15からの電気信号にA/D変換等を施し、変換後のデジタルの音声信号を制御部11へ出力する。音声処理部17は、制御部11からのデジタルの音声信号にデコード処理およびD/A変換等を施し、変換後の電気信号を音声出力部16に出力する。
キー入力部18は、少なくとも1つ以上のハードキーを含む。たとえば、キー入力部18は、携帯電話機1に電源を投入するための電源キー等を含む。キー入力部18は、押下されたハードキーに対応する信号を制御部11に出力する。
通信部19は、通話や通信を行うため、信号を変換するための回路、電波を送受信するアンテナ等を含む。通信部19は、制御部11から入力される通話や通信のための信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を、アンテナを介して基地局や他の通信装置等の通信先へ送信する。さらに、通信部19は、アンテナを介して受信した無線信号を制御部11が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号を制御部11へ出力する。
撮影部20は、図1(b)に示すカメラ8、撮像制御回路などを含む。撮影部20は、制御部11からの制御信号に従って動画または静止画を撮影し、撮影された動画の動画データまたは静止画の静止画データに各種の画像処理およびエンコード処理を施し、処理後の動画データまたは静止画データを制御部11に出力する。
加速度検出部21は、3軸加速度センサを含む。3軸加速度センサは、携帯電話機1の前後方向、上下方向および左右方向の3方向に生じる加速度を検出する。加速度検出部21は、3軸加速度センサが検出した加速度を示す加速度信号を制御部11に出力する。
図3は、ホーム画面101が表示されたディスプレイ3を示す図である。
携帯電話機1では、種々の画面がディスプレイ3に表示され、画面上においてユーザにより種々のタッチ操作がなされる。たとえば、初期画面として、ホーム画面101がディスプレイ3に表示される。図3に示すように、ホーム画面101は、各種のアプリケーションを起動するための起動用アイコン101aを含む。起動用アイコン101aには、たとえば、電話アイコン101b、メールアイコン101c、電話帳アイコン101d、ブラウザアイコン101e等が含まれる。
ディスプレイ3には、ホーム画面101の他に、通知バー102および操作キー群103が表示される。通知バー102は、ディスプレイ3に表示されたホーム画面101の上方に表示される。通知バー102は、現在時刻、バッテリー残量を示す残量メータ、電波の強度を示す強度メータ等を含む。操作キー群103は、ホーム画面101の下方に表示される。操作キー群103は、設定キー103a、ホームキー103bおよびバックキー103cから構成されている。設定キー103aは、主に、各種設定を行う設定画面をディスプレイ3に表示させるためのキーである。ホームキー103bは、主に、ディスプレイ3の表示を他の画面からホーム画面101に移行させるためのキーである。バックキー103cは、主に、実行された処理を1ステップ前の処理に戻すためのキーである。
各種アプリケーションを利用する場合、ユーザは、利用するアプリケーションに対応する起動用アイコン101aに対してタップ操作を行う。アプリケーションが起動されて、アプリケーションに基づく実行画面が表示される。なお、実行されたアプリケーションの実行画面が表示されても、あるいは、アプリケーションの進行に伴って実行画面が遷移しても、通知バー102は、ディスプレイ3に表示され続ける。
さて、ユーザによるディスプレイ3に対する操作は、通常、指により行われることが多いが、寒い季節には、グローブを装着した指で操作が行われる場合もある。しかしながら、ディスプレイ3に表示された画面に選択可能なオブジェクトが密集しており、オブジェクトの選択に細かな操作が要求される場合には、ユーザは、グローブを装着したまま思い通りに選択操作を行うことが難しい。
たとえば、電話帳アイコン101dに対するタップ操作により電話帳のアプリケーションが起動され、たとえば、電話帳のアプリケーションの初期画面において、コンタクト情報を登録するための操作がなされると、図4(a)に示すような、情報登録画面104がディスプレイ3に表示される。情報登録画面104は、コンタクト情報を入力するための編集ボックス104aの他、キャンセルボタン104b、セーブボタン104c、キーボード104d等を含む。ここで、情報登録画面104では、複数の編集ボックス104aが比較的密集した状態で配置されている。入力対象となる編集ボックス104aの選択は、その編集ボックス104aに対するタッチ操作により行われるが、上記のように、グローブを着用したままタッチ操作が行われた場合、所望の編集ボックス104aにうまくタッチできず、編集ボックス104aの外の位置や隣接する編集ボックス104aにタッチされやすい。タッチ操作が行われた後、選択された編集ボックス104aでは、カーソルが表示されるなど、選択されたことが識別できる表示がなされる。ユーザは、所望の編集ボックス104aに識別表示がなさないことにより、選択に失敗したことを知ると、所望の編集ボックス104aが正しく選択されるまでタッチ操作を繰り返さなければならない。なお、キーボード104dの各キーも比較的密集した状態で配置されており、グローブを装着したままでは、所望のキーへの正確なタッチが行われにくい。しかしながら、キーボード104dに対するタッチ操作においては、図4(b)に示すように、タッチ操作の途中であってそのキーがタッチされた段階で、タッチされたキーの拡大表示により、タッチされたキーが何れのキーであるかの通知がなされる。このため、ユーザは指をずらすことにより所望のキーにタッチできるので、編集ボックス104aと違って、誤ったタッチ操作によってタッチ操作の繰り返されることは少ない。
また、たとえば、ブラウザアイコン101eに対するタップ操作によりウェブブラウザのアプリケーションが起動されると、図4(c)に示すような、ウェブ画面105がディスプレイ3に表示される。ウェブ画面105には、表示された文書中の特定の文字列や写真にハイパーリンクが設定される場合がある。そして、ハイパーリンクが設定された、文字列や写真等の画像105a(以下、「リンク画像105a」と称する)が、文書内において比較的密集した状態で配置される場合がある。このようなウェブ画面105において、グローブを着用したままタッチ操作が行われた場合、上述した編集ボックス104aの場合と同様、所望のリンク画像105aにうまくタッチできないことが生じやすい。別のリンク画像105aに対してタッチ操作が行われた場合には、誤ったリンク先の画面に移行されてしまうので、画面を戻してタッチ操作をやり直す必要が生じでしまい、ユーザにとって、非常に面倒な事態となってしまう。
そこで、本実施の形態の携帯電話機1では、複数の編集ボックス104a、複数のリンク画像105aなど、複数の選択対象となるオブジェクトが含まれる画面(情報登録画面104、ウェブ画面105)がディスプレイ3に表示される場合に、グローブが着用されたままでも容易に所望のオブジェクトの選択を可能とするための制御処理、即ち、グローブ対応制御処理が、制御部11によって実行される。
<実施例1>
本実施例では、電話帳のアプリケーションに、グローブ対応制御処理が適用されている。
図5および図6は、電話帳のアプリケーションに含まれる、コンタク情報を登録するためのコンタクト情報登録処理を示すフローチャートである。図7(a)および(b)は、それぞれ、タップ操作により、入力用の編集ボックス104a1および選択用の編集ボックス104a2が選択された状態の情報登録画面104を示す図である。図8(a)、(b)および(c)は、それぞれ、選択領域106が重ねられた状態の情報登録画面104、選択領域106内でのスライド操作により先頭の編集ボックス104aが選択された状態の情報登録画面104、および、選択領域106内でのタップ操作により選択用の編集ボックス104a2の表示内容が変更された状態の情報登録画面104を示す図である。図9は、選択領域106内でのスライド操作が繰り返されることにより、各編集ボックス104aが順番に選択されていく様子を示す図である。
電話帳のアプリケーションの起動された後、さらに、コンタクト情報を登録するための操作が行われると、制御部11により、コンタクト情報登録処理が実行される。図5および図6に示すコンタクト情報登録処理のステップS110ないしステップS112、および、ステップS115ないしステップS122の処理が、上述のグローブ対応制御処理に相当する。
制御部11は、情報登録画面104をディスプレイ3に表示させる(S101)。情報登録画面104は、図4(a)にて説明したとおりである。
制御部11は、ディスプレイ3に対するタッチ操作が行われたか否かを監視する(S102)。タッチ操作がなされると(S102:YES)、制御部11は、そのタッチ操作が、編集ボックス104aに対するタップ操作であるか否か、セーブボタン104cに対するタップ操作であるか否か、および、キャンセルボタン104bに対するタップ操作であるか否かを判定する(S103、S104、S105)。
編集ボックス104aは、キーボード104dによる文字等の打ち込みにより情報が入力される入力用の編集ボックス104a1と、予め用意された複数の候補の中からの選択により情報が入力される選択用の編集ボックス104a2とを含む。
タップ操作が編集ボックス104aに対してなされた場合(S103:YES)、制御部11は、タップ操作の対象が、入力用の編集ボックス104a1および選択用の編集ボックス104a2の何れであるかを判定する(S106)。タップ操作が入力用の編集ボックス104a1に対してなされた場合(S106:入力用)、制御部11は、その入力用の編集ボックス104a1を入力対象の編集ボックス104aに設定する(S107)。そして、制御部11は、図7(a)に示すように、その入力用の編集ボックス104a1内にカーソルを表示するとともに、ボックス内を所定の色で照らすなど、その入力用の編集ボックス104a1にハイライト表示を行う(S108)。一方、タップ操作が選択用の編集ボックス104a2に対してなされた場合(S106:選択用)、制御部11は、その選択用の編集ボックス104a2の表示内容を切り替える(S109)。たとえば、図7(b)に示すように、選択用の編集ボックス104a2が電話の種類を入力するためのものである場合、選択用の編集ボックス104a2に対してタップ操作がなされる度に、「携帯」、「自宅」および「会社」の間で、表示内容が順次切り替えられる。
このように、編集ボックス104aへのタップ操作が検出されれば、ステップS106ないしステップS109の処理が行われ、グローブの着用の有無に関係なく、編集ボックス104aへのタップ操作に基づいて編集ボックス104aが選択される。
ステップS102で検出されたタッチ操作が、編集ボックス104aに対するタップ操作、セーブボタン104cに対するタップ操作およびキャンセルボタン104bに対するタップ操作の何れでもない場合(S103:NO→S104:NO→S105:NO)、たとえば、編集ボックス104a、セーブボタン104cおよびキャンセルボタン104b以外の位置へのタップ操作や情報登録画面104の任意の位置へのフリック操作またはスライド操作である場合、制御部11は、ディスプレイ3に選択領域106が表示されているか否かを判定する(S110)。
選択領域106が表示されていなければ(S110:NO)、制御部11は、ステップS102で検出されたタッチ操作が、グローブを着用したままのタッチ操作であるか否かを判定する(S111)。
グローブがタッチパネル4に触れた場合は、指が直接タッチパネル4に触れた場合に比べ、静電容量の変化量が小さくなる。指やグローブがタッチパネル4に触れたときに静電容量の変化量は最大となるので、たとえば、制御部11は、タッチ操作の過程において、静電容量の変化量の最大値を検出し、最大値が所定の第1閾値より小さい場合にはグローブによるタッチ操作であり、最大値が第1閾値以上である場合は、指によるタッチ操作であると判定する。また、グローブによるタッチ操作の場合、指によるタッチ操作に比べ、タッチパネル4に対する接触面積が大きくなる。よって、たとえば、制御部11は、タッチ操作の過程において、接触面積の最大値を検出し、最大値が所定の第2閾値より大きい場合にはグローブによるタッチ操作であり、最大値が第2閾値以下である場合は、指によるタッチ操作であると判定しても良い。あるいは、制御部11は、静電容量の変化量の最大値が第1閾値より小さく、且つ、接触面積の最大値が第2閾値より大きい場合にはグローブによるタッチ操作であり、それ以外の場合は指によるタッチ操作であると判定しても良い。
グローブを着用したままタッチ操作がなされた場合(S111:YES)、制御部11は、情報登録画面104の編集ボックス104aを避けるようにして、ディスプレイ3に、選択領域106を表示させる(S112)。
選択領域106は、グローブを着用したまま、その領域内で容易にスライド操作が行えるよう、編集ボックス104aより十分に大きな面積を有する画像とされる。選択領域106は、たとえば、図8(a)に示すように、縦長の長方形状を有する画像とされる。
制御部11は、ステップS102で検出されたタッチ操作に割り当てられた処理があれば(S113:YES)、割り当てられた処理を実行する(S114)。そして、制御部11は、ステップS102に処理を戻し、新たなタッチ操作を監視する。
選択領域106が表示された後は、ステップS110において、選択領域106が表示中であると判定される。選択領域106が表示中である場合(S110:YES)、制御部11は、ステップS102で検出されたタッチ操作が、選択領域106内でのスライド操作であるか否かを判定する(S115)。
検出されたタッチ操作が、選択領域106内でのスライド操作である場合、(S115:YES)、制御部11は、そのスライド操作が、選択領域106内での最初のスライド操作であれば(S116:YES)、情報登録画面104の最も上に位置する先頭の編集ボックス104aを入力対象の編集ボックス104aに設定する(S117)。そして、制御部11は、図8(b)に示すように、先頭の編集ボックス104a内にカーソルを表示するとともに、先頭の編集ボックス104aにハイライト表示を行う(S118)。
一方、スライド操作が、選択領域106内での最初のスライド操作でなければ(S116:NO)、制御部11は、次の編集ボックス104aを入力対象の編集ボックス104aに設定し(S119)、その編集ボックス104a内にカーソルを表示するとともに、その編集ボックス104aにハイライト表示を行う(S118)。なお、入力対象に設定された編集ボックス104aが、選択用の編集ボックス104aである場合には、ハイライト表示は行われるがカーソル表示は行われない。
こうして、図9に示すように、選択領域106内でのスライド操作が行われる度に、上から下へ、左から右へと、入力対象となる編集ボックス104aが切り替えられていく。ここで、編集ボックス104aの配置領域に全ての編集ボックス104aが配置できない場合、現在、ディスプレイ3に表示されている編集ボックス104aの下方に存在する編集ボックス104aが入力対象に設定されると、情報登録画面104における配置領域の部分がスクロールし、入力対象に設定された編集ボックス104aが現れる。現れた編集ボックス104a内にカーソルが表示されるとともに、その編集ボックス104aにハイライト表示が行われる。
なお、最後尾の編集ボックス104aが入力対象に設定されているときに、選択領域106内でのスライド操作がなされると、次の編集ボックス104aとして先頭の編集ボックス104aが入力対象に設定されるような構成とされても良い。また、切替え順序は、上から下、左から右への順序に限られず、他の順序であっても良い。たとえば、入力頻度の高いコンタクト情報が入力される編集ボックス104aの順位が上位となる順序付けがなされても良い。また、入力が必須の編集ボックス104aと入力が必須でない編集ボックス104aとが存在する場合に、入力が必須の編集ボックス104aの順位が上位となる順位付けがなされても良い。
ステップS102で検出されたタッチ操作が、選択領域106内でのスライド操作でない場合(S115:NO)、制御部11は、そのタッチ操作が、選択領域106内でのタップ操作であるか否かを判定する(S120)。タッチ操作が、選択領域106内でのタップ操作である場合(S120:YES)、制御部11は、現在、入力対象に設定されている編集ボックス104aが、選択用の編集ボックス104a2であれば(S121:YES)、ステップS109と同様に、その選択用の編集ボックス104a2の表示内容を切り替える(S122)。図8(c)に示すように、選択用の編集ボックス104a2が電話の種類を入力するためのものである場合、選択領域106内でタップ操作がなされる度に、「携帯」、「自宅」および「会社」の間で、表示内容が順次切り替えられる。
ステップS102で検出されたタッチ操作が、選択領域106内でのスライド操作でもタップ操作でもない場合(S115:NO→S120:NO)、制御部11は、そのタッチ操作に割り当てられた処理があれば(S113:YES)、その処理を実行する(S114)。たとえば、入力用の編集ボックス104a1にカーソル表示とハイライト表示がなされ、その入力用の編集ボックス104a1への入力を待つ状態にある場合に、キーボード104dの何れかの文字キーに対してタップ操作がなされると、ステップS114において、制御部11により、タップ操作がなされた文字キーに対応する文字を入力する処理が実行され、その入力用の編集ボックス104a1に、入力された文字が表示される。
入力すべき編集ボックス104a内へのコンタクト情報の入力が完了し、セーブボタン104cに対するタップ操作がなされると(S104:YES)、制御部11は、入力されたコンタクト情報を記憶部12のコンタクト情報データベース12aに保存し(S123)、ディスプレイ3から情報登録画面104を消去させる(S124)。また、コンタクト情報の登録を中止するため、キャンセルボタン104bに対するタップ操作がなされると(S105:YES)、制御部11は、ディスプレイ3から情報登録画面104を消去させる(S124)。こうして、制御部11は、ディスプレイ3から情報登録画面104を消去させると(S124)、コンタクト情報登録処理を終了する。
<実施例2>
本実施例では、ウェブブラウザのアプリケーションに、グローブ対応制御処理が適用されている。
図10および図11は、ウェブブラウザのアプリケーションに含まれる、ウェブ画面105を表示するためのブラウジング処理を示すフローチャートである。図12(a)、(b)および(c)は、それぞれ、リンク画像105aに対するタップ操作がなされた状態のウェブ画面105、リンク画像105aに対するタップ操作に基づいて表示されたリンク先のウェブ画面105、および、選択領域106内でのスライド操作により先頭のリンク画像105aが選択された状態のウェブ画面105を示す図である。図13は、選択領域106内でのスライド操作が繰り返されることにより、各リンク画像105aが順番に選択されていく様子を示す図である。
ウェブブラウザのアプリケーションが起動されると、制御部11により、ブラウジング処理が実行される。図10および図11に示すブラウジング処理のステップS206ないしステップS208、および、ステップS211ないしステップS218の処理が、上述のグローブ対応制御処理に相当する。
制御部11は、ウェブ画面105をディスプレイ3に表示させる(S201)。ウェブ画面105は、図4(c)にて説明したとおりである。
ディスプレイ3に対するタッチ操作がなされると(S202:YES)、制御部11は、そのタッチ操作が、リンク画像105aに対するタップ操作であるか否か、および、クローズボタン105bに対するタップ操作であるか否かを判定する(S203、S204)。
図12(a)に示すように、タップ操作がリンク画像105aに対してなされた場合(S203:YES)、制御部11は、図12(b)に示すように、タップ操作がなされたリンク画像105aが示すリンク先のウェブ画面105をディスプレイ3に表示させる(S205)。そして、制御部11は、ステップS202に処理を戻し、新たなウェブ画面105が表示されたディスプレイ3において、タップ操作の監視を行う。
このように、リンク画像105aに対するタップ操作が検出されれば、ステップS205の処理が行われ、グローブの着用の有無に関係なく、リンク画像105aに対するタップ操作に基づいてリンク先のウェブ画面105がディスプレイ3に表示される。
ステップS202で検出されたタッチ操作が、リンク画像105aに対するタップ操作およびクローズボタン105bに対するタップ操作の何れでもない場合(S203:NO→S204:NO)、制御部11は、ディスプレイ3に選択領域106が表示されているか否かを判定する(S206)。
選択領域106が表示されていなければ(S206:NO)、制御部11は、ステップS202で検出されたタッチ操作が、グローブを着用したままのタッチ操作であるか否かを判定する(S207)。グローブを着用したままタッチ操作がなされた場合(S207:YES)、制御部11は、ウェブ画面105のリンク画像105aを避けるようにして、ディスプレイ3に、選択領域106を表示させる(S208)。なお、選択領域106は、リンク画像105aよりも面積が大きい。
制御部11は、ステップS202で検出されたタッチ操作に割り当てられた処理があれば(S209:YES)、割り当てられた処理を実行する(S210)。たとえば、ウェブ画面105の任意の位置に対して、上方向または下方向へのフリック操作がなされた場合、制御部11は、ウェブ画面105を上方向または下方向へスクロールさせる。そして、制御部11は、ステップS202に処理を戻し、新たなタッチ操作を監視する。
選択領域106が表示された後は、ステップS206において、選択領域106が表示中であると判定される。選択領域106が表示中である場合(S206:YES)、制御部11は、ステップS202で検出されたタッチ操作が、選択領域106内でのスライド操作であるか否かを判定する(S211)。
検出されたタッチ操作が、選択領域106内でのスライド操作である場合、(S211:YES)、制御部11は、そのスライド操作が、選択領域106内での最初のスライド操作であれば(S212:YES)、ウェブ画面105の最も上に位置する先頭のリンク画像105aを操作対象のリンク画像105aに設定する(S213)。そして、制御部11は、図12(c)に示すように、先頭のリンク画像105aにハイライト表示を行う(S214)。
一方、スライド操作が、選択領域106内での最初のスライド操作でなければ(S211:NO)、制御部11は、次のリンク画像105aを操作対象のリンク画像105aに設定し(S215)、そのリンク画像105aにハイライト表示を行う(S214)。
こうして、図13に示すように、選択領域106内でのスライド操作が行われる度に、上から下へと、操作対象となるリンク画像105aが切り替えられていく。ここで、ウェブ画面105全体が一度にディスプレイ3に表示できない場合、現在、ディスプレイ3に表示されているリンク画像105aの下方に存在するリンク画像105aが操作対象に設定されると、ウェブ画面105がスクロールし、操作対象に設定されたリンク画像105aが現れる。現れたリンク画像105aにハイライト表示が行われる。
なお、最後尾のリンク画像105aが操作対象に設定されているときに、選択領域106内でのスライド操作がなされると、次のリンク画像105aとして先頭のリンク画像105aが操作対象に設定されるような構成とされても良い。また、切替え順序は、上から下の順序に限られず、他の順序であっても良い。たとえば、現在表示されているウェブ画面105に関連性の高いウェブ画面105がリンク先となるリンク画像105aの順位が上位となる順序付けがなされても良い。
ステップS202で検出されたタッチ操作が、選択領域106内でのスライド操作でない場合(S211:NO)、制御部11は、そのタッチ操作が、選択領域106内でのタップ操作であるか否かを判定する(S216)。タッチ操作が、選択領域106内でのタップ操作である場合(S216:YES)、制御部11は、何れかのリンク画像105aが操作対象に設定されていれば(S217:YES)、ステップS205と同様に、そのリンク画像105aが示すリンク先のウェブ画面105をディスプレイ3に表示させる(S218)。そして、制御部11は、ステップS202に処理を戻し、新たなウェブ画面105が表示されたディスプレイ3に対し、タップ操作の監視を行う。
ステップS202で検出されたタッチ操作が、選択領域106内でのスライド操作でもタップ操作でもない場合(S211:NO→S216:NO)、制御部11は、そのタッチ操作に割り当てられた処理があれば(S209:YES)、その処理を実行する(S210)。
ウェブ画面105の閲覧が終了し、クローズボタン105bに対するタップ操作がなされると(S204:YES)、制御部11は、ディスプレイ3からウェブ画面105を消去させ(S219)、ブラウジング処理を終了する。
<本実施の形態による効果>
本実施の形態によれば、複数の選択対象となるオブジェクト(編集ボックス104a、リンク画像105a)が含まれる画面(情報登録画面104、ウェブ画面105)がディスプレイ3に表示される場合に、タッチ操作が、グローブを着用したままのタッチ操作であるか否かが判定される。そして、グローブを着用したままでのタッチ操作であるとの判定がなされた場合、オブジェクトよりも領域が大きな選択領域106がディスプレイ3に表示され、選択領域106内でのスライド操作によりオブジェクトの選択が行われる。したがって、ユーザは、グローブを着用したままでも容易に所望のオブジェクトの選択を行うことができ、誤操作の防止を図ることができる。
複数の選択対象となるオブジェクトが、タッチ操作の途中であってそのオブジェクトがタッチされた段階で、タッチされたことを示す通知がなされないオブジェクトである場合、ユーザは、当該通知に基づいたタッチ位置の修正を行うことができないので、グローブ着用による誤操作が生じると、タッチ操作を繰り返さなければならなくなる。本実施の形態によれば、このようなオブジェクトが含まれる画面に関して、グローブ対応制御処理が行われるため、誤操作の発生によって無駄にタッチ操作が繰り返されてしまう、という事態が生じることを防止できる。
さらに、本実施の形態によれば、選択領域106が、選択対象となるオブジェクトを避けるようにディスプレイ3に表示されるので、オブジェクトの表示を妨げることがない。
さらに、本実施の形態によれば、選択領域106内での、オブジェクトを選択するためのタッチ操作が、スライド操作、即ち、タッチ位置の移動を伴うタッチ操作であるので、ユーザは、各オブジェクトが順次、選択されていく操作であることを直感でき、分かりやすい。
さらに、本実施の形態によれば、複数の選択対象となるオブジェクトを含む画面(情報登録画面104、ウェブ画面105)、即ち、選択領域106による操作が必要とされる画面が実際に表示されたディスプレイ3に対するタッチ操作に基づいてグローブ着用によるタッチ操作の有無に係る判定が行われるので、選択領域106を精度良く表示させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、選択対象となるオブジェクトに対して正確にタッチ操作がなされたときには、グローブ着用によるタッチ操作の有無に係る判定は行われず、そのタッチ操作がグローブ着用によるものであった場合でも選択領域106が表示されない。このように、不要と思われるときには選択領域106が表示されないようにすることで、ディスプレイ3に表示された画面の表示が選択領域106の表示によって妨げられることを、極力、防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態等によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
<変更例>
上記実施の形態では、複数の選択対象となるオブジェクトを含む画面が実際に表示されたディスプレイ3に対するタッチ操作に基づいて、グローブ着用によるタッチ操作の有無に係る判定が行われる。しかしながら、複数の選択対象となるオブジェクトを含む画面が表示される前に、当該画面以外の他の画面がディスプレイ3に表示される際に、グローブ着用によるタッチ操作の有無に係る判定を行うためのグローブ判定処理が、制御部11により実行されても良い。そして、複数の選択対象となるオブジェクトを含む画面がディスプレイ3に表示されたときに、グローブ判定処理の結果を利用して、選択領域106の表示が行われても良い。
記憶部12には、グローブ判定処理に用いられるグローブ検出フラグが設けられる。
図14は、本変更例に係る、グローブ判定処理を示すフローチャートである。グローブ判定処理は、たとえば、ディスプレイ3に他の画面が表示される度に実行される。
制御部11は、他の画面が表示されたディスプレイ3に対してタッチ操作がなされると(S301)、そのタッチ操作が、グローブを着用したままのタッチ操作であるか否かを判定する(S302)。検出されたタッチ操作が、グローブを着用したままのタッチ操作である場合(S302:YES)、制御部11は、グローブ検出フラグがリセット状態であれば(S303:YES)、グローブ検出フラグをセットし(S304)、グローブ検出フラグがセット状態であれば(S303:NO)、セット状態を維持する。一方、検出されたタッチ操作が、グローブを着用したままのタッチ操作でない場合(S302:NO)、制御部11は、グローブ検出フラグがセット状態であれば(S305:YES)、グローブ検出フラグをリセットし(S306)、グローブ検出フラグがリセット状態であれば(S305:NO)、リセット状態を維持する。
図15は、本変更例に係る、コンタクト情報登録処理を示すフローチャートである。本変更例のコンタクト情報登録処理では、図5に示す上記実施の形態のコンタクト情報登録処理と対比すると、ステップS101の処理とステップS102の処理との間に、ステップS131およびステップS132の処理が追加されている。
本変更例では、情報登録画面104が表示されると(S101)、次に、制御部11は、グローブ検出フラグがセットされているか否かを判定する(S131)。即ち、情報登録画面104が表示される以前の画面において、既に、グローブを着用したままのタッチ操作がなされているか否かを判定する。グローブ検出フラグがセットされている場合(S131:YES)、情報登録画面104においてもグローブを着用したままのタッチ操作がなされる可能性が高い。よって、制御部11は、ステップS112の処理と同様、ディスプレイ3に選択領域106を表示させる(S132)。
なお、本変更例の構成が、コンタクト情報登録処理でなく、ブラウジング処理に適用されても良い。この場合は、図10に示すブラウジング処理のステップS201の処理とステップS202の処理との間に、図15に示すステップS131およびステップS132の処理が追加される。
このように、本変更例によれば、グローブを着用したままのタッチ操作がなされる可能性が高い場合には、複数の選択対象となるオブジェクトを含む画面が表示されると、タッチ操作を待つことなく、選択領域106が表示されるので、ユーザは、グローブを着用している場合に、素早く、選択領域106を利用することができる。
<その他の変更例>
上記実施の形態では、選択領域106内でのスライド操作に基づいてオブジェクトの選択が行われる。しかしながら、これに限られず、スライド操作と同じタッチ位置の移動を伴うタッチ操作である、フリック操作に基づいてオブジェクトの選択が行われても良い。
さらに、上記実施の形態では、電話帳のアプリケーションおよびウェブブラウザのアプリケーションにグローブ対応制御処理が適用されている。しかしながら、複数の選択対象のオブジェクトを含む画面を実行画面とする他のアプリケーションにグローブ対応制御処理が適用されても良い。
さらに、上記実施の形態において、選択領域106が表示中のタッチ操作に基づいて、グローブによるタッチ操作の有無に係る判定が行われ、そのタッチ操作が、グローブ着用のままのタッチ操作でないと判定されたときに、選択領域106が消去されるような一連の処理が、制御部11により実行されても良い。このようにすれば、ユーザがグローブを外してタッチ操作を行うと、選択領域106がディスプレイ3から消えるので、選択領域106で隠れていた画面部分をディスプレイ3に表示させることができる。
さらに、上記実施の形態の選択領域106に替えて、図16(a)に示す選択領域116が、グローブによるタッチ操作の有無に係る判定に基づいて、ディスプレイ3に表示されても良い。選択領域116は、上下方向に一列に並ぶ複数のバー116aにより構成される。この場合、図16(b)に示すように、下方へのスライド操作に応じて、上から順番に各バー116aが点灯していく。このようにすれば、各バー116aの点灯により、ユーザは、スライド操作が受け付けられたことを認識できる。
さらに、上記実施の形態では、1回のスライド操作により、選択対象が1つ先のオブジェクトへと移る。しかしながら、スライド操作の長さに応じて、2つ先、3つ先というように、移動するオブジェクトの個数が変わるような構成とされても良い。この場合、上記の選択領域116が用いられると、スライド操作の度合いがユーザに分かりやすくて良い。
さらに、上記実施の形態では、スマートフォン型の携帯電話機に本発明が適用されている。しかしながら、これに限らず、ストレート式、折りたたみ式、スライド式等、他のタイプの携帯電話機に本発明が適用されても良い。
さらに、本発明は、携帯電話機に限られず、PDA(Personal DigitalAssistant)、タブレットPC(Tablet PC)等、種々の携帯端末装置に適用可能である。さらに、本発明は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯音楽プレーヤーおよび携帯ゲーム機にも適用可能である。即ち、本発明は、ディスプレイ上で操作が行われる各種の携帯電子機器に適用可能である。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。