JP6207324B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

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本発明は皮膚化粧料に関する。
従来から、塗布後に清涼感やさらさら感を与えるための化粧料として、水やアルコール等の液体中に粉体を含有する2層型の化粧料が知られている(特許文献1及び特許文献2)。このような2層型の化粧料は静置した状態では2層に分離しているため、使用直前に化粧料を入れた容器を振とうして粉体を化粧料全体に分散させた後、身体に塗布する。従って、このような化粧料には、塗布後の速乾性や清涼感、さらさら感を与える特性が優れているだけではなく、振とう時に容易に粉体が分散する特性(「再分散性」と称する場合がある。)にも優れていることが求められている。
上記の速乾性や清涼感を高めるためには、粉体を含有させる液体として高濃度のエタノールを使用することが有効であるが、その場合には、粉体が凝集して固化しやすくなり、再分散性が低下するという問題がある。かかる問題を軽減するために、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸を配合した技術(特許文献3)や、有機酸及び/又はその塩を配合した技術(特許文献4)、ノニオン界面活性剤を配合した技術(特許文献5)及び水溶性アルミニウム塩を配合した技術(特許文献6)が知られている。
しかしながらこのような先行技術では、再分散性はいくぶん改善されるものの、未だ十分とは言えない。
特開2003−095906号公報 特開2004−262887号公報 特開2001−163725号公報 特開2001−354512号公報 特開2001−348317号公報 特開2007−246465号公報
従って、本発明の課題は、高い速乾性、清涼感やさらさら感を有しながら、さらに優れた再分散性を有する皮膚化粧料を提供することにある。
即ち、本発明の要旨は、
〔1〕ナイロン末、ポリエチレン末、エタノール及び水を含み、
前記ナイロン末の含有量と前記ポリエチレン末の含有量との合計量が0.4〜10.0質量%であり、
前記ナイロン末の含有量1.0質量部に対する前記ポリエチレン末の含有量が1.0〜5.0質量部であり、
前記エタノールの含有量が30.0〜90.0質量%である、皮膚化粧料;並びに
〔2〕化粧水である前記〔1〕に記載の皮膚化粧料、に関する。
本発明によれば、肌上での速乾性、清涼感及びさらさら感に優れているだけでなく、含有成分である粉体の再分散性をさらに向上できるという効果が発揮される。
本発明の皮膚化粧料は、ナイロン末、ポリエチレン末、エタノール、水を必須の構成成分として含む。本発明の皮膚化粧料は、さらに電解質を含むことが好ましく、また、ナイロン末、ポリエチレン末、エタノール、水、電解質以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。本発明の皮膚化粧料に含まれる構成成分、例えば、ナイロン末、ポリエチレン末、電解質などは、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
化粧料分野においては多種多様の粉体が知られているが、本発明においては、ナイロン末とポリエチレン末という2種の粉体を必須成分として使用することに、一つの特徴がある。ナイロン末とポリエチレン末を特定の割合で併用することにより、皮膚化粧料を静置した後に振とうした際に容易に粉体が分散する特性(再分散性)が極めて優れたものとなる。
[ナイロン末]
本発明の皮膚化粧料におけるナイロン末は、ポリエチレン末と共に使用者にさらさら感を付与するために配合される粉体である。ナイロン末の素材としては、例えばナイロン6、ナイロン12等が挙げられる。上記ナイロン末は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明の皮膚化粧料におけるナイロン末の平均粒径は、特に限定されないが、1.0〜40.0μmが好ましく、より好ましくは1.0〜20.0μm、さらに好ましくは3.0〜10.0μmである。
本発明の皮膚化粧料におけるナイロン末は、市販品を用いることができる。上記市販品としては、例えば、アイカ工業株式会社製、商品名「ガンツパール GPA−550」;アルケマ株式会社製、商品名「Orgasol(R) 2002 EXD NAT COS」などが挙げられる。
[ポリエチレン末]
本発明の皮膚化粧料におけるポリエチレン末は、ナイロン末と共に使用者にさらさら感を付与するために配合される粉体である。上記ポリエチレン末は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明の皮膚化粧料におけるポリエチレン末の平均粒径は、特に限定されないが、1.0〜40.0μmが好ましく、より好ましくは3.0〜20.0μm、さらに好ましくは5.0〜15.0μmである。
本発明の皮膚化粧料におけるポリエチレン末は、市販品を用いることができる。上記市販品としては、例えば、住友精化株式会社製、商品名「フロービーズ CL−2080R」;Honeywell社製、商品名「ASENSA SC202」などが挙げられる。
[その他の粉体]
本発明の皮膚化粧料には、ポリエチレン末及びナイロン末以外の粉体(「その他の粉体」と称する場合がある。)が含まれていてもよい。上記その他の粉体としては特に限定されないが、例えば、シリカ、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ウレタン、タルク、シリコーン末、ヒドロキシアパタイト等が挙げられる。本発明の皮膚化粧料がその他の粉体を含む場合、本発明の皮膚化粧料中の、その他の粉体の含有量は、ポリエチレン末及びナイロン末の合計の含有量100質量部に対して0.01〜10.0質量部が好ましく、より好ましくは0.05〜1.0質量部である。上記その他の粉体の平均粒径は、特に限定されないが、0.1〜40.0μmが好ましく、より好ましくは1.0〜20.0μmである。
[電解質]
本発明の皮膚化粧料は、電解質をさらに含むことが好ましい。電解質を含むことによって、粉体の再分散性が向上するという効果が発揮される。
電解質としては、特に限定されないが、例えば、一価の金属塩、二価以上の多価金属塩等が挙げられる。上記金属塩は、無機塩であってもよいし、有機塩であってもよい。また、上記金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩等が挙げられる。具体的には、パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、ミョウバン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム(クエン酸三ナトリウム)、エデト酸二ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム等を例示することができる。さらに電解質には、塩化ベンザルコニウム及びクロルヒドロキシアルミニウムも包含される。上記電解質は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。上記の中でも、再分散性をより一層向上させる観点から、パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩化ベンザルコニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、硫酸アルミニウムカリウムが好ましい。
本発明の皮膚化粧料に電解質が含まれる場合、上記電解質の含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚化粧料100質量%中、0.05〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10.0質量%、さらに好ましくは0.1〜1.0質量%である。ポリエチレン末とナイロン末とによる集合体の形成を促進させる観点から、0.05質量%以上であることが好ましく、電解質を過剰添加するとさらさら感が低下する場合があることから、20.0質量%以下であることが好ましい。
本発明の皮膚化粧料においては、エタノール及び水が必須の液体成分である。
[エタノール]
本発明の皮膚化粧料中の、エタノールの含有量は、本発明の皮膚化粧料100質量%中、30.0〜90.0質量%であり、35.0〜85.0質量%が好ましく、より好ましくは40.0〜60.0質量%である。皮膚化粧料に速乾性や清涼感を付与する観点から、該含有量は30.0質量%以上であり、皮膚への刺激性やエタノール臭の低減の観点から、該含有量は90.0質量%以下である。
[水]
本発明の皮膚化粧料中の、水の含有量は特に限定されないが、例えば、本発明の皮膚化粧料100質量%中、5.0〜69.0質量%が好ましく、より好ましくは20.0〜60.0質量%である。
[その他の成分]
本発明の皮膚化粧料は、ナイロン末、ポリエチレン末、エタノール、水、電解質以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、界面活性剤、油脂、炭化水素油、ロウ類、高級脂肪酸、脂肪酸エステル油、高級アルコール、低級アルコール、ステロール類、保湿剤、粘度調整剤、pH調整剤、無機顔料、色素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、収斂剤、美白剤、動植物抽出物、金属イオン封鎖剤等が挙げられる。
[皮膚化粧料]
本発明の皮膚化粧料は、常法により製造することができる。例えば、液体成分が投入された容器に粉体成分を添加し、常温で撹拌することによって、本発明品を製造することができる。
本発明の皮膚化粧料中の、ナイロン末の含有量とポリエチレン末の含有量との合計量は、本発明の皮膚化粧料100質量%中、0.4〜10.0質量%であり、1.0〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは1.5〜4.0質量%である。皮膚化粧料にさらさら感を付与する観点から、該合計量は0.4質量%以上であり、塗布後の肌が過剰に白くなること(白化)を防ぐ観点から、該合計量は10.0質量%以下である。
本発明の皮膚化粧料において、ナイロン末とポリエチレン末との比率に関して、ナイロン末の含有量1.0質量部に対するポリエチレン末の含有量は1.0〜5.0質量部であり、2.0〜4.0質量部であることが好ましく、より好ましくは2.5〜3.5質量部である。再分散性の観点から、ポリエチレン末は1.0質量部以上であり、皮膚化粧料にさらさら感を付与する観点から、ポリエチレン末は5.0質量部以下である。
本発明の皮膚化粧料のpHは特に限定されないが、人体への影響の観点から25℃において例えば3.0〜8.0が好ましく、より好ましくは4.0〜7.0である。皮膚用化粧料のpHの調整は、酸又はアルカリを適宜添加することにより実施できる。
本発明の皮膚化粧料は、比較的高濃度のエタノールを含んでいる。これにより、皮膚化粧料を塗布した後の速乾性に優れ、さらに高い清涼感を付与することができる。さらに、ポリエチレン末及びナイロン末を含むことにより、さらさら感を付与することができる。
しかしながら、一般的に、粉体を含む皮膚化粧料において、エタノール濃度を高くした場合には、保存時に粉体が凝集しやすくなり、使用時の粉体の再分散性が低下する問題があった。
これに対して、本発明者らは、ポリエチレン末とナイロン末を併用することによって、高濃度のエタノール存在下においても、粉体の再分散性が飛躍的に向上することを見出し、本発明を完成した。このように粉体の再分散性が向上するメカニズムとしては、詳細は不明であるが、ポリエチレン末とナイロン末とを併用することによって、ポリエチレン末とナイロン末が集合体を形成し、この集合体が疎な状態で集積するため穏やかな振とうによっても容易に再分散するものと推測される。
なお、電解質を添加した場合には、ポリエチレン末とナイロン末とによる集合体がより形成されやすくなり、再分散性がより一層向上するため好ましい。
なお、後述の実施例で示されるように、シリカ末、ポリスチレン末及びタルクの組み合わせでは再分散性は向上しなかったことから、本発明においては、ポリエチレン末とナイロン末とが必須の粉体であり、しかも両者の質量比を特定の範囲に限定することによって、上記再分散性の向上効果が発揮される。
本発明の皮膚化粧料は、例えば化粧水であることが好ましい。また、上記化粧水である本発明の皮膚化粧料を、不織布などのシート基材に含浸させることによって、シート化粧料として使用することもできる。
以下に、本発明を実施例等に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
(1)皮膚化粧料の調製
表1〜表3に記した組成に従い、実施例1〜21及び比較例1〜11の各皮膚化粧料を常法によって調製し、下記評価に供した。但し、実施例4、5は参考例である。
(2)皮膚化粧料の評価
各実施例及び各比較例で調製された皮膚化粧料の評価を次のようにして行った。
(2−1)再分散性
各実施例及び各比較例で調製された皮膚化粧料を透明の円筒状のポリプロピレン(PP)製容器(容量170ml)に充填後、約1000kmの距離をトラックで輸送した。その後、3往復/秒のスピードで振とうした。振とうした時の粉末の再分散性を以下の評価基準に従って評価した。
<再分散性の評価基準>
◎(非常に良好):1往復の振とうにより再分散する。
○(良好):2〜4往復の振とうにより再分散する。
△(不十分):5〜10往復の振とうにより再分散する。
×(不良):10往復の振とうによっても再分散しない。
(2−2)速乾性、塗布後のさらさら感及び白化
各実施例及び各比較例で調製された皮膚化粧料(約1ml)を専門パネラーの前腕内側部に塗布し、下記の基準に従って、肌上での速乾性、塗布後のさらさら感及び白化の程度を評価した。なお、評価試験は、温度23℃、相対湿度60%の部屋内で、専門パネラー20名により実施した。
<速乾性の評価基準>
各専門パネラーが、速く乾くと感じた場合には1点、使用可能レベルの速乾性と感じた場合には0点、乾きが遅いと感じた場合には−1点の評点をつけた。専門パネラー20名の評点の平均点より、下記の基準に従って評価した。
◎(非常に良好):評点の平均点が0.5点以上。
○(良好):評点の平均点が0点以上、0.5点未満。
×(不良):評点の平均点が0点未満。
<白化の評価基準>
各専門パネラーが、白さが全く認められないと感じた場合には1点、白さがわずかに認められると感じた場合には0点、明らかに白さが認められると感じた場合には−1点の評点をつけた。専門パネラー20名の評点の平均点より、下記の基準に従って評価した。
◎(非常に良好):評点の平均点が0.5点以上。
○(良好):評点の平均点が0点以上、0.5点未満。
×(不良):評点の平均点が0点未満。
<塗布後のさらさら感の評価基準>
◎(非常に良好):20名中16名以上がさらさら感を感じたと回答。
○(良好):20名中11〜15名がさらさら感を感じたと回答。
△(不十分):20名中6〜10名がさらさら感を感じたと回答。
×(不良):20名中5名以下がさらさら感を感じたと回答。
(3)結果と考察
下記表1〜表3に結果を示す。
Figure 0006207324
Figure 0006207324
Figure 0006207324
表中及び下記の処方例の各原料の詳細は次の通りである。なお、表に記載の量は商品の量ではなく、各成分の量(有効成分の量)である。
エタノール(宝酒造株式会社製、商品名:95°一般発酵アルコール)
ナイロン末(アイカ工業株式会社製、商品名:ガンツパール GPA−550、平均粒径:4.0〜6.0μm)
ポリエチレン末(住友精化株式会社製、商品名:フロービーズ CL−2080R、平均粒径:8.0〜11.1μm)
シリカ末(日揮触媒化成株式会社製、商品名:シリカマイクロビート P−1500、平均粒径:5.0〜6.5μm)
ポリスチレン末(アイカ工業株式会社製、商品名:ガンツパール GS−1105M、平均粒径:8.5〜12.5μm)
タルク(日本タルク株式会社製、商品名:タルクMS、平均粒径:13.0〜19.0μm)
パラフェノールスルホン酸亜鉛(マツモトファインケミカル株式会社製、商品名:スルホ石炭酸亜鉛)
塩化カリウム(赤穂化成株式会社製、商品名:塩化カリウム 局方)
クロルヒドロキシアルミニウム(多木化学株式会社製、商品名:PAC#1000)
クエン酸ナトリウム(昭和化工株式会社製、商品名:クエン酸三ナトリウム(結晶)S)
エデト酸二ナトリウム(ライオン株式会社製、商品名:ディゾルビンNA−2)
イソプロピルメチルフェノール(大阪化成株式会社製、商品名:イソプロピルメチルフェノール)
メントール(高砂香料工業株式会社製、商品名:メントールJP COS)
表1、表3に示された結果から、本発明品(実施例)はすべての評価項目において非常に良好か又は良好であることが分かった。
一方、粉体としてナイロン末のみ(比較例1)及びポリエチレン末のみ(比較例2)の組成では、再分散性が劣ることが分かった。なお、比較例2及び比較例5では、粉体が液体成分の上層に浮かんでいた。この状態は安定性の観点から好ましくないため、本例の再分散性は×(不良)と判定した(*1)。
エタノールの量が少ない組成(比較例3)では、速乾性の点で劣っていた。ナイロン末とポリエチレン末との質量比が本発明の範囲外の組成(比較例4及び5)では、再分散性に劣り、ポリエチレン末の割合が低い組成(比較例4)では塗布後のさらさら感にも劣っていた。ナイロン末とポリエチレン末との合計含有量が本発明の範囲外の組成(比較例6及び7)では、さらさら感に劣っているか、又は白化の点で劣っていた。さらに、ナイロン末とポリエチレン末との組み合わせに代えて、化粧料の分野で広く用いられている粉体のシリカ末、ポリスチレン末又はタルクと組み合わせてみても、再分散性は向上しなかった。このことから、エタノール濃度が比較的高い化粧料において、粉体としてナイロン末とポリエチレン末とを使用するという組み合わせによる再分散性の向上効果は特異的なものであることが示唆された。
なお、エタノールが95.0質量%の組成の皮膚化粧料を調製したが、皮膚への刺激が強すぎたため、化粧料としての使用はできないと判断した。
処方例1〔化粧水〕
イソプロピルメチルフェノール:0.1質量%
グリチルリチン酸ジカリウム:0.1質量%
1,3−ブチレングリコール:2.0質量%
プロピレングリコール:1.0質量%
l−メントール:0.1質量%
ポリエチレン末:1.4質量%
ナイロン末:0.7質量%
エタノール:30.0質量%
精製水:64.6質量%
処方例2〔化粧水〕
イソプロピルメチルフェノール:0.1質量%
クエン酸:0.1質量%
クエン酸ナトリウム:0.3質量%
1,3−ブチレングリコール:5.0質量%
プロピレングリコール:1.0質量%
l−メントール:0.2質量%
香料:0.2質量%
ポリエチレン末:2.0質量%
ナイロン末:0.7質量%
エタノール:40.0質量%
精製水:50.4質量%
本発明の皮膚化粧料は、例えば、化粧水に利用することができる。

Claims (2)

  1. ナイロン末、ポリエチレン末、エタノール、電解質及び水を含み、
    前記ナイロン末の含有量と前記ポリエチレン末の含有量との合計量が0.4〜10.0質量%であり、
    前記ナイロン末の含有量1.0質量部に対する前記ポリエチレン末の含有量が2.0〜5.0質量部であり、
    前記エタノールの含有量が30.0〜70.0質量%であり、
    前記電解質の含有量が0.1〜1.0質量%である、皮膚化粧料。
  2. 化粧水である請求項1に記載の皮膚化粧料。
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