JP6207068B2 - 介護用皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
次の(a)成分、(b)成分:
(a)成分:下記一般式(1)で表される硫酸塩型アニオン界面活性剤
R1−O−(CH2CH2O)n1−SO3M (1)
(一般式(1)中、R1はアルキル基またはアルケニル基であり、R1の炭素数は10以上、16以下である。n1は(CH2CH2O)の平均付加モル数であり、1.5以上、3.5以下の数である。MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸残基である。)
(b)成分:下記一般式(2)で表されるエーテルカルボン酸塩型アニオン界面活性剤
R2−Z−(CH2CH2O)n2−Y−COOX (2)
(一般式(2)中、R2はアルキル基又はアルケニル基であり、R2の炭素数は10以上、16以下である。Zは−O−又は−CONH−である。n2は(CH2CH2O)の平均付加モル数であり、8以上、13以下の数である。Yは炭素数1以上、3以下のアルキレン基である。XはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸残基である。)
及び水を含有し、
(a)成分の含有量と(b)成分の含有量の合計が1質量%以上、7質量%以下である、介護用皮膚洗浄剤組成物、に関するものである。
本発明で用いる(a)成分は下記一般式(1)で表される硫酸塩型アニオン界面活性剤である。
一般式(1)中、R1はアルキル基またはアルケニル基であり、R1の炭素数は10以上、16以下である。n1は(CH2CH2O)の平均付加モル数であり、1.5以上、3.5以下の数である。MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸残基である。
Mは、汎用性及び入手性の観点から、好ましくは、アルカリ金属、アンモニウムであり、より好ましくはアルカリ金属であり、さらに好ましくはナトリウムである。
(a)成分は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
本発明で用いる(b)成分は下記一般式(2)で表されるエーテルカルボン酸塩型アニオン界面活性剤である。
一般式(2)中、R2はアルキル基又はアルケニル基であり、R2の炭素数は10以上、16以下である。Zは−O−又は−CONH−である。n2は(CH2CH2O)の平均付加モル数であり、8以上、13以下の数である。Yは炭素数1以上、3以下のアルキレン基である。XはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸残基である。
(b)成分は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
本発明の介護用皮膚洗浄剤組成物は水を含有する。水の含有量は、粘度の観点から、組成物中、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上、より好ましくは87質量%以上である。
本発明の介護用皮膚洗浄剤組成物は、高齢者の乾燥しやすい皮膚を保湿するための保湿剤を含有することが好ましい。保湿剤としては通常の皮膚洗浄剤組成物に用いられる成分である多価アルコール類(例えばグリセリン等)、植物エキス、天然セラミド、セラミド類似化合物が挙げられる。保湿剤としては、このような成分の一種を単独で使用してもよく、二種以上を併用してもよい。中でも、保湿性の観点から、グリセリン、セラミド類似化合物が好ましい。グリセリンの含有量は、洗浄後の肌感触と保湿性の観点から、組成物中、好ましくは1質量%以上、5質量%以下である。セラミド類似化合物の含有量は、水溶性の観点から、組成物中、好ましくは0.0001質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上であり、そして、好ましくは0.05質量%以下、より好ましくは0.02質量%以下である。
グリセリンとセラミド類似化合物は、保湿性の観点から、併用することが好ましい。
本発明の介護用皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHは、肌への刺激の観点から、好ましくは4.8以上であり、そして、好ましくは5.2以下である。このようなpHに調整するためには、汎用性の観点から、クエン酸、リンゴ酸、乳酸などの有機酸を用いることが好ましく、クエン酸を用いることがより好ましい。
表1に示す組成の介護用皮膚洗浄剤組成物を下記の方法で調製し、下記の方法で(1)皮膚刺激性、(2)洗浄性、(3)すすぎ性、(4)5℃保存安定性を評価した。なお、何れの組成物も25℃におけるpHは5であった。また、何れの組成物も30℃における粘度は10mPa・s以下であった。但し、実施例1−4及び1−5は参考例である。
表1に示す割合で、合計量が100gとなるように、水、ES及びECをビーカーに量りとり、70℃まで昇温し、均一に溶解させた。次いで25℃まで冷却し、クエン酸にてpH調整を行った後、フォーマー容器に充填した。
株式会社ジャパン・ディッシュ・エンジニアリング社のヒト3次元培養表皮LabCyte EPI-MODEL24をモデル皮膚として用い、2010年10月付のメーカー作成の取り扱い説明書に準じて試験を行った。介護用皮膚洗浄剤組成物50μLを適用し、暴露時間10分後の生細胞率(%)を求めた。試験は3回行って平均値を求めた。なお、数値が大きいほど、皮膚刺激性が弱く、優れると言える。
介護用皮膚洗浄剤組成物について、洗浄性を以下の方法で評価した。
イソステアリン酸コレステリルに0.1重量%でスダンIII(着色剤)を溶解した人工汚れ0.03mLを、各パネラーの前腕内側部に直径3cmに均一に塗り広げ、ティッシュペーパーで軽く押さえた。
4:洗浄性がやや良いと感じた。
3:洗浄性が普通と感じた。
2:洗浄性があまり良くないと感じた。
1:洗浄性が良くないと感じた。
介護用皮膚洗浄剤組成物について、10名の専門パネラーが、(2)洗浄評価の後、すすぎ直後の肌の感触により、すすぎ性の官能評価を以下の基準で行った。
4:すすぎ性がやや良いと感じた。
3:すすぎ性が普通と感じた。
2:すすぎ性があまり良くないと感じた。
1:すすぎ性が良くないと感じた。
介護用皮膚洗浄剤組成物を無色透明のガラス容器(容量100mL)に入れ、5℃で3ヶ月保存し、製造直後と比較した時の外観を、以下の基準で評価とした。
△:結晶析出は認めないが、全体に白濁している。
×:結晶析出及び/又は固化を認める。
比較例1−1では(a)成分に該当しないES−1を使用したので、皮膚刺激性が強すぎる結果となり、比較例1−2では(b)成分に該当しないEC−1を使用したので、5℃での保存安定性に劣る結果となった。(a)成分と(b)成分の含有量の合計が所定の範囲に満たない比較例1−3では、洗浄性及び5℃での保存安定性に劣る結果となり、該含有量の合計が所定の範囲を超過した比較例1−4では、皮膚刺激性が強すぎ、かつすすぎ性に劣る結果となった。
・ES−1:式(1)のR1がC12H25、n1が1、MがNaである、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム。
・ES−2:式(1)のR1がC12H25、n1が2、MがNaである、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム。
・ES−3:式(1)のR1がC12H25、n1が3、MがNaである、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム。
・EC−1:式(2)のR2がC12H25、n2が4.6、XがNa、Yが−CH2−、Zが−O−であるポリオキシエチレン(4.6)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム。
・EC−2:式(2)のR2がC12H25、n2が10、XがNa、Yが−CH2−、Zが−O−であるポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム。
・EC−3:式(2)のR2がC12H25、n2が12、XがNa、Yが−CH2−、Zが−O−であるポリオキシエチレン(12)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム。
なお、以上の化合物は、いずれも、通常の方法にて合成されたものを用いた。
本発明の介護用皮膚洗浄剤組成物をおしり周り洗浄剤に適用した処方を以下に示す(〔〕内の数値は質量%である。)。
ES−2〔3.0〕
EC−2〔2.0〕
ジプロピレングリコール〔4.0〕
グリセリン〔3.0〕
防腐剤 安息香酸ナトリウム 適量
pH調整剤 クエン酸 pHを5.0に調整
セラミド類似化合物〔0.01〕
イオン交換水 バランス
合計〔100〕
Claims (2)
- 次の(a)成分、(b)成分:
(a)成分:下記一般式(1)で表される硫酸塩型アニオン界面活性剤
R1−O−(CH2CH2O)n1−SO3M (1)
(一般式(1)中、R1はアルキル基またはアルケニル基であり、R1の炭素数は10以上、16以下である。n1は(CH2CH2O)の平均付加モル数であり、1.5以上、3.5以下の数である。MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸残基である。)
(b)成分:下記一般式(2)で表されるエーテルカルボン酸塩型アニオン界面活性剤
R2−Z−(CH2CH2O)n2−Y−COOX (2)
(一般式(2)中、R2はアルキル基又はアルケニル基であり、R2の炭素数は10以上、16以下である。Zは−O−又は−CONH−である。n2は(CH2CH2O)の平均付加モル数であり、8以上、13以下の数である。Yは炭素数1以上、3以下のアルキレン基である。XはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸残基である。)
及び水を含有し、
(a)成分の含有量と(b)成分の含有量の合計が4質量%以上、7質量%以下であり、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量の質量比〔(b)/(a)〕が1/2以上、3/2以下であり、多価アルコールの含有量が10質量%以下である、介護用皮膚洗浄剤組成物。 - (a)成分の含有量が1質量%以上、5質量%以下であり、(b)成分の含有量が0.5質量%以上、3.5質量%以下である請求項1記載の介護用皮膚洗浄剤組成物。
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---|---|---|---|
JP2013217568A JP6207068B2 (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 介護用皮膚洗浄剤組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013217568A JP6207068B2 (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 介護用皮膚洗浄剤組成物 |
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---|---|
JP2015078165A JP2015078165A (ja) | 2015-04-23 |
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JP2013217568A Active JP6207068B2 (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 介護用皮膚洗浄剤組成物 |
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JP5656276B2 (ja) * | 2009-01-14 | 2015-01-21 | 株式会社ミルボン | シャンプー組成物 |
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