JP6204766B2 - ラップフィルム収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭や食品販売業等で、主として食品の直接包装用に汎用されているラップフィルム収納箱に関し、特にラップフィルム収納箱に用いられる切断刃に関するものである。
従来から、柱状形の箱本体に筒状の巻回ラップフィルムを収納したラップフィルム収納箱が知られている。この柱状形の箱本体には、例えば円柱状、三角から八角の多角柱状形の種々のものが知られている。そして、使用時には、箱本体内の巻回ラップフィルムからラップフィルムが引き出され、例えば箱本体の蓋部の前面壁(掩蓋片)の先端に取り付けられた鋸刃によって切断される。
現状の市販のラップフィルム収納箱に取り付けられている鋸刃には、一般的に金属製のものが採用されている。従来の金属製の鋸刃の形状デザインは、指等を傷つけない安全性と高度な切断性能、及びその切断性能の持続性という3つの観点から厳選されており、その上その加工精度に細心の注意を払う工程管理が行われているので、これらの観点では、消費者には『極めて優れている』という高い評価を得て重宝されている。
鋸刃の全体形状には、ラップフィルム収納箱の長手方向に沿った直線状のもの、上に凸又は下に凸の湾曲形状のもの、V形形状のもの、台形形状のもの等が知られている。
ところで、近来この種の収納箱には、空箱としての廃棄時に金属製鋸刃を安全に且つ容易に除去できることが求められている。例えば、特許文献1には、切断刃が取り付けられた箱の前板部位の板紙に、切断刃の形状に沿って切断刃を囲むミシン目を設けておき、廃棄時には切断刃をミシン目から板紙と一緒に切除する方法が提案されている。特許文献2では、ミシン目で囲った上記の切除部に加えて切除部の上縁に折り返しが可能な押片を設け、押片の折り返しで切断刃の刃先を覆い、押片と切除部の間で切断刃を挟み持つ状態にし、切断刃を押片と切除部の板紙と共に切除することにより、安全かつ容易に切断刃を除去できることが記載されている。
実開平4−62619号公報 実開平4−48120号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2で提案されたものは、切断刃を箱の前板に取り付けたものであったが、切断刃を掩蓋片に取り付ける場合には、切断性能が低下するので実用に供せられない。この原因は、切断刃を囲むミシン目を掩蓋片に設置した場合、その切断刃の設置部位の板紙の剛性・強度を低下させてしまうことである。
すなわち、切断刃を掩蓋片に取り付けた場合、ラップフィルムの切断時には、引き出したラップフィルムを前板と掩蓋片との間に挾んで保持し、その引き出したラップフィルムを掩蓋片の先端の鋸刃に当接させ鋭角に屈曲させ張力を与えた状態で、ラップフィルムと収納箱を相互に逆方向に回動させることで、鋸刃に当接したラップフィルムが、その一側端から他側端に向けて順に鋸刃の鋭利な刃先に食い込んで押圧切断される。この際掩蓋片は、ラップフィルムが刃先を引っ張って掩蓋片を外側に引き倒す方向の応力を受けるが、ミシン目のない通常の掩蓋片では、前板と比べて剛性が弱いものの、前方に凸の湾曲変形する程度にとどまる。しかし、掩蓋片にミシン目、殊に切断刃に沿った長尺のミシン目を設置した場合には、掩蓋片の板紙強度が弱められ、掩蓋片がミシン目から前方に折れ曲ることになる。この折れ曲る変形は、刃先をフィルム面に当接させる角度を悪化させるので、切断刃(金属製鋸刃)の切断性能を低下させる結果となる。また、この折れ曲る変形は、ラップフィルムの切断操作を繰り返すほどに大きくなり、折れ曲りの大きさに伴ってラップフィルムの切断ができない段階にまで至ってしまう。その一方で、上記の折れ曲る変形が生じない程度のミシン目を設置しても、板紙の切り取りで行なう切断刃の除去が容易には行えなくなる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、切断刃の切断性能を低下させずに、廃棄時に安全且つ容易に切断刃を取り外すことができるラップフフィルム収納箱を提供することをその目的とする。
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)蓋部を有し筒状の巻回ラップフィルムを収納する箱本体と、当該箱本体の蓋部にその長手方向に沿って設けられ、前記箱本体の巻回ラップフィルムから引き出されたラップフィルムを切断する切断刃とを有する、ラップフィルム収納箱であって、前記切断刃は、前記箱本体の蓋部に対し少なくとも前記長手方向の両端の2カ所でカシメ固定されており、当該両端の各カシメ固定部のカシメ固定強度が2N以上15N以下であり、前記切断刃は、5カ所以上でカシメ固定されており、前記両端以外のカシメ固定部のカシメ固定強度が1N以上10N以下であり、最も中央に近いカシメ固定部のカシメ固定強度が、前記両端の各カシメ固定部のカシメ固定強度の10%以上70%以下であり、最も中央に近いカシメ固定部のカシメ固定強度が、前記両端の各カシメ固定部の隣に位置する各カシメ固定部のカシメ固定強度の10%以上70%以下であり、前記両端の各カシメ固定部のカシメ固定強度が、前記両端の各カシメ固定部の隣に位置する各カシメ固定部のカシメ固定強度よりも大きい、ラップフィルム収納箱。
(2)前記切断刃は、前記両端の各カシメ固定部とその隣に位置するカシメ固定部との間隔が、それ以外のカシメ固定部の隣同士の間隔より狭い、(1)に記載のラップフィルム収納箱。
本発明によれば、カシメ固定強度を所定の条件を満たすように設定することにより、輸送時や実用時に切断刃が外れたり脱落したりせず、切断性能を低下させることなく、又、使用終了後の切断刃の廃棄時にカシメ固定部から切断刃を引き剥がすことが容易になる。また、その廃棄の際に剥がした切断刃が、その切断刃を摘んだ手に撥ね返ることを防止することができ、切断刃による怪我を低減できる。
本発明のラップフィルム収納箱を組み立て、蓋部を開け、フィルムを引き出した状態を示す斜視図である。 本発明のラップフィルム収納箱を製造するための板紙の形状を示す模式図である。 掩蓋片に対し鋸刃をカシメ固定した構造を示す説明図である。 掩蓋片にカシメ固定された鋸刃のカシメ固定部の位置を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はその実施の形態のみに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態にかかるラップフィルム収納箱の概略を示す斜視図であり、図2は、図1のラップフィルム収納箱の表面側の展開図である。
図1に示すラップフィルム収納箱Aは、広く市販され汎用されている四角柱状形のものの一例である。図1において、ラップフィルム収納箱Aは、上面が開口し、筒状の巻回ラップフィルムRを収納可能な収納部Mと、収納部Mの上面開口を開閉可能な蓋部Nからなる箱本体を有している。収納部Mは、前板1と、底板2と、後板3と、底板2の長手方向の両端に接続された脇板4と、後板3の長手方向の両端に接続された補助脇板13と、前板1の両端に接続された補助脇板12を有している。前板1の上端縁には、前板1の裏面側に折り返された縁折片10が接続され、縁折片10の長手方向の両側には、ガイド片11が接続されている。なお、縁折片10は、あってもなくてもよく、前板1の裏面に接着されていてもよい。また、前板1の表面には、ラップフィルムFの端部を仮留めする仮留め部Qが設けられている。
蓋部Nは、収納部Mの後板3の上端縁から収納部Mの上面開口を覆う方向に延設された蓋板5と、蓋板5から収納部Mの前板1側に延設された掩蓋片6と、蓋板5の長手方向の両端に接続された脇板9と、掩蓋片6の長手方向の両端に接続された補助脇板14と、掩蓋片6の先端に接続された開封片8を有している。
開封片8は、ラップフィルム収納箱Aの長手方向に沿って帯状に形成されている。開封片8は、掩蓋片6の先端縁に切り取り線7を介して接続されている。開封前、開封片8は、前板1の表面下部に接着されている。この開封片8によって蓋部Nが封止されており、開封片8を切り取り線7に沿って切り取ることによって蓋部Nを開封することができる。
掩蓋片6の先端部の裏側には、収納部Mの巻回ラップフィルムRから引き出されたラップフィルムFを切断する切断刃としての鋸刃Kが設けられている。鋸刃Kは、例えば長尺の長方形であり、ラップフィルム収納箱A(掩蓋片6)の長手方向の両側端に亘って設けられている。鋸刃Kは、開封片8を切り取った時に、掩蓋片6の先端縁で露出する。
鋸刃Kは、カシメ固定により掩蓋片6に取り付けられている。鋸刃Kは、図3及び図4に示すように掩蓋片6に対し両端の2カ所を含む複数個所(図4では7カ所)でカシメ固定されている。なお、ここでいう掩蓋片の「両端」には、端のみならず、端近辺のものも含まれる。掩蓋片6の板紙への各カシメ固定は、図3に示すように鋸刃Kに一対のカシメ爪20を形成し、そのカシメ爪20を掩蓋片6の板紙の内部に挿入し、挿入した各カシメ爪20の先端を互いに外側の横向きに倒した状態とする。このような掩蓋片6の板紙内でのカシメ爪20の先端部の横倒しを可能にするには、例えば鋸刃Kでカシメ爪20を垂直に起立させ、その起立しているカシメ爪20の先端部分を、爪先から爪中程迄の寸法範囲で約20〜40度の角度を持って外側に屈曲させ、その屈曲した状態のカシメ爪20の先端部を掩蓋片6の紙板内部に挿入し、カシメ爪20をカシメる方法を用いる。このカシメ爪20の屈曲の形状は、直線が一箇所で折れ曲った形状、二、三箇所で折れ曲った形状のもの等でも良いが、曲率を持って湾曲した屈曲形状のものが望ましい。
図4に示す鋸刃Kの長手方向の両端のカシメ固定部P1、P2の強度(カシメ固定強度)は、2N以上15N以下であり、2N以上8N以下であることが好ましい。両端のカシメ固定部P1、P2のカシメ固定強度が15Nを超えると、全カシメ固定の固定強度が強いため、廃棄時に鋸刃Kが剥がれにくくなる。また、両端のカシメ固定部P1、P2のカシメ固定強度が2N未満であると、輸送時や実用時に鋸刃Kが外れたり脱落したりする恐れがある。なお、このカシメ固定強度は、カシメ爪20を掩蓋片6から引き剥がすのに必要な力である。
また、鋸刃Kが3カ所以上でカシメ固定されている場合には、両端のカシメ固定部P1、P2以外のカシメ固定部P3〜P7のカシメ固定強度が1N以上10N以下であることが好ましく、1N以上6N以下であることがより好ましい。
また、両端を含む3カ所以上でカシメ固定されている場合、最も中央の近くに位置するカシメ固定部P7のカシメ固定強度が、両端のカシメ固定部P1、P2のカシメ固定強度の10%以上70%以下であることが好ましく、より好ましくは20%以上60%以下となる。
さらに、5カ所以上でカシメ固定されている場合、最も中央の近くに位置するカシメ固定部P7のカシメ固定強度は、両端の各カシメ固定部P1、P2の隣に位置するカシメ固定部P3、P4のカシメ固定強度の10%以上70%以下となることが好ましい。なお、カシメ固定部の個数が偶数で左右対称の場合のように最も中央の近くに位置するカシメ固定部が2個ある場合には、中央に近い2個のカシメ固定部のカシメ固定強度の平均を算出し、これを最も中央に近いカシメ固定部のカシメ固定強度とする。
本実施の形態のように、ミシン目がない状態で前記条件を満たすことにより、ラップフィルムFに歯先が食い込みラップフィルムFが破断するときの切断性能が低下することはなく、又、使用終了後の鋸刃剥がし時に、掩蓋片6から鋸刃Kを安全かつ容易に引き剥がすことができる。
なお、鋸刃Kは金属製であってもよく、金属製の場合には、ブリキ等の薄い金属板を用いて作成されていてもよい。また、金属板を用いた場合、鋸刃Kの厚みは0.15mm以上0.30mm以下の範囲内であることが望ましい。鋸刃Kの材質としては、非金属製であってもよい。非金属製の材質を用いた場合、鋸刃Kの厚みは0.15mm以上0.30mm以下の範囲内であることが望ましい。
カシメ固定部の個数に制限はないが、少なくとも5カ所でカシメ固定されていると、鋸刃Kのぐらつきや落下の懸念がない。
また、以上の実施の形態において、図4に示したように両端の各カシメ固定部P1、P2とその隣のカシメ固定部P3、P4との間の間隔D1は、それ以外のカシメ固定部P3〜P7の隣同士の間隔D2より狭い方が好ましい。両端の各カシメ固定部P1、P2とその隣のカシメ固定部P3、P4との間の間隔D1を狭くすることにより、鋸刃Kを引き剥がす際の剥がし終わりに鋸刃Kが手元に撥ね返ることを抑制できる。
以上の実施の形態では、ラップフィルムを切断する切断刃が鋸刃Kであったが、他の形状の切断刃にも本発明は適用できる。また切断刃の形状は、直線状、V状、アーチ、M字状等従来公知のものであれば特に制限はない。
以下に、本発明のラップフィルム収納箱への鋸刃のカシメ固定方法の一例について説明する。ラップフィルム収納箱Aは、各々の折線の部分でほぼ直角に折曲げて脇板4と補助脇板12、13同士、及び脇板9と補助脇板14同士を貼合することで形成される。そして鋸刃Kの取り付けは、一般に図2に示すようなこの板紙(台紙)の段階で行なわれる。例えば一定幅に切り揃えてロール状に巻回した長尺の金属薄板に対し、先端小口から順次金型で切口を鋸刃状に切断加工すると同時に、切断した金属薄板の長手方向の複数ヶ所に小さな切れ目を入れ、入れた切り目を起立させてカシメ爪20を形成して、カシメ爪20を持つ金属製鋸刃Kを作成する。そして、予め用意したラップフィルム収納箱Aになる平坦な板紙を裏向けにし、その紙板の掩蓋片6の先端縁部に刃先が開封片8側にはみだすように金属製鋸刃を当てがって押圧して、金属製鋸刃Kのカシメ爪20を板紙に挿入する。挿入したカシメ爪20を横向きに倒してカシメ固定して金属製鋸刃K付きの板紙が完成する。
以下、本発明の実施例について説明する。
カシメ固定強度の測定は次の通り行った。
板紙にカシメ固定された鋸刃Kの端を持ち上げ、板紙に固定された鋸刃Kと持ち上げられた鋸刃Kの端がなす角が90°になるように、鋸刃Kを90°に曲げ、板紙を鋸刃Kの長手方向にスライドさせながら鋸刃Kを上に引き上げ、固定されているカシメ爪20が剥がれた時の力を測定した。
[実施例1〜9]
本実施例1〜9は、図3で示したようにカシメ爪20を板紙に挿入し、挿入したカシメ爪20を横向きに倒してカシメ固定しており、掩蓋片6の両端のカシメ固定部のカシメ固定強度が2N以上15N以下の範囲内であり、両端以外のカシメ固定部のカシメ固定強度が1N以上10N以下の範囲内である。また、最も中央に近いカシメ固定部(中央部のカシメ固定部)のカシメ固定強度は、両端のカシメ固定部のカシメ固定強度の10%以上70%以下になっている。さらに、中央部のカシメ固定部のカシメ固定強度が、両端のカシメ固定部の隣りのカシメ固定部のカシメ固定強度の10%以上70%以下になっている。この鋸刃Kを具備したラップフィルム収納箱Aを用い、後述する評価基準で切断時の鋸刃Kのぐらつき、収納箱落下時の鋸刃Kの脱落、鋸刃剥がし時の鋸刃Kの撥ね返りを評価した。
[比較例1、2]
本比較例1は、図3で示したようにカシメ爪20を板紙に挿入し、挿入したカシメ爪20を横向きに倒してカシメ固定しており、両端および両端から2番目の合計4ヶ所の各カシメ固定部のカシメ固定強度が20Nであり、前記4ヶ所以外の各カシメ固定部のカシメ固定強度が10Nである。また、中央部のカシメ固定部のカシメ固定強度が、両端の各カシメ固定部のカシメ固定強度の50%となっている。さらに、中央部のカシメ固定部のカシメ固定強度が、両端の各カシメ固定部のカシメ固定強度の50%となっている。
本比較例2は、図3で示したようにカシメ爪20を板紙に挿入し、挿入したカシメ爪20を横向きに倒してカシメ固定しており、両端の合計2ヶ所の各カシメ固定部のカシメ固定強度が1.5Nであり、両端以外の各カシメ固定部のカシメ固定強度が0.5Nである。また、中央部のカシメ固定部のカシメ固定強度が、両端の各カシメ固定強度の33%となっている。さらに、中央部のカシメ固定部のカシメ固定強度が、両端から2番目の各カシメ固定部のカシメ固定強度の100%になっている。
各鋸刃Kは、旭化成ホームプロダクツ株式会社により製造、販売されている「サランラップ(登録商標)」に使用されている包装容器(長さ約31cm、幅4.5cm、高さ4.5cmの紙製の容器)に接着された。そして、該包装容器内に収容されたポリ塩化ビニリデンのラップフィルムを実際に切断した。表1には、実施例1〜9及び比較例1、2の上記仕様を示す。
Figure 0006204766
[評価基準と結果]
本発明に用いた評価方法及び評価尺度は以下のとおりであり、各評価結果と合否(◎、
○:合格、×:不合格)は表2に示した。
(1)切断時の鋸刃Kのぐらつき
ラップフィルム収納箱Aから、掩蓋片6とラップフィルムFが直角になるようラップフィルムFを引き出し、収納箱Aを閉じてラップフィルムFを垂直にしたまま引っ張り、その際に鋸刃Kが外れるかどうかを評価した。評価後、鋸刃Kが外れていないかを確認し、外れていなければ合格とした。各実施例1〜9と比較例1は合格であったが、比較例2は7回目に中央のカシメ固定部のカシメが剥がれるのが見られたため、不合格であった。
(2)収納箱落下時の鋸刃Kの脱落
ラップフィルム収納箱Aに巻回ラップフィルムRを入れ、120cmの高さから収納箱Aを10回落下させ、鋸刃Kの脱落が見られるか評価した。10回落下後、鋸刃Kが脱落していないか確認し、脱落していなかったら合格とした。各実施例1〜9と比較例1は合格であったが、比較例2は7回目に中央のカシメ固定部のカシメが剥がれるのが見られたため、不合格であった。
(3)鋸刃剥がし時の鋸刃Kの撥ね返り
ラップフィルム収納箱Aを展開し板紙の状態にし、長手方向の鋸刃Kの端を摘み、カシメ固定されている鋸刃Kと鋸刃Kの端を摘んだ手とが垂直になるように鋸刃Kを引き剥がした。鋸刃Kの引き剥がし後、引き剥がした鋸刃Kの両端部が1周以上丸まらないかを確認し、丸まらなければ合格とした。また、1周以上丸まった場合を×、1周以上丸まらないが剥がした鋸刃Kの両端の距離が15cm未満の場合を○、1周以上丸まらず剥がした鋸刃Kの両端の距離が15cm以上の場合を◎とした。各実施例1〜9と比較例2は合格であったが、比較例1はカシメ固定強度が高いため、1周以上の丸まりを生じ、鋸刃Kの端を摘んだ手元に引き剥がした鋸刃Kの端が当たったため、不合格であった。
以上の結果より、本発明のラップフィルム収納箱Aに固定されている鋸刃Kは、従来(市販)品の持つ切断性能は保持した状態で、輸送時や実用時に鋸刃Kが外れたり脱落したりせず、使用終了後の鋸刃剥がし時に容易に掩蓋片6から鋸刃Kを引き剥がすことを可能にする効果がある。また、剥がした鋸刃Kが、その鋸刃Kの端を摘んだ手元に撥ね返ることを防止することができ、鋸刃剥がし時の怪我を低減できる。
Figure 0006204766
本発明は、切断刃の切断性能を低下させずに、廃棄時に安全且つ容易に切断刃を取り外すことができるラップフフィルム収納箱を提供する際に有用である。
1 前板
2 底板
3 後板
4 脇板
5 蓋板
6 掩蓋片
7 切り取り線
8 開封片
9 脇板
10 縁折片
11 ガイド片
12 補助脇板
13 補助脇板
14 補助脇板
20 カシメ爪
A ラップフィルム収納箱
F ラップフィルム
K 鋸刃
M 収納室
N 蓋部
Q フィルム仮留め部材
R 巻回ラップフィルム
P1〜P7 カシメ固定部

Claims (2)

  1. 蓋部を有し筒状の巻回ラップフィルムを収納する箱本体と、当該箱本体の蓋部にその長手方向に沿って設けられ、前記箱本体の巻回ラップフィルムから引き出されたラップフィルムを切断する切断刃とを有する、ラップフィルム収納箱であって、
    前記切断刃は、前記箱本体の蓋部に対し少なくとも前記長手方向の両端の2カ所でカシメ固定されており、当該両端の各カシメ固定部のカシメ固定強度が2N以上15N以下であり、
    前記切断刃は、5カ所以上でカシメ固定されており、
    前記両端以外のカシメ固定部のカシメ固定強度が1N以上10N以下であり、
    最も中央に近いカシメ固定部のカシメ固定強度が、前記両端の各カシメ固定部のカシメ固定強度の10%以上70%以下であり、
    最も中央に近いカシメ固定部のカシメ固定強度が、前記両端の各カシメ固定部の隣に位置する各カシメ固定部のカシメ固定強度の10%以上70%以下であり、
    前記両端の各カシメ固定部のカシメ固定強度が、前記両端の各カシメ固定部の隣に位置する各カシメ固定部のカシメ固定強度よりも大きい、ラップフィルム収納箱。
  2. 前記切断刃は、前記両端の各カシメ固定部とその隣に位置するカシメ固定部との間隔が、それ以外のカシメ固定部の隣同士の間隔より狭い、請求項1に記載のラップフィルム収納箱。
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