JP6204688B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、アッパーレールにシートベルトを固定するための固定部が設けられた乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートには、シートが乗物の床に対して前後に移動可能となるように、スライダ機構を備えたものがある。このスライダ機構は、乗物の床に固定された前後に長い断面視C字状に形成された左右のロアレールと、当該ロアレールに係合し、シートと一体にロアレールに対してスライド移動可能な断面視T字状に形成された左右のアッパーレールとを有している。
具体的に、アッパーレールは、本体部と、本体部の下端から左右方向外側へ延出する外側係合部と、本体部の下端から左右方向内側へ延出する内側係合部とを有している。また、ロアレールは、アッパーレールの下に配置されるベース部と、ベース部の左右方向外側に設けられ、外側係合部と係合する外側ガイド部と、ベース部の左右方向内側に設けられ、内側係合部と係合する内側ガイド部とを有している。
そして、このようなスライダ機構において、各ロアレールおよびアッパーレールが、左右非対称に形成されたものが知られている。例えば、特許文献1に記載されているスライダ機構では、外側係合部および外側ガイド部は、前後方向に直交する断面において、内側係合部および内側ガイド部よりも断面積が小さくなっている。これにより、外側係合部および外側ガイド部は、内側係合部および内側ガイド部よりも剛性が低くなっている。
特許第4170750号公報
ところで、アッパーレールの本体部にシートベルトを固定する固定部を設けた場合、アッパーレールがシートベルトに左右方向内側へ引っ張られるため、本体部より左右方向外側に設けられている外側係合部が上方かつ左右方向内側へ引っ張られる。これにより、この外側係合部が係合する外側ガイド部に大きな荷重がかかる。しかしながら、上述した技術では、大きな荷重がかかる外側ガイド部が、内側ガイド部よりも剛性が低くなっているため、ロアレールが変形するおそれがあった。
そこで、本発明は、アッパーレールにシートベルトを固定する固定部が設けられている乗物用シートにおいて、ロアレールが変形するのを抑制することができる乗物用シートを提供することを目的とする。
また、本発明は、アッパーレールの変形を低減することができる乗物用シートを提供することを目的とする。
そして、本発明は、ロアレールの大型化を抑制することができる乗物用シートを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の乗物用シートは、前後方向に延び、乗物の床に固定された左右のロアレールと、前記ロアレールに係合し、前記ロアレールに対してスライド移動可能な左右のアッパーレールと、前記アッパーレールと一体にスライド移動可能に構成されたクッションフレームと、を備えた乗物用シートであって、前記アッパーレールは、左右方向外側の面にシートベルトを固定するための固定部が設けられた本体部と、前記本体部の下端から左右方向外側へ延出する外側係合部と、前記本体部の下端から左右方向内側へ延出する内側係合部とを有し、前記ロアレールは、前記アッパーレールの下に配置されるベース部と、前記ベース部の左右方向外側の端部から延出し、前記外側係合部を左右方向外側から覆う外側ガイド部と、前記ベース部の左右方向内側の端部から延出し、前記内側係合部を左右方向内側から覆う内側ガイド部とを有し、前記外側ガイド部は、前後方向に直交する断面において、前記内側ガイド部よりも断面積が大きいことを特徴とする。
このような構成によれば、内側ガイド部に比べて、外側ガイド部の剛性が高くなっている。これにより、アッパーレールがシートベルトによって左右方向内側へ引っ張られることで、ロアレールの外側ガイド部に大きな荷重がかかっても、ロアレールが変形するのを抑制することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記外側ガイド部は、前記内側ガイド部よりも上下方向に大きいことが望ましい。
これによれば、内側ガイド部に比べて、外側ガイド部の剛性が高くなる。
前記した乗物用シートにおいて、前記外側ガイド部と前記外側係合部の間で転がる外側転動体と、前記内側ガイド部と前記内側係合部の間で転がる内側転動体と、を備え、前記外側転動体の個数は、前記内側転動体の個数よりも多いことが望ましい。
これによれば、多くの外側転動体により、シートベルトからアッパーレールにかかる力をロアレールに伝え、ロアレールがこれを受け止めることができるので、ロアレールおよびアッパーレールの変形を低減することができる。
前記した外側転動体は、前記外側ガイド部の下部に配置される第1外側転動体と、前記第1外側転動体よりも上に配置される第2外側転動体とを有し、前記第2外側転動体は、前記第1外側転動体よりも小さいことが望ましい。
これによれば、外側転動体を内側転動体よりも多く設けた場合であっても、第1外側転動体よりも上に配置される第2外側転動体を小さくすることで、ロアレールの上下方向の大きさを抑えることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記外側係合部と前記内側係合部は、それぞれ先端が上を向くように屈曲しており、前記外側ガイド部は、前記外側係合部の左右方向外側に配置される第1外側壁部と、前記外側係合部の先端と前記本体部の間に配置され、上端が前記第1外側壁部の上端と連結された第2外側壁部とを有し、前記内側ガイド部は、前記内側係合部の左右方向内側に配置される第1内側壁部と、前記内側係合部の先端と前記本体部の間に配置され、上端が前記第1内側壁部の上端と連結された第2内側壁部とを有し、前記本体部と前記第2内側壁部の間隔は、前記本体部と前記第2外側壁部との間隔よりも狭いことが望ましい。
これによれば、シートベルトから荷重を受けて、アッパーレールが左右方向内側へ倒れようとしたときに、本体部が第2内側壁部にあたりやすいので、アッパーレールが左右方向内側へ倒れるのを抑えることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第2外側壁部の下端と前記外側係合部の上下方向における間隔は、前記2内側壁部の下端と前記内側係合部の上下方向における間隔よりも狭いことが望ましい。
これによれば、シートベルトから荷重を受けて、アッパーレールが左右方向内側へ倒れようとしたときに、外側係合部が第2外側壁部の下端に当たりやすいので、アッパーレールが左右方向内側へ倒れるのを抑えることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記本体部は、外側壁部材と、前記外側壁部材の左右方向内側に固着された内側壁部材とを有し、前記左右のアッパーレールを構成する各前記外側壁部材を連結する連結部材をさらに備え、前記外側壁部材は、前記クッションフレームのうち、左右のサイドフレームを構成していることが望ましい。
これによれば、アッパーレールを構成する外側壁部材とサイドフレームが1つの部品から構成されているので、部品点数を削減することができる。また、内側壁部材を設けたことにより、外側壁部材が補強されるので、外側壁部材の剛性が向上し、アッパーレールの変形をより低減することができる。
前記した外側壁部材は、上端部が左右方向内側へ屈曲していることが望ましい。
これによれば、外側壁部材の剛性が向上する。また、アッパーレールやクッションフレームの大型化を抑制することができる。
また、前記した外側壁部材は、上端部が左右方向外側へ屈曲していてもよい。
これによれば、外側壁部材の剛性が向上する。また、外側壁部材の上端部と下端部が同じ方向へ屈曲しているので、外側壁部材の成形が容易になる。
本願発明によれば、内側ガイド部に比べて、外側ガイド部の剛性が高くなっている。これにより、アッパーレールがシートベルトによって左右方向内側へ引っ張られることで、ロアレールの外側ガイド部に大きな荷重がかかっても、ロアレールが変形するのを抑制することができる。
本願発明によれば、外側ガイド部が内側ガイド部よりも剛性が高くすることができる。
本願発明によれば、多くの外側転動体により、シートベルトからアッパーレールにかかる力をロアレールに伝え、ロアレールがこれを受け止めることができるので、ロアレールおよびアッパーレールの変形を低減することができる。
本願発明によれば、外側転動体を内側転動体よりも多く設けた場合であっても、第1外側転動体よりも上に配置される第2外側転動体を小さくすることで、ロアレールの上下方向の大きさを抑えることができる。
本願発明によれば、シートベルトから荷重を受けて、アッパーレールが左右方向内側へ倒れようとしたときに、本体部が第2内側壁部にあたりやすいので、アッパーレールが左右方向内側へ倒れるのを抑えることができる。
本願発明によれば、シートベルトから荷重を受けて、アッパーレールが左右方向内側へ倒れようとしたときに、外側係合部が第2外側壁部の下端に当たりやすいので、アッパーレールが左右方向内側へ倒れるのを抑えることができる。
本願発明によれば、アッパーレールを構成する外側壁部材とサイドフレームが1つの部品から構成されているので、部品点数を削減することができる。また、内側壁部材を設けたことにより、外側壁部材が補強されるので、外側壁部材の剛性が向上し、アッパーレールの変形をより低減することができる。
本願発明によれば、外側壁部材の剛性が向上する。また、アッパーレールやクッションフレームの大型化を抑制することができる。
本願発明によれば、外側壁部材の剛性が向上する。また、外側壁部材の上端部と下端部が同じ方向へ屈曲しているので、外側壁部材の成形が容易になる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートのシートフレームとスライダ機構を示す斜視図である。 左側のロアレールおよびアッパーレールを示す断面図である。 左側のスライダ機構の分解斜視図である。 第1の変形例における左側のロアレールおよびアッパーレールを示す断面図である。 第2の変形例における左側のロアレールおよびアッパーレールを示す断面図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明において、前後、左右および上下は、乗物用シートに座る人を基準とする。また、左右方向内側および外側は、1つの乗物用シートを基準とする。
本発明の乗物用シートの一例としての車両用シートは、図1に示すような乗物の一例としての車体の床に固定されるスライダ機構SLと、スライダ機構SL上に配置されるシートフレームFとを備え、シートフレームFの外側に、ウレタンフォームなどからなるシートクッションを被せることで構成されている。また、車両用シートには、シートベルトSBが取り付けられている。
スライダ機構SLは、左右一対のロアレール100と、左右一対のアッパーレール200とを主に備えている。ロアレール100は、前後方向に延び、図示しないブラケットにより車体の床に固定されている。アッパーレール200は、ロアレール100に係合し、ロアレール100に対して前後にスライド移動可能に構成されている。なお、ロアレール100およびアッパーレール200の詳細な構成については、後述する。
シートフレームFは、着座部を構成するクッションフレームF1と、シートバックフレームF2とを有している。
クッションフレームF1は、略矩形の枠状に形成されたフレームである。クッションフレームF1は、左右のサイドフレーム20がアッパーレール200の上部で構成されており、サイドフレーム20とアッパーレール200が一体になっている。これにより、クッションフレームF1は、アッパーレール200と一体にロアレール100に対して前後にスライド移動可能に構成されている。
そして、クッションフレームF1は、アッパーレール200の前端部同士を連結する連結部材の一例としてのパンフレーム30と、アッパーレール200の後端部同士を連結する連結部材の一例としての円筒状の連結パイプ40とを有している。また、クッションフレームF1は、アッパーレール200に架け渡されるSバネ50を有している。
パンフレーム30は、板金からなり、左右端部が左右のアッパーレール200の上面に載せられ、アッパーレール200に溶接などによって固定されている。
Sバネ50は、左右方向に延びるバネであり、前後方向で複数回屈曲するように形成されている。そして、Sバネ50は、前後方向に複数設けられており、それぞれの左右の端部がアッパーレール200に係止されている。このSバネ50は、クッションフレームF1に被せられる図示しないシートクッションを下側から支持するようになっている。
シートバックフレームF2は、略矩形の枠状に形成されたフレームであり、クッションフレームF1の後部に、公知のリクライニング機構RLを介して回動自在に連結されている。これにより、シートバックフレームF2は、クッションフレームF1に対し前後に傾動可能となっている。
次に、スライダ機構SLの詳細な構成について説明する。なお、右側のロアレール100およびアッパーレール200と、左側のロアレール100およびアッパーレール200とは、左右対称に形成されているので、図2および図3では、左側のロアレール100およびアッパーレール200のみを図示し、右側のロアレール100およびアッパーレール200については図示を省略している。
スライダ機構SLは、左右のロアレール100と、左右のアッパーレール200と、図2に示すように、ロアレール100とアッパーレール200の間に設けられる転動体60とを備えている。
ロアレール100は、板金を屈曲させて形成されている。ロアレール100は、アッパーレール200の下で左右方向に延びるベース部110と、ベース部110の左右方向外側(左側のロアレール100については左側)の端部から延出する外側ガイド部120と、ベース部110の左右方向内側(左側のロアレール100ついては右側)の端部から延出する内側ガイド部130とを有している。
外側ガイド部120は、後述するアッパーレール200の外側係合部202を囲うように、上に凸となる略U字状に形成されている。この外側ガイド部120は、ベース部110の左右方向外側の端部から上方へ延びる第1外側壁部121と、第1外側壁部121の左右方向内側に配置される第2外側壁部122と、第1外側壁部121の上端と第2外側壁部122の上端を連結する外側連結部123とを有している。
内側ガイド部130は、後述するアッパーレール200の内側係合部203を囲うように、上に凸となる略U字状に形成されている。この内側ガイド部130は、ベース部110の左右方向内側の端部から上方へ延びる第1内側壁部131と、第1内側壁部131の左右方向内側に配置される第2内側壁部132と、第1内側壁部131の上端と第2内側壁部132の上端を連結する内側連結部133とを有している。
第1内側壁部131には、上下方向における略中央部に、第2内側壁部132とは反対側に向けて凹む第1溝130Aが設けられている。
そして、外側連結部123は、内側連結部133よりも上に設けられており、外側ガイド部120は、内側ガイド部130よりも上下方向に大きくなっている。これにより、外側ガイド部120は、前後方向に直交する断面において、内側ガイド部130よりも断面積が大きくなっている。
また、第2外側壁部122の下端は、第2内側壁部132の下端よりも下に設けられている。
アッパーレール200は、前後方向に延びる板状の本体部201と、本体部201の下端から左右方向外側へ延出する外側係合部202と、本体部201の下端から左右方向内側へ延出する内側係合部203とを有している。そして、外側係合部202と内側係合部203は、先端が上を向くように屈曲している。
具体的には、アッパーレール200は、前後方向に長い板金からなる外側壁部材210と内側壁部材220を溶接などによって一体にして形成された部材である。
外側壁部材210は、略J字状に形成され、本体部201を構成する外側本体部211の下端から外側係合部202が延出している。外側係合部202は、外側本体部211の下端から左右方向外側へ延びる第1外側延出部212と、第1外側延出部212の左右方向外側の端部からさらに左右方向外側へ向かうとともに上方へ向かうように延びる第2外側延出部213と、第2外側延出部213の上端から上方へ延びる第3外側延出部214と、第3外側延出部214の上端から左右方向内側へ向かうとともに上方へ向かうように延びる第4外側延出部215とを有している。また、外側本体部211は、上端に、左右方向内側へ屈曲する屈曲部216を有している。
内側壁部材220は、略J字状に形成され、本体部201を構成する内側本体部221の下端から内側係合部203が延出している。内側係合部203は、内側本体部221の下端から左右方向内側へ延びる第1内側延出部222と、第1内側延出部222の左右方向内側の端部から上方へ延びる第2内側延出部223とを有している。また、第2内側延出部223には、上下方向における中央部に、内側本体部221側へ向けて凹む第2溝224が形成されている。
内側壁部材220は、外側壁部材210よりも上下方向に小さくなっており、内側本体部221の上端は、外側本体部211の上下方向における略中央部に設けられている。そして、内側壁部材220は、内側本体部221が外側壁部材210の外側本体部211に固着されている。
アッパーレール200は、外側係合部202が外側ガイド部120に係合し、内側係合部203が内側ガイド部130に係合するように、ロアレール100に対して組み付けられている。
具体的には、第1外側壁部121は外側係合部202の左右方向外側に配置され、外側係合部202を左右方向外側から覆っている。また、第2外側壁部122は外側係合部202の先端と本体部201の間に配置されている。そして、第1内側壁部131は内側係合部203の左右方向内側に配置され、内側係合部203を左右方向内側から覆っている。また、第2内側壁部132は内側係合部203の先端と本体部201の間に配置されている。内側ガイド部130の第1溝130Aと内側係合部203の第2溝224は、互いに向かい合うように配置されている。
そして、アッパーレール200の本体部201と内側ガイド部130の第2内側壁部132との間隔は、本体部201と外側ガイド部120の第2外側壁部122との間隔よりも狭くなっている。また、第2外側壁部122の下端と外側係合部202の第1外側延出部212との上下方向における間隔は、第2内側壁部132の下端と内側係合部203の第1内側延出部222との上下方向における間隔よりも狭くなっている。
そして、図3に示すように、アッパーレール200の外側壁部材210には、シートベルトSBを固定するための固定部211Aと、Sバネ50を係止するための係止部211Bと、連結パイプ40やリクライニング機構RLが取り付けられる取付部211Cとが設けられている。
固定部211Aは、外側本体部211の後部に設けられた孔である。そして、シートベルトSBのシートベルトアンカーSB1に挿通されたボルトBがこの固定部211Aに挿通されることにより、シートベルトアンカーSB1がアッパーレール200の左右方向外側の面に固定されるようになっている(図2参照)。
転動体60は、ロアレール100およびアッパーレール200に対し、前後方向に離れた2箇所に設けられている。各転動体60は、外側転動体の一例としての第1ボール61および2つの第2ボール62と、内側転動体の一例としての第3ボール63とを有している。つまり、外側転動体の個数は、内側転動体の個数よりも多い。そして、第1ボール61および第2ボール62は、リテーナー70に互いに間隔をあけた状態で保持されている。
図2に示すように、第1ボール61と第2ボール62は、外側ガイド部120と外側係合部202の間で転がるボールである。なお、図2においては、図を見やすくするため、リテーナー70を省略している。
第1ボール61は、第1外側転動体の一例であり、外側ガイド部120の下部に配置されている。この第1ボール61は、ロアレール100のベース部110と第1外側壁部121の隅と、アッパーレール200の第2外側延出部213とに挟まれており、この間で転がるようになっている。
第2ボール62は、第1ボール61よりも小さいボールであり、第2外側転動体の一例である。2つの第2ボール62は、第1ボール61の上で、前後に離れて配置されている。各第2ボール62は、ロアレール100の第1外側壁部121と外側連結部123の隅と、アッパーレール200の第4外側延出部215とに挟まれており、この間で転がるようになっている。
第3ボール63は、内側ガイド部130と内側係合部203の間で転がるボールである。具体的には、第3ボール63は、ロアレール100の第1溝130Aとアッパーレール200の第2溝224とに入り込んでおり、この間で転がるようになっている。
以上のように構成された車両用シートの作用および効果について説明する。
車両用シートに設けられた図示しないレバーを操作し、着座部(クッションフレームF1)を前後に移動させると、アッパーレール200がロアレール100に対してスライド移動する。
アッパーレール200がロアレール100に対してスライド移動するときには、アッパーレール200の外側係合部202が、ロアレール100の第1外側壁部121と第2外側壁部122の間を前後に移動し、アッパーレール200の内側係合部203がロアレール100の第1内側壁部131と第2内側壁部132の間を前後に移動する。このとき、ロアレール100とアッパーレール200の間には、この間で転がる転動体60が設けられているので、アッパーレール200はロアレール100に対して滑らかにスライドすることができる。
また、クッションフレームF1のサイドフレーム20を構成するアッパーレール200の上端に、屈曲部216を設けたので、クッションフレームF1の上縁の剛性が高く、乗員を安定して支持することができる。また、アッパーレール200の前部に載せられるパンフレーム30が載る部分の幅が広くなるので、パンフレーム30を安定して支持することができる。
また、屈曲部216は、アッパーレール200の上端から左右方向内側へ屈曲しているので、左右方向外側へ屈曲する場合に比べて、アッパーレール200やクッションフレームF1の大型化を抑制することができる。
そして、アッパーレール200(外側壁部材210)には、左右方向外側の面にシートベルトSBが固定されているので、車両の衝突時など、シートベルトSBによってアッパーレール200が左右方向内側へ引っ張られることがある。このとき、アッパーレール200の本体部201より左右方向外側に設けられている外側係合部202が上方かつ左右方向内側へ引っ張られるため、これに各ボール61,62,63を介して係合するロアレール100の外側ガイド部120に大きな荷重がかかる。
本実施形態では、外側ガイド部120が、内側ガイド部130よりも上下方向に大きくなっており、前後方向に直交する断面において、内側ガイド部130よりも断面積が大きくなっているので、内側ガイド部130に比べて、外側ガイド部120の剛性が高くなっている。これにより、外側ガイド部120に大きな荷重がかかっても、ロアレール100の変形を抑制することができる。
そして、外側ガイド部120と外側係合部202との間に配置される第1ボール61および第2ボール62を合わせた個数が、内側ガイド部130と内側係合部203との間に配置される第3ボール63の個数よりも多いため、多く設けられた第1ボール61および第2ボール62により、シートベルトSBからアッパーレール200にかかる力をロアレール100に伝え、ロアレール100がこれを受け止めることができる。これにより、ロアレール100およびアッパーレール200の変形を低減することができる。
なお、本実施形態のように、外側ガイド部120と外側係合部202の間に設けたボール61,62の個数が多い場合であっても、外側ガイド部120の上部に配置される第2ボール62が第1ボール61よりも小さいので、外側ガイド部120の左右方向および上下方向の大きさを抑えることができる。
そして、アッパーレール200の本体部201と内側ガイド部130の第2内側壁部132の間隔が狭くなっているので、シートベルトSBに引っ張られてアッパーレール200が左右方向内側へ倒れようとしたときに、本体部201が第2内側壁部132にあたりやすい。これにより、アッパーレール200の左右方向内側への倒れを低減することができる。
また、外側ガイド部120の第2外側壁部122の下端と外側係合部202の第1外側延出部212の上下方向のおける間隔が狭くなっているので、シートベルトSBに引っ張られてアッパーレール200の外側係合部202が上方かつ左右方向内側へ移動しようとしたときに、外側係合部202が第2外側壁部122の下端にあたりやすい。これにより、アッパーレール200の左右方向内側への倒れをより低減することができる。
そして、シートベルトSBが固定されるアッパーレール200の外側壁部材210は、上部が平面視で枠状に形成されたクッションフレームF1を構成しており、剛性が高いので、シートベルトSBに引っ張られたときにアッパーレール200が変形するのを抑制することができる。
また、外側壁部材210の左右方向内側に内側壁部材220が設けられているので、外側壁部材210は、この内側壁部材220で補強されるため、剛性が向上する。これにより、アッパーレール200の変形をより抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。なお、以下の説明において、前記実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明は省略する。また、以下の変形例においても、前記実施形態と同様に、左側のアッパーレールおよびロアレールのみを図示し、右側のアッパーレールおよびロアレールの図示は省略する。
前記実施形態では、外側壁部材210の上端には、左右方向内側へ屈曲する屈曲部216が設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図4に示すように、外側壁部材210の上端には、左右方向外側へ屈曲する屈曲部217が設けられていてもよい。
このように外側壁部材210の上端部と下端部が同じ方向へ屈曲していることで、外側壁部材210の成形が容易になる。また、外側壁部材210の剛性が向上する。
そして、前記実施形態では、外側壁部材210にシートベルトSBのシートベルトアンカーSB1が固定されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に示すように、内側壁部材220AにシートベルトアンカーSB1が固定されていてもよい。
具体的には、内側壁部材220Aの内側本体部221は、外側壁部材210Aの外側本体部211よりも上下方向に長く、上部がクッションフレームF1のサイドフレームを構成している。そして、内側本体部221の左右方向外側の面には、シートベルトアンカーSB1やバックルが固定されている。また、内側本体部221の上端には、左右方向内側へ屈曲した屈曲部225が設けられている。
このようにアッパーレール200が構成されていても、前記実施形態と同様に、シートベルトSBによってアッパーレール200が左右方向内側へ引っ張られるが、外側ガイド部120の剛性が高いので、ロアレール100の変形を抑制することができる。
前記実施形態では、アッパーレール200には、シートベルトSBを固定するための固定部211Aが設けられており、一例として、左側のアッパーレール200の固定部211Aに、シートベルトSBのシートベルトアンカーSB1が固定される構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、右側のアッパーレール200の固定部211Aには、シートベルトSBのタングを係留するためのバックルが固定されていてもよい。
前記実施形態では、アッパーレール200の外側壁部材210がクッションフレームF1のサイドフレーム20を構成していたが、本発明はこれに限定されず、例えば、サイドフレームは、アッパーレール200と別部材として設けられており、アッパーレール200に固定されていてもよい。この場合、シートベルトSBは、アッパーレール200に固定されている。
20 サイドフレーム
30 パンフレーム
40 連結パイプ
61 第1ボール
62 第2ボール
63 第3ボール
100 ロアレール
110 ベース部
120 外側ガイド部
121 第1外側壁部
122 第2外側壁部
130 内側ガイド部
131 第1内側壁部
132 第2内側壁部
200 アッパーレール
201 本体部
202 外側係合部
203 内側係合部
210 外側壁部材
211A 固定部
220 内側壁部材
F1 クッションフレーム
SB シートベルト

Claims (9)

  1. 前後方向に延び、乗物の床に固定された左右のロアレールと、
    前記ロアレールに係合し、前記ロアレールに対してスライド移動可能な左右のアッパーレールと、
    前記アッパーレールと一体にスライド移動可能に構成されたクッションフレームと、を備えた乗物用シートであって、
    前記アッパーレールは、左右方向外側の面にシートベルトを固定するための固定部が設けられた本体部と、前記本体部の下端から左右方向外側へ延出する外側係合部と、前記本体部の下端から左右方向内側へ延出する内側係合部とを有し、
    前記ロアレールは、前記アッパーレールの下に配置されるベース部と、前記ベース部の左右方向外側の端部から延出し、前記外側係合部を左右方向外側から覆う外側ガイド部と、前記ベース部の左右方向内側の端部から延出し、前記内側係合部を左右方向内側から覆う内側ガイド部とを有し、
    前記外側ガイド部は、前後方向に直交する断面において、前記内側ガイド部よりも断面積が大きく、
    前記外側ガイド部と前記外側係合部の間で転がる外側転動体と、前記内側ガイド部と前記内側係合部の間で転がる内側転動体と、を備え、
    前記外側転動体の個数は、前記内側転動体の個数よりも多いことを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記外側転動体は、前記外側ガイド部の下部に配置される第1外側転動体と、前記第1外側転動体よりも上に配置される第2外側転動体とを有し、
    前記第2外側転動体は、前記第1外側転動体よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
  3. 前記外側転動体は、前記外側ガイド部の下部に配置される第1外側転動体と、前記第1外側転動体よりも上に配置される第2外側転動体とを有し、
    前記内側転動体は、高さ方向において、前記第1外側転動体と前記第2外側転動体との間に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第2外側転動体は、左右方向から見て、前記内側ガイド部の上端と重なることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記外側係合部と前記内側係合部は、それぞれ先端が上を向くように屈曲しており、
    前記外側ガイド部は、前記外側係合部の左右方向外側に配置される第1外側壁部と、前記外側係合部の先端と前記本体部の間に配置され、上端が前記第1外側壁部の上端と連結された第2外側壁部とを有し、
    前記内側ガイド部は、前記内側係合部の左右方向内側に配置される第1内側壁部と、前記内側係合部の先端と前記本体部の間に配置され、上端が前記第1内側壁部の上端と連結された第2内側壁部とを有し、
    前記本体部と前記第2内側壁部の間隔は、前記本体部と前記第2外側壁部との間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  6. 前記第1内側壁部には、前記第2内側壁部とは反対側に向けて凹む第1溝が設けられ、
    前記内側係合部には、前記第1溝と反対側に向けて凹む第2溝が設けられ、
    前記内側転動体は、前記第1溝と前記第2溝とに入り込んでいることを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記本体部は、外側壁部材と、前記外側壁部材の左右方向内側に固着された内側壁部材とを有し、
    前記左右のアッパーレールを構成する各前記外側壁部材を連結する連結部材をさらに備え、
    前記外側壁部材は、前記クッションフレームのうち、左右のサイドフレームを構成していることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記外側壁部材は、上端部が左右方向内側へ屈曲していることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
  9. 前記外側壁部材は、上端部が左右方向外側へ屈曲していることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
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