JP6203114B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路に関し、特に絶縁機能を有する半導体集積回路に関する。
特に、絶縁されたAD変換器(以下、ADCともいう)は、複数の電源間(高電圧側と低電圧側など)を介しての電圧検出に良く用いられている。また、絶縁されたADCは、制御基板やパワーモジュールなどにおいては、電流の検出(シャント抵抗方式など)や温度の検出部にも用いられている。
たとえば、特許文献1(特開2006−279063号公報)には、AD変換入力を絶縁バリヤ(キャパシタ)を通じて行う例が記載されている。入力回路が、アナログの入力信号をAD変換し、さらに、伝送波形に同一レベルが続かないように例えばマンチェスタ符号などのような符号変換を施してから絶縁バリヤ(キャパシタ)を駆動する。出力回路では、これを検出して、逆符号変換してからデジタル信号を出力する。
特開2006−279063号公報
しかしながら、特許文献1(特開2006−279063号公報)に記載の回路では、入力信号が高電圧の場合に、AD変換器を含む入力回路の全体が高電圧で動作することなり、高電圧側の電源のノイズやスイッチングノイズにさらされるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、電気的に絶縁し、ノイズの影響を低減できる半導体集積回路を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の半導体集積回路は、第1のスイッチトキャパシタ積分器を備える。第1のスイッチトキャパシタ積分器は、差動入力信号を受け、第1の一対のサンプリング用キャパシタを含む第1の入力用スイッチトキャパシタ回路と、第1の一対のフィードバック用キャパシタを含む第2の入力用スイッチトキャパシタ回路と、第1の一対のサンプリング用キャパシタの電荷、および第1の一対のフィードバック用キャパシタの電荷の転送を受ける一対の第1の一対の積分用キャパシタと、第1の一対の積分用キャパシタのそれぞれの一端に接続される差動入力端子と、第1の一対の積分用キャパシタのそれぞれの他端に接続される差動出力端子とを有する第1の全差動増幅器と、第2の入力用スイッチトキャパシタ回路へ差動信号を出力する1ビットの第1のDAコンバータとを含む。半導体集積回路は、さらに、第1の全差動増幅器の差動出力端子に接続されるコンパレータと、コンパレータの出力をラッチして、第1のDAコンバータへ出力するラッチ回路とを備える。第1の入力用スイッチトキャパシタ回路は、第1の期間において、差動入力信号を構成する正極信号を第1の一対のサンプリング用キャパシタの一方に接続するとともに、差動入力信号を構成する負極信号を第1の一対のサンプリング用キャパシタの他方に接続し、第2の期間において、負極信号を第1の一対のサンプリング用キャパシタの一方に接続するとともに、正極信号を第1の一対のサンプリング用キャパシタの他方に接続する。第1の一対のサンプリング用キャパシタは、絶縁キャパシタで構成される。差動入力信号の一方は、コモンモード電圧と信号電圧の和の大きさの信号であり、差動入力信号の他方は、コモンモード電圧と信号電圧の差の信号である。コンパレータは、パルス密度変調信号を出力する。半導体集積回路は、さらに、第1の一対の積分用キャパシタと並列に接続される一対のリセット用CMOSスイッチと、コンパレータの出力信号が、連続したハイレベル状態または連続したロウレベル状態の場合に、一対のリセット用CMOSスイッチをオン状態にするオーバーフロー監視回路と、外部クロックを受ける遅延回路と、外部クロックを受けるアイソレータと、アイソレータの出力に接続された第1のノンオーバーラップクロック生成回路と、遅延回路に接続された第2のノンオーバーラップクロック生成回路とをさらに備える。第1の入力用スイッチトキャパシタ回路の動作と第2の入力用スイッチトキャパシタ回路の動作が絶縁を取りつつ同期し、かつ一連の動作により、信号電圧が絶縁されたパルス密度変調信号に変換される。
この構成によって、第1の一対のサンプリング用キャパシタは、差動入力信号の差分を積分用キャパシタに転送することによって、サンプリング用キャパシタよりも後段の回路は、電気的に絶縁され、低電圧で動作するようにできる。
本発明によれば、電気的に絶縁しつつ信号を伝送し、かつノイズの影響を低減できる。
実施の形態1に係る半導体集積回路の構成を表わす図である。 絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nの配置を説明するための図である。 クロックSH1、SH2、SL1、SL2と、制御信号SL3のタイミング図である。 実施の形態2の半導体集積回路の構成を表わす図である。 第2のスイッチトキャパシタ積分器の構成を表わす図である。 実施の形態3の半導体集積回路の構成を表わす図である。 実施の形態4の半導体集積回路の構成を表わす図である。 第3のスイッチトキャパシタ積分器の構成を表わす図である。 実施の形態5の半導体集積回路の構成を表わす図である。 実施の形態6の半導体集積回路の構成を表わす図である。 実施の形態7の半導体集積回路の構成を表わす図である。 実施の形態8の半導体集積回路の構成を表わす図である。 図12に示す逐次比較型ADCに入力される正極信号VIPと負極信号VINの差のアナログ/デジタル変換動作を示すフローチャートである。 図12に示す逐次比較型ADCの変換時の(VP−VN)の変化シーケンスの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る半導体集積回路の構成を表わす図である。
この半導体集積回路は、絶縁ΔΣモジュレータの機能を有するものであり、第1のスイッチトキャパシタ積分器20と、コンパレータCP1と、オーバーフロー監視回路6と、DFF7とを備える。
第1のスイッチトキャパシタ積分器20は、入力用スイッチトキャパシタ回路11と、入力用スイッチトキャパシタ回路10と、スイッチ部12と、全差動増幅器A1と、一対の積分用キャパシタCL1P,CL1Nと、一対のリセット用CMOSスイッチS7P,S7Nと、DAC(Digital to Analog Converter)1とを備える。
入力用スイッチトキャパシタ回路11には、差動入力信号VIN,VINが入力される。正極信号VIPの大きさをVIP、負極信号VINの大きさをVINとしたときに、以下の式で示されるように、正極信号VIPは、コモンモード電圧成分VCと信号電圧VSIGとの和で表わされ、負極信号VINは、コモンモード電圧成分VCと信号電圧VSIGとの差で表わされる。
VIP=VC+VSIG…(1)
VIN=VC−VSIG…(2)
正極信号VIPおよび負極信号VINは、コモンモード電圧成分VCを有するため、高電圧となる。
入力用スイッチトキャパシタ回路11は、一対のCMOSスイッチS1P,S1Nと、一対のCMOSスイッチS2P,S2Nと、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nと、ダイオードD1P,D1N,D2P,D2Nとを備える。
一対のCMOSスイッチS1P,S1Nは、差動入力信号VIP,VINを受け、一対のサンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nに接続される。一対のCMOSスイッチS1P,S1Nは、クロックSH1を受ける第1動作型であり、クロックSH1がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチS2P,S2Nは、差動入力信号VIP,VINを受け、一対のサンプリング用キャパシタCS1N,CS1Pに接続される。一対のCMOSスイッチS2P,S2Nは、クロックSH2を受ける第2動作型であり、クロックSH2がハイレベルになるとオンになる。
CMOSスイッチS1Pは、オンになると、正極信号VIPを絶縁サンプリング用キャパシタCS1Pに与える。CMOSスイッチS1Nは、オンになると、負極信号VINを絶縁サンプリング用キャパシタCS1Nに与える。
CMOSスイッチS2Pは、オンになると、正極信号VIPを絶縁サンプリング用キャパシタCS1Nに与える。CMOSスイッチS2Nは、オンになると、負極信号VINを絶縁サンプリング用キャパシタCS1Pに与える。
絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nは、入力側(高電圧側)と出力側(低電圧側)との間のガルバニック絶縁を確保する機能と、差動入力信号VIP,VINを構成するコモンモード電圧成分を除去する機能とを有する。
ダイオードD1Pは、CMOSスイッチS1PおよびCMOSスイッチS2Pの入力側に設けられ、保護端子として機能する。ダイオードD1Nは、CMOSスイッチS1NおよびCMOSスイッチS2Nの入力側に設けられ、保護端子として機能する。
ダイオードD2Pは、CMOSスイッチS1PおよびCMOSスイッチS2Nの出力側に設けられ、保護端子として機能する。ダイオードD2Nは、CMOSスイッチS1NおよびCMOSスイッチS2Pの出力側に設けられ、保護端子として機能する。
入力用スイッチトキャパシタ回路10は、一対のフィードバック用キャパシタCF1P,CF1Nと、一対のCMOSスイッチS5P,S5Nと、一対のCMOSスイッチS6P,S6Nとを備える。
一対のCMOSスイッチS5P,S5Nは、一対のフィードバック用キャパシタCF1P,CF1NとDAC1との間に設けられる。一対のCMOSスイッチS5P,S5Nは、クロックSL1を受ける第1動作型であり、クロックSL1がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチS6P,S6Nは、一対のCMOSスイッチS5P,S5Nと一対のフィードバック用キャパシタCF1P,CF1Nとの接続ノードと、リファレンス電圧端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチS6P,S6Nは、クロックSL2を受ける第2動作型であり、クロックSL2がハイベルになるとオンになる。
スイッチ部12は、一対のCMOSスイッチS3P,S3Nと、一対のCMOSスイッチS4P,S4Nとを備える。
一対のCMOSスイッチS4P,S4Nは、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nと一対のフィードバック用キャパシタCF1P,CF1Nとの接続ノードND1,ND2と、全差動増幅器A1の差動入力端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチS4P,S4Nは、クロックSL2を受ける第2動作型であり、クロックSL2がハイベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチS3P,S3Nは、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nと一対のフィードバック用キャパシタCF1P,CF1Nとの接続ノードND1,ND2と、リファレンス電圧端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチS3P,S3Nは、クロックSL1を受ける第1動作型であり、クロックSL1がハイベルになるとオンになる。
全差動増幅器A1の負極の入力端子は、CMOSスイッチS4Pを介して、接続ノードND1と接続される。全差動増幅器A1の正極の入力端子は、CMOSスイッチS4Nを介して、接続ノードND2と接続される。
全差動増幅器A1の負極の出力端子は、コンパレータCP1の負極の入力端子と接続される。全差動増幅器A1の正極の出力端子は、コンパレータCP1の正極の入力端子と接続される。
一対の積分用キャパシタCL1P,CL1Nは、全差動増幅器A1の差動入力端子と、全差動増幅器A1の差動出力端子との間に設けられる。一対の積分用キャパシタCL1P,CL1Nは、一対のサンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nの電荷、一対のフィードバック用キャパシタCF1P,CF1Nの電荷の転送を受ける。
一対のリセット用CMOSスイッチS7P,S7Nは、一対の積分用キャパシタCL1P,CL1Nと並列に接続される。一対のリセット用CMOSスイッチS7P,S7Nは、制御信号SL3がハイレベルになるとオンになる。
コンパレータCP1の負極の入力端子は、全差動増幅器A1の負極の出力端子に接続される。コンパレータCP1の正極の入力端子は、全差動増幅器A1の正極の出力端子に接続される。コンパレータCP1は、正極の入力端子に入力される信号の大きさと、負極の入力端子に入力される信号の大きさを比較して、比較結果を出力する。コンパレータCP1は、パルス密度変調信号PDMを出力する。
オーバーフロー監視回路6は、コンパレータCP1から出力されるパルス密度変調信号PDMが連続した“ハイレベル”状態または“ロウレベル”状態となると、一対のリセット用CMOSスイッチS7P,S7Nをオン状態にするために、制御信号SL3をハイレベルにする。これによって、一対の積分用キャパシタCL1P,CL1Nの電荷蓄積量が0にリセットされる。
DFF(D型フリップフロップ)7は、クロックSL2の立ち上りで、コンパレータCP1の出力信号PDMを保持する。
1ビットのDAC1は、DFF7の出力を受けて、入力用スイッチトキャパシタ回路10へ差動信号を出力する。DAC1は、DFF7の出力がハイレベルなら、CMOSスイッチS5Pへハイレベルを出力し、CMOSスイッチS5Nへロウレベルを出力する。DAC1は、DFF7の出力がロウレベルなら、CMOSスイッチS5Pにロウレベルを出力し、CMOSスイッチS5Nにハイレベルを出力する。
さらに、この半導体集積回路は、アイソレータ3と、遅延回路4と、ノンオーバーラップクロック生成回路2,5とを備える。
遅延回路4は、外部クロックCLKを受ける。遅延回路4による遅延量は、アイソレータ3による信号伝送の時間と同等になるように調整される。
ノンオーバーラップクロック生成回路5は、遅延回路4からの遅延された外部クロックCLKに基づいて、互いにオーパーラップしないクロックSL1およびクロックSL2を出力する。これによって、CMOSスイッチS3P,S3N,S5P,S5Nの組と、CMOSスイッチS4P,S4N,S6P,S6Nの組とが交互にオンとなる。
アイソレータ3は、外部クロックCLKを受けて、ノンオーバーラップクロック生成回路2へ出力する。アイソレータ3は、磁気型または容量型のガルバニックアイソレータである。
ノンオーバーラップクロック生成回路2は、アイソレータ3を介して受けた外部クロックCLKに基づいて、互いにオーパーラップしないクロックSH1およびクロックSH2を出力する。これによって、CMOSスイッチS1P,S1Nと、CMOSスイッチS2P,S2Nが交互にオンとなる。
ノンオーバーラップクロック生成回路5から出力されるクロックSL1と、ノンオーバーラップクロック生成回路2から出力されるクロックSH1とが同期する。ノンオーバーラップクロック生成回路5から出力されるクロックSL2と、ノンオーバーラップクロック生成回路2から出力されるクロックSH2とが同期する。
(チップ構成)
上述の半導体集積回路は、スイッチ用の集積回路のチップと、ΔΣ変調器本体のチップから構成される。スイッチ用の集積回路のチップには、CMOSスイッチS1P,S1N,S2P,S2Nと、ダイオードD1P,D1N,D2P,D2N、ノンオーバーラップクロック生成回路2と、アイソレータ3が実装され、ΔΣ変調器本体のチップには、残りの素子が実装される。
(配置)
絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nは、図2に示すように、キャパシタアレイ200を用いて形成されている。キャパシタアレイ200は、複数行複数列に配置された複数の単位キャパシタを含む。単位キャパシタは、基板表面の所定の領域に、下部電極、絶縁層、および上部電極を順次積層したものである。複数の単位キャパシタは、同じ容量値を持つように形成されている。
たとえば、絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nの各々は4つの単位キャパシタの並列接続体で構成される。
複数の単位キャパシタは同じ容量値を持つように形成されているが、実際には、複数の単位キャパシタの容量値は同一にはならず、ばらつく。たとえば絶縁層の膜厚の傾斜により、複数の単位キャパシタの膜厚が一定の傾向を持ってばらついている場合は、図2に示すようにコモンセントロイド配置を行なうことにより、単位キャパシタの製造ばらつきの影響を低減できる。コモンセントロイド配置では、キャパシタCS1P,CS1Nの各々を構成する偶数個の単位キャパシタの重心位置は、キャパシタアレイ200の中心点Oに一致している。
(動作)
図3は、クロックSH1、SH2、SL1、SL2と、制御信号SL3のタイミング図である。
まず、制御信号SL3をハイレベルに設定される。これによって、一対の積分用キャパシタCL1P,CL1Nの電荷蓄積量が0にリセットされる。
その後、制御信号SL3がロウレベルに設定され、クロックSH1とクロックSL1がともにハイレベルになり、クロックSH2とクロックSL2がともにロウレベルとなると、第1のCMOSスイッチS1P,S1Nと、第3のCMOSスイッチS3P,S3Nとがオン状態となり、第2のCMOSスイッチS2P,S2Nと、第4のCMOSスイッチS4P,S4Nとがオフ状態となる。
これによって、絶縁サンプリング用キャパシタCS1Pには、(VIP−VREF)×cs1pの電荷が蓄積される。絶縁サンプリング用キャパシタCS1Nには、(VIN−VREF)×cs1nの電荷が蓄積される。ただし、cs1pは、キャパシタCS1Pの容量値であり、cs1nは、キャパシタCS1Nの容量値である。本実施の形態では、cs1p=cs1nとするが、これに限定するものではない。
次に、クロックSH1とクロックSL1がともにロウレベルになり、クロックSH2とクロックSL2がともにハイレベルとなると、第2のCMOSスイッチS2P,S2Nと、第4のCMOSスイッチS4P,S4Nとがオン状態となり、第1のCMOSスイッチS1P,S1Nと、第3のCMOSスイッチS3P,S3Nとがオフ状態となる。これにより、絶縁サンプリング用キャパシタCS1Pから積分用キャパシタCL1Pに(VIP−VIN)×cs1pの電荷が転送される。また、絶縁サンプリング用キャパシタCS1Nから積分用キャパシタCL1Nに(VIP−VIN)×cs1nの電荷が転送される。
また、入力用スイッチトキャパシタ回路10では、クロックSL1がハイレベルになり、クロックSL2がロウレベルとなると、第6のCMOSスイッチS6P,S6Nがオフ状態となり、第5のCMOSスイッチS5P,S5Nがオン状態となる。クロックSL1がロウレベルになり、クロックSL2がハイレベルとなると、第6のCMOSスイッチS6P,S6Nがオン状態となり、第5のCMOSスイッチS5P,S5Nがオフ状態となる。
全差動増幅器A1の正極の出力端子がHレベル、全差動増幅器A1の負極の出力端子がロウレベルの場合に、コンパレータCP1の出力はロウレベル、DFF7の出力がロウレベル、DAC1からCMOSスイッチS5Pへの出力がロウレベル、DAC1からCMOSスイッチS5Nへの出力がハイレベルとなる。その結果、全差動増幅器A1の差動入力端子に、フィードバックキャパシタCF2P,CF2Nに蓄積された負に換算される電荷が加えられ、減算が行なわれる。
本実施の形態では、絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nによって、入力側(高電圧側)と出力側(低電圧側)との間のガルバニック絶縁が確保され、差動入力信号VIP,VINを構成するコモンモード電圧成分が除去される。これによって、入力用スイッチトキャパシタ回路11に含まれるCMOSスイッチは、高電圧側に配置されて、高電圧で動作し、スイッチ部12に含まれるCMOSスイッチと、入力用スイッチトキャパシタ回路10に含まれるCMOSスイッチが、低電圧側に配置されて、低電圧で動作する。低電圧側に配置されたCMOSスイッチには、絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nによって高電圧成分が見えない。
なお、コンパレータCP1の出力にデジタルフィルタを接続することによって、絶縁ΔΣADCを構成することができる。このような一連の動作を実行することで、高電圧側と低電圧側の2つの電源間をまたがって、ノイズシェイピング動作が実施される。 さらに、従来の絶縁ΔΣADCでは、アナログ回路部分は高電圧側にあり、電源ノイズやコモンモードノイズにさらされていた。しかし、本実施の形態の構成によれば、アナログ回路の大部分を低電圧で動作させることができ、これらのノイズの影響を低減できる。
[実施の形態2]
図4は、実施の形態2の半導体集積回路の構成を表わす図である。
図4に示す実施の形態2に係る半導体集積回路が、図1に示す実施の形態1に係る半導体集積回路と相違する点は以下である。
実施の形態2の半導体集積回路は、第1のスイッチトキャパシタ積分器20とコンパレータCP1の間に、第2のスイッチトキャパシタ積分器21を含み、コンパレータCP1の出力がデジタルフィルタ22に接続される。
図5は、第2のスイッチトキャパシタ積分器21の構成を表わす図である。
第2のスイッチトキャパシタ積分器21は、スイッチトキャパシタ回路78と、スイッチトキャパシタ回路76と、スイッチ部79と、全差動増幅器A2と、一対の積分用キャパシタCL2P,CL2Pと、一対のリセット用スイッチS14P,S14Nと、1ビットのDAC77とを備える。
スイッチトキャパシタ回路78は、第1のスイッチトキャパシタ積分器20の全差動増幅器A1の差動出力端子と接続される。スイッチトキャパシタ回路78は、一対のサンプリング用キャパシタCS2P,CS2Nと、一対のCMOSスイッチS8P,S8Nと、一対のCMOSスイッチS9P,S9Nとを備える。
一対のCMOSスイッチS8P,S8Nは、全差動増幅器A1の差動出力信号を受け、一対のサンプリング用キャパシタCS2P,CS2Nに接続される。一対のCMOSスイッチS8P,S8Nは、クロックSL1を受ける第1動作型であり、クロックSL1がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチS9P,S9Nは、一対のサンプリング用キャパシタCS2P,CS2Nと一対のCMOSスイッチS8P,S8Nとの接続ノードに接続される。一対のCMOSスイッチS9P,S9Nは、クロックSL2を受ける第2動作型であり、クロックSL2がハイレベルになるとオンになる。
スイッチトキャパシタ回路76は、DAC77の差動出力端子と接続される。スイッチトキャパシタ回路76は、一対のフィードバック用キャパシタCF3P,CF3Nと、一対のCMOSスイッチS12P,S12Nと、一対のCMOSスイッチS13P,S13Nとを備える。
一対のCMOSスイッチS12P,S12Nは、DAC77の差動出力信号を受け、一対のフィードバック用キャパシタCF3P,CF3Nに接続される。一対のCMOSスイッチS12P,S12Nは、クロックSL1を受ける第1動作型であり、クロックSL1がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチS13P,S13Nは、一対のフィードバック用キャパシタCF3P,CF3Nと一対のCMOSスイッチS8P,S8Nとの接続ノードに接続される。一対のCMOSスイッチS13P,S13Nは、クロックSL2を受ける第2動作型であり、クロックSL2がハイレベルになるとオンになる。
スイッチ部12は、一対のCMOSスイッチS10P,S10Nと、一対のCMOSスイッチS11P,S11Nとを備える。
一対のCMOSスイッチS11P,S11Nは、一対のサンプリング用キャパシタCS2P,CS2Nと一対のフィードバック用キャパシタCF3P,CF3Nとの接続ノードND3,ND4と、全差動増幅器A2の差動入力端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチS11P,S11Nは、クロックSL2を受ける第2動作型であり、クロックSL2がハイベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチS10P,S10Nは、一対のサンプリング用キャパシタCS2P,CS2Nと一対のフィードバック用キャパシタCF3P,CF3Nとの接続ノードND3,ND4と、リファレンス電圧端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチS10P,S10Nは、クロックSL1を受ける第1動作型であり、クロックSL1がハイベルになるとオンになる。
全差動増幅器A2の負極の入力端子は、CMOSスイッチS11Pを介して、接続ノードND3と接続される。全差動増幅器A2の正極の入力端子は、CMOSスイッチS11Nを介して、接続ノードND4と接続される。
全差動増幅器A2の負極の出力端子は、コンパレータCP1の負極の入力端子と接続される。全差動増幅器A2の正極の出力端子は、コンパレータCP1の正極の入力端子と接続される。
一対の積分用キャパシタCL2P,CL2Nは、全差動増幅器A2の差動入力端子と、全差動増幅器A2の差動出力端子との間に設けられる。一対の積分用キャパシタCL2P,CL2Nは、一対のサンプリング用キャパシタCS2P,CS2Nの電荷、一対のフィードバック用キャパシタCF3P,CF3Nの電荷の転送を受ける。
一対のリセット用CMOSスイッチS14P,S14Nは、一対の積分用キャパシタCL2P,CL2Nと並列に接続される。一対のリセット用CMOSスイッチS14P,S14Nは、制御信号SL3がハイレベルになるとオンになる。
DAC77は、DAC1と同様に、DFF7の出力を受けて、入力用スイッチトキャパシタ回路10へ差動信号を出力する。
本実施の形態の構成によれば、第1のスイッチトキャパシタ積分器20とコンパレータCP1の間に、第2のスイッチトキャパシタ積分器21を設けることによって、実施の形態1による絶縁ΔΣADCよりも、ノイズシェイピングの能力が向上し、低域の雑音を高域に移動する能力が強化される。さらに、第2のスイッチトキャパシタ積分器21を1段を追加する毎にノイズシェイパの次数が1上がるため、第2のスイッチトキャパシタ積分器を複数段設けることによって、さらに高精度な絶縁ΔΣADCを実現することができる。
[実施の形態3]
図6は、実施の形態3の半導体集積回路の構成を表わす図である。
図6に示す実施の形態3に係る半導体集積回路が、図1に示す実施の形態1に係る半導体集積回路と相違する点は以下である。
実施の形態3の半導体集積回路は、入力用スイッチキャパシタ回路24をさらに備え、第1のスイッチトキャパシタ積分器20とコンパレータCP1の間に、加算回路23をさらに備える点である。
入力用スイッチキャパシタ回路24は、一対のCMOSスイッチS1FP,S1FNと、一対のCMOSスイッチS2FP,S2FNと、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS4P,CS4Nと、ダイオードD3P,D3Nとを備える。
一対のCMOSスイッチS1FP,S1FNは、差動入力信号VIP,VINを受け、一対のサンプリング用キャパシタCS2P,CS2Nに接続される。一対のCMOSスイッチS1FP,S1FNは、クロックSH1を受ける第1動作型であり、クロックSH1がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチS2FP,S2FNは、差動入力信号VIP,VINを受け、一対のサンプリング用キャパシタCS2N,CS2Pに接続される。一対のCMOSスイッチS2FP,S2FNは、クロックSH2を受ける第2動作型であり、クロックSH2がハイレベルになるとオンになる。
CMOSスイッチS1FPは、オンになると、正極信号VIPを絶縁サンプリング用キャパシタCS4Pに与える。CMOSスイッチS1FNは、オンになると、負極信号VINを絶縁サンプリング用キャパシタCS4Nに与える。
CMOSスイッチS2FPは、オンになると、正極信号VIPを絶縁サンプリング用キャパシタCS4Nに与える。CMOSスイッチS2FNは、オンになると、負極信号VINを絶縁サンプリング用キャパシタCS4Pに与える。
ダイオードD3Pは、CMOSスイッチS1FPおよびCMOSスイッチS2FNの出力側に設けられ、保護端子として機能する。ダイオードD3Nは、CMOSスイッチS1FNおよびCMOSスイッチS2FPの出力側に設けられ、保護端子として機能する。
加算回路23は、一対のCMOSスイッチSS1P,SS1Nと、一対のCMOSスイッチSS2P,SS2Nと、加算用キャパシタCS3P,CS3Nと、一対のCMOSスイッチSS5P,SS5Nと、一対のCMOSスイッチSS6P,SS6Nとを備える。
一対のCMOSスイッチSS1P,SS1Nは、第1のスイッチトキャパシタ積分器20の全差動増幅器A1の差動出力端子と、一対の加算用キャパシタCS3P,CS3Nとの間に設けられる。一対のCMOSスイッチSS1P,SS1Nは、クロックSL1を受ける第1動作型であり、クロックSL1がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチSS2P,SS2Nは、一対のCMOSスイッチSS1P,SS1Nと一対の加算用キャパシタCS3P,CS3Nとの接続ノードとリファレンス電圧端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチSS2P,SS2Nは、クロックSL2を受ける第2動作型であり、クロックSL2がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチSS6P,SS6Nは、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS4P,CS4Nと一対のキャパシタCS3P,CS3Nとの接続ノードND5,ND6と、コンパレータCP1の入力端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチSS6P,SS6Nは、クロックSL1を受ける第1動作型であり、クロックSL1がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチSS5P,SS5Nは、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS4P,CS4Nと一対の加算用キャパシタCS3P,CS3Nとの接続ノードND5,ND6と、リファレンス電圧端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチSS5P,SS5Nは、クロックSL2を受ける第1動作型であり、クロックSL2がハイレベルになるとオンになる。
(動作)
クロックSH1とクロックSL1がともにハイレベルになり、クロックSH2とクロックSL2がともにロウレベルとなると、CMOSスイッチS1FP,S1FNと、CMOSスイッチSS5P,SS5Nと、CMOSスイッチSS2P,SS2Nとがオン状態となり、CMOSスイッチS2FP,S2FNと、CMOSスイッチSS6P,SS6Nと、CMOSスイッチSS1P,SS1Nとがオフ状態となる。
これによって、絶縁サンプリング用キャパシタCS4Pには、(VIP−VREF)×cs4pの電荷が蓄積される。絶縁サンプリング用キャパシタCS4Nには、(VIN−VREF)×cs4nの電荷が蓄積される。ただし、cs4pは、キャパシタCS4Pの容量値であり、cs4nは、キャパシタCS4Nの容量値である。本実施の形態では、cs4p=cs4nとするが、これに限定するものではない。
クロックSH1とクロックSL1がともにロウレベルになり、クロックSH2とクロックSL2がともにハイレベルとなると、CMOSスイッチS1FP,S1FNと、CMOSスイッチSS5P,SS5Nと、CMOSスイッチSS2P,SS2Nとがオフ状態となり、CMOSスイッチS2FP,S2FNと、CMOSスイッチSS6P,SS6Nと、CMOSスイッチSS1P,SS1Nとがオン状態となる。
これによって、絶縁サンプリング用キャパシタCS4Pから加算用キャパシタCS3Pには、(VIP−VIN)×cs4pの電荷が送られるとともに、全差動増幅器A1の負極の出力が送られ、加算用キャパシタCS3Pは、CMOSスイッチSS6Pを介して、コンパレータCP1の負極の入力端子と接続する。
また、絶縁サンプリング用キャパシタCS4Nから加算用キャパシタCS3Nには、(VIN−VIP)×cs4nの電荷が送られるとともに、全差動増幅器A1の正極の出力が送られ、加算用キャパシタCS3Nは、CMOSスイッチSS6Nを介して、コンパレータCP1の正極の入力端子と接続する。
本実施の形態の構成によれば、加算回路によるフィードフォワード経路によって、スイッチトキャパシタ積分器の出力は、主振幅に伴う大きな積分波形が無くなり、量子化雑音に起因する積分波形が中心となる。その結果、スイッチトキャパシタ積分器の出力の振幅が小さなくなるので、スイッチトキャパシタ積分器の歪みが小さくなり、実施の形態1による絶縁ΔΣADCよりも、歪みを低減することができる。
[実施の形態4]
図7は、実施の形態4の半導体集積回路の構成を表わす図である。
図7に示す実施の形態4に係る半導体集積回路が、図6に示す実施の形態3に係る半導体集積回路と相違する点は以下である。
実施の形態4の半導体集積回路は、第1のスイッチトキャパシタ積分器20と加算回路23との間に、第3のスイッチトキャパシタ積分器25を備える点である。
図8は、第3のスイッチトキャパシタ積分器25の構成を表わす図である。
第3のスイッチトキャパシタ積分器25は、図5の第2のスイッチトキャパシタ積分器21と同様に、スイッチトキャパシタ回路78と、スイッチ部79と、全差動増幅器A2と、一対の積分用キャパシタCL2P,CL2Pと、一対のリセット用スイッチS14P,S14Nとを備える。しかし、この第3のスイッチトキャパシタ積分器25は、図5の第2のスイッチトキャパシタ積分器21に含まれる、スイッチトキャパシタ回路76および1ビットのDAC77とを含まない。
本実施の形態の構成によれば、実施の形態3と同様に、スイッチトキャパシタ積分器の歪みが小さくなり、実施の形態1による絶縁ΔΣADCよりも、歪みを低減することができる。
また、本実施の形態の構成によれば、第3のスイッチトキャパシタ積分器25を追加することによって、実施の形態2よりも、歪みを押さえつつ、高精度化することができる。
[実施の形態5]
図9は、実施の形態5の半導体集積回路の構成を表わす図である。
この半導体集積回路は、絶縁コンパレータの機能を有し、入力用スイッチトキャパシタ回路110と、一対のCMOSスイッチS3P,S3Nと、比較回路91と、ラッチ回路31と、ノンオーバーラップクロック生成回路2と、アイソレータ3と、遅延回路4と、クロック生成回路55とを備える。
ノンオーバーラップクロック生成回路2と、アイソレータ3と、遅延回路4とは、実施の形態1で説明したものと同様なので、説明を繰り返さない。
クロック生成回路55は、遅延回路4から出力されるクロックに基づいて、クロックSL2を出力する。
比較回路91は、差動対U1と、定電流源I1と、定電流源I2とを備える。差動対U1は、一対のNチャネルMOSトランジスタTR1,TR2と、定電流源I3とを含む。
入力用スイッチトキャパシタ回路110は、一対のCMOSスイッチS1P,S1Nと、一対のCMOSスイッチS2P,S2Nと、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nと、ダイオードD1P,D1N,D2P,D2Nとを備える。
一対のCMOSスイッチS1P,S1Nは、差動入力信号VIP,VINを受け、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nに接続される。一対のCMOSスイッチS1P,S1Nは、クロックSH1を受ける第1動作型であり、クロックSH1がハイレベルになるとオンになる。
一対のCMOSスイッチS2P,S2Nは、レファレンス電圧Vrを受け、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS1N,CS1Pに接続される。一対のCMOSスイッチS2P,S2Nは、クロックSH2を受ける第2動作型であり、クロックSH2がハイレベルになるとオンになる。
CMOSスイッチS1Pは、オンになると、正極信号VIPを絶縁サンプリング用キャパシタCS1Pに与える。CMOSスイッチS1Nは、オンになると、負極信号VINを絶縁サンプリング用キャパシタCS1Nに与える。
CMOSスイッチS2Pは、オンになると、レファレンス電圧Vrを絶縁サンプリング用キャパシタCS1Pに与える。CMOSスイッチS2Nは、オンになると、レファレンス電圧Vrを絶縁サンプリング用キャパシタCS1Nに与える。
ダイオードD1Pは、CMOSスイッチS1PおよびCMOSスイッチS2Pの入力側に設けられ、保護端子として機能する。ダイオードD1Nは、CMOSスイッチS1NおよびCMOSスイッチS2Nの入力側に設けられ、保護端子として機能する。
ダイオードD2Pは、CMOSスイッチS1PおよびCMOSスイッチS2Nの出力側に設けられ、保護端子として機能する。ダイオードD2Nは、CMOSスイッチS1NおよびCMOSスイッチS2Pの出力側に設けられ、保護端子として機能する。
一対のCMOSスイッチS3P,S3Nは、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nと、比較回路91内の一対のNチャネルMOSトランジスタTR1,TR2のゲートとの接続ノードNND1,NND2と、リファレンス電圧端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチS3P,S3Nは、クロックSL2を受ける第2動作型であり、クロックSL2がハイベルになるとオンになる。
一対のNチャネルMOSトランジスタTR1,TR2は、絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nと接続されるゲートと、共通の定電流源I3と接続されるソースと、一対の定電流源I1,I2およびラッチ回路31と接続されるドレインとを有する。
ラッチ回路31は、比較回路91の出力をラッチする。
(動作)
この半導体集積回路は、以下の動作を行なう。
(1)リセット動作
クロックSH2およびクロックSL2がハイレベルで、クロックSH1がロウレベルのときには、一対のCMOSスイッチS1P,S1Nがオフとなり、一対のCMOSスイッチS2P,S2Nと、一対のCMOSスイッチS3P,S3Nは、オンとなる。これによって、絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nの蓄積電荷量は0にリセットされる。
(2)比較動作
クロックSH2およびクロックSL2がロウレベルで、クロックSH1がハイレベルのときには、一対のCMOSスイッチS1P,S1Nがオンとなり、一対のCMOSスイッチS2P,S2Nと、一対のCMOSスイッチS3P,S3Nは、オフとなる。これによって、絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nにcs1p×VIP,cs1n×VINの電荷が蓄積される。比較回路91にて、正極信号VIPと負極信号VINの大きさの比較が行なわれる。
本実施の形態の構成によれば、入力端子から絶縁された状態で電圧比較動作が実行できる。
[実施の形態6]
図10は、実施の形態6の半導体集積回路の構成を表わす図である。
この半導体集積回路が、図9の実施の形態5の半導体集積回路と相違する点は、一対のCMOSスイッチS3P,S3Nの接続先である。
一対のCMOSスイッチS3P,S3Nは、一対の絶縁サンプリング用キャパシタCS1P,CS1Nと、比較回路91内の一対のNチャネルMOSトランジスタTR1,TR2のゲートとの接続ノードNND1,NND2と、一対のNチャネルMOSトランジスタTR1,TR2のドレインとの間に設けられる。これによって、オフセット電圧を除去することができる。
本実施の形態の構成によれば、入力端子から絶縁された状態で、かつオフセット電圧を除去して電圧比較動作が実行できる。
[実施の形態7]
図11は、実施の形態7の半導体集積回路の構成を表わす図である。
この半導体集積回路が、図9の実施の形態5の半導体集積回路と相違する点は、比較回路91と、ラッチ回路31との間に一対のキャパシタCS2P,CS2Nと、一対のCMOSスイッチS4P,S4Nとを備える点である。
一対のキャパシタCS2P,CS2Nは、一対のNチャネルMOSトランジスタTR1,TR2のドレインと、ラッチ回路31との間に設けられる。
一対のCMOSスイッチS4P,S4Nは、 一対のキャパシタCS2P,CS2Nとラッチ回路31との接続ノードと、リファレンス電圧端子との間に設けられる。一対のCMOSスイッチS4P,S4Nは、クロックSL2を受ける第1動作型であり、クロックSL2がハイベルになるとオンになる。
本実施の形態の構成によれば、入力端子から絶縁された状態で、かつオフセット電圧を除去して電圧比較動作が実行できる。また、本実施の形態の構成では、実施の形態5による絶縁コンパレータより高速に動作できる。
[実施の形態8]
図12は、実施の形態8の半導体集積回路の構成を表わす図である。
この半導体集積回路は、逐次比較型ADCであり、図9に示す実施の形態5の絶縁コンパレータ41と、一対の逐次比較レジスタ回路42,43と、容量型DAC44と、比較回路92とを備える。
逐次比較レジスタ回路42,43は、ラッチ回路31の出力信号DOUTに従って比較対象電圧VC1,VC2を生成する動作および比較結果を示すデータを生成する。
容量型DAC44は、逐次比較レジスタ回路42,43からの出力データ信号に従って接続経路を切換え、接続経路に従って容量結合により比較対象電圧VC1,VC2の電圧レベルを調整する。
比較回路92は、差動対U2を備える。差動対U2は、一対のNチャネルMOSトランジスタTR3,TR4と、定電流源I4とを含む。
差動対U2は、比較対象電圧VC1、VC2を差動電流に変換する。
一対のNチャネルMOSトランジスタTR3,TR4は、比較対象電圧VC1,VC2を受けるゲートと、共通の定電流源I4と接続されるソースと、ノードND7,ND8と接続されるドレインとを有する。
比較回路91と比較回路92の接続ノードND7,ND8にラッチ回路31が接続される。差動対U1の出力と差動対U2の出力とが差動電流で合成されてラッチ回路31に入力される。
ラッチ回路31に入力される正極の信号をVPとし、ラッチ回路31に入力される負極の信号をVNとする。ラッチ回路31は、(VP−VN)がグランド電圧(0V)よりも高いか否かによって、“0”または“1”の信号DOUTを出力する。
逐次比較レジスタ回路42,43は、ラッチ回路31の出力信号DOUTに従って、その出力ノードBzP、B0P〜BnP,BzN、B0N〜BnNに対する内部の変換結果データビットの設定および比較対象ビットの設定を実行する。
図12に示すADCにおいては、出力データが12ビットの例が示されているが、このADCは、12ビットADCではなく、他のビット幅のADCであってもよい。
容量型DAC44は、逐次比較レジスタ回路42の出力ノードBzP、B0P〜BnPそれぞれに対して設けられるCMOSスイッチSzP、S0P〜SnPを含む。CMOSスイッチCMOSスイッチSzP、S0P〜SnPは、各々2入力端子を有し、接地電圧Vss、基準電圧VREFのいずれかを逐次比較レジスタ回路42の対応の出力ノードからの制御信号に従って選択する。
容量型DAC44は、CMOSスイッチSzP、S0P〜SnPそれぞれに対応して設けられる容量素子C0P′およびC0P〜CnPと、比較対象電圧線LaPおよびLbPの間に接続される結合容量素子CcPを有する。この比較対象電圧線LaPおよびLbPに対しては、それぞれCMOSスイッチSc2PおよびSc1Pが設けられ、比較対象電圧線LaPおよびLbPは、CMOSスイッチSc2PおよびSc1Pにより、プリチャージ時、基準電圧VREFにプリチャージされる。
容量素子CmP〜CnPが比較対象電圧線LaPに結合され、容量素子C0P′およびC0P〜C(m−1)Pが比較対象電圧線LbPに結合される。比較対象電圧線LaPおよびLbPの間に結合容量素子CcPが配置される。
一般に、容量素子C0P〜CnPは、それぞれの容量値が、対応のビット位置に応じて重み付けされる。容量素子CiP(i=0〜n)は、2^i・C0の容量値を有する。なお、記号^は、べき乗を示す。CcP=m/(m−1)・C0である。
出力ノードBzPから出力されるダミー出力ビットに対して設けられる容量素子C0P′は、ダミー容量であり、容量素子C0Pと同じ容量値を有する。このダミー容量素子C0P′により、2進探索法による比較基準電圧を生成することができる。
容量型DAC44は、逐次比較レジスタ回路43の出力ノードBzN、B0N〜BnNそれぞれに対して設けられるCMOSスイッチSzN、S0N〜SnNを含む。CMOSスイッチCMOSスイッチSzN、S0N〜SnNは、各々2入力端子を有し、接地電圧Vss、基準電圧VREFのいずれかを逐次比較レジスタ回路43の対応の出力ノードからの制御信号に従って選択する。
容量型DAC44は、CMOSスイッチSzN、S0N〜SnNそれぞれに対応して設けられる容量素子C0N′およびC0N〜CnNと、比較対象電圧線LaNおよびLbNの間に接続される結合容量素子CcNを有する。この比較対象電圧線LaNおよびLbNに対しては、それぞれCMOSスイッチSc2NおよびSc1Nが設けられ、比較対象電圧線LaNおよびLbNは、CMOSスイッチSc2NおよびSc1Nにより、プリチャージ時、基準電圧VREFにプリチャージされる。
容量素子CmN〜CnNが比較対象電圧線LaNに結合され、容量素子C0N′およびC0N〜C(m−1)Nが比較対象電圧線LbNに結合される。比較対象電圧線LaNおよびLbNの間に結合容量素子CcNが配置される。
一般に、容量素子C0N〜CnNは、それぞれの容量値が、対応のビット位置に応じて重み付けされる。容量素子CiN(i=0〜n)は、2^i・C0の容量値を有する。なお、記号^は、べき乗を示す。CcN=m/(m−1)・C0である。
出力ノードBzNから出力されるダミー出力ビットに対して設けられる容量素子C0N′は、ダミー容量であり、容量素子C0Nと同じ容量値を有する。このダミー容量素子C0N′により、2進探索法による比較基準電圧を生成することができる。
(動作)
図13は、図12に示す逐次比較型ADCに入力される正極信号VIPと負極信号VINの差のアナログ/デジタル変換動作を示すフローチャートである。図14は、図12に示す逐次比較型ADCの変換時の(VP−VN)の変化シーケンスの一例を示す図である。以下では、図12におけるSnP、CnP、BnP、SnN、CnN、BnNのnを11であるとして説明する。
ステップS1において、アナログ/デジタル変換動作が始まると、逐次比較レジスタ回路42,43は、変換後のデジタルデータの最上位ビットを指定するため、ビット位置nを11に設定する。
ステップS2において、逐次比較レジスタ回路42,43は、CMOSスイッチSc1P,Sc2P,Sc1N,Sc2Nをオン(ON)状態に設定し、比較対象電圧線LaP,LbP,LaNおよびLbNを、基準電圧VREFに充電する。また、逐次比較レジスタ回路42,43は、出力ノードBzP、B0P〜BnP、出力ノードBzN、B0N〜BnNからの出力ビットの状態を設定して、CMOSスイッチCMOSスイッチSzP、S0P〜SnP、SzN、S0N〜SnNに接地電圧Vssを選択させる。これにより、容量素子C0P′、C0P〜CnP、C0N′およびC0N〜CnNには、基準電圧VREFの電圧レベルに応じた電荷が蓄積される。
ステップS3において、逐次比較レジスタ回路42,43は、CMOSスイッチSc1P,Sc2P,Sc1N,Sc2Nをオフ(OFF)状態に設定し、比較対象電圧線LaP,LbP,LaNおよびLbNの基準電圧VREFへの充電を停止させる。また、CMOSスイッチSzP、SzNは、対応のビットが“0”に設定され、接地電圧Vssを選択する状態に維持される。
上述のステップS1〜S3により、比較対象電圧線LaP,LbP,LaNおよびLbNのプリチャージが完了する。
ステップS4において、逐次比較レジスタ回路42,43は、CMOSスイッチSnPを基準電圧VREFを選択する状態に設定し、CMOSスイッチSnNを接地電圧Vssを選択する状態に設定し(ビットdnを“1”に設定し)、CMOSスイッチS0P〜S(n−1)Pを接地電圧Vssを選択する状態に設定し、CMOSスイッチS0N〜S(n−1)Nを基準電圧VREFを選択する状態に設定する(ビットd0〜d(n−1)を“0”に設定する)。
このCMOSスイッチの接続経路の設定により、接地ノードに結合される容量素子により比較対象電圧線LaP、LbP、LaN、およびLbNの電圧レベルが低下し、基準電圧VREFに接続される容量素子により比較対象電圧線LaP、LbP、LaN、およびLbNの電圧レベルが上昇し、これらの容量素子の間で電荷が再配分される。
今、ビット位置nが最上位ビットを示す11の場合には、基準電圧VREFと接地ノードの間で、容量素子C11Pが、容量素子C0P′およびC0P〜C10Pの合成容量と直列に接続され、電荷の再配分が行なわれる。この場合、容量素子C11の容量値が(2^11・C)であり、残りの容量素子C0P′およびC0P〜C10Pの容量値の和と等しいため、比較対象電圧線LaPおよびLbPの電圧VC1は、(VREF/2)だけ増加する。逆に、比較対象電圧線LaNおよびLbNの電圧VC2は、(VREF/2)だけ減少する。
その結果、n=11のときには、ラッチ回路31に入力される(VP−VN)は、図14に示すように、VREFだけ変化する。また、n=10のときには、(VP−VN)は、図14に示すように、(VREF/2)だけ変化し、nが減少するにつれて、(VP−VN)の変化量も減少する。
ステップS5において、逐次比較レジスタ回路42,43は、ラッチ回路31の出力信号DOUTの論理値が“0”および“1”のいずれであるかに基づいて、(VP−VN)がグランド電圧GNDよりも高いかを判定する。(VP−VN)が、グランド電圧GNDよりも高いときには、処理がステップS6に進み、(VP−VN)が、グランド電圧GND以下のときには、処理がステップS7に進む。
ステップS6において、逐次比較レジスタ回路42,43は、CMOSスイッチSnPの状態が接地電圧Vssを選択する状態に設定し、CMOSスイッチSnNの状態が基準電圧VREFを選択する状態に設定して、対応のデータビットdnが“0”に設定される。
ステップS7において、変換対象ビットを1ビット下位側にずらせるため、nを(n−1)で置換する。
ステップS8において、このビット位置nが0以上であるかの判定が行なわれる。ビット位置を示す値nが0以上のときには、まだ最下位ビットの変換動作が処理されていないため、再びステップS4へ戻る。
ステップS8において、ビット位置を示す値nが負の値のときには、処理がステップS9に進む。
ステップS9において、CMOSスイッチS0P〜SnP、S0N〜SnNの状態を出力する。すなわち、逐次比較レジスタ回路42,43のラッチデータd0〜d11が、アナログ入力電圧VIPとVINの差分のデジタル変換値として出力される。
本実施の形態の構成により、絶縁コンパレータの高電圧側の入力電圧が低電圧側の容量型DACの電圧に基づいて二分木探索動作で比較動作されてデジタル値を出力する。
本実施の形態によれば、アナログ回路の大部分を低電圧側で動作させることができ、電源ノイズに強い絶縁ADCを構成することができる。また、本実施の形態の構成では、絶縁ΔΣモジュレータ(ADC)よりも小さな遅延時間でAD変換を実行できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,77 DAC、2,5 ノンオーバーラップクロック生成回路、3 アイソレータ、4 遅延回路、6 オーバーフロー監視回路、7 DEF、10,11,24,76,77,78,110 入力用スイッチトキャパシタ回路、12,79 スイッチ部、20 第1のスイッチトキャパシタ積分器、21 第2のスイッチトキャパシタ積分器、23 加算回路、25 第3のスイッチキャパシタ積分器、31 ラッチ回路、42,43 逐次比較レジスタ、44 容量型DAC、91,92 比較回路、55 クロック生成回路、CP1 コンパレータ、A1,A2 全差動増幅器、S1P,S1N,S2P,S2N,S3P,S3N,S4P,S4N,S5P,S5N,S6P,S6N,S7P,S7N,S8P,S8N,S9P,S9N,S10P,S10N,S11P,S11N,S12P,S12N,S13P,S13N,S1FP,S1FN,S2FP,S2FN,SS1P,SS1N,SS2P,SS2N,SS3P,SS3N,SS5P,SS5N,SS6P,SS6N,S0P〜SnP,Z0N〜SnN,SzP,SzN,Sc1P,Sc1N,Sc2P,Sc2N CMOSスイッチ、CS1P,CS1N,CS2P,CS2N,CS3P,CS3N 絶縁サンプリング用キャパシタ、CL1P,CL1N,CL2P,CL2N 積分用キャパシタ、CF1P,CF1N,CF3P,CF3N フィードバック用キャパシタ、CS3P,CS3N 加算用キャパシタ、C0P〜CnP,C0N〜CnN,C0P′,C0N′ キャパシタ、U1,U2 差動対、I1,I2,I3,I4 定電流源、TR1,TR2,TR3,TR4 NチャネルMOSトランジスタ、D1P,D1N,D2P,D2N ダイオード。

Claims (12)

  1. 第1のスイッチトキャパシタ積分器を備え、
    前記第1のスイッチトキャパシタ積分器は、
    差動入力信号を受け、第1の一対のサンプリング用キャパシタを含む第1の入力用スイッチトキャパシタ回路と、
    第1の一対のフィードバック用キャパシタを含む第2の入力用スイッチトキャパシタ回路と、
    前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの電荷、および前記第1の一対のフィードバック用キャパシタの電荷の転送を受ける一対の第1の一対の積分用キャパシタと、
    前記第1の一対の積分用キャパシタのそれぞれの一端に接続される差動入力端子と、前記第1の一対の積分用キャパシタのそれぞれの他端に接続される差動出力端子とを有する第1の全差動増幅器と、
    前記第2の入力用スイッチトキャパシタ回路へ差動信号を出力する1ビットの第1のDAコンバータとを含み、
    さらに、
    前記第1の全差動増幅器の差動出力端子に接続されるコンパレータと、
    前記コンパレータの出力をラッチして、前記第1のDAコンバータへ出力するラッチ回路とを備え、
    前記第1の入力用スイッチトキャパシタ回路は、第1の期間において、前記差動入力信号を構成する正極信号を前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの一方に接続するとともに、前記差動入力信号を構成する負極信号を前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの他方に接続し、第2の期間において、前記負極信号を前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの前記一方に接続するとともに、前記正極信号を前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの前記他方に接続し、
    前記第1の一対のサンプリング用キャパシタは、絶縁キャパシタで構成され、
    前記差動入力信号の一方は、コモンモード電圧と信号電圧の和の大きさの信号であり、前記差動入力信号の他方は、前記コモンモード電圧と前記信号電圧の差の信号であり、
    前記コンパレータは、パルス密度変調信号を出力し、
    前記第1の一対の積分用キャパシタと並列に接続される一対のリセット用CMOSスイッチと、
    前記コンパレータの出力信号が、連続したハイレベル状態または連続したロウレベル状態の場合に、前記一対のリセット用CMOSスイッチをオン状態にするオーバーフロー監視回路と、
    外部クロックを受ける遅延回路と、
    前記外部クロックを受けるアイソレータと、
    前記アイソレータの出力に接続された第1のノンオーバーラップクロック生成回路と、
    前記遅延回路に接続された第2のノンオーバーラップクロック生成回路とをさらに備え、
    前記第1の入力用スイッチトキャパシタ回路の動作と前記第2の入力用スイッチトキャパシタ回路の動作が絶縁を取りつつ同期し、かつ一連の動作により、前記信号電圧が絶縁された前記パルス密度変調信号に変換される、半導体集積回路。
  2. 前記第1の入力用スイッチトキャパシタ回路は、
    前記差動入力信号を受け、前記第1の一対のサンプリング用キャパシタに接続される第1動作型の一対のCMOSスイッチと、
    前記差動入力信号を受け、前記第1の一対のサンプリング用キャパシタに接続される第2動作型の一対のCMOSスイッチとを含み、
    前記第1動作型の一対のCMOSスイッチは、前記正極信号を前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの一方に与え、前記負極信号を前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの他方に与え、
    前記第2動作型の一対のCMOSスイッチは、前記正極信号を前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの前記他方に与え、前記負極信号を前記第1の一対のサンプリング用キャパシタの前記一方に与え、
    前記第2の入力用スイッチトキャパシタ回路は、
    前記第1の一対のフィードバック用キャパシタと前記第1のDAコンバータとの間に設けられた第1動作型の一対のCMOSスイッチと、
    前記第1動作型の一対のCMOSスイッチと前記第1の一対のフィードバック用キャパシタとの接続ノードと、リファレンス電圧端子との間に設けられた第2動作型の一対のCMOSスイッチとを含み、
    前記半導体集積回路は、さらに、スイッチ部を備え、
    前記スイッチ部は、
    前記第1の一対のサンプリング用キャパシタと前記第1の一対のフィードバック用キャパシタとの接続ノードと前記第1の全差動増幅器の差動入力端子との間に設けられた第2動作型の一対のCMOSスイッチと、
    前記接続ノードと、リファレンス電圧端子との間に設けられた第1動作型の一対のCMOSスイッチとを含み、
    前記第1動作型に属するCMOSスイッチは、第1の期間においてオンとなり、
    前記第2動作型に属するCMOSスイッチは、第2の期間においてオンとなる、請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記第1のノンオーバーラップクロック生成回路は、前記第1の入力用スイッチトキャパシタ回路に含まれる前記第1動作型に属するCMOSスイッチを制御する第1のクロックを出力し、前記第1の入力用スイッチトキャパシタ回路に含まれる前記第2動作型に属するCMOSスイッチを制御する第2のクロックを出力し、
    前記第1のノンオーバーラップクロック生成回路は、前記第1のクロックのレベルと前記第2のクロックのレベルとがオーバーラップしないように、記第1のクロックおよび前記第2のクロックを生成し、
    前記第2のノンオーバーラップクロック生成回路は、前記第2の入力用スイッチトキャパシタ回路に含まれる前記第1動作型に属するCMOSスイッチと前記スイッチ部に含まれる前記第1動作型に属するCMOSスイッチを制御する第3のクロックを出力し、前記第2の入力用スイッチトキャパシタ回路に含まれる前記第2動作型に属するCMOSスイッチと前記スイッチ部に含まれる前記第2動作型に属するCMOSスイッチを制御する第4のクロックを出力し、
    前記第2のノンオーバーラップクロック生成回路は、前記第3のクロックのレベルと前記第4のクロックのレベルとがオーバーラップしないように、記第3のクロックおよび前記第4のクロックを生成する、請求項2記載の半導体集積回路。
  4. 前記第1の一対のサンプリング用キャパシタは、コモンセントロイド配置される、請求項1記載の半導体集積回路。
  5. 前記第1のスイッチトキャパシタ積分器と、前記コンパレータとの間に設けられた第2のスイッチトキャパシタ積分器をさらに備え、
    前記第2のスイッチトキャパシタ積分器は、
    前記第1のスイッチトキャパシタ積分器の前記第1の全差動増幅器の差動出力端子と接続され、第2の一対のサンプリング用キャパシタを含む第3の入力用スイッチトキャパシタ回路と、
    第2の一対のフィードバック用キャパシタを含む第4の入力用スイッチトキャパシタ回路と、
    前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの電荷、および前記第2の一対のフィードバック用キャパシタの電荷の転送を受ける一対の第2の積分用キャパシタと、
    前記一対の第2の積分用キャパシタのそれぞれの一端に接続される差動入力端子と、前記一対の第2の積分用キャパシタのそれぞれの他端に接続される差動出力端子とを有する第2の全差動増幅器と、
    前記ラッチ回路の出力を受けて、前記第4の入力用スイッチトキャパシタ回路へ差動信号を出力する1ビットの第2のDAコンバータとを含む、請求項1記載の半導体集積回路。
  6. 前記差動入力信号を受け、第2の一対のサンプリング用キャパシタを含む第3の入力用スイッチトキャパシタ回路と、
    前記第1の全差動増幅器の出力と、前記第3の入力用スイッチトキャパシタ回路の出力とを加算して、前記コンパレータに出力する加算回路とを備え、
    前記第3の入力用スイッチトキャパシタ回路は、第1の期間において、前記差動入力信号を構成する正極信号を前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの一方に接続するとともに、前記差動入力信号を構成する負極信号を前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの他方に接続し、第2の期間において、前記負極信号を前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの前記一方に接続するとともに、前記正極信号を前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの前記他方に接続し、
    前記第2の一対のサンプリング用キャパシタは、絶縁キャパシタで構成され、
    前記加算回路は、
    前記第2の一対のサンプリング用キャパシタと接続される一対の加算用キャパシタと、
    前記第2の一対のサンプリング用キャパシタと前記一対の加算用キャパシタとの間のノードとリファレンス電圧端子の間に設けられる一対のCMOSスイッチと、
    前記第2の一対のサンプリング用キャパシタと前記一対の加算用キャパシタとの間のノードと前記コンパレータとの間に設けられる一対のCMOSスイッチと、
    前記第1の全差動増幅器の差動出力端子と、前記一対の加算用キャパシタとの間に設けられる一対のCMOSスイッチと、
    前記第2の一対のサンプリング用キャパシタと、リファレンス電圧端子の間に接続される一対のCMOSスイッチとを含む、請求項1記載の半導体集積回路。
  7. 前記第1のスイッチトキャパシタ積分器の出力に接続された第3のスイッチトキャパシタ積分器と、
    前記差動入力信号を受け、第2の一対のサンプリング用キャパシタを含む第3の入力用スイッチトキャパシタ回路と、
    前記第3のスイッチトキャパシタ積分器の出力と、前記第3の入力用スイッチトキャパシタ回路の出力とを加算して、前記コンパレータに出力する加算回路とを備え、
    前記第3の入力用スイッチトキャパシタ回路は、第1の期間において、前記差動入力信号を構成する正極信号を前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの一方に接続するとともに、前記差動入力信号を構成する負極信号を前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの他方に接続し、第2の期間において、前記負極信号を前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの前記一方に接続するとともに、前記正極信号を前記第2の一対のサンプリング用キャパシタの前記他方に接続し、
    前記第2の一対のサンプリング用キャパシタは、絶縁キャパシタで構成され、
    前記第3のスイッチトキャパシタ積分器は、
    前記第1のスイッチトキャパシタ積分器の前記第1の全差動増幅器の差動出力端子と接続され、第3の一対のサンプリング用キャパシタを含む第4の入力用スイッチトキャパシタ回路と、
    前記第3の一対のサンプリング用キャパシタの電荷の転送を受ける一対の第2の積分用キャパシタと、
    前記一対の第2の積分用キャパシタのそれぞれの一端に接続される差動入力端子と、前記一対の第2の積分用キャパシタのそれぞれの他端に接続される差動出力端子とを有する第2の全差動増幅器とを含む、請求項1記載の半導体集積回路。
  8. 差動入力信号または参照信号を受け、一対のサンプリング用キャパシタを含む入力用スイッチトキャパシタ回路と、
    前記一対のサンプリング用キャパシタに接続される比較回路と、
    前記比較回路の出力をラッチするラッチ回路とを備え、
    前記一対のサンプリング用キャパシタは、絶縁キャパシタで構成され、
    前記差動入力信号の一方は、コモンモード電圧と信号電圧の和の大きさの信号であり、前記差動入力信号の他方は、前記コモンモード電圧と前記信号電圧の差の信号であり、
    前記比較回路は、
    差動対と、
    一対の定電流源とを含み、
    前記差動対は、一対のMOSトランジスタを含み、前記一対のMOSトランジスタのソースは共通の電流源に接続され、
    前記一対のMOSトランジスタのゲートは、前記一対のサンプリング用キャパシタに接続され、前記一対のMOSトランジスタのドレインは、前記一対の定電流源に接続される、半導体集積回路。
  9. 前記比較回路の入力と、レファレンス電圧端子との間に設けられる一対のCMOSスイッチを備える、請求項8記載の半導体集積回路。
  10. 前記比較回路の入力と、前記比較回路の出力との間に接続される一対のCMOSスイッチを備える、請求項9記載の半導体集積回路。
  11. 前記比較回路の入力と、レファレンス電圧端子との間に設けられる一対のCMOSスイッチと、
    前記比較回路の出力と、前記ラッチ回路の間に設けられる一対のキャパシタと、
    前記一対のキャパシタの前記ラッチ回路側の端子と、リファレンス用電圧端子との間に設けられる一対のCMOSスイッチとを備える、請求項8記載の半導体集積回路。
  12. 差動入力信号または参照信号を受け、一対のサンプリング用キャパシタを含む入力用スイッチトキャパシタ回路と、前記一対のサンプリング用キャパシタは、絶縁キャパシタで構成され、
    前記一対のサンプリング用キャパシタに接続される第1の比較回路と、
    一対の比較対象電圧を受ける第2の比較回路と、
    前記第1の比較回路と前記第2の比較回路との接続ノードに接続されるラッチ回路とを、
    1ビットまたは複数ビットのデータを出力する逐次比較レジスタ回路と、
    基準電圧、接地電圧および前記逐次比較レジスタ回路の出力データに基づいて前記一対の比較対象電圧を生成するDAC回路とを備え、
    前記逐次比較レジスタ回路は、前記ラッチ回路から受けた信号に基づいて前記データを生成し、前記差動入力信号の差分電圧のデジタル変換結果として出力し、
    前記差動入力信号の一方は、コモンモード電圧と信号電圧の和の大きさの信号であり、前記差動入力信号の他方は、前記コモンモード電圧と前記信号電圧の差の信号である、半導体集積回路。
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