JP6199178B2 - 車両用内装材 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアトリムやルーフトリム等に代表される車両用内装材に関する。
自動車の車室側のパネル面を被覆して配設される車両用内装材の中には、例えば、特許文献1に示されているように、型成形された合成樹脂製のトリム材の裏面に吸音材を配設して、車外の騒音をその吸音材で吸収して車室内への透過音を小さく抑制するようにしたものが知られている。
特開2003−81021号公報
車両用内装材の吸音性能を高めるためには、吸音材の厚みや敷設面積を増大するか、吸音性能に優れた材料を選択する必要があって、コスト的に不利となってしまうことは否めない。
そこで、本発明は吸音材の厚みの増大化や高価な吸音材料の使用を伴うことなく吸音性能を高めることができる車両用内装材を提供するものである。
本発明の車両用内装材は、トリム材の裏面に多孔質材料からなる吸音材を配設してあって、この吸音材は短冊状に形成して、その複数個隣接配置されており、前記吸音材のそれぞれは、前記トリム材に保持された一方の長辺を中心に前記トリム材から起立するような所要の角度で傾斜して配置されていることを主要な特徴としている。
本発明によれば、短冊状に形成した複数の吸音材を所要の角度で傾斜して隣接配置することにより、各短冊状の吸音材の表裏両面で吸音が可能となる。しかも、トリム材と吸音材との間に吸音層となる背後空気層を形成することができる。
これにより、吸音材の厚みの増大化や高価な吸音材料の使用を伴うことなく吸音性能を高めることができる。
本発明の実施形態に係るバックドアトリムを裏面側から見た説明図。 図1のA−A線に沿う断面図。 図1のB−B線に沿う拡大断面図。 吸音材のバックドアトリムへの組付手段を(A)〜(F)にて示す説明図。 第1実施形態の吸音材と、その比較例と、それらの吸音性能を(A)、(B)、(C)にて示す説明図。 吸音材の変形例を(A)、(B)にて示す説明図。
以下、本発明の実施形態をトリム材として自動車のバックドアトリムを例に採って図面と共に詳述する。
図1に示す実施形態のバックドアトリム10は、図2に例示したバックドアの略下半部を構成するドア本体1に配設される。
図2では便宜的にドア本体1のみを示しているが、このドア本体1の上縁部(ドアウエスト部)の車幅方向両側にドアフレームが立設され、該ドアフレームにウィンドウパネルを固着してバックドアの略上半部が構成される(ドアフレーム、ウィンドウパネルは何れも図示省略)。
このドア本体1は、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とで閉断面に形成してあって、バックドアトリム10はドアインナパネル3の前面を覆ってその周縁部の複数ヶ所で例えばクリップにより止着固定される。
バックドアトリム10は、適宜の合成樹脂材をもって射出成形等により型成形され、その裏面には吸音材11を配設してある。
吸音材11は、フェルト,グラスウール,樹脂繊維の集合体、あるいはポリウレタンのような連続気泡を持つ発泡体といった多孔質材料が選択的に用いられる。
このような多孔質材料は、一般に、面密度が100g/m〜1200g/m、厚さが5mm〜30mmのものを使用することで、優れた吸音性能が得られることが知られている。
また、吸音材11として、上述の多孔質材料を単体として用いる他、多孔質材料の表面に、例えば、面密度15〜300g/mの低通気性不織布や、面密度30〜100g/mのポリエチレンフィルム、といった表面保護材を設けた多層構造のものを用いることができる。
本実施形態では、上述の吸音材11として所要の厚さに形成したフェルト生地を、所要の幅と長さで同一寸法に短冊状に揃えて複数に裁断して形成したものを用いている。そして、この短冊状の吸音材11の複数個をバックドアトリム10の裏面に所要の角度で傾斜して隣接配置してある(図3参照)。
本実施形態では短冊状の吸音材11の複数個を、それらの傾斜角度および傾斜向きを一方向に揃えて車幅方向に所要の間隔をおいて隣接して配置してある。
吸音材11の単体の幅wは、吸音材11の厚みtに対して0.5倍〜5.0倍(例えば、吸音材厚みt=10mmの場合、吸音材幅w=5mm〜50mm)が好ましい。また、吸音材11の起立角度θは、バックドアトリム面に対してθ=0°〜90°、好ましくはθ=30°〜90°としている。このときの隣接する吸音材間の間隔sは、吸音材幅wの0.01倍〜1.0倍、好ましくは0.1倍〜0.6倍(例えば、吸音材幅w=20mmの場合、吸音材間隔s=約2mm〜約13mm)とする。
吸音材11のそれぞれは、ドア本体1側に向けて突出して縦長に設けられるが、自体には起立状態の形状保持性がないため、例えば、図4に示すバックドアトリム10の裏面に設けた複数のホルダー部材12により固定して起立状態を保持するようにしている。
図4の(A)〜(C)に示す例は何れもホルダー部材12を、吸音材11の幅方向の一端部を挟持するタイプとして構成している。(A)に示す例は一対のピン突起12aを吸音材11の長さ範囲に複数対設けている。(B)に示す例は一対のL字状突起12bを背合わせに配置したものを吸音材11の長さ範囲に複数対設けている。(C)に示す例では一対のリブ壁12cを吸音材11とほぼ同一長さで突設している。
図4の(D)に示す例はホルダー部材12を、吸音材11をその長さ方向の端部から上下方向に挿し込んで保持するタイプとして構成したもので、本例ではU字状のリング12cを吸音材11の長さ範囲に複数個設けている。
図4の(E)、(F)に示す例は何れもホルダー部材12を、上下一対のリブ片12dの一側面側に跨って吸音材11を縦長に止着固定するタイプとして構成している。(E)に示す例はリブ片12dに突設したピン12eと、吸音材11に設けた小孔12dとの嵌合構造としている。(F)に示す例はリブ片12dに吸音材11を接着あるいは超音波溶着などの固着手段12fによる固定構造としている。
ホルダー部材12は上述のものに限らず、バックドアトリム10の型成形と同時に成形可能なものであればよい。また、本実施形態では吸音材11をバックドアトリム10に取付けるようにしているが、ドアインナパネル3の前面に取付けることも可能である。
以上の構成からなる本実施形態によれば、バックドアトリム10の裏面に短冊状に形成した複数の吸音材11を所要の角度で傾斜して隣接配置することによって、各短冊状の吸音材11の表裏両面でドア本体1を透過する騒音を吸収することができる。これに加えて図3に示すように、この短冊状の吸音材11を傾斜して配置することによってバックドアトリム10と吸音材11との間に背後空気層Sが形成され、中低域側の吸音性能を向上できる。
この結果、吸音材11の厚みを増したり、敷設面積を増大したり、あるいは高価な吸音素材を使用しなくても高い吸音性能が得られ、バックドアトリム10の遮音効果を高めることができる。また、各隣接する吸音材11と11との間を通過してバックドアトリム10の裏面で反射した騒音を吸音材11の裏面側で吸収させることができるので、吸音性能をより一層高めることができる。
これにより、従来のシート状の吸音材を凌駕する吸音効果および遮音効果を発揮させることができる。
図5は、この実施形態の吸音材11を用いたバックドアトリム10と、シート状の吸音材11Aを用いた比較例のバックドアトリム10との吸音性能を示すものである。
図5(C)は、吸音力が315Hz〜4000Hz平均値での比較例の吸音材11Aと、本実施形態の吸音材11の吸音力を示している。図5の実施例では複数の吸音材11を集合した原反(原材料シート)は比較例の吸音材11Aと同一厚み,同一幅で、かつ該吸音材11Aよりも20%長さを短く設定している。そして、これら複数の吸音材11を比較例の吸音材11Aと同じ長さに拡張展開して起立角度θを0°、30°、45°、60°、90°とした場合の吸音力を示している。この図から、本実施形態の吸音材11の起立角度をθ=0°とした場合には比較例の吸音材11Aよりも原反長さ(減反面積)が短いため比較例よりも吸音力が低いが、該起立角度をθ=30°にすると比較例の吸音力とほぼ同程度に近づく。そして、起立角度θ=45°〜90°では比較例よりも吸音力が向上していることが判る。
前記実施形態では、吸音材11は突出端となる側の長辺を直線としたものを採用しているが、図7の変形例(A)に示すようにこの長辺を三角波線としたり、変形例(B)に示すようにこの長辺を矩形波線とすれば、吸音材11の突出端部の音を吸収する表面積を増大できる。
なお、本発明は前記実施形態の構造に限定されるものではなく、吸音材11の傾斜向きを交互に変えて配置することも可能である。また、切り起こし片13は長い短冊形状に変えて、短い短冊形状(舌片)にすることも可能である。
また、吸音材11をドアインナパネル等、車体パネルに設けることも可能である。
また、前記実施形態ではトリム材としてバックドアトリムを例示したが、この他、サイドドアトリムやリアサイドトリム、あるいはルーフトリムなどにも適用できることは勿論である。
1…ドア本体
2…ドアアウタパネル
3…ドアインナパネル
10…バックドアトリム(トリム材)
11…吸音材
12…ホルダー部材
S…背後空気層

Claims (4)

  1. トリム材の裏面側に多孔質材料からなる吸音材を配設した構造であって、
    前記吸音材を短冊状に形成して、その複数個隣接配置されており、
    前記吸音材のそれぞれは、前記トリム材に保持された一方の長辺を中心に前記トリム材から起立するような所要の角度で傾斜して配置されていることを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記吸音材を、前記トリム材の裏面に所要の傾斜角度で一体に立設したホルダー部材により保持固定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 前記複数の吸音材を、それらの傾斜角度および傾斜向きを揃えて整列して配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用内装材。
  4. 前記複数の吸音材を、車体パネルに配設したことを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
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