JP6199147B2 - 電界効果型化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

電界効果型化合物半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電界効果型化合物半導体装置及びその製造方法に関するものであり、例えば、GaN系HEMTにおけるドレイン耐圧の向上に関するものである。
近年のネットワーク社会の急激な発展により、無線通信システムの増加やそれに伴う電波の需要がさらに増大すると予想され、割り当て周波数のひっ迫が予想される。また、レーダでは、高周波になるほど物体を精密に測定できることから、すでに航空機では10GHz帯を利用したレーダが採用されているが、今後はさらに高い周波数へとシフトしていくと予想される。
このような高周波動作に対応するためには高速動作が可能な半導体装置の開発が急務である。GaNHEMTをはじめとする窒化物半導体装置は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を有しているため、高耐圧且つ高出力の半導体デバイスとしての開発が活発に行われている。
窒化物半導体装置としては、電界効果トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)についての報告が数多くなされている。特に、GaNを電子走行層として、AlGaNを電子供給層として用いたAlGaN/GaN・HEMTが注目されている。
AlGaN/GaN・HEMTでは、GaNとAlGaNとの格子定数差に起因した歪みがAlGaN側に生じる。これにより発生したピエゾ分極及びAlGaNの自発分極により、高濃度の2次元電子ガス(2DEG)がGaNとAlGaNとの界面に形成される。
この時、GaN表面保護層上に保護膜として、Si膜を使うことで、電流コラプスを抑制できることが一般的に知られている(例えば、非特許文献1参照)。Si膜はプラズマCVD法により形成できる。他の保護膜としては、同じく窒化物絶縁膜であるAlN膜もある。
しかし、AlN膜は、製膜方法がALD(アトミックレイヤーデポジション)になるため、Siより製膜に時間がかかるなど、生産性が悪い。そのため、GaN表面保護層上には、Si膜が良く用いられることになる。
GaN表面保護層と配線電極との絶縁性を上げたり、容量を下げるために、Siの表面上にSiO膜を積層してGaN表面保護層と配線電極との距離を取っている。この場合、ドレインコンタクトホールの側壁には、SiO膜とSi膜との積層界面が露出した状態になる。
ここで、図14を参照して従来のGaN系HEMTを説明する。図14は従来のGaN系HEMTの概略的断面図であり、シリコン基板51上にAlNバッファ層52及びAlGaN層53を介してi型GaN電子走行層54、n型AlGaN電子供給層55及びi型GaN表面保護層56を成長させる。次いで、表面保護膜としてSi膜57を設け、ゲート形成領域のSi膜57を除去して、ゲート絶縁膜となるSi膜58を形成する。
次いで、ゲート電極59を形成したのち、全面にSiO膜60を堆積する。次いで、ソース・ドレイン電極を形成するためのコンタクトホールを形成したのち、Al膜を形成し、このAl膜をエッチングしてソース電極61及びドレイン電極62を形成することにより、GaN系HEMTの基本構成が完成する。
この場合、ドレイン電極には高電圧がかかるが、Siのバンドギャップは、SiOに比べ小さいため、Si膜57,58の横方向耐圧が弱くなる。また、絶縁膜の積層界面は、図において〇で示す電荷がたまり易いため、相対的にバンドギャップの小さなSi膜57,58が、絶縁破壊し易くなる。
そこで、ドレイン電極62とゲ−ト電極59との間隔を広くして電界を緩和することが試みられている。図15は、従来の改良型GaN系HEMTの概略的断面図であるが、ドレイン電極62とゲ−ト電極59との間隔を広くした以外の構成は図14のGaN系MEMTと同じである。
特開2010−238982号公報
Y.Ando et al. , 10−W/mm AlGaNGaN HFET With a Field Modulating Plate, IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS, VOL. 24, NO. 5, p289, MAY 2003
しかし、改良型GaN系HEMTにおいては、ドレインとソースとの間隔が長くなるため、オン抵抗が高くなる問題があるとともに、チップ面積が大きくなって、チップコストが上昇するという問題もある。
したがって、電界効果型化合物半導体装置及びその製造方法において、ゲート−ドレイン間を拡張することなくドレイン耐圧を向上することを目的とする。
開示する一観点からは、窒化ガリウム系キャリア走行層と、窒化ガリウム系キャリア供給層と、窒化ガリウム系表面保護層と、前記窒化ガリウム系表面保護層上に順に積層された窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とを備え、前記酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜に設けたソース電極用及びドレイン電極用のコンタクトホールの側壁面を被覆する窒化シリコンよりバンドギャップが広い広禁制帯幅絶縁膜とを備えたことを特徴とする電界効果型化合物半導体装置が提供される。
また、開示する別の観点からは、基板上に、窒化ガリウム系キャリア走行層、窒化ガリウム系キャリア供給層及び窒化ガリウム系表面保護層を順に積層する工程と、前記窒化ガリウム系表面保護層上に第1の窒化シリコン膜を成膜する工程と、ゲート電極形成部において前記第1の窒化シリコン膜を選択的に除去する工程と、全面にゲート絶縁膜となる第2の窒化シリコン膜を形成する工程と、前記ゲート電極形成部にゲート電極を形成する工程と、全面に酸化シリコン膜を成膜する工程と、ソース電極及びドレイン電極形成部において、前記酸化シリコン膜、前記第2の窒化シリコン膜及び前記第1の窒化シリコン膜を選択的に除去してコンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホールの側壁面を窒化シリコンよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で被覆する工程と、前記コンタクトホールにおいて、前記広禁制帯幅絶縁膜に接するようソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを有することを特徴とする電界効果型化合物半導体装置の製造方法が提供される。
開示の電界効果型化合物半導体装置及びその製造方法によれば、ゲート−ドレイン間を拡張することなくドレイン耐圧を向上することが可能になる。
本発明の実施の形態の電界効果型化合物半導体装置の概略的断面図である。 本発明の実施の形態の電界効果型化合物半導体装置の電界強度分布の説明図である。 本発明の実施例1のGaN系HEMTの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のGaN系HEMTの製造工程の図3以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のGaN系HEMTの製造工程の図4以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のGaN系HEMTの製造工程の図5以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のGaN系HEMTの製造工程の図6以降の説明図である。 本発明の実施例2のGaN系HEMTの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例2のGaN系HEMTの製造工程の図8以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2のGaN系HEMTの製造工程の図9以降の説明図である。 本発明の実施例3のGaN系HEMTの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例3のGaN系HEMTの製造工程の図11以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3のGaN系HEMTの製造工程の図12以降の説明図である。 従来のGaN系HEMTの概略的断面図である。 従来の改良型GaN系HEMTの概略的断面図である。
ここで、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態の電界効果型化合物半導体装置を説明する。図1は、本発明の実施の形態の電界効果型化合物半導体装置の概略的断面図である。基板1上にバッファ層2及びAlGaN層3を介してGaN系キャリア走行層4、GaN系キャリア供給層5及びGaN系表面保護層6を順次積層する。次いで、GaN系表面保護層上にSi膜7を設け、ゲート形成領域のSi膜7を除去して、ゲート絶縁膜となるSi膜8を形成する。次いで、ゲート電極9を形成したのち、全面にSiO膜10を堆積する。次いで、ソース電極12及びドレイン電極13を形成するためのコンタクトホールを形成する。なお、Si膜8は必須ではなく、ゲート電極9をショットキー電極とする場合には、Si膜8は設けない。
次いで、コンタクトホールの側壁面に露出するSi膜7/Si膜8/SiO膜10からなる積層膜界面をSiよりバンドギャップが広い広禁制帯幅絶縁膜11で被覆する。この場合、広禁制帯絶縁膜11としては、Siよりバンドギャップが広く、絶縁性が高ければ何でも良いが、典型的には、SiO膜またはAlN膜のいずれかを用いる。
SiO膜を用いる場合には、全面に堆積したのち、異方性エッチングによりサイドウォール状に残存させれば良い。また、AlNを用いる場合には、ALD法により薄く堆積させてエッチングによりコンタクト部を除去するか或いは予めリフトオフ用のパターンをコンタクトホールの底面に設けた状態でAlN膜を堆積させれば良い。
基板1としては、シリコン基板、サファイア基板、SiC基板或いはGaN基板を用いることができ、バッファ層2は、基板1の種類に応じて適宜選択して用いれば良い。例えば、シリコン基板を用いる場合には、AlN層を用いれば良く、サファイア基板を用いる場合には、GaN低温バッファ層を用いれば良い。
GaN系キャリア走行層4は、典型的にはi型GaN層であるが、i型InGaN層を用いても良い。GaN系キャリア供給層5は、典型的にはn型AlGaN層であるが、i型InGaN層をキャリア走行層とする場合には、n型GaN層をキャリア供給層としても良い。また、GaN系キャリア走行層4とGaN系キャリア供給層5との間に、GaN系キャリア供給層と組成が同じでi型の半導体層を介在させても良い。
GaN系表面保護層6としては、典型的にはi型GaN層であるが、n型GaN層を用いても良いし、i型GaN層とn型GaN層の積層膜を用いても良い。また、キャリアは典型的には電子であるが、正孔をキャリアとしても良く、その場合には、n型半導体をp型半導体に置き換えれば良い。
図2は、本発明の電界効果型化合物半導体装置の電界強度分布の説明図であり、電界シミュレーションによって求めた結果を示している。実線は本発明の電界効果型化合物半導体装置のように、ドレイン電極の周辺のみをSiO膜とした場合であり、破線は全体をSi膜とした場合である。図に示すように、ドレイン電極の周辺のみをSiO膜とすると、その近傍のSi膜における電界強度が低下することが確認された。
このように、本発明の実施例の形態においては、ドレイン電極用のコンタクトホールの側壁面に露出するSi膜を含む積層絶縁膜の積層界面をSiよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で覆っているので、ドレイン耐圧を高めることができる。その結果、ゲート−ドレイン間隔を広くする必要がないので、オン抵抗の増加やチップ面積の増大も回避することができる。
次に、図3乃至図7を参照して、本発明の実施例1のGaN系HEMTを説明する。図3(a)に示すように、まず、シリコン基板21上にMOCVD法(有機金属気相成長法)を用いて、厚さが100nmのAlNバッファ層22及び厚さが1μmのAlGaN層23を成長させる。引き続いて、厚さが3μmのi型GaN電子走行層24、厚さが25nmで、Siドーピング濃度が2×1018cm−3のn型AlGaN電子供給層25及び、厚さが5nmのi型GaN表面保護層26を順次堆積する。なお、各AlGaN層の組成はAl0.25Ga0.75Nとする。
次いで、図3(b)に示すように、プラズマCVD法を用いて、全面に厚さが100nmのSi膜27を堆積する。次いで、図3(c)に示すように、ゲート形成領域のSi膜27を選択的に除去して開口部28を形成して、i型GaN表面保護層26を露出させる。
次いで、図4(d)に示すように、再び、プラズマCVD法を用いてゲート絶縁膜となる厚さが50nmのSi膜29を堆積する。次いで、図4(e)に示すように、反応性スパッタ法を用いて全面にTiN膜を設けたのち、ドライエッチングにより開口部28を覆う形状のゲート電極30を形成する。なお、TiNはTaN等の他の高融点金属に置き換えても良い。次いで、図4(f)に示すように、プラズマCVD法を用いて、全面にSiO膜31を堆積する。
次いで、図5(g)に示すように、SiO膜31乃至Si膜27をエッチングしてコンタクトホール32を形成する。この場合、ドライエッチングを用いても良いし、フッ化水素やリン酸によるウエットエッチングを用いても良い。なお、ここでは、露出したi型GaN表面保護層26を全部除去するとともに、n型AlGaN層電子供給層25の一部も除去する。
次いで、図5(h)に示すように、再び、プラズマCVD法を用いて全面にSiO膜33を堆積する。次いで、図6(i)に示すように、異方性ドライエッチングによりエッチバックして、コンタクトホール32の側壁面にSiO膜33を残存させてサイドウォール34とする。
次いで、図6(j)に示すように、スパッタ法を用いて全面にAl膜を堆積したのち、レジストパターンをマスクとしてドライエッチングすることで、ソース電極35及びドレイン電極36を形成する。次いで、アニール処理をして、ソース電極35とドレイン電極36をオーミックコンタクトとする。
次いで、図7(k)に示すように、プラズマCVD法を用いてSiO膜を堆積してパッシベーション膜37とすることで、本発明の実施例1のGaN系HEMTの基本構造が完成する。なお、集積化する場合には、素子間分離のために、i型GaN電子走行層24の深さまでエッチングして良いし、或いは、i型GaN電子走行層24の深さまでイオン注入することにより、結晶を破壊しても良い。
このように、本発明の実施例1においては、コンタクトホールの側壁面に露出するSi膜/SiO膜の積層界面をSiよりバンドギャップの広いSiO膜で覆っているので、ドレイン耐圧が向上する。その結果、ゲート電極−ドレイン電極間を拡張する必要がなくなるので、素子サイズの増大を回避することができる。
次に、図8乃至図10を参照して、本発明の実施例2のGaN系HEMTの製造工程を説明するが、コンタクトホールを形成する工程までは、上記の実施例1と同様であるので、コンタクトホールを形成する工程までの図示は省略する。
上記の実施例1と同様に、まず、シリコン基板21上にMOCVD法を用いて、厚さが100nmのAlNバッファ層22及び厚さが1μmのAlGaN層23を成長させる。引き続いて、厚さが3μmのi型GaN電子走行層24、厚さが25nmで、Siドーピング濃度が2×1018cm−3のn型AlGaN電子供給層25及び、厚さが5nmのi型GaN表面保護層26を順次堆積する。なお、各AlGaN層の組成はAl0.25Ga0.75Nとする。
次いで、プラズマCVD法を用いて、全面に厚さが100nmのSi膜27を堆積する。次いで、ゲート形成領域のSi膜27を選択的に除去して開口部を形成して、i型GaN表面保護層26を露出させる。次いで、再び、プラズマCVD法を用いてゲート絶縁膜となる厚さが50nmのSi膜29を堆積する。
次いで、反応性スパッタ法を用いて全面にTiN膜を設けたのち、ドライエッチングにより開口部を覆う形状のゲート電極30を形成する。次いで、プラズマCVD法を用いて、全面にSiO膜31を堆積する。次いでSiO膜31乃至Si膜27をエッチングしてコンタクトホール32を形成することによって、図8(a)の構成が得られる。
次いで、図8(b)に示すように、ALD法を用いて、全面に厚さが50nmのAlN絶縁膜38を形成する。次いで、図9(c)に示すように、AlN絶縁膜38を選択的にエッチングしてコンタクトホール32の底部を露出させる。この時、ドライエッチングを用いても良いし、硫酸/過酸化水素混合液によるウエットエッチングを用いても良い。
次いで、図9(d)に示すように、スパッタ法を用いて全面にAl膜を堆積したのち、レジストパターンをマスクとしてドライエッチングすることで、ソース電極35及びドレイン電極36を形成する。次いで、図10(e)に示すように、プラズマCVD法を用いてSiO膜を堆積してパッシベーション膜37とすることで、本発明の実施例2のGaN系HEMTの基本構造が完成する。
このように、本発明の実施例2においては、コンタクトホールの側壁面を同じ窒化物系絶縁膜で覆っているので、確実に絶縁耐圧を向上することができる。なお、AlNを用いるためにはALD法が必要であるが、コンタクトホールの側壁面を覆う膜は薄い膜で良いので、成膜レートの遅さは問題にならない。
次に、図11乃至図13を参照して、本発明の実施例3のGaN系HEMTの製造工程を説明するが、コンタクトホールを形成する工程までは、上記の実施例1と同様であるので、コンタクトホールを形成する工程までの図示は省略する。
上記の実施例1と同様に、まず、シリコン基板21上にMOCVD法を用いて、厚さが100nmのAlNバッファ層22及び厚さが1μmのAlGaN層23を成長させる。引き続いて、厚さが3μmのi型GaN電子走行層24、厚さが25nmで、Siドーピング濃度が2×1018cm−3のn型AlGaN電子供給層25及び、厚さが5nmのi型GaN表面保護層26を順次堆積する。なお、各AlGaN層の組成はAl0.25Ga0.75Nとする。
次いで、プラズマCVD法を用いて、全面に厚さが100nmのSi膜27を堆積する。次いで、ゲート形成領域のSi膜27を選択的に除去して開口部を形成して、i型GaN表面保護層26を露出させる。次いで、再び、プラズマCVD法を用いてゲート絶縁膜となる厚さが50nmのSi膜29を堆積する。
次いで、反応性スパッタ法を用いて全面にTiN膜を設けたのち、ドライエッチングにより開口部を覆う形状のゲート電極30を形成する。次いで、プラズマCVD法を用いて、全面にSiO膜31を堆積する。次いでSiO膜31乃至Si膜27をエッチングしてコンタクトホール32を形成することによって、図11(a)の構成が得られる。
次いで、図11(b)に示すように、全面にフォトレジストを塗布したのち、コンタクトホール32の底面の中央部のみに残存するように露光したのち、現像することにより、レジストパターン39を形成する。
次いで、図12(c)に示すように、ALD法を用いて、全面に厚さが50nmのAlN絶縁膜38を形成する。次いで、図12(d)に示すように、レジストパターン39を除去することによって、その上に堆積したAlN絶縁膜38をリフトオフして、コンタクトホール32の底部を露出させる。
次いで、図13(e)に示すように、スパッタ法を用いて全面にAl膜を堆積したのち、レジストパターンをマスクとしてドライエッチングすることで、ソース電極35及びドレイン電極36を形成する。次いで、図13(f)に示すように、プラズマCVD法を用いてSiO膜を堆積してパッシベーション膜37とすることで、本発明の実施例3のGaN系HEMTの基本構造が完成する。
このように、本発明の実施例3においては、リフトオフ法を用いてコンタクトホールの底面を露出させており、AlN絶縁膜のエッチング工程が不要になるので、コンタクトホールの露出部を再現性良く制御することができる。なお、この場合もAlNを用いるためにはALD法が必要であるが、コンタクトホールの側壁面を覆う膜は薄い膜で良いので、成膜レートの遅さは問題にならない。
ここで、実施例1乃至実施例3を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)窒化ガリウム系キャリア走行層と、窒化ガリウム系キャリア供給層と、窒化ガリウム系表面保護層と、前記窒化ガリウム系表面保護層上に順に積層された窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とを備え、前記窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜に設けたソース電極用及びドレイン電極用のコンタクトホールの側壁面を被覆する窒化シリコンよりバンドギャップが広い広禁制帯幅絶縁膜とを備えたことを特徴とする電界効果型化合物半導体装置。
(付記2)前記広禁制帯幅絶縁膜が、酸化シリコン膜または窒化アルミニウム膜のいずれかであることを特徴とする付記1に記載の電界効果型化合物半導体装置。
(付記3)前記窒化ガリウム系表面保護層上に順に積層された窒化シリコン膜が、ゲート電極形成部が欠如された第1の窒化シリコン膜とゲート絶縁膜となる第2の窒化シリコン膜とからなることを特徴とする付記1または付記2に記載の電界効果型化合物半導体装置。
(付記4)前記ゲート電極と前記ソース電極との間隔が、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間隔に等しいことを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載の電界効果型化合物半導体装置。
(付記5)前記窒化シリコン膜はSi膜であり、前記酸化シリコン膜はSiO膜であることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載の電界効果型化合物半導体装置。
(付記6)基板上に、窒化ガリウム系キャリア走行層、窒化ガリウム系キャリア供給層及び窒化ガリウム系表面保護層を順に積層する工程と、前記窒化ガリウム系表面保護層上に第1の窒化シリコン膜を成膜する工程と、ゲート電極形成部において前記第1の窒化シリコン膜を選択的に除去する工程と、全面にゲート絶縁膜となる第2の窒化シリコン膜を形成する工程と、前記ゲート電極形成部にゲート電極を形成する工程と、全面に酸化シリコン膜を成膜する工程と、ソース電極及びドレイン電極形成部において、前記酸化シリコン膜、前記第2の窒化シリコン膜及び前記第1の窒化シリコン膜を選択的に除去してコンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホールの側壁面を窒化シリコンよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で被覆する工程と、前記コンタクトホールにおいて、前記広禁制帯幅絶縁膜に接するようソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを有することを特徴とする電界効果型化合物半導体装置の製造方法。
(付記7)前記コンタクトホールの側壁面を窒化シリコンよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で被覆する工程が、全面に酸化シリコン膜を成膜する工程と、前記酸化シリコン膜を異方性エッチングにより少なくとも前記コンタクトホールの側壁面に残存させる工程とを有することを特徴とする付記6に記載の電界効果型化合物半導体装置の製造方法。
(付記8)前記コンタクトホールの側壁面を窒化シリコンよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で被覆する工程が、アトミックレイヤーデポジション法を用いて全面に窒化アルミニウム膜を堆積する工程と、前記コンタクトホールの底面に堆積した窒化アルミニウム膜の少なくとも一部をエッチング除去する工程とを有することを特徴とする付記6に記載の電界効果型化合物半導体装置の製造方法。
(付記9)前記コンタクトホールの側壁面を窒化シリコンよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で被覆する工程が、前記コンタクトホールの底面の少なくとも一部に前記コンタクトホールの側壁面を覆わないようにリフトオフ用マスクを設ける工程と、アトミックレイヤーデポジション法を用いて全面に窒化アルミニウム膜を堆積する工程と、前記リフトオフ用マスクを除去する工程とを有することを特徴とする付記6に記載の電界効果型化合物半導体装置の製造方法。
(付記10)前記第1及び第2の窒化シリコン膜はSi膜であり、前記酸化シリコン膜はSiO膜であることを特徴とする付記6乃至付記9のいずれか1に記載の電界効果型化合物半導体装置の製造方法。
1 基板
2 バッファ層
3 AlGaN層
4 GaN系キャリア走行層
5 GaN系キャリア供給層
6 GaN系表面保護層
7,8 Si
9 ゲート電極
10 SiO
11 広禁制帯幅絶縁膜
12 ソース電極
13 ドレイン電極
21 シリコン基板
22 AlNバッファ層
23 AlGaN層
24 i型GaN電子走行層
25 n型AlGaN電子供給層
26 i型GaN表面保護層
27,29 Si
28 開口部
30 ゲート電極
31 SiO
32 コンタクトホール
33 SiO
34 サイドウォール
35 ソース電極
36 ドレイン電極
37 パッシベーション膜
38 AlN絶縁膜
39 レジストパターン
51 シリコン基板
52 AlNバッファ層
53 AlGaN層
54 i型GaN電子走行層
55 n型AlGaN電子供給層
56 i型GaN表面保護層
57,58 Si
59 ゲート電極
60 SiO
61 ソース電極
62 ドレイン電極

Claims (3)

  1. 基板上に、窒化ガリウム系キャリア走行層、窒化ガリウム系キャリア供給層及び窒化ガリウム系表面保護層を順に積層する工程と、
    前記窒化ガリウム系表面保護層上に第1の窒化シリコン膜を成膜する工程と、
    ゲート電極形成部において前記第1の窒化シリコン膜を選択的に除去する工程と、
    全面にゲート絶縁膜となる第2の窒化シリコン膜を形成する工程と、
    前記ゲート電極形成部にゲート電極を形成する工程と、
    全面に酸化シリコン膜を成膜する工程と、
    ソース電極及びドレイン電極形成部において、前記酸化シリコン膜、前記第2の窒化シリコン膜及び前記第1の窒化シリコン膜を選択的に除去してコンタクトホールを形成する工程と、
    前記コンタクトホールの側壁面を窒化シリコンよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で被覆する工程と、
    前記コンタクトホールにおいて、前記広禁制帯幅絶縁膜に接するようソース電極及びドレイン電極を形成する工程と
    を有することを特徴とする電界効果型化合物半導体装置の製造方法。
  2. 前記コンタクトホールの側壁面を窒化シリコンよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で被覆する工程が、
    全面に酸化シリコン膜を成膜する工程と、
    前記酸化シリコン膜を異方性エッチングにより少なくとも前記コンタクトホールの側壁面に残存させる工程と
    を有することを特徴とする請求項に記載の電界効果型化合物半導体装置の製造方法。
  3. 前記コンタクトホールの側壁面を窒化シリコンよりバンドギャップの広い広禁制帯幅絶縁膜で被覆する工程が、
    アトミックレイヤーデポジション法を用いて全面に窒化アルミニウム膜を堆積する工程と、
    前記コンタクトホールの底面に堆積した窒化アルミニウム膜の少なくとも一部をエッチング除去する工程と
    を有することを特徴とする請求項に記載の電界効果型化合物半導体装置の製造方法。
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