JP6197448B2 - 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に、液体としてインクを噴射するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
液滴を噴射する液体噴射ヘッドの代表例であるインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、ノズルに連通する圧力発生室と、圧力発生室に対向して設けられる圧電アクチュエーターと、を具備し、この圧電アクチュエーターの変位によって圧力発生室内に圧力変化を生じさせることで、ノズルからインク滴を噴射するものがある。
このようなインクジェット式記録ヘッドの構造は、様々提案されているが、一般的に、複数の部材が接着剤等によって固定されてなる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示すインクジェット式記録ヘッドの構造では、印刷ヘッドを構成する二つの部材の対面部分を凹と凸の形状として、互いに嵌合する構造としている。
特開2008−296533号公報
ヘッドチップを小型化した場合に、ヘッドチップをケース部材に直接接合することは精度上難しくなるため、平板にヘッドチップを載せたのちに該平板をケース部材に接合することがある。この場合、平板は平坦度を保つためにケース部材との接合部分に凹凸を設けるような加工は避け、一方、ケース部材は平板との接合面をなるべく平坦になるように成形するが、該平板とケース部材の接合面が広範囲だと、接合面の平坦度に接合具合が影響され、しっかり接合できないことがある。また、ヘッドクリーニングの際には真空引きするためのキャップで吸引される面となるので、なるべくフラットに維持したいという希望がある。
なお、このような問題はインクを噴射するインクジェット式記録ヘッドだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明は、ヘッドチップを支持する平板状の部材を平坦に固定可能な液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置を提供する。
本発明は、インクを上流側から下流側に連通させる連通路を有して樹脂成形されたケース部材と、ヘッドチップが固定された蓋部材とを備えた液体噴射ヘッドであって、前記ケース部材における印刷媒体の側には、内側に所定の空間を形成するように前記ケース部材と一体成形で設けられた壁材が備えられるとともに、前記壁材の先端に互いに離間して複数の突起が形成され、前記蓋部材は、前記壁材で形成される所定の空間内に前記ヘッドチップを含むように前記ケース部材と前記突起の部分で接合されるとともに、前記ヘッドチップは前記所定の空間内で前記連通路と連通している構成としている。
前記構成において、液体噴射ヘッドにおける前記ケース部材における印刷媒体の側には、内側に所定の空間を形成するように前記ケース部材と一体成形で設けられた壁材が備えられている。前記壁材の先端には、互いに離間して複数の突起が形成され、ヘッドチップが固定された前記蓋部材は、前記壁材で形成される所定の空間内に前記ヘッドチップを含むように前記ケース部材と前記突起の部分で接合されている。そして、前記ヘッドチップは前記所定の空間内で前記連通路と連通している。
すなわち、壁材の端部を正確な精度で所望の高さに維持するのは困難を伴うのに対し、突起を形成して高さ調整をするのであれば非常に容易となる。例えば、突起であると、樹脂成形の際に、金型の微調整によって微細な高さ設定が可能となる。
本発明によれば、突起であれば樹脂成形の際に金型の微調整によって微細な高さ設定が可能であり、当該突起の高さを微調整することで蓋部材の平坦度を期待どおりのものとすることができる。
液体噴射ヘッドの上側の展開図である。 液体噴射ヘッドの下側の展開図である。 ヘッドチップの周辺の断面図である。 コンプライアンス部材の構成を模式的に示す展開図である。 ケース部材の底側を模式的に示した斜視図である。 金型の要部断面図である。 金型の要部断面図である。 ケース部材の内部の概略構成を模式的に示す断面図である。 ケース部材の内部の概略構成を模式的に示す斜視図である。 ワイプ過程を模式的に示す断面図である。 ノズルプレートと蓋部材を模式的に示す断面図である。 充填材の量が異なる状態を模式的に示す断面図である。 蓋部材を下方から見た状態を模式的に示す底面図である。 蓋部材とワイパーの当接状態を模式的に示す側面図である。 液体噴射ヘッドにおける壁材部分の変形例を示す部分断面図である。 同液体噴射ヘッドの底面図である。 同液体噴射ヘッドの底面図である。 他の変形例にかかる壁材の部分断面図である。 他の変形例にかかる壁材を示す底面図である。 突部の他の変形例を示す底面図である。 同突部の変形例を示す部分断面図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1と図2は、本発明の一実施形態に係る液体噴射ヘッドの一例を示すインクジェット式記録ヘッドの展開図であり、図3は、インクジェット式記録ヘッドのヘッドチップの周辺の断面図である。
図1及び図2に示すように、インクジェット式記録ヘッド1は、上側ケース部材11と、下側ケース部材12とからなるケース部材10内に、各パーツを収容して形成されている。下側ケース部材12内は上方の空間と下方の空間が形成されており、上方の空間内では、上方から第1の流路部材21とフィルター22と第2の流路部材23とからなる流路部材24と、シール部材25と、回路基板26とが順次積層されて収容されている。
また、下方の空間内では、上方からフレキシブル基板27、第3の流路部材28、ヘッドチップ30、蓋部材29が収容されている。なお、ヘッドチップ30は圧電アクチュエータパーツ31と、流路形成板32と、ノズルプレート33と、コンプライアンス部材40とを備えている。
ヘッドチップ30は、流路形成板32の上面に圧電アクチュエータパーツ31が接合され、下面にノズルプレート33とコンプライアンス部材40とが接合されている。流路形成板32は概略矩形形状の板材状に形成されており、短手方向の中央部分の上面に概略帯板形状に形成された圧電アクチュエータパーツ31が固定されている。圧電アクチュエータパーツ31は、下方に開口する圧力室30aを有するとともに、圧力室30aの天井壁が上下方向へ撓んで当該圧力室30a内に圧力変化を発生可能とさせる構成となっている。
圧力室30aの天井壁は、弾性膜と、絶縁体膜と、第1電極と圧電体層と第2電極とからなる個々の圧電アクチュエータが形成されている。この意味で圧電アクチュエータパーツ31は個々の圧電アクチュエータを必要数だけ形成した一体のパーツを指す。また、本実施形態では、第1電極が各圧電アクチュエータで独立する個別電極として機能し、第2電極が複数の圧電アクチュエータに共通する共通電極として機能する。また第1電極はリード電極の一端と接続され、リード電極の他端にはフレキシブル基板27に形成された駆動回路27aが接続される。
圧力室30aは、前記短手方向に二つ形成されており、かつ、長手方向に所定の数だけ並べた二列分が形成されている。短手方向に並ぶ二つの圧力室30a,30aの中央の隙間には前記長手方向に伸びるフレキシブル基板27が接続され、上述したように両側に位置する二列の圧力室30a,30aの個々の圧電アクチュエータに対して駆動電力を供給する。各圧力室30aはその下面で流路形成板32に形成された流路32aとノズル穴32bに対面しており、流路32aの側から吐出液であるインクが圧力室30aに供給され、圧力変化によってノズル穴32bの側にインクを押し出す。二列の圧力室30aに対応してノズル穴32b,32bも短手方向の中央に長手方向に沿って二列分形成されて列状に配列され、同様に短手方向の外側には流路32a,32aが二列分形成されて列状に配列される。なお、圧力室30aは流路形成板32上に接着剤などにより水密的に固定されている。
流路形成板32の流路32a1および流路32a3は共通連通路、流路32a2は個別連通路であり、上面には外側の入口32a1と内側の出口32a2とで開口しており、下面に開口する中央流路32a3で両者が連通している。中央流路32a3は前記ノズル穴32bの前記短手方向の外側で開口しているため、流路形成板32を下方から見ると、外側に長穴状の中央流路32a3,32a3が開口し、その内側に二つのノズル穴32b,32bが開口している。そして、これらが前記長手方向に並んで形成されている。
ノズルプレート33は流路形成板32のノズル穴32b,32bの形成位置に沿って前記長手方向に伸びる帯板形状の矩形状に形成されており、二つのノズル穴32b,32bに対面するように二つのノズル33a,33aが形成されている。圧力室30a内の圧力変化によってノズル穴32bの側に押し出されたインクは、ノズル33aから外部へ吐出される。すなわち、液滴を吐出する。このノズルプレート33は素材として高価なシリコン性で形成されることになる。ノズルプレート33に形成されたノズル33aは下方に向けて配向されている。
ノズルプレート33はノズル穴32b,32bの形成位置に沿って貼付されるので、その外側に二列に形成される中央流路32a3,32a3は開口したままとなる。これらを覆蓋するのがコンプライアンス部材40である。
図4はコンプライアンス部材の構成を模式的に示す展開図である。コンプライアンス部材40は弾性膜部材である弾性膜41と支持体である枠材42とから構成されている。枠材42には、ノズルプレート33と干渉しないように中央に矩形のくり抜き部42aを有するとともに、二列の中央流路32a3,32a3の形成部位に対応して三つずつの窓部42bを二列形成してある。この上にくり抜き部42aと同様のくり抜き部41aが形成された弾性膜41を貼り付けることで枠材42の枠部によって弾性膜41を支持する。弾性膜41の側から流路形成板32の下面に貼付すると、それぞれの中央流路32a3は弾性膜41にて密封されるが、弾性膜41の反対側には枠材42の窓部42bが形成されており、この窓部42bの厚み分だけ弾性膜41は撓み変形可能である。また、枠材42の一部には溝が形成され、窓部42bが密封されないように大気に繋がる経路を有することで、弾性膜41が変形しやすいようになっている。従って、コンプライアンス部材40は、入口32a1から出口32a2へと至る中央流路32a3を下方から覆蓋して一連の連通路を形成しつつ、その途中でコンプライアンス部材としての機能を果たすことになる。なお、コンプライアンス部材40が装着される位置は流路形成板32の下面に限られるものではなく、出口32a2の側の近辺であっても良い。この場合、中央流路32a3は別部材で閉塞して連通路のみ形成し、他の部位でコンプライアンス部材の機能を保持すればよい。
下側ケース部材12の下端には、ヘッドチップ30および第3の流路部材28を収容できる空間を形成する壁材12cが突出して形成されている。壁材12cは内側に前記空間を形成するように筒状に突出し、かつ、その肉厚は下側ケース部材12における他の壁面と比較して厚く形成している。下側ケース部材12の下端に筒状の肉厚部分が形成されることで、特に壁材12cや壁材12cが設けられた部分を中心に下側ケース部材12が全体的に撓みにくくなる。好ましいのは壁材12cが概略四角形状であり、環状につながって筒状となっている形状であるが、必ずしも環状につながっていなくても構わない。すなわち、壁材は内側に所定の空間を形成するように当該下側ケース部材12と一体成形で突出するように設けられていれば、撓みに基づく変形等を抑制する効果がある。
壁材12cの先端である突出端部で形成される開口にはステンレス製で弾性を有する程度に薄く形成された蓋部材29が接合されて被覆してある。蓋部材29にはノズルプレート33を下面に露出させるための長穴の開口29aが印刷媒体に沿う平面部に形成されている。ここで、ヘッドチップ30と蓋部材29は、ヘッドチップ30のコンプライアンス部材40の部分と蓋部材29の開口29aの周辺の平面部で接着固定されている。換言すると、ヘッドチップ30のインクの流通経路を構成するノズルプレート33の部分で蓋部材29と接着固定されていない。
また、ヘッドチップ30は、第3の流路部材28を介して下側ケース部材12の下方に接合されている。第3の流路部材28には、中央に長手方向に伸びる貫通口28aが形成されており、この貫通口28aを介して前記フレキシブル基板27が挿通されることになる。第3の流路部材28は、貫通口28aの下側の開口付近に前記圧電アクチュエータパーツ31を収容可能となるように空間が形成されており、また、貫通口28a以外の部位では流路形成板32における流路32aの入口32a1に対面するように上面から下面へと貫通する連通路28bが形成されている。第3の流路部材28と流路形成板32とは接着剤によって水密的に接着されているので、以上の構成によって、連通路28bから流路32aを経て圧力室30aに連通し、さらにノズル穴32bを介してノズル33aへとつながるインクの一連の通路が形成されることになる。
下側ケース部材12には、第3の流路部材28の貫通口28aと連通路28bに対応して貫通孔12aとケース部材連通路12bを形成してある。第3の流路部材28は、下側ケース部材12に対して下方から、後述する柔軟性のある接着材にて接合されており、このときに連通路28bとケース部材連通路12bとは水密的に連通するように固定されている。
このように下側ケース部材12の撓み難くなった空間に設けられたヘッドチップ30および第3の流路部材28には外力が掛かりにくくなるうえ、弾性を有す蓋部材29がヘッドチップ30と下側ケース部材12の間に生じるねじれを吸収してヘッドチップ30には外力が一層掛かりにくくなるので、ヘッドチップ30を構成する部材同士が剥離を起こすのを抑制でき、ひいてはインク漏れの発生を抑制できる。さらに、ヘッドチップ30や第3の流路部材28、換言すればインクの流通経路を構成する部材の接合にあたり柔軟性のある接着剤を用いれば一層効果がある。
なお、壁材12cにおける蓋部材29の接合位置は、上記した壁材12cの先端の開口に限らず、壁材12cの内外の側面であっても良い。また、蓋部材29はステンレス製に限らず弾性を有する部材であれば良い。
ノズルプレート33はコンプライアンス部材40よりも薄く形成されている。従って、ノズルプレート33は開口29a内に位置した時点で蓋部材29よりも外側に突出しない位置関係となる。また、高精度にシリコンで形成されるノズルプレート33は高価であるため、小さくするために必要部位だけを覆蓋するように貼付されているとともに、蓋部材29の開口29aからの露出をなるべく少なく抑えられている。そして、ヘッドチップ30と蓋部材29は、ノズルプレート33の部分ではなくコンプライアンス部材40の部分で蓋部材29の開口29aの周辺の平面部に接着固定されている。
このようにヘッドチップ30のインクの流通経路を構成するノズルプレート33は印刷媒体が当たる可能性をなるべく抑えられ、インクの流通経路を構成しない蓋部材29に印刷媒体が当たるようにすることで、インクの流通経路を構成する部材に剥離が発生するのを抑制でき、ひいてはインク漏れが発生するのを抑制できる。
図5は、下側ケース部材の底側を模式的に示した斜視図であり、図6と図7は下側ケース部材を形成するための金型の要部断面図である。
上述したように壁材12cは肉厚となるように形成されている。下側ケース部材12自体は樹脂による一体成形品であり、肉厚の部分では樹脂の冷却時の収縮の影響を受けて設計通りの精度を維持できないことが多々ある。これは個々のばらつきがあるというのではなく、成型された全ての壁材12cに同様のずれが発生するということである。設計上では壁材12cの先端が平面を形成するようになっていても、樹脂のひけや成形時の樹脂の収縮などによって全ての成形品でわずかに平面にならないことが起きる。このような壁材12cの先端の全体に亘って平面を形成するように仕上げるのは容易ではない。
本実施例では、壁材12cの先端部に互いに離間して複数の突起12c1を形成してある。具体的には、概ね断面矩形となる壁材12cの四隅と、各辺の中間の四カ所との、合計八カ所である。この結果、壁材12cの各辺の先端では突起12c1が最も突き出る位置になる。それぞれの突起12c1は壁材12cの先端部から一律の高さではない。まず、突起12c1の無い下側ケース部材12を成形してみる。そして、壁材12cの先端の位置を計測する。そして、ヘッドチップ30を保持した第3の流路部材28を下側ケース部材12内に固定した時にヘッドチップ30が形成する平面と平行となる平面を想定して、壁材12cの先端をどれだけ嵩上げすればよいかを決定する。上述した八カ所の位置でのそれぞれの嵩上げの高さが決まったら、図6に示すように金型の側にそれぞれの高さに相当する凹部を形成する。金型の側でこのような凹部を形成するのは内部を盛り上げたりするよりも容易である。また、仕上がりの精度も十分に選択可能である。
従って、必要な精度で凹部を形成し、この金型を用いることで壁材12cの突起12c1の先端が形成する平面は設計者の意図したとおりのものとなる。この状態で下側ケース部材12を上下逆転させ、ヘッドチップ30を固定した状態の蓋部材29を壁材12cの上から載置すると、蓋部材29は突起12c1の先端に当接し、上述した壁材12cに発生するずれに影響されずに平面に保持される。なお、平面に保持されるので、蓋部材29に複数のヘッドチップ30が固定された場合には、下側ケース部材12の下方に高い位置精度でそれぞれのヘッドチップ30を配することができる。このとき、厳格な意味で蓋部材29が突起12c1に必ず接していなければならないわけではなく、多くの突起12c1に当接し、少数の突起12c1と接したり接していない状態であっても期待する平面を保持できるのであれば構わない。また、そもそも蓋部材29自体を壁材12cの先端に塗布した接着剤によって下側ケース部材12に接着固定されるので、厳格な意味では突起12c1と蓋部材との間に接着剤が介在して接していないことも十分に生じうる。
なお、突起を壁材12cの側でなく蓋部材29の側に設ける場合、蓋部材29に突起を形成する工程で蓋部材29に歪みが生じて平面さが損なわれるおそれが高いため壁材12cの側に設けるのが良い。
突起12c1を形成するとき、図6に示すようにドリルで凹部を形成すれば突起12c1の先端は円錐形状となることが多い。この場合は、点に近い状態で蓋部材29に当接する。一方、図7はいわゆるピンで凹部を形成する例を示している。ピンは概ね雌ネジ穴内に雄ネジを螺合せしめる構成であり、雄ネジを雌ネジに深く螺合させると金型の内側では凹部の深さが浅くなり、突起12c1が長く形成される。逆に、雄ネジを雌ネジに浅く螺合させると金型の内側では凹部の深さが深くなり、突起12c1が短く形成される。その長さを決めるために一定の厚みを持つスペーサーを用意しておけば、各突起12c1の長さを自由に調整できるようになる。
なお、突起12c1の数については、平面を特定できるという意味では三つ以上必要である。ただし、一つを壁材12cの一部で兼用することも可能ではある。また、突起12c1で浮かせることで塗布される接着剤の量のばらつきを少なくすることもできる。そして、突起12c1の間隔が広いことで蓋部材29が撓むことを防止するためにも、三つを超える数の突起12c1を形成することは好ましい。蓋部材29が概ね四角形であることを考慮すると、壁材12cの四隅およびその中間点の八カ所に形成すると安定する。
図15〜図17は、変形例にかかる壁材12fを断面図と第一の底面図と第二の底面図とで示している。
この壁材12fの先端部には、上述した複数の突起12c1が形成される先端面12f1とともに、この先端面12f1よりも前記空間(第3の流路部材28を収容できる空間)を基準として外周側に形成されて前記壁材12fの突出方向に向けて突出する突部12f2が形成されている。この変形例の場合、突部12f2はいわゆる土手あるいは堤防のように先端面12f1から盛り上がるように形成されている。壁材12f自体は内側に前記第3の流路部材28を収容できる空間を形成する角筒状となっており、図5に示す壁材12cと同様である。そして、堤防状の突部12f2は、先端面12f1よりも外側の位置に、図16に示すように、底面側から見てL字型となるように形成されている。すなわち、角筒状の壁材12fの先端部分で二辺を外側から覆うように形成されている。なお、壁材12fの先端部とは、先端面12f1に加えて、突部12f2、および後述する凹部12f3などが含まれ、図15において、一点鎖線の楕円で示す領域を指している。
先端面12f1に突起12c1が形成されており、蓋部材29を突部12f2にぶつからないようにして壁材12fの上から載置するとき、蓋部材29は先端面12f1に形成した突起12c1の先端に当接し、平面に保持される。ここで、突部12f2は、壁材12fの突出方向を基準とすると、図15に示すように、蓋部材29の表面より突出しない高さとなり、蓋部材29の表面の方がL0だけ高くなるように形成されている。蓋部材29よりも突出していると、後述するワイパー50が突部12f2に乗り上がった後、蓋部材29の表面に向かって下りる動作をすることになり、この際にインクカスを蓋部材29の表面に残していってしまう可能性がある。しかし、突部12f2よりも蓋部材29の表面の方が突き出ている位置関係であれば、ワイパー50は、突部12f2に乗り上がった後、さらに蓋部材29の表面に乗り上がることになり、各段階で確実にインクカスをぬぐい取ってから蓋部材29の表面をワイピングすることになる。言い換えると、インクカスを蓋部材29表面上に残さない。
また、突部12f2は、突部12f2自身の先端側から先端面12f1へと接続する第一斜面12f2aを有しており、概略矩形状の壁材12fの二辺の外側にL字型に形成されている。従って、図17に示すように、蓋部材29を突起12c1の上(所定位置)に載置させた後、矢印で示すようにL字型とした内側の角に向けて押しつけると、蓋部材29の側面が突部12f2の内側側面である前記第一斜面12f2aに向けて押しつけられ(当接可能となっている)、結果的に正しい位置へ誘導させることができる。このように誘導する突部12f2がL字型であれば、XY方向の両方向で適正位置へと誘導できる。すなわち、突部12f2は位置決め部材としても機能する。
壁材12fの先端部には、前記突部12f2に加えて、先端面12f1よりも内周側に、壁材12fの突出方向を基準として奥側に下がるように形成される環状の凹部12f3が形成されている。
凹部12f3の具体的な形状は、図15に示すように、先端面12f1の内周縁から壁材12fの奥側に伸びる第二斜面12f3aと、この第二斜面12f3aの端部に接しつつ壁材12fの内周表面に接続する載置面12f3bとの二面を備えて形成されている。言い換えると、先端面12f1と壁材12fの内周表面とが接する角部を削り取るようにして第二斜面12f3aと載置面12f3bとを形成している。
この凹部12f3は、接着剤12gを塗布する領域となる。凹形状となっているので、粘性のある接着剤12gを凹部12f3に塗布すると一時的に保持される。これは、接着剤12gを載置面12f3bで下支えしつつ、第二斜面12f3aが外周側に引き寄せる働きをすることになり、壁材12fの内周側の空間内に向けて流れ落ちてしまわないように作用すると考えられる。
突起12c1よりも盛り上がる程度に接着剤12gを塗布した後、上述したように蓋部材29を突起12c1の上に載置させると、環状に形成された凹部12f3に保持されている接着剤12gは蓋部材29の裏側に対しても環状に接し、この結果、角筒状の壁材12fの開口部分と蓋部材29とが気密的に接着されることになる。このとき、蓋部材29を押しつけることによって余分な接着剤12gは移動を余儀なくされる。図5に示す形状であると、壁材12cの先端の面に塗布されることになるから、余分な接着剤は内側にも外側にも流れ出る。これに対して、図15に示すような凹部12f3の形状であると、余分な接着剤12gの殆どが内側に押しやられる。内側は十分な空間が確保されているから、接着剤12gが蓋部材29の裏面に沿って流れ出ても問題は生じない。しかし、外側に流れ出ると、蓋部材29の表面よりも突き出た状態で固化してしまうこともあり得るので、好ましくない。なお、第二斜面12f3aと載置面12f3bとが90度よりも大きな角度で交差しているので、余分な接着剤12gが内側に流れ出やすくしている。
第二斜面12f3aと載置面12f3bとからなる凹部12f3は金型を形成しやすいメリットがあるが、この形状に限るものではない。図18は凹部の変形例を示している。この例では、凹部12f4は先端面12f1にて、突起12c1よりも内側の位置で環状に形成した溝の形状となっている。溝は筒状とした壁材12fの開口方向と同じ方向に開口しており、溝内に接着剤12gを塗布し、上述したように蓋部材29を突起12c1の上に載置させる。この場合も、角筒状の壁材12fの開口部分と蓋部材29とが気密的に接着されることになる。なお、図18に示すように、凹部12f4における内周側の側壁が外周側の側壁よりもやや低くしておくことにより、余分な接着剤12gを内側に誘導しやすくなる。
この例では、突部12f2はL字型に形成されているので、矩形の枠状に形成される先端面12f1の外周の一部に形成されていることになる。しかし、必ずしもこの位置にのみ形成される必要はない。
図19は、突部の変形例を示す底面図である。この例では、矩形の枠状に形成される先端面12f1の全外周を覆うように突部12f2が形成されている。このような配置であっても構わない。
上述した突部は、壁材12fの各辺に沿って連続して盛り上がる堤防のような形状となっている。しかし、必ずしも堤防状である必要はなく、各種の変形が可能である。
図20と図21は、離散的に形成した円柱形状で形成した突部12f5を示している。この変形例でも、蓋部材29を突起12c1の上に当接させたとき、蓋部材29の側面が円柱状とした突部12f5の側面に突き当たることで上述したような位置決めの作用を発揮する。また、凹部12f3が形成されているので、蓋部材29を載置したときに余分な接着剤12gが流れ出るのは、ほぼ壁材12fの内側となる。むろん、図15や図18に示す堤防状の突部12f2であれば、僅かなりにも外側に流れ出ようとしても、堤防形状が行く手を阻み、外側に流れ出させないのに対し、離散的な突部12f5の場合はそこまでの効果は望めない。それでも、凹部12f3によって殆どの接着剤12が内側に流れ出るので、外側に漏れ出た接着剤12gはほぼ無視できるといえる。そして、円柱状の突部12f5の方が形成しやすい条件であれば、堤防状でない突部12f5であっても同様の効果を享受できる。
次に、図8は、ケース部材の内部の概略構成を模式的に示す断面図であり、図9は、ケース部材の内部の概略構成を模式的に示す斜視図である。
下側ケース部材12は、貫通孔12aやケース部材連通路12bを形成した底壁12dよりも上方側に、上側ケース部材11と合体したときに所定の収容空間を形成する。底壁12dからは上方に向けて断面矩形形状となる内側リブ12eが突出して形成されており、貫通孔12aやケース部材連通路12bはこの内側リブ12eよりも内側に形成されている。そして、内側リブ12eの先端上には回路基板26が載置され、その上にシール部材25と流路部材24とが載置されている。内側リブ12eの先端は回路基板26と密接できる平面を特定している。この意味で先端ではあるが平面部を形成しており、この平面部上で回路基板を載置する。
回路基板26の外形は、内側リブ12eよりも大きく形成されており、内側リブ12e上に載置した状態で内側リブ12eの先端が環状に回路基板26の下面に当接する。予め内側リブ12eの先端に所定量の気密性を有する接着剤を塗布しておくことにより、内側リブ12eの先端と回路基板26の当接部位は気密的に固着される。内側リブ12e自体が筒状の立体物であり、この開口で形成される平面部に平板の回路基板26を接着固定することで内側リブ12eを中心に下側ケース部材12全体の剛性を上げることができている。回路基板26はプリント基板であり、貫通口26aの縁部には前記フレキシブル基板27と電気的に接続される多数のリードが形成されている。また、外縁部にも図示しないリード端子が形成されコネクターを介して外部と電気的に接続されるようになっている。
回路基板26には、下側ケース部材12のケース部材連通路12bに対応する位置に貫通口26bを形成してある。この場合、貫通口26bはケース部材連通路12bに対応する位置に形成されており上下方向に同ケース部材連通路12bは露出された状態となる。なお、ケース部材連通路12bは図示しない経路を経て上述したように第3の流路部材28の連通路28bに連通している。
ゴム製素材、例えばエラストマーで形成されたシール部材25は回路基板26の外形よりも小さい外形であるが、少なくとも貫通口26aと貫通口26bを含む領域よりも大きな外形であり、中央に小さな貫通口25aが形成されている。また、回路基板26の貫通口26bのそれぞれに対応する位置には下方に突出するカップ状に形成された凸状部位25bが形成されており、この凸状部位25bは回路基板26の貫通口26bに挿入された時にカップ状とした筒状部分の外周面にて同貫通口26bの内縁面に嵌り込んで位置決めとして機能する。カップ状とした底面は前記ケース部材連通路12bの開口の周縁部に当接している。底面には貫通口25b1も形成されているので、ケース部材連通路12bへ連通する連通経路を形成する。
シール部材25の周縁は、環状に上下に厚みを増した環状シール部位25cが形成されており、シール部材25の上方に流路部材24を載置した時、環状シール部位25cは下面にて回路基板26の上面表面に密着し、上面にて流路部材24の下面表面に密着する。流路部材24にはシール部材25の凸状部位25bに対応して下方に突出する筒状の連通路24aが形成されている。その長さはシール部材25に流路部材24を載置して環状シール部位25cに接する時点で連通路24aの下端が凸状部位25bの中で底面に接する程度の長さとなっている。流路部材24は下側ケース部材12内では下方に向けて押圧するように収容され、このとき流路部材24は周縁部分で環状シール部位25cに突き当たるとともに連通路24aは凸状部位25bの中で底面に突き当たる。また、シール部材25も環状シール部位25cはその下面で回路基板26の周縁部分で環状に突き当たっており、かつ、凸状部位25bの底面の下面側はケース部材連通路12bの開口の周縁部に突き当たる。流路部材24から所定の押圧力が加われば、シール部材25は以上のようにして突き当たる部位でシールする機能を奏する。
ここで流路部材24の連通路24aは第一の連通路に相当し、ケース部材連通路12bは第二の連通路に相当し、第3の流路部材28の連通路28bは第三の連通路に相当する。なお、図8では、簡略化のために、連通路28bの図示を省略している。すると、下側ケース部材12における印刷媒体の側には、壁材12cによって内側に所定の空間を形成する開口部が形成され、ヘッドチップ30を保持した状態の第3の流路部材28はこの所定の空間内で下側ケース部材12に固定されるとともに、この開口部は蓋部材29によってヘッドチップ30のノズル面を外部に露出させた状態で閉塞されることになり、さらに、シール部材25は、第一の連通路と第二の連通路との間で水密的に連通させつつ、回路基板26を介して流路部材24と下側ケース部材12との間で流路部材24の積層方向に介在され、下側ケース部材12内における開口部側の空間を封止することになる。言い換えるとシール部材25を介在させて積層させるだけで所定の部位で水密構造を容易に形成できている。一体のシール部材で形成することにより、別体の場合よりもシール部材全体として小型化しやすく、また、部品点数が減るため組立性も向上する。
この場合、シール部材25に貫通口25aを形成しているので封止される空間はシール部材25の下方側の空間だけではなく、シール部材25と流路部材の間に生じる空間も封止されることになる。また、厳密には環状シール部位25cの上面には細い溝とした大気開放路を形成してあり、これが環状シール部位25cの上面で内周側と外周側とを連通せしめている。すなわち、大気開放路は、積層方向での密着面に形成した溝状の部位で形成されている。
非常に細い溝状とすることで多量の気体が急速に内外に通じるものではないが、微少量の気体は内外に通じる。本発明ではこの程度の気体の移動を許容した封止状態を得ている。これは上述したコンプライアンス部材40が変位する時に生じる微少な圧力変化を外部に伝達して開放するために使われる。
本実施例では、流路部材24は上側ケース部材11によって覆蓋されており、上側ケース部材11上に吐出液の保持部材である図示しないインクカートリッジが載置されて固定される。インクカートリッジから上側ケース部材11を介して流路部材24に至る経路も水密的な連通路としなければならず、本実施例では図示しないオーリングなどを利用した水密構造を形成している。また、上側ケース部材11は下側ケース部材12に対してケースの下部側からネジ止め固定され、上側ケース部材11が下側ケース部材12に接近して締め付けられる際に前記流路部材24は上述した積層方向において下方に押圧力を発生する。
このように上側ケース部材11と下側ケース部材12の間にシール部材25を挟んでネジで締め込んでも、上述した壁材12c、さらには内側リブ12eに接着固定された平板の基板によって下側ケース部材12に生じる撓みは効果的に抑制される。一方、シール部材25を上側ケース部材11と下側ケース部材12の間に組み付けるにあたり、接着剤を用いる煩雑な接着作業でなく挟み込むだけで簡単に組み付けることができる。
インクカートリッジからヘッドチップ30に至るインクの連通路は、上述したように流路部材24の連通路24a(第一の連通路)と、ケース部材連通路12b(第二の連通路)と、第3の流路部材28の連通路28b(第三の連通路)であり、上側ケース部材11と下側ケース部材12で形成される内部空間の中に収容された各部材の中の流路を経てヘッドチップ30にインクが供給されるので、容易には乾燥しない。しかし、接着剤で固定している部位では接着剤のガスバリア性によっては乾燥への配慮が必要である。ヘッドチップ30が従来よりも小型化されている場合は内部に保持するインクの絶対量が少ないため、乾燥によるインクの増粘の影響が顕著になる。本実施例では、柔軟性の良さを考慮して変性エポキシ樹脂を接着剤として使用する。柔軟性のある接着剤を部材同士の接合に用いることで剥離を生じにくくしている。変性エポキシ樹脂は柔軟性はよいがガスバリア性は良好ではなく、インク中に含まれる水分を外に透過してインクの増粘の原因となる。しかしながら、上述したようにヘッドチップ30などはシール部材25によって封止された空間内に保持されており、透過した水分が封止された空間内に満たされたところでそれ以上の透過が起こりにくくなるため、増粘に強い構造となっている。なお、上側ケース部材11と下側ケース部材12とで囲まれるケース部材内部においては上述した第一の連通路と第二の連通路などからなる流路が特定され、インクカートリッジに相当する上流側から第三の連通路に相当する下流側に向けての吐出液の流路が形成されたことになる。
ところで、このような液体噴射ヘッドを装着した液体噴射装置で印刷を行う場合、ある頻度でノズル面を清掃することが好ましい。弾性素材からなるワイパーで表面の汚れを拭い取る清掃を行う。
図10は、ワイプ過程を模式的に示す断面図である。
上述したように、ノズルプレート33は蓋部材29の開口29a内で蓋部材29の表面よりも奥まった位置に保持されている。
ワイパー50は液体噴射ヘッドが主走査される範囲内であって印刷領域を外れた位置に固定されており、液体噴射ヘッドがワイパー50に対して相対的に移動することでワイパー50の先端が蓋部材29とノズルプレート33の表面を払拭し、ワイパー50の払拭部位が両者の表面に残っているインクを拭き取る。この動作をワイピングと呼ぶ。図10に示すように、ワイパー50の先端寄り部分は、表面がほぼ平坦な蓋部材29の表面から、開口29a内のノズルプレート33の表面に移る時点で一回目の段差として上方に滑り込むように移動し、ノズルプレート33の表面を終えて再度蓋部材29の表面に移る時点で二回目の段差として下方に滑り上がるように移動する。この段差部分が滑らかに連続していないと、ワイパー50の先端で集めたインクなどが不連続部位に捕捉されてしまい、液体噴射ヘッドが綺麗になったとは言えない。
本実施例では、ノズルプレート33と蓋部材29との間に生じる段差に充填材を充填することで表面同士を滑らかに接続させている。
図11は、ノズルプレートと蓋部材を模式的に示す断面図であり、図12は、充填材の量が異なる状態を模式的に示す断面図である。
充填材が充填される空間は、ノズルプレート33の側面とヘッドチップ30の下面とコンプライアンス部材40の側面と蓋部材29の下面のごく一部および側面とによって囲まれる部分である。充填材の量が多いとあふれ出てしまって充填剤がインクを捕捉する原因にもなる。一方、充填材の量が少なくても必要な部位に浸透せず、凹部を形成してしまって凹部がインクを捕捉する結果になりかねない。また、この充填材の量が少ないとノズルプレート33の側面が露出した状態となり、上述したようにノズルプレート33はシリコンで形成されていて静電気に対して弱いため、ノズルプレート33が静電破壊されるおそれがある。このため、充填材は所定量よりも少なめに充填しつつ、図11に示すように、ノズルプレート33と蓋部材29の下面の表面は撥水面となり、ノズルプレート33と蓋部材29の側面の表面は下面の表面に対して相対的に親水面となるように表面と側面の両方、あるいは少なくとも一方にコーティング処理を施しておく。すると、少なめの充填材を前記空間に充填し始めた時、まだ量が十分でないときからノズルプレート33と蓋部材29の側面の親水面に対して充填材は染み広がり、側面上を側面全体を覆うように這い上がることになる。いわゆる表面張力の原理で染み広がる。充填材が少ない時からこの染み広がりは開始する。
図12では、実線で設計上の充填材の最適量を示しているが、充填材の量が少ない一点鎖線で示す場合であっても、充填材はノズルプレート33と蓋部材29の側面の親水面に対して染み上がるので、少なくともノズルプレート33と蓋部材29の側面に沿って充填材が充填されていないことで生じる隙間などは生じない。また、規定量はノズルプレート33と蓋部材29の表面の縁部同士を結んだ直線よりもわずかに凹んだ程度である。この状態は充填材の露出部分がわずかに凹面を形成する状態である。希に、必要量を超えて充填されたとしてもノズルプレート33と蓋部材29の表面は撥水処理してあるので、充填材はこれらの表面に沿って染み広がることはない。
なお、この充填材としては、例えばエポキシや接着剤などが適用できるがこれらに限定されない。
すなわち、液体噴射ヘッドの下面がノズルプレート33と蓋部材29とで形成されている時に、ノズルプレート33の表面と蓋部材29の表面は撥水面とし、ノズルプレート33と蓋部材29の側面は表面に対して相対的に親水面とし、ノズルプレート33と蓋部材29との間の隙間に充填材を充填せしめた構成となっている。少なくともノズルプレート33の側面が充填材29によって覆われていればノズルプレート33を静電気から保護することができる。さらに蓋部材29の側面が充填材によって覆われていればワイパー50による拭き取り性が向上する。
図13は、蓋部材を下方から見た状態を模式的に示す底面図であり、図14は、蓋部材とワイパーの当接状態を模式的に示す側面図である。
ノズルプレート33は帯板状に長い形状となっており、上述した隙間は長辺と短辺のそれぞれ二辺に沿って生じる。ノズル33aは長辺方向に沿って形成されており、液体噴射ヘッドは長辺と直交方向である。ワイパー50は相対的に長辺と直交する方向に移動するので、インクは長辺の隙間に入り込みやすい。この意味で液体噴射ヘッドの移動方向との交差方向において上述した充填剤にて表面の段差を滑らかにしておくと効果的である。
ワイパー50が蓋部材29やノズルプレート33の表面を効果的にワイピングするためには、ワイパー50自身が弾力性を有し、ワイパー50と両者の距離はワイパー50が突き当たって撓む程度の位置関係でなければならない。ワイパー50が撓む程度の長さである時には、液体噴射ヘッドが駆動動作されて蓋部材29の端部がワイパー50に当接し始めるタイミングがある。
本実施例では、蓋部材29の端部部分はワイピング方向に向けて所定長さにわたって折り曲げられており、下面の平面に対する角度θは、45°〜80°の角度としてある。図14に示すように、液体噴射ヘッドが駆動されて相対的にワイパー50が蓋部材29の端部に当接し始める時、ワイパー50の先端は最初に蓋部材29の折り曲げられた折曲端部29bに当接する。その後、ワイパー50の先端は徐々に撓められていき、蓋部材29の下面と上述したノズルプレート33の表面をワイピングしてインクなどの汚れを拭き取る。拭き取られたインクはワイパー50の表面に徐々に溜まっていくし、ワイパー50上に溜まったインクはワイパー50が最初に突き当たる折曲端部29bの周辺に付着しやすい。そのため、ワイパー50にも折曲端部29bの周辺にも撥水処理を施しておき、ワイパー50にインクが徐々に付着していったり、付着したインクが折曲端部29bに移ってそこに蓄積されていく前に、自然にはがれ落ちやすくしておく。なお、撥水処理は蓋部材29の表面全体でも良いが、ワイパー50が折曲端部29bに最初に突き当たる部分を含むその周辺が撥水処理されていれば上述した効果が得られる。また、撥水処理と伴ってインクがはがれ落ちやすいのは折曲端部29bが45°〜80°の角度である。また、図14は模式的にではあるが、折曲端部29bを液体噴射ヘッドの駆動方向を基準とした両側に設けている。このようにすれば液体噴射ヘッドはワイパー50の保持位置を通過して再度逆進してきた時にワイパー50の反対側の面で蓋部材29とノズルプレート33のワイピングを効率的に行うことができるようになる。
なお、本発明は前記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・前記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって前記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・前記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が前記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
10…ケース部材、11…上側ケース部材、12…下側ケース部材、12a…貫通孔、12b…ケース部材連通路、12c…壁材、12c1…突起、12d…底壁、12e…内側リブ、12f…壁材、12f1…先端面、12f2,12f5…突部、12f2a…第一斜面、12f3,12f4…凹部、12f3a…第二斜面、12f3b…載置面、12g…接着剤、21…第1の流路部材、22…フィルター、23…第2の流路部材、24…流路部材、24a…連通路、25…シール部材、25a…貫通口、25b…凸状部位、25b1…貫通口、25c…環状シール部位、26…回路基板、26a…貫通口、26b…貫通口、27…フレキシブル基板、27a…駆動回路、28…第3の流路部材、28a…貫通口、28b…ホルダー連通路、29…蓋部材、29a…開口、29b…折曲端部、30…ヘッドチップ、30a…圧力室、31…圧電アクチュエータパーツ、32…流路形成板、32a…流路、32a1…入口、32a2…出口、32a3…中央流路、32b…ノズル穴、33…ノズルプレート、33a…ノズル、40…コンプライアンス部材、41…弾性膜、41a…くり抜き部、42…枠材、42a…くり抜き部、42b…窓部、50…ワイパー。

Claims (16)

  1. インクを上流側から下流側に連通させる連通路を有し樹脂成形されたケース部材と、
    弾性を有し、ヘッドチップが固定された蓋部材と
    備え
    前記ケース部材には、複数の突起が形成された壁材が、前記ケース部材と一体成形で設けられ
    前記複数の突起は、互いに離間し、前記蓋部材と接合され、
    記ヘッドチップは、前記壁材で形成される空間内で前記連通路と連通していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. インクを上流側から下流側に連通させる連通路を有し樹脂成形されたケース部材と、
    ステンレス製であり、ヘッドチップが固定された蓋部材と
    備え
    前記ケース部材には、複数の突起が形成された壁材が、前記ケース部材と一体成形で設けられ
    前記複数の突起は、互いに離間し、前記蓋部材と接合され、
    記ヘッドチップは、前記壁材で形成される空間内で前記連通路と連通していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 前記壁材は、前記空間を形成する断面が概略四角形状となる筒状に形成され、
    前記突起は、少なくとも前記壁材の四隅に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記複数の突起の先端で平面を特定しており、この平面が前記ヘッドチップにおけるノズル面と平行となっていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記突起の先端は、平面であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記突起の先端は、円錐形状であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記壁材の先端部には、前記複数の突起が形成される先端面とともに、この先端面よりも前記空間を基準として外周側に形成されて前記壁材の突出方向に向けて突出する突部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  8. 前記突部は、前記蓋部材の表面より突出しない高さとなるように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 前記突部は、前記蓋部材を所定位置に装着する状態で同蓋部材の側面が当接可能であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記突部は、先端側から前記先端面へと接続する第一斜面を有することを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記突部は、前記先端面の外周の一部に形成されていることを特徴とする請求項7〜請求項10のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  12. 前記壁材の先端部には、前記先端面よりも内周側に、前記壁材の突出方向を基準として奥側に下がるように形成される環状の凹部を形成されていることを特徴とする請求項7〜請求項11のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  13. 前記凹部は、前記先端面の内周縁から前記壁材の奥側に伸びる第二斜面と、この第二斜面の端部に接しつつ前記壁材の内周表面に接続する載置面との二面を備えて形成されていることを特徴とする請求項12に記載の液体噴射ヘッド。
  14. 液体噴射ヘッドと印刷媒体を相対的に移動させて印刷を行う液体噴射装置であって、
    前記液体噴射ヘッドは、
    インクを上流側から下流側に連通させる連通路を有し樹脂成形されたケース部材と、
    弾性を有し、ヘッドチップが固定された蓋部材と
    備え
    前記ケース部材には、複数の突起が形成された壁材が、前記ケース部材と一体成形で設けられ
    前記複数の突起は、互いに離間し、前記蓋部材と接合され、
    記ヘッドチップは、前記壁材で形成される空間内で前記連通路と連通していることを特徴とする液体噴射装置。
  15. 液体噴射ヘッドと印刷媒体を相対的に移動させて印刷を行う液体噴射装置であって、
    前記液体噴射ヘッドは、
    インクを上流側から下流側に連通させる連通路を有し樹脂成形されたケース部材と、
    ステンレス製であり、ヘッドチップが固定された蓋部材と
    備え
    前記ケース部材には、複数の突起が形成された壁材が、前記ケース部材と一体成形で設けられ
    前記複数の突起は、互いに離間し、前記蓋部材と接合され、
    記ヘッドチップは、前記壁材で形成される空間内で前記連通路と連通していることを特徴とする液体噴射装置。
  16. 前記壁材の先端部には、前記複数の突起が形成される先端面とともに、この先端面よりも前記空間を基準として外周側に形成されて前記壁材の突出方向に向けて突出する突部が形成されていることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の液体噴射装置。
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