JP6195298B2 - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6195298B2
JP6195298B2 JP2013199775A JP2013199775A JP6195298B2 JP 6195298 B2 JP6195298 B2 JP 6195298B2 JP 2013199775 A JP2013199775 A JP 2013199775A JP 2013199775 A JP2013199775 A JP 2013199775A JP 6195298 B2 JP6195298 B2 JP 6195298B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser light
light source
current value
image
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013199775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015065392A (ja
Inventor
吉田 徹
徹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2013199775A priority Critical patent/JP6195298B2/ja
Publication of JP2015065392A publication Critical patent/JP2015065392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6195298B2 publication Critical patent/JP6195298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、コヒーレント光を用いた映像表示装置に関する。
近年、レーザ光は、小型、高効率、高い指向性等の特徴を生かし、光記録装置、計測器、プリンタ、医療機器、事務機器等、幅広い分野で応用されてきた。特に、最近では、レーザ光をスクリーンや壁等の投射面に照射して画像を表示する映像表示装置、所謂レーザプロジェクタが、一般的に知られるようになってきた。また、レーザプロジェクタ以外の映像表示装置として、三次元ディスプレイやヘッドマウントディスプレイ(HMD、Head Mounted Display)、ヘッドアップディスプレイ(HUD、Head-Up Display)等へ適用されるようになってきた。
上述したレーザプロジェクタ(映像表示装置)として、特許文献1では、図6に示すように、マルチビーム走査装置900が提案されている。図6は、従来例のマルチビーム走査装置900を説明する上面図である。図6に示すマルチビーム走査装置900は、赤色(Red)、緑色(Green)及び青色(Blue)のレーザ光源(LDR、LDG、LDB)を有した光源ユニット910と、水平偏向ポリゴンミラー931を有した水平走査方向偏向ポリゴンモータユニット930と、fθレンズ950と、垂直偏向ポリゴンミラー961を有した垂直走査方向偏向ポリゴンモータユニット960と、を備えて構成される。
そして、図6に示すように、キャン(CAN)パッケージタイプの赤色レーザ光源LDR、緑色レーザ光源LDG及び青色レーザ光源LDBから放射されたレーザ光は、プリズムユニット912により合成された後、水平偏向ポリゴンミラー931の反射面931aに入射し、入射したレーザ光は、一定周期で水平方向走査(図6に示すX方向)が行われるように反射面931aから出射される。次に、反射面931aから出射されたレーザ光は、fθレンズ950を通過した後、垂直偏向ポリゴンミラー961の反射面961aに入射し、入射したレーザ光は、一定周期で垂直方向走査(図6に示す紙面を貫く方向)が行われるように反射面961aから出射される。そして、水平及び垂直に走査され反射面961aから出射されたレーザ光は、この走査エリアを遮るように配置されたスクリーン990に表示画像として映し出される。
特開2004−219480号公報
このようなレーザ光源(LDR、LDG、LDB)を用いたマルチビーム走査装置900(映像表示装置)では、表示画像を視認する観察者のために、レーザ光源(LDR、LDG、LDB)に流す電流値を調整して、表示画像の輝度を一定に保つようにしている。
しかしながら、レーザ光源(LDR、LDG、LDB)が劣化することに伴い、同じ電流値でも輝度が徐々に低下するので、輝度を一定に保つために、流す電流値を高くしている。図5は、従来の映像表示装置における課題を説明する図であって、表示画像の輝度を一定に保った場合における、レーザ光源の発光時間とレーザ光源の電流値との関係を示したグラフである。図5に示すように、初期劣化が見られて電流値を上げた(図中に示すAA領域)後、経過時間に伴いほぼ一定に電流値を徐々に上げている(図中に示すBB領域)。更に、電流値を高くするほど、レーザ光源の劣化が加速される(図中に示すCC領域)ので、レーザ光源の寿命が短くなるばかりでなく、ある時点で突然、発光しなくなる(図中に示すE点)という問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、レーザ光源の寿命を延ばした映像表示装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の映像表示装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、該レーザ光源に電力を供給するレーザ光源駆動部と、前記レーザ光の光強度を制御する光制御手段と、前記レーザ光から所望の表示画像を生成する画像生成部と、を備え、前記表示画像の映像を観察者に観察させる映像表示装置であって、前記光制御手段が、前記光強度を検出する光強度検出部と、該光強度検出部の検出結果に基づいて前記レーザ光源駆動部の出力を制御する制御部と、前記レーザ光源駆動部から出力される電流値を検出する電流値検出部と、を有し、前記画像生成部は、前記レーザ光を回折させ映像光とするホログラフィック光学素子と、該ホログラフィック光学素子からの前記映像光を導く光学部材と、を備え、前記光強度検出部は、前記映像光の前記光強度を検出し、前記光制御手段の前記制御部は、前記光強度検出部の検出結果に基づいて、前記光強度が設定された目標値になるように前記レーザ光源駆動部の出力を制御し、前記電流値検出部において検出された前記電流値が予め電流記憶部に格納されていた所定の制限電流値より大きくなる状態が、所定の回数または所定の時間を超えた際に、前記目標値を下げて、前記電流値が前記制限電流値以下となるように前記レーザ光源駆動部の出力を制御することを特徴としている。
これによれば、本発明の映像表示装置は、表示される表示画像に対応して、レーザ光源の出力を合わせることができ、表示画像の輝度調整を随時行うことができる。このため、目標の光強度(輝度)に対して正確に光強度(輝度)を合わせることができるとともに、光の利用効率を向上させることができる。さらに、レーザ光源の劣化に伴ってレーザ光源に流す電流を高くしなければいけない場合でも、制限電流値以上の電流がレーザ光源に定常的に流れることがない。このことにより、電流値を高くすることによるレーザ光源の加速的な劣化を防止することができ、レーザ光源の寿命を延ばすことができる。したがって、映像表示装置の寿命をより延ばすことができる。
また、本発明の映像表示装置は、前記レーザ光源が複数個設けられているとともに、複数個の前記レーザ光源に対応して、前記光制御手段が複数個設けられていることを特徴としている。
これによれば、レーザ光源が複数個設けられているので、観察者により視認される映像の表現を豊かにすることができる。更に、複数個のレーザ光源に対応して光制御手段が複数個設けられているので、異なる色で異なる表示画像の面積であっても、それぞれの光制御手段によりそれぞれのレーザ光源への出力を調整し、表示される映像のそれぞれの光強度(輝度)を所望の値に保持することができる。
本発明の映像表示装置は、レーザ光源の劣化に伴ってレーザ光源に流す電流を高くしなければいけない場合でも、制限電流値以上の電流がレーザ光源に定常的に流れることがない。このことにより、電流値を高くすることによるレーザ光源の加速的な劣化を防止することができ、レーザ光源の寿命を延ばすことができる。
本発明の第1実施形態の映像表示装置を説明する構成図である。 本発明の第1実施形態の映像表示装置における、制御方法を説明する図である。 本発明の第1実施形態の映像表示装置における、制御方法を説明する図であって、図2に示すP1部分の拡大図である。 本発明の第1実施形態の映像表示装置における、変形例を説明する図であって、図4(a)は、図3と比較した変形例1の図であり、図4(b)は、図3と比較した変形例2の図である。 従来の映像表示装置における課題を説明する図であって、表示画像の輝度を一定に保った場合における、レーザ光源の発光時間とレーザ光源の電流値との関係を示したグラフである。 従来例のマルチビーム走査装置900を説明する上面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の映像表示装置101を説明する構成図である。
本発明の第1実施形態の映像表示装置101は、図1に示すように、車両に搭載され、ヘッドアップディスプレイ(HUD、Head-Up Display)として、使用される。
また、本発明の第1実施形態の映像表示装置101は、図1に示すように、レーザ光Lcを出射するレーザ光源LDと、レーザ光源LDに電力を供給するレーザ光源駆動部14と、レーザ光Lcから所望の表示画像を生成する画像生成部11と、レーザ光Lcの光強度を制御する光制御手段M15と、を備えて構成される。そして、光制御手段M15によりレーザ光源LDへの出力を調整し、その調整された映像光Lfによる映像VMを、フロントガラスFGを通して、観察者STに観察させる(視認させる)ようにしている。
映像表示装置101のレーザ光源LDは、図1に示すように、本発明の第1実施形態では、赤色(Red)、緑色(Green)及び青色(Blue)と3色のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)が設けられている。また、詳細に図示はしていないが、赤色(Red)、緑色(Green)及び青色(Blue)を発光させるために、3種類の半導体レーザ素子を用いている。これにより、半導体レーザ素子を用いているので、高い可干渉性(コヒーレント)を有したレーザ光Lcをレーザ光源LDから出射させることができる。また、このようにレーザ光源LDが複数個設けられているので(本発明の第1実施形態では3種類で3個)、観察者STにより視認される映像VMの色を複数にすることができ、映像VMの表現を豊かにすることができる。
また、半導体レーザ素子として、例えば、赤色の場合は642nmの波長等の光を出射する素子が好適に用いられ、緑色の場合は515nmの波長等の光を出射する素子が好適に用いられて、青色の場合は445nmの波長等の光を出射する素子が好適に用いられている。
映像表示装置101のレーザ光源駆動部14は、オペレーショナル・アンプリファイア(Operational Amplifier)が組み込まれた駆動回路であって、図1に示すように、それぞれのレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)にレーザ光源駆動部14R、レーザ光源駆動部14G及びレーザ光源駆動部14Bが接続されて、それぞれのレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)を駆動している。
映像表示装置101の画像生成部11は、レーザ光Lcを回折させ映像光Lfとするホログラフィック光学素子41と、ホログラフィック光学素子41からの映像光Lfを導く光学部材OPと、を備えて構成される。
ホログラフィック光学素子41は、レーザ光源LDからのレーザ光Lcを回折させ映像光Lfとする機能を有している。具体的には、本発明の第1実施形態では、位相変調方式LCOS(Liquid crystal on silicon)を用いており、この位相変調方式LCOSに書き込まれた「ホログラムパターン」にコヒーレント光が照射されることによって、回折光が発生し、図1に示すフーリエレンズFL1を通して、コヒーレント光である映像光Lfとして出射されている。なお、「ホログラムパターン」には、光の強度と位相が記録されている。
また、ホログラフィック光学素子41には、図1に示すように、LCOSドライバ51が接続されており、このLCOSドライバ51は、中央演算処理装置71により作成された「ホログラムパターン」を位相変調方式LCOSに、随時書き込む機能を有している。なお、本発明の第1実施形態では、ホログラフィック光学素子41を用いて所望の表示画像を生成しているので、表示される映像VMの表示画像毎にレーザ光源LDへの出力を合わせることができ、レーザ光源駆動部14の出力調整を細かく行うことができる。つまり、表示画像の表示面積が違う場合、表示画像の表示面積に比例して、レーザ光源LDに流す電流値を細かく設定することができる。これにより、目標の光強度(輝度)に対して正確に光強度(輝度)を合わせることができ、観察者STにより視認される映像VMの品質を向上させることができる。更には、レーザ光源駆動部14の出力調整を細かく行うことができるので、光の利用効率を向上させることができる。
光学部材OPは、主に、ホログラフィック光学素子41からの映像光Lfを導く光学部品から構成され、本発明の第1実施形態では、図1に示すように、光路を変更する平面ミラー(12、22)と、光を集光またはコリメートする光学レンズ32と、表示画面の表示範囲を規定するスリッタ52と、コヒーレント光である映像光Lfを拡散するディフューザ13と、を有している。他に、レーザ光源LDからのレーザ光Lcを集光またはコリメートする光学レンズ42も有している。
スリッタ52は、映像光Lfの照射範囲の殆どを通過させており、この通過した映像光Lfに相当する範囲が、観察者STにより視認される映像VM(図1を参照)の表示範囲、つまり表示画像となる。
ディフューザ13は、図1に示すように、スリッタ52の光路の後側に配置され、透過する映像光Lfを拡散している。また、ディフューザ13には、ディフューザ13を駆動する駆動部13dが接続されており、ディフューザ13を回転させている。これにより、コヒーレント光である映像光Lfの指向性を低減させている。このことにより、コヒーレント光に起因するスペックルパターンを低減することができ、観察者STにより視認される映像VMの品質を向上させることができる。ここで言うスペックルパターンとは、高い可干渉性(コヒーレント)を有した光が被照射物体にあたって散乱される際に、被照射物体上の各部分で散乱された散乱光同士が干渉することによって生じる微細な干渉縞のことを言う。なお、本発明の第1実施形態では、ディフューザ13を回転させた構成にしたが、これに限るものではなく、例えば振動させて動かしても良い。
平面ミラー(12、22)や光学レンズ32及び光学レンズ42は、一般に使用されている光学部品を用いており、特別な仕様を有するものではない。なお、光学部材OPとして、昼光の悪影響を防止するために、各種フィルタを用い、光路の途中に配置しても良いし、平面ミラー(12、22)の代わりに曲面ミラーを用いても良い。また、図1に示す光学部材OPの組合せのみに限るものではない。
映像表示装置101の光制御手段M15は、図1に示すように、光強度を検出する光強度検出部35と、光強度検出部35の検出結果に基づいてレーザ光源駆動部14の出力を制御する制御部55と、レーザ光源駆動部14から出力される電流値を検出する電流値検出部75と、を有して構成される。
光制御手段M15の光強度検出部35は、レーザ光である映像光Lfの光強度を検出しており、図1に示すように、スリッタ52の近傍に配置され、3個のレーザ光源RLD、レーザ光源GLD及びレーザ光源BLDに対応して、3個の光強度検出部35R、光強度検出部35G及び光強度検出部35Bが設けられている。そして、それぞれの光強度検出部35に照射される映像光Lfに対して、赤色(Red)、緑色(Green)及び青色(Blue)の色毎に別個に光強度を検出している。この光強度検出部35として、フォトダイオード(PD、Photodiode)を好適に用いている。
光制御手段M15の制御部55は、図1に示すように、3個のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)に対応してそれぞれ設けられた出力制御部15(15R、15G、15B)と、出力制御部15を制御する集中制御部C5と、集中制御部C5に接続され所定の制限電流値が予め格納された電流記憶部K5と、を有して構成される。そして、制御部55の集中制御部C5が光強度検出部35(35R、35G、35B)と接続されており、光強度検出部35の検出結果に基づいて、制御部55は、出力制御部15(15R、15G、15B)を制御して、レーザ光源駆動部14(14R、14G、14B)の出力を制御している。なお、集中制御部C5は、集積回路(IC、integrated circuit)を用いて構成している。
また、出力制御部15(15R、15G、15B)は、3個のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)のそれぞれに対応して設けられており、レーザ光源LDに流れる電流を制御している。また、電流記憶部K5は、所定の制限電流値を格納するためのもので、例えばメモリーカード等を用いており、所定の制限電流値を自由に書き換えすることが可能となっている。なお、本発明の第1実施形態では、メモリーカード等の外部記憶装置を用いたが、集積回路(IC、integrated circuit)に電流記憶部K5の機能を設けても良い。
また、制御部55の集中制御部C5には、図1に示すように、3個のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)に対応した電流値検出部75(75R、75G,75B)も接続されている。なお、この制御部55は、光強度検出部35の検出結果に基づいてレーザ光源駆動部14(14R、14G、14B)の出力を調整する機能の他に、レーザ光源LDの発熱による温度変化に伴うレーザ光源LDの出力変化に対しても調整する機能を有している。
光制御手段M15の電流値検出部75は、図1に示すように、制御部55の集中制御部C5に接続されているとともに、3個のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)に対応したレーザ光源駆動部14(14R、14G、14B)に接続されている。そして、レーザ光源駆動部14から出力される電流値を検出している。
以上のように構成された映像表示装置101は、光制御手段M15により、レーザ光源LDへの出力を調整し、表示される映像VMの表示画像の変化に対して、表示される映像VMの輝度を一定に保持し、観察者STに対して、快適に映像VMを観察させるようにしている。特に、本発明の第1実施形態の映像表示装置101は、光制御手段M15の制御部55が3個のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)に流れる電流を制御して、3個のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)の寿命を延ばすようにしている。
この寿命を延ばす手段について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の第1実施形態の映像表示装置101における、制御方法を説明する図である。図2の横軸は、レーザ光源LDの発光時間を示し、図中に示す実線の縦軸はレーザ光源LDの電流値を示し、図中に示す破線の縦軸は、レーザ光源LDの光強度の目標値を示している。図3は、本発明の第1実施形態の映像表示装置101における、制御方法を説明する図であって、図2に示すP1部分の拡大図である。なお、図2及び図3は、3種類で3個のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)について説明した図であって、それぞれのレーザ光源LDの場合、流れる電流値が異なるだけである。
光制御手段M15の制御部55は、レーザ光源LDが最初に発光してからレーザ光源LDの初期劣化が見られ、図2に示すように、レーザ光源LDの発光時間の経過とともに、レーザ光源LDの光強度を一定に保つため、レーザ光源LDに流す電流を徐々に上げている。
その後、レーザ光源LDの発光時間の経過とともに、図2及び図3に示すように、予め電流記憶部K5に格納されていた所定の制限電流値R1(図2中及び図3中に示す)を越えた電流を流して、レーザ光源LDの光強度を一定に保つような制御が行われる。この際には、レーザ光源LDの発光の状態により、所定の制限電流値R1を越えたり越えなかったりを繰り返すことが多く見られる。図3の例では、3回、所定の制限電流値R1を越えている。なお、所定の制限電流値R1は、レーザ光源LDの種類に応じて一定値を決めて、電流記憶部K5に格納しておいても良いし、初期の電流値に対する割合を決めて(例えば初期の電流値の30%増)、使用するレーザ光源LD毎にその値を電流記憶部K5に格納するようにしても良い。また、所定の制限電流値R1を越えたか越えなかったかの判断は、電流値検出部75で検出した電流値との比較によって行われる。
次に、制御部55は、所定の制限電流値R1を複数回越えたら(図3に示す例では3回)、レーザ光源LDの光強度の目標値を下げて、レーザ光源LDに流す電流を大幅に下げるようにしている。つまり、制限電流値R1以下の電流をレーザ光源駆動部14から出力して制御している。なお、本発明の第1実施形態では、所定の制限電流値R1を複数回越えたら、レーザ光源LDに流す電流を大幅に下げるようにしているので、何らかの要因で所定の制限電流値R1を一時的に越える場合を排除することができる。
次に、制御部55は、新しく設定されたレーザ光源LDの光強度の目標値になるように、レーザ光源LDの発光時間の経過とともに、レーザ光源LDに流す電流を再び徐々に上げている。
その後、ある時間が経過したら、図2に示すように、再び、予め電流記憶部K5に格納されていた所定の制限電流値R1を越えた電流を流して、レーザ光源LDの光強度を一定に保つような制御が行われる(図2中に示すP2)。そして、制御部55は、所定の制限電流値R1を複数回越えたら、レーザ光源LDの光強度の目標値を更に下げて、レーザ光源LDに流す電流を大幅に下げるようにしている。以後、制御部55は、この制御を繰り返して行っている(図2中に示すP3、P4)。なお、このようにレーザ光源LDの光強度の目標値を徐々に下げていく方法をとれば、ある程度まで(例えば光強度の50%低下)、観察者STに映像VMの輝度低下を感じさせることなく、実使用上、問題は生じない。
以上のような制御により、レーザ光源LDの劣化に伴ってレーザ光源LDに流す電流を高くしなければいけない場合でも、制限電流値R1以上の電流がレーザ光源LDに定常的に流れることがない。このことにより、電流値を高くすることによるレーザ光源LDの加速的な劣化を防止することができ、レーザ光源LDの寿命を延ばすことができる。
以上のように構成された本発明の第1実施形態の映像表示装置101における、効果について、以下に説明する。
本発明の第1実施形態の映像表示装置101は、電流値検出部75で検出した電流値が予め電流記憶部K5に格納されていた所定の制限電流値R1より大きくなった際に、制御部55が制限電流値R1以下の電流を出力してレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)を制御するので、レーザ光源LDの劣化に伴ってレーザ光源LDに流す電流を高くしなければいけない場合でも、制限電流値R1以上の電流がレーザ光源LDに定常的に流れることがない。このことにより、電流値を高くすることによるレーザ光源LDの加速的な劣化を防止することができ、レーザ光源LDの寿命を延ばすことができる。
また、レーザ光源LDが複数個設けられているので、観察者STにより視認される映像VMの表現を豊かにすることができる。更に、複数個のレーザ光源LDに対応して光制御手段M15が複数個設けられているので、異なる色で異なる表示画像の面積であっても、それぞれの光制御手段M15によりそれぞれのレーザ光源LDへの出力を調整し、表示される映像VMのそれぞれの光強度(輝度)を所望の値に保持することができる。
また、ホログラフィック光学素子41からの映像光Lfの光強度を光強度検出部35が検出し、この検出結果に基づいて、レーザ光源駆動部14の出力を光制御手段M15が制御するので、表示される表示画像に対応して、レーザ光源LDへの出力を合わせることができ、表示画像の輝度調整を随時行うことができる。このため、目標の光強度(輝度)に対して正確に光強度(輝度)を合わせることができるとともに、光の利用効率を向上させることができる。このことにより、レーザ光源LDの劣化をより防止することができ、映像表示装置101の寿命をより延ばすことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
図4は、本発明の第1実施形態の映像表示装置101における、変形例を説明する図であって、図4(a)は、図3と比較した変形例1の図であり、図4(b)は、図3と比較した変形例2の図である。
<変形例1>
上記第1実施形態では、所定の制限電流値R1を3回越えたら、レーザ光源LDに流す電流を大幅に下げるようにしたが、図4(a)に示すように、3回に限らず、複数回に決めて、制御するようにしても良い。
<変形例2>
また、図4(b)に示すように、所定の制限電流値R1を越えた時間が所定の時間T1の場合にレーザ光源LDに流す電流を大幅に下げるようにするといった、時間による制御を行うようにしても良い。
<変形例3>
上記第1実施形態では、レーザ光源LDとして、赤色(Red)、緑色(Green)、青色(Blue)と3色のレーザ光源LD(RLD、GLD、BLD)を設けるように好適に構成にしたが、更に、黄色(Yellow)を加えた4色のレーザ光源を設ける構成であっても良く、4色以上のレーザ光源を設ける構成であっても良い。また、逆に1色のレーザ光源のみや、2色のレーザ光源を組み合わせて用いる構成であっても良い。
<変形例4>
上記第1実施形態では、画像生成部11をコヒーレント光を回折させ映像光Lfとするホログラフィック光学素子41で構成したが、これに限らず、従来例と同じ走査型の画像生成部であっても良い。
<変形例5>
上記第1実施形態では、ディフューザ13をスリッタ52の光路の後側に好適に配置したが、ディフューザ13は、フーリエレンズFL1以降の光路に配置されていれば良い。
<変形例6>
上記第1実施形態では、車両に搭載されたヘッドアップディスプレイ(HUD、Head-Up Display)への適用であったが、これに限るものでなく、例えば、三次元ディスプレイやヘッドマウントディスプレイ(HMD、Head Mounted Display)にも適用可能である。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
11 画像生成部
14、14R、14G、14B レーザ光源駆動部
35、35R、35G、35B 光強度検出部
55 制御部
75 電流値検出部
Lc レーザ光
Lf 映像光
LD、RLD、GLD、BLD レーザ光源
K5 電流記憶部
M15 光制御手段
OP 光学部材
ST 観察者
VM 映像
101 映像表示装置

Claims (2)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    該レーザ光源に電力を供給するレーザ光源駆動部と、
    前記レーザ光の光強度を制御する光制御手段と、
    前記レーザ光から所望の表示画像を生成する画像生成部と、を備え、
    前記表示画像の映像を観察者に観察させる映像表示装置であって、
    前記光制御手段は、前記光強度を検出する光強度検出部と、
    該光強度検出部の検出結果に基づいて前記レーザ光源駆動部の出力を制御する制御部と、
    前記レーザ光源駆動部から出力される電流値を検出する電流値検出部と、を有し、
    前記画像生成部は、前記レーザ光を回折させ映像光とするホログラフィック光学素子と

    該ホログラフィック光学素子からの前記映像光を導く光学部材と、を備え、
    前記光強度検出部は、前記映像光の前記光強度を検出し、
    前記光制御手段の前記制御部は、
    前記光強度検出部の検出結果に基づいて、前記光強度が設定された目標値になるように前記レーザ光源駆動部の出力を制御し、
    前記電流値検出部において検出された前記電流値が予め電流記憶部に格納されていた所定の制限電流値より大きくなる状態が、所定の回数または所定の時間を超えた際に、前記目標値を下げて、前記電流値が前記制限電流値以下となるように前記レーザ光源駆動部の出力を制御することを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記レーザ光源が複数個設けられているとともに、複数個の前記レーザ光源に対応して
    、前記光制御手段が複数個設けられていることを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
JP2013199775A 2013-09-26 2013-09-26 映像表示装置 Active JP6195298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013199775A JP6195298B2 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 映像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013199775A JP6195298B2 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 映像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015065392A JP2015065392A (ja) 2015-04-09
JP6195298B2 true JP6195298B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=52833014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013199775A Active JP6195298B2 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 映像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6195298B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018011986A1 (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 オリンパス株式会社 走査型内視鏡
JP2020194117A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 株式会社デンソー 虚像表示装置
WO2023074110A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008181933A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Seiko Epson Corp レーザ光源装置の駆動方法、レーザ光源装置、画像表示装置、モニタ装置、照明装置
JP2008216579A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Olympus Corp ホログラフィックプロジェクション方法及びホログラフィックプロジェクション装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015065392A (ja) 2015-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6508832B2 (ja) 指向性バックライトの複数の光源の制御
JP6135389B2 (ja) 画像表示装置および光学部品
JP4582179B2 (ja) 画像表示装置
JP5719994B2 (ja) 画像表示装置
JP5732808B2 (ja) 虚像表示装置
KR102268967B1 (ko) 표시 장치
US11454822B2 (en) Speckle-reduction in virtual and augmented reality systems and methods
TW201730660A (zh) 投影機
US20220373807A1 (en) Laser-illuminated displays with enhanced uniformity and/or eye safety
US9599817B2 (en) Image display apparatus
JP6195298B2 (ja) 映像表示装置
JP4809507B1 (ja) レーザ光源ユニット及び画像表示装置
US8936369B2 (en) Illuminator and display unit
WO2013057799A1 (ja) 表示装置、ヘッドマウントディスプレイ、表示方法及び表示プログラム
US20130201227A1 (en) Image display apparatus
JP5790040B2 (ja) 照明装置および表示装置
JP6150254B2 (ja) 映像表示装置
JP2015068837A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
WO2013179494A1 (ja) 投影装置、ヘッドアップディスプレイ、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP2019164204A (ja) 光源装置、表示装置、表示システムおよび移動体
JP2014059522A (ja) 画像表示装置
JP2012123061A5 (ja)
US20200145626A1 (en) Image projection apparatus, its control method, and storage medium
JP2015096982A (ja) 虚像表示装置
JP5104480B2 (ja) 網膜走査型画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170809

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6195298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250