JP6193637B2 - 階段手摺枠用の巾木組立体および階段開口部の巾木形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、階段手摺枠用の巾木(幅木)および階段開口部の巾木形成方法に関するものであり、より詳細には、仮設足場の階段開口部の隅部に配置された三角板に巾木を形成する階段手摺枠用の巾木組立体および階段開口部の巾木形成方法に関するものである。
建築物又は土木構造物の建設工事に使用される枠組足場が知られている。一般に、枠組足場は、建枠を建込み、床付き布枠を作業用足場板として建枠の各層に架設することにより建造物の外壁面に構築され、建設工事の完了直前の適切な時期に解体される。枠組足場の建込み工程において、建枠は、建造物の外壁面に沿って所定間隔を隔てて整列配置され、交差筋交いが、建枠の垂直支柱を相互連結するように取付けられる。各布枠は、建枠の建込み直後に、建枠の横桟に水平に架設される。布枠は、各層の作業床を建造物の外周領域に形成する。
一般に、枠組足場は、作業者等が各層又は各階の作業床を上下移動するための上下方向の連絡通路として、仮設階段を備える。この種の仮設階段は、例えば、実開平6−62092号公報(特許文献1)に記載される如く、側桁、踏み板、手摺等を構成する各種の金属製部材を組付けた構造を有する。このような仮設階段においては、側桁の各端部が上層及び下層の横架材に係止又は係留され、踏み板の両端が左右の側桁に支持され、手摺の手摺支柱が支柱支持具によって側桁に支持される。
上層側の足場床には、このような仮設階段を設置するために階段開口部が形成されるとともに、階段開口部の落下防止対策又は転落防止対策として、階段手摺枠が階段開口部の桁材に取付けられる(特許文献2:特開平2003−193675号公報)。所望により、落下防止用又は転落防止用の三角板が、桁材と横架材とが交わる階段開口部の隅部に配置される。この種の三角板は、例えば、本出願人の出願に係る意匠登録第1412287号及び第1413811号に記載されている(特許文献3:意匠登録第1412287号公報、特許文献4:意匠登録第1413811号公報)。なお、「階段開口部」は、仮設階段を設置するために鋼製踏板等の仮設床材を敷設せず又は取り外すことにより形成された上層通路レベルの開口部である。
図11は、特許文献3に記載された三角板の構成を示す斜視図である。
枠組足場は、鋼製踏板4の両端部に設けられた係止部4aを建枠1の横地材3に係止した構成を有する。鋼製踏板4が敷設されていない階段開口部Aには、仮設階段5が配設される。階段手摺枠6は、桁材6aの両端部の係止部6bを横地材3に係止することにより、階段開口部Aの縁部に沿って桁方向に架設される。階段手摺枠6は、桁材6aに垂直に立設した手摺子6cを備える。
係止部6bを横地材3に係止した階段開口部Aの隅部Bには、落下防止用又は転落防止用の三角板7が配設される。三角板7は、視認性、採光性及び通風性を確保すべく、概ね直角三角形の金属枠7aにエキスパンドメタルのメッシュ材又は網材7bを張設した構造を有する。三角板7は、取付部7cを桁材6aに取付け、直角三角形の底辺に相当する金属枠7aの一辺を横地材3上に載置することにより、横地材3及び桁材6aによって支承される。
実開平6−62092号公報 特開平2003−193675号公報 意匠登録第1412287号公報 意匠登録第1413811号公報
一般に、この種の仮設足場においては、仮設通路の側縁部分を区画し、鋼製踏板4からの部品、資材等の落下を防止すべく、鋼製踏板4の側縁部に巾木8、9(仮想線で示す)が取付けられる。しかしながら、仮設通路に配置される従来の巾木8は、鋼製踏板4に取付けられ、或いは、建枠1の建地材2に取付けられる構造を有するにすぎず、また、階段開口部Aの縁部に配置される従来の巾木9は、鋼製踏板4に取付けられ、或いは、手摺子6cに取付けられる構造を有するにすぎず、従って、巾木8、9によっては、施工用又は工事用の各種部品、部材、資材等が三角板7の上面から落下するのを阻止することはできない。このため、板材又は管材等の仮設資材を建地材2と手摺子6cとの間に架設することにより、三角板7の斜辺部分に巾木を形成する対策等が採用されるが、これは、建設現場毎に任意に採用される仮の措置又は臨時の措置であるにすぎない。
また、階段開口部Aの隅部Bに配置された三角板7は、横地材3上に載った状態で荷重を横地材3に伝達するにすぎない簡易な支持構造のものであるので、このような三角板の構造によっては、安定した巾木の支持を確保し難く、従って、巾木を三角板7自体に固定することは、望ましくないと考えられる。
更に、手摺子6cの下端部には、三角板7の取付部7cや、階段手摺枠用の巾木の保持部等が配置され、建地材2及び横地材3の接合部には、フレーム受け金具、梁枠金具、斜材受け金具等の多種多様な仮設部品(図示せず)が一般に取付けられるので、巾木部材を手摺子6c及び建地材2に連結することは、枠組足場の構造上、極めて困難である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、階段開口部の隅部に配置された落下防止用又は転落防止用の三角板の縁部に比較的容易に巾木を形成することができる階段手摺枠用の巾木組立体および階段開口部の巾木形成方法を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明は、仮設足場の階段開口部に設けられた階段手摺枠に配置される階段手摺枠用の巾木組立体において、
前記階段手摺枠の桁材に沿って配置される板状の巾木本体と、
巾木本体の端部に配置され、上下方向に延びる枢動軸線を備えた枢動部と、
該枢動部を介して前記巾木本体に枢動可能に連結された板状の延長部とを有し、
前記枢動部によって前記枢動軸線を中心に前記延長部を枢動させることにより、前記延長部を階段開口部の側に展開して、階段開口部の隅部に配置された落下防止用の三角板の斜辺部分に沿って巾木を形成するようにしたことを特徴とする階段手摺用の巾木組立体を提供する。
他の観点より、本発明は、仮設足場の階段開口部に設けられた階段手摺枠に配置される階段手摺枠用の巾木組立体を用いた階段開口部の巾木形成方法において、
前記巾木組立体は、前記階段手摺枠の桁材に沿って配置される板状の巾木本体と、該巾木本体の端部に配置され且つ上下方向に延びる枢動軸線を有する枢動部と、該枢動部を介して前記巾木本体に枢動可能に連結され、前記巾木本体に沿って延びる板状の延長部とから構成され、前記枢動軸線を中心とした前記延長部の枢動により、該延長部を階段開口部の側に展開する巾木組立体を使用し、
前記巾木本体を前記階段手摺枠の手摺子に係止又は係留して、該階段手摺枠の桁材に巾木を形成し、
前記枢動軸線を中心に前記延長部を枢動させて、前記巾木組立体を前記階段開口部の側に展開し、
前記階段開口部の隅部に配置された落下防止用の三角板の斜辺部分に沿って延びるように前記延長部を位置決めして、該延長部により前記三角板の縁部に巾木を形成することを特徴とする階段開口部の巾木形成方法を提供する。
本発明の上記構成によれば、三角板の巾木は、階段手摺枠の巾木組立体を延長した延長部によって形成される。巾木組立体は、延長部の枢動により、階段開口部の側に展開する。即ち、本発明によれば、三角板の巾木が、階段手摺枠用の巾木組立体によって形成されるので、板材又は管材等の仮設資材を建地材と手摺子との間に架設するといった仮の措置又は臨時の措置は、必要とされない。
また、三角板の巾木を構成する延長部は、階段手摺枠の巾木本体によって支持される。従って、三角板の巾木は、安定した支持を確保することができる。
本発明の巾木組立体及び巾木形成方法によれば、階段開口部の隅部に配置された落下防止用又は転落防止用の三角板の縁部に比較的容易に巾木を形成することができる。
図1は、本発明に係る三角板の巾木の設置帯域を概略的に示す斜視図である。 図2は、本発明に係る巾木組立体を備えた枠組足場の全体構成を示す平面図である。 図3は、図2のI−I線における断面図である。 図4は、図2のII−II線における断面図である。 図5は、本発明の好適な実施例に係る巾木組立体の全体構成を示す平面図である。 図6は、連結部の枢動機構と、延長部分の伸縮機構とを用いて保持部を建地材に係止する巾木の使用形態を示す平面図である。 図7(A)及び図7(B)は、巾木組立体の構造を示す正面図及び平面図であり、巾木組立体を折り畳んだ状態が図7(A)及び図7(B)に示されている。図7(C)は、巾木組立体を構成する本体部分の正面図であり、図7(D)及び図7(E)は、巾木組立体を構成する延長部分の正面図である。 図8(A)、図8(B)及び図8(C)は、巾木組立体の構造を示す正面図、平面図及び側面図であり、延長部分を本体部分に対して直角に展開した状態が図8に示されている。 図9は、可動板部の先端上部に配置された保持部の支持構造を示す部分破断断面図及び正面図である。 図10は、階段開口部の位置が相違する枠組足場の構成を例示する平面図であり、三角板及び巾木組立体を反転使用した状態が図10に示されている。 図11は、階段開口部の隅部に配置された三角板の構成を示す斜視図である。
本発明の好適な実施形態によれば、上記延長部は、上記枢動部に支持された基板部と、延長部の全長を拡大するようにスライド可能に基板部に支持された可動板部とを有する。このような構成によれば、上記三角板の斜辺部分に沿う方向に延長部を伸長することができる。
好ましくは、仮設足場の建地材に当接可能又は係合可能な保持部材が、延長部の先端部に取付けられる。保持部材は、使用において巾木組立体の本体部分と延長部との相対角度を保持すべく、延長部の展開時に仮設足場の建地材に当接し又は係合する。このような構成によれば、延長部の展開時に保持部材を仮設足場の建地材に当接又は係合させ、これにより、本体部分と延長部との相対角度を保持するとともに、延長部に作用する横力又は水平荷重の一部を建地材の反力によって支持することができる。
更に好ましくは、保持部材を延長部の先端上部に支持する支持部材が、可動板部の先端部に配設され、支持部材は、先端部に相対変位可能に取付けられる。支持部材は、保持部材を可動板部の先端下部に移動せしめ、巾木組立体の反転使用を可能にする。
好適には、枢動部は、巾木本体に支持され且つ縦方向に延びる枢軸と、枢軸の枢動軸線を中心に枢動可能なブラケットとを有する。ブラケットは、延長部の基端部に一体的に連結されるとともに、延長部の展開時又は展開後に延長部の中心軸線の延長線が手摺子と交差するように屈曲又は湾曲する。このようなブラケットの変形により、三角板の斜辺部分の真上又は直上に延長部を位置決めするとともに、延長部の枢動時に延長部が手摺子と干渉するのを防止することができる。
本発明の好適な実施形態において、上記仮設足場は、枠組足場である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る三角板の巾木の設置帯域を概略的に示す斜視図である。
図1には、三角板7と関連して配置される巾木の設置帯域Dが斜線で示されている。巾木の設置帯域Dは、金属枠7aの斜辺(直角三角形の斜辺)に沿って、階段手摺枠6の手摺子6cと建枠1の建地材2との間に延在する。本実施例において、設置帯域Dに配置される巾木(図示せず)は、従来の階段手摺枠用の巾木9(図1に仮想線で示す)を改良した巾木組立体10(図2)を図6に示す如く展開し、巾木組立体10の延長部分12(図6)を設置帯域Dに配置することにより、三角板7の斜辺部分に沿って形成され、図6に示す如く手摺子6cと建地材2との間に延在する。巾木組立体10の構成について、図2〜図10を参照して、以下に説明する。なお、仮設足場を構成する図1記載の他の構成要素又は構成部材は、図11に記載した前述の各構成要素又は構成部材と同一又は同等のものであるので、図11と同一の参照符号を図1に示すことにより、重複した説明を省略する。
図2は、本発明に係る巾木組立体を備えた枠組足場の全体構成を示す平面図であり、図3及び図4は、図2のI−I線及びII−II線における断面図である。
図2〜図4に示す枠組足場自体の構成は、図1及び図11に示すものと同等のものであるが、鋼製踏板4の係止部4aが、三角板7の金属枠7aを載置すべき横地材3の部分に位置する。このため、金属枠7aは、係止部4aとの干渉を避けるように係止部4aを迂回する迂回部分7dを有し、係止部4aは、迂回部分7dによって形成された三角板7の切欠き部分に配置される。このような切欠き部分を備えた三角板は、例えば、前述の特許文献4(意匠登録第1413811号公報)に記載されている。なお、図3及び図4には、階段手摺枠6を構成する手摺部分6dと、手摺部分6dと建地材2とを架橋する三角板7の上方の手摺材6eとが図示されているが、これらの仮設部材は、従来の構成のものである。また、図3には、階段開口部A以外の部分において鋼製踏板4と関連して配設された従来構成の巾木8が図示されるとともに、建地2の間に架設された交差筋交い(ブレース)2aおよび仮設階段5の手摺5aが図示されているが、これらの仮設部材は、従来の構成のものである。
本発明の実施例に係る巾木組立体10が、階段手摺枠6の桁材6aに沿って配置される。巾木組立体10は、三角板7に隣接した手摺子6cの近傍において全体的に屈曲しており、三角板7の斜辺に沿って建地材2まで延びる延長部分12を有する。桁材6a上に位置する巾木組立体10の本体部分11は、階段手摺枠6に沿って配置された鋼製踏板4に落下防止用の巾木を形成し、巾木組立体10の延長部分12は、図1に示す設置帯域Dに落下防止用の巾木を形成する。
図5は、巾木組立体10の全体構成を示す平面図である。図5(A)には、巾木組立体10の使用前の状態が示され、図5(B)には、延長部分12を階段開口部Aの側に展開した巾木組立体10の使用形態が示されている。
巾木組立体10は、本体部分11の端部を手摺子6cに係止する保持部13、14と、本体部分11及び延長部分12を相互連結する連結部15と、延長部分12の先端部を建地材2に係止する保持部16とを有する。連結部15は、鉛直な枢動軸線又は回動軸線γを有し、枢動軸線γを中心に本体部分11及び延長部分12を矢印αの方向に枢動可能又は回動可能に連結する。延長部分12は、伸縮可能なスライド機構を有し、保持部16を含む全長Xを長さX+ΔXに拡張することができる。
図6は、連結部15の枢動機構と、延長部分12の伸縮機構とを用いて保持部16を建地材2に係止する巾木組立体10の使用形態を示す平面図である。
使用において、本体部分11の保持部13、14が、手摺子6cに係止され、保持部13のボルト13aが締付けられ、これにより、本体部分11は、桁材6a上に設置される。次いで、延長部分12が、枢動軸線γを中心に矢印αの方向に枢動される。延長部分12が概ね三角板7の斜辺の上方まで枢動された後、延長部分12の案内ボルト33が弛緩され、延長部分12が矢印βで示す如く伸長される。保持部16が建地材2に当接又は押圧された状態で案内ボルト33が締付けられ、延長部分12の全長が長さX+ΔXに固定されると、弧状輪郭の保持部16は、建地材2を概ね半円状の受入れ領域に受入れ、これにより、本体部分11に対する延長部分12の相対角度θが固定される。延長部分12は、本体部分11によって片持ち支持され、延長部分12に作用する横力又は水平荷重ηは、連結部15の支持力と、建地材2に働く反力とによって支持される。かくして、延長部分12は、手摺子6cと建地材2との間に架設されるとともに、安定した支持を手摺子6c及び建地材2によって確保することができる。
図7(A)及び図7(B)は、巾木組立体10の構造を示す正面図及び平面図であり、図7(A)及び図7(B)には、巾木組立体10を折り畳んだ状態が示されている。図7(C)は、本体部分11の正面図であり、図7(D)及び図7(E)は、延長部分12の正面図である。図7(D)には、延長部分12を短縮した状態が示されており、図7(E)には、延長部分を伸長した状態が示されている。また、図8(A)、図8(B)及び図8(C)は、巾木組立体10の構造を示す正面図、側面図及び平面図である。図8には、延長部分12を本体部分11に対して直角に展開した状態が示されている。
本体部分11は、手摺子6c(破線で示す)の間隔に相応する長さ寸法を有し、保持部13、14は、保持部13、14の各凹所に手摺子6cを夫々受入れた状態で手摺子6cの間に配置される。保持部13は、本体部分11の位置を固定するためのボルト13aを有し、ボルト13aの締付けにより、本体部分11が手摺子6cの間に係止又は係留される。
図7(A)に示す如く、連結部15は、本体部分11の上下の縁部11a、11bに固定された上下一対の軸支具15a、15bを有し、鉛直な枢動軸線γを形成する支軸15cが、軸支具15a、15bの軸孔(図示せず)を貫通する。ブラケット20が、延長部分12の基端部に水平に突設され、支軸15cは、ブラケット20の軸孔(図示せず)を貫通する。支軸15cは、枢動軸線γを中心に枢動可能にブラケット20を支承する。連結部15及びブラケット20は、枢動部を構成する。
図7(D)及び図7(E)に示すように、延長部分12は、ブラケット20と一体化した基板部30と、基板部30にスライド可能に支持された可動板部40とから構成される。基板部30の上下の縁部31、32は、可動板部40を水平方向に案内する案内手段を構成する。ボルト・ナット組立体33を支持する帯板34が、上下の縁部31、32に上下方向に架設され、基板部30に固定される。可動板部40は、水平方向に延びる案内溝41を有し、ボルト・ナット組立体33の軸部は、案内溝41を貫通する。ボルト・ナット組立体33は、軸部に螺着したナットを含み、ナット及び軸部の締付け又は弛緩により、可動板部40を基板部30に一体化し、或いは、可動板部40を基板部30に対して相対変位可能にすることができる。図7(D)には、可動板部40を基板部30の内方に引き込み、延長部分12の全長を短縮した状態が示され、図7(E)には、可動板部40を基板部30から外方に引き出し、延長部分12の全長を拡大した状態が示されている。
図8に示す如く、ブラケット20は、基板部30に直角に固定された基板連結部21と、基板連結部21から直角に延びる支承部22とからなるL形部材からなる。支承部22は、上下一対のフランジ部23を有し、フランジ部23は、支軸15cが貫通する上記軸孔(図示せず)を有する。図8(B)に示すように延長部分12が約直角に枢動したとき、延長部分12の中心軸線Cの延長線は、手摺子6cと交差する。このようなブラケット20の屈曲形態により、三角板7の斜辺の真上又は直上に変位し得るとともに、枢動時に延長部分12が手摺子6cと干渉するのを防止することができる。
図9は、可動板部40の先端上部に配置された保持部16の支持構造を示す部分破断断面図及び正面図である。
図9(A)及び図9(B)に示すように、可動板部40の先端部には、保持部16を一体的に支持する支持具50が配置される。支持具50は、可動板部40の先端面42に固定可能な支持板51と、支持板51の上端部に設けられた係留部52とを備える。上下方向に延びる縦長のスロット53が支持板51に穿設され、ボルト・ナット組立体44の軸部が、支持板51のスロット53および先端面42のボルト孔43を貫通し、水平軸線σを中心に回転可能に支持板51を支承する。可動板部40の先端上側角部には、ナット55が固定され、係留部52のボルト54が、ナット55に整列配置される。図9(A)に矢印で示す如くボルト54をナット55に螺入して締付けることより、保持部16を可動板部40の先端部に固定することができる。
図9(A)及び図9(B)には、ボルト54をナット55から解放した状態が示されており、支持板51は、ボルト・ナット組立体44の軸線σを中心に図9(C)及び図9(E)に示すように回動し、係留部52及び保持部16を下方に反転することができる。可動板部40の先端下側角部には、図9(D)に示す如く、ナット56がナット55と上下対称に固定されており、図9(D)に矢印で示す如くボルト54をナット56に螺入して締付けることより、保持部16を可動板部40の先端下部に固定することができる。図10に示す如く、階段開口部Aと鋼製踏板4との位置関係が逆転し、三角板7が反転状態に配置される場合、このように係留部52及び保持部16を可動板部40に対して上下反転することにより、巾木組立体10を使用することができる。
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能である。
例えば、巾木組立体を構成する各部材又は部品の形状、寸法等は、巾木組立体を使用すべき足場の種類、寸法等に相応して適宜設計変更することができる。
また、本発明に係る巾木組立体は、上記実施例の構造の三角板のみならず、階段開口部の妻側の隙間に配置される他の構造の三角板に対しても同様に適応する構成のものである。
更に、上記実施例においては、枢動部を構成するブラケットは、延長部の展開時に延長部の中心軸線の延長線が手摺子と交差するようにL形に屈曲しているが、ブラケットを弧状湾曲形態等の他の形態に変形させることも可能である。
本発明の巾木組立体及び巾木形成方法は、仮設足場の階段開口部に配置された階段手摺枠に配設される階段手摺枠用の巾木組立体に適用される。本発明によれば、階段開口部の隅部に配置された落下防止用又は転落防止用の三角板の縁部に比較的容易に巾木を形成することができるので、実用的に極めて有利である。
1 建枠
2 建地材
3 横地材
4 鋼製踏板
5 仮設階段
6 階段手摺枠
6a 桁材
6c 手摺子
7 三角板
7a 金属枠
10 巾木組立体
11 本体部分
12 延長部分
13、14 保持部
15 連結部
16 保持部
20 ブラケット
30 基板部
33 ボルト・ナット組立体
40 可動板部
41 案内溝
50 支持具
A 階段開口部
B 隅部
D 設置帯域
X 全長
γ 枢動軸線又は回動軸線

Claims (11)

  1. 仮設足場の階段開口部に設けられた階段手摺枠に配置される階段手摺枠用の巾木組立体において、
    前記階段手摺枠の桁材に沿って配置される板状の巾木本体と、
    巾木本体の端部に配置され、上下方向に延びる枢動軸線を備えた枢動部と、
    該枢動部を介して前記巾木本体に枢動可能に連結された板状の延長部とを有し、
    前記枢動部によって前記枢動軸線を中心に前記延長部を枢動させることにより、前記延長部を階段開口部の側に展開して、階段開口部の隅部に配置された落下防止用の三角板の斜辺部分に沿って巾木を形成するようにしたことを特徴とする階段手摺用の巾木組立体。
  2. 前記延長部は、前記枢動部に支持された基板部と、前記延長部の全長を拡大するようにスライド可能に前記基板部に支持された可動板部とを有することを特徴とする請求項1に記載の巾木組立体。
  3. 前記仮設足場の建地材に当接可能又は係合可能な保持部材が、前記延長部の先端部に取付けられ、前記保持部材は、使用において前記巾木本体と前記延長部との相対角度を保持すべく、前記延長部の展開時に前記仮設足場の建地材に当接し又は係合することを特徴とする請求項1又は2に記載の巾木組立体。
  4. 前記保持部材を前記延長部の先端上部に支持する支持部材が、前記可動板部の先端部に配設され、前記支持部材は、前記先端部に相対変位可能に取付けられており、該支持部材は、前記保持部材を前記可動板部の先端下部に移動せしめ、巾木組立体の反転使用を可能にすることを特徴とする請求項に記載の巾木組立体。
  5. 前記枢動部は、前記巾木本体に支持され且つ縦方向に延びる枢軸と、該枢軸の枢動軸線を中心に枢動可能なブラケットとを有し、前記ブラケットは、前記延長部の基端部に一体的に連結されるとともに、前記延長部の展開時に前記延長部の中心軸線の延長線が前記階段手摺枠の手摺子と交差するように変形していることを特徴とする請求項1乃至4に記載の巾木組立体。
  6. 仮設足場の階段開口部に設けられた階段手摺枠に配置される階段手摺枠用の巾木組立体を用いた階段開口部の巾木形成方法において、
    前記巾木組立体は、前記階段手摺枠の桁材に沿って配置される板状の巾木本体と、該巾木本体の端部に配置され且つ上下方向に延びる枢動軸線を有する枢動部と、該枢動部を介して前記巾木本体に枢動可能に連結され、前記巾木本体に沿って延びる板状の延長部とから構成され、前記枢動軸線を中心とした前記延長部の枢動により、該延長部を階段開口部の側に展開する巾木組立体を使用し、
    前記巾木本体を前記階段手摺枠の手摺子に係止又は係留して、該階段手摺枠の桁材に巾木を形成し、
    前記枢動軸線を中心に前記延長部を枢動させて、前記巾木組立体を前記階段開口部の側に展開し、
    前記階段開口部の隅部に配置された落下防止用の三角板の斜辺部分に沿って延びるように前記延長部を位置決めして、該延長部により前記三角板の縁部に巾木を形成することを特徴とする階段開口部の巾木形成方法。
  7. 前記枢動部に支持された基板部と、前記延長部の全長を拡大するようにスライド可能に前記基板部に支持された可動板部とによって、前記延長部を構成し、前記三角板の斜辺部分に沿う方向に前記可動板部をスライドさせることを特徴とする請求項6に記載の巾木形成方法。
  8. 前記仮設足場の建地材に当接可能又は係合可能な保持部材を前記延長部の先端部に取付け、前記延長部の展開時に前記保持部材を前記仮設足場の建地材に当接又は係合させて、前記巾木本体と前記延長部との相対角度を保持することを特徴とする請求項6又は7に記載の巾木形成方法。
  9. 前記保持部材を前記可動板部の先端上部に相対変位可能に取付け、前記保持部材を前記可動板部の先端下部に移動させて、巾木組立体を反転使用することを特徴とする請求項に記載の巾木形成方法。

  10. 前記巾木本体に支持され且つ上下方向に延びる枢軸と、該枢軸の枢動軸線を中心に枢動可能なブラケットとによって前記枢動部を構成し、前記ブラケットを前記延長部の基端部に一体的に連結するとともに、前記延長部の展開時に該延長部の中心軸線の延長線が前記手摺子と交差するように前記ブラケットを屈曲させることを特徴とする請求項6乃至9に記載の巾木形成方法。
  11. 前記仮設足場は、枠組足場であることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の巾木形成方法。
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