JP6191100B2 - 真空断熱材用積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、真空断熱材用積層体およびこれを用いる真空断熱材に関し、さらに詳しくは、冷蔵庫、保温庫、給湯器、自動販売機、輸送用コンテナ、システムバス、住宅壁などに使用される断熱壁、あるいは、車や飛行機、船舶、列車、OA機器などの発熱体周りに使用される断熱壁に用いられる真空断熱材用積層体およびこれに用いる真空断熱材に関するものである。
従来から、真空断熱材は、冷蔵庫や給湯器、自動販売機等の断熱層として用いられている。このような真空断熱材は、通常、外被包材に断熱芯材を封入し、外被包材の内部を脱気して真空にした状態で熱接着することにより密封した状態で包装されている。
真空断熱材の断熱性能を長期に亘って維持するためには、外被包材の内部を長期に亘って真空の状態に保持する必要がある。そのため、外被包材に用いられる真空断熱材用積層体には、外部からガスが透過することを防止するための優れたガスバリア性や、断熱芯材を覆って密着封止するための熱接着性等の種々の機能が要求される。したがって、真空断熱材用積層体は、通常、これらの各種機能を有するフィルムを複数にて積層した積層体として構成されている。
具体的には、二軸延伸ポリプロピレン層又はポリアミド層からなる最外層、アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレート樹脂層からなる第二層、アルミニウムを蒸着したエチレンビニルアルコール共重合体フィルム層、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層又は高密度ポリエチレン樹脂層からなる溶着層を順に積層した外包材が用いられている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された技術は、断熱性能を向上させることができる外包材とすることができ、信頼性を確保した真空断熱材を提供することができるものであるが、アルミニウムを蒸着したエチレンビニルアルコール共重合体フィルム層には、アルミニウム蒸着加工時にエチレンビニルアルコール共重合体フィルムが熱収縮するために、「熱収縮シワ」や「たるみ」が発生するという問題、また、これに起因する問題として、外包材とする際の積層工程において、「熱収縮シワ」はシワの跡が残り、「たるみ」は折れシワとなり、いずれも外観不良や酸素ガスバリア性不良等の品質不良になるという問題があると共に、不良箇所は取り除く必要があり、生産性の悪化、さらには、これら種々の問題から結果としてコスト高になるという問題があり、また別の問題として、アルミニウムを蒸着したエチレンビニルアルコール共重合体フィルム層が存在する構成であるため、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム層のガスバリア性能を最大限発揮させるために、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム層の相対湿度を低く保持する必要性から、外部環境からの水蒸気ガスの透過を抑制する必要があり、最外層とアルミニウムを蒸着したエチレンビニルアルコール共重合体フィルム層の間に、アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレート樹脂層からなる第二層を必要悪として使用せざるを得ず、結果として、コスト高になるという問題もあり、これらの解決が要望されていた。
特開2012−47210号公報
そこで本発明は、「熱収縮シワ」や「たるみ」による外観不良や酸素ガスバリア性不良等の品質不良がなく、アルミニウムを蒸着したエチレンビニルアルコール共重合体フィルム層を有する構成と遜色のない断熱性能を有する新たな構成の真空断熱材用積層体およびこれを用いる真空断熱材を提供することである。
本発明の一態様による真空断熱用積層体は、少なくとも基材層、接着層、酸素ガスバリア層、接着層、および熱接着性樹脂層がこの順に構成され、前記酸素ガスバリア層が、一方の面に無機物層または金属酸化物層を有するプラスチックフィルムからなり、前記無機物層または金属酸化物層と接する接着層は、単位面積当たりの重量が4g/m2・ドライ
以上であって、かつ、4g/m2・ドライで23℃60%RHの測定条件で測定したとき
の酸素ガスバリア性能が1.0ml/m2・day・MPa以下の接着剤である。
本発明の一態様による真空断熱材は、前記真空断熱材用積層体を用いた外被包材の袋の内部に、断熱芯材を有し、前記袋の内部が真空状態である。
本発明によれば、従来の真空断熱材用積層体におけるアルミニウムを蒸着したエチレンビニルアルコール共重合体フィルムを用いることに起因する外観不良や酸素ガスバリア性不良等の品質不良を無くすことができると共に、断熱性能においては、従来の真空断熱材用積層体と遜色のない性能を有する真空断熱材用積層体およびこれを用いる真空断熱材を提供することができるという効果を奏するものである。
本発明にかかる真空断熱材用積層体の一実施例の層構成を図解的に示す図である。 本発明にかかる真空断熱材の一実施例を図解的に示す断面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳しく説明する。
図1は本発明にかかる真空断熱材用積層体の一実施例の層構成を図解的に示す図、図2は本発明にかかる真空断熱材の一実施例を図解的に示す断面図であり、図中の1は真空断熱材用積層体、1’は外被包材、2は真空断熱材、11は基材層、12は酸素ガスバリア層、13は熱接着性樹脂層、20は断熱芯材、Aは熱接着部をそれぞれ示す。
図1は本発明にかかる真空断熱材用積層体の一実施例の層構成を図解的に示す図であって、真空断熱材用積層体1は基材層11、接着層10、酸素ガスバリア層12、接着層10、熱接着性樹脂層13を順に積層したものである。
最初に、前記基材層11について説明する。前記基材層11としては、真空断熱材用積層体を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂からなるプラスチックフィルムを用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系等の樹脂からなるフィルムを用いることができる。これらのプラスチックフィルムは、未延伸フィルムあるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルムのいずれのものも使用することができるが、機械的、物理的に優れるといった面から、二軸延伸フィルムが好ましい。前記基材層11の厚さとしては、9〜30μmが適当である。
図1においては、前記基材層11を前記真空断熱材用積層体1の一方の外面に位置するように外層とし、かつ、単層構成で示したが、要求品質によっては、複層構成にしてもよいものであるし、また、前記酸素ガスバリア層と前記熱接着性樹脂層14の間に、必要に応じてさらに前記基材層11を介在させる構成としてもよいものである。
次に、前記酸素ガスバリア層12について説明する。前記酸素ガスバリア層12としては、本発明においてはアルミニウムに代表される金属を一方の面に蒸着したプラスチックフィルムよりも酸化珪素に代表される無機物や酸化アルミニウムに代表される金属酸化物を一方の面に蒸着したプラスチックフィルムが適当である。この理由としては、経時劣化が少なく、折り曲げてもクラックの発生が少なく、かつ、真空断熱材用積層体を真空断熱材の外被包材として用いた際に、外被包材を通しての熱の伝導性が少なく、十分な断熱性能が得られるためである。
また、前記酸素ガスバリア層12を構成する前記プラスチックフィルムとしては、酸素ガスバリア性を付与するための加工適性に優れると共に、酸素ガスバリア性を損なうことなく良好に保持でき、真空断熱材用積層体1の外被包材としての製袋時の加工適性や耐熱性等の諸物性に優れることが求められ、これらを満足するものであればよいのであって、たとえば、前記基材層11として説明したものを用いることができるが、中でも特に、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系のプラスチックフィルムが好ましく、その厚さとしては、9〜30μmが適当である。
次に、前記熱接着性樹脂層13について説明する。前記熱接着性樹脂層13としては、熱によって溶融して相互に融着し得る熱可塑性樹脂であればよいのであって、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンとアクリル酸との酸コポリマー、エチレンとアクリル酸エステルとのエステルコポリマー等の酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー等を用いることができる。前記接着性樹脂層14の厚さとしては10μm以上あればよく、求められる物性やコスト等を勘案して決めればよいものである。
なお、上記したように、前記酸素ガスバリア層12は一方の面に蒸着層を形成したプラスチックフィルムからなるものであるが、前記真空断熱材用積層体1における前記酸素ガスバリア層12の蒸着層の位置は、前記熱接着性樹脂層13から遠い位置、すなわち、蒸着層が基材層11側に位置することが好ましい。この理由としては、蒸着層が前記熱接着性樹脂層13側に位置すると、基材層11側に位置する場合に比べて、後述する真空断熱材2とする際に、前記真空断熱材用積層体1同士を熱接着することになるが、この加工時に前記熱接着性樹脂層13は溶融と固化(膨張と収縮)という過程を踏むことになり、この過程において、蒸着層がひび割れを起こす可能性がより高いためである。
次に、前記接着層10について説明する。前記接着層10としては、前記酸素ガスバリア層12の蒸着層が位置する側の接着層、図1においては前記基材層11側の前記接着層10(前記基材層11と前記酸素ガスバリア層12との間の前記接着層10)を塗布量が4g/m2・ドライの厚さ以上で形成し、かつ、塗布量が4g/m2・ドライの厚さで23℃60%RHの測定条件で測定したときの酸素ガス透過度が90ml/m2・day・MPa以下である接着剤(以下、酸素ガスバリア性能に優れる接着剤と呼称します)で形成するものである。
前記接着層10を形成する酸素ガスバリア性能に優れる接着剤は、特開2003−300271号公報および特開平2010−012769号公報に開示され、非ビスフェノールA系ポリエポキシ樹脂を主剤とし、ポリアミン樹脂を硬化剤とする接着剤であって、三菱ガス化学株式会社からガスバリア性接着剤として上市されている「マクシーブ(登録商標)」を好適に用いることができ、周知のドライラミネーション法で積層される。前記ガスバリア性接着剤「マクシーブ(登録商標)」は、接着剤としてのバリア性能を付与すると共に、屈曲による蒸着層の膜割れを防止してガスバリア性能の低下を防ぐという効果も奏する。
図1における蒸着層と接する前記接着層10(前記基材層11と前記酸素ガスバリア層12との間の前記接着層10)をガスバリア性接着剤で形成することで、必要とするガスバリア性能、ひいては、断熱性能を備えることができるものであるが、さらなるガスバリア性能が要求される場合は、図1における前記酸素ガスバリア層12と前記熱接着性樹脂層13との間の前記接着層10も前記基材層11と前記酸素ガスバリア層12との間の前記接着層10と同様に上記したガスバリア性接着剤「マクシーブ(登録商標)」を用いて形成してもよいものである。
そして、通常は、前記酸素ガスバリア層12と前記熱接着性樹脂層13との間の前記接着層10は、ポリエステルポリオールとイソシアネートとからなるウレタン系2液硬化型接着剤を用いて周知のドライラミネーション法、あるいは、溶融押出し樹脂からなる接着層を介するサンドイッチラミネーション法等で積層すればよいものである。また、いずれの積層方法においても、必要な面にコロナ放電処理、プラズマ処理、あるいは、アンカー剤の塗布処理等のいずれか、あるいは、いずれもの易接着処理を必要に応じて施して層間の接着強度を確保するのは当然のことである。
また、図示はしないが、更なる酸素ガスバリア性能の向上のために、図1に示す真空断熱材用積層体1の前記基材層11と前記酸素ガスバリア層12との間、あるいは、前記酸素ガスバリア層12と前記熱接着性樹脂層13との間に、アルミニウムに代表される金属を蒸着したプラスチックフィルム、酸化珪素に代表される無機物や酸化アルミニウムに代表される金属酸化物を蒸着したプラスチックフィルム、あるいは、ポリビニルアルコールやポリ塩化ビニリデンに代表される酸素ガスバリア性組成物を塗布したプラスチックフィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム(EVOH)、MXDナイロンフィルム〔東洋紡績(株)製〕、あるいは、一方の面にアルミニウム蒸着層を有する二軸延伸された3層共押出しフィルム(5.5μm厚さのポリアミド層/4.0μm厚さのEVOH層/5.5μm厚さのポリアミド層)などの酸素ガスバリア性能を有するフィルムを用いてもよいものであり、前記プラスチックフィルムとしては、酸素ガスバリア層12で説明したプラスチックフィルムと同じものを用いることができ、説明は省略する。
図2は本発明にかかる真空断熱材の一実施例を図解的に示す断面図であって、真空断熱材2は前記真空断熱材用積層体1を用いた外被包材1’内に断熱芯材20が封入され、外被包材1’の内部が脱気されて真空状態とされてなるものである。前記真空断熱材2は、たとえば、以下のようにして製造することができる。すなわち、一対の矩形状の前記真空断熱材用積層体1を前記熱接着性樹脂層13を対向させて重ね合わせ、熱接着して三周縁辺に熱接着部Aを形成した一辺に開口部を有する外被包材1’を製袋し、この外被包材1’の開口部から断熱芯材20を収容した後に、外被包材1’の内部を脱気して真空状態とし、その状態で開口部を熱接着することにより、四方シールタイプの包装袋からなる真空断熱材2を得ることができる。包装袋の形態は、四方シールタイプに限ることなく、三方シールタイプであって、ガセットタイプ、ピロータイプ等の適宜の形態とすることができるものである。
前記断熱芯材20としては、シリカ、パーライト、珪酸カルシウム等の無機材料、あるいは、ポリウレタンフォーム等の有機材料が用いられる。また、前記断熱芯材20の形態としては、微粉末、多孔質、繊維質等を挙げることができる。
前記真空断熱材2の内部は、通常、5Pa以下の真空状態とされ、対流による熱伝導が極力小さくなるよう構成される。真空度が5Paより大きいと、内部に残留する空気が対流して、断熱性能が低下するので好ましくない。
以下に、本発明について、実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
〔実施例1〕
25μm厚さの二軸延伸ポリアミドフィルム(以下、ON25と略す)のコロナ放電処理面に主剤および硬化剤からなる2液硬化型ガスバリア性接着剤「三菱ガス化学(株)製:マクシーブ(登録商標)」(4g/m2ドライ)を介して一方の面に酸化珪素蒸着層を有する12μm厚さの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PET12と略す)の一方の面を積層し、次に前記PET12の他方の面(コロナ放電処理面)に接着剤を介して50μm厚さの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(以下、LLDPE50と略す)のコロナ放電処理面を積層して本発明の積層体を得た。
積層体構成:ON25/ガスバリア性接着剤/酸化珪素蒸着層/PET12/接着剤/LLDPE50
〔実施例2〕
25μm厚さの二軸延伸ポリアミドフィルム(以下、ON25と略す)のコロナ放電処理面に接着剤を介して一方の面にアルミニウム蒸着層を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PET12と略す)の一方の面を積層し、次に前記アルミニウム蒸着層を有するPET12の他方の面(コロナ放電処理面)にガスバリア性接着剤「マクシーブ(登録商標)」(4g/m2ドライ)を介して一方の面に酸化珪素蒸着層を有する12μm厚さの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PET12と略す)の一方の面を積層し、次に前記酸化珪素蒸着層を有するPET12の他方の面(コロナ放電処理面)に接着剤を介して30μm厚さの未延伸ポリプロピレンフィルム(以下、CPP30と略す)のコロナ放電処理面を積層して本発明の積層体を得た。
積層体構成:ON25/接着剤/アルミニウム蒸着層/PET12/ガスバリア性接着剤/酸化珪素蒸着層/PET12/接着剤/CPP30
〔実施例3〕
20μm厚さの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、OPP20と略す)のコロナ放電処理面にガスバリア性接着剤「マクシーブ(登録商標)」(4g/m2ドライ)を介して一方の面に酸化珪素蒸着層を有する12μm厚さの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PET12と略す)の一方の面を積層し、次に前記酸化珪素蒸着層を有するPET12の他方の面(コロナ放電処理面)に接着剤を介して一方の面にアルミニウム蒸着層を有する15μm厚さの二軸延伸された3層共押出しフィルム(5.5μm厚さのポリアミド層/4.0μm厚さのEVOH層/5.5μm厚さのポリアミド層)(以下、ON5.5//EVOH4.0//ON5.5と略す)のアルミニウム蒸着層面を積層し、次に前記3層共押出しフィルムの他方の面(コロナ放電処理面)に接着剤を介して50μm厚さの未延伸高密度ポリエチレンフィルム(以下、HDPE50と略す)のコロナ放電処理面を積層して本発明の積層体を得た。
積層体構成:OPP20/ガスバリア性接着剤/酸化珪素蒸着層/PET12/接着剤/アルミニウム蒸着層/ON5.5//EVOH4.0//ON5.5/接着剤/HDPE50
(なお、//表示は共押出し法による積層部を示す)
〔比較例1〕
25μm厚さの二軸延伸ポリアミドフィルム(以下、ON25と略す)のコロナ放電処理面に接着剤を介して一方の面にアルミニウム蒸着層を有する12μm厚さの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PET12と略す)の他方の面(コロナ放電処理面)を積層し、次に前記PET12の一方の面(アルミ蒸着層面)に接着剤を介して一方の面にアルミ蒸着層を有する12μm厚さのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム(以下、EVOH12と略す)の一方の面(アルミ蒸着層面)を積層し、次に前記EVOH12の他方の面に接着剤を介して50μm厚さの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(以下、LLDPE50と略す)のコロナ放電処理面を積層して比較例とする積層体を得た。
積層体構成:ON25/接着剤/PET12/アルミニウム蒸着層/接着剤/アルミニウム蒸着層/EVOH12/接着剤/LLDPE50
〔比較例2〕
25μm厚さの二軸延伸ポリアミドフィルム(以下、ON25と略す)のコロナ放電処理面に接着剤を介して一方の面に酸化珪素蒸着層を有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PET12と略す)の他方の面(コロナ放電処理面)を積層し、前記PET12の一方の面(酸化珪素蒸着層面)に接着剤を介して一方の面にアルミニウム蒸着層を有する15μm厚さのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム(以下、EVOH15と略す)の一方の面(アルミニウム蒸着層面)を積層し、次に前記EVOH15の他方に面に接着剤を介して30μm厚さの未延伸ポリプロピレンフィルム(以下、CPP30と略す)のコロナ放電処理面を積層して比較例とする積層体を得た。
積層体構成:ON25/接着剤/PET12/酸化珪素蒸着層/接着剤/アルミニウム蒸着層/EVOH15/接着剤/CPP30
〔比較例3〕
20μm厚さの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、OPP20と略す)のコロナ放電処理面に接着剤を介して一方の面に酸化珪素蒸着層を有する12μm厚さの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PET12と略す)の他方の面(コロナ放電処理面)を積層し、次に前記PET12の酸化珪素蒸着面に接着剤を介して15μm厚さの二軸延伸ポリアミドフィルム(以下、ON15と略す)の一方のコロナ放電処理面を積層し、次に前記ON15の他方のコロナ放電処理面に接着剤を介して一方に面にアルミニウム蒸着層を有する12μm厚さのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム(以下、EVOH12と略す)の一方の面(アルミニウム蒸着層面)を積層し、次に前記EVOH12の他方の面(コロナ放電処理面)に接着剤を介して50μm厚さの未延伸高密度ポリエチレンフィルム(以下、HDPE50と略す)のコロナ放電処理面を積層して比較例とする積層体を得た。
積層体構成:OPP20/接着剤/PET12/酸化珪素蒸着層/接着剤/ON15/接着剤/アルミニウム蒸着層/EVOH12/接着剤/HDPE50
実施例1〜3は、比較例1〜3で用いた「アルミニウムを蒸着したエチレンビニルアルコール共重合体フィルム層」を用いない構成であり、「アルミニウムを蒸着したエチレンビニルアルコール共重合体フィルム層」に起因する「熱収縮シワ」や「たるみ」の発生がなく、これにより比較例1〜3において生じる品質不良(15.5%)を無くすことができ、結果として実施例1〜3は比較例1〜3に対して歩留まりをそれぞれ15.5%向上させることができた。
また、実施例1〜3および比較例1〜3の積層体の透湿度、酸素ガス透過度について、
それぞれ評価し、その結果を表1〜3に示した。なお、透湿度試験は40℃、90%RH
の環境下、また、酸素ガス透過度は23℃、60%RHの環境下で測定したものである。
なお、酸素ガス透過度は、20μm厚さの二軸延伸ポリプロピレンフィルムに接着剤を4g/m2・ドライとなるように塗布・乾燥した後に接着剤面に40μm厚さの未延伸ポリプロピレンフィルムを積層して積層体となし、40℃で2日間熱乾熟成後に、この積層体を用いて23℃60%RHの測定条件でMOCON社製OX−TRAN MODEL2/21で測定すると共に、同様にして測定したOPP20とCPP40のそれぞれの酸素ガス透過度を差し引いて算出した数値である。
透湿度:
JIS Z 0208〔透湿度試験(カップ法)〕に準拠して測定
単位はg/m2・day
酸素ガス透過度:
MOCON社製OX−TRAN MODEL2/21で測定
単位はml/m2・day・MPaです
Figure 0006191100
Figure 0006191100
Figure 0006191100
表1〜3からも明らかなように、実施例1、2は、それぞれに対応する比較例1、2
に比べて透湿度は若干劣るものの、真空断熱材用積層体としては0.5g/m2・day以下の透湿度であれば問題ないレベルであり、また、酸素ガス透過度はいずれも同等レベルの結果となり、いずれも真空断熱材用積層体として好ましい結果となった。
1 真空断熱材用積層体
1’ 外被包材
2 真空断熱材
10 接着層
11 基材層
12 酸素ガスバリア層
13 熱接着性樹脂層
20 断熱芯材
A 熱接着部

Claims (2)

  1. 真空断熱材に用いられる真空断熱用積層体において、
    少なくとも基材層、接着層、酸素ガスバリア層、接着層、および熱接着性樹脂層がこの順に構成され、
    前記酸素ガスバリア層が、一方の面に無機物層または金属酸化物層を有するプラスチックフィルムからなり、
    前記無機物層または金属酸化物層と接する接着層は、単位面積当たりの重量が4g/m2・ドライ以上であって、かつ、4g/m2・ドライで23℃60%RHの測定条件で測定したときの酸素ガスバリア性能が1.0ml/m2・day・MPa以下の接着剤であることを特徴とする真空断熱材用積層体。
  2. 請求項1に記載の真空断熱材用積層体を用いた外被包材の袋の内部に、断熱芯材を有し、前記袋の内部が真空状態であることを特徴とする真空断熱材。
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