JP6190659B2 - 半導体装置及びリードフレーム - Google Patents
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Description
以下、図1〜5を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の半導体装置10Aは、装置本体11と、装置本体11から突出し、一方向(配列方向D)に間隔をあけて配列される複数の電源用リード(リード)20A及び信号用リード13と、を備える。
装置本体11は、不図示の半導体素子等を含む回路を封止樹脂12により封止したものであり、所定の厚さを有する板状に形成されている。本実施形態の装置本体11は、平面視矩形の板状に形成されている。
電源用リード20A及び信号用リード13は、それぞれ封止樹脂12内において半導体素子に電気接続され、装置本体11の側面(外面)11sから外方に突出している。
リード本体24Aは、装置本体11の側面11sから離れる方向に突出する延出板部21と、延出板部21の延出方向先端に設けられた立ち上がり板部22と、を備える。
延出板部21の板幅方向は、複数の電源用リード20Aの配列方向Dに一致している。また、延出板部21の板厚方向は、装置本体11の厚さ方向に一致している。また、複数の延出板部21の位置は、装置本体11の厚さ方向の位置において一致している。
以上のように構成される複数のリード本体24Aは、複数の電源用リード20Aの配列方向D(延出板部21の板幅方向)に間隔をあけて配列されている。
以上により、本実施形態の半導体装置10Aでは、複数のリード本体24Aに一体に形成された複数の溶接用プレート30が、その板厚方向に間隔をあけて配列されている。
これら5本の電源用リード20Aのうち少なくとも2本に形成された溶接用突起33は、互いに逆向きに突出している。本実施形態では、3本の電源用リード20Av,20Aw,20Auと、残る2本の電源用リード20Ax,20Ayとの間で、溶接用突起33が互いに逆向きに、より具体的には互いに離れる方向に突出している。
さらに、3本の電源用リード20Av,20Aw,20Auでは、溶接用プレート30がリード本体24Aの板幅方向の一端部に形成され、残る2本の電源用リード20Ax,20Ayでは、溶接用プレート30がリード本体24Aの板幅方向の他端部に形成されている。
リードフレーム100は、電源用リード20Aのリード本体24Aとなる複数のリード本体部101と、溶接用プレート30となる溶接用プレート部102と、複数のリード本体部101を連結する枠体部105と、を備える。
複数のリード本体部101は、それぞれ帯板状に形成されると共に、板幅方向に間隔をあけて配列されている。複数の溶接用プレート部102は、それぞれリード本体部101の長手方向の一端部101aにおいて、リード本体部101の板幅方向端部から側方に延出している。
その後、図2の二点鎖線S1で示した位置においてリード本体部101を折り曲げることによって、電源用リード20Aの延出板部21及び立ち上がり板部22が形成される。また、接続突起部104が接続突起23として形成される。さらに、図2の二点鎖線S2で示した位置において、溶接用プレート部102をリード本体部101に対して所定の角度に折り曲げることによって、溶接用プレート30が形成される。
ソケット40は、樹脂等の絶縁材料からなるハウジング41と、導電性材料からなりハウジング41に保持された複数の端子板部42と、を備える。
具体的に説明すれば、図4に示すように、各端子板部42と各電源用リード20Aは、端子板部42の他端部42bの一方の主面である平坦面42fを、溶接用プレート30の溶接面31から突出した溶接用突起33に突き合わせて点接触させた状態で抵抗溶接される。
筺体110は、例えばアルミニウム合金製であり、一方に開口部110aを有する有底の箱状に形成されている。筺体110の開口部110aは、例えば不図示の蓋体によって閉塞される。
半導体装置10Aは、この筺体110内に収容される。また、ソケット40は、ハウジング41内に配された端子板部42の一端部42aが筐体110の外側に向くように、筺体110の側壁部に形成された切欠部111に嵌め込まれる。
なお、実装基板120に形成される回路構成については何ら限定するものではなく、各種電子機器の目的に応じたものとすればよい。
さらに、溶接用突起33は、例えば全て同じ向きに突出してもよい。
次に、図6を参照して本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態では、第一実施形態の半導体装置と比較して、電源用リードの構成のみが異なっており、その他の構成については第一実施形態と同様である。本実施形態では、第一実施形態と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の半導体装置10Bは、第一実施形態と同様に、装置本体11と、装置本体11から突出し、一方向(配列方向D)に間隔をあけて配列される複数の電源用リード(リード)20Bと、を備える。
そして、本実施形態では、溶接用プレート30が立ち上がり板部22に対して装置本体11の側面11sに近づく方向に延びるように折り曲げられている。これにより、本実施形態では、溶接用プレート30が、延出板部21の延出方向先端21sよりも基端側(装置本体11の側面11sに近い側)に配されている。
さらに、本実施形態の半導体装置10Bによれば、溶接用プレート30が電源用リード20Bにおいて延出板部21の延出方向先端21sよりも外方に飛び出さないため、半導体装置10Bやこれを備える電子機器の小型化を図ることが可能となる。例えば図5に示したように、電子機器が半導体装置10Bを収容する筺体110を備える場合、筺体110を小さく形成できる。
次に、図7を参照して本発明の第三実施形態について説明する。
この実施形態では、第一、第二実施形態の半導体装置と比較して、電源用リードの構成のみが異なっており、その他の構成については第一、第二実施形態と同様である。本実施形態では、第一、第二実施形態と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の半導体装置10Cは、第一実施形態と同様に、装置本体11と、装置本体11から突出し、一方向(配列方向D)に間隔をあけて配列される複数の電源用リード(リード)20Cと、を備える。
本実施形態のリード本体24Cは、装置本体11の側面11sから離れる方向に延出する延出板部26のみによって構成されている。延出板部26の板幅方向は、複数の電源用リード20Cの配列方向Dに一致している。また、延出板部26の板厚方向は装置本体11の厚さ方向に一致している。また、複数の延出板部26の位置は、装置本体11の厚さ方向において一致している。
そして、本実施形態では、溶接用プレート30が延出板部26に対して装置本体11の下面11b側から上面11aに向けて装置本体11の厚さ方向に延びるように折り曲げられている。これにより、本実施形態の電源用リード20Cでは、溶接用プレート30が、延出板部26の延出方向先端26sよりも基端側(装置本体11の側面11sに近い側)に配されている。
すなわち、本実施形態の半導体装置10Cによれば、溶接用プレート30が電源用リード20Cにおいて延出板部26の延出方向先端26sよりも外方に飛び出さないため、半導体装置10Cやこれを備える電子機器の小型化を図ることが可能となる。例えば図5に示したように、電子機器が半導体装置10Cを収容する筺体110を備える場合、筺体110を小さく形成できる。
例えば、複数の溶接用プレート30は、その板厚方向が電源用リード20A〜20Dの配列方向Dに一致するように、ぞれぞれリード本体24A,24Cに対して所定の角度に折り曲げられることに限らず、少なくとも溶接用プレート30の板厚方向に間隔をあけて配列されるように、それぞれリード本体24A,24Cに対して所定の角度に折り曲げられていればよい。
また、電源用リード20A〜20Dの本数、設置間隔等は、上記実施形態のものに限らず、任意であってもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
11 装置本体
11a 上面
11b 下面
11s 側面(外面)
12 封止樹脂
13 信号用リード
20A,20B,20C,20D 電源用リード(リード)
21,26 延出板部
21s,26s 延出方向先端
22 立ち上がり板部
23 接続突起
24A,24C リード本体
26 延出板部
30 溶接用プレート
31 溶接面
33 溶接用突起
40 ソケット(他の電気部品)
42 端子板部
42f 平坦面
100 リードフレーム
101 リード本体部
101a 一端部
102 溶接用プレート部
104 接続突起部
105 枠体部
110 筺体
120 実装基板
121 スルーホール
Claims (5)
- 装置本体と、
一方向に間隔をあけて配列されるように前記装置本体から突出する複数のリードと、を備え、
各リードは、帯板状に形成され、複数の前記リードの配列方向に板幅方向を一致させたリード本体と、該リード本体の板幅方向端部に一体に形成された溶接用プレートと、を備え、
複数の前記溶接用プレートは、複数の前記溶接用プレートがその板厚方向に間隔をあけて配列されるように、前記リード本体に対して所定の角度に折り曲げられた部位であり、
前記溶接用プレートに、その溶接面から突出する溶接用突起が形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記リード本体は、前記装置本体の外面から離れる方向に延出する延出板部を有し、
前記溶接用プレートは、前記延出板部の延出方向先端よりも基端側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記リード本体の突出方向先端に、該リード本体よりも幅寸法が小さい接続突起が一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
- 複数の前記溶接用プレートのうち少なくとも二つに形成された前記溶接用突起が、互いに逆向きに突出していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造に用いるリードフレームであって、
帯板状に形成されると共に、板幅方向に間隔をあけて配列され、前記半導体装置の前記リード本体となる複数のリード本体部と、
複数の前記リード本体部を連結する枠体部と、
各リード本体部の長手方向の一端部において、前記リード本体部の板幅方向端部に一体に形成され、前記半導体装置の前記溶接用プレートとなる溶接用プレート部と、を備えることを特徴とするリードフレーム。
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