JP6189206B2 - 多周波共用アンテナ及びアンテナ装置 - Google Patents
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Description
このため、複数の直線状のダイポール素子を有する多周波共用アンテナでは、ダイポール素子の素子長手方向において、通信に使用される複数の周波数における最大波長の1/2波長程度の長さを持つことになり、大型化しやすい。アンテナが大きくなると受風面積(荷重)が大きくなり、アンテナ取付支柱も強固なものが必要となるという問題がある。
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る多周波共用アンテナは、少なくとも2個のアンテナ素子と、内導体及びその外周を覆う外導体を有し、前記各アンテナ素子に給電する同軸給電線と、を備え、前記各アンテナ素子は、一方が前記同軸給電線の内導体と電気的に接続され、他方が前記同軸給電線の外導体と電気的に接続された一対のアンテナ部を有し、これら両アンテナ部が給電点を挟んで互いに偏波方向に並ぶように配置されている多周波共用アンテナであって、前記各アンテナ部は、先端同士が互いに近づくように曲げられた一対のダイポール素子、又はループ状に形成されたループアンテナ素子からなり、前記2個のアンテナ素子のうち、一方のアンテナ素子のアンテナ部が、他方のアンテナ素子のアンテナ部よりも内側に配置され、前記一方のアンテナ素子が、前記一方のアンテナ素子は、前記他方のアンテナ素子よりも高い周波数で共振するように構成されている。
この場合、少なくとも1つのアンテナ部は、先端が曲げられた一対のダイポール素子からなるため、直線状のダイポール素子のみからなる場合に比べて、偏波方向の長さを可及的に短くすることができる。
この場合、両アンテナ部は基板の両面にそれぞれ形成されているため、基板の片面側にまとめて形成される場合に比べて、各アンテナ素子のインピーダンスの整合が容易となる。
この場合、第1無給電素子により覆われたアンテナ素子のリターンロスを改善することができる。
この場合、最も高い周波数で共振するアンテナ素子のリターンロスを改善することができる。
この場合、各ダイポール素子の先端からそれぞれ放射される不要な電波同士が互いに打ち消し合うため、各ダイポール素子から不要な方向に電波が放射されるのを抑制することができる。
この場合、第2無給電素子により前記他方のアンテナ素子のリターンロスを改善することができる。
この場合、前記他方のアンテナ素子が2つの周波数で共振するための帯域幅を広くすることができる。
この場合、前記他方のアンテナ素子のアンテナ部における給電点側から偏波方向に沿った部分へ向かうに従って、不平衡モードから平衡モードへと伝搬モードを徐々に変換することができる。
この場合、一のアンテナ素子の全部を他の一のアンテナ素子よりも内側に配置する場合に比べて、これらのアンテナ素子の形状や配置の自由度を高めることができる。
この場合、多周波共用アンテナのさらなる小型化が可能となる。
上記アンテナ装置によれば、前記(1)の多周波共用アンテナと同様の作用効果を奏する。
この場合、反射板と反射素子により、前後方向に配置された第1及び第2多周波共用アンテナの全ての周波数の電波を反射させることができる。
この場合、反射板と反射素子により、前後方向に配置された第1及び第2多周波共用アンテナの全ての周波数の電波を効果的に反射させることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態:垂直偏波用アンテナ]
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る多周波共用アンテナ1を示している。この多周波共用アンテナ1は、携帯電話などの移動端末との間で無線通信を行う基地局のアンテナ(送受信アンテナ)として好適に用いられる。なお、第1実施形態の多周波共用アンテナ1は、垂直偏波用であるが、水平偏波用として用いることも可能である。
同軸給電線20は、同軸ケーブルからなり、図示しない内導体及びその外周を覆う外導体を有している。なお、同軸給電線20は、主反射板30aから給電点15に至るように配置されており、複数の周波数の信号が混在した状態で流れる。
なお、図1に示すように、本明細書では、同軸給電線20が延びる方向をZ軸方向とし、反射板30の副反射板30bに沿う方向をX軸方向とし、X軸方向及びZ軸方向の双方に直交する方向をY軸方向とする。
基板10aの後面10a2は、同軸給電線20が接続される接続面とされている。具体的には、基板10aの後面10a2には、同軸給電線20の外導体が、突き当てられた状態で固定され、第2アンテナ部112,122,132と電気的に接続されている。また、同軸給電線20の内導体は、基板10aを厚さ方向に貫通して前面10a1において第1アンテナ部111,121,131と電気的に接続されている。
なお、第1アンテナ部111,121,131、及び第2アンテナ部112,122,132は、基板10aの前後逆に形成されたり、基板10aの前後いずれかにまとめて形成されたりしてもよい。
図示のループアンテナ素子131は、一対の長辺131dと一対の短辺131eとにより矩形状のループとして形成されており、各長辺131dの長さは約0.39λ2.0G、各短辺131eの長さは約0.11λ2.0Gに設定されている。一対の長辺131dのうちの一方は、その長手方向中央部において給電点15を通過するように、前記中心線Cに沿って配置されている。これにより、ループアンテナ素子131は、給電点15を介して同軸給電線20の内導体と接続されている。
なお、ループアンテナ素子131,132の具体的形状やその寸法は、特に限定されるものではなく、円形状又は楕円状のループなどの他の形状を採用することもできる。また、本実施形態の複数のアンテナ素子11,12,13は、ダイポール素子とループアンテナ素子により構成されているが、ダイポールアンテナ素子のみ、又はループアンテナ素子のみにより構成されていてもよい。
また、同軸給電線20の外導体に接続される第2アンテナ部112,122,132を形成した基板10aの後面10a2が、同軸給電線20が接続される接続面とされているため、第1アンテナ部111,121,131及び第2アンテナ部112,122,132を、基板10aの両面に容易に形成することができる。
また、第1及び第2アンテナ素子11,12の一対のダイポール素子は、給電点15を含み且つ偏波方向に延びる仮想線Kを挟んで互いに線対称に形成されているため、各ダイポール素子の先端からそれぞれ放射される不要な電波同士が互いに打ち消し合うことで、各ダイポール素子から不要な方向に電波が放射されるのを抑制することができる。
図5に示すように、第1比較例では、2.0GHz帯におけるリターンロスは、−6〜−2dB程度となっており、特性が悪いのが分かる。一方、図6に示すように、第1実施形態では、2.0GHz帯におけるリターンロスは、−39〜−12dB程度となっており、特性が改善しているのが分かる。
つまり、第1比較例のように、第1アンテナ素子11の第1及び第2アンテナ部111,112に傾斜部111c,112cを設けていない場合は、2.0GHz用の第3アンテナ素子13のリターン特性が劣化するのに対し、第1実施形態のように、第1アンテナ素子11の第1及び第2アンテナ部111,112に傾斜部111c,112cを設けることで、2.0GHz用の第3アンテナ素子13のリターン特性を改善することができる。
つまり、第2比較例のように、複数のアンテナ素子11,12,13に給電される線路として用いられる第1及び第2アンテナ部131,132の各長辺131d,132dを、基板10aの一面にまとめて配置する場合は、各アンテナ素子11,12,13のインピーダンスの整合が困難となるのに対し、第1実施形態のように、各長辺131d,132dを基板10aの両面に互いに重なり合うように配置することで、各アンテナ素子11,12,13のインピーダンスの整合が容易となる。
なお、図8では、一方の対向面131d2を他方の対向面132d2の真上に配置しているが、これらの対向面積が図7の対向面積よりも大きくなっていれば、両対向面131d2,132d2を図8の左右方向にずらして配置してもよい。
図9及び図10は、本発明の第2実施形態に係る多周波共用アンテナ1を示している。また、図11は、そのアンテナ1のアンテナ本体10の正面図である。第1実施形態と第2実施形態とが主に相違する点は、アンテナ本体10の複数のアンテナ素子11,12,13の構成である。なお、第2実施形態の多周波共用アンテナ1は、水平偏波用であるが、垂直偏波用として用いることも可能である。
各曲げ部131aは、前記中心線Cから偏波方向に約0.17λ2.0G離れた地点で内側に折り曲げられ、その内側に延びる長さは約0.14λ2.0Gに設定されている。
なお、第2実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
図12及び図13は、水平偏波及び垂直偏波に対応したアンテナ装置100を示している。アンテナ装置100は、機能的には、第1実施形態の多周波共用アンテナ1と第2実施形態の多周波共用アンテナ1とを二つ組み合わせたものに相当する。つまり、アンテナ装置100は、垂直偏波用の第1多周波共用アンテナ1−1と、水平偏波用の第2多周波共用アンテナ1−2とを、前後方向の位置をずらして組み合わせたものである。
反射板30は、垂直偏波用のアンテナ本体10の全てのアンテナ素子11,12,13、及び水平偏波用のアンテナ本体10の第1アンテナ素子11の反射板として機能している。
なお、基板33の一対の反射素子31の間には、後述する第1及び第2同軸給電線21,22を貫通して配置するための貫通孔33aが形成されている。
なお、第3実施形態において、説明を省略した点については、第1及び第2実施形態と同様である。
図15は、本発明の第4実施形態に係る多周波共用アンテナ1のアンテナ本体10を示している。この多周波共用アンテナ1は、第2実施形態の多周波共用アンテナ1の変形例であり、アンテナ素子を2個にした点で、第2実施形態の多周波共用アンテナ1と相違する。具体的には、第4実施形態における多周波共用アンテナ1は、2つのアンテナ素子11,12を備え、第2実施形態におけるアンテナ素子13(図11参照)を備えていない。なお、第4実施形態の多周波共用アンテナ1は、水平偏波用であるが、垂直偏波用として用いることも可能である。
なお、第4実施形態において説明を省略した点については、第2実施形態と同様である。
図16及び図17は、本発明の第5実施形態に係る多周波共用アンテナ1を示している。この多周波共用アンテナ1は、第4実施形態の多周波共用アンテナ1の変形例であり、1つのアンテナ素子が2つの周波数で共振するようになっている点で、第4実施形態の多周波共用アンテナ1と相違する。なお、第5実施形態の多周波共用アンテナ1は、水平偏波用であるが、垂直偏波用として用いることも可能である。
また、第1アンテナ素子11の第1アンテナ部111における曲げ部111aの素子幅Wa1は、給電点15側の素子幅Wc1よりも太く形成されている。同様に、第1アンテナ素子11の第2アンテナ部112における曲げ部112aの素子幅Wa2は、給電点15側の素子幅Wc2よりも太く形成されている。
また、第1アンテナ素子11の各アンテナ部111,112における曲げ部111a,112aの素子幅Wa1,Wa2は、給電点15側の素子幅Wc1,Wc2よりも太いため、第1アンテナ素子11が2つの周波数(700MHz帯及び800MHz帯)で共振するための帯域幅をさらに広くすることができる。
また、第1アンテナ素子11の第1アンテナ素子11の各アンテナ部111,112は、その給電点側から偏波方向に沿った部分へ向かうに従って素子幅が徐々に太くなるように形成されているため、各アンテナ部111,112における給電点15側から偏波方向に沿った部分へ向かうに従って、不平衡モードから平衡モードへと伝搬モードを徐々に変換することができる。
なお、第5実施形態において説明を省略した点については、第2実施形態と同様である。
図20及び図21は、本発明の第6実施形態に係る多周波共用アンテナ1を示している。この多周波共用アンテナ1は、第1実施形態の多周波共用アンテナ1の変形例であり、アンテナ本体10の複数のアンテナ素子11,12,13の構成が異なる点で、第1実施形態の多周波共用アンテナ1と相違する。なお、第6実施形態の多周波共用アンテナ1は、垂直偏波用であるが、水平偏波用として用いることも可能である。
また、本実施形態のアンテナ素子11は、2つの周波数に対応しているが、これらの各周波数にそれぞれ対応した2個のアンテナ素子を設けるようにしてもよい。この場合、前記2個のアンテナ素子は、本実施形態の第2アンテナ素子12及び第3アンテナ素子13のように、互いにアンテナ素子の一部を交差するように配置してもよい。
なお、第6実施形態において説明を省略した点については、第2実施形態と同様である。
図23に示すように、従来の多周波共用アンテナでは、800MHz帯におけるリターンロスは、−22〜−10dB程度となっており、良好な特性を示しているが、700MHz帯におけるリターンロスは、−4〜−1dB程度となっており、特性が悪いのが分かる。一方、図24に示すように、第6実施形態の多周波共用アンテナ1では、800MHz帯におけるリターンロスは、従来とほぼ変わらずに良好な特性を示しており、且つ700MHz帯におけるリターンロスは、−36〜−10dB程度となっており、従来よりも特性が改善しているのが分かる。
図25及び図26は、水平偏波及び垂直偏波に対応したアンテナ装置100を示している。このアンテナ装置100は、第3実施形態のアンテナ装置100の変形例であり、機能的には、第6実施形態の多周波共用アンテナ1と第5実施形態の多周波共用アンテナ1とを二つ組み合わせたものに相当する。つまり、アンテナ装置100は、垂直偏波用の第1多周波共用アンテナ1−1と、水平偏波用の第2多周波共用アンテナ1−2とを、前後方向の位置をずらして組み合わせたものである。
なお、第7実施形態において説明を省略した点については、第3実施形態と同様である。
10 アンテナ本体
10a 基板
10a1 前面(一面)
10a2 後面(他面)
11 第1アンテナ素子
12 第2アンテナ素子
13 第3アンテナ素子
15 給電点
16 第1の線路
17 第2の線路
20 同軸給電線
21 第1同軸給電線
22 第2同軸給電線
23 短絡導体
30 反射板
30a 主反射板
30b 副反射板
31 反射素子
33 基板
33a 貫通孔
40 第1無給電素子
41 基板
42 支持部
45 第2無給電素子
50 支持部
51 第1支持部
52 第2支持部
53 第3支持部
100 アンテナ装置
111 第1アンテナ部
111a 曲げ部
111b 直線部
111c 傾斜部(第1傾斜部)
111c1 接続端部
112 第2アンテナ部
112a 曲げ部
112b 直線部
112c 傾斜部(第2傾斜部)
112c1 接続端部
121 第1アンテナ部
121a 曲げ部
121b 直線部
122 第2アンテナ部
122a 曲げ部
122b 直線部
131 第1アンテナ部
131a 曲げ部
131b 直線部
131b1 中間部
131d 長辺
131d1 対向面
131d2 対向面
131e 短辺
132 第2アンテナ部
132a 曲げ部
132b 直線部
132b1 中間部
132d 長辺
132d1 対向面
132d2 対向面
132e 短辺
1−1 第1多周波共用アンテナ
1−2 第2多周波共用アンテナ
C 中心線
D1 線路幅
D2 線路幅
K 仮想線
L 離反距離
Wa1 素子幅
Wa2 素子幅
Wb1 素子幅
Wb2 素子幅
Wc1 素子幅
Wc2 素子幅
Claims (14)
- 少なくとも2個のアンテナ素子と、
内導体及びその外周を覆う外導体を有し、前記各アンテナ素子に給電する同軸給電線と、を備え、
前記各アンテナ素子は、一方が前記同軸給電線の内導体と電気的に接続され、他方が前記同軸給電線の外導体と電気的に接続された一対のアンテナ部を有し、これら両アンテナ部が給電点を挟んで互いに偏波方向に並ぶように配置されている多周波共用アンテナであって、
前記各アンテナ部は、先端同士が互いに近づくように曲げられた一対のダイポール素子、又はループ状に形成されたループアンテナ素子からなり、
前記2個のアンテナ素子のうち、一方のアンテナ素子のアンテナ部が、他方のアンテナ素子のアンテナ部よりも内側に配置され、
前記一方のアンテナ素子は、前記他方のアンテナ素子よりも高い周波数で共振するように構成されており、
前記他方のアンテナ素子が、2つの周波数で共振するものであり、
前記他方のアンテナ素子のアンテナ部よりも外側に配置された第2無給電素子を更に備えている多周波共用アンテナ。 - 少なくとも2個のアンテナ素子と、
内導体及びその外周を覆う外導体を有し、前記各アンテナ素子に給電する同軸給電線と、を備え、
前記各アンテナ素子は、一方が前記同軸給電線の内導体と電気的に接続され、他方が前記同軸給電線の外導体と電気的に接続された一対のアンテナ部を有し、これら両アンテナ部が給電点を挟んで互いに偏波方向に並ぶように配置されている多周波共用アンテナであって、
前記各アンテナ部は、先端同士が互いに近づくように曲げられた一対のダイポール素子、又はループ状に形成されたループアンテナ素子からなり、
前記2個のアンテナ素子のうち、一方のアンテナ素子のアンテナ部が、他方のアンテナ素子のアンテナ部よりも内側に配置され、
前記一方のアンテナ素子は、前記他方のアンテナ素子よりも高い周波数で共振するように構成されており、
前記他方のアンテナ素子が、2つの周波数で共振するものであり、
前記他方のアンテナ素子のアンテナ部の偏波方向に沿った部分の素子幅が、当該アンテナ部の給電点側の素子幅よりも太い多周波共用アンテナ。 - 前記2個のアンテナ素子のアンテナ部のうち、少なくとも1つのアンテナ部は、前記一対のダイポール素子からなる請求項1又は2に記載の多周波共用アンテナ。
- 前記内導体と電気的に接続されているアンテナ部は、基板の一面に形成され、
前記外導体と電気的に接続されているアンテナ部は、前記基板の一面と反対側の他面に形成され、
前記一対のアンテナ部は、前記基板を挟んで互いに一部重なり合って配置されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の多周波共用アンテナ。 - 前記基板の前記他面は、前記同軸給電線が接続される接続面とされている請求項4に記載の多周波共用アンテナ。
- 前記2個のアンテナ素子のうち、少なくとも1つのアンテナ素子のアンテナ部の偏波方向に延びている部分を覆うように配置された第1無給電素子を更に備え、
前記第1無給電素子の偏波方向の長さは、前記少なくとも2個のアンテナ素子のうち最も高い周波数で共振するアンテナ素子の波長の1/2よりも短い長さに設定されている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の多周波共用アンテナ。 - 前記少なくとも2個のアンテナ素子のうち最も低い周波数で共振するアンテナ素子の一対のアンテナ部は、給電点を挟んで互いに偏波方向に隣接して配置されており、
前記一対のアンテナ部のうち前記内導体と電気的に接続されているアンテナ部は、前記給電点側から偏波方向に対して傾斜する方向に延びる第1傾斜部を有し、
前記一対のアンテナ部のうち前記外導体と電気的に接続されているアンテナ部は、前記給電点側から偏波方向に対して傾斜する方向に延びる第2傾斜部を有し、
前記第1傾斜部及び第2傾斜部は、前記給電点から遠ざかるに従って、これら両傾斜部間の偏波方向の離反距離が徐々に長くなるように形成されている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の多周波共用アンテナ。 - 前記一対のダイポール素子は、給電点を含み且つ偏波方向に延びる仮想線を挟んで互いに線対称に形成されている請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の多周波共用アンテナ。
- 前記他方のアンテナ素子のアンテナ部は、その給電点側から偏波方向に沿った部分へ向かうに従って素子幅が徐々に太くなるように形成されている請求項2に記載の多周波共用アンテナ。
- 前記少なくとも2個のアンテナ素子のうち、一のアンテナ素子のアンテナ部の一部が、他の一のアンテナ素子のアンテナ部よりも内側に配置され、かつ前記一のアンテナ素子のアンテナ部の他の一部が、前記他の一のアンテナ素子のアンテナ部よりも外側に配置されている請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の多周波共用アンテナ。
- 前記少なくとも2個のアンテナ素子のうち、最も高い周波数で共振するアンテナ素子のアンテナ部が最も内側に配置され、最も低い周波数で共振するアンテナ素子のアンテナ部が最も外側に配置されている請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の多周波共用アンテナ。
- 少なくとも2個の垂直偏波用のアンテナ素子と、内導体及びその外周を覆う外導体を有しており前記垂直偏波用の各アンテナ素子に給電する垂直偏波用の同軸給電線と、を備え、前記垂直偏波用の各アンテナ素子は、一方が前記垂直偏波用の同軸給電線の内導体と電気的に接続され、他方が前記垂直偏波用の同軸給電線の外導体と電気的に接続された一対の垂直偏波用のアンテナ部を有し、これら垂直偏波用の両アンテナ部が給電点を挟んで互いに偏波方向に並ぶように配置されている垂直偏波用の第1多周波共用アンテナと、
少なくとも2個の水平偏波用のアンテナ素子と、内導体及びその外周を覆う外導体を有しており前記水平偏波用の各アンテナ素子に給電する水平偏波用の同軸給電線と、を備え、前記水平偏波用の各アンテナ素子は、一方が前記水平偏波用の同軸給電線の内導体と電気的に接続され、他方が前記水平偏波用の同軸給電線の外導体と電気的に接続された一対の水平偏波用のアンテナ部を有し、これら水平偏波用の両アンテナ部が給電点を挟んで互いに偏波方向に並ぶように配置されている水平偏波用の第2多周波共用アンテナと、を備え、
前記第1多周波共用アンテナ及び第2多周波共用アンテナは、互いに前後方向の位置をずらして配置されているアンテナ装置であって、
前記垂直偏波用の各アンテナ部は、先端同士が互いに近づくように曲げられた一対のダイポール素子、又はループ状に形成されたループアンテナ素子からなり、
前記2個の垂直偏波用のアンテナ素子のうち、一方の垂直偏波用のアンテナ素子のアンテナ部が、他方の垂直偏波用のアンテナ素子のアンテナ部よりも内側に配置され、
前記一方の垂直偏波用のアンテナ素子は、前記他方の垂直偏波用のアンテナ素子よりも高い周波数で共振するように構成されており、
前記水平偏波用の各アンテナ部は、先端同士が互いに近づくように曲げられた一対のダイポール素子、又はループ状に形成されたループアンテナ素子からなり、
前記2個の水平偏波用のアンテナ素子のうち、一方の水平偏波用のアンテナ素子のアンテナ部が、他方の水平偏波用のアンテナ素子のアンテナ部よりも内側に配置され、
前記一方の水平偏波用のアンテナ素子は、前記他方の水平偏波用のアンテナ素子よりも高い周波数で共振するように構成されており、
前記第1多周波共用アンテナの同軸給電線の外導体と、前記第2多周波共用アンテナの同軸給電線の外導体とを短絡している短絡導体を更に備えているアンテナ装置。 - 前記第1多周波共用アンテナ及び第2多周波共用アンテナのうち、前側に配置された多周波共用アンテナにおける一部の周波数の電波、及び後側に配置された多周波共用アンテナにおける全ての周波数の電波を反射させるように形成された単一の反射板と、
前記前側に配置された多周波共用アンテナにおける他の周波数の電波を反射させるように形成された反射素子とを更に備えている請求項12に記載のアンテナ装置。 - 前記反射素子の偏波方向の長さは、前記前側に配置された多周波共用アンテナの最も低い周波数で共振するアンテナ素子の波長の1/2の長さよりも短く設定され、かつ当該多周波共用アンテナの最も高い周波数で共振するアンテナ素子の波長の1/2の長さよりも長く設定されている請求項13に記載のアンテナ装置。
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