JP6187031B2 - 未加硫ゴムからの異物除去方法および装置 - Google Patents

未加硫ゴムからの異物除去方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、未加硫ゴムからの異物除去方法および装置に関し、さらに詳しくは、新たな加硫ゴム異物を発生させることなく、効率的に未加硫ゴムから異物を除去できる方法および装置に関するものである。
タイヤ等のゴム製品を製造する際には、混練機によって未加硫ゴムを混練する混練工程、押出機によって未加硫ゴムを押出す押出し工程がある。このような混練工程や押出し工程では、未加硫ゴムには熱が加わるため、配合されている加硫系配合剤が作用して部分的に加硫反応が進むことがある。加硫反応が過度に進むと、未加硫ゴムには意図しない加硫ゴム異物(焼け粒)が発生する。加硫ゴム異物は、ゴム製品の品質に悪影響を及ぼすことがあるので、加硫ゴム異物が混在している未加硫ゴムは、廃棄などの処分対象になっていた。しかしながら、加硫ゴム異物以外の部分は正常な未加硫ゴムなので、加硫ゴム異物を除去すれば、残りの正常な未加硫ゴムは、ゴム製品の製造に利用することができる。できるだけ正常な未加硫ゴムを伴なわずに加硫ゴム異物を除去できれば、材料歩留りが向上する。また、廃棄するゴム量が減少するので、省エネルギーや環境保護の観点からも有益である。
従来、未加硫ゴムに混在した異物を除去する方法としては、押出し機の押出し口にストレーナを配置して、ストレーナのスクリーンに押出した未加硫ゴムを通過させる方法が知られている(特許文献1参照)。この方法では、スクリーンの網目の大きさによって除去できる異物の大きさが決まる。そのため、異物を残さず除去しようとすると、スクリーンの網目を小さくする必要がある。この方法は元々、スクリーンに未加硫ゴムを通過させることにより、未加硫ゴムには追加的に熱が加わる方法であるが、スクリーンの網目を小さくすれば、より多くの熱が加わることになる。即ち、加硫ゴム異物を除去するためのスクリーンが、新たな加硫ゴム異物を発生させ易くするという問題があった。
そのため、新たな加硫ゴム異物の発生を防止するには、押出し速度を遅くして、スクリーンを通過する未加硫ゴムにできるだけ熱を加えないようにする対策が必要になる。しかしながら、押出し速度を遅くすると、単位時間に除去できる加硫ゴム異物の量が減少し、効率性が低下するという問題が生じる。
特開2008−207472号公報
本発明の目的は、新たな加硫ゴム異物を発生させることなく、効率的に未加硫ゴムから異物を除去できる未加硫ゴムからの異物除去方法および装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の未加硫ゴムからの異物除去方法は、所定すき間をあけて周面どうしを対向させて配置した一対のロールを、未加硫ゴムを可塑化して供給するゴム供給機のゴム供給先に配置し、このゴム供給機により加硫ゴム異物が混在した未加硫ゴムを供給するとともに、前記一対のロールを回転駆動させて、前記ゴム供給機により供給した未加硫ゴムを、前記所定すき間を通過させて、一方のロールの全周に巻き付けた状態にしながら前記一対のロールを回転駆動し続け、この一方のロールに巻き付けた未加硫ゴムの表面側一部を、この一方のロールから引き剥がして連続させた状態で引き取ることにより、前記加硫ゴム異物を前記一対のロールの間のバンクゴム、或いは、前記一方のロールの全周に巻き付ついている未加硫ゴムに滞留させることを特徴とする。
本発明の未加硫ゴムからの異物除去装置は、未加硫ゴムを可塑化して供給するゴム供給機と、このゴム供給機のゴム供給先に設置される一対のロールと、この一対のロールの近傍に配置されるゴム引取り機とを備え、前記一対のロールは、所定すき間をあけて互いの周面どうしを対向させて配置され、前記ゴム供給機により供給されて、回転駆動された前記一対のロールの所定すき間を通過して一方のロールの全周に巻き付けた状態になる未加硫ゴムの表面側一部を、この一方のロールから引き剥がして連続させた状態で前記ゴム引取り機によって引き取ることにより、前記加硫ゴム異物を前記一対のロールの間のバンクゴム、或いは、前記一方のロールの全周に巻き付ついている未加硫ゴムに滞留させる構成にしたことを特徴とする。
本発明によれば、ゴム供給機により加硫ゴム異物が混在した可塑化された未加硫ゴムを供給し、ゴム供給先に設置した一対のロールを回転駆動させて、供給した未加硫ゴムを、一対のロールの周面どうしの所定すき間を通過させて、一方のロールの全周に巻き付けた状態にしながら前記一対のロールを回転駆動し続け、この一方のロールに巻き付けた未加硫ゴムの表面側一部を、この一方のロールから引き剥がして連続させた状態で引き取ることにより、前記加硫ゴム異物を前記一対のロールの間のバンクゴム、或いは、前記一方のロールの全周に巻き付ついている未加硫ゴムに滞留させるので、引き取った未加硫ゴムには、加硫ゴム異物が残留せず、加硫ゴム異物を除去した状態にすることが可能になる。
そして、一対のロールの所定すき間を通過させる際には、未加硫ゴムに過大な熱が加わることがないので、新たな加硫ゴム異物の発生を回避できる。また、ストレーナを配置していないのでゴム供給機による未加硫ゴムの供給速度を遅くする必要がなく、効率的に未加硫ゴムから異物を除去することができる。
本発明の異物除去装置を側面視で例示する説明図である。 図1の異物除去装置を平面視で例示する説明図である。 一対のロールでの未加硫ゴムの動きを断面視で例示する説明図である。 一方のロールを例示する正面図である。 溝の変形例を示す一方のロールの正面図である。 溝の変形例を示す一方のロールの正面図である。 溝の変形例を示す一方のロールの正面図である。 溝のロール幅方向断面形状を例示する説明図である。
以下、本発明の未加硫ゴムからの異物除去方法および装置を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示する本発明の異物除去装置1は、ゴム供給機2と、ゴム供給機2のゴム供給先に設置される一対のロール3、4と、この一対のロール3、4の近傍に配置されるゴム引取り機8とを備えている。ゴム供給機2は、未加硫ゴムRを可塑化して供給できる機械であり、例えば、周知のゴム押出機、ロール混練機等を使用できる。ゴム引取り機8としては、実施形態に例示しているように引取りコンベヤ8を用いることができる。
一対のロール3、4は、所定すき間gをあけて互いの周面どうしを対向させて配置されている。ロール3、4は円柱形状であり、それぞれが駆動モータ6によって回転駆動され、一定回転数で、或いは、回転数を途中で変化させて回転する。所定すき間gは、ギャップ調整機構6aによって任意の大きさに設定可能になっている。
この実施形態では、一対のロール3、4を加温する加温手段7が備わっている。加温手段7は、ゴム供給機2により供給された未加硫ゴムRの温度を過度に低下させないようにして未加硫ゴムRの流動性を確保するためのものであり、必要に応じて設置する。加温手段7としては、温水をロール3、4内に循環させるヒータ機構などが用いられる。ゴム供給機2により供給される未加硫ゴムRの温度は、例えば、50℃〜80℃程度であり、加温手段7による加温温度は、例えば50℃〜100℃程度である。
引取りコンベヤ8の搬送面には、回転駆動された一対のロール3、4の所定すき間gを通過して一方のロール3の全周に巻き付けた状態になる未加硫ゴムRの表面側一部が帯状のゴムシートSとして載置される。そして、引取りコンベヤ8を走行させることにより、未加硫ゴムRの表面側一部を、一方の回転ロールから引き剥がして連続させた帯状のゴムシートSを引取りコンベヤ8によって引き取る。
次いで、この異物除去装置1を用いて、未加硫ゴムRに混在する加硫ゴム異物Cを除去する手順を説明する。
まず、加硫ゴム異物Cが混在した未加硫ゴムRを、ゴム供給機2に投入する。加硫ゴム異物Cが混在した未加硫ゴムRは、ゴム製品の製造ラインで発生するので、例えば、これを収集、保管しておき、一定量が集まったならば、異物除去装置1を用いて未加硫ゴムRから加硫ゴム異物Cを除去する。
ここで、一対のロール3、4の周面どうしの所定すき間gを、加硫ゴム異物Cの粒径と同等の大きさ、或いは、0.5m程度大きく設定しておく。除去対象の加硫ゴム異物Cの大きさは、例えば、外径相当で1mm〜3mm程度である。所定すき間gは例えば2mm以下に設定する。
ゴム供給機2に投入された未加硫ゴムRは、ある程度柔らかくなって(可塑化されて)ゴム供給先から供給される。供給された未加硫ゴムRは、次いで、回転する一対のロール3、4の所定すき間gを通過してシーティングされる。
図3に例示するように、一対のロール3、4を断面視で見れば、未加硫ゴムRが一対のロール3、4に挟まれてシーティングされる際には、一対のロール3、4の間の上方には所定量のバンクゴムBRが存在する。最初の設定として、一方のロール3のみに未加硫ゴムRを全周巻き付けておく。これにより、一対のロール3、4を回転駆動させて所定すき間gに未加硫ゴムRを通過させると、一方のロール3だけに未加硫ゴムRが巻き付くようになる。
そして、一方のロール3に巻き付けた未加硫ゴムRの表面側一部を、連続した帯状のゴムシートSにしてロール3から引き剥がして、引取りコンベヤ8の搬送面に載置する。引取りコンベヤ8により引き取るゴムシートSのゴム厚は例えば、所定すきまgの50%程度にする。尚、図2に例示するように、ゴム供給機2のゴム供給先の位置を一対のロール3、4のロール幅方向一方側にして、ロール3からゴムシートSを引き剥がす位置を一対のロール3、4のロール幅方向他方側にして、互いの位置をオフセットさせるとよい。
ここで、ロール3には、ロール周面に接触した流動し難いゴムR2と、それ以外の流動し易いゴムR1が存在する。即ち、未加硫ゴムRがロール3の周面に接触すると、その周面に密着して動けなくなるので、ロール3の周面表面およびその近傍には流動し難いゴムR2の層が形成される。ロール3の周面から半径方向により離れた位置には、流動し易いゴムR1が存在する。この流動し易いゴムR1の層を、連続した帯状のゴムシートSにしてロール3から引き剥がして、引取りコンベヤ8により引き取るようにする。
即ち、一対のロール3、4を回転駆動させて、未加硫ゴムRを所定すき間gを通過させて、一方のロール3の全周に巻き付けた状態にしながら一対のロール3、4を回転駆動し続けるとともに、引取りコンベヤ8を走行させて、ゴムシートSをロール3から引き剥がして連続させた状態で引き取る。ここで、所定すき間gよりもある程度粒径の大きな加硫ゴム異物Cは、所定すき間gを通過することができない。そのため、大きな加硫ゴム異物Cは、バンクゴムBRに滞留することになる。
一方、所定すき間gと同等或いはそれ以下の粒径の加硫ゴム異物Cは、所定すき間gを通過する。しかしながら、加硫ゴム異物Cは未加硫ゴムRに比して硬く、一定の形状を有しているので、未加硫ゴムRよりも流動性が低い。流動し易いゴムR1は、ロール3のロール幅方向一方側(ゴム供給機2によるゴム供給先)から他方側(ゴムシートSを引き剥がす位置)に向かって流動するが、加硫ゴム異物Cは流動性が低いので流動し易いゴムR1には乗らずに、流動し難いゴムR2の層に滞留する傾向になる。そのため、所定すき間gを通過した小さな加硫ゴム異物Cは、ロール3の全周に巻き付ついている未加硫ゴムRに滞留し易くなる。したがって、引取りコンベヤ8により引き取ったゴムシートSには、加硫ゴム異物Cがほとんど残留せずに大部分が除去された状態になる。
加硫ゴム異物Cが除去されたゴムシートSは、ゴム製品の製造に利用することができるので、ゴム材料歩留りが向上する。廃棄対象になるのは、異物除去工程完了後に存在しているバンクゴムBRおよびロール3の全周に巻き付いている未加硫ゴムRなので、廃棄ゴム量が減少し、省エネルギーや環境保護には有益である。このバンクゴムBRおよびロール3の全周に巻き付いている未加硫ゴムRの量は、異物除去を行なう未加硫ゴムRの量に関わらず、ほぼ一定なので、異物除去を行なう未加硫ゴムRの量を多くする程、ゴム材料歩留りが向上する。
上述したように、シーティングの際には未加硫ゴムRが一対のロール3、4の所定すき間gを通過するだけなので、ゴム供給機2により供給された未加硫ゴムRに過大な熱が加わることがない。それ故、新たな加硫ゴム異物Cを発生させることを回避できる。また、異物を除去するストレーナを使用する従来方法のように、新たな加硫ゴム異物Cの発生を防ぐために、未加硫ゴムRの供給速度を遅くする必要がないので、未加硫ゴムRから加硫ゴム異物Cを効率的に除去するには有利になる。
加硫ゴム異物Cを除去した未加硫ゴムR(ゴムシートS)の単位時間当たりに得られる量をある程度確保するためには、一対のロール3、4の所定すき間gを0.5mm以上に設定するとよい。尚、本発明によれば、加硫ゴム異物Cに限らず、その他の異物も除去することができる。
所定すき間gに未加硫ゴムRを通過させる際に、加温手段7により、一対のロール3、4を加温した状態にすると、未加硫ゴムRの流動性が高まる。そのため、加硫ゴム異物Cを除去した未加硫ゴムRの単位時間当たりに得られる量を増大させることができる。未加硫ゴムRの温度が低く流動性が低過ぎると、所定すき間gに入った際にロール3に巻き付いている未加硫ゴムRをロール周面から引き剥がしてしまう可能性がある。また、流動性が低過ぎる未加硫ゴムRは、所定すき間gを通過する際に、ロール3、4に過大な圧力を負荷して所定すき間gを押し広げたり、ロール軸を変形させる等の不具合を生じさせる可能性がある。そのため、所定すき間gを通過させる未加硫ゴムRには適度な可塑性を付与する必要がある。ただし、新たな加硫ゴム異物Cが発生しないように、加温した未加硫ゴムRの温度を例えば120℃以下にする。
上記実施形態では、単純な円柱形状のロール3、4を用いているが、図4〜図7に例示するように、未加硫ゴムを巻き付ける一方のロール3の周面に溝5を設けることもできる。この溝5は、図8に例示するようにロール幅方向一方側(ゴム供給機2によるゴム供給先)から他方側(ゴムシートSを引き剥がす位置)に向かって溝深さを大きく形成する。溝5の溝幅は例えば2mm〜50mmであり、最大の溝深さdは例えば1mm〜2mmである。そして、この溝5よりもロール幅方向他方側の位置でゴムシートSを引き剥がして引き取る。
溝5を設ける範囲は、例えばロール3の全幅の2/3程度の範囲にする。残りの全幅の1/3の範囲は、ゴムシートSを引き剥がして引き取るために溝5を形成しない。
溝5としては様々な形態を採用することができる。図4に例示するようなロール3の周方向に一周延設された環状の溝5、図5に例示するような螺旋状に形成された溝5を用いることができる。或いは、図6に例示するようなロール3の周方向で一部が分断されて周方向に延設された溝5、図7に例示するようなロール3の周方向に所定のピッチで断続的に配置された溝5を用いることもできる。尚、図7に例示する溝5では、平面視で四角形状に限らず、円形状、楕円形など任意の形状を採用することができる。
図4〜図7に例示したように、ロール3の周面に、ロール幅方向一方側から他方側に向かって溝深さを大きくする溝5を形成すると、回転するロール3に巻き付いた状態の未加硫ゴムRの流動し易いゴムR1は、ロール幅方向一方側から他方側に向かって流動する。流動し難いゴムR2は、溝5の底に層を形成するので、溝底に加硫ゴム異物Cが移動し易くなる。また、溝5においては、溝深さが浅い位置において程、未加硫ゴムRが一対のロール3、4の間を通過する際にロール3、4から受ける圧延力が大きくなる。この圧延力の差によって、溝5の溝深さが浅い方から深い方に向かって未加硫ゴムRの流れが生じる。そのため、所定すき間gを通過した粒径の小さな加硫ゴム異物Cは、溝5のロール幅方向他方側の深い部分に移動して滞留し易くなる。
即ち、一対のロール3、4を回転駆動させ続けて、ゴム供給機2により供給した未加硫ゴムRを所定すき間gを通過させて、一方のロール3の全周に巻き付けた状態にしながら、この溝5よりもロール幅方向他方側の位置で、ロール3に巻き付けた未加硫ゴムRの表面側一部を、ロール3から引き剥がして連続させた状態で引き取る。これにより、所定すき間gよりもある程度大きな加硫ゴム異物CをバンクゴムBRに滞留させることができる。所定すき間gと同様またはそれ以下の大きさの加硫ゴム異物Cは、ロール3の全周に巻き付ついている未加硫ゴムR(溝5の中)に滞留させることができる。
図5、図6に例示する溝5の場合、ロール幅方向に離間して複数設けることが好ましい。さらには、ロール幅方向に複数設けた溝5がロール側面視(ロール幅方向一方側から他方側で見た視野)でロール周方向にすき間なく配置されていることが好ましい。これにより、加硫ゴム異物Cを残さず溝5に滞留させ易くなり、加硫ゴム異物Cを未加硫ゴムRから除去するに有利になる。尚、溝5がロール幅方向に離間して複数設けられている場合は、最もロール幅方向他方端にある溝5よりもロール幅方向他方側の位置でゴムシートSを引き剥がして引き取るようにする。
加硫ゴム異物が混入した未加硫ゴム200kgに対して、図1、2に示した異物除去装置を用いて、加硫ゴム異物の除去処理を行なった。即ち、ゴム押出機により押出した未加硫ゴムを、一対のロールの所定すき間gを通過させて、一方のロールの全周に巻き付けた状態にしながら一対のロールを回転駆動し続け、この一方のロールに巻き付けた未加硫ゴムの表面側一部を、一方のロールから引き剥がして連続させた状態で引き取る処理を行なった。所定すき間gは1mmに設定した。ゴム押出機により押出した未加硫ゴムの温度は60℃〜80℃であり、処理中のゴム温度はこの温度範囲に維持した。この未加硫ゴムには、粒径1〜10mmの加硫ゴム異物を表1に示す数量混入させた。
実施例1では、一対のロールとして、周面に溝がない単純な円柱状のロールを使用した。実施例2では、図4に示したように未加硫ゴムを巻き付ける一方のロールの周面に、周方向全周に連続する4本の環状溝を形成した。それぞれの溝の溝幅は10mm、溝深さはロール幅方向一方側から他方側に向かって深くなっていて、最大の溝深さは1mmにした
加硫ゴム異物の除去処理を終えた後に、実施例1についてはバンクゴムにおける加硫ゴム異物Cの滞留数を確認し、実施例2についてはバンクゴムおよび溝における加硫ゴム異物Cの滞留数を確認し、その確認した滞留数を表1に示す。
Figure 0006187031
表1の結果から、実施例1では一対のロールの所定すき間g(1mm)よりもある程度大きな加硫ゴム異物のほとんどがバンクゴムに滞留し、大部分の加硫ゴム異物を除去できることが分かる。実施例2では所定すき間gよりも小さな加硫ゴム異物が溝に滞留し、すべての加硫ゴム異物を除去できることが分かる。
1 異物除去装置
2 ゴム供給機
3、4 ロール
5 溝
6 駆動モータ
6a ギャップ調整機構
7 加温手段
8 引取りコンベヤ(ゴム引取り機)
C 加硫ゴム異物
R 未加硫ゴム
R1 流動し易いゴム
R2 流動し難いゴム
S 未加硫ゴムシート

Claims (11)

  1. 所定すき間をあけて周面どうしを対向させて配置した一対のロールを、未加硫ゴムを可塑化して供給するゴム供給機のゴム供給先に配置し、このゴム供給機により加硫ゴム異物が混在した未加硫ゴムを供給するとともに、前記一対のロールを回転駆動させて、前記ゴム供給機により供給した未加硫ゴムを、前記所定すき間を通過させて、一方のロールの全周に巻き付けた状態にしながら前記一対のロールを回転駆動し続け、この一方のロールに巻き付けた未加硫ゴムの表面側一部を、この一方のロールから引き剥がして連続させた状態で引き取ることにより、前記加硫ゴム異物を前記一対のロールの間のバンクゴム、或いは、前記一方のロールの全周に巻き付ついている未加硫ゴムに滞留させることを特徴とする未加硫ゴムからの異物除去方法。
  2. 前記一方のロールの周面に、ロール幅方向一方側から他方側に向かって溝深さを大きくする溝を形成し、この溝よりもロール幅方向他方側の位置で、前記一方のロールに巻き付けた未加硫ゴムの表面側一部を、この一方のロールから引き剥がして、前記加硫ゴム異物を前記溝に滞留させる請求項1に記載の未加硫ゴムからの異物除去方法。
  3. 前記溝を、前記一方のロールの周方向に延設して環状または螺旋状に形成した請求項2に記載の未加硫ゴムからの異物除去方法。
  4. 前記所定すき間を2mm以下に設定する請求項1〜3のいずれかに記載の未加硫ゴムからの異物除去方法。
  5. 前記未加硫ゴムを、前記所定すき間を通過させる際に、前記一対の回転ロールを加温した状態にする請求項1〜4のいずれかに記載の未加硫ゴムからの異物除去方法。
  6. 未加硫ゴムを可塑化して供給するゴム供給機と、このゴム供給機のゴム供給先に設置される一対のロールと、この一対のロールの近傍に配置されるゴム引取り機とを備え、前記一対のロールは、所定すき間をあけて互いの周面どうしを対向させて配置され、前記ゴム供給機により供給されて、回転駆動された前記一対のロールの所定すき間を通過して一方のロールの全周に巻き付けた状態になる未加硫ゴムの表面側一部を、この一方のロールから引き剥がして連続させた状態で前記ゴム引取り機によって引き取ることにより、前記加硫ゴム異物を前記一対のロールの間のバンクゴム、或いは、前記一方のロールの全周に巻き付ついている未加硫ゴムに滞留させる構成にしたことを特徴とする未加硫ゴムからの異物除去装置。
  7. 前記一方のロールの周面に、ロール幅方向一方側から他方側に向かって溝深さを大きくする溝が形成され、この溝よりもロール幅方向他方側の位置で、前記一方のロールに巻き付けた未加硫ゴムの表面側一部を、この一方のロールから引き剥がして連続させた状態で前記ゴム引取り機によって引き取る構成にした請求項6に記載の未加硫ゴムからの異物除去装置。
  8. 前記溝が、前記一方のロールの周方向に延設された環状溝または螺旋状溝である請求項7に記載の未加硫ゴムからの異物除去装置。
  9. 前記所定すき間が2mm以下に設定された請求項6〜8にいずれかに記載の未加硫ゴムからの異物除装置。
  10. 前記一対のロールを加温する加温手段を備えた請求項6〜9のいずれかに記載の未加硫ゴムからの異物除去装置。
  11. 前記所定すき間を調整するギャップ調整機構を備えた請求項6〜10のいずれかに記載の未加硫ゴムからの異物除去装置。
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