JP6186970B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械へのワークの供給や取り出し等を行う搬送装置に関する。
工作機械へのワークの供給や取り出し等を行うための搬送装置として、種々の搬送装置が知られている。
例えば特許文献1には、図8(A)に示すように、水平方向のX軸方向に設けられたレール110に沿って2つの走行体120、130を移動させ、各走行体からアーム121、131を下方に伸ばし、両アームの先端にワーク保持部材140を支持したワーク搬送装置が開示されている。当該従来技術では、ワーク保持部材140に保持したワークをX軸方向に移動させる際は、2つの走行体120、130をレール110に沿ってX軸方向に移動させ、当該ワークを鉛直方向のY軸方向に移動させる際は、2つの走行体120、130の間隔を変更することでY軸方向に移動させている。
特開2011−125950号公報
図8(A)に示すように、特許文献1に記載された従来技術では、ワーク保持部材140を、鉛直方向であるY軸方向の最上端に移動させた場合、2つの走行体120、130の間隔DMが最大となり、その際のレール110の占有スペースが大きく、あまり好ましくない。レール110の占有スペースが大きいと、当該搬送装置を加工ラインでのワークの搬送に用いた場合、隣り合う工作機械の間隔を必要以上に大きくしなければならなくなる場合がある。
また図8(B)に示すように、2つの走行体120、130のそれぞれからシンプルなアーム121、131にてワーク保持部材140を下方に支持しており、レール110に沿ったX軸方向への移動の際の加速・減速時の慣性力FKがワーク保持部材140にかかると、ワーク保持部材140の姿勢が角度θfにて傾く可能性がある。このため、加速・減速の上下限が制限され、移動速度が制限されるので、搬送作業の効率が低下する。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、保持したワークを上下方向に移動させた際のレールの占有スペースをより小さくすることが可能であり、レールに沿った移動の際の加速・減速時の慣性力によってワーク保持部材の姿勢が傾くことなく安定した姿勢を維持してレールに沿って移動させることができる搬送装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る搬送装置は次の手段をとる。
まず、本発明の第1の発明は、水平方向に延びるレールに沿って走行可能なベース部と、リンク機構を介して前記ベース部の下方に配置されてワーク把持機構を備えたヘッド部と、を備えた搬送装置において、前記ベース部には、水平方向に所定間隔を空けて互いに平行となる水平方向に延びる旋回軸部を有する第1駆動機構と第2駆動機構とが取り付けられている。
また前記リンク機構は、一方端が前記第1駆動機構にて旋回可能に取り付けられて他方端が第1受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第1駆動リンクと、一方端が前記第1駆動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第1受動リンクと、一方端が前記第2駆動機構にて旋回可能に取り付けられて他方端が第2受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第2駆動リンクと、一方端が前記第2駆動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第2受動リンクと、一方端が前記ベース部に対して回動可能に接続されて他方端が第4受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第3受動リンクと、一方端が前記第3受動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第4受動リンクと、前記第2駆動機構の旋回軸と前記第3受動リンクの一方端の側の回動軸との間隔である平行リンク間隔と同じ間隔に配置された第1支持部と第2支持部を有するリンク連結部材と、を有している。
そして、前記ヘッド部において、前記第2受動リンクの他方端の回動軸と前記第4受動リンクの他方端の回動軸との間隔は前記平行リンク間隔に設定されており、前記第2駆動リンクの他方端と前記第2受動リンクの一方端は前記第1支持部に対して回動可能に接続され、前記第3受動リンクの他方端と前記第4受動リンクの一方端は前記第2支持部に対して回動可能に接続され、前記第2駆動リンクと前記第3受動リンクと前記リンク連結部材にて第1平行リンクが形成されて、前記第2駆動機構に取り付けられた前記第2駆動リンクの一方端の旋回軸と、前記ベース部に対して回動可能に接続された前記第3受動リンクの一方端の回動軸と、前記第2支持部の回動軸と、前記第1支持部の回動軸と、にて平行四辺形が形成されており、前記第2受動リンクと前記第4受動リンクと前記リンク連結部材にて第2平行リンクが形成されて、前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第2受動リンクの他方端の回動軸と、前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第4受動リンクの他方端の回動軸と、前記第2支持部の回動軸と、前記第1支持部の回動軸と、にて平行四辺形が形成されており、前記リンク連結部材にて前記第1平行リンクと前記第2平行リンクが連結されている。
また、前記第1駆動機構は第1モータであり、前記第2駆動機構は第2モータである。
そして、前記第1モータの旋回軸部、及び前記第2モータの旋回軸部、は中空部を有する円筒状であり、前記第1駆動リンクと前記第2駆動リンクのそれぞれは、互いに平行となるように前記旋回軸部の軸方向の一方の側と他方の側に配置された2つの部材にて構成されており、前記第1駆動リンクを構成している2つの部材のうちの一方の部材であって前記第1モータの旋回軸部の軸方向の一方の側に配置された表側第1駆動リンク部材は、前記第1モータの旋回軸部の減速機構に取り付けられ、前記第1駆動リンクを構成している2つの部材のうちの他方の部材であって前記第1モータの旋回軸部の軸方向の他方の側に配置された裏側第1駆動リンク部材は、前記第1モータの旋回軸部の前記中空部を貫通するように挿通されて軸方向の一方端が前記表側第1駆動リンク部材に取り付けられた第1シャフトの他方端に取り付けられており、前記第2駆動リンクを構成している2つの部材のうちの一方の部材であって前記第2モータの旋回軸部の軸方向の一方の側に配置された表側第2駆動リンク部材は、前記第2モータの旋回軸部の減速機構に取り付けられ、前記第2駆動リンクを構成している2つの部材のうちの他方の部材であって前記第2モータの旋回軸部の軸方向の他方の側に配置された裏側第2駆動リンク部材は、前記第2モータの旋回軸部の前記中空部を貫通するように挿通されて軸方向の一方端が前記表側第2駆動リンク部材に取り付けられた第2シャフトの他方端に取り付けられている、搬送装置である。
この第1の発明によれば、第1駆動リンクと第1受動リンク、及び第2駆動リンクと第2受動リンク、にてパンタグラフ状に折り畳まれたリンク機構を構成する。更に、第2駆動リンクと第3受動リンクとリンク連結部材にて第1の平行リンクが形成され、第2受動リンクと第4受動リンクとリンク連結部材にて第2平行リンクが形成され、リンク連結部材にて第1平行リンクと第2平行リンクが連結され、第2平行リンクの先端にヘッド部が取り付けられている。
このようにパンタグラフ状の折り畳み式のリンク機構とすることで、保持したワークを上下方向に移動させた際のレールの占有スペースをより小さくすることができる。
また、第1平行リンク及び第2平行リンクを介してヘッド部を支持しているので、ヘッド部の姿勢が傾くことがなく、ヘッド部の姿勢を常に同じ姿勢に安定的に維持することができる。
また、第1の発明によれば、第1駆動機構と第2駆動機構を適切に実現することができる。
また、第1の発明によれば、第1モータ及び第2モータの旋回軸部の一方端のみに荷重がかかることを回避して旋回軸部の両端に均等に荷重がかかるように構成することができる。また、第1駆動リンクを表側第1駆動リンク部材と裏側第1駆動リンク部材の2つの部材で構成し、第2駆動リンクを表側第2駆動リンク部材と裏側第2駆動リンク部材の2つの部材で構成する。
これにより、第1モータ及び第2モータの旋回軸部の一部に応力が集中することを回避し、旋回軸部を滑らかに旋回させることができる。
また、第1駆動リンク及び第2駆動リンクのそれぞれを2つの部材で構成することで、剛性を適切に確保することができる。
次に、本発明の第2の発明は、水平方向に延びるレールに沿って走行可能なベース部と、リンク機構を介して前記ベース部の下方に配置されてワーク把持機構を備えたヘッド部と、を備えた搬送装置において、前記ベース部には、水平方向に所定間隔を空けて互いに平行となる水平方向に延びる旋回軸部を有する第1駆動機構と第2駆動機構とが取り付けられている。
また前記リンク機構は、一方端が前記第1駆動機構にて旋回可能に取り付けられて他方端が第1受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第1駆動リンクと、一方端が前記第1駆動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第1受動リンクと、一方端が前記第2駆動機構にて旋回可能に取り付けられて他方端が第2受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第2駆動リンクと、一方端が前記第2駆動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第2受動リンクと、一方端が前記ベース部に対して回動可能に接続されて他方端が第4受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第3受動リンクと、一方端が前記第3受動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第4受動リンクと、前記第2駆動機構の旋回軸と前記第3受動リンクの一方端の側の回動軸との間隔である平行リンク間隔と同じ間隔に配置された第1支持部と第2支持部を有するリンク連結部材と、を有している。
そして、前記ヘッド部において、前記第2受動リンクの他方端の回動軸と前記第4受動リンクの他方端の回動軸との間隔は前記平行リンク間隔に設定されており、前記第2駆動リンクの他方端と前記第2受動リンクの一方端は前記第1支持部に対して回動可能に接続され、前記第3受動リンクの他方端と前記第4受動リンクの一方端は前記第2支持部に対して回動可能に接続され、前記第2駆動リンクと前記第3受動リンクと前記リンク連結部材にて第1平行リンクが形成されて、前記第2駆動機構に取り付けられた前記第2駆動リンクの一方端の旋回軸と、前記ベース部に対して回動可能に接続された前記第3受動リンクの一方端の回動軸と、前記第2支持部の回動軸と、前記第1支持部の回動軸と、にて平行四辺形が形成されており、前記第2受動リンクと前記第4受動リンクと前記リンク連結部材にて第2平行リンクが形成されて、前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第2受動リンクの他方端の回動軸と、前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第4受動リンクの他方端の回動軸と、前記第2支持部の回動軸と、前記第1支持部の回動軸と、にて平行四辺形が形成されており、前記リンク連結部材にて前記第1平行リンクと前記第2平行リンクが連結されている。
また、前記第1駆動機構は第1モータであり、前記第2駆動機構は前記第1モータに取り付けられた第1ギアと噛み合う第2ギアである、あるいは、前記第2駆動機構は第2モータであり、前記第1駆動機構は前記第2モータに取り付けられた第2ギアと噛み合う第1ギアである。
そして、前記第1モータの旋回軸部あるいは前記第1ギアの旋回軸部、及び前記第2ギアの旋回軸部あるいは前記第2モータの旋回軸部、は中空部を有する円筒状であり、前記第1駆動リンクと前記第2駆動リンクのそれぞれは、互いに平行となるように前記旋回軸部の軸方向の一方の側と他方の側に配置された2つの部材にて構成されており、前記第1駆動リンクを構成している2つの部材のうちの一方の部材であって前記第1モータの旋回軸部、あるいは前記第1ギアの旋回軸部、の軸方向の一方の側に配置された表側第1駆動リンク部材は、前記第1モータの旋回軸部の減速機構、あるいは前記第1ギア、に取り付けられ、前記第1駆動リンクを構成している2つの部材のうちの他方の部材であって前記第1モータの旋回軸部、あるいは前記第1ギアの旋回軸部、の軸方向の他方の側に配置された裏側第1駆動リンク部材は、前記第1モータの旋回軸部、あるいは前記第1ギアの旋回軸部、の前記中空部を貫通するように挿通されて軸方向の一方端が前記表側第1駆動リンク部材に取り付けられた第1シャフトの他方端に取り付けられており、前記第2駆動リンクを構成している2つの部材のうちの一方の部材であって前記第2ギアの旋回軸部、あるいは前記第2モータの旋回軸部、の軸方向の一方の側に配置された表側第2駆動リンク部材は、前記第2ギア、あるいは前記第2モータの旋回軸部の減速機構、に取り付けられ、前記第2駆動リンクを構成している2つの部材のうちの他方の部材であって前記第2ギアの旋回軸部、あるいは前記第2モータの旋回軸部、の軸方向の他方の側に配置された裏側第2駆動リンク部材は、前記第2ギアの旋回軸部、あるいは前記第2モータの旋回軸部、の前記中空部を貫通するように挿通されて軸方向の一方端が前記表側第2駆動リンク部材に取り付けられた第2シャフトの他方端に取り付けられている、搬送装置である。
この第2の発明によれば、第1駆動リンクと第1受動リンク、及び第2駆動リンクと第2受動リンク、にてパンタグラフ状に折り畳まれたリンク機構を構成する。更に、第2駆動リンクと第3受動リンクとリンク連結部材にて第1の平行リンクが形成され、第2受動リンクと第4受動リンクとリンク連結部材にて第2平行リンクが形成され、リンク連結部材にて第1平行リンクと第2平行リンクが連結され、第2平行リンクの先端にヘッド部が取り付けられている。
このようにパンタグラフ状の折り畳み式のリンク機構とすることで、保持したワークを上下方向に移動させた際のレールの占有スペースをより小さくすることができる。
また、第1平行リンク及び第2平行リンクを介してヘッド部を支持しているので、ヘッド部の姿勢が傾くことがなく、ヘッド部の姿勢を常に同じ姿勢に安定的に維持することができる。
また、第2の発明では、第1の発明に対して、第2モータの代わりに第1モータに取り付けられた第1ギアと噛み合う第2ギア、あるいは第1モータの代わりに第2モータに取り付けられた第2ギアに噛み合う第1ギア、が配置されている。
これにより、第2モータあるいは第1モータを省略することができるので、制御がより容易であり、搬送装置の重量及びコストを低減することができる。
また、第2の発明によれば、第1モータ(あるいは第1ギア)及び第2ギア(あるいは第2モータ)の旋回軸部の一方端のみに荷重がかかることを回避して旋回軸部の両端に均等に荷重がかかるように構成することができる。また、第1駆動リンクを表側第1駆動リンク部材と裏側第1駆動リンク部材の2つの部材で構成し、第2駆動リンクを表側第2駆動リンク部材と裏側第2駆動リンク部材の2つの部材で構成する。
これにより、第1モータ(あるいは第1ギア)及び第2ギア(あるいは第2モータ)の旋回軸部の一部に応力が集中することを回避し、旋回軸部を滑らかに旋回させることができる。
また、第1駆動リンク及び第2駆動リンクのそれぞれを2つの部材で構成することで、剛性を適切に確保することができる。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る搬送装置であって、前記ヘッド部は、長さが変化しても引張力が一定である一定荷重手段にて前記ベース部に吊り下げられている。
この第3の発明によれば、ヘッド部は、一定荷重手段にてベース部から吊り下げられている。
これにより、一般的なバネ等で吊り下げた場合と比較して、ヘッド部の上下方向の位置にかかわらず、より少ない駆動力で第1モータ及び第2モータを旋回させてヘッド部を上下方向に移動させることができる。また、ヘッド部の上下方向の位置にかかわらず、第1モータ及び第2モータに要求されるトルクが一定であるので、第1モータ及び第2モータをより小型にすることができる。
本発明の搬送装置の全体構成を説明する外観図(正面図)である。 搬送装置の外観図(正面図)であり、ワークを把持するヘッド部を下方に移動させた状態を示す図である。 図2に示す搬送装置のB−B断面図である。 搬送装置の他の構成の例を説明する図である。 第1駆動リンクと第2駆動リンクの旋回角度を異なる角度にした状態を説明する図である。 レールに対する搬送装置の取り付け状態の、他の例を説明する図である。 搬送装置を加工ラインに適用した例を説明する図である。 従来の搬送装置の例を説明する図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。
なお、各図においてX軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、X軸方向とZ軸方向は水平方向を示しており、Y軸方向は鉛直上向きを示している。また搬送装置1の移動に使用するレールRの長手方向をX軸方向としている。
●[搬送装置1の全体構成(図1〜図3)]
まず図1〜図3を用いて、搬送装置1の全体構成について説明する。図1は搬送装置1の正面図を示しており、ヘッド部40を支持するリンク機構LKを折り畳んでヘッド部40を上方に移動させた状態を示しており、図2は、図1に対してヘッド部40を下方に移動させた状態を示している。また図3は、図2におけるB−B断面図を示している。
図1に示すように、搬送装置1は、ベース部10と、ヘッド部40と、各リンク11、12、21〜24等を有している。
ベース部10は、水平方向であるX軸方向に延びるレールRに沿って走行可能である。図3に示すように、ベース部10は、レールRに沿って移動可能な移動部10Aに取り付けられている。そして制御装置50は、モータM3を制御して、ベース部10を、レールR上の任意のX軸方向の位置に移動させることができる。
またベース部10には、第1モータM1(第1駆動機構に相当)と第2モータM2(第2駆動機構に相当)が、X軸方向に所定間隔を空けて、それぞれの旋回軸部が互いにZ軸方向に平行となるように(Z軸方向に延びるように)取り付けられている。そして第1モータM1及び第2モータM2は、制御装置50(図3参照)から制御される。
ヘッド部40は、図1、図2に示すようにリンク機構LKを介してベース部10の下方に配置され、ワーク把持機構(チャック等のワーク把持手段44)を備えている。そしてヘッド部40に設けられた各モータM4〜M6は、制御装置50(図3参照)から制御される。
次に、リンク機構を構成している各リンクについて説明する。
第1駆動リンク11は、一方端が第1モータM1の減速機構に取り付けられ、第1モータM1にて旋回駆動される。また第1駆動リンク11の他方端は、第1受動リンク21の一方端に対して回動軸Z1A回りに回動可能に接続されている。なお、減速機構については後述する。
第1受動リンク21は、一方端が第1駆動リンク11の他方端に対して回動軸Z1A回りに回動可能に接続されており、他方端がヘッド部40に対して回動軸Z21回りに回動可能となるようにヘッド部40に接続されている。
第2駆動リンク12は、一方端が第2モータM2の減速機構に取り付けられ、第2モータM2にて旋回駆動される。また第2駆動リンク12の他方端は、第2受動リンク22の一方端に対して回動軸Z31回りに回動可能に接続されている。
第2受動リンク22は、一方端が第2駆動リンク12の他方端に対して回動軸Z31回りに回動可能に接続されており、他方端がヘッド部40に対して回動軸Z22回りに回動可能となるようにヘッド部40に接続されている。
第3受動リンク23は、一方端がベース部10に対して回動軸Z23回りに回動可能となるようにベース部10に接続され、他方端が第4受動リンク24の一方端に対して回動軸Z32回りに回動可能に接続されている。
第4受動リンク24は、一方端が第3受動リンク23の他方端に対して回動軸Z32回りに回動可能に接続され、他方端がヘッド部40に対して回動軸Z24回りに回動可能となるようにヘッド部40に接続されている。
また、第2駆動リンク12の他方端と第2受動リンク22の一方端との接続部(回動軸Z31の個所)はリンク連結部材30の第1支持部31(例えば貫通孔)に接続されている。
また、第3受動リンク23の他方端と第4受動リンク24の一方端との接続部(回動軸Z32の個所)はリンク連結部材30の第2支持部32(例えば貫通孔)に接続されている。
第2駆動リンク12の一方端の側の旋回軸である第2モータM2の旋回軸Z12に対して、第3受動リンク23の一方端の側の回動軸Z23は鉛直下方に配置されており、旋回軸Z12と回動軸Z23の間隔は平行リンク間隔D1に設定されている。
なお、「平行リンク間隔D1」とは、後述する第1平行リンクを構成している第2駆動リンク12と第3受動リンク23との間隔、及び後述する第2平行リンクを構成している第2受動リンク22と第4受動リンク24との間隔である。なお図1中において、「平行リンク間隔D1」=旋回軸Z12と回動軸Z23との間の距離=回動軸Z31と回動軸Z32との間の距離=回動軸Z22と回動軸Z24との間の距離、である。
またリンク連結部材30の第1支持部31の回動軸Z31に対して、第2支持部32の回動軸Z32は鉛直下方に配置されており、回動軸Z31と回動軸Z32の間隔も平行リンク間隔D1に設定されている。
そして、旋回軸Z12から回動軸Z31までの距離と回動軸Z23から回動軸Z32までの距離とは同じに設定されており、第2駆動リンク12の長手方向の長さと第3受動リンク23の長手方向の長さは同じに設定されている。
このように、旋回軸Z12、回動軸Z31、回動軸Z32、回動軸Z23を有する第2駆動リンク12と第3受動リンク23とリンク連結部材30にて第1平行リンクHL1が形成されている。つまり、第2モータM2に取り付けられた第2駆動リンク12の一方端の旋回軸Z12と、ベース部10に対して回動可能に接続された第3受動リンク23の一方端の回動軸Z23と、第2支持部32の回動軸Z32と、第1支持部31の回動軸Z31と、にて平行四辺形が形成されている。
さらに、第2受動リンク22の他方端の側の回動軸Z22に対して、第4受動リンク24の他方端の側の回動軸Z24は鉛直下方に配置されており、回動軸Z22と回動軸Z24の間隔も平行リンク間隔D1に設定されている。
そして、回動軸Z22から回動軸Z31までの距離と回動軸Z24から回動軸Z32までの距離とは同じに設定されており、第2受動リンク22の長手方向の長さと第4受動リンク24の長手方向の長さは同じに設定されている。
このように、回動軸Z31、回動軸Z32、回動軸Z24、回動軸Z22を有する第2受動リンク22と第4受動リンク24とリンク連結部材30にて第2平行リンクHL2が形成されている。つまり、ヘッド部40に対して回動可能に接続された第2受動リンク22の他方端の回動軸Z22と、ヘッド部40に対して回動可能に接続された第4受動リンク24の他方端の回動軸Z24と、第2支持部32の回動軸Z32と、第1支持部31の回動軸Z31と、にて平行四辺形が形成されている。
そして、リンク連結部材30にて第1平行リンクHL1と第2平行リンクHL2が連結されている。
これにより、第1平行リンクに支持されたリンク連結部材30は、Y軸と平行に保持され、その姿勢が傾斜することがない。また、第2平行リンクに支持されたヘッド部40もY軸と平行に保持され、その姿勢が傾斜することがない。
次にヘッド部40について説明する。ヘッド部40は、本体部41、アーム部42、ワーク把持手段44等にて構成されている。
本体部41は、回動軸Z21回りに回動可能に接続された第1受動リンク21と、回動軸Z22回りに回動可能に接続された第2受動リンク22と、回動軸Z24回りに回動可能に接続された第4受動リンク24と、にてベース部10の下方に支持されている。
また本体部41は、引張り長さが変化しても引張力Fが一定である一定荷重手段45及びワイヤ45Aにてベース部10に吊り下げられている。例えば、一定荷重手段45の引張力Fを、ヘッド部40の荷重+対象ワーク(1個分)の荷重に設定しておけば、ワークを把持した状態のヘッド部40の上下方向の移動に対して、第1モータM1、第2モータM2のトルクをより小さくすることが可能であり、第1モータM1及び第2モータM2をより小型化することができる。また、一定荷重手段45を用いることで、ヘッド部40の上下方向の位置にかかわらず第1モータ及び第2モータに要求されるトルクが一定となるので、第1モータ及び第2モータの選択が容易である。
アーム部42は、図3に示すように、モータM4にて旋回軸Z42回りに旋回可能である。
またワーク把持手段44は、ワークの把持と開放が可能な例えばチャックであり、図3に示すように、モータM6にて間隔D2を変更することで、ワークの把持と開放が可能である。
またワーク把持手段44は、図1及び図3に示すように、モータM5にて旋回軸Z44回りに旋回可能である。
なお、ヘッド部40は、少なくとも、第1受動リンク21と第2受動リンク22と第4受動リンク24とが接続される本体部41と、ワークの把持と開放が可能なワーク把持手段44と、を有していればよく、アーム部42、モータM4、M5は省略してもよい。
また、図3に示すように、ヘッド部40におけるアーム部42から下方の部材を、2つのワーク把持手段44A、44Bを備えたアーム部42Aに交換すると、後述する図7に説明するように、より効率よくワークの供給と取り出しを行うことができる。
次に図3を用いて、第1モータM1への第1駆動リンク11の取り付け及び第1駆動リンク11の構造について詳細を説明する。なお、第2モータM2への第2駆動リンク12の取り付け及び第2駆動リンク12の構造も同様であるので、第2モータM2及び第2駆動リンク12については図示及び説明を省略する。
図3に示すように、第1モータM1は、旋回軸部64、磁石65、コイル66、カム63、ギア62、リングギア61等にて構成されている。
旋回軸部64は中空部を有する円筒状であり、外周面には磁石65、複数のカム63が固定されている。そして複数のカム63のそれぞれには、リングギア61に内接するギア62のそれぞれが回動可能に嵌められている。このように、カム63、ギア62、リングギア61にて、旋回軸部64の回転数を減速するサイクロ減速機構が構成されている。
そして各ギア62に設けられた貫通孔に表側第1駆動リンク部材11Aに取り付けられた支持部材11Dが挿通されることで表側第1駆動リンク部材11Aは減速機構GKに取り付けられ、減速された旋回駆動力が表側第1駆動リンク部材11Aに伝達される。
第1駆動リンク11は、互いに平行となるように第1モータの旋回軸部の軸方向の一方の側と他方の側に(ベース部10の表側と裏側に)配置された2つの部材である表側第1駆動リンク部材11Aと裏側第1駆動リンク部材11Bにて構成されている。
そして第1モータの旋回軸部の軸方向の一方の側に配置された表側第1駆動リンク部材11Aは、上記のように第1モータM1の旋回軸部64の減速機構GKに取り付けられている。また第1モータの旋回軸部の軸方向の他方の側に配置された裏側第1駆動リンク部材11Bは、第1モータM1の旋回軸部64の中空部を貫通するように挿通された第1シャフト11Cの他方端に取り付けられている。なお、第1シャフト11Cの一方端には表側第1駆動リンク部材11Aが取り付けられている。
また図示省略するが、第2駆動リンク12は、第1駆動リンク11と同様に、互いに平行となるように第2モータの旋回軸部の軸方向の一方の側と他方の側に(ベース部10の表側と裏側に)配置された2つの部材である表側第2駆動リンク部材と裏側第2駆動リンク部材にて構成されている。
そして第2モータの旋回軸部の軸方向の一方の側に配置された表側第2駆動リンク部材は、第2モータM2の旋回軸部の減速機構に取り付けられている。また第2モータの旋回軸部の軸方向の他方の側に配置された裏側第2駆動リンク部材は、第2モータM2の旋回軸部の中空部を貫通するように挿通された第2シャフトの他方端に取り付けられている。なお、第2シャフトの一方端には表側第2駆動リンク部材が取り付けられている。
この構成を有することで、第1モータM1の旋回軸部64の軸方向の一方端(表側)のみに荷重がかかることを回避して旋回軸部64の軸方向の両端(表側と裏側)に均等に荷重がかかるように構成することができるので、重量バランスが非常によく、滑らかに旋回軸部64を旋回させることができる。また同様に、第2モータM2の旋回軸部も滑らかに旋回させることができる。
また、第1駆動リンクと第2駆動リンクのそれぞれを2つの部材で構成することで、バランスよく適切に剛性を確保することができる。
なお、第1受動リンク21〜第4受動リンク24も、同様に平行に配置された2つの部材で構成することが好ましいが、少なくとも第1駆動リンク11と第2駆動リンク12を平行配置した2つの部材で構成すればよく、第1受動リンク21〜第4受動リンク24は、平行配置した2つの部材で構成されていなくてもよい。
●[搬送装置のその他の例(図4(A)、(B))]
次に図4(A)及び(B)を用いて、搬送装置のその他の例について説明する。
図4(A)の例に示す搬送装置1Aは、図1に示す搬送装置1に対して、第1受動リンク21の他方端の回動軸Z21と、第2受動リンク22の他方端の回動軸Z22とが同じ位置である点が異なる。
図4(A)に示す構成では、ヘッド部40と各リンクとの取り付け位置の数が減少(この場合、3個所から2個所に減少)するので、ヘッド部40の取り付け誤差や取り付け作業量を減少させることができる。
また図4(B)の例に示す搬送装置1Bは、図1に示す搬送装置1に対して、第2モータM2が省略され、第2モータM2の位置には、第2ギアG2が取り付けられている。
そして第2ギアG2は、第1モータM1の減速機構に取り付けられた第1ギアG1に噛み合っている。なお、第1ギアG1の歯数と第2ギアG2の歯数は同一である。
あるいは、図1に示す搬送装置1に対して、第1モータM1を省略し、第1モータM1の位置に、第2モータM2の減速機構に取り付けられた第2ギアG2に噛み合う第1ギアG1を取り付けるように構成してもよい。なお、第1ギアG1の歯数と第2ギアG2の歯数は同一である。
この場合、図4(B)に示す第1駆動リンク11は、互いに平行となるように第1モータの旋回軸部(あるいは第1ギアの旋回軸部)の軸方向の一方の側と他方の側に配置された表側第1駆動リンク部材と裏側第1駆動リンク部材にて構成されている。そして、表側第1駆動リンクは、第1モータの旋回軸部の減速機構(あるいは第1ギア)に取り付けられ、裏側第1駆動リンク部材は、一方端が表側第1駆動リンク部材に取り付けられた第1シャフトの他方端に取り付けられている。なお第1モータの旋回軸部(あるいは第1ギアの旋回軸部)は中空部を有する円筒状であり、当該中空部に第1シャフトが挿通されている。
また、第2駆動リンク12は、互いに平行となるように第2ギアの旋回軸部(あるいは第2モータの旋回軸部)の軸方向の一方の側と他方の側に配置された表側第2駆動リンク部材と裏側第2駆動リンク部材にて構成されている。そして、表側第2駆動リンクは第2ギア(あるいは第2モータの旋回軸部の減速機構)に取り付けられ、裏側第2駆動リンク部材は、一方端が表側第2駆動リンク部材に取り付けられた第2シャフトの他方端に取り付けられている。なお第2ギアの旋回軸部(あるいは第2モータの旋回軸部)は中空部を有する円筒状であり、当該中空部に第2シャフトが挿通されている。
図4(B)に示す構成では、第2モータM2(あるいは第1モータM1)を省略できるので、搬送装置の小型化、軽量化を図ることができる。
●[ヘッド部40をZ軸方向へも移動可能とする方法(図5、図6)]
次に図5、図6を用いて、ヘッド部40をZ軸方向へも移動可能とする方法について説明する。
図5の例に示すように、図1における搬送装置1の状態から、第1モータM1による第1駆動リンク11の旋回角度θ1、第2モータM2による第2駆動リンク12の旋回角度θ2を、旋回角度θ1>旋回角度θ2とすると、ヘッド部40の姿勢を鉛直下方に向かう姿勢に維持した状態で、X軸方向に移動させることができる(図5の例では、距離D3だけX軸方向に移動させた状態を示している)。
従って図6に示すように、ベース部10をXZ平面内で90度旋回させて、レールRに吊り下げるように構成することで、ヘッド部40を、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、の3軸の方向に移動させることが可能となる。なお、図6は、レールRに沿って移動可能な移動部10Bの下方にベース部10を取り付けた例を示している。
●[搬送装置1を加工ラインに適用した例(図7)]
次に図7を用いて、搬送装置1を加工ラインに適用した例について説明する。なお図7において搬送装置1は、図3に示すアーム部42A(2つのワーク把持手段44A、44Bを備えたアーム部)を取り付けた例で説明する。
図7に示す加工ラインは、加工前のワークを載置するワーク台T1、第1の加工を行う第1加工装置K1、第2の加工を行う第2加工装置K2、加工後のワークを載置するワーク台T2が配置されている例を示している。また図7では、ワークW1〜W3の例としてクランクシャフトを用いている。
まず、搬送装置1が、ワークを把持していない状態にて、ワーク台T1の上方に位置している状態から説明する。
搬送装置1は、ヘッド部40を下方に移動させて、一方のワーク把持手段44AにてワークW3を把持し、ヘッド部40を上方に移動させ、レールRに沿って第1加工装置K1の上方に移動する。なお、図3におけるアーム部42Aにおいて、ワークを把持していない他方のワーク把持手段44Bが下方を向くように、アーム部42Aを旋回させておく。
次に搬送装置1は、ヘッド部40を下方に移動させ、ワークを把持していない他方のワーク把持手段44Bにて、第1加工装置K1にて加工済のワークW2を把持した後、アーム部42Aを旋回させてワークW3を下方に向け、一方のワーク把持手段44Aにて把持しているワークW3を第1加工装置K1にセットする。そして搬送装置1は、一方のワーク把持手段44Aにはワークを把持していない状態、且つ他方のワーク把持手段44Bには加工済のワークW2を把持した状態で、ヘッド部40を上方に移動させ、レールRに沿って第2加工装置K2の上方に移動する。
次に搬送装置1は、ヘッド部40を下方に移動させ、ワークを把持していない一方のワーク把持手段44Aにて、第2加工装置K2にて加工済のワークW1を把持した後、アーム部42Aを旋回させてワークW2を下方に向け、他方のワーク把持手段44Bにて把持しているワークW2を第2加工装置K2にセットする。そして搬送装置1は、他方のワーク把持手段44Bにはワークを把持していない状態、且つ一方のワーク把持手段44Aには加工済のワークW1を把持した状態で、ヘッド部40を上方に移動させ、レールRに沿ってワーク台T2の上方に移動する。なお、ワークを把持している一方のワーク把持手段44Aが下方を向くように、アーム部42Aを旋回させておく。
そして搬送装置1は、ヘッド部40を下方に移動させ、一方のワーク把持手段44Aにて把持しているワークW1をワーク台T2に載置する。
以上、本実施の形態にて説明した搬送装置は、パンタグラフ状に折り畳んだリンク機構を有することで、保持したワークを上下方向に移動させた際のレールの占有スペースをより小さくすることが可能である。
このため、図7の例におけるワーク台T1、第1加工装置K1、第2加工装置K2、ワーク台T2、のそれぞれの隣り合う間隔を必要以上に大きく空けなくてよいので、加工ラインの占有面積をより小さくすることができる。
また、第1平行リンク及び第2平行リンクを介してヘッド部を支持しているので、X軸方向への移動の際の加速時や減速時であっても、加速・減速時の慣性力によってワーク保持部材の姿勢が傾くことなく安定した姿勢を維持することができる。
このため、移動速度の限界がより高くなり、より効率よく搬送を行うことができる。
本発明の搬送装置は、本実施の形態にて説明した構成、構造、外観、形状等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば第1モータM1や第2モータM2の減速機構は、本実施の形態にて説明した減速機構に限定されず、種々の減速機構を用いることができる。
また本実施の形態にて説明した搬送装置は、クランクシャフトの加工ラインへの適用に限定されず、種々の用途に用いることが可能である。
1、1A、1B、1C 搬送装置
10 ベース部
11 第1駆動リンク
11A 表側第1駆動リンク部材
11B 裏側第1駆動リンク部材
11C 第1シャフト
12 第2駆動リンク
21 第1受動リンク
22 第2受動リンク
23 第3受動リンク
24 第4受動リンク
30 リンク連結部材
31 第1支持部
32 第2支持部
40 ヘッド部
44 ワーク把持手段
45 一定荷重手段
64 旋回軸部
G1 第1ギア
G2 第2ギア
GK 減速機構
HL1 第1平行リンク
HL2 第2平行リンク
LK リンク機構
M1 第1モータ
M2 第2モータ
R レール
Z11、Z12 旋回軸
Z1A、Z21、Z22、Z23、Z24、Z31、Z32 回動軸

Claims (3)

  1. 水平方向に延びるレールに沿って走行可能なベース部と、
    リンク機構を介して前記ベース部の下方に配置されてワーク把持機構を備えたヘッド部と、を備えた搬送装置において、
    前記ベース部には、水平方向に所定間隔を空けて互いに平行となる水平方向に延びる旋回軸部を有する第1駆動機構と第2駆動機構とが取り付けられており、
    前記リンク機構は、
    一方端が前記第1駆動機構にて旋回可能に取り付けられて他方端が第1受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第1駆動リンクと、
    一方端が前記第1駆動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第1受動リンクと、
    一方端が前記第2駆動機構にて旋回可能に取り付けられて他方端が第2受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第2駆動リンクと、
    一方端が前記第2駆動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第2受動リンクと、
    一方端が前記ベース部に対して回動可能に接続されて他方端が第4受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第3受動リンクと、
    一方端が前記第3受動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第4受動リンクと、
    前記第2駆動機構の旋回軸と前記第3受動リンクの一方端の側の回動軸との間隔である平行リンク間隔と同じ間隔に配置された第1支持部と第2支持部を有するリンク連結部材と、を有しており、
    前記ヘッド部において、前記第2受動リンクの他方端の回動軸と前記第4受動リンクの他方端の回動軸との間隔は前記平行リンク間隔に設定されており、
    前記第2駆動リンクの他方端と前記第2受動リンクの一方端は前記第1支持部に対して回動可能に接続され、
    前記第3受動リンクの他方端と前記第4受動リンクの一方端は前記第2支持部に対して回動可能に接続され、
    前記第2駆動リンクと前記第3受動リンクと前記リンク連結部材にて第1平行リンクが形成されて、前記第2駆動機構に取り付けられた前記第2駆動リンクの一方端の旋回軸と、前記ベース部に対して回動可能に接続された前記第3受動リンクの一方端の回動軸と、前記第2支持部の回動軸と、前記第1支持部の回動軸と、にて平行四辺形が形成されており、
    前記第2受動リンクと前記第4受動リンクと前記リンク連結部材にて第2平行リンクが形成されて、前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第2受動リンクの他方端の回動軸と、前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第4受動リンクの他方端の回動軸と、前記第2支持部の回動軸と、前記第1支持部の回動軸と、にて平行四辺形が形成されており、
    前記リンク連結部材にて前記第1平行リンクと前記第2平行リンクが連結されており、
    前記第1駆動機構は第1モータであり、前記第2駆動機構は第2モータであり、
    前記第1モータの旋回軸部、及び前記第2モータの旋回軸部、は中空部を有する円筒状であり、
    前記第1駆動リンクと前記第2駆動リンクのそれぞれは、互いに平行となるように前記旋回軸部の軸方向の一方の側と他方の側に配置された2つの部材にて構成されており、
    前記第1駆動リンクを構成している2つの部材のうちの一方の部材であって前記第1モータの旋回軸部の軸方向の一方の側に配置された表側第1駆動リンク部材は、前記第1モータの旋回軸部の減速機構に取り付けられ、
    前記第1駆動リンクを構成している2つの部材のうちの他方の部材であって前記第1モータの旋回軸部の軸方向の他方の側に配置された裏側第1駆動リンク部材は、前記第1モータの旋回軸部の前記中空部を貫通するように挿通されて軸方向の一方端が前記表側第1駆動リンク部材に取り付けられた第1シャフトの他方端に取り付けられており、
    前記第2駆動リンクを構成している2つの部材のうちの一方の部材であって前記第2モータの旋回軸部の軸方向の一方の側に配置された表側第2駆動リンク部材は、前記第2モータの旋回軸部の減速機構に取り付けられ、
    前記第2駆動リンクを構成している2つの部材のうちの他方の部材であって前記第2モータの旋回軸部の軸方向の他方の側に配置された裏側第2駆動リンク部材は、前記第2モータの旋回軸部の前記中空部を貫通するように挿通されて軸方向の一方端が前記表側第2駆動リンク部材に取り付けられた第2シャフトの他方端に取り付けられている、
    搬送装置。
  2. 水平方向に延びるレールに沿って走行可能なベース部と、
    リンク機構を介して前記ベース部の下方に配置されてワーク把持機構を備えたヘッド部と、を備えた搬送装置において、
    前記ベース部には、水平方向に所定間隔を空けて互いに平行となる水平方向に延びる旋回軸部を有する第1駆動機構と第2駆動機構とが取り付けられており、
    前記リンク機構は、
    一方端が前記第1駆動機構にて旋回可能に取り付けられて他方端が第1受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第1駆動リンクと、
    一方端が前記第1駆動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第1受動リンクと、
    一方端が前記第2駆動機構にて旋回可能に取り付けられて他方端が第2受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第2駆動リンクと、
    一方端が前記第2駆動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第2受動リンクと、
    一方端が前記ベース部に対して回動可能に接続されて他方端が第4受動リンクの一方端に対して回動可能に接続された第3受動リンクと、
    一方端が前記第3受動リンクの他方端に対して回動可能に接続されて他方端が前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第4受動リンクと、
    前記第2駆動機構の旋回軸と前記第3受動リンクの一方端の側の回動軸との間隔である平行リンク間隔と同じ間隔に配置された第1支持部と第2支持部を有するリンク連結部材と、を有しており、
    前記ヘッド部において、前記第2受動リンクの他方端の回動軸と前記第4受動リンクの他方端の回動軸との間隔は前記平行リンク間隔に設定されており、
    前記第2駆動リンクの他方端と前記第2受動リンクの一方端は前記第1支持部に対して回動可能に接続され、
    前記第3受動リンクの他方端と前記第4受動リンクの一方端は前記第2支持部に対して回動可能に接続され、
    前記第2駆動リンクと前記第3受動リンクと前記リンク連結部材にて第1平行リンクが形成されて、前記第2駆動機構に取り付けられた前記第2駆動リンクの一方端の旋回軸と、前記ベース部に対して回動可能に接続された前記第3受動リンクの一方端の回動軸と、前記第2支持部の回動軸と、前記第1支持部の回動軸と、にて平行四辺形が形成されており、
    前記第2受動リンクと前記第4受動リンクと前記リンク連結部材にて第2平行リンクが形成されて、前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第2受動リンクの他方端の回動軸と、前記ヘッド部に対して回動可能に接続された前記第4受動リンクの他方端の回動軸と、前記第2支持部の回動軸と、前記第1支持部の回動軸と、にて平行四辺形が形成されており、
    前記リンク連結部材にて前記第1平行リンクと前記第2平行リンクが連結されており、
    前記第1駆動機構は第1モータであり、前記第2駆動機構は前記第1モータに取り付けられた第1ギアと噛み合う第2ギアであり、
    あるいは、前記第2駆動機構は第2モータであり、前記第1駆動機構は前記第2モータに取り付けられた第2ギアと噛み合う第1ギアであり、
    前記第1モータの旋回軸部あるいは前記第1ギアの旋回軸部、及び前記第2ギアの旋回軸部あるいは前記第2モータの旋回軸部、は中空部を有する円筒状であり、
    前記第1駆動リンクと前記第2駆動リンクのそれぞれは、互いに平行となるように前記旋回軸部の軸方向の一方の側と他方の側に配置された2つの部材にて構成されており、
    前記第1駆動リンクを構成している2つの部材のうちの一方の部材であって前記第1モータの旋回軸部、あるいは前記第1ギアの旋回軸部、の軸方向の一方の側に配置された表側第1駆動リンク部材は、前記第1モータの旋回軸部の減速機構、あるいは前記第1ギア、に取り付けられ、
    前記第1駆動リンクを構成している2つの部材のうちの他方の部材であって前記第1モータの旋回軸部、あるいは前記第1ギアの旋回軸部、の軸方向の他方の側に配置された裏側第1駆動リンク部材は、前記第1モータの旋回軸部、あるいは前記第1ギアの旋回軸部、の前記中空部を貫通するように挿通されて軸方向の一方端が前記表側第1駆動リンク部材に取り付けられた第1シャフトの他方端に取り付けられており、
    前記第2駆動リンクを構成している2つの部材のうちの一方の部材であって前記第2ギアの旋回軸部、あるいは前記第2モータの旋回軸部、の軸方向の一方の側に配置された表側第2駆動リンク部材は、前記第2ギア、あるいは前記第2モータの旋回軸部の減速機構、に取り付けられ、
    前記第2駆動リンクを構成している2つの部材のうちの他方の部材であって前記第2ギアの旋回軸部、あるいは前記第2モータの旋回軸部、の軸方向の他方の側に配置された裏側第2駆動リンク部材は、前記第2ギアの旋回軸部、あるいは前記第2モータの旋回軸部、の前記中空部を貫通するように挿通されて軸方向の一方端が前記表側第2駆動リンク部材に取り付けられた第2シャフトの他方端に取り付けられている、
    搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載の搬送装置であって、
    前記ヘッド部は、長さが変化しても引張力が一定である一定荷重手段にて前記ベース部に吊り下げられている、
    搬送装置。
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CN108544471A (zh) * 2018-04-12 2018-09-18 南京理工大学 一种大工作空间的二维平动并联机构
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