JP6183088B2 - 複数段式伸縮装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数段を備えた伸縮装置、及びその動作範囲を調節する方法に関する。
従来、複数段式伸縮装置として、固定部、第1スライダ、及び第2スライダを備え、固定部に対して第1スライダをスライドさせ、第1スライダに対して第2スライダをスライドさせるものがある(特許文献1参照)。特許文献1に記載のものでは、第1スライダに所定の間隔で2つのプーリを取り付け、2つのプーリにベルトを巻き掛けている。そして、ベルトの第1部分を固定部に固定し、第1部分に対向するベルトの第2部分を第2スライダに固定している。
特開平9−285989号公報
ところで、上記のような複数段式伸縮装置では、固定部に対して第1スライダがスライドする範囲や、第1スライダに対して第2スライダがスライドする範囲を制限するために、ストッパが設けられている。このストッパの位置を変更することにより、伸縮装置の動作範囲を調節することができる。
しかしながら、ストッパの位置を変更するためには、例えばストッパをねじで取り付ける構成の場合は、ねじ穴を長円にしたり、ねじ穴を複数形成したりする必要がある。ねじ穴を長円にした場合は、ストッパの位置を変更することができる範囲は、長円の範囲に制限される。また、ねじ穴を複数形成した場合は、ねじ穴同士の間にストッパの位置を変更することができない。さらに、長円のねじ穴を複数形成することも考えられるが、加工の手間やコストが増加することは避けられない。
本発明は、こうした課題を解決するためになされものであり、ねじ穴の長円加工や複数のねじ穴形成を必要とせず、複数段式伸縮装置の動作範囲を任意に調節することにある。
第1の手段は、固定部と、前記固定部に対して所定方向にスライドする第1スライダと、前記第1スライダに対して前記所定方向にスライドする第2スライダと、前記第1スライダにおいて前記所定方向に所定間隔で取り付けられた2つの回転輪と、前記2つの回転輪に巻き掛けられた環状部材と、前記回転輪を回転させる駆動部と、前記2つの回転輪の間において、前記環状部材の第1部分と前記固定部とを固定する第1固定部材と、前記2つの回転輪の間において、前記第1部分に対向する前記環状部材の第2部分と前記第2スライダとを固定する第2固定部材と、を備える複数段式伸縮装置の動作範囲を調節する方法であって、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の少なくとも一方において、前記環状部材に対する固定位置を調節する調節工程を含むことを特徴とする。
上記複数段式伸縮装置では、第1スライダに取り付けられた回転輪が駆動部により回転させられ、2つの回転輪に巻き掛けられた環状部材が回転させられる。環状部材の第1部分と固定部とが固定されているため、固定部に対して第1スライダが所定方向にスライドさせられる。また、環状部材の第2部分と第2スライダとが固定されているため、第1スライダに対して第2スライダが所定方向にスライドさせられる。
ここで、複数段式伸縮装置の動作範囲調節方法は、第1固定部材及び第2固定部材の少なくとも一方において、環状部材に対する固定位置を調節する調節工程を含んでいる。このため、第1固定部材の環状部材に対する固定位置を調節することにより、固定部と第1スライダとの相対位置、ひいては固定部と第2スライダとの相対位置を調節することができる。また、第2固定部材の環状部材に対する固定位置を調節することにより、第1スライダと第2スライダとの相対位置、ひいては固定部と第2スライダとの相対位置を調節することができる。したがって、ねじ穴の長円加工や複数のねじ穴形成を必要とせず、固定部材の環状部材に対する固定位置を調節するだけで、複数段式伸縮装置の動作範囲を任意に調節することができる。
第2の手段では、前記環状部材はベルトであり、前記第1固定部材は、前記固定部に取り付けられた第1部材と、前記第1部材とで前記ベルトを挟む第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを締結する締結部材と、を備えており、前記調節工程は、前記締結部材を緩める第1工程と、前記第1工程の後に、前記ベルトに対する前記第1部材及び前記第2部材の位置を調節する第2工程と、前記第2工程の後に、前記第1部材と前記第2部材とを前記締結部材により締結する第3工程と、を含む。
上記複数段式伸縮装置では、第1部材と第2部材とでベルトを挟んで、第1部材と第2部材とを締結部材で締結することにより、環状部材の第1部分と固定部とが固定されている。上記工程によれば、締結部材を緩めて、ベルトに対する第1部材及び第2部材の位置を調節し、締結部材で締結することにより、固定部と第1スライダとの相対位置を容易に調節することができる。
第3の手段では、前記環状部材はベルトであり、前記第2固定部材は、前記第2スライダに取り付けられた第3部材と、前記第3部材とで前記ベルトを挟む第4部材と、前記第3部材と前記第4部材とを締結する締結部材と、を備えており、前記調節工程は、前記締結部材を緩める第4工程と、前記第4工程の後に、前記ベルトに対する前記第3部材及び前記第4部材の位置を調節する第5工程と、前記第5工程の後に、前記第3部材と前記第4部材とを前記締結部材により締結する第6工程と、を含む。
上記複数段式伸縮装置では、第3部材と第4部材とでベルトを挟んで、第3部材と第4部材とを締結部材で締結することにより、環状部材の第2部分と第2スライダとが固定されている。上記工程によれば、締結部材を緩めて、ベルトに対する第3部材及び第4部材の位置を調節し、締結部材で締結することにより、第1スライダと第2スライダとの相対位置を容易に調節することができる。
第4の手段は、複数段式伸縮装置であって、固定部と、前記固定部に対して所定方向にスライドする第1スライダと、前記第1スライダに対して前記所定方向にスライドする第2スライダと、前記第1スライダにおいて前記所定方向に所定間隔で取り付けられた2つの回転輪と、前記2つの回転輪に巻き掛けられた環状部材と、前記回転輪を回転させる駆動部と、前記2つの回転輪の間において、前記環状部材の第1部分と前記固定部とを固定する第1固定部材と、前記2つの回転輪の間において、前記第1部分に対向する前記環状部材の第2部分と前記第2スライダとを固定する第2固定部材と、を備え、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の少なくとも一方が、前記環状部材に対する固定位置を調節可能となっていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1スライダに取り付けられた回転輪が駆動部により回転させられ、2つの回転輪に巻き掛けられた環状部材が回転させられる。環状部材の第1部分と固定部とが固定されているため、固定部に対して第1スライダが所定方向にスライドさせられる。また、環状部材の第2部分と第2スライダとが固定されているため、第1スライダに対して第2スライダが所定方向にスライドさせられる。
ここで、第1固定部材及び第2固定部材の少なくとも一方が、環状部材に対する固定位置を調節可能となっている。このため、第1固定部材の環状部材に対する固定位置を調節することにより、固定部と第1スライダとの相対位置、ひいては固定部と第2スライダとの相対位置を調節することができる。また、第2固定部材の環状部材に対する固定位置を調節することにより、第1スライダと第2スライダとの相対位置、ひいては固定部と第2スライダとの相対位置を調節することができる。したがって、ねじ穴の長円加工や複数のねじ穴形成を必要とせず、固定部材の環状部材に対する固定位置を調節するだけで、複数段式伸縮装置の動作範囲を任意に調節することができる。
第5の手段では、前記環状部材はベルトであり、前記第1固定部材は、前記固定部に取り付けられた第1部材と、前記第1部材とで前記ベルトを挟む第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを締結する締結部材と、を備える。
上記構成によれば、第1部材と第2部材とでベルトを挟んで、第1部材と第2部材とを締結部材で締結することにより、環状部材の第1部分と固定部とが固定されている。このため、締結部材を緩めて、ベルトに対する第1部材及び第2部材の位置を調節し、締結部材で締結することにより、固定部と第1スライダとの相対位置を容易に調節することができる。さらに、第1部材と第2部材とを締結部材で締結しているため、ベルトに孔等を形成する必要がなく、ベルトの耐久性を維持することができる。
第6の手段では、前記環状部材はベルトであり、前記第2固定部材は、前記第2スライダに取り付けられた第3部材と、前記第3部材とで前記ベルトを挟む第4部材と、前記第3部材と前記第4部材とを締結する締結部材と、を備える。
上記構成によれば、第3部材と第4部材とでベルトを挟んで、第3部材と第4部材とを締結部材で締結することにより、環状部材の第2部分と第2スライダとが固定されている。このため、締結部材を緩めて、ベルトに対する第3部材及び第4部材の位置を調節し、締結部材で締結することにより、第1スライダと第2スライダとの相対位置を容易に調節することができる。さらに、第3部材と第4部材とを締結部材で締結しているため、ベルトに孔等を形成する必要がなく、ベルトの耐久性を維持することができる。
第7の手段では、前記第1スライダに設けられ、前記固定部に対する前記第1スライダのスライド範囲を制限する第1ストッパを備える。
上記構成によれば、第1スライダに設けられた第1ストッパにより、固定部に対する第1スライダのスライド範囲を機械的に制限することができる。このため、第1固定部材の環状部材に対する固定位置を調節することにより、固定部と第1スライダとの相対位置が変わった場合であっても、固定部に対する第1スライダのスライド範囲を確実に制限することができる。
第8の手段では、前記第1スライダに設けられ、前記第1スライダに対する前記第2スライダのスライド範囲を制限する第2ストッパを備える。
上記構成によれば、第1スライダに設けられた第2ストッパにより、第1スライダに対する第2スライダのスライド範囲を機械的に制限することができる。このため、第2固定部材の環状部材に対する固定位置を調節することにより、第1スライダと第2スライダとの相対位置が変わった場合であっても、第1スライダに対する第2スライダのスライド範囲を確実に制限することができる。
複数段式伸縮装置を示す斜視図。 図1の複数段式伸縮装置を伸ばした状態を示す斜視図。 図1に対応する模式図。 図2に対応する模式図。 下側固定部材の固定位置を調節した状態の複数段式伸縮装置を示す模式図。 図5の複数段式伸縮装置を伸ばした状態を示す模式図。 上側固定部材の固定位置を調節した状態の複数段式伸縮装置を示す模式図。 図7の複数段式伸縮装置を伸ばした状態を示す模式図。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、ロボットやリニアアクチュエータ等に取り付けられる複数段式伸縮装置として具体化している。
図1は、複数段式伸縮装置10を示す斜視図である。複数段式伸縮装置10は、固定プレート11、第1スライダ20、駆動部40、第2スライダ60等を備えている。ここでは、固定プレート11を下側に配置し、第2スライダ60を上側に配置した例を説明するが、複数段式伸縮装置10をロボット等に取り付ける向きは任意である。
固定プレート11(固定部)は、矩形板状に形成されており、ロボット等に固定される。固定プレート11には、固定プレート11の長手方向(所定方向)に延びる下側レールガイド12が取り付けられている。下側レールガイド12は長尺状に形成されており、固定プレート11の長手方向と下側レールガイド12の長手方向とが一致している。下側レールガイド12には、後述する下側レール22をガイドする溝12a及び突条12bが形成されている。溝12a及び突条12bは、下側レールガイド12の長手方向に延びている。
第1スライダ20は、第1プレート21、下側レール22、第1支持部23、第1プーリ24、第2支持部25、第2プーリ26、ベルト27、上側レール28等を備えている。
第1プレート21は矩形板状に形成されており、固定プレート11の長手方向と第1プレート21の長手方向(所定方向)とが一致している。第1プレート21の下面には、第1プレート21の長手方向に延びる下側レール22が取り付けられている。下側レール22は長尺状に形成されており、第1プレート21の長手方向と下側レール22の長手方向とが一致している。下側レール22には、下側レールガイド12の突条12bに係合する溝22aが形成されている。溝22aは、下側レール22の長手方向に延びている。下側レールガイド12及び下側レール22によって、第1スライダ20が固定プレート11に対して長手方向にスライド可能となっている。第1プレート21の上面には、下側レール22と同様の構成を有する上側レール28が取り付けられている。
第1支持部23及び第2支持部25は、第1プレート21(第1スライダ20)において長手方向に所定間隔で取り付けられている。第1支持部23及び第2支持部25によって、第1プーリ24及び第2プーリ26がそれぞれ回転可能に支持されている。すなわち、第1プーリ24及び第2プーリ26(回転輪)は、第1プレート21(第1スライダ20)において長手方向に所定間隔で取り付けられている。第1プーリ24及び第2プーリ26には、ベルト27が巻き掛けられている。ベルト27(環状部材)は、第1プーリ24及び第2プーリ26と共に回転する。
第1スライダ20には、駆動部40が取り付けられている。駆動部40は、支持プレート41、モータ42、モータプーリ43、中継プーリ44、ベルト45等を備えている。支持プレート41は、矩形板状に形成されており、第1プレート21に取り付けられている。支持プレート41には、モータ42が取り付けられている。モータ42の駆動軸には、モータプーリ43が取り付けられている。上記第1プーリ24には、第1プーリ24よりも径の大きい中継プーリ44が同軸状に設けられている。第1プーリ24と中継プーリ44とは、一体化されており、一体回転する。モータプーリ43及び中継プーリ44には、ベルト45が巻き掛けられている。ベルト45は、モータプーリ43及び中継プーリ44と共に回転する。モータ42の回転力は、モータプーリ43、ベルト45、中継プーリ44の順で第1プーリ24に伝達され、第1プーリ24、ベルト27、及び第2プーリ26を回転させる。なお、モータ42の回転は、図示しないコントローラによって制御される。
第2スライダ60は、第2プレート61、上側レールガイド62等を備えている。第2プレート61は矩形板状に形成されており、第2プレート61にツール等が取り付けられる。第2プレート61には、第2プレート61の長手方向(所定方向)に延びる上側レールガイド62が取り付けられている。上側レールガイド62は、上記下側レールガイド12と同様の構成を有している。上側レールガイド62及び上側レール28によって、第2スライダ60が第1スライダ20に対して長手方向(所定方向)にスライド可能となっている。
ここで、第1プーリ24と第2プーリ26との間において、ベルト27の下側部分27a(第1部分)と固定プレート11とが、下側固定部材71により固定されている。下側固定部材71(第1固定部材)は、挟持片72,73、及びねじ74を備えている。挟持片72(第1部材)は、矩形板状に形成されており、固定プレート11に取り付けられている。挟持片73(第2部材)は、矩形板状に形成されている。挟持片72,73には、それぞれねじ孔が形成されている。挟持片72と挟持片73とでベルト27の下側部分27aを挟んで、ねじ孔に挿入されたねじ74(締結部材)により、挟持片72と挟持片73とが締結されている。すなわち、下側固定部材71は、ねじ74を緩めることにより、ベルト27に対する固定位置を調節可能となっている。
第1プーリ24と第2プーリ26との間において、下側部分27aに対向するベルト27の上側部分27b(第2部分)と第2プレート61(第2スライダ60)とが、上側固定部材76により固定されている。上側固定部材76(第2固定部材)は、挟持片77,78、及びねじ79(図示略)を備えている。挟持片77(第3部材)は、直方体状に形成されており、第2プレート61に取り付けられている。挟持片78(第4部材)は、矩形板状に形成されている。挟持片77,78には、それぞれねじ孔が形成されている。挟持片77と挟持片78とでベルト27の上側部分27bを挟んで、ねじ孔に挿入されたねじ79(締結部材)により、挟持片77と挟持片78とが締結されている。すなわち、上側固定部材76は、ねじ79を緩めることにより、ベルト27に対する固定位置を調節可能となっている。
こうした構成において、第1スライダ20に取り付けられた第1プーリ24が駆動部40により回転させられ、第1プーリ24及び第2プーリ26に巻き掛けられたベルト27が回転させられる。ベルト27の下側部分27aと固定プレート11とが固定されているため、固定プレート11に対して第1スライダ20が長手方向にスライドさせられる。また、ベルト27の上側部分27bと第2スライダ60とが固定されているため、第1スライダ20に対して第2スライダ60が長手方向にスライドさせられる。
図1では、複数段式伸縮装置10が最も縮んだ状態となっている。この状態において、挟持片72が第2支持部25に当たっており、挟持片77が支持プレート41に当たっている。すなわち、第2支持部25(第1ストッパ)は、複数段式伸縮装置10を縮める場合に、固定プレート11に対する第1スライダ20のスライド範囲を制限するストッパとして機能する。支持プレート41(第2ストッパ)は、複数段式伸縮装置10を縮める場合に、第1スライダ20に対する第2スライダ60のスライド範囲を制限するストッパとして機能する。図3は、図1に対応する模式図である。
図2では、複数段式伸縮装置10が最も伸びた状態となっている。この状態において、挟持片72が第1支持部23に当たっており、挟持片77が第1プレート21の一部21a(図示略)に当たっている。すなわち、第1支持部23(第1ストッパ)は、複数段式伸縮装置10を伸ばす場合に、固定プレート11に対する第1スライダ20のスライド範囲を制限するストッパとして機能する。第1プレート21の一部21a(第2ストッパ)は、複数段式伸縮装置10を伸ばす場合に、第1スライダ20に対する第2スライダ60のスライド範囲を制限するストッパとして機能する。図4は、図2に対応する模式図である。
次に、図5を参照して、ベルト27の下側部分27aに対する下側固定部材71の固定位置を調節する調節工程について説明する。図5は、下側固定部材71の固定位置を調節した状態の複数段式伸縮装置10を示す模式図である。
まず、下側固定部材71において、ねじ74(図示略)を緩める(第1工程)。なお、ねじ74を取り外してもよいし、ねじ74を緩めるだけでもよい。
続いて、ベルト27の下側部分27aに対する挟持片72,73の位置を調節する(第2工程)。ここでは、固定プレート11を基準として、第1スライダ20及び第2スライダ60を、複数段式伸縮装置10を伸ばす方向(図5の右方向)へ、長さL1スライドさせている。なお、この際に、挟持片73を取り外してもよいし、ねじ74を緩めるだけで挟持片73を付けたままでもよい。
続いて、挟持片72と挟持片73とでベルト27の下側部分27aを挟んで、挟持片72と挟持片73とをねじ74により締結する(第3工程)。以上により、調節工程を終了する。この場合、複数段式伸縮装置10を最も縮めた状態において、第2プレート61の先端(図5における右端)は、図3の場合と比較して長さL1だけ右に位置する。
図6は、図5の複数段式伸縮装置10を伸ばした状態を示す模式図である。
同図に示すように、固定プレート11に対して第1スライダ20を長手方向(図6の右方向)にスライドさせ、第1スライダ20に対して第2スライダ60を長手方向(図6の右方向)にスライドさせる。ここで、固定プレート11と第1スライダ20との相対位置が調節されているため、挟持片72が第1支持部23に最初に当たる。したがって、複数段式伸縮装置10をそれ以上伸ばすことが制限される。この時、固定プレート11を基準として、第2プレート61の先端(図6における右端)は、図4の場合と比較して長さL1だけ左に位置する。
次に、図5の調節工程に代えて、図7を参照して、ベルト27の上側部分27bに対する上側固定部材76の固定位置を調節する調節工程について説明する。図7は、上側固定部材76の固定位置を調節した状態の複数段式伸縮装置10を示す模式図である。
まず、上側固定部材76において、ねじ79(図示略)を緩める(第4工程)。なお、ねじ79を取り外してもよいし、ねじ79を緩めるだけでもよい。
続いて、ベルト27の上側部分27bに対する挟持片77,78の位置を調節する(第5工程)。ここでは、第1スライダ20(固定プレート11)を基準として、第2スライダ60を、複数段式伸縮装置10を伸ばす方向(図7の右方向)へ、長さL2スライドさせている。なお、この際に、挟持片78を取り外してもよいし、ねじ79を緩めるだけで挟持片78を付けたままでもよい。
続いて、挟持片77と挟持片78とでベルト27の上側部分27bを挟んで、挟持片77と挟持片78とをねじ79により締結する(第6工程)。以上により、調節工程を終了する。この場合、複数段式伸縮装置10を最も縮めた状態において、第2プレート61の先端(図7における右端)は、図3の場合と比較して長さL2だけ右に位置する。
図8は、図7の複数段式伸縮装置10を伸ばした状態を示す模式図である。
同図に示すように、固定プレート11に対して第1スライダ20を長手方向(図8の右方向)にスライドさせ、第1スライダ20に対して第2スライダ60を長手方向(図8の右方向)にスライドさせる。ここで、第1スライダ20と第2スライダ60との相対位置が調節されているため、挟持片77が第1プレート21の一部21aに最初に当たる。したがって、複数段式伸縮装置10をそれ以上伸ばすことが制限される。この時、固定プレート11を基準として、第2プレート61の先端(図8における右端)は、図4の場合と比較して長さL2だけ左に位置する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・複数段式伸縮装置10の動作範囲調節方法は、下側固定部材71及び上側固定部材76の少なくとも一方において、ベルト27に対する固定位置を調節する調節工程を含んでいる。このため、下側固定部材71のベルト27に対する固定位置を調節することにより、固定プレート11と第1スライダ20との相対位置、ひいては固定プレート11と第2スライダ60との相対位置を調節することができる。また、上側固定部材76のベルト27に対する固定位置を調節することにより、第1スライダ20と第2スライダ60との相対位置、ひいては固定プレート11と第2スライダ60との相対位置を調節することができる。したがって、ねじ穴の長円加工や複数のねじ穴形成を必要とせず、固定部材71,76のベルト27に対する固定位置を調節するだけで、複数段式伸縮装置10の動作範囲を任意に調節することができる。
・複数段式伸縮装置10では、挟持片72と挟持片73とでベルト27を挟んで、挟持片72と挟持片73とをねじ74で締結することにより、ベルト27の下側部分27aと固定プレート11とが固定されている。本実施形態の調節工程によれば、ねじ74を緩めて、ベルト27に対する挟持片72及び挟持片73の位置を調節し、ねじ74で締結することにより、固定プレート11と第1スライダ20との相対位置を容易に調節することができる。さらに、挟持片72と挟持片73とをねじ74で締結しているため、ベルト27に孔等を形成する必要がなく、ベルト27の耐久性を維持することができる。
・複数段式伸縮装置10では、挟持片77と挟持片78とでベルト27を挟んで、挟持片77と挟持片78とをねじ79で締結することにより、ベルト27の上側部分27bと第2スライダ60とが固定されている。本実施形態の調節工程によれば、ねじ79を緩めて、ベルト27に対する挟持片77及び挟持片78の位置を調節し、ねじ79で締結することにより、第1スライダ20と第2スライダ60との相対位置を容易に調節することができる。さらに、挟持片77と挟持片78とをねじ79で締結しているため、ベルト27に孔等を形成する必要がなく、ベルト27の耐久性を維持することができる。
・第1スライダ20に設けられた第1支持部23及び第2支持部25により、固定プレート11に対する第1スライダ20のスライド範囲を機械的に制限することができる。このため、下側固定部材71のベルト27に対する固定位置を調節することにより、固定プレート11と第1スライダ20との相対位置が変わった場合であっても、固定プレート11に対する第1スライダ20のスライド範囲を確実に制限することができる。
・第1スライダ20に設けられた第1プレート21の一部21a及び支持プレート41により、第1スライダ20に対する第2スライダ60のスライド範囲を機械的に制限することができる。このため、上側固定部材76のベルト27に対する固定位置を調節することにより、第1スライダ20と第2スライダ60との相対位置が変わった場合であっても、第1スライダ20に対する第2スライダ60のスライド範囲を確実に制限することができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・図5,6に示すように、ベルト27の下側部分27aに対する下側固定部材71の固定位置を調節した場合には、挟持片72は第2支持部25に当たらず、挟持片77は第1プレート21の一部21aに当たらない。したがって、第2支持部25及び第1プレート21の一部21aのストッパとしての機能を省略してもよい。また、図5において挟持片77が支持プレート41に当たる位置、及び図6において挟持片72が第1支持部23に当たる位置で、モータ42の回転をソフト的(制御的)に制限することもできる。その場合には、支持プレート41及び第1支持部23のストッパとしての機能を省略することもできる。その場合であっても、固定プレート11と第2スライダ60との相対位置は、図3,4と比較して変化することとなる。ただし、固定プレート11に対する第1スライダ20のスライド範囲、及び第1スライダ20に対する第2スライダ60のスライド範囲を確実に制限するためには、支持プレート41及び第1支持部23をストッパとして機能させることが望ましい。
・図7,8に示すように、ベルト27の上側部分27bに対する上側固定部材76の固定位置を調節した場合には、挟持片72は第1支持部23に当たらず、挟持片77は支持プレート41に当たらない。したがって、第1支持部23及び支持プレート41のストッパとしての機能を省略してもよい。また、図7において挟持片72が第2支持部25に当たる位置、及び図8において挟持片77が第1プレート21の一部21aに当たる位置で、モータ42の回転をソフト的(制御的)に制限することもできる。その場合には、第2支持部25及び第1プレート21の一部21aのストッパとしての機能を省略することもできる。その場合であっても、固定プレート11と第2スライダ60との相対位置は、図3,4と比較して変化することとなる。ただし、固定プレート11に対する第1スライダ20のスライド範囲、及び第1スライダ20に対する第2スライダ60のスライド範囲を確実に制限するためには、第2支持部25及び第1プレート21の一部21aをストッパとして機能させることが望ましい。
・上記実施形態では、挟持片72,73(75,76)をねじ74(79)により締結したが、挟持片72,73をボルト及びナット(締結部材)により締結してもよい。また、挟持片72,73をクリップ状の部材で挟んで固定したり、挟持片72及び挟持片73に係合部及び被係合部をそれぞれ設けて、係合部と被係合部とを係合させることで挟持片72,73を固定してもよい。
・ベルト27の下側部分27aに対する下側固定部材71の固定位置を調節する調節工程、及びベルト27の上側部分27bに対する上側固定部材76の固定位置を調節する調節工程の双方を実施してもよい。
・第2プレート61をロボット等に固定し、固定プレート11を長手方向(所定方向)にスライドさせるようにすることもできる。
・第2プレート61の上面に、第1スライダ20、駆動部40、及び第2スライダ60と同様の構成を備える第3スライダ、駆動部、及び第4スライダを取り付けることもできる。
・固定プレート11、第1プレート21、及び第2プレート61の形状は、矩形板状に限らず、直方体状や円柱状等、任意の形状を採用することができる。
・ベルト27、第1プーリ24及び第2プーリ26に代えて、チェーン(環状部材)、第1スプロケット(回転輪)、及び第2スプロケット(回転輪)を採用することもできる。その場合には、ベルト27からチェーンに代えることに対応して、下側固定部材71(第1固定部材)及び上側固定部材76(第2固定部材)の構成を変更すればよい。
・上記実施形態では、モータ42を備える駆動部40により第1プーリ24を回転させることで、ベルト27及び第2プーリ26を回転させるようにした。しかしながら、第1プレート21をボールねじ等(駆動部)により長手方向(所定方向)に移動させることで、ベルト27、第1プーリ24及び第2プーリ26を回転させるようにすることもできる。
10…複数段式伸縮装置、11…固定プレート(固定部)、20…第1スライダ、21…第1プレート、21a…一部(第2ストッパ)、23…第1支持部(第1ストッパ)、24…第1プーリ(回転輪)、25…第2支持部(第1ストッパ)、26…第2プーリ(回転輪)、27…ベルト(環状部材)、27a…下側部分(第1部分)、27b…上側部分(第2部分)、40…駆動部、41…支持プレート(第2ストッパ)、60…第2スライダ、61…第2プレート、71…下側固定部材(第1固定部材)、72…挟持片(第1部材)、73…挟持片(第2部材)、74…ねじ(締結部材)、76…上側固定部材(第2固定部材)、77…挟持片(第3部材)、78…挟持片(第4部材)、79…ねじ(締結部材)。

Claims (5)

  1. 固定部と、
    前記固定部に対して所定方向にスライドする第1スライダと、
    前記第1スライダに対して前記所定方向にスライドする第2スライダと、
    前記第1スライダにおいて前記所定方向に所定間隔で取り付けられた2つの回転輪と、
    前記2つの回転輪に巻き掛けられた環状部材と、
    前記回転輪を回転させる駆動部と、
    前記2つの回転輪の間において、前記環状部材の第1部分と前記固定部とを固定する第1固定部材と、
    前記2つの回転輪の間において、前記第1部分に対向する前記環状部材の第2部分と前記第2スライダとを固定する第2固定部材と、
    前記第1スライダに設けられ、前記固定部に対する前記第1スライダのスライド範囲を制限する第1ストッパと、
    を備え、
    前記第1固定部材及び前記第2固定部材の少なくとも一方が、前記環状部材に対する固定位置を調節可能となっていることを特徴とする複数段式伸縮装置。
  2. 前記環状部材はベルトであり、
    前記第1固定部材は、前記固定部に取り付けられた第1部材と、前記第1部材とで前記ベルトを挟む第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを締結する締結部材と、を備える請求項に記載の複数段式伸縮装置。
  3. 前記環状部材はベルトであり、
    前記第2固定部材は、前記第2スライダに取り付けられた第3部材と、前記第3部材とで前記ベルトを挟む第4部材と、前記第3部材と前記第4部材とを締結する締結部材と、を備える請求項又はに記載の複数段式伸縮装置。
  4. 前記第1スライダに設けられ、前記第1スライダに対する前記第2スライダのスライド範囲を制限する第2ストッパを備える請求項のいずれか1項に記載の複数段式伸縮装置。
  5. 固定部と、
    前記固定部に対して所定方向にスライドする第1スライダと、
    前記第1スライダに対して前記所定方向にスライドする第2スライダと、
    前記第1スライダにおいて前記所定方向に所定間隔で取り付けられた2つの回転輪と、
    前記2つの回転輪に巻き掛けられた環状部材と、
    前記回転輪を回転させる駆動部と、
    前記2つの回転輪の間において、前記環状部材の第1部分と前記固定部とを固定する第1固定部材と、
    前記2つの回転輪の間において、前記第1部分に対向する前記環状部材の第2部分と前記第2スライダとを固定する第2固定部材と、
    前記第1スライダに設けられ、前記第1スライダに対する前記第2スライダのスライド範囲を制限する第2ストッパと、
    を備え、
    前記第1固定部材及び前記第2固定部材の少なくとも一方が、前記環状部材に対する固定位置を調節可能となっていることを特徴とする複数段式伸縮装置。
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