JP6182012B2 - 介護用手袋 - Google Patents

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Description

本発明は介護用手袋に関するものであり、具体的には、介護者が装着する介護用手袋に関するものである。
従来、様々な用途で手袋が使用され、各用途に適した手袋が知られている。例えば特許文献1には、一般の作業用手袋であって、樹脂製または不織布製の手袋の指挿入部分以外に通気部が設けられた手袋が開示されている。特許文献2、3には、患者の手に装着して患者の手の動きを規制するための手袋であって、一部がメッシュシートで構成された手袋が開示されている。
特開平8−176910号公報 特開2001−95829号公報 特開2010−150726号公報
一方、介護においては、被介護者の身体を起こしたり支えたりといった肉体的にハードな作業が発生し、介護者にとって多大な労力を伴うものとなっている。従って、これらの作業の労力を低減でき、使い心地のよい手袋があれば、介護者にとって有用である。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、介護作業の際に介護者が装着して用い、着用感に優れた介護用手袋を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の介護用手袋とは、手を挿入する本体部と、前腕の少なくとも半分を覆う裾部とを有する介護用手袋であって、手袋はメッシュ部材から構成された通気部を有し、通気部が本体部から裾部にかけて手袋の長手方向に延びるように設けられているところに特徴を有する。
本発明の介護用手袋を介護者が装着すれば、ベッド等で寝た状態や椅子等に背中をもたれた状態の被介護者の身体を起こしたり支えたりする際に、介護者が被介護者の背中の下や後ろに手を挿入しやすくなり、介護作業の労力を低減することができる。この際、本体部から裾部にかけて手袋の長手方向に延びるように通気部が設けられているため、介護用手袋の通気性が高められて着用感が向上する。また、通気部が長手方向に設けられることにより、通気部以外の部分も長手方向に延びるように設けられることとなり、介護用手袋を介護者が被介護者の背中とベッド等の間で長手方向に移動させやすくなり、介護用手袋を被介護者の背中の下や後ろに挿入しやすくなる。
通気部は、手袋の甲側と掌側の両方に設けられていることが好ましい。通気部が手袋の甲側と掌側の両方に設けられていれば、介護用手袋の通気性が高められる。また、掌側の通気部のメッシュ部材が滑り止めの役目を果たし、介護者が介護用手袋を装着した状態で、被介護者の身体を起こしたり***を調整することが容易になる。
手袋は、プラスチックシートとメッシュ部材とから構成され、プラスチックシートが通気部以外で手袋の外側表面に露出するように設けられていることが好ましい。介護用手袋が、通気部以外の部分でプラスチックシートが外側表面に露出するように構成されていれば、介護用手袋の滑り性が向上し、介護用手袋を被介護者の背中の下や後ろに挿入しやすくなる。
手袋は、メッシュ部材の外側表面にプラスチックシートが接合されて構成されていることが好ましい。メッシュ部材の外側表面にプラスチックシートが接合されていれば、介護用手袋の滑り性が向上して、被介護者の衣類やベッドのシーツ等に介護用手袋が引っ掛かりにくくなる。
通気部は、例えば、手袋の幅方向の両側部には設けられないことが好ましい。通気部が手袋の幅方向の両側に設けられていなければ、着用者の前腕骨(橈骨、尺骨)が強く当たる部分に通気部が存在しないようになり、介護用手袋を被介護者の背中の下や後側に挿入する際の滑り性が効果的に向上する。
手袋は、内側に折り込まれて形成されたプリーツ部を有し、プリーツ部に通気部が設けられていてもよい。プリーツ部に通気部が設けられていれば、通気部の露出を抑えて介護用手袋の滑り性を高めつつ、通気性も確保することが可能となる。この場合、プリーツ部は、手袋の幅方向の側部に形成されていることが好ましい。
裾部には、手袋の開口縁に沿って弾性部材が設けられていることが好ましい。手袋の開口縁に沿って弾性部材が設けられていれば、介護用手袋が着用者の手や腕から脱げにくくなり、作業性が向上する。しかも、介護用手袋は裾部に通気部が形成されているため、介護用手袋が開口縁で着用者の肌に密着して装着されても、手袋内の湿気や熱が通気部を通って排出され、着用感が向上する。
本体部は、先端が分岐せずに1つの袋状に形成されていることが好ましい。本体部が1つの袋状に形成されていれば、本体部の先端が被介護者の背中の下や後ろに少しでも入り込めば、介護用手袋をさらに押し込むことで、介護用手袋の全体を被介護者の背中の下や後ろに挿入しやすくなる。
手袋は、本体部から裾部にかけてくびれが形成されていないことが好ましい。このように介護用手袋が形成されていれば、本体部内部での通気性が高まり、着用感が向上する。
本発明の介護用手袋は、介護者が装着して用いることにより、被介護者の身体を起こしたり支えたりする際に、介護者が被介護者の背中の下や後ろに手を挿入しやすく、介護作業の労力を低減することができる。また通気部が形成されているため、介護用手袋の通気性が高められ、着用感が向上する。
本発明の介護用手袋の一例を表し、介護用手袋の斜視図を表す。 図1に示した介護用手袋のA−A断面図の例を表す。 本発明の介護用手袋の他の例を表し、介護用手袋の斜視図を表す。
本発明の介護用手袋は、介護者が装着して使用するものであり、ベッド等で寝た状態や椅子等に背中をもたれた状態の被介護者に対して、介護者が被介護者の背中の下や後ろに手を挿入して、被介護者の身体を起こしたり支えたりして、被介護者の***を調整したりする際に使用するものである。本発明において、「介護」とは、自分以外の他人を介抱したり世話をすることなどを意味し、「介護者」には「看護者(看護師)」や「介助者(ヘルパー)」等も含まれる。
本発明の介護用手袋について、図面を参照して説明する。なお、本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。図1および図2には、本発明の介護用手袋の一例を示した。図1は介護用手袋の斜視図を表し、図2は図1のA−A断面図の例を表す。
介護用手袋1は、手を挿入する本体部2と、前腕の少なくとも半分を覆う裾部3とを有する。本体部2は介護用手袋1の一方端に形成され、袋状に形成される。本体部2は、介護用手袋1の着用の際、概ね着用者の手首より先の部分を覆う。裾部3は介護用手袋1の他方端に形成され、本体部2から延在して設けられる。裾部3は、介護用手袋1の着用の際、着用者の前腕(腕の手首から肘までの部分)の少なくとも半分を覆い、好ましくは着用者の肘まで覆う。
介護用手袋1は手から前腕の少なくとも半分までを覆うように形成されるため、介護者が介護用手袋1を装着して手を被介護者の背中の下や後ろに挿入する際、手が被介護者の衣類やベッドのシーツ等に引っ掛かりにくくなり、介護者の手から前腕までを被介護者の背中の下や後ろに挿入しやすくなる。そのため、介護用手袋1を装着すれば、手と前腕を使って被介護者の背中全体をサポートし、被介護者の身体を起こしたり***を変えたりすることが容易になる。
介護用手袋1は、メッシュ部材から構成された通気部4と、通気部4以外の部分として被覆部5とを有する。本発明において、通気部4は、メッシュ部材のみから構成される部分として規定される。従って、例えばメッシュ部材に後述するプラスチックシートが重ねられた部分は、通気部4ではなく被覆部5と見なす。
メッシュ部材は、メッシュが形成された部材であれば特に限定されず、メッシュの開口形状も特に限定されない。メッシュ部材は、例えば、円相当径として1mm〜15mm(好ましくは2mm〜12mm)の開口が形成されていればよい。円相当径は、メッシュ部材に負荷をかけずに平面状に置いた状態で、メッシュ部材に形成された各開口の面積を測定し、それと等面積の円の直径を算出することにより求められる。
被覆部5は、基本的に肉眼で視認可能な開口(例えば、円相当径として0.5mm以上の開口)が形成されていないことが好ましい。被覆部5は衣類やシーツ等に対して滑りやすい材料で構成されていることが好ましく、この点から、被覆部5はプラスチックシートから構成されていることが好ましい。詳細には、被覆部5の外側表面がプラスチックシートから構成されていることが好ましく、この場合、プラスチックシートは被覆部5で手袋1の外側表面に露出するように設けられることとなる。介護用手袋1の外側表面がプラスチックシートから構成されていれば、介護用手袋1の滑り性が向上し、被介護者がベッド等に寝たりした状態で被介護者の背中がベッドに対して密着していても、介護者が介護用手袋1を装着して、被介護者の背中とベッドの間に手を挿入しやすくなる。
プラスチックシートは、プラスチック(合成樹脂)材料から構成されたシート部材であれば特に限定されず、織布、編布、不織布、プラスチックフィルム等が挙げられる。なおプラスチックシートの強度や滑り性を考慮すると、プラスチックシートは織布または編布(すなわち、合成樹脂繊維から構成された織布または編布)であることが好ましい。プラスチックシートとして織布または編布を用いれば、プラスチックシートの表面に細かい凹凸が形成され、プラスチックシートの滑り性が向上する。また、介護用手袋を装着して被介護者の背中の下や後ろに挿入したり引き抜いたりする際、プラスチックシートを強く引っ張っても、プラスチックシートが破断したり伸長しにくくなる。プラスチックシートは織布であることがより好ましく、いわゆる高密度織布であることが特に好ましい。
プラスチックシートとして織布または編布を用いる場合、織布または編布を構成する繊維は、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルや、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドを用いることが好ましい。また、織布または編布は長繊維糸(フィラメント糸)から構成されていることが好ましい。
織布の織組織または編布の編組織は特に限定されず、公知の織組織または編組織を採用すればよい。織布の織組織としては、平織、綾織、朱子織等が挙げられる。編布の編組織としては、平編、両面編、ハーフ編等が挙げられる。
以上のように、介護用手袋1はメッシュ部材から構成された通気部4を有するため、介護用手袋1の通気性が高められ、手袋1の内部に湿気や熱がたまりにくくなり、着用感が向上する。例えば、介護用手袋を装着して被介護者の上半身を起こしたり支えたりするような労力を要する作業を行う場合、着用者から出た汗による湿気や熱が手袋内に充満して着用感が低下しやすくなるところ、本発明の介護用手袋によれば、手袋内の湿気や熱が通気部から排出されて、手袋の着用感が向上する。
通気部4は、本体部2から裾部3にかけて手袋1の長手方向に延びるように設けられることが好ましい。本体部2から裾部3にかけて通気部4を設けることにより、本体部2と裾部3の両方において手袋内の湿気や熱が排出されやすくなる。なお介護用手袋1において、長手方向とは本体部2から裾部3への方向を意味し、幅方向とは介護用手袋1を平面状(掌に沿った平面状)にした状態で長手方向と垂直な方向を意味する。
また、通気部4を本体部2から裾部3にかけて手袋1の長手方向に延びるように設けることにより、介護用手袋1を被介護者の背中とベッド等の間で長手方向に移動させやすくなる。これについて説明すると、メッシュ部材から構成された通気部4は被介護者の衣類やベッドのシーツ等との滑り性が劣るため、介護用手袋1は、通気部4が設けられても被介護者の背中の下や後ろに挿入しやすいように構成されることが好ましい。この点で、通気部4を本体部2から裾部3にかけて長手方向に延びるように設けることにより、被覆部5も長手方向に延びるように設けられるようになり、被覆部5を利用して介護用手袋1を被介護者の背中とベッド等の間で長手方向に移動させやすくすることができる。その結果、介護用手袋1の通気性を確保しつつ、介護用手袋1を被介護者の背中の下や後ろに挿入しやすくすることができる。
通気部は、介護用手袋の外側表面の一部に設けられればよいが、介護用手袋の通気性を高める点から、通気部は手袋の外側表面の15%以上に設けられることが好ましく、20%以上がより好ましく、25%以上がさらに好ましい。一方、介護用手袋の滑り性を確保する点から、通気部は手袋の外側表面の65%以下に設けられることが好ましく、60%以下がより好ましく、55%以下がさらに好ましい。なお、前記割合は介護用手袋の外側表面の面積を基準に基づき算出し、通気部の面積はメッシュ部材の開口も含めて算出する。
通気部は複数設けられてもよく、この場合、いずれの通気部も手袋の長手方向に延びるように設けられることが好ましく、さらにいずれの通気部も本体部から裾部にかけて設けられることが好ましい。通気部はまた、本体部から裾部にかけて、手袋の幅方向に断続的に設けられることが好ましい。
通気部は、手袋の甲側のみに設けられてもよく、掌側のみに設けられてもよく、甲側と掌側の両方に設けられてもよい。通気部が手袋の甲側に設けられれば、介護用手袋を使用する際に着用者の手と手袋との間に隙間が生じやすくなり、手袋内の湿気や熱が甲側の通気部から好適に排出されやすくなる。通気部が手袋の掌側に設けられれば、手袋内の湿気や熱が掌側の通気部から排出されるとともに、通気部のメッシュ部材が滑り止めの役目も果たすようになる。つまり、介護用手袋を装着した状態で被介護者の背中を支える場合など、被介護者の背中で、介護用手袋が手袋の幅方向にずれにくくなる。そのため、介護者が介護用手袋を装着した状態で、被介護者の身体を起こしたり***を調整することが容易になる。好ましくは、通気部は手袋の甲側と掌側の両方に設けられる。
通気部4は、例えば図1に示すように、介護用手袋1の幅方向の両側部には設けられないことが好ましい。従って、介護用手袋1の幅方向の両側部は被覆部5から構成されていることが好ましい。このように介護用手袋1を構成することにより、手袋1は、着用者の前腕骨(橈骨、尺骨)が強く当たる部分に被覆部5が存在することとなり、介護用手袋1を被介護者の背中の下や後側に挿入する際の滑り性が効果的に向上する。なお介護用手袋の幅方向の両側部とは、介護用手袋において、着用者の小指側と親指側のそれぞれの端部を含む部分を意味する。
通気部4はまた、図1に示すように、手袋1の幅方向の一方側に偏って設けられることが好ましい。この場合、介護用手袋1は、幅方向の一方側の側部に他方側の側部よりも被覆部5が幅広に形成されることとなる。このように構成された介護用手袋1は、前腕骨がより強く被介護者の背中に当たる側が、被覆部5が幅広に形成された側部側に位置するように装着することにより、被介護者の背中の下や後側に挿入することが容易になる。
介護用手袋は、メッシュ部材とプラスチックシートから構成されることが好ましく、この際、メッシュ部材の外側表面にプラスチックシートが接合されるように構成されることが好ましい。メッシュ部材の外側表面にプラスチックシートが接合されていれば、介護用手袋の滑り性が向上して、被介護者の衣類やベッドのシーツ等に介護用手袋が引っ掛かりにくくなる。
図2(a)〜(c)には、メッシュ部材6とプラスチックシート7との接合例を示した。図2(a)〜(c)ではメッシュ部材6が点線で表され、いずれもメッシュ部材6の外側表面にプラスチックシート7が接合されている。なお図面では、メッシュ部材6とプラスチックシート7とが便宜上離れて描かれているが、実際にはメッシュ部材6とプラスチックシート7とが重なる部分で両者が接合されている。
図2(a)では、メッシュ部材6の上にプラスチックシート7が積層され、プラスチックシート7が存在する部分に被覆部5が形成され、プラスチックシート7が存在しない部分に通気部4が形成されている。図2(a)の実施態様では、手袋形状に形成可能なメッシュ部材の外側表面の所望部分にプラスチックシートを重ね合わせて接合することにより介護用手袋を形成することができ、介護用手袋を簡便に製造することができる。また、介護用手袋の内側表面の全体がメッシュ部材から構成されているため、着用者の手や腕と介護用手袋との間に隙間が形成されやすくなり、手袋内の通気性を高めることができる。
図2(b)では、メッシュ部材6とプラスチックシート7とが繋ぎ合わされて介護用手袋が形成されており、メッシュ部材6とプラスチックシート7との接合部において、プラスチックシート7がメッシュ部材6の外側表面に接合されている。図2(b)の実施態様では、メッシュ部材6とプラスチックシート7の使用量を減らし、介護用手袋を製造する際の材料費を抑えることができる。
図2(c)でも、メッシュ部材6とプラスチックシート7とが繋ぎ合わされて介護用手袋が形成されているが、図2(c)では、メッシュ部材6とプラスチックシート7との接合部において、プラスチックシート7が手袋の内側に折り返されて形成された折り返し部7Fにメッシュ部材6が接合されている。図2(c)の実施態様では、特にメッシュ部材6とプラスチックシート7との境界において介護用手袋の滑り性が向上し、介護用手袋(特にメッシュ部材)が被介護者の衣類やベッドのシーツ等に引っ掛かりにくくなる。
介護用手袋の形状等について説明する。本体部2の形状は、着用者の手を挿入できるものであれば特に限定されないが、介護者の手を被介護者の背中の下や後ろに挿入することが容易になる点から、本体部2は、図1に示すように、先端が分岐せずに1つの袋状に形成されていることが好ましい。本体部がこのように形成されていれば、本体部の先端が被介護者の背中の下や後ろに少しでも入り込めば、介護用手袋をさらに押し込むことで、介護用手袋の全体を被介護者の背中の下や後ろに挿入しやすくなる。また、本体部内部での通気性が高まり、着用感が向上する。
本体部は、親指を入れる袋状部と人差し指から小指をまとめて入れる袋状部とから構成されていてもよい(図示せず)。このように本体部が形成されていれば、介護用手袋を装着したまま被介護者の腕を掴んだり胴部を両手で支えたりすることが容易になり、介護の作業性が向上する。
裾部3の形状も特に限定されず、筒状に形成されていればよい。なお介護用手袋1は、図1に示すように、本体部2から裾部3にかけてくびれが形成されていないことが好ましく、このように介護用手袋が形成されていれば、手袋内での通気性が高まり、着用感が向上する。
介護用手袋の大きさは、着用者の手から前腕の少なくとも半分までを覆う大きさであればよい。また、手袋内で湿気や熱が移動しやすいように、通常の手や腕の幅よりも幅広に形成されることが好ましい。この点から、介護用手袋は、例えば、長手方向の長さが30cm〜65cm(好ましくは40cm〜60cm)、幅方向の長さが15cm〜30cm(好ましくは20cm〜27cm)程度の大きさであることが好ましい。本体部の長手方向の長さは、例えば、15cm〜23cm程度であればよい。なお介護用手袋の長手方向と幅方向の長さは、介護用手袋を平面状にした状態で測定され、介護用手袋に弾性部材が設けられる場合は、弾性部材を取り外した状態(すなわち弾性部材の伸縮力によって介護用手袋が歪まない状態)で測定されるものとする。
通気部は、手袋の長手方向に対する長さが、手袋の幅方向に対する長さよりも長く形成されていれば、形状や大きさは特に限定されない。なお通気部を設けることによって介護用手袋の通気性を高め、かつ介護用手袋の操作性を向上させる点から、通気部は、長手方向の長さが8cm〜65cm(好ましくは10cm〜60cm)、幅方向の長さが0.5cm〜10cm(好ましくは1cm〜7cm)程度の大きさで設けられることが好ましい。
図1に示すように、裾部3には、介護用手袋1の開口縁1Eに沿って弾性部材8が設けられることが好ましい。この際、弾性部材8は伸張状態で裾部3に取り付けられていることが好ましい。開口縁1Eに沿って弾性部材8が設けられていれば、介護用手袋1を装着した状態で被介護者の背中の下や後ろに手を出し入れしても、介護用手袋1が着用者の手や腕から脱げにくくなり、作業性が向上する。しかも、介護用手袋1は裾部3に通気部4が形成されているため、介護用手袋1が開口縁1Eで着用者の肌に密着して装着されても、手袋1内の湿気や熱が通気部4を通って排出され、着用感が向上する。
図3には、本発明の介護用手袋の別の例を示した。図3に示した介護用手袋1は、内側に折り込まれて形成されたプリーツ部9を有し、プリーツ部9に通気部4が設けられている。通気部4をプリーツ部9に設けることにより、通気部4の露出を抑えて介護用手袋1の滑り性を高めつつ、通気性も確保することが可能となる。
プリーツ部9は、図3に示すように、手袋1の幅方向の側部に設けられることが好ましい。プリーツ部9を手袋1の幅方向の側部に設けることにより、介護用手袋1を使用の際にプリーツ部9が大きく展開しにくくなり、手袋1の滑り性を確保しやすくなる。プリーツ部9は手袋1の幅方向の一方の側部のみに設けてもよく、両方の側部に設けてもよいが、プリーツ部9は前者のように設けられることが好ましい。この場合、介護用手袋1を、プリーツ部9が着用者の小指側に位置するように装着することにより、手袋1の滑り性と通気性の両方を高めることができる。
1: 介護用手袋
2: 本体部
3: 裾部
4: 通気部
5: 被覆部
6: メッシュ部材
7: プラスチックシート
8: 弾性部材
9: プリーツ部

Claims (9)

  1. 手を挿入する本体部と、前腕の少なくとも半分を覆う裾部とを有する介護用手袋であって、
    手袋は、内側に折り込まれて形成されたプリーツ部を有し、
    プリーツ部にメッシュ部材から構成された通気部が設けられ
    通気部が、本体部から裾部にかけて手袋の長手方向に延びるように設けられていることを特徴とする介護用手袋。
  2. 前記通気部は、手袋の甲側と掌側の両方に設けられている請求項1に記載の介護用手袋。
  3. 手袋は、プラスチックシートとメッシュ部材とから構成され、プラスチックシートが通気部以外で手袋の外側表面に露出するように設けられている請求項1または2に記載の介護用手袋。
  4. 手袋は、メッシュ部材の外側表面にプラスチックシートが接合されて構成されている請求項3に記載の介護用手袋。
  5. 手袋の幅方向の両側部には通気部が設けられていない請求項1〜4のいずれか一項に記載の介護用手袋。
  6. 前記プリーツ部は、手袋の幅方向の側部に形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の介護用手袋。
  7. 裾部には、手袋の開口縁に沿って弾性部材が設けられている請求項1〜のいずれか一項に記載の介護用手袋。
  8. 本体部は、先端が分岐せずに1つの袋状に形成されている請求項1〜のいずれか一項に記載の介護用手袋。
  9. 手袋は、本体部から裾部にかけてくびれが形成されていない請求項1〜のいずれか一項に記載の介護用手袋。
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