JP6177188B2 - チューブ容器 - Google Patents
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Description
従来のチューブ容器では、チューブ本体の頂壁が妨げとなって、チューブ本体の胴部上部を圧搾することが困難であるため、胴部内上方に溜まったクリーム状物を押し出すことができず、無駄に残るという不都合があった。
また、上述の問題を解消するために、摘み片7を小さくしてしまうと、肉薄破断線6を破断しようとする時に、摘み片7を掴んで引き上げるのが困難になるという問題があった。
また、チューブ容器のキャップの具体的実施形態として、キャップ基体と蓋体は、ヒンジを介して連設されたヒンジキャップであることを特徴とする構成を採用する。
図2において、チューブ容器本体Aは、筒体状の弾性圧搾可能な胴部1と、胴部1の上端に接合され、胴部1の外径よりも次第に縮径させて錐体状に形成された肩部2と、肩部2の縮径された上部から一体成形で立設され、内部に注出口3が形成された円筒状の口部4とから構成されている。
肩部2の外方上面には、環状の起立壁5が一様な高さで形成されるとともに、起立壁5の内側に隣接して段状の受け部6が形成されている。
口部4の外周に雄ネジ7が螺設され、図2(b)に示すように、口部下端部4aと肩部上端部2aとの接続部分は、一様な厚みの薄肉部8として環状に形成されている。
口部4の内周に複数の回り止め用リブ9が形成されており、後述するように、チューブ容器本体A内に治具を挿入するときに用いられる。
キャップ基体Cは、チューブ容器本体Aの口部4を閉塞する頂壁10と、保持片として、頂壁10の周縁から垂設された外筒壁11とを有している。
本実施例では、図3(b)に示すように、ノズル13は、チューブ容器本体Aの中心軸線からずれた位置に立設されているが、ノズル13の中心軸線は、チューブ容器本体Aの中心軸線と同じであっても構わない。
ノズル13外周には、後述する蓋体Dとの閉蓋状態を維持するために、係合突条14が形成されている。
外筒壁11の上部外周には、ヒンジEが取着されるとともに、ヒンジEと反対側に切欠凹部18が形成されている。
天板20の内面には、キャップ基体Cのノズル13内周を密封する密封リング22と、前述したノズル13外周の係合突条14と係止する係止リング23が垂設されており、係止リング23内周に係止突条24が形成されている。
側周壁21のヒンジEと反対側に、キャップ基体Cの外壁筒11外周の切欠凹部18に連続する凹部25が形成され、その上端は、摘み部26となっている。
本実施例のチューブ容器本体Aは、図2(b)に示すように、筒体状の胴部1の下端が充填口(図示せず)として開放され、胴部1の上端と、肩部2および口部4が一体成形されたパーツとを接合することにより作製される。
本実施例において、キャップBをチューブ容器本体Aに装着するには、図1に示すように、蓋体DをヒンジEの回りを反時計方向に回動して閉蓋し、キャップ基体Cのノズル13外周の係合突条14に蓋体D内面の係止リング23内周の係止突条24が係止した状態を維持する。
螺合工程は、チューブ容器本体Aの口部4と肩部2との接続部分である破断用薄肉部8が破断しないように注意して行う必要がある。
その際に、たとえば、胴部1側から口部4の内周に治具を挿入し、口部4の内周に複数設けた回り止め用リブ9と肩部2とを固定した後、ホルダーに固定されたキャップBに対して、チューブ容器本体Aを回転させることにより、螺合筒16内周の雌ネジは、口部4外周の雄ネジ7と螺合されながら外筒壁11の下端部11aが起立壁5の内側に形成された受け部6に当接するまで締め付けられる。
チューブ容器本体AにキャップBが螺合された後、チューブ容器本体Aの胴部1の充填口から内容物が充填され、内容物が充填された後、胴部1の充填口がシールされ、内容物が充填されたチューブ容器が完成する。
蓋体Dがキャップ基体Cから少し持ち上がると、キャップ基体Cのノズル13外周の係合突条14に係止していた蓋体D内面の係止リング23内周の係止突条24が外れ、それと同時に、ノズル13内周を密封していた密封リング22も外れることにより、ノズル13の注出孔12も開放され、胴部1を圧搾することにより、チューブ容器本体Aに収容された内容物をノズル13から注出することができる。
本実施例のチューブ容器は、通常使用している状態では、キャップ基体Cの保持片としての外筒壁11の下端部11aがチューブ容器本体Aの起立壁5で動きが規制され、口部4と肩部2との接続部分である破断用薄肉部8に負荷がかからないので、破断するおそれはない。さらに、外筒壁11の下端部11aを起立壁5の内側の受け部6に当接させると、より効果的である。
そこで、本願実施例では、図4に示す操作を行うことにより、上記問題を解決している。
同時に、キャップ基体Cの螺合筒16も一緒に回り、キャップBは、上方に少し持ち上がり、保持片としての外筒壁11の下端部11aは、チューブ容器本体Aの起立壁5内側の受け部6から離脱する。
そして、図4(a)に示す位置まで、外筒壁11が上昇すると、外筒壁11の下端部11aは、起立壁5の上端部を乗り越えることができるようになる。
これにより、口部4の内部や肩部2の内側に残った内容物を容易に取り出すことができる。
本実施例については、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して図示することで詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図5において、Aはチューブ容器本体、Bはチューブ容器本体Aに装着されたキャップであり、キャップBは、チューブ容器本体Aの口部4に装着部により螺合されるキャップ基体Cmと、キャップ基体CmにヒンジEを介して一体成型された蓋体Dとから構成されている。
頂壁10の周縁から装着部として、口部4外周の雄ネジ7に螺合する雌ネジ15が内周に螺設された螺合筒16mが垂設されている。
螺合筒16の下部に筒状の保持片19が形成され、保持片19の下端部19aは、チューブ容器本体Aの起立壁5の内側に形成された受け部6に当接するようになっている。
本実施例のキャップ基体Cmは、第1実施例のキャップ基体Cにおいて、外筒壁11および螺合筒16を合体させて、同様の機能を持たせたものに相当する。
すなわち、本実施例の場合は、頂壁10の周縁下面から螺合筒16mを垂設するとともに、螺合筒16mの下部に保持片19を形成させることにより、通常使用している状態では、キャップ基体Cmの保持片19の下端部19aがチューブ容器本体Aの起立壁5で動きが規制され、口部4と肩部2との接続部分である破断用薄肉部8に負荷がかからないので、破断するおそれはない。さらに、保持片19の下端部19aを起立壁5の内側の受け部6に当接させると、より効果的である。
その他の作用効果は、第1実施例と同様である。
B キャップ
C、Cm キャップ基体
D 蓋体
E ヒンジ
1 胴部
2 肩部
2a 肩部上端部
3 注出口
4 口部
4a 口部下端部
5 起立壁
6 受け部
7 雄ネジ
8 薄肉部
9 回り止め用リブ
10 頂壁
10a 段部
11 外筒壁
11a 下端部
12 注出孔
13 ノズル
14 係合突条
15 雌ネジ
16、16m 螺合筒
17 差込筒
18 切欠凹部
19 保持片
20 天板
21 側周壁
22 密封リング
23 係止リング
24 係止突条
25 凹部
26 摘み部
Claims (6)
- 弾性圧搾可能な胴部の上端から肩部を介して口部が立設されたチューブ容器本体と、
口部を閉塞する頂壁の上面にノズルが立設され、頂壁の下面に口部に螺合される装着部が垂設されたキャップ基体と、
ノズルを開閉する蓋体とを具え、
チューブ容器本体は、肩部の外方上面に形成された起立壁と、口部下方に形成された破断用薄肉部とを有し、
キャップ基体は、口部に螺合されたときに、下端部が起立壁の内側で保持される保持片を有することを特徴とするチューブ容器。 - キャップ基体の装着部は、内周に雌ネジが螺設された螺合筒と、螺合筒の下部に形成された保持片とを有することを特徴とする請求項1に記載のチューブ容器。
- キャップ基体の保持片は、頂壁周縁から垂設された外筒壁であることを特徴とする請求項1に記載のチューブ容器。
- チューブ容器本体の破断用薄肉部は、口部と肩部の接続部分に形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のチューブ容器。
- チューブ容器本体は、起立壁の内側に形成された保持片の下端部が当接する受け部をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のチューブ容器。
- キャップ基体と蓋体は、ヒンジを介して連設されたヒンジキャップであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のチューブ容器。
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