JP6176448B2 - 表示システム、表示装置、転送データ表示方法 - Google Patents

表示システム、表示装置、転送データ表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、端末から転送されたデータを複数人で閲覧可能に表示する表示システム、表示装置および転送データ表示方法に関する。
会議などで使用される表示システムは、複数人で閲覧可能な大画面の表示装置を備え、各ユーザの個人端末から転送されてきた画像や文字などのデータを表示装置に表示する。
表示装置に表示させるデータをユーザが選択する方法としては、個人端末でユーザがデータを選択し、その選択されたデータのみを個人端末から表示装置に転送して表示させる第1の方法と、個人端末から表示装置にデータを一括転送して表示させた後、該表示装置の画面上で、表示を継続させるデータあるいは消去するデータをユーザが選択する第2の方法がある。
特開2008−198015号公報
前述の第1の方法では、転送先の表示装置に表示させるデータを個人端末の小さな画面で確認して選択するので、その小さい1つの画面に多数のデータが表示されている場合には、各データの内容を確認し難く、データの選択ミスが生じ易い。そして、データを誤って選択して送信すると、ユーザの意図しないデータが大画面の表示装置に表示されて他の閲覧者に見られてしまう。
第2の方法では、大画面の表示装置上でデータの選択を行うので、選択に際してデータの内容を確認し易い。しかし、一括転送したデータがすべて大画面の表示装置に表示されるので、一括転送した中に、機密データや公開すべきでないデータが混ざっていると、これらが他の閲覧者にみられてしまう。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、転送者の意図しない機密データ等が転送先の表示装置に表示されてその内容が他の閲覧者に知られてしまうことを防止することのできる表示システム、表示装置および転送データ表示方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]端末と、前記端末から転送されたデータを表示する複数人で閲覧可能な表示装置とを有する表示システムであって、
前記端末から前記表示装置に転送したデータが前記表示装置で最初に表示されるときの表示形態を、前記データの内容が秘匿される秘匿形態にする秘匿化部と、
前記表示装置に前記秘匿形態で表示されたデータの表示形態を、前記データの内容が秘匿されない通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受ける選択部と、
前記選択部で前記変更することが選択されたデータの表示形態を、前記通常形態に変更する秘匿解除部と、
を有し、
前記秘匿解除部は、前記秘匿形態で前記表示装置に表示されてから所定時間が経過したときに前記秘匿形態で表示されているデータについて、前記変更を行う
ことを特徴とする表示システム。
上記発明および下記[]、[14]に記載の発明では、端末から表示装置に転送したデータは、データの内容が秘匿される秘匿形態で最初に表示される。その後、秘匿形態で表示されたデータの表示形態を、データの内容が秘匿されない通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受け付け、変更することが選択されたデータの表示形態を、通常形態に変更する。最初に秘匿形態で表示されるので、誤って転送したデータの内容が、表示装置に表示されて直ちに他人に知られてしまうことが防止される。また、秘匿形態で表示されてから所定時間の経過したデータは、自動的に秘匿が解除される。秘匿を解除しないデータ(消去するデータ)のみを選択すれば済むため、選択操作の負担が軽減される。
[2]前記データの秘匿の要否を判断する判断部をさらに有し、
前記秘匿化部は、前記判断部が前記データの秘匿が必要と判断した場合は、前記データが前記表示装置で最初に表示されるときの表示形態を前記秘匿形態にし、前記判断部が前記データの秘匿は不要と判断した場合は、前記データが前記表示装置に最初に表示されるときの表示形態を前記通常形態にする
ことを特徴とする[1]に記載の表示システム。
上記発明および下記[]、[15]に記載の発明では、秘匿が必要なデータのみ選択的に秘匿化される。たとえば、表示装置を他人が閲覧しているか否か、表示装置を閲覧している人数、転送したデータの種類、表示装置を閲覧しているユーザがデータの共有を許可されたユーザか否か、などに基づいて、秘匿の要否が判断される。
[3]前記判断部は、前記表示装置の閲覧者が端末からデータを転送したユーザのみの場合は、前記データの秘匿は不要と判断する
ことを特徴とする[2]に記載の表示システム。
上記発明および下記[10]、[16]に記載の発明では、データを転送した端末のユーザ以外の者が表示装置を閲覧していなければ、たとえ機密データを誤って転送してこれが表示装置に表示されても、機密が漏れる心配はないので、この場合は秘匿化しない。
[4]前記選択部は、前記表示装置に設けられている
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の表示システム。
上記発明および下記[17]に記載の発明では、ユーザは、表示装置に表示された秘匿形態のデータを見ながら、秘匿を解除するか否かの選択を表示装置において行うことができる。
[5]前記選択部は、前記秘匿形態で前記表示装置に表示されている一のデータについての前記選択は、前記一のデータの転送元の端末のユーザのみから受け付ける
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の表示システム。
上記発明および下記[11]、[18]に記載の発明では、データを表示装置に転送したユーザのみ、そのデータの秘匿を解除するか否かの選択を行うことができる。
[6]前記選択部で前記変更しないことが選択されたデータの前記秘匿形態による表示を消去する消去部をさらに有する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の表示システム。
上記発明および下記[12]、[19]に記載の発明では、秘匿を解除しないデータは、表示装置に表示しておく必要がないので、消去する。
]前記秘匿解除部は、前記秘匿形態で表示されたデータのうちの一部の範囲についてのみ前記通常形態での表示に変更する
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか1つに記載の表示システム。
上記発明および下記[13]、[20]に記載の発明では、秘匿を解除する場合に、一部の範囲はそのまま秘匿を維持し、他の一部の範囲は秘匿を解除する。たとえば、人物が写っている写真において人物を特定する必要がなく、その場所がわかればよいような画像の場合に、人物の顔の部分の秘匿を維持したまま他の部分の秘匿を解除する、といったことが可能になる。
]端末から表示対象のデータを受信する受信部と、
複数人で閲覧可能な表示部と、
前記受信部が前記端末から受信したデータが前記表示部に最初に表示されるときの表示形態を、前記データの内容が秘匿される秘匿形態にする秘匿化部と、
前記表示部に前記秘匿形態で表示されたデータの表示形態を、前記データの内容が秘匿されない通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受ける選択部と、
前記選択部で前記変更することが選択されたデータの表示形態を、前記通常形態に変更する秘匿解除部と、
を有し、
前記秘匿解除部は、前記秘匿形態で前記表示部に表示されてから所定時間が経過したときに前記秘匿形態で表示されているデータについて、前記変更を行う
ことを特徴とする表示装置。
]前記データの秘匿の要否を判断する判断部をさらに有し、
前記秘匿化部は、前記判断部が前記データの秘匿が必要と判断した場合は、前記データが前記表示部に最初に表示されるときの表示形態を前記秘匿形態にし、前記判断部が前記データの秘匿は不要と判断した場合は、前記データが前記表示装置に最初に表示されるときの表示形態を前記通常形態にする
ことを特徴とする[]に記載の表示装置。
10]前記判断部は、前記表示部の閲覧者が端末からデータを転送したユーザのみの場合は、前記データの秘匿は不要と判断する
ことを特徴とする[]に記載の表示装置。
11]前記選択部は、前記秘匿形態で前記表示部に表示されている一のデータについての前記選択は、前記一のデータの転送元の端末のユーザのみから受け付ける
ことを特徴とする[]乃至[10]のいずれか1つに記載の表示装置。
12]前記選択部で前記変更しないことが選択されたデータの前記秘匿形態による表示を消去する消去部をさらに有する
ことを特徴とする[]乃至[11]のいずれか1つに記載の表示装置。
13]前記秘匿解除部は、前記秘匿形態で表示されたデータのうちの一部範囲についてのみ前記通常形態での表示に変更する
ことを特徴とする[]乃至[12]のいずれか1つに記載の表示装置。
14]端末から複数人で閲覧可能な表示装置に転送されたデータを、前記表示装置が、前記データの内容が秘匿される秘匿形態で、最初に表示する初期表示ステップと、
前記表示装置に前記秘匿形態で表示されたデータの表示形態を、前記データの内容が秘匿されない通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受ける選択ステップと、
前記選択ステップで前記変更することが選択されたデータの表示形態を、前記通常形態に変更する秘匿解除ステップと
前記秘匿形態で前記表示装置に表示されてから所定時間が経過したときに前記秘匿形態で表示されているデータの表示形態を前記通常形態に変更する第2の秘匿解除ステップと、
を有する
ことを特徴とする転送データ表示方法。
15]前記データの秘匿の要否を判断する判断ステップを有し、
前記初期表示ステップでは、前記判断ステップで秘匿が必要と判断された場合は前記データを前記秘匿形態で表示し、前記判断ステップで秘匿が必要ないと判断された場合は前記データを前記通常形態で表示する
ことを特徴とする[14]に記載の転送データ表示方法。
16]前記判断ステップでは、前記表示装置の閲覧者が端末からデータを転送したユーザのみの場合は、前記データの秘匿は不要と判断する
ことを特徴とする[15]に記載の転送データ表示方法。
17]前記選択は、前記表示装置に設けた選択部で受け付ける
ことを特徴とする[14]乃至[16]のいずれか1つに記載の転送データ表示方法。
18]前記選択ステップにおいて、前記秘匿形態で前記表示装置に表示されている一のデータについての前記選択は、前記一のデータの転送元の端末のユーザのみから受け付ける
ことを特徴とする[14]乃至[17]のいずれか1つに記載の転送データ表示方法。
19]前記選択ステップで前記変更をしないことが選択されたデータの前記秘匿形態による表示を消去する消去ステップをさらに有する
ことを特徴とする[14]乃至[18]のいずれか1つに記載の転送データ表示方法。
20]前記秘匿解除ステップでは、前記秘匿形態で表示されたデータのうちの一部範囲についてのみ前記通常形態での表示に変更する
ことを特徴とする[14]乃至[19]のいずれか1つに記載の転送データ表示方法。
本発明に係る表示システム、表示装置、転送データ表示方法によれば、転送者の意図しない機密データ等が転送先の表示装置に表示されてその内容が他の閲覧者に知られることが防止される。
本発明の実施の形態に係る表示システムの概略の外観例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表示システムの概略構成を示すブロック図である。 第1の実装形式の表示システムの構成および概略の動作の流れを示す図である。 第1の実装形式の表示システムの概略の動作シーケンスを示す図である。 秘匿化処理(図3のステップS202およびS203の部分)の一例を示す流れ図である。 第1の実装形式の表示システムにおける秘匿解除処理(図3のステップS205、S206の部分)の詳細を示す流れ図である。 第2の実装形式の表示システムの構成および概略の動作の流れを示す図である。 第2の実装形式の表示システムの概略の動作シーケンスを示す図である。 第2の実装形式の表示システムにおける秘匿解除処理(図7のステップS155〜S157の部分)の詳細を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る表示システム3の構成例を示している。表示システム3は、たとえば、会議において使用されるものであり、会議の参加者の各自が使用する携帯端末10と、会議の参加者が共通に閲覧する表示装置20を備えて構成される。表示装置20としては、たとえば、大型のディスプレイやプロジェクタなどが使用される。
携帯端末10から画像や文字、手書きメモなどのデータを表示装置20に対して転送すると、そのデータの示す画像や文字、手書きメモが表示装置20に大きく表示される。
表示システム3では、携帯端末10から表示装置20に対して転送したデータを表示装置20に最初に表示するとき、他人が見てもその内容が分からないように秘匿化した形態である秘匿形態で表示する。たとえば、秘匿形態は、文字や画像に対して、ぼかし、モザイク、低解像化、一部を塗りつぶすなどの不明瞭化処理、あるいは、アイコン化や名称表示などによる概略化処理、一部のみを切り取って表示する処理、などを施した、他人が見ても内容が分からないようにした表示形態である。ただし、携帯端末10からデータを転送した本人には、内容を識別できる程度の秘匿化がなされる。
その後、携帯端末10から表示装置20に対してデータを転送したユーザは、表示装置20に秘匿形態で表示されたデータを見て、そのデータの秘匿化を解除してよいか否か、すなわち、表示装置20の近くにいる他の閲覧者に見られてもよいか否か、を判断し、秘匿を解除するか否かの選択をデータ毎に行う。秘匿解除の選択を受けた場合、秘匿形態で表示されているデータの表示形態を、そのデータの内容が秘匿されない通常形態に変更する。たとえば、秘匿化処理を施す前の画像や文字などのデータをそのまま表示する。
図2は、表示システム3の概略構成を示すブロック図である。携帯端末10は、制御部11と、表示部12と、データ保存部13と、操作入力部14と、通信部15を備えて構成される。携帯端末10の動作を統括制御する制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、FlashROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部として構成される。FlashROMに格納されているプログラムに従ってCPUが動作することで携帯端末10としての機能が実現される。
表示部12は液晶ディスプレイなどで構成される。操作入力部14は、表示部12の画面上に設けられ、画面上でのペンなどの接触位置を検出するタッチパネルのほか、各種の操作スイッチで構成される。携帯端末10は、操作入力部14のタッチパネルを通じてユーザから手書き文字などの入力を受ける。
データ保存部13は、手書き入力された内容や図形、画像などを保存する。通信部15は、無線通信により表示装置20やネットワークに接続された他の機器と通信する機能を果たす。たとえば、ユーザの選択したデータを、通信部15により、表示装置20へ送信する。
表示装置20は、制御部21と、表示部22と、選択部23と、通信部24を備えて構成される。制御部21は表示装置20の動作を統括制御する機能を果たし、CPU、FlashROM、RAMなどを主要部として構成される。FlashROMに格納されているプログラムに従ってCPUが動作することで、表示装置20としての機能が実現される。
表示部22は、複数人で閲覧可能であって、たとえば、大型の液晶ディスプレイやプロジェクタなどで構成される。表示部22の画面は表示部12より大きい。選択部23は、表示部22の画面上に設けられて、画面上での指などの接触位置を検出するタッチパネルのほか、各種の操作スイッチで構成される。表示装置20は、秘匿形態で表示しているデータを、通常形態の表示に変更するか否かの選択を、選択部23を通じてユーザから受ける。
なお、各データについての上記の選択は、そのデータの送信者(転送者)のみから受け付ける。たとえば、携帯端末10は、表示装置20へ転送する各データに該携帯端末10のユーザを示す識別情報を付加して送信する。表示装置20は、秘匿形態で表示しているデータに対して、秘匿を解除するか否かの選択を受ける際に、ユーザの識別情報とパスワードの入力を要求し、これらがそのデータの送信者の識別情報およびパスワードと一致した場合にのみ、そのデータに対する選択操作を受け付ける。識別情報とパスワードの入力に代えて、たとえば、ユーザの識別情報を送信するICカードから該当のユーザの識別情報を受信している場合に選択を許可するといった方法でもよい。
表示システム3は、さらに、データを秘匿化する秘匿化部5と、秘匿の要否を判断する判断部6と、秘匿形態で表示されているデータの表示形態を通常形態に変更する秘匿解除部7の機能を備えている。
秘匿化部5は、データを前述したような秘匿形態で表示するための表示データを作成する。
判断部6は、予め定めた秘匿化ルールに従って秘匿の要否を判断する。秘匿化ルールとしては以下のようなものが適用可能である。
(1)閲覧人数や閲覧者
携帯端末10と表示装置20が近くにある場合に、表示装置20を閲覧している人が一人の場合、つまり、表示装置20の近くに居る人が携帯端末10の使用者のみの場合は、他人に閲覧されないので、秘匿は不要と判断し、表示装置20の近くに複数の人が居る場合は秘匿が必要と判断する。あるいは、閲覧者が端末からデータを転送したユーザのみの場合は、秘匿は不要と判断する。
(2)画像分析
画像の内容に応じて秘匿の要否を判断する。たとえば、データが画像の場合にその内容を解析し、風景の画像であれば秘匿せず、人物の画像であれば秘匿化する。
(3)データの付随情報(タグ情報)
データに付随する情報に基づいて秘匿の要否を判断する。たとえば、ユーザがデータに秘匿化レベルを示すタグを付加している場合は、そのタグの示す秘匿化レベルが閾値以上ならば秘匿化し、閾値未満ならば秘匿化しない。プライベート用、業務用などで秘匿化レベルが設定される。
上記のタグ付けは、ユーザが自分で行ってもよいし、PC(パーソナルコンピュータ)や携帯端末10でデータを保存する時に装置が自動的に行うようにしてもよい。また、MDM(Mobile Device Management)の管理か否かによってタグ付けする。あるいはファイルの拡張子により、秘匿化するか否かを判断してもよい。たとえば、拡張子が「ppt」のファイルは秘匿化すると判断する。
(4)スケジューラと連動
スケジューラによって会議などのイベントやその参加者を把握し、転送するデータを共有することが許可されている参加者のみが参加するイベントか否かに応じて秘匿化を判断する。詳細には、以下の(4-1)(4-2)がある。
(4-1)ユーザが会議などのイベントや参加者、の秘匿化レベルを予め設定する。
たとえば、スケジューラで以下のような設定を行うと、ネットワークを介して表示システム3のソフトウェアと連動し、その時間で行われる会議などのイベントや作業の秘匿化レベルを読み込み、それに応じた秘匿化ルールで秘匿化が行われる。
・会議の秘匿化レベル、情報共有度、重要度などの設定
秘匿化レベル0:秘匿化処理なし。たとえば、同じ部署の同じチームの定例会などの場合に秘匿化レベル0にされる。
秘匿化レベル1:個人を特定できるような秘匿化が施される。たとえば、社内タスクフォースなどが該当する。
秘匿化レベル2:全面に秘匿化が施される。社外の人との打ち合わせなどが該当する。
・メーラーと連動したスケジューラの場合、連絡先リストから予め個々人単位、もしくは所属グループ単位で秘匿化レベルを設定しておく。
(4-2)過去の共有実績から判断する。
スケジューラと連動している表示システム3のソフトウェアが、会議や作業の記録として、スケジューラの情報、例えば参加者、参加者の所属しているグループ、会議の名称などとともに、共有化した際の処理内容を記録する。そして、別の会議や作業がスケジューラに予定されたとき、過去の情報を元に、総合的に判断して秘匿化ルールを自動的に設定する。
秘匿解除部7は、秘匿形態で表示されているデータの表示形態の全部または一部を、内容が秘匿されない形態に変更する処理を行う。たとえば、画像の撮影された場所の全体の雰囲気が分かればよく、映っている個人は特定されないように画像を共有したい場合には、人物の顔の部分は秘匿化された状態のまま保持し、他の部分のみ秘匿化を解除する。
全範囲について秘匿を解除するか、一部の範囲のみ解除するかのルール(秘匿解除ルール)についても予め設定することができる。上記のように画像解析によって解除範囲を行うか否かおよびその解除条件の詳細を示す秘匿解除ルール、写真領域は秘匿を解除し文字領域は秘匿を解除しないとする秘匿解除ルール、名前や特定の文字列は秘匿を維持し他の文字は秘匿を解除するとする秘匿解除ルールなど、任意のルールを設定すれば、その設定にしたがって秘匿が解除される。
表示システム3において、秘匿化部5、判断部6、秘匿解除部7は、携帯端末10に設けられてもよいし、表示装置20に設けられてもよいし、携帯端末10と表示装置20に分散して設けられてもよく、様々な実装形式がある。
以下、2つの代表的な実装形式について具体的に説明する。
<第1の実装形式>
図3は、本発明の表示システム3の第1の実装形式における構成および概略の動作の流れを示している。図3では、秘匿化部5、判断部6、秘匿解除部7、選択部23についてのみ記載してあり、他の部分は図2の構成に従うものとする。
第1の実装形式では、秘匿化部5、判断部6、秘匿解除部7、選択部23はすべて表示装置20が具備している。したがって、表示装置20において、データを秘匿化するか否かの判断、データの秘匿化処理、秘匿を解除するか否かの選択の受け付け、秘匿を解除する処理が行われる。
第1の実装形式における表示システム3の動作の流れを、図3の下部に示す概略シーケンス図、および図4に従って説明する。
携帯端末10は、ユーザから1または複数の転送対象のデータの選択操作および転送指示を受けると(図3:ステップS101)、転送対象に選択されたデータを表示装置20へ送信する(図3:ステップS102、図4:P1)。
表示装置20は、携帯端末10からデータを受信すると(図3:ステップS201)、秘匿化ルールに基づきそれぞれのデータについて秘匿化するか否かを判断する(図3:ステップS202)。そして、秘匿化すると判断した場合はデータに対して秘匿化処理を行い(図3:ステップS203)、そのデータを秘匿形態で表示装置20の表示部22に表示する(図3:ステップS204、図4:P2)。秘匿化不要と判断したデータはその内容が秘匿されない通常形態で表示する。
その後、表示装置20は、秘匿形態で表示している各データについて、その秘匿を解除するか否かの選択、すなわち、秘匿形態で表示しているデータの表示形態を通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受ける(図3:ステップS205、図4:P3)。
そして、この選択結果に従って、秘匿の解除処理を行い(図3:ステップS206)、表示を更新する(図3:ステップS207)。ここでは、秘匿形態で表示を開始してから所定時間内に、秘匿を解除しない選択を受けたデータについては、そのデータの表示、すなわち、秘匿形態での表示を消去する(図4:P4)。一方、秘匿形態での表示を開始してから所定時間が経過した時点で秘匿を解除しない選択をまだ受けていないデータについては、秘匿を解除して、通常形態の表示に変更する(図4:P5)。
このように、携帯端末10から表示装置20へ転送したデータは、秘匿の要否が判断され、秘匿が必要と判断されたデータについては、最初、秘匿形態で表示されるので、秘匿にすべきデータを誤って送信した場合でも、直ちに他人にその内容が知られてしまうことが防止される。また、秘匿形態であっても、データの転送者にはそのデータの内容がわかる(推測できる)ように秘匿化されているので、データの送信者は秘匿形態で表示されたデータを見て、秘匿を解除してよいか否かを判断し、秘匿を解除するか否かの選択を行うことができる。
ここで、携帯端末10の使用者は、もともと複数人で閲覧する表示装置20に表示するつもりでデータを選択しているので、転送したデータのほとんどは秘匿を解除してよいものであり、誤って転送した極少数のものだけが秘匿を解除すべきでないデータと想定される。そこで、表示システム3では、秘匿を解除しないデータについてのみ選択の操作を受けて消去し、秘匿を解除するデータについては、選択の操作を受けることなく、表示開始から一定時間の経過後に自動的に秘匿を解除する。これにより、ユーザは、誤って送信した極少数のデータのみを選択すれば済み、選択に係るユーザの操作負担が軽減される。
第1の実装形式では、秘匿化の判断、秘匿化、秘匿化の解除など、情報の秘匿に関連する処理をすべて表示装置20側で行うので、携帯端末10は汎用のものでよい。また、秘匿の解除に関する選択操作を表示装置20にて受けるので、ユーザは、携帯端末10より大きい画面の表示装置20に大きく表示されたデータを見ながら、秘匿を解除するか否かの選択を行うことができる。
また、表示装置20は携帯端末10から受信した秘匿化前の状態のデータを保持しておけば、容易に秘匿を解除することができる。そして、表示装置20は、秘匿の解除を自装置内の処理のみで行うことができるので、秘匿解除のために改めてデータを携帯端末10から受信する必要がなく、携帯端末10と表示装置20との間の通信量が増加しないという利点がある。
図5は、図3のステップS202およびS203の部分の処理の詳細の一例を示している。
秘匿化ルールのチェック項目として、閲覧人数が設定されているか否かを確認する(ステップS301)。閲覧人数に関する秘匿化ルールが設定されている場合は(ステップS301;Yes)、表示装置20の閲覧人数を検出する(ステップS302)。たとえば、表示装置20にカメラやセンサーを設けて、閲覧人数を確認する、あるいは、スケジューラと連動して、表示装置20を現在使用中のイベント(会議など)の参加者に関する情報などから閲覧人数を確認する。
閲覧人数が2以上の場合は(ステップS303;Yes)、ステップS304へ移行する。閲覧人数が1の場合は(ステップS303;No)、その一人の閲覧者は、今回のデータを携帯端末10から送信した送信者と推定して、秘匿の必要なしと判断し、秘匿化処理を行わずに、本処理を終了する。なお、閲覧者数が1の場合に、さらにその閲覧者が今回のデータの転送者か否かを確認し、転送者の場合のみ、秘匿化の必要なしと判断するように構成されてもよい。
ステップS304では、データのタグ情報が秘匿化ルールのチェック項目に設定されているか否かを確認する。データのタグ情報が秘匿化ルールのチェック項目に設定されていなければ(ステップS304;No)、ステップS307へ移行する。データのタグ情報が秘匿化ルールのチェック項目に設定されている場合は(ステップS304;Yes)、データに付随しているタグ等の内容を確認する(ステップS305)。たとえば、タグに含まれる秘匿化レベルを示す情報、ファイルの拡張子などから秘匿の要否を判断する。
秘匿が必要と判断した場合は(ステップS306;Yes)、ステップS307へ移行する。秘匿が必要でないと判断した場合は(ステップS306;No)、秘匿化処理を行わずに、本処理を終了する。
ステップS307では、スケジューラと連動して判断することが秘匿化ルールのチェック項目に設定されているか否かを確認する。スケジューラと連動することが秘匿化ルールのチェック項目に設定されていなければ(ステップS307;No)、ステップS310へ移行する。
スケジューラと連動することが秘匿化ルールのチェック項目に設定されている場合は(ステップS307;Yes)、スケジューラをチェックし(ステップS308)、今回のデータが使用されるイベント(会議など)の参加者の情報や会議そのものに設定されている秘匿化レベルの情報から、秘匿の要否を判断する。秘匿が必要ならば(ステップS309;Yes)、ステップS310へ移行する。秘匿が必要でなければ(ステップS309;No)、秘匿化処理を行わずに、本処理を終了する。
ステップS310では該当のデータに対して秘匿化処理を行い、その後、本処理を終了する。ステップS310では、たとえば、データの内容が秘匿される秘匿形態の表示データを生成する。
なお、秘匿化ルールのチェック項目は図5に示したものに限定されず、その数や内容は任意でよい。
図6は、図3のステップS205、S206の部分の処理の詳細を示している。この処理は、一のデータ(対象のデータとする)を秘匿形態で表示したとき、その一のデータについて行われる。対象のデータについて秘匿形態での表示を開始してから一定時間内に、該データに対して消去の選択操作を受けたか否かをチェックする(ステップS401、S403)。なお、「消去の選択」は「秘匿を解除しない旨の選択」と同義とする。
消去の選択を受けた場合は(ステップS401;Yes)、対象のデータの秘匿形態での表示を消去して(ステップS402)、本処理を終了する。
対象のデータを秘匿形態で表示し始めてから消去の選択を受けずに一定時間が経過したときは(ステップS403;Yes)、秘匿解除ルールを参照して(ステップS404)、対象のデータの全範囲について秘匿化を解除するか、一部の範囲についてのみ秘匿化を解除するかを判断する。
全範囲について秘匿化を解除する場合は(ステップS405;Yes)、対象のデータの全範囲について秘匿化を解除し、該対象のデータの表示形態を通常形態に変更して(ステップS406)、本処理を終了する。具体的には、対象のデータの秘匿形態での表示を削除し、対象のデータの全範囲の秘匿を解除した通常形態での表示データを作成し、該表示データを表示部22に表示する。
一部の範囲についてのみ秘匿化を解除する場合は(ステップS405;No)、対象のデータの秘匿形態での表示を、該当する一部の範囲の秘匿を解除した形態の表示に変更して(ステップS407)、本処理を終了する。具体的には、対象のデータの秘匿形態での表示を削除し、設定されている秘匿解除ルールに従って一部の範囲の秘匿を解除した表示データを生成し、該表示データを表示部22に表示する。
<第2の実装形式>
図7は、本発明の表示システム3の第2の実装形式の構成および動作の概略の流れを示している。図7では、秘匿化部5、判断部6、秘匿解除部7、選択部23についてのみ記載してあり、他の部分は図2の構成に従うものとする。
第2の実装形式では、秘匿化部5、判断部6、秘匿解除部7は携帯端末10が具備し、表示装置20は選択部23を具備している。
第2の実装形式における表示システム3の動作の流れを、図7の下部の概略シーケンス図、および図8に従って説明する。
携帯端末10は、ユーザから転送対象の1または複数のデータの選択操作および転送指示を受けると(図7:ステップS151)、秘匿化ルールに基づいてそのデータを秘匿化するか否かを判断する(図7:ステップS152)。そして、秘匿化すると判断した場合は、そのデータに対して秘匿化処理を行って秘匿形態の表示データを生成し(図7:ステップS153)、該秘匿形態の表示データを表示装置20に対して送信する(図7:ステップS154、図8:P21)。
表示装置20は、携帯端末10から表示データを受信すると(図7:ステップS251)、その表示データを表示装置20の表示部22に表示する(図7:ステップS252、図8:P22)。これにより、秘匿形態でデータの初期表示が行われる。
その後、表示装置20は、秘匿形態で表示しているデータの秘匿を解除するか否かの選択、すなわち、秘匿形態で表示しているデータの表示形態を通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受ける(図7:ステップS253、図8:P23)。そして、この選択の結果を携帯端末10に対して送信する(図8:P24)。
携帯端末10は、表示装置20から上記の選択結果を受信し(ステップS155)、該受信した選択結果に従って、秘匿解除ルールに対応した解除処理を行い、全部もしくは一部の秘匿を解除した形態の表示データを生成する(ステップS156)。そして、秘匿形態での表示を消去する指示と共に、秘匿を解除した形態の表示データを表示装置20に送信する(ステップS157)。
詳細には、表示装置20は、図7のステップS252、図8のP23において、秘匿形態で表示中の任意のデータについて消去の選択(秘匿を解除しない選択)を受け付け、消去の選択を受けた旨および該選択を受けたデータを特定する情報を携帯端末10に対して送信する(図8:P24)。これを受けた携帯端末10は、そのデータの秘匿形態による表示を消去する指示を表示装置20に対して送信し(図8:P25)、これを受けた表示装置20は秘匿形態で表示中の該当データの表示を削除する(図8:P26)。
携帯端末10は、秘匿形態で表示を開始してから一定時間が経過するまでに表示装置20から消去の選択が行われたことを示す通知(図8:P24)を受信していないデータについて、該一定時間が経過したとき、表示の更新指示を送信する(図8:P27)。すなわち、携帯端末10は、秘匿を解除した表示データを作成し(図7:ステップS156)、秘匿形態での表示を該表示データに基づく表示に更新する指示および該表示データを表示装置20に対して送信し(図7:ステップS157、図8:P27)、表示装置20は携帯端末10から受信した更新指示および表示データに従って表示を更新する(図7:ステップS254、S255、図8:P28)。
このように第2の実装形式においても、携帯端末10から表示装置20にデータを転送して表示させる際に、秘匿の要否を判断し、秘匿が必要と判断したデータについては、最初、秘匿形態で表示するので、秘匿にすべきデータを誤って送信した場合でも、直ちに他人にその内容が知られてしまうことが防止される。また、秘匿形態であっても、データの転送者にはそのデータの内容がわかる(推測できる)ように秘匿化されているので、データの送信者は秘匿形態で表示されたデータを見て、秘匿を解除してよいか否かを判断し、秘匿を解除するか否かの選択を行うことができる。
また、秘匿の解除に関する選択の操作を表示装置20にて受けるので、ユーザは、携帯端末10より大きい画面の表示装置20に大きく表示されたデータを見ながら、秘匿を解除するか否かの選択を行うことができる。
第2の実装形式では、秘匿化の判断、秘匿化、秘匿化の解除などの処理を携帯端末10側で行うので、表示装置20での処理負担を少なくすることができる。また、携帯端末10は、秘匿化前のデータを保持しているので、そのデータから秘匿を解除したデータを容易に生成することができる。特に、全範囲の秘匿を解除する場合は、元のデータをそのまま、秘匿を解除したデータとすることができる。
秘匿化に関する詳細な処理の内容は、図5に示したものと同様でありその説明は省略する。
図9は、図7のステップS155〜S157の部分の処理の詳細を示している。この処理は、一のデータ(対象のデータとする)を秘匿形態で表示したとき、その一のデータについて行われる。対象のデータについて秘匿形態での表示を開始してから一定時間内に、該データに対して消去の選択操作を受けたか否かをチェックする(ステップS501、S503)。なお、「消去の選択」は「秘匿を解除しない旨の選択」と同義とする。
消去の選択を受けた場合は(ステップS501;Yes)、対象のデータの秘匿形態での表示を消去する指示を表示装置20に送信して(ステップS502)、本処理を終了する。
対象のデータを秘匿形態で表示し始めてから消去の選択を受けずに一定時間が経過したときは(ステップS503;Yes)、秘匿解除ルールを参照して(ステップS504)、対象のデータの全範囲について秘匿化を解除するか、一部の範囲についてのみ秘匿化を解除するかを判断する。
全範囲について秘匿化を解除する場合は(ステップS505;Yes)、対象のデータの全範囲について秘匿化を解除した表示データを作成し(ステップS506)、秘匿形態での表示を、該表示データに基づく表示に更新する指示および該表示データを表示装置20に対して送信して(ステップS508)、本処理を終了する。
一部の範囲についてのみ秘匿化を解除する場合は(ステップS505;No)、設定されている秘匿解除ルールに従って対象のデータの一部の範囲についてのみ秘匿化を解除した表示データを作成し(ステップS507)、秘匿形態での表示を、該表示データに基づく表示に更新する指示および該表示データを表示装置20に対して送信して(ステップS508)、本処理を終了する。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、第1の実装形式と第2の実装形式を例示したが、秘匿化部5、判断部6、秘匿解除部7、選択部23の配置はこれに限定されるものではない。たとえば、秘匿化部5、判断部6、秘匿解除部7、選択部23の機能をすべて携帯端末10が具備するように構成されてもよい。この場合、ユーザは、表示装置20に秘匿形態で表示された各データを見て、誤って送信したデータが存在するか否かを確認し、誤って送信したデータがある場合には、そのデータを携帯端末10で選択する。携帯端末10は、その選択されたデータの消去指示を表示装置20に送信する、といった構成にすればよい。
あるいは、携帯端末10にカメラを設け、該カメラで表示装置20を撮影した映像をリアルタイムで携帯端末10の表示部12に表示し、携帯端末10の表示部12に表示された表示装置20の映像の中で、秘匿を解除するデータあるいは解除しないデータの選択を受けるように構成されてもよい。この場合、秘匿の解除においては、秘匿を解除した形態の表示データを携帯端末10から表示装置20に送信すればよい。この構成では、秘匿化部5、判断部6、秘匿解除部7、選択部23の機能が携帯端末10側にすべて集約されるので、表示装置20は汎用の表示装置でよい。
また、携帯端末10に秘匿化部5と判断部6を設け、表示装置20に秘匿解除部7と選択部23を備えるような構成でもよい。たとえば、携帯端末10から表示装置20へ秘匿形態の表示データを送信する際に、通常形態の表示データも同時に送信しておき、表示装置20の秘匿解除部7は、携帯端末10から受信して保持している通常形態の表示データを使用して秘匿を解除する、といった構成にできる。
実施の形態では、携帯端末10と表示装置20が近くにある場合を例に説明したが、携帯端末10の近くと遠隔地のそれぞれに表示装置20を設け、これらに同じ画面が表示されるといったシステム構成でもかまわない。
たとえば、大阪の会議室と東京の会議室とをネットワークで結んで会議をする場合などにも本発明は適用される。すなわち、大阪の会議室にいるユーザが自己の携帯端末10から大阪の会議室の表示装置20に対してデータを転送すると、大阪と東京の会議室の各表示装置20にそのデータが最初は秘匿形態で表示される。その後、大阪の会議室の表示装置20にてユーザが秘匿の解除を選択すると、この選択結果にしたがって、大阪と東京の会議室の各表示装置20において表示の更新が行われる。この構成では、閲覧人数に関する秘匿化ルールが設定されている場合、大阪、東京のいずれかの会議室にデータを共有することが禁止されたユーザが一人でもいれば、秘匿が必要と判断して、最初の表示を秘匿形態で行うようにすればよい。
実施の形態では、秘匿形態で表示してから一定時間が経過しても秘匿を解除しない選択を受けないデータの表示を自動的に消去するようにしたが、たとえば、秘匿を解除しないデータの選択が終了したことを示す終了操作をユーザから受けるようにし、該終了操作を受けた時点で秘匿を解除する選択を受けていないデータについて秘匿を解除するようにしてもよい。
また、秘匿形態で表示したデータのうち、秘匿を解除しないデータの選択を受けることに代えて、秘匿を解除するデータの選択をユーザから受ける構成でもよい。この場合、たとえば、秘匿形態で表示してから一定時間が経過しても秘匿を解除する選択を受けていないデータ、あるいは選択終了の操作を受けた時点で選択されていないデータを消去するように構成すればよい。
一部の範囲について秘匿を解除する秘匿解除ルールは、人物の顔のみ秘匿を維持し他の部分は秘匿を解除するといったルールに限定されない。たとえば、写真領域と文字領域が混在する画像のデータにおいて文字領域は秘匿を維持し写真領域は秘匿を解除する、あるいは、人の名前など特定の言葉については秘匿を維持し他の文字については秘匿を解除する、といった秘匿解除ルールなどでもよい。
秘匿形態における視認の困難性を最初は高くし、時間の経過と共に視認の困難性を徐々に下げるようにしてもよい。たとえば、モザイク模様によって視認の困難性を得る場合など、そのモザイクの状態を時間の経過に従って変更する。データを送信した本人が、視認の困難性の高い秘匿形態による最初の表示でその内容がわからないような場合でも、次第に視認の困難性が低下するので、内容が分かった時点で秘匿の要否を判断することができる。
実施の形態では、秘匿の要否を判断部6で判断するようにしたが、すべてのデータを一律に秘匿化するように構成されてもよい。
実施の形態では、表示装置20の表示部22は携帯端末10の表示部12より大きい場合を例示したが、複数人で閲覧可能であれば表示装置20の表示部22の大きさは任意でよい。
表示装置20に対してデータを送信する端末は、携帯型の端末に限定されるものではない。
3…表示システム
5…秘匿化部
6…判断部
7…秘匿解除部
10…携帯端末
11…制御部
12…表示部
13…データ保存部
14…操作入力部
15…通信部
20…表示装置
21…制御部
22…表示部
23…選択部
24…通信部

Claims (20)

  1. 端末と、前記端末から転送されたデータを表示する複数人で閲覧可能な表示装置とを有する表示システムであって、
    前記端末から前記表示装置に転送したデータが前記表示装置で最初に表示されるときの表示形態を、前記データの内容が秘匿される秘匿形態にする秘匿化部と、
    前記表示装置に前記秘匿形態で表示されたデータの表示形態を、前記データの内容が秘匿されない通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受ける選択部と、
    前記選択部で前記変更することが選択されたデータの表示形態を、前記通常形態に変更する秘匿解除部と、
    を有し、
    前記秘匿解除部は、前記秘匿形態で前記表示装置に表示されてから所定時間が経過したときに前記秘匿形態で表示されているデータについて、前記変更を行う
    ことを特徴とする表示システム。
  2. 前記データの秘匿の要否を判断する判断部をさらに有し、
    前記秘匿化部は、前記判断部が前記データの秘匿が必要と判断した場合は、前記データが前記表示装置で最初に表示されるときの表示形態を前記秘匿形態にし、前記判断部が前記データの秘匿は不要と判断した場合は、前記データが前記表示装置に最初に表示されるときの表示形態を前記通常形態にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記判断部は、前記表示装置の閲覧者が端末からデータを転送したユーザのみの場合は、前記データの秘匿は不要と判断する
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示システム。
  4. 前記選択部は、前記表示装置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の表示システム。
  5. 前記選択部は、前記秘匿形態で前記表示装置に表示されている一のデータについての前記選択は、前記一のデータの転送元の端末のユーザのみから受け付ける
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の表示システム。
  6. 前記選択部で前記変更しないことが選択されたデータの前記秘匿形態による表示を消去する消去部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の表示システム。
  7. 前記秘匿解除部は、前記秘匿形態で表示されたデータのうちの一部の範囲についてのみ前記通常形態での表示に変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の表示システム。
  8. 端末から表示対象のデータを受信する受信部と、
    複数人で閲覧可能な表示部と、
    前記受信部が前記端末から受信したデータが前記表示部に最初に表示されるときの表示形態を、前記データの内容が秘匿される秘匿形態にする秘匿化部と、
    前記表示部に前記秘匿形態で表示されたデータの表示形態を、前記データの内容が秘匿されない通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受ける選択部と、
    前記選択部で前記変更することが選択されたデータの表示形態を、前記通常形態に変更する秘匿解除部と、
    を有し、
    前記秘匿解除部は、前記秘匿形態で前記表示部に表示されてから所定時間が経過したときに前記秘匿形態で表示されているデータについて、前記変更を行う
    ことを特徴とする表示装置。
  9. 前記データの秘匿の要否を判断する判断部をさらに有し、
    前記秘匿化部は、前記判断部が前記データの秘匿が必要と判断した場合は、前記データが前記表示部に最初に表示されるときの表示形態を前記秘匿形態にし、前記判断部が前記データの秘匿は不要と判断した場合は、前記データが前記表示装置に最初に表示されるときの表示形態を前記通常形態にする
    ことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  10. 前記判断部は、前記表示部の閲覧者が端末からデータを転送したユーザのみの場合は、前記データの秘匿は不要と判断する
    ことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  11. 前記選択部は、前記秘匿形態で前記表示部に表示されている一のデータについての前記選択は、前記一のデータの転送元の端末のユーザのみから受け付ける
    ことを特徴とする請求項乃至10のいずれか1つに記載の表示装置。
  12. 前記選択部で前記変更しないことが選択されたデータの前記秘匿形態による表示を消去する消去部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項乃至11のいずれか1つに記載の表示装置。
  13. 前記秘匿解除部は、前記秘匿形態で表示されたデータのうちの一部範囲についてのみ前記通常形態での表示に変更する
    ことを特徴とする請求項乃至12のいずれか1つに記載の表示装置。
  14. 端末から複数人で閲覧可能な表示装置に転送されたデータを、前記表示装置が、前記データの内容が秘匿される秘匿形態で、最初に表示する初期表示ステップと、
    前記表示装置に前記秘匿形態で表示されたデータの表示形態を、前記データの内容が秘匿されない通常形態に変更するか否かの選択をユーザから受ける選択ステップと、
    前記選択ステップで前記変更することが選択されたデータの表示形態を、前記通常形態に変更する秘匿解除ステップと
    前記秘匿形態で前記表示装置に表示されてから所定時間が経過したときに前記秘匿形態で表示されているデータの表示形態を前記通常形態に変更する第2の秘匿解除ステップと、
    を有する
    ことを特徴とする転送データ表示方法。
  15. 前記データの秘匿の要否を判断する判断ステップを有し、
    前記初期表示ステップでは、前記判断ステップで秘匿が必要と判断された場合は前記データを前記秘匿形態で表示し、前記判断ステップで秘匿が必要ないと判断された場合は前記データを前記通常形態で表示する
    ことを特徴とする請求項14に記載の転送データ表示方法。
  16. 前記判断ステップでは、前記表示装置の閲覧者が端末からデータを転送したユーザのみの場合は、前記データの秘匿は不要と判断する
    ことを特徴とする請求項15に記載の転送データ表示方法。
  17. 前記選択は、前記表示装置に設けた選択部で受け付ける
    ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1つに記載の転送データ表示方法。
  18. 前記選択ステップにおいて、前記秘匿形態で前記表示装置に表示されている一のデータについての前記選択は、前記一のデータの転送元の端末のユーザのみから受け付ける
    ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1つに記載の転送データ表示方法。
  19. 前記選択ステップで前記変更をしないことが選択されたデータの前記秘匿形態による表示を消去する消去ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1つに記載の転送データ表示方法。
  20. 前記秘匿解除ステップでは、前記秘匿形態で表示されたデータのうちの一部範囲についてのみ前記通常形態での表示に変更する
    ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか1つに記載の転送データ表示方法。
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