JP6173095B2 - スライド式の矩形状マンホール - Google Patents

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Description

本発明は、スライドさせることにより開閉する矩形状マンホールに関する。
矩形の受枠と、前記受枠に嵌められており、スライドさせることにより開閉する蓋とを備えている矩形状のマンホールが知られている。例えば、前記蓋が、矩形の受枠の中央に、受枠を分割するように嵌められている1枚のセンター蓋体と、このセンター蓋体に当接するようにしてセットされるスライド式の2枚の蓋体と、で構成されている矩形状のマンホールが知られている(特許文献1を参照)。
特許4593371号公報
特許文献1に記載のスライド式の2枚の蓋体の先頭部分の両端には、縁よりも前方斜め下向きに突出している一対のブラケット(ローラホルダー)と、前記一対のブラケットの先端にそれぞれ取り付けられている回転ローラと、が設けられている。回転ローラは、矩形の受枠の長手方向に沿って設けられているレール上をスライド移動する。センター蓋体は、2枚の蓋体の先端部分に当接することにより位置決めを行うと同時に、2枚の蓋体の先頭部分の両端に、前縁から突出している一対の回転ローラを収納するスペースを確保するのに用いられている。センター蓋体を無くすには、2枚の蓋体にそれぞれ設けてある1対の回転ローラが衝突しないように、少なくとも一方の回転ローラを内側にシフトして配置する必要がある。しかしこの構成では、シフトして配置した回転ローラのためのレールを追加する必要があり、受枠の構造が複雑化してしまう。
本発明は、上記の問題を解決し、受枠の構造を複雑化することなく、センター蓋体を用いない、スライド式の2枚の蓋体だけで蓋が構成されている矩形状マンホールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、矩形の受枠と、前記受枠に嵌る2つの矩形の蓋体から成る蓋とを備え、前記受枠は、向かい合う一対の長辺部および一対の短辺部で構成され、前記蓋体をスライド移動させるための一対のレールを前記長辺部の向かい合う側に有し、前記蓋体は、前記一対の長辺部の中心位置同士を結ぶ線を境界に2つの蓋体に分割されている矩形状マンホールにおいて、前記2つの蓋体は、それぞれ、前記分割した線に沿う内側辺部と該内側辺部に向かい合う位置にある外側辺部とを有し、前記レール上を回転移動する回転ローラを備えたローラ装置を、前記内側辺部の両端下部にそれぞれ有しており、前記ローラ装置は、前記蓋体の下面に設けられた突起部下端から所定距離の位置に前記回転ローラを取り付けるために、前記突起部下端に枢軸により枢動可能に取り付けたブラケットを備え、前記ブラケットは、前記回転ローラが前記突起部の真下よりも前記外側辺部がわに位置する収納状態と、前記回転ローラが前記突起部の真下よりも前記内側辺部がわに位置し、前記蓋体が前記回転ローラにより前記レール上を移動可能となる移動状態と、の2ステート間を枢動することにより切り替わるようになっており、前記レールは、外側辺部から内側辺部に向けて設けられ、前記中心位置手前の位置に、前記ブラケットが前記収納状態のときに前記回転ローラの下側部分が嵌まる半円状の凹部を有しており、前記受枠は前記中心位置に前記レール上で内向きに突出している一対の蓋止部を有し、前記2つの蓋体は、前記受枠に嵌合された状態において、前記一対の蓋止部に前記内側辺部の両端が当接し、前記収納位置にある前記回転ローラが前記凹部に嵌っており、前記蓋体が前記受枠から外される際に、前記蓋体の外側辺部が、前記内側辺部を軸に回転するように持ち上げられて、外側方向にスライド移動されることにより、前記ブラケットが前記収納状態から前記移動状態へと枢動し、内側辺部を上方に持ち上げて前記蓋止部から外し、前記回転ローラが前記凹部から外れて前記レール上を外側へと移動可能となることを特徴とする。
前記ローラ装置は、前記ブラケットに前記回転ローラよりも前記外側辺部に近い位置に補助ローラを備え、前記回転ローラと補助ローラは、前記ブラケットに前記枢軸を頂点とした三角形の他の2つの頂点位置にあり、前記補助ローラは、前記レールに接するように構成されていることが好ましい。
前記ブラケットが枢動して前記収納状態から前記移動状態へと切り替わるときに、前記回転ローラが前記突起部の真下を越えたのちは、前記蓋体を含む重力により該切り替えが付勢されることが好ましい。
前記ブラケットは、該ブラケットに負荷がかかっていないときに、前記移動状態となるように付勢する弾性体を備えていることが好ましい。
本発明によれば、2分割されている蓋の各蓋体の外側辺部を蓋を開けるために持ち上げる際、回転ローラを備えているブラケットが、蓋体の突起部の枢軸を中心に枢動することにより、蓋体の内側辺部が略直上方向にせり上がる。このため、蓋体は、受枠上で引きずられずに、持ち上げられるため、受枠を傷つけない。また、回転ローラが凹部に嵌っている状態で、蓋体の外側辺部を外側に移動させることにより、ブラケットを収納状態から移動状態に変え、蓋体を引きずるのではなく、回転ローラによりレールに沿って移動させることができるようになる。収納状態と移動状態の2ステート間を枢動するブラケットを用いたことによって、回転ローラを蓋体の内側辺部から他方の蓋体の向きに突出するような形態で配設する必要がなくなる。これにより、受枠の中心位置に、蓋体の位置決めのための蓋止部のみを設ける構成を採用することができる。
(a)は本発明の一実施の形態に係るスライド式の矩形状マンホールの概略構成を示す斜視図、(b)は一方の蓋体を開ける動作の開始時の内側辺部近傍の矢視図、(c)は同蓋体を外側へと動かす際の内側辺部近傍の矢視図。 本発明の一実施の形態に係るスライド式の矩形状マンホールの平面図。 同矩形状マンホールの一方の蓋体を取り除いた状態を示す平面図。 同矩形状マンホールのA−A’断面図。 同矩形状マンホールのB−B’断面図。 同矩形状マンホールの受枠の平面図。 同受枠のC−C’断面図。 (a)は同受枠のD−D’断面図、(b)は(a)において点線で囲んで示す範囲の拡大図。 同矩形状マンホールの蓋体の平面図。 同蓋体のE−E’矢視図。 同蓋体の裏面図。 同蓋体のF−F’断面図。 同蓋体のローラ部の概略構成図。 同ローラ部のG−G’矢視図。 (a)〜(i)は、蓋体の外側辺部を持ち上げ、外側へと移動させる場合の逐次タイミングでのローラ部の様子を示す側面図。 同蓋体のローラ部の変形例の概略構成図。 (a)〜(i)は、変形例に係るローラ部を備えている蓋体の外側辺部を持ち上げ、外側へと移動させる場合の逐次タイミングでのローラ部の様子を示す側面図。 収納状態にある同変形例に係るローラ部の構成を示す側面図。
本発明の矩形状マンホールは、地中に埋設される矩形の受枠と、2つの蓋体に分割されている矩形の蓋とを備えている。蓋体の内側辺部がわの下面両端には、回転ローラを収納状態と移動状態の2ステート間で枢動可能となるように枢軸に取り付けるブラケットを有するローラ装置が設けられている。受枠には、ローラ装置用のレールが設けられており、該レールの中心位置手前の位置には、収納状態のときにブラケットの回転ローラが嵌まる半円状の凹部が設けられている。また、受枠の中心位置には、蓋体の内側辺部に両端で当接する一対の蓋止部を有している。収納状態のとき、蓋体は、蓋止部に当接し、回転ローラを凹部に嵌めた状態で受枠に嵌る。蓋体を開けるために該蓋体の外側辺部を持ち上げる際、枢軸を中心にブラケットが枢動することにより、蓋体の内側辺部が略直上方向にせり上がる。このため、蓋体は、受枠上で引きずられずに、持ち上げられるため、受枠を傷つけない。各蓋体の外側辺部を、外側に移動させることにより、ブラケットが移動状態に切り替わる。当該構成のローラ部を用いることにより、回転ローラを内側辺部よりも前方に突出させる構成を不要にし、結果、2つの蓋体の間に所定幅のセンター蓋体を設けることを不要にする。
図1乃至図15は、実施形態1に係る矩形状マンホール1の構成を示す。図1を参照してマンホール1の概略構成について説明する。図1(a)に示すように、マンホール1は、地中50に埋設されている矩形の受枠2と、該受枠2に嵌る蓋3とで構成されている。蓋3は、同じ構成の2つの蓋体4、5に分割されている。蓋体4を開ける場合、作業者は、周知の矩形状マンホールの蓋と同様に、蓋体4の外側辺部4b付近にレバー6を取り付け、このレバー6を持ち上げて蓋体4を上向き(矢印Y1)方向にわずかに持ち上げ、その後、レバー6を外側(矢印Y2)方向に移動する。
蓋体4の内側辺部4aの下面両端には、枢軸で枢動可能に取り付けられているローラ装置41a、41bが設けられている。受枠2には、ローラ装置41a、41bが走行するレール(例えば図示するレール部23a、その他は図3、図6を参照)が設けてある。
図1(b)(c)の矢視図は、(a)に示す矢印Y3方向から見たローラ装置41aの様子を示す。図1(b)に示すように、蓋体4が受枠2に嵌っている場合、蓋体4の内側辺部4aは受枠2に設けてある蓋止部25aに当接している。また、ローラ装置41aが備えている回転ローラ47aは、レール部23aに設けてある凹部26aに嵌っている。蓋体4を上向き(矢印Y1)方向に持ち上げることによって、枢軸44aが外側(矢印Y4)方向に移動し、蓋体4の内側辺部4aを略直上(矢印Y5)方向にせり上げる力が作用する。
図1(c)に示すように、外側辺部4bを矢印Y1方向に持ち上げることによって内側辺部4aの上端部分は矢印Y5方向にせり上がる。その後、蓋体4を矢印Y2方向に移動することにより、ローラ装置41aの補助ローラ48aが矢印Y6方向に移動する。さらに、レバー6(図1(a)を参照)を矢印Y2方向に移動させることにより、ローラ装置41aの回転ローラ47aと補助ローラ48aは、レール部23a上を回転移動する。
図2乃至図15を参照し、各構成要素について説明する。図2に示すように、マンホール1は、受枠2と蓋3とを有しており、受枠2は、向かい合う一対の長辺部21a、21bおよび一対の短辺部22a、22bを有している。蓋3は、長辺部21a、21bの中心位置P1、P2を結ぶ線を境界に2つの蓋体4、5に分割されている。2つの蓋体4、5は、それぞれ、前記分割した線に沿う内側辺部4a、5aと、外側辺部4b、5bと、を有している。
図3に示すように、受枠2の長辺部21a、21bには、各蓋体4、5を外側へとスライド移動させる際に、蓋体4、5の下面に設けてあるローラ装置(図1、図4等参照)が通過する一対のレール23、24が設けられている(図6も参照)。
図4に示すように、蓋体4、5の内側辺部4a、5aの下面両端には、レール23、24上を回転移動する一対のローラ装置41a、41b、51a、51bが設けられている。例えば蓋体4は、外側辺部4bにレバー6を取り付け、該レバー6を上方(矢印Y1方向)に持ち上げた状態で、外側(矢印Y2方向)に移動することにより開けられる。蓋体4、5の下側ほぼ中央付近には、陸地用ローラ8、9が設けられている。ローラ8、9を接地させた後、レバー6には外側に移動させる力のみをかければよい。
図5、図6、図7、図8に示すように、受枠2の中心位置P1、P2には、レール23、24の上側で、蓋体4、5の表面と同じ高さの位置に、受枠2の内側に向けて突出している一対の蓋止部25a、25bが設けられている。2つの蓋体4、5の内側辺部4a,5aの両端は、受枠2に嵌められるとき、この一対の蓋止部25a、25bに当接することによって位置決めされる。
図6に示すように、レール23とレール24は、同じ構成を有しており、蓋体4、5の外側辺部4b、5bから内側辺部4a、5aに向けて設けられているレール部23a、23b、24a、24bで構成されている。図8(a)は、レール23のレール部23a、23bを受枠2の内側から見た図を示す。図8(b)に示すように、レール部23a、23bの中心位置P1手前の位置には、蓋体4のローラ装置41a、蓋体5のローラ装置51aのそれぞれの回転ローラ(図9を参照)が嵌まる半円状の凹部26a、26bが設けられている。半円状の凹部26a、26bは、蓋体を外側方向へ移動させやすいように、凹部の下側部分とレールとの間を、図8(b)に示す凹部形状よりも比較的緩いスロープによって連結する構成を含む。
図9乃至図14に示すように、蓋体4、5のローラ装置41a、41b、51a、51bは、内側辺部4a、5aの下面両端の位置に設けられている。図9に示すように、蓋体4、5の両端部分は、受枠2の蓋止部25a、25bに嵌る形状の凹状の切り欠き42a、42b、52a、52bが設けられている。図10、図11に示すように、ローラ装置41a、41b、51a、51bは、それぞれ蓋体4、5下に設けてある枢軸44a、54aに枢動可能に取り付けられている回転ローラを有している。また、図11、図12に示すように、蓋体4、5の底面のほぼ中央付近には、陸地用ローラ8、9が設けられている。
ローラ装置41bは、ローラ装置41aと同様の構成を有しており、図10に示すように、ローラ装置41aと左右対称となるように、内側辺部4aの他端に設けられている。ローラ装置51a、51bは、図9、図11に示すように、ローラ装置41a、41bと同様の構成を有している。ローラ装置41aの構成について、図13、図14を参照しつつ説明し、その他のローラ装置41b、51a、51bについての重複した説明は省く。ローラ装置41aは、蓋体4の内側辺部4aの下面に設けた所定長の突起部43aと、突起部43aの下端の枢軸44a(図10を参照)に枢動可能に取り付けられているブラケット45aとを備えている。ブラケット45aは、枢軸44aを頂点とした略三角形のフレーム46aを有しており、この三角形フレーム46aの他の2つの頂点位置に、回転ローラ47aと、補助ローラ48aとを備えている。
ブラケット45aは、収納状態S1と移動状態S2との2ステート間で枢動可能になっている。収納状態S1とは、回転ローラ47aが突起部43aの真下よりも外側辺部4bがわに位置する状態をいう(図1(b)を参照)。移動状態S2とは、回転ローラ47aが突起部43aの真下よりも内側辺部4aがわに位置し、蓋体4が回転ローラ47aによりレール23上を移動可能となる状態をいう(図1(c)において右側に移動している蓋体4のブラケットの状態を参照)。移動状態S2のとき、ブラケット45aの回転ローラ47aと補助ローラ48aとは、レール23に接している。
図15(a)〜(i)を参照しつつ、蓋体4を外側位置へスライド移動させる場合のブラケット45aの一連の動きについて説明する。図15(a)に示すように、蓋体4の内側辺部4aの両端の切り欠き42aを、矢印Y10方向に移動させて蓋止部25aに当接し、蓋体4を受枠2に嵌める。この際、ブラケットの回転ローラ47aは、蓋体4が受枠2に嵌ると同時に、重力によってレール部23aに設けた凹部26aに嵌る。図15(b)は、収納状態S1(点線で囲んで示す状態)にあるブラケット45aを示す(図1(b)を参照)。
次に、蓋体4をスライドさせて開ける場合について説明する。まず、蓋体4の外側辺部4bにレバー6(図1(a)を参照)を取り付け、図15(c)に示すように、内側辺部4aを軸として外側辺部4b(図示せず)を上方(矢印Y11方向)に持ち上げる。図15(c)〜(f)は、蓋体4を3度から12度の仰角となるまで持ち上げる間のブラケット45aの様子を示す。回転ローラ47aを有しているブラケット45aは、回転ローラ47aが凹部26aに嵌っているため、この凹部26aの位置で枢動する。他方、ブラケット45aと突起部43aとの取り付け箇所は、枢軸44aを軸に枢動する。この結果、蓋体4の内側辺部4aが略直上方向(矢印Y12方向)にせり上がる。蓋体4の底面は、受枠2上で引きずられずに、略直上に持ち上げられるため、受枠2を傷つけない。
図15(g)、(h)に示すように、蓋体4の外側辺部4bを、外側(矢印Y13方向)に移動させることにより、回転ローラ47aが突起部43aの真下を通過した後は、蓋体4への重力の作用に従って、収納状態S1から移動状態S2へと切り替わろうとする力がブラケット45aにかかり、ブラケット45aは速やかに移動状態S2へと切り替わる(図1(c)を参照)。図15(i)に示すように、ブラケット45aが移動状態S2に切り替わった後、さらに、蓋体4の外側辺部4bを外側(矢印Y13方向)に移動することによって、回転ローラ47aが凹部26aから脱し、補助ローラ48aとともにレール部23a上を外側へと移動する。補助ローラ48aは、図15(h)の状態でレール部23aに接し始め、蓋体4からの圧力を分散することによって、回転ローラ47aが凹部26aから脱するのに要する力を低減する。
蓋体4、5は、ローラ装置41aと同じ構成のローラ装置41b、51a、51bを備えているので、マンホール1には、蓋体4、5を受枠2に嵌めているときに、一方の蓋体から他方の蓋体の方向へと突出す部品が無い。この結果、2つの蓋体4、5の間には、ローラ装置を収納するための所定幅のセンター蓋体等の構造物は、不要である。
(実施形態2)
実施形態2に係るマンホールは、実施形態1に係るマンホール1の蓋体4、5が備えていたローラ装置41a、41b、51a、51bの変形例として、収納状態S1と移動状態S2との2ステート間で枢動可能に取り付けられており、弾性体によって収納状態S1に付勢されているブラケットを有するローラ装置61a、61b、71a、71bを備えていることを特徴とする。
ローラ装置61a、61b、71a、71bはそれぞれ同じ構成を有している。以下、ローラ装置61aの構成について説明する。説明に際し、実施形態1のマンホール1と同じ構成要素には同じ参照番号を付して、ここでの重複した説明は省く。
図16に示すように、ローラ装置61aは、蓋体4の内側辺部4aの下面に設けた所定長の突起部62aと、突起部62aの下端の枢軸63aに枢動可能に取り付けられているブラケット64aとを備えている。ブラケット64aは、枢軸63aから所定距離の位置に回転ローラ65aを取り付けるロッド状部材である。ブラケット64aは、図16に実線で描いている収納状態S1から点線で描いている移動状態S2の2ステート間を枢動する。ブラケット64aは、枢軸63aに沿って巻き付けられているコイルばね状の弾性体66aによって常に移動状態S2方向に付勢されている。
図17(a)〜(i)を参照しつつ、蓋体4を外側位置へスライド移動させる場合のブラケット64aの動きについて説明する。なお、理解の容易化のため、図17(a)〜(f)には、弾性体66aの描写を省略する。図17(a)に示すように、蓋体4の内側辺部4aの両端の切り欠き42aを、矢印Y20方向に移動して蓋止部25aに当接し、蓋体4を受枠2に嵌める。この際、ブラケット64aの回転ローラ65aは、弾性体66aの力に抗しながら、蓋体4の自重によって受枠2に嵌ると同時に、レール部24aに設けた凹部26aに嵌る。図17(b)は、収納状態S1にあるブラケット64aを示す。図18は、この収納状態S1のときのブラケット64aの様子を矢印Y21方向から見た図を示す。
図17(c)〜(h)を参照しつつ、蓋体4をスライドさせて開ける場合について説明する。まず、蓋体4の外側辺部4bにレバー6(図1(a)を参照)を取り付け、内側辺部4aを軸として上方(矢印Y22方向)に持ち上げる。図17(c)〜(f)は、蓋体4を3度から12度の仰角まで持ち上げる間のブラケット64aの様子を示す。回転ローラ65aに取り付けられているブラケット64aは、回転ローラ65aが凹部26aに嵌っているため、この凹部26aの位置で枢動する。他方、ブラケット64aの突起部62aとの取り付け箇所は、枢軸63aで枢動する。この結果、蓋体4の内側辺部4aが略直上方向(矢印Y23方向)にせり上がる。蓋体4の底面は、受枠2上で引きずられずに、略直上に持ち上げられるため、受枠2を傷つけない。
ブラケット64aは、弾性体66aによって常に移動状態S2方向に付勢されているため、外側辺部4bを持ち上げるのと略同時に、図17(g)の状態から(h)に示す状態に切り替わる。作業者は、この状態の切り替わりを意識することなく蓋体4を外側(矢印Y24方向)へと移動させるが、この切り替わりの際に生じる力が補助力として働くため、作業者は回転ローラ65aをスムーズに凹部26aから外し、蓋体4を外側へとスライド移動させることができる。
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えばブラケットは、制御部によって回転方向の制御がされるモータによって収納状態S1、移動状態S2の2ステート間を枢動可能な構成を採用することもできる。
本発明のマンホールは、主に人が地下通路などの施設へ出入りする際に用いるが、地表付近に埋設されている光ファイバー等の情報ボックス、水道管、電線の制御盤のマンホールに用いてもよい。
1 マンホール
2 受枠
3 蓋
4、5 蓋体
21a、21b 長辺部
22a、22b 短辺部
23、24 レール
4a、5a 内側辺部
4b、5b 外側辺部
25a、25b 蓋止部
26a、26b、27a、27b 凹部
41a、41b、51a、51b ローラ装置
44a、54a、63a 枢軸
46a、64a ブラケット
47a、65a 回転ローラ
48a 補助ローラ
66a 弾性体
S1 収納状態
S2 移動状態

Claims (4)

  1. 矩形の受枠と、前記受枠に嵌る2つの矩形の蓋体から成る蓋とを備え、前記受枠は、向かい合う一対の長辺部および一対の短辺部で構成され、前記蓋体をスライド移動させるための一対のレールを前記長辺部の向かい合う側に有し、前記蓋体は、前記一対の長辺部の中心位置同士を結ぶ線を境界に2つの蓋体に分割されている矩形状マンホールにおいて、
    前記2つの蓋体は、それぞれ、前記分割した線に沿う内側辺部と該内側辺部に向かい合う位置にある外側辺部とを有し、前記レール上を回転移動する回転ローラを備えたローラ装置を、前記内側辺部の両端下部にそれぞれ有しており、
    前記ローラ装置は、前記蓋体の下面に設けられた突起部下端から所定距離の位置に前記回転ローラを取り付けるために、前記突起部下端に枢軸により枢動可能に取り付けたブラケットを備え、
    前記ブラケットは、前記回転ローラが前記突起部の真下よりも前記外側辺部がわに位置する収納状態と、前記回転ローラが前記突起部の真下よりも前記内側辺部がわに位置し、前記蓋体が前記回転ローラにより前記レール上を移動可能となる移動状態と、の2ステート間を枢動することにより切り替わるようになっており、
    前記レールは、外側辺部から内側辺部に向けて設けられ、前記中心位置手前の位置に、前記ブラケットが前記収納状態のときに前記回転ローラの下側部分が嵌まる半円状の凹部を有しており、
    前記受枠は前記中心位置に前記レール上で内向きに突出している一対の蓋止部を有し、
    前記2つの蓋体は、前記受枠に嵌合された状態において、前記一対の蓋止部に前記内側辺部の両端が当接し、前記収納位置にある前記回転ローラが前記凹部に嵌っており、
    前記蓋体が前記受枠から外される際に、前記蓋体の外側辺部が、前記内側辺部を軸に回転するように持ち上げられて、外側方向にスライド移動されることにより、前記ブラケットが前記収納状態から前記移動状態へと枢動し、内側辺部を上方に持ち上げて前記蓋止部から外し、前記回転ローラが前記凹部から外れて前記レール上を外側へと移動可能となることを特徴とする矩形状マンホール。
  2. 前記ローラ装置は、前記ブラケットに前記回転ローラよりも前記外側辺部に近い位置に補助ローラを備え、前記回転ローラと補助ローラは、前記ブラケットに前記枢軸を頂点とした三角形の他の2つの頂点位置にあり、前記補助ローラは、前記レールに接するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の矩形状マンホール。
  3. 前記ブラケットが枢動して前記収納状態から前記移動状態へと切り替わるときに、前記回転ローラが前記突起部の真下を越えたのちは、前記蓋体を含む重力により該切り替えが付勢されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の矩形状マンホール。
  4. 前記ブラケットは、該ブラケットに負荷がかかっていないときに、前記移動状態となるように付勢する弾性体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の矩形状マンホール。
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