JP6173037B2 - 照明制御装置 - Google Patents
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Description
また、デマンド制御により短い時間に照明装置の出力が低下することによる違和感を緩和するために、長い時間で徐々に出力を落とす技術がある(特許文献1参照)。
本発明では、一律の低減調光率を設定することで、設定の簡易化を図るとともに、個別の調光制御も行うことができる照明制御装置を提供することを目的とする。
図1は、本実施の形態の照明制御システム200の一例を示すブロック構成図である。図2は、本実施の形態の照明制御システム200の他の例を示すブロック構成図である。
まず、図1に示す照明制御システム200について説明する。
照明制御システム200は、コントローラ100、少なくともひとつの照明制御グループ20、ワイヤレスリモコン7、PC設定器8を備える。照明制御システム200は、上位システム30と有線シリアル通信により接続されている。
また、上位システム30は、設備の電力量を計測して現在の電力使用量を中央管理装置10に通知する電力測定装置11とEthernet(登録商標)等により接続されている。中央管理装置10は、電力測定装置11から現在の電力使用量を入力し、電力使用量が予め定められた所定の値に達した場合には、コントローラ100に対して照明装置3の調光率の制御を指示する調光制御指示を送信するデマンド制御装置である。
中央管理装置10は、上位システム30に複数接続されるコントローラ100以下のシステムの状態を一括制御、監視し、BACnet(登録商標)(Building Automation and Control Networking protocol)等で他設備と接続され、複数の設備を連動制御する。
電力測定装置11は、照明制御システム200とBACnet(登録商標)経由で接続され、設備の現在の電力使用量データ等を中央管理装置10に発信する。
また、中央管理装置10は、照明制御システム200以外の設備とも接続され、例えば、空調設備、入退室管理、セキュリティ設備と連動して制御することができる。電力測定装置11は、中央管理装置10とBACnet(登録商標)などで接続され、例えば、建物全体又は一部の使用電力量を常に監視し、予め設定した電力量のピーク値に達した時には、中央管理装置10にその情報を伝達する。
照明制御グループ20aは、通信ユニット2、照明装置3、人感センサ4、照度センサ5、壁スイッチ6等の機器を備える。照明制御グループ20bは、通信ユニット2、複数の照明装置3、壁スイッチ6等の機器を備える。
このように、照明制御グループ20は、少なくとも通信ユニット2と照明装置3とを備え、エリアに配置されている。
照明制御グループ20は、自グループに属する各器具(各機器)のグルーピングにおいて、例えば、配線によらず、任意に器具個別をグルーピングできるとしてもよい。この場合、照明制御グループ20は、他の通信ユニット2の配下に接続されている照明装置3、人感センサ4、照度センサ5、壁スイッチ6等の各器具を任意に組合せてグルーピング可能となり、その組合せのグループ情報はコントローラ100のデータベースで管理する。これにより、デマンド制御で使用される照明制御グループ20について、配線によらず、任意に設定変更可能となる。
照明装置3は、LED光源と、LED光源を点灯させる点灯回路とを有し、エリア内を照明する。通信ユニット2から送信される調光信号線のデータに応じて点灯/消灯または調光を行う。
人感センサ4は、通信ユニット2と有線通信で接続され、エリア内の人の在/不在を検知して、検知情報をコントローラ100に通知する。
照度センサ5は、通信ユニット2と有線通信で接続され、机上面の照度値を検知し、照度値情報をコントローラ100に通知する。
壁スイッチ6は、通信ユニット2と有線通信で接続され、ボタンが押下されると、押下情報をコントローラ100に通知する。
PC(パーソナルコンピュータ)設定器8は、無線通信又は有線通信によって、コントローラ100、通信ユニット2と通信を行い、照明装置3の調光制御、状態モニタ、データ設定等をパソコン画面上から実施する。
コントローラ100は、複数の照明制御グループ20(照明器具)に接続されるとともに、複数の照明制御グループ20のデマンド制御を実行する上位システム30(デマンド制御装置)に接続される。上位システム30からデマンド制御レベル(デマンド制御指示)を受信し、受信したデマンド制御レベルに基づいて複数の照明制御グループ20の調光制御をする。
コントローラ1(照明制御装置)は、器具管理情報記憶部110と照明制御部120とを備える。
器具管理情報記憶部110は、複数の照明制御グループ20(照明器具)のそれぞれについて、デマンド制御時の調光制御の対象とするか否かを示す制御対象情報を設定した器具管理情報111を記憶装置に記憶する。
照明制御部120は、デマンド制御レベルに基づいて調光制御時の調光率の下げ幅(以下、低減調光率とする)を算出するとともに、器具管理情報111に基づいて複数の照明制御グループ20(照明器具)から調光制御の対象となっている照明制御グループ20を調光対象グループ(調光対象照明器具)として抽出し、調光対象グループとして抽出した照明制御グループ20の調光率を低減調光率分下げる制御を実行する。
上述したように、電力測定装置11は、建物全体又は一部の使用電力量を常に監視し、予め設定した電力量のピーク値に達した時には、中央管理装置10にその情報を伝達する。中央管理装置10は、電力量を抑えるため、一時的に各設備にデマンド制御レベルを通知する。
照明制御システム200のコントローラ100の照明制御部120は、デマンド制御レベルを受信すると、受信したデマンド制御レベルに応じて、各照明制御グループ20の照明装置3の調光率を一定の量だけ一律低下させるための低減調光率を算出する。通常は、照明制御部120は、算出した低減調光率に基づいた調光率変化指示を各照明制御グループ20に発信し、一時的に照明制御システム200全体の調光率を低減させ、使用電力量を削減する。ここで使用する調光率変化指示は、例えば、通常時に制御している目標調光率を使用し、各照明器具の点灯時に実現する調光率であり、消灯制御時は通常と変わらず消灯しているものとする。
また、ここでは、コントローラ100は、照明制御グループ20毎に照明装置3の調光制御をするものとしたが、照明装置3を個別に管理することもできるとしてもよい。すなわち、コントローラ100は、複数の照明装置3の集合体としてグループ(照明制御グループ20)として管理することも、個別の照明装置3として管理することもできるため、調光率変化指示は、個別又はグループのどちらに対しても送信することができる。
図3に示すように、器具管理情報記憶部110に記憶されている器具管理情報111は、照明制御グループ番号に対して、目標調光率と、デマンド制御(デマンド制御時の調光制御)を有効とするか否かの情報(制御対象情報)とが対応付けられている。図示はないが、照明制御グループ番号に対応する照明制御グループの通信ユニットの個別アドレスも設定されているものとする。照明制御グループ番号とは、照明制御グループ20を個別に識別する番号である。上述したように、個別の照明装置3として管理する場合には、照明装置3を個々に識別する識別子あるいは機器アドレスなどを用いて器具管理情報111を設定すればよい。
デマンド制御では、通常、全ての照明制御グループ20に対して一律の変化量で、調光率を低減させるが、照明制御部120の上記処理により、照明器具の使用状態によって、予め、デマンド制御が有効な照明器具又はグループとデマンド制御が無効な照明器具又はグループを任意に設定することができ、例えば、常時調光率を下げたくない環境の照明器具だけ、デマンド制御範囲から除外することができる。
図4は、器具管理情報111が図3に示す状態の場合におけるデマンド制御時の調光制御の一例を示している。
デマンド制御レベルを受けた照明制御部120は、デマンド信号レベルにより、低減調光率20%と判定する。照明制御部120は、器具管理情報111を参照し、予めデマンド制御有効に設定されている照明制御グループ番号(1)と(2)とを制御対象グループであると判定する。照明制御部120は、照明制御グループ番号(1)と(2)に対応する照明制御グループ(1)(2)に対し、現在調光率から低減調光率「−20%」の調光率変化指示を発信するが、デマンド制御無効に設定されている照明制御グループ(3)には、調光率変化指示を発信しない。これにより、照明制御グループ(1)は、35%の調光率、照明制御グループ(2)は30%の調光率、照明制御グループ(3)は50%のままの調光率で調光する。
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1で説明したものと同様の機能構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合もある。
本実施の形態では、例えば、予め点灯している現在調光率が低い時に、デマンド制御による低減調光率分によって現在調光率がマイナスになる場合に、調光率0%すなわち消灯制御をかける場合と、予めデマンド制御による下限調光率を設定することで、消灯させずに下限で止める制御を可能にする態様について説明する。
図5に示すように、器具管理情報111は、各照明制御グループ20に対して、調光制御をする前の調光率よりも低減調光率の方が大きい場合の調光率を下限調光率として設定する。
照明制御部120は、調光対象グループの現在の調光率(目標調光率)が低減調光率より小さい場合に、器具管理情報111に設定された下限調光率にしたがって調光対象グループの照明装置3を調光する。
デマンド制御レベルを受けた照明制御部120は、デマンド信号レベルにより、低減調光率60%と判定する。照明制御部120は、器具管理情報111を参照し、予めデマンド制御有効に設定されている照明制御グループ番号(1)と(2)とを制御対象グループであると判定する。
照明制御部120は、目標調光率と低減調光率とを比較する。照明制御部120は、照明制御グループ番号(1)(2)については、目標調光率が低減調光率よりも小さいため、デマンド下限調光率を参照する。
照明制御部120は、照明制御グループ番号(1)については、下限調光率0%にしたがって照明制御グループ番号(1)に対応する照明制御グループ(1)の通信ユニット2に対し、調光率0%(すなわち消灯)の調光率変化指示を送信する。照明制御部120は、照明制御グループ番号(2)については、下限調光率25%にしたがって照明制御グループ番号(2)に対応する照明制御グループ(2)の通信ユニット2に対し、調光率25%の調光率変化指示を送信する。
本実施の形態では、主に、実施の形態1,2と異なる部分について説明する。実施の形態1,2で説明したものと同様の機能構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合もある。
本実施の形態では、一部の照明制御グループ20においてデマンド制御時に消灯している照明制御グループ20がある場合、デマンド制御が解除された時に、消灯していた照明制御グループ20をデマンド制御前の状態に戻して点灯させるか、又は戻さずに消灯した状態を維持するかを予め設定することができるコントローラ100について説明する。
デマンド制御によって減光していた照明器具は、デマンド制御解除時には、デマンド制御前の調光率に戻ることが望ましいが、デマンド制御によって消灯状態(調光率0%)になっている照明器具が点灯状態に戻ると、例えば、会議室等の閉じられた空間で、デマンド制御中の消灯中に使用者が不在になり、不在中にデマンド制御が解除されると、人の目に触れない場所で照明器具が点灯し、使用者がこれに気づかずに、点灯状態を持続してしまうことがあるため、消し忘れ防止機能として、デマンド制御解除後の点灯の有/無の設定を行い、用途に応じて制御することを可能にする。
器具管理情報111は、各照明制御グループ20に対して、調光制御(デマンド制御時の調光制御)が解除された際に当該照明制御グループ20の照明装置3がデマンド制御により消灯している場合、当該照明制御グループ20の照明装置3の消灯を維持するか否かを示す解除時情報を設定する。
照明制御部120は、中央管理装置10(デマンド制御装置)からデマンド制御解除指示を受信した場合に、デマンド制御による調光制御中の調光対象グループである照明制御グループ20が消灯しているか否かを判定し、消灯している場合、器具管理情報111の解除時情報に基づいて照明制御グループ20の消灯を維持するか否かを判定する。
このように、器具管理情報111には、照明制御グループ20毎に目標調光率の他、デマンド制御の有効/無効、デマンド制御時の下限調光率、デマンド制御解除後の点灯動作の有効/無効をコントローラ100を記憶する。照明制御部120は、デマンド制御実施時や解除時に本データベースを元に各照明器具への調光率指令内容を決定する。
図7に示すように、器具管理情報111では、予め照明制御グループ(1)(2)はデマンド解除点灯が有効に設定されているものとする。照明制御部120は、器具管理情報111から、照明制御グループ(1)(2)はデマンド解除点灯が有効であると判定する。
照明制御部120は、照明制御グループ(1)は調光率55%(目標調光率)に戻し、照明制御グループ(2)は調光率50%(目標調光率)に戻す。照明制御グループ(3)は、デマンド制御自体が無効であるため、本実施の形態に係る照明制御部120の制御対象外となる。例えば、照明制御グループ(3)がデマンド制御自体は有効であり、デマンド制御により消灯しており、かつ、デマンド解除点灯が無効の場合には、照明制御部120は照明制御グループ(3)の消灯を維持する。
本実施の形態では、主に、実施の形態1〜3と異なる部分について説明する。実施の形態1〜3で説明したものと同様の機能構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合もある。
器具管理情報111は、各照明制御グループ20について、複数の時間帯の時間帯毎に、制御対象情報と下限調光率と解除時情報とを設定する。これにより、1日のスケジュールの中で、例えば、午前、昼休み、午後、夕方、夜間などの時間帯に分け、デマンド制御が実行された時の動作を予めデータベースとして保存し、コントローラ100内部に持つ時計機能によって、時間帯毎に照明制御部120の動作を変更させることができる。
照明制御部120は、デマンド制御による調光制御を開始する際、または、デマンド制御解除指示の受信した際に、現在時刻を取得し、取得した現在時刻に対応する時間帯に設定されている制御対象情報、下限調光率、あるいは解除時情報に基づいて各照明制御グループの照明装置3の調光制御を実行する。
Claims (3)
- 複数の照明器具に接続されるとともに、前記複数の照明器具のデマンド制御を実行するデマンド制御装置に接続され、前記デマンド制御装置からデマンド制御指示を受信し、受信した前記デマンド制御指示に基づいて前記複数の照明器具の調光制御をする照明制御装置において、
前記複数の照明器具の各照明器具について、前記調光制御の対象とするか否かを示す制御対象情報と、前記調光制御が解除された際に当該照明器具が消灯している場合、当該照明器具の消灯を維持するか否かを示す解除時情報とを設定した器具管理情報を記憶装置に記憶する器具管理情報記憶部と、
前記デマンド制御装置から前記デマンド制御指示を受信すると、前記デマンド制御指示に基づいて前記調光制御時の調光率の下げ幅を算出し、前記器具管理情報記憶部により記憶された前記器具管理情報の前記制御対象情報に基づいて前記複数の照明器具から前記調光制御の対象となっている照明器具を調光対象照明器具として抽出し、前記調光制御として前記調光対象照明器具の調光率を前記下げ幅分下げ、前記デマンド制御装置からデマンド制御解除指示を受信すると、前記調光対象照明器具が消灯しているか否かを判定し、前記調光対象照明器具が消灯している場合、前記器具管理情報の前記解除時情報に基づいて前記調光対象照明器具の消灯を維持するか否かを判定する照明制御部と
を備えた照明制御装置。 - 前記器具管理情報記憶部は、
前記複数の照明器具の各照明器具について、前記調光制御をする前の調光率よりも前記下げ幅の方が大きい場合の当該照明器具の調光率を下限調光率として前記器具管理情報にさらに設定し、
前記照明制御部は、
前記調光対象照明器具の現在の調光率が前記下げ幅より小さい場合に、前記器具管理情報に設定された前記下限調光率にしたがって前記調光対象照明器具を調光する請求項1に記載の照明制御装置。 - 前記器具管理情報記憶部は、
前記複数の照明器具の各照明器具について、複数の時間帯の時間帯毎に、前記制御対象情報と前記下限調光率と前記解除時情報とを前記器具管理情報に設定し、
前記照明制御部は、
前記調光制御を開始する際、または、前記デマンド制御解除指示の受信した際に、現在時刻を取得し、取得した現在時刻に対応する時間帯に設定されている前記制御対象情報、前記下限調光率、あるいは前記解除時情報に基づいて前記調光対象照明器具の前記調光制御を実行する請求項2に記載の照明制御装置。
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