JP6171827B2 - シミュレーション装置及びシミュレーション方法 - Google Patents

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Description

本発明はエネルギーネットワークシステムにおける需給の状況をシミュレーションするシミュレーション装置及びシミュレーション方法に関する。
マイクログリッド等のエネルギーネットワークシステムを利用する際、運用計画等を目的としてエネルギーネットワークシステムにおける電力の需給をシミュレーションすることがある。例えば、シミュレーション方法としては、エネルギーネットワークシステムが有する機器の構成や動作特性を考慮して各機器をそれぞれ厳密にモデル化し、実際と同等の条件を使用してシミュレーションする方法がある(例えば、特許文献1参照)。
その他、各機器は考慮せず、エネルギーネットワークシステムにおける発電量や電気料金等を利用して、シミュレーションする方法もある。
特開2012−5210号公報
しかしながら、使用する各機器を厳密にモデル化する場合、各機器の構成や特性に関するデータを収集する必要があり、モデル化に多大な手間を要する。また、厳密にモデル化した場合には、交流電流の波形で表される時間変化の考慮等、演算方法が複雑となって演算時間が長くなる。したがって、容易にシミュレーション結果を得ることは困難である。
また、発電量や電気料金等を利用する場合、容易にシミュレーション結果を得ることはできるものの、各機器の特性は全く考慮されない。したがって、得られるシミュレーション結果は信頼性が低いものとなる。
上記課題に鑑み、本発明は、エネルギーネットワークシステムにおける需給の状況をシミュレーションする際に、容易な処理で信頼性の高いシミュレーション結果を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電力供給元である商用電源との間で出入りする電力量を調整する調整手段と、自家発電する発電手段と、前記電力供給元から供給された電力及び前記発電手段で発電された電力を蓄電するとともに蓄電した電力を放電する蓄電手段と、前記電力供給元から供給された電力、前記発電手段で発電された電力及び前記蓄電手段から放電された電力を消費する消費手段とが接続されるエネルギーネットワークシステムにおける電力の需給に関するシミュレーションの実行時に、前記発電手段、前記蓄電手段及び前記消費手段の各シミュレーション条件を示す制御信号を生成する制御処理手段と、前記制御処理手段で生成された前記発電手段に対応する制御信号に応じて、前記発電手段が発電する発電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する発電量演算手段と、前記制御処理手段で生成された前記蓄電手段に対応する制御信号に応じて、前記蓄電手段の蓄電量又は放電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する蓄電量演算手段と、前記制御処理手段で生成された前記消費手段に対応する制御信号に応じて、前記消費手段が消費する消費量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する消費量演算手段と、前記発電量演算手段、前記蓄電量演算手段及び前記消費量演算手段で演算された電流量を利用して、前記調整手段が調整した場合に前記電力供給元とエネルギーネットワークシステムとの間で出入りする電力量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する供給量演算手段と、前記発電量演算手段、前記蓄電量演算手段、前記消費量演算手段及び供給量演算手段で演算された電流量を利用して、前記エネルギーネットワークシステムにおける電力の需給の状況を演算し、シミュレーション結果として求める需給量演算手段とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、電力供給元である商用電源との間で出入りする電力量を調整する調整手段と、自家発電する発電手段と、前記電力供給元から供給された電力及び前記発電手段で発電された電力を蓄電するとともに蓄電した電力を放電する蓄電手段と、前記電力供給元から供給された電力、前記発電手段で発電された電力及び前記蓄電手段から放電された電力を消費する消費手段とが接続されるエネルギーネットワークシステムにおける電力の需給をシミュレーションするシミュレーション方法であって、シミュレーションの実行時に、前記発電手段、前記蓄電手段及び前記消費手段の各シミュレーション条件を示す制御信号を生成する生成ステップと、生成ステップで生成された前記発電手段に対応する制御信号に応じて、前記発電手段が発電する発電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する発電量演算ステップと、生成ステップで生成された前記蓄電手段に対応する制御信号に応じて、前記蓄電手段の蓄電量又は放電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する蓄電量演算ステップと、生成ステップで生成された前記消費手段に対応する制御信号に応じて、前記消費手段が消費する消費量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する消費量演算ステップと、発電量演算ステップ、蓄電量演算ステップ及び消費量演算ステップで演算された各電流量を利用して、前記調整手段が調整した場合に前記電力供給元と前記エネルギーネットワークシステムとの間で出入りする電流量として演算する供給量演算ステップと、演算された各電流量を利用して、エネルギーネットワークシステムにおける電力の需給の状況を演算し、シミュレーション結果として求める需給量演算ステップとを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、発電量演算ステップで使用される演算方法は、発電手段の動作特性が考慮されるとともに、蓄電量演算ステップで使用される演算方法は、蓄電手段の動作特性が考慮されていることを特徴とする。
本発明によれば、エネルギーネットワークシステムにおける需給の状況をシミュレーションする際に、容易な処理で信頼性の高いシミュレーション結果を得ることができる。
シミュレーション対象となるエネルギーネットワークシステムを説明する概略図である。 シミュレーション装置の構成を説明するブロック図である。 シミュレーションの際の発電量の演算方法を説明するグラフである。 シミュレーション処理を説明するフローチャートである。
実施形態に係るシミュレーション装置およびシミュレーション方法は、マイクログリッド等のエネルギーネットワークシステムにおける電力の需給をシミュレーションするものである。
〈エネルギーネットワークシステム〉
図1に示すように、シミュレーション対象となるエネルギーネットワークシステム1は、電力会社等の電力供給元からエネルギーネットワークシステム1に出入りする電力量を調整する調整手段3と、電力を発電する発電手段4と、電力を蓄電するとともに放電する蓄電手段5と、供給される電力を消費する消費手段6とが配電線2を介して接続されている。
また、このエネルギーネットワークシステム1は、発電手段4、蓄電手段5及び消費手段6を制御する制御装置7を有している。さらに、エネルギーネットワークシステム1は、複数のセンサS(S3,S41,S42,S5,S61,S62)を有している。
制御装置7は、各センサSの計測値を入力すると、入力した計測値を利用してエネルギーネットワークシステム1における電力の需給状況を把握することができる。また、制御装置7は、入力した計測値を利用して発電手段4及び蓄電手段5を制御することができる。
調整手段3は、エネルギーネットワークシステム1が電力供給元である商用電源から供給を受ける電力の量(受電量)や、エネルギーネットワークシステム1内で余剰になった電力を電力供給元に送り返す(売電する)電力の量を調整する装置である。調整手段3は、エネルギーネットワークシステム1の電力の需給状況に応じてエネルギーネットワークシステム1に出入りする電力の量を調整することができる。調整手段3の調整された結果として電力供給元からエネルギーネットワークシステム1に出入りする電力量は、センサS3によって計測される。
ここで、調整手段3は、電力供給元からの供給量は発電手段4の発電量、蓄電手段5の蓄電量及び放電量、消費手段6の消費量に応じて電力量を調整する。例えば、調整手段3は、式(1)に示すように、需給のバランスが取れ、発電量、消費量、蓄電量及び放電量の総和がゼロになるように電力供給元から供給を受ける電力量を調整する。また、調整手段3は、エネルギーネットワークシステム1内で余剰分となったために電力供給元へ送り出す電力量を調整する。
A=(B+C)−(D+E) ・・・(1)
A:エネルギーネットワークシステム1へ出入りする電力量
B:消費手段6による消費量
C:蓄電手段5による蓄電量
D:発電手段4による発電量
E:蓄電手段5による放電量
発電手段4は、例えば、自然エネルギーを利用して自家発電する太陽光発電装置41や風力発電装置42等である。発電手段4は、制御装置7から入力する制御信号に応じて発電量を制御する。図1に示す例では、太陽光発電装置41は、ソーラーパネル等を有する発電部43と、発電部43で発電された電力を出力形式の電力に変換するパワーコンディショナ(PCS)44とを有している。また、風力発電装置42は、プロペラ等を有する発電部45と、発電部45で発電された電力を出力形式の電力に変換するパワーコンディショナ(PCS)46とを有している。太陽光発電装置41で発電されて供給される電力量は、センサS41によって計測される。また、風力発電装置42で発電された供給される発電量は、センサS42によって計測される。なお、発電手段4は、発電した電力をエネルギーネットワークシステムに供給することが可能であれば、図1に示す構成に限定されない。
蓄電手段5は、例えば、図1に示すように、制御に応じて電力供給元から供給された電力及び発電手段4が発電した電力を蓄電し又は蓄電した電力を放電する蓄電池51と直流の電力を交流に変換するインバータ52とを有している。蓄電手段5は、制御装置7から入力する制御信号に応じて電力の蓄電と放電を切り替える。蓄電手段5における蓄電及び放電の電力量は、センサS5によって計測される。なお、図1に示す蓄電手段5は、1つの蓄電池51及び1つのインバータ52を有する構成であるが、複数の蓄電池及び複数のインバータで構成されていてもよい。また複数の蓄電池及びインバータを有する場合には、それぞれの蓄電や放電を計測するセンサを有していることが好ましい。
具体的には、蓄電手段5における蓄電量及び放電量は、電力会社からの受電量、発電手段4の発電量、消費手段6の消費量に左右される。したがって、例えば、蓄電手段5は、急激に消費量が増加した場合は放電量を増やして受電量の変化を抑制したり、受電量のピークシフトを行う場合は昼間に放電を優先して夜間に蓄電する制御信号を入力する。
消費手段6は、エネルギーネットワークシステム1で供給される電力(電力供給元から供給された電力、発電手段4が発電した電力及び蓄電手段5が放電した電力)の需要先である。この消費手段6は、制御装置7から入力する制御信号に応じて電力の消費量を制御することができる。例えば、消費手段6は、エレベータであったり、照明装置であったり、電力を消費する種々の機器61,62である。機器61の消費電力は、センサS61によって計測され、機器62の消費電力はセンサS62によって計測される。なお、図1に示す例では、消費手段6は、2つの機器61,62を有しているが、消費手段6を構成する機器の数は限定されない。また、複数の機器を有する場合には、機器毎に消費電力を計測するセンサを有していることが好ましい。
制御装置7は、発電手段4、蓄電手段5及び消費手段6を制御する制御信号を生成し、出力する。この制御装置7は、制御する際に、各手段4〜6での需給のバランスの振り分けを制御する振分手段71を有している。この振分手段71は、各センサSの計測値を入力すると、エネルギーネットワークシステム1での電力の需給に応じて需給の効率が最適になるように各手段4〜6での供給量を設定する。例えば、消費手段6による消費(需要)が少なく、発電手段4による発電(供給)が多い場合、発電手段4による発電を押さえるように制御したり、蓄電手段5が蓄電するように制御する。一方、消費手段6による消費(需要)が多い場合、蓄電手段5が放電するように制御する。
〈シミュレーション装置〉
実施形態に係るシミュレーション装置は、エネルギーネットワークシステム1が有する調整手段3、発電手段4、蓄電手段5及び消費手段6の動作を模擬するものであり、図2に示すように、制御処理手段111、発電量演算手段112、蓄電量演算手段113、消費量演算手段114、供給量演算手段115及び需給量演算手段116を有している。このシミュレーション装置100は、中央処理装置(CPU)110、記憶装置120、通信インタフェース130、入力装置140及び出力装置150等を有する情報処理装置である。また、シミュレーション装置100は、記憶装置120で記憶されるシミュレーションプログラムPが実行されることで、CPU110が制御処理手段111、発電量演算手段112、蓄電量演算手段113、消費量演算手段114、供給量演算手段115及び需給量演算手段116として処理を実行する。
また、このシミュレーション装置100は、図1に示すエネルギーネットワークシステム1と接続されていても良いし、制御装置7内に備えられていてもよい。
制御処理手段111は、シミュレーションの実行時に発電手段4、蓄電手段5及び消費手段6に対応する制御信号を生成する。また、制御処理手段111は、発電手段4に対応する制御信号を発電量演算手段112に出力し、蓄電手段5に対応する制御信号を蓄電量演算手段113に出力し、消費手段6に対応する制御信号を消費量演算手段114に出力する。例えば、制御処理手段111は、制御信号として時刻等のシミュレーション条件を含む信号を生成する。
発電量演算手段112は、エネルギーネットワークシステム1の発電手段4をモデル化したものであって、発電手段4が制御処理手段111が出力した制御信号を入力した場合の発電量のシミュレーション結果を演算する。具体的には、発電量演算手段112は、制御処理手段111から入力した制御信号に含まれる条件に応じて、発電手段4が発電する発電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する。発電量演算手段112は、発電量を演算する際、発電手段4の動作特性を考慮することが好ましい。また、図1に示すように、発電手段4が、太陽光発電装置41及び風力発電装置42を有するとき、これら全ての発電装置41,42の発電量を考慮して電流量を演算する。
発電量演算手段112で使用される予め定められる演算方法として、例えば、図3(a)に示すような動作特性曲線を利用して太陽光発電装置41の発電量を求めることができる。太陽光発電は、日照に左右されるため、図3(a)に示すように、時刻に応じて発電量が求められる。具体的には、日の出時刻t1までは発電はされないが、日の出時刻t1から時刻t2までは発電量が増加する。また、時刻t2から日没時刻t3までは発電量は減少し、日没時刻t3後は再び発電がされなくなる。したがって、発電量演算手段112では、図3(a)の動作特性曲線に示すような時刻から発電量を求める演算方法が規定されており、時刻を含む制御信号を入力すると、この時刻に応じて発電量を特定する。なお、日照時間は時刻に加え、季節(日付)や天気等によっても異なるため、発電量の演算方法は、日付や天候の条件を考慮されたものであることが好ましい。また、演算方法で使用する動作特性曲線は、模擬の対象となる太陽光発電装置41の特性を反映していることが好ましい。このような特性は、実際に装置から測定して反映させることが好ましいが、カタログスペックの特性を利用することで、容易に特性を反映することができる。
また例えば、発電量演算手段112で使用される他の演算方法として、図3(b)の動作特性曲線に示すように風力発電装置42の発電量を求めることができる。風力発電は、風速に左右されるため、図3(b)に示すように、風速に応じて発電量が求められる。具体的には、風速が下限値v1になるまでは、発電されないが、下限値v1から上限値v2までは発電量が増加し、上限値v2からは一定の発電量で発電される。したがって、発電量演算手段112では、図3(b)のグラフに示すような風力から発電量を求める演算方法が規定されており、風速を含む制御信号を入力すると、この風速に応じて発電量を特定する。また、演算方法で使用する動作特性曲線は、模擬の対象となる風力発電装置42の特性を反映していることが好ましい。このような特性は、実際に装置から測定して反映させることが好ましいが、カタログスペックの特性を利用することで、容易に特性を反映することができる。
蓄電量演算手段113は、エネルギーネットワークシステム1の蓄電手段5をモデル化したものであって、蓄電手段5が制御処理手段111が出力した制御信号を入力した場合の蓄電量又は放電量のシミュレーション結果を演算する。具体的には、蓄電量演算手段113は、制御処理手段111から入力した制御信号に含まれる条件に応じて、蓄電手段5の蓄電と放電を切り替えるとともに、蓄電する電力量又は放電する電力量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する。蓄電量演算手段113は、蓄電量及び放電を演算する際、蓄電手段5の動作特性を考慮することが好ましい。
例えば、蓄電量演算手段113が使用する予め定められる演算方法には、蓄電及び放電の動作特性曲線を利用することができる。また、この動作特性曲線は、模擬の対象となる蓄電手段5の特性を反映させることができる。このような特性は、実際に装置から測定して反映させることが好ましいが、カタログスペックの特性を利用することで、容易に特性を反映することができる。
消費量演算手段114は、エネルギーネットワークシステム1の消費手段6をモデル化したものであって、制御処理手段111から入力した制御信号に含まれる条件応じて、予め定められる演算方法によって消費手段6が消費する電力のシミュレーション結果を、直流の電流として演算する。例えば、消費電力は時刻や曜日等に応じて異なるため、この消費量演算手段114が使用する予め定められる演算方法は、時刻や曜日に応じて消費量が求められるように規定することができる。また、消費量演算手段114は、消費量を演算する際、消費手段6の動作特性を考慮することが好ましい。
供給量演算手段115は、エネルギーネットワークシステム1の調整手段3をモデル化したものであって、調整手段3が発電量演算手段112、蓄電量演算手段113及び消費量演算手段114の演算結果を入力した場合のエネルギーネットワークシステム1に出入りする電力量のシミュレーション結果を演算する。
具体的には、供給量演算手段115は、各演算手段112〜114で演算された電流量に応じて、調整手段3が調整した結果により電力供給元からエネルギーネットワークシステム1に供給される電力量、または、エネルギーネットワークシステム1から電力供給元へ送り出される電力量(供給量)を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する。この供給量演算手段115が使用する予め定められる演算方法には、上述した式(1)を利用することができる。ここで、例えば、求められた供給量がプラスの値であるとき、求められた値はエネルギーネットワークシステム1に供給される電力量であり、求められた供給量がマイナスの値であるとき、求められた値はエネルギーネットワークシステム1から売電される電力量であると考えることができる。
需給量演算手段116は、発電量演算手段112、蓄電量演算手段113、消費量演算手段114及び供給量演算手段115の演算結果を入力し、シミュレーション対象のエネルギーネットワークシステム1における電力の需給状況を演算する。この演算結果が、エネルギーネットワークシステム1の電力需給のシミュレーション結果となる。
具体的には、エネルギーネットワークシステム1で電力供給量は、発電量演算手段112で演算された発電量、蓄電量演算手段113で演算された放電量、供給量演算手段115で演算された電力供給元から供給される電力量の合計で表すことができる。また、エネルギーネットワークシステム1での電力需要量は、蓄電量演算手段113で演算された蓄電量、消費量演算手段114で演算された消費量、供給量演算手段115で演算された電力供給元に送り出される電力量の合計で表すことができる。
〈シミュレーション処理〉
図4に示すフローチャートを利用してシミュレーション装置100で実行されるシミュレーション処理について説明する。まず、シミュレーション装置100では、シミュレーション処理を実行するタイミングで制御処理手段111がシミュレーションの条件を含む制御信号を生成し、生成した制御信号を、発電量演算手段112、蓄電量演算手段113及び消費量演算手段114にそれぞれ出力する(ST01)。シミュレーション処理を実行するタイミングは、例えば、予め定められる定期的なタイミングであったり、入力装置140を介してシミュレーションの開始のリクエスト信号が入力されたタイミングである。また、制御処理手段111が生成する制御信号が含む条件は、シミュレーションの実行に必要な時刻、風速等である。
発電量演算手段112は、入力した信号を利用して発電手段4の発電量のシミュレーション結果を演算し、演算結果である直流電流の値を供給量演算手段115及び需給量演算手段116に出力する(ST02)。また、蓄電量演算手段113は、入力した信号を利用して蓄電手段の蓄電量及び放電量のシミュレーション結果を演算し、演算結果である直流電流の値を供給量演算手段115及び需給量演算手段116に出力する(ST03)。さらに、消費量演算手段114は、入力した信号を利用して消費手段6の電力の消費量のシミュレーション結果を演算し、演算結果である直流電流の値を供給量演算手段115及び需給量演算手段116に出力する(ST04)。なお、このステップST02〜ST04の演算処理の順序は図4の順序に限定されず、これらの演算処理は全て同時に実行されることがシミュレーションに要する時間を短縮できることから好ましい。
供給量演算手段115は、発電量演算手段112、蓄電量演算手段113及び消費量演算手段114から入力した電流値を利用してエネルギーネットワークシステム1に出入りする電力量(供給量)のシミュレーション結果を演算し、演算結果である直流電流の値を需給量演算手段116に出力する(ST05)。
発電量演算手段112、蓄電量演算手段113、消費量演算手段114及び供給量演算手段115から演算結果の電流値を入力した需給量演算手段116は、シミュレーション対象であるエネルギーネットワークシステム1の電力の需給量を演算する(ST06)。これにより、エネルギーネットワークシステム1の電力の需給の状況をシミュレーションすることができる。
実施形態に係るシミュレーション装置100及びシミュレーション方法では、シミュレーションの際、各演算手段112〜116で発電量や消費量の電力を直流電流として扱っている。したがって、波形で表される交流電流を演算に使用する場合には時間変化の考慮が必要になるが、直流電流では交流波形で必要になる周期毎の演算が不要となり、演算を単純にすることができる。また、直流電流の場合、直流・交流の変換に関する機器の演算が不要となるため、演算を単純にすることができる。
また、シミュレーション装置100において各演算手段で演算方法を規定する際に各手段4〜6の動作特性を考慮した演算方法を規定することで、好適なシミュレーション結果を得ることが可能になる。具体的には、発電量演算手段112では、発電手段4の動作特性を考慮して信頼性の高い発電量のシミュレーション結果を得ることができる。また、蓄電量演算手段113では、蓄電手段5の動作特性を考慮して信頼性の高い蓄電量及び放電量のシミュレーション結果を得ることができる。さらに、消費量演算手段114では、消費手段6の動作特性を考慮して信頼性の高い消費量のシミュレーション結果を得ることができる。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。
1 エネルギーネットワークシステム
2 配電線
3 調整手段
4 発電手段
41 太陽光発電装置
42 風力発電装置
43 発電部
45 発電部
44,46 PCS
5 蓄電手段
51 蓄電池
52 インバータ
6 消費手段
61,62 機器
7 制御装置
100 シミュレーション装置
110 CPU
111 制御処理手段
112 発電量演算手段
113 蓄電量演算手段
114 消費量演算手段
115 供給量演算手段
116 需給量演算手段
120 記憶装置
130 通信インタフェース
140 入力装置
150 出力装置

Claims (3)

  1. 電力供給元である商用電源との間で出入りする電力量を調整する調整手段と、自家発電する発電手段と、前記電力供給元から供給された電力及び前記発電手段で発電された電力を蓄電するとともに蓄電した電力を放電する蓄電手段と、前記電力供給元から供給された電力、前記発電手段で発電された電力及び前記蓄電手段から放電された電力を消費する消費手段とが接続されるエネルギーネットワークシステムにおける電力の需給に関するシミュレーションの実行時に、前記発電手段、前記蓄電手段及び前記消費手段の各シミュレーション条件を示す制御信号を生成する制御処理手段と、
    前記制御処理手段で生成された前記発電手段に対応する制御信号に応じて、前記発電手段が発電する発電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する発電量演算手段と、
    前記制御処理手段で生成された前記蓄電手段に対応する制御信号に応じて、前記蓄電手段の蓄電量又は放電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する蓄電量演算手段と、
    前記制御処理手段で生成された前記消費手段に対応する制御信号に応じて、前記消費手段が消費する消費量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する消費量演算手段と、
    前記発電量演算手段、前記蓄電量演算手段及び前記消費量演算手段で演算された電流量を利用して、前記調整手段が調整した場合に前記電力供給元と前記エネルギーネットワークシステムとの間で出入りする電力量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する供給量演算手段と、
    前記発電量演算手段、前記蓄電量演算手段、前記消費量演算手段及び前記供給量演算手段で演算された電流量を利用して、前記エネルギーネットワークシステムにおける電力の需給の状況を演算し、シミュレーション結果として求める需給量演算手段と、
    を備えることを特徴とするシミュレーション装置。
  2. 電力供給元である商用電源との間で出入りする電力量を調整する調整手段と、自家発電する発電手段と、前記電力供給元から供給された電力及び前記発電手段で発電された電力を蓄電するとともに蓄電した電力を放電する蓄電手段と、前記電力供給元から供給された電力、前記発電手段で発電された電力及び前記蓄電手段から放電された電力を消費する消費手段とが接続されるエネルギーネットワークシステムにおける電力の需給をシミュレーションするシミュレーション方法であって、
    シミュレーションの実行時に、前記発電手段、前記蓄電手段及び前記消費手段の各シミュレーション条件を示す制御信号を生成する生成ステップと、
    生成ステップで生成された前記発電手段に対応する制御信号に応じて、前記発電手段が発電する発電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する発電量演算ステップと、
    生成ステップで生成された前記蓄電手段に対応する制御信号に応じて、前記蓄電手段の蓄電量又は放電量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する蓄電量演算ステップと、
    生成ステップで生成された前記消費手段に対応する制御信号に応じて、前記消費手段が消費する消費量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する消費量演算ステップと、
    発電量演算ステップ、蓄電量演算ステップ及び消費量演算ステップで演算された各電流量を利用して、前記調整手段が調整した場合に前記電力供給元と前記エネルギーネットワークシステムとの間で出入りする電力量を、予め定められる演算方法によって直流の電流量として演算する供給量演算ステップと、
    演算された各電流量を利用して、エネルギーネットワークシステムにおける電力の需給の状況を演算し、シミュレーション結果として求める需給量演算ステップと、
    を有することを特徴とするシミュレーション方法。
  3. 発電量演算ステップで使用される演算方法は、発電手段の動作特性が考慮されるとともに、
    蓄電量演算ステップで使用される演算方法は、蓄電手段の動作特性が考慮されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のシミュレーション方法。
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