JP6171414B2 - 光源ユニット、及び照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子モジュールを光源に備えた光源ユニット、及び照明器具に関する。
道路用照明器具では、LEDの高輝度化に伴いLEDを光源とした器具が開発されている。この種の道路用照明器具の光源は、一般に、複数個のLEDを基板に並べて構成されている(例えば、特許文献1参照)。このLEDは、個々に1個の回路部品として扱われ、互いに独立して発光制御可能なデバイスであり、例えばLED素子をレンズに封止した砲弾型LED、或いは反射面内にLED素子を配置したチップ型LED等が好適に用いられている。
特開2011−187304号公報
しかしながら、上記従来の構成では、より大光量が必要とされる用途において光源に高出力の発光素子モジュールを用いる場合には、発光素子モジュールの光量が多くなるため、反射面だけでは所望とする配光を得るのが困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、高出力の発光素子モジュールを用いた場合であっても、所望の配光を容易に実現可能な光源ユニット、及び照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光源ユニットは、複数の発光素子を基板の上に配置して面状の発光部を形成したチップオンボード構造の発光素子モジュールと、前記発光部を覆い、前記発光部から入射する光を前記発光部の両側の遠方に配光する本体部、及び、この本体部を前記発光部と空間を空けて支持するとともに前記面状の発光部の四方に貫通する開口が形成された脚部を有するレンズ体と、前記開口に対面して設けられ、前記開口を通った前記発光部からの直射光を反射し、前記両側の遠方の間に配光して前記レンズ体の配光を補う反射面と、を備えたことを特徴とする。
上記構成において、前記発光部と対面する前記レンズ体の入射面の側を、複数の段部を形成したフレネルレンズ形状とし、前記発光部からの距離を離し、前記発光部の出射角よりも上方に前記入射面の下端を位置させてもよい。
上記構成において、前記発光素子モジュールの発光部を囲む前記反射面の下端と、設置面との間に隙間を設けてもよい。
上記構成において、前記レンズ体は、前記本体部と、前記脚部とを一体に備てもよい。
上記構成において、前記本体部は正面視で略矩形状に形成され、前記脚部は、前記本体部の四隅に脚片を有し、4つの該脚片のうち隣り合う2つの脚片を一対とした二対の脚片は、それぞれ連結部によって連結されていてもよい。
また、本発明の照明器具は、上記光源ユニットを1又は複数備えたことを特徴とする。
本発明によれば、発光部の周囲に空間が設けられるため、通気が良く、高出力の発光素子モジュールを用いても、熱が籠もることがなく、レンズ体の熱損傷等を防止できる。また、反射面が空間に対面して設けられるため、反射面が発光部から周囲の空間を通る光を反射してレンズ体の配光を補うので、光を有効に利用できる。
本発明の実施形態に係るトンネル照明器具を示す正面図である。 トンネル照明器具の設置状態を示す図である。 光源部を示す分解斜視図である。 レンズ体を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は裏面図、(E)は側面図である。 レンズ体を示す断面図であり、(A)は図4(D)のA−A断面図、(B)は図4(D)のB−B断面図、(C)は図4(D)のC−C断面図である。 光源ユニットを示す図であり、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は(A)におけるD−D断面図である。 図6(A)のD−D断面における光源ユニットの配光を示す図である。 図6(A)のE−E断面における光源ユニットの配光を示す図である。 照度分布を示す図であり、(A)は全ての光による照度分布、(B)は反射面に当たらない光による照度分布、(C)は反射面に当たった光による照度分布、(D)は上下の直射光反射面に当たった光による照度分布、(E)は左右の直射光反射面に当たった光による照度分布、(F)は(A)乃至(E)における照度の指標を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態では、道路用照明器具の一例として、トンネル照明器具を例示する。
図1は、本実施形態に係るトンネル照明器具1を示す正面図である。図2は、トンネル照明器具1の設置状態を示す図である。なお、本明細書では、図1に示すように、紙面の手前に向けて垂直に向いた方向を正面方向、紙面上側、及び下側を上方向、及び下方向、紙面左側、及び右側を左方向、及び右方向と定義する。
トンネル照明器具1の構成の説明に先立って当該トンネル照明器具1の設置状態を説明する。図2に示すように、トンネル照明器具1は、トンネル80の入口において、道路81が延びるトンネル80の壁面又は天井面(本実施形態では天井面)に設置される。道路81は、平行に延びる2本の車道外側線82A、82Bで路面82が区画されている。本実施形態では、トンネル照明器具1は、直近側(手前側)の車道外側線82Aから幅W1だけ路面82に進入した位置あるいは路面82外に後退した位置に、灯具光軸Gが遠方側(手前側と反対側)の車道外側線82Bから幅W2だけ手前側あるいは奥側に位置する姿勢でトンネル80の天井面に設置されている。
なお、本明細書では、道路81が延びる方向(車両が走行する方向)を縦断方向Jと定義し、この縦断方向Jに直交する方向を横断方向Mと定義する。
次いで、トンネル照明器具1の構成を説明する。
トンネル照明器具1は、図1に示すように、正面が開口した金属製の器具ケース2を備える。器具ケース2は、左右方向に長い正面視矩形の箱型に形成されており、正面開口2Aには、平板状の前面ガラス3が嵌め込まれている。前面ガラス3は、器具ケース2の上側面1Aに一対の蝶番4で開閉自在に結合され、器具ケース2の下側面1Bに一対のラッチ5で留められている。器具ケース2の正面開口2Aには、前面ガラス3との間をシールするシール部材としてのパッキン9が開口縁に沿って設けられている。
また器具ケース2の上側面1A、及び下側面1Bには、トンネル80(図2)内に設置するためのL字金具6が取り付けられている。
このトンネル照明器具1は、前面ガラス3を道路の路面に対面させ、左側面1C、及び右側面1Dを結ぶ方向である左右方向Iを道路81の縦断方向Jに合わせた姿勢で、トンネル80に設置される。
器具ケース2の中には、光源部10と、電源端子台11と、電源ボックス12とが収められている。
光源部10は、発光素子の一例たるLEDを光源とするものであり、その詳細は後述する。電源端子台11は、器具ケース2の外から引き込まれた配線と、電源ボックス12の配線とを結線する。電源ボックス12は、光源部10を駆動する直流電力を生成するものであり、AC−DC変換器を内蔵し、外部から供給される商用の交流電力を直流電力に変換し光源部10に供給する。なお、電源ボックス12は、外部からの調光指示に基づいて直流電力(例えば直流電流)を可変し、光源部10の光量を可変しても良い。また器具ケース2には、停電時等に使用する非常用の電力としてバッテリーを内蔵しても良い。
図3は、光源部10を示す分解斜視図である。
光源部10は、図1乃至図3に示すように、複数の光源ユニット20と、この光源ユニット20を前面ガラス3の近傍(正面開口2Aの近傍)に配置する支持脚21とを備えている。光源ユニット20が前面ガラス3の近傍に配置されることで、光源ユニット20の光が器具ケース2の内壁面での遮蔽を抑えて効率良く取り出される。
光源ユニット20は、図3に示すように、発光素子モジュール30と、この発光素子モジュール30を覆うレンズ体31と、発光素子モジュール30、及びレンズ体31を囲む反射体32と、これらを載置する載置板33とを備えている。
発光素子モジュール30は、多数のLEDを基板34の上に密集配置して正面視略円形(四角形も有り得る)の面状の発光部35を形成したチップオンボード(COB)構造のLEDモジュールである。この面状の発光部35は、この面に略垂直な方向に光軸Fを有し、この光軸Fが上記正面方向を指向する姿勢で器具ケース2(図1)に収められている。本実施形態の発光素子モジュール30の光度分布は、完全拡散面光源にほぼ近い形に広がっている。
一般に、チップオンボード構造のLEDモジュールは、多数のLEDが密集配置されていることから大光量で輝度が高く、光出力も大きい。
したがって、この発光素子モジュール30を光源ユニット20が光源に備えることで、大光量の光源ユニットとすることができる。
本実施形態では、図1及び図3に示すように、光源部10は、6つの発光素子モジュール30を備えることで、更なる光量の増加が図られている。具体的には、矩形板状の回路基板36の上下両側に、2つの発光素子モジュール30が縦並びに搭載されて発光素子モジュールユニット37として構成され、3つの発光素子モジュールユニット37が左右に並べて載置板33の面上に配置される。1つの発光素子モジュールユニット37に搭載する発光素子モジュール30の数を、トンネル照明器具1に要求される光量に応じて変えても良い。発光素子モジュールユニット37は、固定部材(不図示)によって載置板33に固定されている。各発光素子モジュール30に面して絶縁部材38が配されている。
レンズ体31、及び反射体32は、発光素子モジュール30の光を配光するものであり、これらレンズ体31、及び反射体32により、光源ユニット20にあっては、左右に延びた横長の配光が得られている。
光源部10は、上述の通り、複数の光源ユニット20を備えるが、各光源ユニット20は、互いに同じ配光を有し、路面82の略同じ照射エリアを照明することで、路面輝度及び壁面輝度が高められている。
図4は、レンズ体31を示す図であり、図4(A)は正面図、図4(B)は平面図、図4(C)は底面図、図4(D)は裏面図、図4(E)は側面図である。図5は、レンズ体31を示す断面図であり、図5(A)は図4(D)のA−A断面図、図5(B)は図4(D)のB−B断面図、図5(C)は図4(D)のC−C断面図である。なお、図4(A)中、符号Cは、発光部35の発光中心を示す。
レンズ体31は、図3に示した通り、発光素子モジュール30の発光部35を覆う透過型光学素子であり、発光部35を中心として左右対称な形状を成し、発光部35の光を左右の両側に配光する。具体的には、レンズ体31は、図4に示すように、発光部35の正面を横断して左右両側に跨がるように弧を描くアーチ型の本体部40を有し、この本体部40の端部に、載置板33にねじ等で固定される脚部31Aを一体に備えて構成される。
脚部31Aは、本体部40を発光部35(図3)の上方に、発光部35の周囲と本体部40との間に空間Rを設けて高く支持する部材であり、本体部40の周囲に開口31A1を有している。本実施形態では、脚部31Aの四方に開口31A1を形成することで、本体部40の四隅に脚片31A2を設けている。
左右一対の脚片31A2は、それぞれ、連結部31A3によって連結されており、反射体32は、連結部31A3上に配置され、レンズ体31と共締めされて載置板33に固定される。本実施形態では、載置板33に、レンズ体31を配置し、さらに反射体32を重ねて配置したが、これに限定されるものではなく、例えば、載置板33に、反射体32を配置し、さらにレンズ体31を重ねて配置してもよい。また、レンズ体31及び反射体32は、共締めに限定されず、個別に載置板33に固定されてもよい。
本体部40のアーチ型形状により、発光部35の光が左右の両側の遠方に配光される。より詳細には、本体部40の出射面41は、図4(C)に示すように、中央部で上下に延出する中央出射部41Aと、中央出射部41Aの左右両側に位置する側方出射部41B,41Bとを備えて構成されている。左右方向において、中央出射部41Aは凹形状に形成されるとともに、側方出射部41B,41Bは凸形状に形成されている。また、入射面42は、図4(D)に示すように、中央出射部41Aに対向する中央入射部42Aと、中央入射部42Aの左右両側に位置する側方入射部42B,42Bとを備えて構成されている。左右方向において、中央入射部42Aは凹形状に形成されるとともに、側方入射部42B,42Bは中央入射部42Aに近い側が発光部35から離れる向きに強く傾斜させられており、中央入射部42Aから左右に離れた位置で傾斜は小さくされ光軸Fと直交する向きに近くなっている。このように、左右方向において、中央出射部41Aと中央入射部42Aを凹形状にし、側方入射部42B,42Bを中央入射部42Aに近い側が発光部35から離れる向きに強く傾斜させることで、発光部35から入射する光を左右方向へ屈折させている。また、左右方向において、側方出射部41B,41Bを凸形状にし、側方入射部42B,42Bの傾斜を中央入射部42Aに近い側に比べ左右に離れた位置で小さくすることにより、発光部35から入射する光が必要以上に遠くへ配光されることを防いでいる。これにより、車線軸方向(図2に示す縦断方向J)に長く効率の高い配光を実現でき、グレアも小さく抑えられる。
本体部40の出射面41は、図5に示すように、上下方向において、中央出射部41A及び側方出射部41B,41Bが凸形状に形成されている。また、入射面42は、図5に示すように、上下方向において、中央入射部42Aが凸形状に形成されるとともに、側方入射部42B,42Bは凸形状に形成され、あるいは中央入射部42Aから遠い側が発光部35から離れる向きに傾斜させられている。これにより、上下方向に広がる光線を集めて、道路幅方向(図2に示す横断方向M)に狭い配光を実現できる。本実施形態では、発光部35(図3)の発光面積が大きい(直径33mm程度)ため、出射面41の曲率を大きくし過ぎると、発光部35の縁部から出た光が全反射するおそれがある。そこで、本実施形態では、発光部35から上下方向に広がる光線について出射面41に入射する角度を臨界角以下とし、上下方向における、出射面41の曲率と、入射面42の曲率あるいは傾きとを、発光部35からの出射光により光源ユニット20内で不要な二次反射が増えないように適切に配分している。
入射面42は、前述のように、中央入射部42Aと、側方入射部42B,42Bとを備えて構成されている。各側方入射部42Bは、複数の段部を形成したフレネルレンズ形状に形成されている。側方入射部42Bのフレネルレンズ形状は種々の形状を取り得るが、本実施形態では、例えば、側方入射部42Bは、第1フレネルレンズ部42B1に、第1フレネルレンズ部42B1と段部の幅が異なる第2フレネルレンズ部42B2を重ねて形成している。第1フレネルレンズ部42B1は、左右方向に延びる複数の段部を上下に有し、第2フレネルレンズ部42B2は、左右方向に延びる複数の段部を上側だけに有している。
図6は、光源ユニット20を示す図であり、図6(A)は正面図、図6(B)は底面図、図6(C)は図6(A)におけるD−D断面図である。
反射体32は、レンズ体31の開口31A1(空間R)を通った直射光を反射し、レンズ体31の配光を補う反射面50を備えている。反射面50は、レンズ体31の開口31A1に対応して、反射体32の上側面たる直射光反射面51と、下側面たる直射光反射面52と、左側面たる直射光反射面53と、右側面たる直射光反射面54とを備えて構成されている。これらの直射光反射面51−54が開口31A1から横(上下左右方向)に出る光を正面側に向けて折り曲げて配光することで、レンズ体31が配光する両側の遠方の間の範囲が照らされる。
これにより、レンズ体31による左右両側遠方への配光と、直射光反射面51−54による両側遠方の間への配光とによって、横長の照射エリアが照射される。
なお、両側遠方の間への所望の配光を実現するために、直射光反射面51,53,54には、3つのファセット51A,51B,51C、53A,53B,53C、54A,54B,54Cが形成され、直射光反射面52には2つのファセット52A,52Bが形成されている。
反射体32は、レンズ体31の連結部31A3に固定される底面32Aを備えており、この底面32Aに反射面51−54が一体に設けられている。反射面50は、この底面32Aをレンズ体31の連結部31A3上に配置することで、反射面50の下端50Aと設置面である載置板33との間に隙間δを開けて載置板33に設けられている。底面32Aは、光を反射可能に形成されてもよい。
左右の直射光反射面53,54には、下部両側に開口32B,32Bが形成されている。
図7は、図6(A)のD−D断面における光源ユニット20の配光を示す図である。図8は、図6(A)のE−E断面における光源ユニット20の配光を示す図である。また、図9は、照度分布を示す図であり、図9(A)は全ての光による照度分布、図9(B)は反射面50に当たらない光による照度分布、図9(C)は反射面50に当たった光による照度分布、図9(D)は上下の直射光反射面51,52に当たった光による照度分布、図9(E)は左右の直射光反射面53,54に当たった光による照度分布を示す図である。図9(F)は図9(A)乃至図9(E)における照度の指標を示す図である。なお、図9(A)乃至図9(E)において、上側の図にトンネルの壁面の照度分布、下側の図にトンネルの車道の照度分布を示す。また、図9(B)の照度分布は、レンズ体31を通る光の照度分布とほぼ等しい。
図7に示すように、発光部35から出た光のうち、レンズ体31の本体部40を通る光K1,K1’は、左右方向における本体部40のアーチ型形状によって左右の両側の遠方に配光される。特に、発光部35から正面に指向して中央出射部41Aを通る光K1’は、左右方向における中央出射部41Aの凹形状によって左右方向へ屈折されて左右の両側の遠方に配光される。また、図8に示すように、レンズ体31の本体部40を通る光K1”は、上下方向における本体部40の形状によって道路幅方向に狭い範囲に配光される。これにより、図9(B)に示すように、車道軸方向に長く道路幅方向に狭い範囲が照らされる。
図7及び図8に示すように、発光部35から出た光のうち、横(上下左右方向)に指向して開口31A1から出る直射光K2は、反射面50によって正面側に向けて反射される。これにより、図9(C)に示すように、レンズ体31が配光する両側の遠方の間の範囲が照らされる。特に、図9(A)に示すように、レンズ体31が配光する両側の遠方の間の範囲のうち車道外側の部分Pにおいて、反射体32によって補われる配光が多くなる。また、図9に示す照度分布によれば、反射体32を設けることで、トンネルの壁面の照度分布を向上させることができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
光源ユニット20によれば、レンズ体31の本体部40を、高くかつ周囲に開口31A1(空間R)を設けることで、発光部35から横方向に向かう直射光を開口31A1から積極的に取り出し、反射体32で反射させてレンズ体31の配光を補うようにしている。したがって、発光面積が大きい高出力の発光素子モジュール30を用いた場合でも、レンズ体31又は反射体32単体で配光する場合に比べ、所望の配光を容易に実現できるとともに、光を有効に利用できる。また、開口31A1の大きさによって、左右両側の遠方に配光する光量と直射光として取り出して遠方の間を照射する光量との配分を簡単に調整でき、使い勝手の良い光源ユニット20が実現できる。さらに、レンズ体31の本体部40は、レンズ単体で配光する場合のように発光部35の周囲を完全に覆う大きさに形成する必要がないため、レンズ体31を小型化でき、その結果、レンズ体31を容易かつ安価に製造できるとともに、コンパクトな光源ユニット20が得られる。
レンズ体31の周囲に開口31A1を設けることで、レンズ体31の通気が良くなり、高出力の発光素子モジュール30を用いてもレンズ体31内に熱が籠もることがなく、レンズ体31の熱損傷等を防止できる。しかも、上下の開口31A1がレンズ体31を上下に貫通する貫通孔を構成するから、この上下方向を鉛直方向に合わせた姿勢で光源ユニット20を使用することで、煙突効果により、発光部35の熱を効率良く逃がすことができ、またレンズ体31の温度上昇も抑えられて熱損傷が防止される。特に、発光部35を覆う本体部40がアーチ型であるから、発光部35との間の距離が大きくなり発光部35の発熱の影響を受け難くできる。また、レンズ体31の入射面42を分割して左右の側方入射部42B,42Bを設け、側方入射部42B,42Bのそれぞれをフレネルレンズ形状としたため、レンズ体31の本体部40が発光部35から離れる方向に薄くなり、発光部35からレンズ体31の入射面42までの距離が大きくなるので、レンズ体31の熱損傷を防止できる。これに加え、各側方入射部42Bは、複数のフレネルレンズ部42B1,42B2を重ねて形成しているため、本体部40はさらに発光部35から離れる方向に薄くなり、レンズ体31の熱損傷をより確実に防止できる。本実施形態では、発光部35の出射角よりも上方に入射面42の下端43を位置させている。また、このように、フレネルレンズ形状にしたことで本体部40の肉厚を薄くすることができ、レンズ体31を容易かつ安価に製造できる。
ここで、図6(C)を参照し、発光素子モジュール30の出力(W)をW、発光部35の発光中心Cとその正面にあたる入射面42の中央部の距離(mm)をD1、発光部35とレンズ入射面42の最短距離(mm)をD2とし、X1=D1/W,X2=D2/Wと定義すると、X1,X2が小さくなるほどレンズ体31が熱損傷を受けやすくなる。X1,X2は値が大きいほどレンズ体31の熱損傷を防止できるが、レンズ体31の大型化を招く。本実施形態のように面状の発光部35を持つ発光素子モジュール30を用いる場合は、X1,X2が0.4〜1.0程度の範囲であることが望ましく、より望ましくは、X1が0.65〜0.8程度、X2が0.6〜0.8程度の範囲である。本実施形態では、X1=0.7,X2=0.67である。
さらに、反射面50と設置面である載置板33との間に隙間δを設けたため、周囲の開口31A1に対応して反射面50が設けられることで当該反射面50によって発光素子モジュール30が囲まれた場合でも、反射面50の中に熱が籠もることを防止できる。この隙間δは、レンズ体31の脚部31Aに当該反射体32を載せることで形成されるため、隙間δを空けるための別部材が不要であり、光源ユニット20の組立性も良い。また、左右の直射光反射面53,54に開口32B,32Bを形成したため、この開口32B,32Bによっても、反射面50の中に熱が籠もることを防止できる。
このように、光源ユニット20は、高出力に耐え得るから、高輝度照明が要求されるトンネル入口照明に最適である。
トンネル入口照明では、壁面においては角度が大きく(壁面上を高く)なるにつれて輝度が急激に低下する分布、車道においては壁面に比べて輝度がなだらかに低下する分布が要求され、壁面と車道では輝度の変位が非対称となる。光源ユニット20においては、分割した側方入射部42B,42Bと、反射面50によって、この分布を調整できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、光源ユニット20は、発光素子モジュール30の発光部35の上方に周囲に空間Rを空けて配置され、発光部35から入射する光を配光するレンズ体31と、空間Rに対面して設けられ、空間Rを通った発光部35からの直射光を反射し、レンズ体31の配光を補う反射面50と、を備える構成とした。この構成により、発光部35の周囲に空間Rが設けられるため、通気が良く、高出力の発光素子モジュール30を用いても、熱が籠もることがなく、レンズ体31の熱損傷等を防止できるとともに、発光素子モジュール30の発光効率低下を防止できる。また、反射面50が空間Rに対面して設けられるため、反射面50が発光部35から周囲の空間Rを通る光を反射してレンズ体31の配光を補うので、光を有効に利用できる。
また、本実施形態によれば、発光部35と対面するレンズ体31の入射面42の側を、複数の段部を形成したフレネルレンズ形状とし、発光部35からの距離を離す構成とした。この構成により、発光部35からレンズ体31の入射面42までの距離が大きくなるので、レンズ体31の熱損傷をより確実に防止できる。
また、本実施形態によれば、発光素子モジュール30の発光部35を囲む反射面50の下端50Aと、設置面である載置板33との間に隙間δを設ける構成とした。この構成により、反射面50によって発光素子モジュール30が囲まれた場合でも、反射面50の中に熱が籠もることを防止できる。
但し、上記実施形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施形態では、レンズ体の出射面のうち中央部を凹形状とするとともに、レンズ体の入射面をフレネルレンズ形状としたが、出射面41及び入射面42の形状はこれに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、発光素子の一例としてLEDを例示したが、これに限らず、任意の素子を用いることができる。
また、上記実施形態では、トンネル照明器具を道路用照明器具の一例として例示したが、これに限らず、例えば高速道路の遮音壁の壁面に設置されて路面を照明する照明器具といったように、各種の道路用照明器具に応用が可能である。
更に、本発明の照明器具、及び光源ユニットは、道路用照明器具に拘わらず、縦方向の照射エリアを制御しながら、横長に延びる照射エリアを広範囲に照らす用途の器具に適用可能である。
1 トンネル照明器具(照明器具)
20 光源ユニット
30 発光素子モジュール
31 レンズ体
31A 開口
33 載置板(設置面)
35 発光部
42 入射面
50 反射面
50A 下端
R 空間
δ 隙間

Claims (6)

  1. 複数の発光素子を基板の上に配置して面状の発光部を形成したチップオンボード構造の発光素子モジュールと、
    前記発光部を覆い、前記発光部から入射する光を前記発光部の両側の遠方に配光する本体部、及び、この本体部を前記発光部と空間を空けて支持するとともに前記面状の発光部の四方に貫通する開口が形成された脚部を有するレンズ体と、
    前記開口に対面して設けられ、前記開口を通った前記発光部からの直射光を反射し、前記両側の遠方の間に配光して前記レンズ体の配光を補う反射面と、
    を備えたことを特徴とする光源ユニット。
  2. 前記発光部と対面する前記レンズ体の入射面の側を、複数の段部を形成したフレネルレンズ形状とし、前記発光部からの距離を離し、前記発光部の出射角よりも上方に前記入射面の下端を位置させたことを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
  3. 前記発光素子モジュールの発光部を囲む前記反射面の下端と、設置面との間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光源ユニット。
  4. 前記レンズ体は、前記本体部と、前記脚部とを一体に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光源ユニット。
  5. 前記本体部は正面視で略矩形状に形成され、
    前記脚部は、前記本体部の四隅に脚片を有し、4つの該脚片のうち隣り合う2つの脚片を一対とした二対の脚片は、それぞれ連結部によって連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光源ユニット。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の光源ユニットを1又は複数備えたことを特徴とする照明器具。
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