JP6170899B2 - 野菜切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、キャベツ等の野菜を細く断ち切る野菜切断機に関する。
特許文献1には、キャベツを繊切りにするキャベツの裁断装置が開示されている。このキャベツの裁断装置は、コ字形をした左右一対の支持脚の間に電動モータを収容した筐体を狭持して、筐体の上側に受枠を備えた基台を備えている。裁断装置は、基台の受枠の上側に上板が取り付けられており、この上板には水平方向にて中央部から前側に偏心した位置に開口部が形成されている。基台には軸受を介して中空軸が回転可能に支持されており、中空軸は上板の開口部の中央位置で鉛直方向に起立している。中空軸はベルトを介して電動モータに接続されており、電動モータの駆動がベルトを介して中空軸に伝達されるようになっている。中空軸の上端部には上板より少し高い位置で円板状の回転刃が取り付けられており、回転刃は中空軸の回転によって上板より上側位置で回転するようになっている。また、基台には軸受を介してドラム軸が回転可能に支持されており、ドラム軸は上板の中央部にて上方に突出している。ドラム軸はベルトを介して電動モータに接続されており、電動モータの駆動がベルトを介してドラム軸に伝達されるようになっている。ドラム軸には上板の上側でキャベツを収容する回転ドラムが取り付けられており、回転ドラムはドラム軸の回転によって上板の上側を回転する。
電動モータの駆動によって中空軸とドラム軸とを回転させると、回転ドラムに収容したキャベツが上板の上側でドラム軸を中心に回転する。上板の上側で回転ドラムとともに回転するキャベツは上板より少し高い位置で回転する回転刃によって繊切りに切断され、繊切りとなったキャベツは上板の開口部から下側に放出される。
このキャベツの裁断装置においては、繊切りするキャベツの幅は上板の上面の高さと回転刃の高さとの差で決まるようになっている。このキャベツの裁断装置では、繊切りするキャベツの幅を変更可能とするために、上板の右側部が上下に移動可能となるように上板の左側部を基台に軸支して、上板の右側部を調整ねじによって上下動させることにより、上板の上面の高さと回転刃の高さとの差を変更可能としている。
特開2006−326815号公報
上記のように構成したキャベツの裁断装置においては、基台の受枠の上側に設置した上板の右側部を調整ねじによって上下動させることによって、上板の上面の高さと回転刃の高さとの差を変更可能として、繊切りされるキャベツの幅を変更することを可能としている。上板の左側部を支点として右側部を上下動させたときに、上板が撓んで前部と後部とが必ずしも均等に上下動せず、上板は前部に設けた開口部の周縁にて半径方向の前側と後側との高さが異なって調整されることがあった。上板の開口部の周縁にて半径方向の前側と後側とで高さが異なると、上板の高さと回転刃の高さとの差が前後で異なることになり、回転刃の前側と後側とで切られたキャベツの幅が異なることとなり、繊切りされたキャベツの幅にばらつきが生じていた。
また、このようなキャベツの裁断装置は、レストラン等の食品の調理場で使用されることが多く、裁断装置をできるだけ清潔に保つ必要がある。キャベツの裁断装置を用いてキャベツを繊切りにしたときに、繊切りしたキャベツは水分を含んでいるために上板の開口部周縁に付着して残ることがあり、回転ドラムを取り外して清掃しただけでは上板の開口周縁で特に上板の下面に繊切りしたキャベツが付着して残ることがあった。繊切りしたキャベツが上板に付着したまま残ると、残ったキャベツは水分が蒸発して上板にこびり付くことになり、衛生上好ましくなかった。このため、このキャベツの裁断装置では、例えば使用する日毎に基台の受枠から上板を取り外し、上板を水洗いで洗浄するのが衛生上好ましい。しかし、上板を基台の受枠に取り付けるたびに、上板の右側部を調整ねじによって上下の高さ調整をしなければならなく、高さ調整を含めた上板の取り付け作業が面倒となる問題があった。本発明は、キャベツ等の野菜を繊切り等のように細く断ち切る野菜切断機において、上側で野菜を回転させるベーステーブルと回転刃との高さの差を精度よく調整できるようにするとともに、ベーステーブルを定期的に洗浄するために頻繁に基台から着脱しても、ベーステーブルと回転刃の高さの差を着脱するたびに調整する必要のないようにすることを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、基台に設けた電動モータと、基台の上側に着脱自在に設置され、水平方向にて中央部から偏心した位置に野菜の放出のための開口部を有して、上側で野菜を回転させるベーステーブルと、ベーステーブルの開口部の中央位置で起立するように基台に回転可能に支持され、電動モータの駆動によって回転する第1回転軸と、ベーステーブルより上側の高さ位置で第1回転軸の上端部に取り付けた回転刃と、ベーステーブルの中央部にて上方に突出するように基台に回転可能に支持され、電動モータの駆動によって回転する第2回転軸と、ベーステーブルの上側で第2回転軸に取り付けられ、野菜を収容する収容部を有した回転ドラムとを備え、電動モータの駆動によって第1及び第2回転軸を回転させると、回転ドラムに収容した野菜がベーステーブルの上側にて第2回転軸を中心に回転し、ベーステーブルの上側を回転する野菜を回転する回転刃によってベーステーブルの野菜が通過する部分の上面の高さと回転刃の高さとの差から生じる幅にて細く断ち切る野菜切断機であって、第1回転軸を上下方向に昇降させる昇降機構として、第1回転軸は内部に軸受を有したホルダに回転可能に支持され、このホルダを介して基台に上下方向に移動可能に支持されるようにし、ホルダには第1回転軸の軸線方向と平行となるねじの進行方向を有した第1ねじ部を設け、基台には上下方向に移動を規制された状態で第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を設け、第2ねじ部を回転させることによって第1回転軸を上下方向に移動させるようにしたことを特徴とする野菜切断機を提供するものである。
上記のように構成した野菜切断機においては、上端部にて回転刃を取り付けた第1回転軸を上下方向に昇降させる昇降機構として、第1回転軸は内部に軸受を有したホルダに回転可能に支持され、このホルダを介して基台に上下方向に移動可能に支持されるようにし、ホルダには第1回転軸の軸線方向と平行となるねじの進行方向を有した第1ねじ部を設け、基台には上下方向に移動を規制された状態で第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を設け、第2ねじ部を回転させることによって第1回転軸を上下方向に移動させるようにしたので、従来のようにベーステーブルの一側部を支点として他側部の高さを調整したときに、ベーステーブルが撓んで開口部の前部と後部とで高さ異なることが生じることに起因して、ベーステーブルの開口部の周縁の上面の高さと回転刃の高さとが前部と後部とで異なるようになるのを防ぐことでき、回転刃の高さとベーステーブルの開口部の上面の高さとの差を前後で同じとすることができた。これにより、ベーステーブルの上側を回転する野菜を常に同じ幅となるように細く断ち切ることができるようになった。
また、ベーステーブルを基台に高さ調整することなく、第1回転軸を上下方向に移動させることで回転刃の高さ位置を調整するようにしたため、ベーステーブルを定期的に洗浄するために頻繁に基台から着脱しても、ベーステーブルの上面の高さと回転刃の高さとの差をベーステーブルの基台に対する着脱の前後で常に一定とすることができる。このように、ベーステーブルを基台に着脱するたびに、ベーステーブルの上面の高さと回転刃の高さの差を調整する必要がないので、ユーザがベーステーブルの上面の高さと回転刃の高さの差の調整の煩わしさを気にせずに野菜切断機を積極的に分解洗浄しやすくできた。
上記のように構成した野菜切断機においては、電動モータの出力軸には駆動側プーリを設けるとともに、第1回転軸には従動側プーリを設け、電動モータの駆動を駆動側プーリと従動側プーリとの間に張設したベルトにより第1回転軸に伝達するようにし、駆動側プーリの外周面の幅を第1回転軸の上下方向の移動範囲に応じてベルトが上下動できるようにベルトの幅より広くするのが好ましい。
上記のように構成した野菜切断機においては、第1回転軸の上端部には回転刃の下側にて基台の上側に残る切断した野菜を落下させる回転スクレイパーを設けるのが好ましく、このようにしたときには、回転刃で切断された野菜が第1回転軸の周囲の基台の上側に残るのを防ぐことができるようになった。
本発明による野菜切断機の一実施形態を示す斜視図である。 図1の各部品を分解した斜視図である。 A−A線の位置における縦方向断面図である。 基台の内部の機械部品を示す斜視図である。 B−B線の位置における縦方向一部断面図である。
本発明による野菜切断機は主としてレストラン等の調理場で用いられ、キャベツ、タマネギ、蕪、大根等の野菜を細く(薄く)断ち切るものであり、以下に本発明の野菜切断機の一実施形態を図面を参照して説明する。図1及び図2に示したように、本発明による野菜切断機10は、内部に電動モータ12等の機械部品を収容した基台11と、基台11の上側に着脱自在に設置されて上側で野菜を回転させるベーステーブル50と、ベーステーブル50の上側に回転可能に設けた回転刃51と、ベーステーブル50の上側に回転可能に取り付けられてキャベツなどの野菜を収容して回転させる回転ドラム60と、野菜をベーステーブル50の上面に押しつける重り61とを備えている。
図3及び図4に示したように、野菜切断機10は、基台11の内部に電動モータ12と、第1及び第2回転軸21,23と、電動モータ12の駆動力を第1及び第2回転軸21,23に伝達する駆動力伝達機構30と、第1回転軸21を上下方向に移動させることによって回転刃51を上下動させる昇降機構40とを備えている。
図3に示したように、基台11は下側部11aと、下側部11aの上側に設けた上側部11bとを備え、下側部11aに電動モータ12を収容している。図3及び図4に示したように、電動モータ12の出力軸12aは鉛直方向(上下方向)に起立しており、出力軸12aには後述する駆動力伝達機構30を構成する駆動側第1プーリ31と駆動側第2プーリ32が固定されている。基台11の上側部11bの前側上部には天板の下面に第1及び第2回転軸21,23を支持する軸支持部材13が設けられており、軸支持部材13は前部に第1回転軸21を支持する第1筒部13aと、後部に第2回転軸23を支持する第2筒部13bとを有している。第1筒部13aは第1回転軸21を上下方向に移動可能に支持するために第2筒部13bよりも上下方向に長く形成されている。
図3に示したように、第1回転軸21は細長い円筒形をした中空軸であり、基台11の上側部11bの前部にて電動モータ12の出力軸12aと平行に回転可能かつ上下方向に移動可能に設けられている。第1回転軸21の上端部は基台11から上側に突出して設けられている。第1回転軸21の上端部にはフランジ21aが嵌合固定されており、回転軸21の上端部にはフランジ21aの上側に回転刃51が着脱可能に固定されている。第1回転軸21は内部に上下一対の軸受を介装した筒形のホルダ22に回転可能に支持されており、第1回転軸21はホルダ22を介して軸支持部材13の第1筒部13aの内周面に上下方向に移動可能となるように摺動自在に嵌合固定されている。図4及び図5に示したように、ホルダ22の下部には右斜め後側に延びる延出部22aが形成されており、延出部22aの先端部には筒形をした内周面に雌ねじが形成された第1ねじ部41が設けられている。この第1ねじ部41は第1回転軸21を上下方向に移動させることで回転刃51の高さを変える後述する昇降機構40の一部を構成している。第1回転軸21の下部には駆動力伝達機構30を構成する従動側第1プーリ33が固定されている。
図3に示したように、第2回転軸23は基台11の上側部11bの前後方向の中間部に回転可能に設けられている。第2回転軸23の上部は軸支持部材13の第2筒部13bの内周面に設けた軸受により回転可能に支持され、第2回転軸23の下部は基台11の上側部11bの下部に設けた軸受により回転可能に支持されている。第2回転軸23の上端部は基台11から上側に突出して設けられており、第2回転軸23の上端部には回転ドラム60が着脱可能に固定されている。第2回転軸23の軸線方向の中間部には駆動力伝達機構30を構成する従動側第2プーリ34が固定されている。
図3及び図4に示したように、駆動力伝達機構30は上述した電動モータ12の出力軸12aに固定した駆動側第1プーリ31と駆動側第2プーリ32と、第1回転軸21の下部に固定した従動側第1プーリ33と、第2回転軸23の中間部に固定した従動側第2プーリ34とを備えている。また、駆動力伝達機構30は、駆動側第1プーリ31と従動側第1プーリ33との間に張設された第1ベルト35と、駆動側第2プーリ32と従動側第2プーリ34の間に張設された第2ベルト36とを備えている。
図3及び図4に示したように、駆動側第1プーリ31の外周面は第1ベルト35の幅より広くなっており、第1ベルト35は第1回転軸21を上下動させたときに応じて駆動側第1プーリの外周面を上下方向に移動可能となっている。また、従動側第1プーリ33の外周面には周方向に沿った溝が上下方向に複数個形成されており、第1ベルト35の内周面は従動側第1プーリ33の外周面の溝に係合している。第1ベルト35の内周面が従動側第1プーリ33の外周面の溝に係合しているので、第1回転軸21を上下動させたときに、第1ベルト35は従動側第1プーリ33から外れることなく従動側第1プーリ33とともに上下動するようになっている。
駆動側第2プーリ32の外周面と従動側第2プーリ34の外周面とには周方向に連続する複数の歯部が形成されている。また、第2ベルト36はタイミングベルトであり、第2ベルト36の内周面には駆動側第2プーリ32と従動側第2プーリ34の各外周面の歯部に係合する複数の歯部が形成されている。
電動モータ12を駆動させると、出力軸12aに取り付けた駆動側第1及び第2プーリ31,32が回転し、これらの回転が第1及び第2ベルト35,36によって従動側第1及び第2プーリ33,34に伝達され、従動側第1及び第2プーリ33,34を固定した第1及び第2回転軸21,23が回転する。第1及び第2回転軸21,23の回転により、第1回転軸21の上端部に固定した回転刃51が回転し、第2回転軸23の上端部に固定した回転ドラム60が回転する。
図4及び図5に示したように、昇降機構40は、第1回転軸21を回転可能に支持したホルダ22の下部から右斜め後側に延びる延出部22aに形成した第1ねじ部41と、第1ねじ部41に螺合した第2ねじ部42と、第2ねじ部42と平行に設けた高さ調整軸43と、第2ねじ部42の軸線方向の中間部に設けた第1調整用プーリ44と、高さ調整軸43の上端部に設けた第2調整用プーリ45と、第1及び第2調整用プーリ44,45との間に張設された調整用ベルト46とを備えている。
図5に示したように、第1ねじ部41は上述したように筒形をした内周面に雌ねじが形成されている。第1ねじ部41の雌ねじの進行方向は第1回転軸21の軸線方向と平行になっている。第2ねじ部42は上下方向に延びる略円柱形状の棒状部材の中間部から上部にかけて雄ねじを形成したものであり、基台11の上側部11bの右側部にて上下方向に移動が規制された状態で回転可能に支持されている。第2ねじ部42は中間部の雄ねじが第1ねじ部41の雌ねじに螺合しており、第1ねじ部41は第2ねじ部42の回転によってねじの進行方向にて螺進退する。
図5に示したように、第2ねじ部42の軸線方向の中間部より少し下側には第1調整用プーリ44が設けられている。高さ調整軸43は上下方向に延びる略円柱形をした棒状部材であり、基台11の上側部11bの右側部にて第2ねじ部42の斜め後側で上下方向に移動が規制された状態で回転可能に支持されている。高さ調整軸43は基台の上側部11bの底板から下側に延出しており、高さ調整軸43の下部には摘み部43aが設けられている。高さ調整軸43の上部には第2ねじ部42の第1調整用プーリ44と同じ高さ位置で第2調整用プーリ45が設けられており、第1及び第2調整用プーリ44,45との間には調整用ベルト46が張設されている。
高さ調整軸43の摘み部43aを摘んで、高さ調整軸43を上側から見たときの反時計回りに回転させると、高さ調整軸43の回転が調整用ベルト46によって第2ねじ部42に伝達されて第2ねじ部42を反時計回りに回転させ、第2ねじ部42に螺合している第1ねじ部41が上側に移動する。第1ねじ部41が上側に移動することで、第1ねじ部41と一体的に形成されているホルダ22及び第1回転軸21が上側に移動する。第1回転軸21が上側に移動することで、第1回転軸21の上端部に固定した回転刃51が上側に移動する。同様に、高さ調整軸43の摘み部43aを摘んで、高さ調整軸43を上側から見たときの時計回りに回転させると、高さ調整軸43の回転が調整用ベルト46によって第2ねじ部42に伝達されて第2ねじ部42を時計回りに回転させ、第2ねじ部42に螺合している第1ねじ部41が下側に移動する。第1ねじ部41が下側に移動することで、第1ねじ部41と一体的に形成されているホルダ22及び第1回転軸21が下側に移動する。第1回転軸21が下側に移動することで、第1回転軸21の上端部に固定した回転刃51が下側に移動する。
図2及び図3に示したように、ベーステーブル50は上面に形成されている円形の凹部50aの上側でキャベツ等の野菜を回転させるものであり、基台11の上側に着脱可能に設置されている。ベーステーブル50の凹部50aの中央部分には貫通孔50bが形成されており、この貫通孔50bから第2回転軸23が上側に突出している。ベーステーブル50の凹部50aには水平方向にて中央部から偏心した位置となる前部に野菜の放出口のための円形の開口部50cが形成されている。基台11の前部から上側に突出して設けられた第1回転軸21はベーステーブル50の開口部50cの水平方向の略中央部で起立しており、第1回転軸21の上端部に固定した回転刃51はベーステーブル50の凹部50aの上面より上側に配置されている。ベーステーブル50の上側を回転する野菜はベーステーブル50の凹部50aの上面の高さと回転刃51の高さとの差と同じ幅で回転刃51に切断される。
第1回転軸21の上端部には回転刃51の下側に設けたハブ52aと、ハブ52aの外周に突出して設けた一対の羽根部52bを有した回転スクレイパー52が設けられている。この回転スクレイパー52は基台11の上側にて第1回転軸21の周囲に残る切断された野菜を下側に落下させるものである。回転刃51によって切断されて基台11の上側にて第1回転軸21の周囲に残る繊切りの(切断された)野菜は回転する回転スクレイパー52の羽根部52bによって掻き取られて下側に落下する。このとき、回転スクレイパー52の羽根部52bによって掻き取られた繊切りの野菜はベーステーブル50の内周部にて中心側に突出するように設けたストッパ50dに当たって下側に落下する。
図2及び図3に示したように、回転ドラム60はベーステーブル50の上側で野菜を収容して回転させるものであり、ベーステーブル50の上側で第2回転軸23の上端部に固定されている。回転ドラム60は、略半円形をした上下が開口した2つの筒形状の収容部60aを備えており、これらの収容部60aに半分に切断したキャベツを収容可能としている。回転ドラム60の下端はベーステーブル50の少し上側に配置された回転刃51より上側に配置されており、回転ドラム60が回転刃51に接触しないようになっている。回転ドラム60の各収容部60aは重り61を収容可能としており、重り61は各収容部60aに収容したキャベツ等の野菜をベーステーブル50の凹部50aの上面に押しつけるようにしている。なお、この実施形態の回転ドラム60はキャベツを収容することを目的としたものであるので、収容部60aの形状を半分に切断したキャベツを収容しやすい略半円形の筒形状としたが、これに限られるものでなく、タマネギの繊切りをするときや、大根または蕪を薄く輪切りするときには、収容部60aをタマネギ、大根または蕪を収容可能とする円筒形状にしたものであってもよい。
上記のように構成した野菜切断機10の作動について説明する。回転ドラム60の各収容部60aに半分に切断したキャベツを収容し、各収容部60aに重り61を載せる。野菜切断機10のスイッチをオンして電動モータ12を駆動させると、出力軸12aに固定した駆動側第1及び第2プーリ31,32が回転し、これらの回転が第1及び第2ベルト35,36によって従動側第1及び第2プーリ33,34に伝達され、従動側第1及び第2プーリ33,34を固定した第1及び第2回転軸21,23が回転する。第1及び第2回転軸21,23の回転により、第1回転軸21の上端部に固定した回転刃51が回転するとともに、第2回転軸23の上端部に固定した回転ドラム60が回転する。回転ドラム60の各収容部60aに収容したキャベツはベーステーブル50の凹部50aの上側を第2回転軸23を中心に回転し、回転するキャベツは開口部50cの上側を通過するときに回転する回転刃51により繊切りに切断され(細く断ち切られ)、繊切りにされたキャベツは開口部50cから下側に放出される。
この野菜切断機10を用いてキャベツを繊切りした後で各部品を洗浄するときには、図2に示したように、第2回転軸23から回転ドラム60を取り外すとともに、第1回転軸21から回転刃51及びガイド52を取り外す。また、基台11からベーステーブル50を取り外し、各部品をシンク等の洗い場で洗浄する。洗浄後には、再び、基台11にベーステーブル50を取り付けるとともに、第1回転軸21に回転刃51及びガイド52を取り付け、第2回転軸23に回転ドラム60を取り付ける。
上記のように構成した野菜切断機10においては、回転刃51を回転させる第1回転軸21は上下方向に移動可能に基台11に支持されている。具体的には、第1回転軸21は内部に軸受を有したホルダ22に回転可能に支持され、ホルダ22を介して基台11の上側部11b内に設けた軸支持部材13の第1筒部13a内に上下方向に移動可能となるように摺動自在に支持されている。ホルダ22の下部には右斜め後側に延びる延出部22aが形成されており、延出部22aの先端部には筒形をした内周面に雌ねじが形成された第1ねじ部41が設けられている。基台11の上側部11bには上下方向に延びる略円柱形状の棒状部材の上下方向の中間部から上側にかけて雄ねじが形成された第2ねじ部42が上下方向に移動を規制された状態で回転可能に支持されており、第2ねじ部42の雄ねじが第1ねじ部41の雌ねじに螺合している。また、基台11の上側部11bには第2ねじ部42と平行に高さ調整軸43が回転可能に設けられており、高さ調整軸43と第2ねじ部42との各々に設けた調整用プーリ44,45との間には調整用ベルト46が張設されている。
高さ調整軸43を回転させると、高さ調整軸43の回転が調整用ベルト46によって第2ねじ部42に伝達されて第2ねじ部42を回転させ、第2ねじ部42に螺合している第1ねじ部41がねじの進行方向として上下方向に移動する。第1ねじ部41が上下方向に移動することで第1ねじ部41と一体的に形成されているホルダ22と、ホルダ22に回転可能に支持されている第1回転軸21が上下方向に移動する。第1回転軸21が上下方向に移動することによって回転刃51の高さ位置を上下方向に調整することができる。
このように、第1回転軸21を上下方向に移動させることで回転刃51の高さ位置を調整できるようにしたので、従来技術で示したベーステーブル50の一側部を支点として他側部の高さを調整したときに、ベーステーブル50が撓んで開口部50cの前部と後部とで高さ異なることが生じることに起因して、ベーステーブル50の開口部50cの周縁の上面の高さと回転刃51の高さとが前部と後部とで異なるようになるのを防ぐことでき、回転刃51の高さとベーステーブル50の開口部50cの上面の高さとの差を前後で同じとすることができた。これにより、ベーステーブル50の凹部50aの上側を回転するキャベツ等の野菜を常に同じ幅となるように繊切りにすることができるようになった。
また、この野菜切断機10は、ベーステーブル50を基台11に高さ調整することなく、第1回転軸21を上下方向に移動させることで回転刃51の高さ位置を調整するようにしたものである。このため、ベーステーブル50を定期的に洗浄するために頻繁に(例えば使用した日毎に)基台11から着脱しても、ベーステーブル50の凹部50aの上面の高さと回転刃51の高さとの差をベーステーブル50の基台11に対する着脱の前後で常に一定とすることができる。このように、ベーステーブル50を基台11に着脱するたびに、ベーステーブル50の凹部50aの上面の高さと回転刃51の高さの差を調整する必要がないので、ユーザがベーステーブル50の凹部50aの上面の高さと回転刃51の高さの差の調整の煩わしさを気にせずに野菜切断機10を積極的に分解洗浄しやすくできた。
上記の実施形態においては、第1及び第2回転軸21,23を1つの電動モータ12により回転させるようにしたが、本発明はこれに限られるものでなく、特許請求の範囲に記載した電動モータが2つの電動モータで構成されるようにし、2つの電動モータを用いて第1及び第2回転軸21,23を別々に直接的または間接的(プーリとベルトによる駆動力伝達または歯車伝達)に回転させるようにしたものであってもよく、このようにしたときにも、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
上記の実施形態においては、第1ねじ部41には雌ねじが形成されるようにし、第2ねじ部42には雄ねじが形成されるようにしたが、本発明はこれに限られるものでなく、第1ねじ部を棒状として外周に雄ねじが形成されるようにし、第2ねじ部を細長い筒形部材として内周面に雌ねじが形成されるようにし、第2ねじ部を回転させることで第1ねじ部をねじの進行方向に進退させ、ホルダ22と第1回転軸21とを上下動させるようにしたものであってもよく、このようにしたときに上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
上記の実施形態においては、駆動力伝達機構30は、電動モータ12の駆動力を出力軸12aに設けた駆動側第1及び第2プーリ31,32と第1及び第2回転軸21,23に設けた従動側第1及び第2プーリ33,34の間に張設された第1及び第2ベルト35,36によって第1及び第2回転軸21,23伝達するようにしたが、これに限られるものでなく、出力軸12aと第1及び第2回転軸21,23との間に歯車対を設けることで、電動モータ12の駆動力を歯車伝達機構で第1及び第2回転軸21,23に伝達するようにしたものであってもよく、このようにしたときにも上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
上記の実施形態においては、昇降機構40は、高さ調整軸43の回転を第2ねじ部42に伝達するのに、高さ調整軸43と第2ねじ部42との間に張設した調整用ベルト46により伝達するようにしているが、これに限られるものでなく、高さ調整軸43と第2ねじ部42との間に歯車対を設け、高さ調整軸43の回転を歯車対によって第2ねじ部42に伝達するようにしてもよい。また、高さ調整軸43を廃して、第2ねじ部42を基台11の上側部11bの底壁から突出させ、第2ねじ部42を直接回転させるようにしたものであってもよい。
10…野菜切断機、11…基台、12…電動モータ、21…第1回転軸、22…ホルダ、23…第2回転軸、41…第1ねじ部、42…第2ねじ部、50…ベーステーブル、50c…開口部、51…回転刃、60…回転ドラム。

Claims (3)

  1. 基台に設けた電動モータと、
    基台の上側に着脱自在に設置され、水平方向にて中央部から偏心した位置に野菜の放出のための開口部を有して、上側で野菜を回転させるベーステーブルと、
    前記ベーステーブルの開口部の中央位置で起立するように前記基台に回転可能に支持され、前記電動モータの駆動によって回転する第1回転軸と、
    前記ベーステーブルより上側の高さ位置で前記第1回転軸の上端部に取り付けた回転刃と、
    前記ベーステーブルの中央部にて上方に突出するように前記基台に回転可能に支持され、前記電動モータの駆動によって回転する第2回転軸と、
    前記ベーステーブルの上側で前記第2回転軸に取り付けられ、野菜を収容する収容部を有した回転ドラムとを備え、
    前記電動モータの駆動によって前記第1及び第2回転軸を回転させると、前記回転ドラムに収容した野菜が前記ベーステーブルの上側にて前記第2回転軸を中心に回転し、前記ベーステーブルの上側を回転する野菜を回転する前記回転刃によって前記ベーステーブルの野菜が通過する部分の上面の高さと前記回転刃の高さとの差から生じる幅にて細く断ち切る野菜切断機であって、
    前記第1回転軸は内部に軸受を有したホルダに回転可能に支持され、このホルダを介して前記基台に上下方向に移動可能に支持されるようにし、
    前記ホルダには前記第1回転軸の軸線方向と平行となるねじの進行方向を有した第1ねじ部を設け、
    前記基台には上下方向に移動を規制された状態で前記第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を設け、
    前記第2ねじ部を回転させることによって前記第1回転軸を上下方向に移動させるようにしたことを特徴とする野菜切断機。
  2. 請求項に記載の野菜切断機において、
    前記電動モータの出力軸には駆動側プーリを設けるとともに、前記第1回転軸には従動側プーリを設け、前記電動モータの駆動を前記駆動側プーリと前記従動側プーリとの間に張設したベルトにより前記第1回転軸に伝達するようにし、
    前記駆動側プーリの外周面の幅を前記第1回転軸の上下方向の移動範囲に応じて前記ベルトが上下動できるように前記ベルトの幅より広くしたことを特徴とする野菜切断機。
  3. 請求項1または2に記載の野菜切断機において、
    前記第1回転軸の上端部には前記回転刃の下側にて前記基台の上側に残る切断した野菜を落下させる回転スクレイパーを設けたことを特徴とする野菜切断機。
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