JP6167086B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、包装対象物を箱詰め包装するための包装箱に関し、特に、バイアル瓶等のガラス容器を箱詰め包装するための包装箱に関するものである。
例えば厚紙からなる包装箱において、保管時や搬送時には扁平状に折り畳むことができる一方、包装対象物を箱詰めする際には、ワンタッチで箱状に形成することが可能なものが、従来から知られている(例えば特許文献1)。
一方、同じく包装箱において、クッション材等を箱内部に詰めなくても、外部衝撃によるガラス容器等の破損を防止することができるように、内箱と外箱とからなる二重構造を備えたものが知られている(例えば特許文献2)。
もっとも、特許文献2のものでは、特許文献1のもののように、ワンタッチで組み立てることができず、包装対象物を箱詰めする際に、内箱および外箱を一から組み立てなければならず、箱詰め作業の作業性が低下するという問題がある。
そこで、例えば特許文献3には、ワンタッチで組み立て可能な電球用包装箱において、一方のフラップの先端を二分割して立てない面と立てる面とにし、立てない面で口金部を横から押さえる一方、立てる面を外側に折曲して立てた先端を他方のフラップ等で上から押さえ、両面で電球を固定するようにしたものが開示されている。
特許3600986号公報 特開2003−291951号公報 特許4113935号公報
上記特許文献3のものによれば、口金部をフラップで固定することで電球を外箱内部に浮いた状態で保持することが可能となるが、かかる簡易な構造では、二重構造に比して緩衝機能が劣ることから、例えば包装箱を落とした際に、ガラス容器等が破損するおそれがある。
もっとも、上記特許文献2のものでは、重厚な二重構造によってガラス容器等の破損は抑えられるものの、上述の如く、包装対象物の箱詰め包装作業が煩雑になるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易に組み立てることができ且つ外部衝撃による内容物の破損を抑えることが可能な包装箱を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る包装箱では、扁平状態から、外箱をワンタッチで箱状に形成する動作を利用して、内箱の側板を矩形筒状に形成するとともに、内箱の底部を容易に形成可能な状態を作出するようにしている。
具体的には、本発明は、縦折り目を介して連設される4つの矩形状の外側側板と矩形状の底板とを有し、対向する第1組の縦折り目が閉じ且つ残りの第2組の縦折り目が平面状に開くことで扁平状に折り重なった状態から、第1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力を加えることにより有底矩形筒状に形成される外箱、を備える包装箱を対象にしている。
そして、上記包装箱は、外箱の各内面から離間した状態で外箱内部に収容される内箱をさらに備え、内箱は、縦折り目を介して連設され且つ各外側側板と対向配置された4つの矩形状の内側側板と、矩形状の内側底板と、を有していて、少なくとも1組の相隣る内側側板の側縁をそれぞれ延長した延長部が、当該各内側側板と直交する外側側板の内面に折り目を介してそれぞれ接続されることで、外箱に支持されており、第2組の縦折り目の少なくとも1つの縦折り目に対応する、内箱の縦折り目の一方側に設けられる第1の内側側板の底辺には、内側底板が横折り目を介して連設される一方、他方側に設けられる第2の内側側板の下端部には、当該縦折り目の下端から斜め上方に延びる傾斜辺を有する切欠部が形成されており、内側底板における第2の内側側板側の側縁部には、切欠部を通って内箱の外側に突出する舌部が形成されており、4つの内側側板は、第1組の縦折り目に対応する一対の縦折り目が閉じ且つ第2組の縦折り目に対応する一対の縦折り目が平面状に開くことで、第1の内側側板と第2の内側側板とが平面状に並ぶように扁平状に折り重なった状態から、外箱が有底矩形筒状に形成されるのに伴って矩形筒状に形成され、内側底板は、横折り目が閉じることで、その上面が第1の内側側板の内面と折り重なり、且つ、舌部の先端が傾斜辺よりも切欠部側に出るように、当該舌部が第2の内側側板における傾斜辺の縁部と重なった状態から、外箱が有底矩形筒状に形成されるのに伴って、舌部における上面となる面に傾斜辺が当たりながら第1の内側側板に対し第2の内側側板が相対的に起き上がることによって、傾斜辺に沿って傾斜した姿勢を採るとともに、矩形筒状に形成された内側側板に挿入される包装対象物によって押下げられて内箱の底部を形成することを特徴とするものである。
この構成によれば、外箱を扁平状に折り重ねると、延長部を介して外側側板と接続された内側側板も扁平状に折り重なるとともに、内側底板も内側側板と折り重なるので、包装箱全体を扁平状にすることができる。これにより、多数の包装箱を一纏めにしても嵩張らないので、保管時や搬送時の利便性を向上させることができる。
かかる扁平状に折り重なった状態から、閉じられた第1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力を加えると、外箱が有底矩形筒状に形成されるとともに、延長部を介して外側側板と接続された内側側板がこれと同期して矩形筒状に形成される。このとき、扁平状に折り重なった状態において、第1の内側側板と平面状に並んでいた第2の内側側板が、外箱が有底矩形筒状に形成されるのに伴って、第1の内側側板に対し相対的に起き上がる。
ここで、扁平状に折り重なった状態において、舌部の先端が傾斜辺よりも切欠部側に出ず、単に舌部が第2の内側側板と重なっているだけでは、相対的に起き上がる第2の内側側板と舌部の先端とが当接し、内側側板が矩形筒状に形成される際の支障となるおそれがある。この点、本発明では、舌部の先端が傾斜辺よりも切欠部側に出るように当該舌部が第2の内側側板における傾斜辺の縁部と重なっていることから、外箱が有底矩形筒状に形成されるのに伴って、舌部における上面となる面に傾斜辺が当たりながら第1の内側側板に対し第2の内側側板が相対的に起き上がる。これにより、舌部が傾斜辺に沿って徐々に傾きながら第2の内側側板の外側に飛び出し、最終的には第1の内側側板と直交する第2の内側側板の傾斜辺に対し、舌部における上面が垂直に当たる。このように、舌部が傾斜辺に当たることで、第1の内側側板と重なっていた内側底板が、横折り目を基点として傾斜辺に沿って傾斜した姿勢を採る。
ここで、仮に内側底板の上面と内側側板の内面とが重なったままの状態で、矩形筒状に形成された内側側板に包装対象物を挿入すると、包装対象物が矩形筒から抜け落ちてしまう。これに対し、このように内側底板が傾斜した状態で、矩形筒状に形成された内側側板に包装対象物を挿入すると、包装対象物が内側底板に確実に当たり、内側底板が押下げられて内箱の底部が形成されることになる。
以上のように、本発明によれば、扁平状に折り重なった状態から、外箱の第1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力を加えるという第1の動作と、矩形筒状に形成された内側側板に包装対象物を挿入するという第2の動作だけで、重厚な二重構造の包装箱を容易に組み立てることができる。
しかも、内箱は、延長部を介して外箱に支持されており、外箱の各内面から離間した状態で当該外箱内部に収容されていることから、優れた緩衝機能を発揮するので、外部衝撃による内容物の破損を抑えることができる。
なお、平面状に開かれる第2組の縦折り目の近傍に舌部や傾斜辺等を設けるのは、閉じられる第1組の縦折り目の近傍に舌部を設けると、縦折り目を閉じようとする際に舌部と第2の内側側板とが干渉し、そもそも扁平状に折り重なった状態を形成することが困難となるからである。
上記包装箱において、内側底板は、2つであって、第2組の縦折り目に対応する内箱の対向する縦折り目の一方側にそれぞれ設けられる第1の内側側板の底辺に、それぞれ横折り目を介して連設されるとともに、連設される辺の対向辺から突出する係合片をそれぞれ有し、各係合片は、内側底板が包装対象物によって押下げられたときに、相手方である他方の内側底板の上面に係合することが好ましい。
この構成によれば、係合片と内側底板とが係合する箇所は2枚重ねになるとともに、各内側底板のスパン長が短くなるので、内箱の底部の強度を向上させることができる。
また、上記包装箱において、内側底板は、1つであって、第1の内側側板の底辺に連設される辺の対向辺から突出する係合片を有し、第1の内側側板と対向する内側側板には、係合孔が形成され、係合片は、内側底板が包装対象物によって押下げられたときに、係合孔に係合することが好ましい。
この構成によれば、より簡単な構造で、内箱の底部を形成することができる。
さらに、上記包装箱において、外箱の底板は、各々直角を挟む2辺が相隣る外側側板の底辺とそれぞれ横折り目を介して連設されるとともに、直角を二等分する方向に延び且つ山折りされる斜め折り目がそれぞれ形成された2つの直角三角形状の外側底板からなり、各外側底板の斜辺には、直角部と反対側に向かって延びる係合部が形成されており、第1組の縦折り目は、外側底板の直角部から上方に延びており、2つの外側底板は、各々横折り目が閉じ且つ斜め折り目で折り畳まれて、折り重なった外側側板の間にそれぞれ潜り込んだ状態から、4つの外側側板が矩形筒状に形成されるのに伴って、直角三角形状に展開されて斜辺同士が当接するとともに、各係合部が相手方である他方の外側底板の上面に係合することで矩形状の底部を形成することが好ましい。
この構成によれば、扁平状に折り重なった状態から、第1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力を加えることで、有底矩形筒状に形成される外箱を容易に実現することができる。
また、上記包装箱において、切欠部は、斜め折り目に沿って折り畳まれた外側底板が、通り抜けるような形状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、内箱の底を外箱の底から大きく離さなくても、折り畳まれた外側底板と内箱とが干渉するのを抑えることができる。これにより、外箱内部の空間を有効利用して、より大きな包装対象物を収容することができる。
さらに、上記包装箱において、延長部が形成された内側側板における当該延長部とは反対側の側縁には、当該延長部が接続された外側側板と対向する外側側板の内面に当接する第1当接部が延長形成されていることが好ましい。
この構成によれば、延長部と内側側板と第1当接部とからなる部位が、相対向する外側側板に対して、つっかえ棒のような役割を果たすので、外部衝撃によって外箱が拉げるのを抑えることができる。
また、上記包装箱において、延長部が形成された内側側板と対向する内側側板における当該延長部と同じ側の側縁には、当該延長部が接続された外側側板の内面に当接する第2当接部が延長形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第2当接部がスペーサのような役割を果たすので、内箱と外箱との適正な間隔を保つことができる。
以上、説明したように本発明に係る包装箱によれば、容易に組み立てることができ且つ外部衝撃による内容物の破損を抑えることができる。
本発明の実施形態1に係る包装箱の展開図である。 包装箱を模式的に示す斜視図である。 包装箱の組み立て手順を説明する模式図である。 包装箱の組み立て手順を説明する模式図である。 包装箱の組み立て手順を説明する模式図である。 組み立て後の外箱を模式的に示す斜視図である。 扁平状に折り重なった包装箱を模式的に示す平面図である。 扁平状に折り重なった状態から矩形筒状に形成される外側側板および内側側板を模式的に示す図である。 外箱の底部が形成される手順を模式的に説明する図である。 外側側板と内側側板との関係を説明する模式図である。 外側側板と内側側板との関係を説明する模式図である。 扁平状に折り重なった状態から傾斜する内側底板を模式的に示す図である。 内箱の底部が形成される手順を模式的に説明する図であり、同図(a)および(c)は、第1および第2内側底板を上から見た図であり、同図(b)および(d)は、内箱を横から見た図である。 ガラス容器を包装箱に挿入した状態を模式的に示す、図8(c)のXIV−XIV線の矢視断面図に相当する図である。 本発明の実施形態2に係る包装箱の展開図である。 包装箱を模式的に示す斜視図である。 内箱の底部が形成される手順を模式的に説明する図であり、同図(a)および(c)は、内側底板を上から見た図であり、同図(b)および(d)は、内箱を横から見た図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
−全体構成−
図1は、本実施形態に係る包装箱1の展開図であり、図2は、組み立てられた包装箱1を模式的に示す斜視図である。なお、図2は、包装対象物80(図13参照)が箱詰めされる前の状態を示している。また、図2では、内箱3を見易くするために外箱2(二点鎖線)の面を透明で表現している。
この包装箱1は、コートボールを図1に示す展開図に沿って打ち抜いた後、折り線や半切線等に沿って折り曲げるとともに、所定部分を糊付することによって組み立てられるものである。包装箱1は、図2に示すように、外装を構成する外箱2と、当該外箱2の各内面から離間した状態で外箱2内部に収容される内箱3と、を備えている。すなわち、この包装箱1は、バイアル瓶等のガラス容器(包装対象物)80を収納するための内箱3が、外箱2内部に浮いた状態で保持される二重構造になっており、クッション材等を箱内部に詰めなくても、外部衝撃によるガラス容器80の破損を抑制可能になっている。のみならず、この包装箱1は、扁平状に折り重なった状態(図7参照)から、1回の動作で、図2に示すようなガラス容器80を箱詰め可能な状態になるように構成されている。
−外箱の構成−
外箱2は、図2に示すように、4つの縦折り目51,52,53,54を介して連設される4つの矩形状の外側側板4,5,6,7と、矩形状の外側底板8と、矩形状の蓋板20と、2つのフラップ19,22と、を有していて、有底矩形筒状をなしている。より詳しくは、外箱2は、図2の右側に位置し当該外箱2の側面を構成する第1外側側板4と、図2の奥側に位置し当該外箱2の背面を構成する第2外側側板5と、図2の左側に位置し当該外箱2の側面を構成する第3外側側板6と、図2の手前側に位置し当該外箱2の前面を構成する第4外側側板7と、を有している。第1外側側板4は第2縦折り目52を介して第2外側側板5と連設され、第2外側側板5は第3縦折り目53を介して第3外側側板6と連設され、第3外側側板6は第4縦折り目54を介して第4外側側板7と連設され、第4外側側板7は第1縦折り目51を介して第1外側側板4と連設されており、4つの外側側板4,5,6,7が矩形筒状をなしている。また、外側底板8の4辺は、第1〜第4外側側板4,5,6,7の底辺と第1〜第4横折り目55,56,57,58を介してそれぞれ連設されている。
この外箱2は、図1におけるA側の部位で構成される。なお、図1は、外箱2の外面が図の表側となるように記載されている。
図1に示すように、左端から、第1外側側板本体部4aの右側には、折り線52aを介して第2外側側板5が連設されている一方、第1外側側板本体部4aの上側には、折り線19aを介して右側フラップ19が連設されている。折り線52aを図1の紙面に対して山折りすることで第2縦折り目52が形成される。
第2外側側板5の右側には、折り線53aを介して第3外側側板6が連設されているとともに、第2外側側板5の上側には、折り線20aを介して蓋板20が連設されている一方、第2外側側板5の下側には、折り線56aを介して第2底板片12が連設されている。折り線53aを図1の紙面に対して山折りすることで第3縦折り目53が形成される一方、折り線56aを図1の紙面に対して山折りすることで第2横折り目56が形成される。蓋板20の上側には、折り線21aを介して差し込み片21が連設されている。第2底板片12は、三角形状に形成されており、その右辺には折り線60aを介して糊代部18が連設されている一方、その左辺(仮想線12a)には第2係合部16が延長形成されている。この第2係合部16には、第2ロック部16aが形成されている。なお、折り線60aを図1の紙面に対して谷折りすることで、図2に示すように、上方に山折りされる第2斜め折り目60が形成される。
第3外側側板6の右側には、折り線54aを介して第4外側側板7が連設されているとともに、第3外側側板6の上側には、折り線22aを介して左側フラップ22が連設されている一方、第3外側側板6の下側には、折り線57aを介して第3底板片13が連設されている。折り線54aを図1の紙面に対して山折りすることで第4縦折り目54が形成される一方、折り線57aを図1の紙面に対して山折りすることで第3横折り目57が形成される。第3底板片13は、略台形状に形成されている。
そして、折り線56a、折り線57aおよび折り線60aを折り曲げて、第3底板片13の表面(下面に相当)における糊付部(斜線部)13bに糊代部18を糊付すると、折り線56aと折り線57aとを直角を挟む2辺とし、第3底板片13の一辺13aおよび仮想線12aを斜辺(直角の対向辺)とする、直角三角形状の第2外側底板10が形成される。この第2外側底板10では、折り線60aが折り線56aと折り線57aとがなす直角を二等分するように延びているので、第2斜め折り目60を閉じることで、第2底板片12の下面と第3底板片13の下面とが重なるように、第2外側底板10を折り畳むことが可能となっている(図9(a)参照)。
第4外側側板7の右側には、折り線51aを介して糊代部4bが連設されている一方、第4外側側板7の下側には、折り線58aを介して第4底板片14が連設されている。折り線51aを図1の紙面に対して山折りすることで第1縦折り目51が形成される一方、折り線58aを図1の紙面に対して山折りすることで第4横折り目58が形成される。第4外側側板7の上端部には、切取ミシン線23aを介して開閉体23が形成されている。この開閉体23は、ガラス容器80を箱詰め包装した後、差し込み片21と糊付され、切取ミシン線23aに沿って当該開閉体23を切り取ることで、蓋板20が開くようになっている。第4底板片14は、三角形状に形成されており、その右辺には折り線59aを介して糊代部17が連設されている一方、その左辺(仮想線14a)には第1係合部15が延長形成されている。この第1係合部15には、第1ロック部15aが形成されている。なお、折り線59aを図1の紙面に対して谷折りすることで、図2に示すように、上方に山折りされる第1斜め折り目59が形成される。
糊代部4bの右側には、半切線67aを介して第1延長部31が連設されている一方、糊代部4bの下側には、折り線55aを介して第1底板片11が連設されている。なお、半切線とは、コートボールを曲げ易くするために、コートボールの表面のみに形成された線状の切り込みのことである。半切線67aを図1の紙面に対して山折りすることで、後述する第1接続折り目67が形成される一方、折り線55aを図1の紙面に対して山折りすることで第1横折り目55が形成される。第1底板片11は、略台形状に形成されている。
そして、折り線51a、折り線52a、折り線53aおよび折り線54aを折り曲げて、第1外側側板本体部4aの裏面(内面に相当)における糊付部(斜線部)4cに糊代部4bを糊付すると、第1外側側板本体部4aと糊代部4bとからなる第1外側側板4が形成されるとともに、第1〜第4外側側板4,5,6,7からなる矩形筒状体が形成される。
また、折り線55a、折り線58aおよび折り線59aを折り曲げて、第1底板片11の表面(下面に相当)における糊付部(斜線部)11bに糊代部17を糊付すると、折り線55aと折り線58aとを直角を挟む2辺とし、第1底板片11の一辺11aおよび仮想線14aを斜辺(直角の対向辺)とする、直角三角形状の第1外側底板9が形成される。この第1外側底板9は、第2外側底板10と同様に、第1斜め折り目59を閉じることで、第4底板片14の下面と第1底板片11の下面とが重なるように折り畳むことが可能となっている。この第1外側底板9と第2外側底板10とは、斜辺同士が当接するとともに、第1係合部15が相手方である第2外側底板10(第3底板片13)の上面に係合し、且つ、第2係合部16が相手方である第1外側底板9(第1底板片11)の上面に係合することで矩形状の外側底板8を形成する。
−内箱の構成−
一方、内箱3は、図2に示すように、4つの縦折り目61,62,63,64を介して連設される4つの略矩形状の内側側板24,25,26,27と、2つの略矩形状の内側底板28,29と、を有している。より詳しくは、内箱3は、第1外側側板4と対向配置され当該内箱3の右側の側面を構成する第1内側側板24と、第2外側側板5と対向配置され当該内箱3の背面を構成する第2内側側板25と、第3外側側板6と対向配置され当該内箱3の左側の側面を構成する第3内側側板26と、第4外側側板7と対向配置され当該内箱3の前面を構成する第4内側側板27と、を有している。第1内側側板24は、第2縦折り目52に対応する第2’縦折り目62を介して第2内側側板25と連設され、第2内側側板25は、第3縦折り目53に対応する第3’縦折り目63を介して第3内側側板26と連設され、第3内側側板26は、第4縦折り目54に対応する第4’縦折り目64を介して第4内側側板27と連設され、第4内側側板27は、第1縦折り目51に対応する第1’縦折り目61を介して第1内側側板24と連設されており、4つの内側側板24,25,26,27は矩形筒状をなしている。また、第1内側底板28は、第1内側側板24の底辺と第1’横折り目65を介して連設されている一方、第2内側底板29は、第3内側側板26の底辺と第2’横折り目66を介して連設されている。内箱3は、第2内側側板25の側縁を右側に延長した第1延長部31が、当該第2内側側板25と直交する第1外側側板4の内面に第1接続折り目67を介して接続されるとともに、第2内側側板25と相隣る第3内側側板26の側縁を前側に延長した第2延長部32が、当該第3内側側板26と直交する第4外側側板7の内面に第2接続折り目68を介して接続されることで、外箱2に支持されている。
この内箱3は、図1におけるB側の部位で構成される。なお、図1は、内箱3の外面が図の表側となるように記載されている。
図1に示すように、右端から、糊代部25bの左側には、半切線62aを介して第1内側側板24が連設されている。半切線62aを図1の紙面に対して山折りすることで第2’縦折り目62が形成される。
第1内側側板24の左側には、半切線61aを介して第4内側側板27が連設されている一方、第1内側側板24の下側には、折り線65aを介して第1内側底板28が連設されている。半切線61aを図1の紙面に対して山折りすることで第1’縦折り目61が形成される一方、折り線65aを図1の紙面に対して山折りすることで第1’横折り目65が形成される。第1内側底板28は、略矩形状に形成されている。この第1内側底板28には、右辺(仮想線28a)から第1内側側板24の右端よりも右側に突出する第1舌部33と、第1内側側板24と連設される辺の対向辺(仮想線28b)から下側に突出する第1係合片35と、が延長形成されている。
第4内側側板27の左側には、半切線64aを介して第3内側側板26が連設されている。半切線64aを図1の紙面に対して山折りすることで第4’縦折り目64が形成される。第4内側側板27の右側の端部には、切込線40aが形成されており、半切線61aを山折りすると、切込線40aよりも右側の部位が切り起こされて、図2に示すように、第1内側側板24の側縁を延長した第2当接部40が形成される。一方、第4内側側板27の左側の端部には、切込線41aが形成されており、半切線64aを山折りすると、切込線41aよりも左側の部位が切り起こされて、図2に示すように、第3内側側板26の側縁(仮想線26a)を延長した第2延長部32が形成される。さらに、第2延長部32と糊代部41との間に形成された半切線68aを図1の紙面に対して山折りすることで第2接続折り目68が形成される。この糊代部41を、第4外側側板7の裏面(内面に相当)における糊付部(斜線部)7aに糊付すると、第2延長部32が第4外側側板7の内面に第2接続折り目68を介して接続されることになる。また、第4内側側板27の下端部には、半切線64aの下端から斜め上方に延びる傾斜辺37aを有する切欠部37が形成されている。この切欠部37は、第1斜め折り目59に沿って折り畳まれた第1外側底板9が、通り抜けるような形状に形成されている。
第3内側側板26の左側には、ミシン線63aを介して第2内側側板本体部25aが連設されている一方、第3内側側板26の下側には、折り線66aを介して第2内側底板29が連設されている。ミシン線63aを図1の紙面に対して山折りすることで第3’縦折り目63が形成される一方、折り線66aを図1の紙面に対して山折りすることで第2’横折り目66が形成される。第3内側側板26の左側の端部には、切込線39aが形成されており、ミシン線63aを山折りすると、切込線39aよりも左側の部位が切り起こされて、第2内側側板本体部25aの右側の側縁を延長した第1当接部39が形成される。また、第3内側側板26の左側の下端部には、下方に延びる補助部42が形成されている。第2内側底板29は、略矩形状に形成されている。この第2内側底板29には、右辺(仮想線29a)から第3内側側板26の右端よりも右側に突出する第2舌部34と、第3内側側板26と連設される辺の対向辺(仮想線29b)から下側に突出する第2係合片36と、が延長形成されている。
第2内側側板本体部25aの左側には、当該第2内側側板本体部25aの左側の側縁(仮想線25c)を延長した第1延長部31が形成されている。また、第2内側側板本体部25aの下端部には、仮想線25cの下端(第2’縦折り目62の下端と一致)から斜め上方に延びる傾斜辺38aを有する切欠部38が形成されている。この切欠部38は、ミシン線63aが山折りされて、補助部42が当該切欠部38から退避すると、切欠部37と同様の形状を呈する。それ故、第2斜め折り目60に沿って折り畳まれた第2外側底板10は、切欠部38を通り抜け可能となっている。
そして、半切線61a、半切線62a、半切線64aおよびミシン線63aを折り曲げて、第2内側側板本体部25aの裏面(内面に相当)における糊付部(斜線部)25dに糊代部25bを糊付すると、第2内側側板本体部25aと糊代部25bとからなる第2内側側板25が形成されるとともに、第1〜第4内側側板24,25,26,27からなる矩形筒状体が形成される。そうして、半切線67aを折り曲げて、糊代部4bを第1外側側板本体部4aに糊付すると、第1延長部31が第1外側側板4の内面に第1接続折り目67を介して接続されることになる。
−組み立て手順−
次に、以上のように構成された包装箱1の組み立て手順を、図3〜図6に基づいて説明する。
先ず、図3に示すように、第1内側底板28を、その上面と第1内側側板24の内面とが折り重なるように、折り線65aに沿って図の白抜き矢印の方向に折り畳む。同様に、第2内側底板29を、その上面と第3内側側板26の内面とが折り重なるように、折り線66aに沿って図の白抜き矢印の方向に折り畳む。このとき、第1舌部33は、その先端が傾斜辺25e(後に傾斜辺38aと重なる)よりも突出するように、糊代部25b(後に第2内側側板25となる)における傾斜辺25eの縁部と重なる。同様に、第2舌部34は、その先端が傾斜辺37aよりも切欠部37側に出るように第4内側側板27における傾斜辺37aの縁部と重なる。
次いで、図3に示す状態から、半切線61a、半切線62a、半切線64a、半切線68aおよびミシン線63aを折り曲げて、糊代部25bを第2内側側板本体部25aに糊付すると、図4に示すように、第1〜第4内側側板24,25,26,27が矩形筒状をなす。この状態では、第1延長部31が第2内側側板25の側縁から図4の右側に延びるとともに、第3内側側板26から切り起こされた第1当接部39が第2内側側板25の側縁から図4の左側に延びる。また、第4内側側板27から切り起こされた第2延長部32が第3内側側板26の側縁から図4の前側に延び、第4内側側板27から切り起こされた第2当接部40が第1内側側板24の側縁から図4の前側に延びるとともに、第4内側側板27から切り起こされた糊代部41が第4内側側板27と平行に並ぶ。
さらに、第2舌部34は、図1において第3内側側板26の左端よりも左側に突出するように形成されていることから、第1〜第4内側側板24,25,26,27が矩形筒状をなすと、切欠部37を通って内箱3の外側に突出する。かかる第2舌部34が傾斜辺37aに当たることで、第2内側底板29が傾斜辺37aに沿って傾斜した姿勢を採る(図13(b)参照)。
同様に、第1舌部33は、図1において第1内側側板24の左端よりも左側に突出するように形成されていることから、第1〜第4内側側板24,25,26,27が矩形筒状をなすと、切欠部38を通って内箱3の外側に突出する。かかる第1舌部33が傾斜辺38aに当たることで、第1内側底板28が傾斜辺38aに沿って傾斜した姿勢を採る(図13(b)参照)。
次いで、半切線67aおよび折り線51aを折り曲げて、糊代部41を第4外側側板7の内面に糊付する。次いで、折り線55a、折り線58aおよび折り線59aを折り曲げた後、第1底板片11の下面に糊代部17を糊付することにより、図5に示すように、第1外側底板9を形成する。同様に、折り線54a、折り線53a、折り線56a、折り線57aおよび折り線60aを折り曲げた後、第3底板片13の下面に糊代部18を糊付することにより、第2外側底板10を形成する。
次いで、折り線52aを折り曲げた後、糊代部4bを第1外側側板本体部4aの内面に糊付することにより、図6に示すように、第1〜第4外側側板4,5,6,7からなる矩形筒状体が形成される。なお、図6では、図を見易くするために、内箱3を図示省略している。
−扁平状に折り重なった状態について−
外箱2では、上述の如く、第1斜め折り目59を閉じることで第1外側底板9を折り畳むとともに、第2斜め折り目60を閉じることで第2外側底板10を折り畳むことが可能となっている。それ故、第1斜め折り目59の起点である第1外側底板9の直角部から上方に延びる第1縦折り目51と、第2斜め折り目60の起点である第2外側底板10の直角部から上方に延びる第3縦折り目53と、が閉じるように、第1〜第4外側側板4,5,6,7を折り重ねることで、外箱2全体を扁平状に折り重ねることが可能となっている。
より詳しくは、対向する第1組の縦折り目(第1および第3縦折り目51,53)を閉じ、且つ、残りの第2組の縦折り目(第2および第4縦折り目52,54)を平面状に開くと、図7に示すように平面状に並んだ第3外側側板6および第4外側側板7と、平面状に並んだ第1外側側板4および第2外側側板5とが折り重なる(具体的には、第4外側側板7と第1外側側板4とが重なり、第3外側側板6と第2外側側板5とが重なる)。このとき、第1外側底板9は、第1および第4横折り目55,58が閉じ且つ第1斜め折り目59で折り畳まれて、折り重なった第1および第4外側側板4,7の間に潜り込む一方、第2外側底板10は、第2および第3横折り目56,57が閉じ且つ第2斜め折り目60で折り畳まれて、折り重なった第2および第3外側側板5,6の間に潜り込む。
ここで、第1〜第4内側側板24,25,26,27は、第1〜第4外側側板4,5,6,7と同様に縦折り目61,62,63,64を介して連設され、且つ各外側側板4,5,6,7と対向配置されているとともに、第1および第2延長部31,32を介して外箱2と接続されていることから、外箱2と同期して扁平状に折り重なることが可能となっている。そうして、内箱3の第2’縦折り目62は、第2組の縦折り目を構成する第2縦折り目52に対応していることから、外箱2が扁平状に折り重なると、平面状に開く。それ故、外箱2が扁平状に折り重なると、第2’縦折り目62の一方側に設けられる第1内側側板(第1の内側側板)24と、他方側に設けられる第2内側側板(第2の内側側板)25と、が平面状に並ぶ。同様に、内箱3の第4’縦折り目64は、第2組の縦折り目を構成する第4縦折り目54に対応していることから、外箱2が扁平状に折り重なると、平面状に開く。それ故、外箱2が扁平状に折り重なると、第4’縦折り目64の一方側に設けられる第3内側側板(第1の内側側板)26と、他方側に設けられる第4内側側板(第2の内側側板)27と、が平面状に並ぶ。そうして、第1組の縦折り目に対応する、内箱3の第1’および第3’縦折り目61,63が閉じると、図7に示すように平面状に並んだ第3内側側板26および第4内側側板27と、平面状に並んだ第1内側側板24および第2内側側板25とが折り重なる(具体的には、第4内側側板27と第1内側側板24とが重なり、第3内側側板26と第2内側側板25とが重なる)。
加えて、第1〜第4内側側板24,25,26,27が扁平状に折り重なると、第1’横折り目65が閉じることで、第1内側底板28の上面が第1内側側板24の内面と折り重なるとともに、先端が傾斜辺38aよりも切欠部38側に出るように第1舌部33が第2内側側板25における傾斜辺38aの縁部と重なる(図3参照)。同様に、第2’横折り目66が閉じることで、第2内側底板29の上面が第3内側側板26の内面と折り重なるとともに、先端が傾斜辺37aよりも切欠部37側に出るように第2舌部34が第4内側側板27における傾斜辺37aの縁部と重なる。
このように、本実施形態の包装箱1では、外箱2を扁平状に折り重ねると、第1〜第4内側側板24,25,26,27がこれと同期して扁平状に折り重なるとともに、第1および第2内側底板28,29も第1〜第4内側側板24,25,26,27と折り重なるので、包装箱1全体を扁平状にすることができる。これにより、多数の包装箱1を一纏めにしても嵩張らないので、保管時や搬送時の利便性を向上させることができる。
−変形時の仕組みについて−
包装箱1が扁平状に折り重なった状態から、図8(a)に示すように、外箱2の第1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力(白抜き矢印)を加えると、これらの外力は、第1〜第4外側側板4,5,6,7を曲げる力よりも小さい、第1組の縦折り目を開く(第2組の縦折り目を閉じる)力に変換される。ここで、第1〜第4外側側板4,5,6,7は元々矩形筒状であることから、対向する角は常に等しくなる。それ故、図8(b)に示すように、第1組の縦折り目を構成する、第1縦折り目51と第3縦折り目53とは、0°から同期して(同じ角度θで)広がりながら直角(90°)となる一方、第2組の縦折り目を構成する、第2縦折り目52と第4縦折り目54とは、180°から同期して(同じ角度180°−θで)閉じながら直角(90°)となる。換言すると、扁平状に折り重なった第1〜第4外側側板4,5,6,7は、第1縦折り目51と第3縦折り目53とに対向方向に圧縮する外力を加えることで、平行四辺形筒状を経由して、図8(c)に示すように、矩形筒状に形成される。
第1外側底板9は、第1および第4横折り目55,58が閉じ且つ第1斜め折り目59で折り畳まれて、折り重なった第1および第4外側側板4,7の間に潜り込んだ状態から、第1〜第4外側側板4,5,6,7が矩形筒状に形成されるのに伴って直角三角形状に展開される。より詳しくは、図9(a)に示すように、第1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力(白抜き矢印)を加えると、第1縦折り目51が広がるのに伴って、第1斜め折り目59を挟む第1および第4底板片11,14が、それぞれ第1および第4外側側板4,7によって外側に引っ張られる。これにより、第1および第4横折り目55,58が0°から90°へ広がるとともに第1斜め折り目59が0°から180°へ広がることで、折り畳まれた第1外側底板9が直角三角形状に広がる。
同様に、第2外側底板10も、第2および第3横折り目56,57が閉じ且つ第2斜め折り目60で折り畳まれて、折り重なった第2および第3外側側板5,6の間に潜り込んだ状態から、第1〜第4外側側板4,5,6,7が矩形筒状に形成されるのに伴って直角三角形状に展開される。より詳しくは、図9(a)に示すように、第1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力を加えると、第3縦折り目53が広がるのに伴って、第2斜め折り目60を挟む第2および第3底板片12,13が、それぞれ第2および第3外側側板5,6によって外側に引っ張られる。これにより、第2および第3横折り目56,57が0°から90°へ広がるとともに第2斜め折り目60が0°から180°へ広がることで、折り畳まれた第2外側底板10が直角三角形状に広がる。
このように展開された第1外側底板9と第2外側底板10とは、斜辺同士が当接するとともに、第1係合部15が相手方である第2外側底板10の上面に係合し、且つ、第2係合部16が相手方である第1外側底板9の上面に係合することで矩形状の外側底板8を形成する。このとき、図9(b)に示すように、第1ロック部15aと第2ロック部16aとが噛み合うように係合することから、第1外側底板9と第2外側底板10とが閉じた状態が維持される。
以上のように、本実施形態の包装箱1では、外箱2は、扁平状に折り重なった状態から、第1縦折り目51と第3縦折り目53とに対向方向に圧縮する外力を加えることで、有底矩形筒状に形成されるように構成されている。
第1〜第4内側側板24,25,26,27は、外箱2が有底矩形筒状に形成されるのに伴って矩形筒状に形成される。以下、この仕組みについて説明する。
上述の如く、各内側側板24,25,26,27は各外側側板4,5,6,7と対向配置されるとともに、相隣る第2および第3内側側板25,26の側縁をそれぞれ延長した第1および第2延長部31,32が、各内側側板25,26とそれぞれ直交する第1および第4外側側板4,7の内面に第1および第2接続折り目67,68を介してそれぞれ接続されている。このため、包装箱1では、第1〜第4外側側板4,5,6,7からなる筒状体、および、第1〜第4内側側板24,25,26,27からなる筒状体の他に、第1外側側板4における第1縦折り目51から第1接続折り目67までの部位A、第1延長部31および第2内側側板25からなる部位B、第3内側側板26および第2延長部32からなる部位C、第4外側側板7における第2接続折り目68から第1縦折り目51までの部位Dからなる筒状体が形成される(図10(b)参照)。
先ず、図10(a)に示す第1〜第4外側側板4,5,6,7からなる筒状体に着目すると、上述の如く、第1および第3縦折り目51,53は、0°から同期して(同じ角度θで)広がる一方、第2および第4縦折り目52,54は、180°から同期して(同じ角度180°−θで)閉じる。
次いで、部位A、部位B、部位Cおよび部位Dからなる筒状体に着目すると、図10(b)に示すように、部位Aと部位Dとを連設する縦折り目は第1縦折り目51であるから、これに対向する部位Bと部位Cとを連設する折り目も0°から同期して(同じ角度θで)広がる。それ故、第1および第2接続折り目67,68は、180°から同期して(同じ角度180°−θで)閉じる。
次いで、第1〜第4内側側板24,25,26,27からなる筒状体に着目すると、図10(c)に示すように、部位Bと部位Cとを連設する折り目は、内箱3における第3’縦折り目63と一致していることから、これに対向する第1’縦折り目61も0°から同期して(同じ角度θで)広がる。つまり、第1組の縦折り目に対応する第1’および第3’縦折り目61,63も、0°から同期して(同じ角度θで)広がる一方、第2組の縦折り目に対応する第2’および第4’縦折り目62,64も、180°から同期して(同じ角度180°−θで)閉じるようになっている。それ故、第1〜第4内側側板24,25,26,27は、第1および第2延長部31,32によって第1〜第4外側側板4,5,6,7の動きに同期して動き、外箱2が折り重ねられれば、全く同様に折り重ねられる一方、外箱2が有底矩形筒状に形成されれば、全く同様に矩形筒状に形成されるように構成されている。
このような関係は、少なくとも1組の相隣る内側側板24,25,26,27の側縁をそれぞれ延長した延長部が、当該各内側側板24,25,26,27と直交する外側側板4,5,6,7の内面に折り目を介してそれぞれ接続されることで成立する。したがって、図11(a)〜(c)に示すように、第2および第3内側側板25,26の延長部である部位B’および部位C’が、第2および第3内側側板25,26とそれぞれ直交する第3および第2外側側板6,5の内面に折り目を介してそれぞれ接続される場合にも、第1〜第4内側側板24,25,26,27は第1〜第4外側側板4,5,6,7の動きに同期して動く。この場合には、図10の場合とは異なり、部位B’と部位C’とを連設する折り目は内箱3における第3’縦折り目63と一致しないが、部位B’と部位C’とがなす角と、第3’縦折り目63の角とが対頂角の関係に立つことから、第1〜第4内側側板24,25,26,27は第1〜第4外側側板4,5,6,7の動きに同期して動くことになる。
また、第1〜第4内側側板24,25,26,27が矩形筒状に形成されると、図8(c)に示すように、第1延長部31が形成された第2内側側板25の反対側の側縁を延長した第1当接部39が、第1延長部31が接続された第1外側側板4と対向する第3外側側板6の内面に当接する。これにより、第1延長部31と第2内側側板25と第1当接部39とからなる部位が、相対向する第1および第3外側側板4,6に対して、つっかえ棒のような役割を果たすので、外部衝撃によって外箱2が拉げるのを抑えることができる。
さらに、この状態では、第2延長部32が形成された第3内側側板26と対向する第1内側側板24の側縁を延長した第2当接部40が、第2延長部32が接続された第4外側側板7の内面に当接する。これにより、第2当接部40がスペーサのような役割を果たすので、内箱3と外箱2との適正な間隔を保つことができる。
次に、第1および第2内側底板28,29について説明するが、第1内側底板28と第2内側底板29とは、基本的に同じ構成を有しているので、以下では、両者を代表して第1内側底板28について説明する。そして、第2内側底板29に関しては、第1内側底板28と名称が同じ構成要素については対応する構成要素の符号を括弧書きし、第1内側底板28と名称が異なる構成要素については対応する構成要素の名称および符号を括弧書きする。
第1内側底板28(第2内側底板29)は、上述の如く、その上面が第1内側側板24(第3内側側板26)の内面と折り重なるとともに、先端が傾斜辺38a(37a)よりも切欠部38(37)側に出るように第1舌部33(第2舌部34)が第2内側側板25(第4内側側板27)における傾斜辺38a(37a)の縁部と重なった状態で折り畳まれている。
このような状態から、第1縦折り目51と第3縦折り目53とに対向方向に圧縮する外力が加えられると、第1内側側板24と平面状に並んでいた第2内側側板25が、第2’縦折り目62が閉じるのに伴って、第1内側側板24に対し相対的に起き上がるとともに、第3内側側板26と平面状に並んでいた第4内側側板27が、第4’縦折り目64が閉じるのに伴って、第3内側側板26に対し相対的に起き上がる。
ここで、扁平状に折り重なった状態において、第1舌部33(第2舌部34)の先端が傾斜辺38a(37a)よりも切欠部38(37)側に出ず、単に第1舌部33(第2舌部34)が第2内側側板25(第4内側側板27)と重なっているだけでは、相対的に起き上がる第2内側側板25(第4内側側板27)と第1舌部33(第2舌部34)の先端とが当接し、第1〜第4内側側板24,25,26,27が矩形筒状に形成される際の支障となる。
この点、本実施形態では、図12(a)に示すように、先端が傾斜辺38a(37a)よりも切欠部38(37)側に出るように第1舌部33(第2舌部34)が第2内側側板25(第4内側側板27)における傾斜辺38a(37a)の縁部と重なっている。それ故、図12(b)に示すように、第1舌部33(第2舌部34)における上面となる面に傾斜辺38a(37a)が当たりながら第1内側側板24(第3内側側板26)に対し第2内側側板25(第4内側側板27)が白抜き矢印の方向に相対的に起き上がる。これにより、第1舌部33(第2舌部34)が傾斜辺38a(37a)に沿って徐々に傾きながら、黒塗り矢印で示すように第2内側側板25(第4内側側板27)の外側に飛び出し、最終的には第1内側側板24(第3内側側板26)と直交する第2内側側板25(第4内側側板27)の傾斜辺38a(37a)に対し、第1舌部33(第2舌部34)の上面が垂直に当たる。このように、第1舌部33(第2舌部34)が傾斜辺38a(37a)に当たることで、第1内側側板24(第3内側側板26)と重なっていた第1内側底板28(第2内側底板29)が、図12(c)に示すように、第1’横折り目65(第2’横折り目66)を基点として傾斜辺38a(37a)に沿って傾斜した姿勢を採る。
−内箱の底部の形成−
図13は、内箱3の底部が形成される手順を模式的に説明する図であり、同図(a)および(c)は、第1および第2内側底板28,29を上から見た図であり、同図(b)および(d)は、内箱3を横から見た図である。なお、図13(b)および(d)では、図を見易くするために、第4内側側板27における第2当接部40および糊代部41が切り起こされた部位を図示省略している。
上述の如く、外箱2が形成されると、図13(a)および(b)に示すように、第1および第2内側底板28,29がそれぞれ傾斜辺38aおよび傾斜辺37aに沿って傾斜した姿勢を採り、互いに向かい合う。
ここで、仮に第1および第2内側底板28,29の上面と第1および第3内側側板24,26の内面とがそれぞれ重なったままの状態で、矩形筒状に形成された第1〜第4内側側板24,25,26,27にガラス容器80を挿入すると、ガラス容器80が矩形筒から抜け落ちる。これに対し、本実施形態の包装箱1では、第1および第2内側底板28,29がそれぞれ傾斜辺38aおよび傾斜辺37aに沿って傾斜した姿勢で向かい合うことから、図13(b)に示すように、矩形筒状の第1〜第4内側側板24,25,26,27にガラス容器80を挿入すると、ガラス容器80が第1および第2内側底板28,29に確実に当たり、白抜き矢印で示すように、第1および第2内側底板28,29が押下げられる。このとき、図13(c)および(d)に示すように、第1係合片35が相手方である第2内側底板29の上面に係合し、且つ、第2係合片36が相手方である第1内側底板28の上面に係合することで内箱3の底部が形成される。
以上のように、本実施形態によれば、扁平状に折り重なった状態から、第1縦折り目51と第3縦折り目53とに対向方向に圧縮する外力を加えるという第1の動作と、矩形筒状に形成された第1〜第4内側側板24,25,26,27にガラス容器80を挿入するという第2の動作だけで、重厚な二重構造の包装箱1を容易に組み立てることができる。
しかも、内箱3は、第1および第2延長部31,32を介して外箱2に支持されており、外箱2の各内面から離間した状態で当該外箱2内部に収容されていることから、優れた緩衝機能を発揮するので、外部衝撃による内容物の破損を抑えることができる。具体的には、第1および第2内側底板28,29と外側底板8との間には、図14に示すように空間が形成されていることから、包装箱1が底部を下にして落下した場合でも、衝撃が和らげられるので、内箱3に挿入されたガラス容器80の破損を抑えることが可能となる。なお、内箱3から下方に延びる補助部42は、包装箱1が底部を下にして落下した際に、クッションの役目を果たすものである。
また、例えば、第2内側側板25と第2外側側板5との間や、第4内側側板27と第4外側側板7との間にも、図14に示すように空間が形成されていることから、包装箱1が側部を下にして落下した場合でも、衝撃が和らげられるので、内箱3に挿入されたガラス容器80の破損を抑えることが可能となる。なお、ガラス容器80の上端と蓋板20との間には大きな空間は形成されていないが、包装箱1が上部を下にして落下した場合には、衝撃が容器蓋80aを介して間接的にしかガラス容器80に作用しないので、この場合にも、内箱3に挿入されたガラス容器80の破損を抑制することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、内箱3’の底部の構成が実施形態1と大きく異なるものである。上記実施形態1における半切線61a,62a,68aが本実施形態ではミシン線61a’,62a’,68a’であることや、上記実施形態1で形成されていた第1当接部39が本実施形態では形成されていないこと等、本実施形態と上記実施形態1とは細かな点でも相違するが、以下では、実施形態1と大きく異なる点についてのみ説明する。
図15は、本実施形態に係る包装箱1’の展開図であり、図16は、組み立てられた包装箱1’を模式的に示す斜視図である。なお、図16は、ガラス容器80が箱詰めされる前の状態を示している。また、図16では、内箱3’を見易くするために外箱2(二点鎖線)の面を透明で表現している。内箱3’の底部は、図16に示すように、第3内側側板(第1の内側側板)26の底辺と第2’横折り目66を介して連設されている1つの内側底板30によって構成されている。
この内箱3’は、図15におけるB側の部位で構成される。なお、図15は、内箱3’の外面が図の表側となるように記載されている。
図15に示すように、第3内側側板26の下側には、折り線66aを介して内側底板30が連設されている。内側底板30は、略矩形状に形成されている。この内側底板30には、第3内側側板26の右端よりも右側に突出する舌部43と、第3内側側板26と連設される辺の対向辺30aから突出する係合片44と、が延長形成されている。この係合片44の付け根には、幅が狭い幅狭部44aが形成されている。
第3内側側板26と対向する第1内側側板24’の下端は、第3内側側板26の下端よりも下方に延びている。この第1内側側板24’の下端部には、係合孔45が形成されている。係合孔45の下縁は、第3内側側板26の下端と同じ高さに設定されている。係合孔45の幅は、係合片44の幅よりも若干大きく設定されているが、係合孔45の下端部には、幅狭部44aに対応して幅が狭い絞り部45aが形成されている。
内箱3’は、上記内箱3と全く同様に、第1〜第4内側側板24’,25,26,27が矩形筒状をなすと、舌部43が傾斜辺37aに当たりながら切欠部37を通って内箱3’の外側に突出する。これにより、内側底板30が、図16に示すように、第2’横折り目66を基点として傾斜辺37aに沿って傾斜した姿勢を採る。なお、内箱3’には、補助部42が形成されていない。これは、第3内側側板26の下端よりも下方に延びている、第1内側側板24’の下端部が、補助部42と同様の役割を果たすからである。
図17は、内箱3’の底部が形成される手順を模式的に説明する図であり、同図(a)および(c)は、内側底板30を上から見た図であり、同図(b)および(d)は、内箱3’を横から見た図である。外箱2が形成されると、図17(a)および(b)に示すように、内側底板30が傾斜辺37aに沿って傾斜した姿勢を採る。このような状態で、図17(b)に示すように、矩形筒状の第1〜第4内側側板24’,25,26,27にガラス容器80を挿入すると、ガラス容器80が内側底板30に確実に当たり、白抜き矢印で示すように、内側底板30が押下げられる。このとき、図17(c)および(d)に示すように、係合片44が係合孔45を通過し、幅狭部44aが絞り部45aに係合することで内箱3’の底部が形成される。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神または主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記各実施形態では、1枚のコートボールを用いて包装箱1,1’を形成したが、これに限らず、複数枚のコートボールを用いて包装箱1,1’を形成してもよい。
また、上記各実施形態では、斜め折り目59,60が形成された直角三角形状の外側底板9,10によって外箱2の底部を形成したが、扁平状に折り重なった状態から、1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力を加えることにより、外箱2の底部を形成できるのであれば、これに限らず、どのような外側底板を用いてもよい。
さらに、上記各実施形態では、第1および第2延長部31,32を介して第2および第3内側側板25,26と外箱2とを接続したが、少なくとも1組の相隣る(直交する)内側側板の延長部が、当該各内側側板と直交する外側側板の内面に折り目を介して接続されるのであれば、これに限らず、例えば、第1および第4内側側板24,27と外箱2とを接続してもよいし、第1〜第4内側側板24,25,26,27と外箱2とを接続してもよい。
また、上記実施形態1では第1および第3内側側板24,26の下辺に第1および第2内側底板28,29を連設し、上記実施形態2では第3内側側板26の下辺に内側底板30を連設したが、第2組の縦折り目の少なくとも1つに対応する、内箱の縦折り目を介して連設される内側側板の底辺に連設されるのであれば、例えば、第1および第2内側底板28,29を第2および第4内側側板25,27の下辺に連設してもよいし、内側底板30を第4内側側板27の下辺に連設してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、容易に組み立てることができ且つ外部衝撃による内容物の破損を抑えることができるので、バイアル瓶等のガラス容器を箱詰め包装するための包装箱に適用して極めて有益である。
1,1’ 包装箱
2 外箱
3,3’ 内箱
4 第1外側側板
5 第2外側側板
6 第3外側側板
7 第4外側側板
8 外側底板(底板)
9 第1外側底板
10 第2外側底板
15 第1係合部
16 第2係合部
24 第1内側側板(第1の内側側板)
25 第2内側側板(第2の内側側板)
26 第3内側側板(第1の内側側板)
27 第4内側側板(第2の内側側板)
28 第1内側底板
29 第2内側底板
30 内側底板
31 第1延長部
32 第2延長部
33 第1舌部
34 第2舌部
35 第1係合片
36 第2係合片
37,38 切欠部
37a,38a 傾斜辺
39 第1当接部
40 第2当接部
43 舌部
44 係合片
45 係合孔
51 第1縦折り目(第1組の縦折り目)
52 第2縦折り目(第2組の縦折り目)
53 第3縦折り目(第1組の縦折り目)
54 第4縦折り目(第2組の縦折り目)
55 第1横折り目
56 第2横折り目
57 第3横折り目
58 第4横折り目
59 第1斜め折り目
60 第2斜め折り目
61 第1’縦折り目
62 第2’縦折り目
63 第3’縦折り目
64 第4’縦折り目
65 第1’横折り目
66 第2’横折り目
67 第1接続折り目
68 第2接続折り目
80 ガラス容器(包装対象物)

Claims (7)

  1. 縦折り目を介して連設される4つの矩形状の外側側板と矩形状の底板とを有し、対向する第1組の縦折り目が閉じ且つ残りの第2組の縦折り目が平面状に開くことで扁平状に折り重なった状態から、第1組の縦折り目に対し対向方向に圧縮する外力を加えることにより有底矩形筒状に形成される外箱、を備える包装箱であって、
    外箱の各内面から離間した状態で外箱内部に収容される内箱をさらに備え、
    内箱は、縦折り目を介して連設され且つ各外側側板と対向配置された4つの矩形状の内側側板と、矩形状の内側底板と、を有していて、少なくとも1組の相隣る内側側板の側縁をそれぞれ延長した延長部が、当該各内側側板と直交する外側側板の内面に折り目を介してそれぞれ接続されることで、外箱に支持されており、
    第2組の縦折り目の少なくとも1つの縦折り目に対応する、内箱の縦折り目の一方側に設けられる第1の内側側板の底辺には、内側底板が横折り目を介して連設される一方、他方側に設けられる第2の内側側板の下端部には、当該縦折り目の下端から斜め上方に延びる傾斜辺を有する切欠部が形成されており、
    内側底板における第2の内側側板側の側縁部には、切欠部を通って内箱の外側に突出する舌部が形成されており、
    4つの内側側板は、第1組の縦折り目に対応する一対の縦折り目が閉じ且つ第2組の縦折り目に対応する一対の縦折り目が平面状に開くことで、第1の内側側板と第2の内側側板とが平面状に並ぶように扁平状に折り重なった状態から、外箱が有底矩形筒状に形成されるのに伴って矩形筒状に形成され、
    内側底板は、横折り目が閉じることで、その上面が第1の内側側板の内面と折り重なり、且つ、舌部の先端が傾斜辺よりも切欠部側に出るように、当該舌部が第2の内側側板における傾斜辺の縁部と重なった状態から、外箱が有底矩形筒状に形成されるのに伴って、舌部における上面となる面に傾斜辺が当たりながら第1の内側側板に対し第2の内側側板が相対的に起き上がることによって、傾斜辺に沿って傾斜した姿勢を採るとともに、矩形筒状に形成された内側側板に挿入される包装対象物によって押下げられて内箱の底部を形成することを特徴とする包装箱。
  2. 上記請求項1に記載の包装箱において、
    内側底板は、2つであって、第2組の縦折り目に対応する内箱の対向する縦折り目の一方側にそれぞれ設けられる第1の内側側板の底辺に、それぞれ横折り目を介して連設されるとともに、連設される辺の対向辺から突出する係合片をそれぞれ有し、
    各係合片は、内側底板が包装対象物によって押下げられたときに、相手方である他方の内側底板の上面に係合することを特徴とする包装箱。
  3. 上記請求項1に記載の包装箱において、
    内側底板は、1つであって、第1の内側側板の底辺に連設される辺の対向辺から突出する係合片を有し、
    第1の内側側板と対向する内側側板には、係合孔が形成され、
    係合片は、内側底板が包装対象物によって押下げられたときに、係合孔に係合することを特徴とする包装箱。
  4. 上記請求項1〜3のいずれか1つに記載の包装箱において、
    外箱の底板は、各々直角を挟む2辺が相隣る外側側板の底辺とそれぞれ横折り目を介して連設されるとともに、直角を二等分する方向に延び且つ山折りされる斜め折り目がそれぞれ形成された2つの直角三角形状の外側底板からなり、
    各外側底板の斜辺には、直角部と反対側に向かって延びる係合部が形成されており、
    第1組の縦折り目は、外側底板の直角部から上方に延びており、
    2つの外側底板は、各々横折り目が閉じ且つ斜め折り目で折り畳まれて、折り重なった外側側板の間にそれぞれ潜り込んだ状態から、4つの外側側板が矩形筒状に形成されるのに伴って、直角三角形状に展開されて斜辺同士が当接するとともに、各係合部が相手方である他方の外側底板の上面に係合することで矩形状の底部を形成することを特徴とする包装箱。
  5. 上記請求項4に記載の包装箱において、
    切欠部は、斜め折り目に沿って折り畳まれた外側底板が、通り抜けるような形状に形成されていることを特徴とする包装箱。
  6. 上記請求項1〜5のいずれか1つに記載の包装箱において、
    延長部が形成された内側側板における当該延長部とは反対側の側縁には、当該延長部が接続された外側側板と対向する外側側板の内面に当接する第1当接部が延長形成されていることを特徴とする包装箱。
  7. 上記請求項1〜6のいずれか1つに記載の包装箱において、
    延長部が形成された内側側板と対向する内側側板における当該延長部と同じ側の側縁には、当該延長部が接続された外側側板の内面に当接する第2当接部が延長形成されていることを特徴とする包装箱。
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