JP6166960B2 - フレーム伝送装置および正常性確認方法 - Google Patents

フレーム伝送装置および正常性確認方法 Download PDF

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Description

本発明は、フレーム伝送装置およびフレーム伝送装置における正常性確認方法に関する。
パケット転送を行う通信装置間の通信路の品質を向上させる技術として非特許文献1に示すリンク集約(リンクアグリゲーション)の技術が知られている。リンク集約とは、隣接する通信装置間にケーブル等の物理リンクを複数設置し、これらの物理リンクを束ねて1つの仮想的な論理リンクを構成する技術である。リンク集約を行うことで、高価なケーブルや通信インタフェースを用意することなく、帯域を増やした通信路を実現できる。また、複数の物理リンクを並行して使用するため、一部の物理リンクが故障した場合でも、通信路が完全に切断されることを防止でき、通信システムの可用性が向上する。リンク集約を適用した通信システムでは、1つのパケットは複数の物理リンクのうちいずれか1つを使用して転送される。
また、レイヤ2VPN(Virtual Private Network)サービスを提供するための通信事業者のネットワークを保守するための技術として、イーサネットOAM(Operations, Administration, and Maintenance)(「イーサネット」は登録商標)と呼ばれる機能が知られている。イーサネットOAMは、非特許文献2および非特許文献3により標準化されている。イーサネットOAMでは、MEP(Maintenance Entity group end Point)と呼ばれる保守機能点を設定できる。例えば、イーサネットOAMで定められた保守管理用のフレーム(以下、「保守管理フレーム」と呼ぶ。)を2つのMEP間で送受し、MEP間のフレーム伝送状態の正常性を確認することが行われている。
IEEE Std 802.1AX −2008 Link Aggregation ITU−T Y.1731、"OAM functions and mechanisms for Ethernet based networks"(「Ethernet」は登録商標) IEEE Std 802.1ag Virtual Bridged Local Area Networks Amendment 5:Connectivity Fault Management
MEPは、リンク集約が適用されたポートに対しても設定できる。ただし非特許文献2が定めるように、MEPはブリッジと呼ばれるレイヤで動作するものであり、リンク集約のレイヤより上位のレイヤで動作するものである。そのためリンク集約が構成されている場合、MEPを設定する際のポート情報としては、個々の物理的なポートではなく、複数の物理的なポートを束ねた論理的なポートの情報が使用される。
したがって、複数の物理ポートが論理ポートに束ねられた通信装置において、保守管理フレームにより装置内部におけるフレーム伝送状態を確認する場合、複数の物理ポートのうち特定の1つの物理ポートを使用した確認にとどまってしまうことがあった。言い換えれば、装置内部における複数のフレーム転送経路のうち一部に対する正常性確認にとどまってしまうことがあった。本発明者は、装置内部における複数のフレーム転送経路の正常性を網羅的に確認するために改善の余地があると考えた。
本発明は本発明者の上記課題認識にもとづきなされたものであり、その主な目的は、複数の物理ポートが論理ポートに束ねられた通信装置において、装置内部における複数のフレーム転送経路の正常性を網羅的に確認することを支援する技術を提供することにある。
(1)上記課題を解決するために、本発明のある態様のフレーム伝送装置は、複数のポートと、複数のポート間で所定の保守管理フレームを装置内部で転送させることにより、装置内部におけるフレーム転送状態の正常性を確認する監視部と、を備える。保守管理フレームの送信元である第1のポート、及び、保守管理フレームの送信先である第2のポートのうちの第1のポートが、リンク集約により複数の物理ポートを論理的に束ねた論理ポートである場合に、監視部は、論理ポートと複数の物理ポートとを管理する情報に基づいて、第1のポートに対応する複数の物理ポートを特定し、特定した複数の物理ポートのそれぞれを送信元のポートとして選択し、複数の物理ポートから第2のポートへ複数の保守管理フレームを転送させる。
(2)本発明の別の態様もまた、フレーム伝送装置である。この装置は、複数のポートと、複数のポート間で所定の保守管理フレームを装置内部で転送させることにより、装置内部におけるフレーム転送状態の正常性を確認する監視部と、を備える。保守管理フレームの送信元である第1のポート、及び、保守管理フレームの送信先である第2のポートのうちの第2のポートが、リンク集約により複数の物理ポートを論理的に束ねた論理ポートである場合に、監視部は、論理ポートと複数の物理ポートとを管理する情報に基づいて、第2のポートに対応する複数の物理ポートを特定し、特定した複数の物理ポートのそれぞれを送信先のポートとして選択し、第1のポートから複数の物理ポートへ複数の保守管理フレームを転送させる。
(3)本発明のさらに別の態様もまた、フレーム伝送装置である。この装置は、複数のポートと、複数のポート間で所定の保守管理フレームを装置内部で転送させることにより、装置内部におけるフレーム転送状態の正常性を確認する監視部と、を備える。保守管理フレームの送信元である第1のポート、及び、保守管理フレームの送信先である第2のポートのうちの第1のポートと第2のポートの両方が、リンク集約により複数の物理ポートを論理的に束ねた論理ポートである場合に、監視部は、論理ポートと複数の物理ポートとを管理する情報に基づいて、第1のポートに対応する複数の物理ポートと第2のポートに対応する複数の物理ポートとをそれぞれ特定し、特定した第1のポートに属する複数の物理ポートのそれぞれを送信元のポートとして選択するとともに、特定した第2のポートに属する複数の物理ポートのそれぞれを送信先のポートとして選択し、送信元の物理ポートと送信先の物理ポートの組み合わせを網羅するよう複数の保守管理フレームを転送させる。
(4)本発明のさらに別の態様もまた、フレーム伝送装置である。この装置は、上記(1)のフレーム伝送装置において、監視部は、複数の物理ポートの中の特定の物理ポートを保守管理フレームの送信元のポートとする旨の指定を受け付けた場合に、特定の物理ポートから第2のポートへ保守管理フレームを転送させる。
(5)本発明のさらに別の態様もまた、フレーム伝送装置である。この装置は、上記(1)のフレーム伝送装置において、監視部は、複数の物理ポートの中の特定の物理ポートを保守管理フレームの送信先のポートとする旨の指定を受け付けた場合に、第1のポートから特定の物理ポートへ保守管理フレームを転送させる。
(6)本発明のさらに別の態様もまた、フレーム伝送装置である。この装置は、上記(3)のフレーム伝送装置において、監視部は、第1のポートと第2のポートのいずれかについて特定の物理ポートを保守管理フレームの送信元もしくは送信先のポートとする旨の指定を受け付けた場合に、指された特定の物理ポートと、指定対象外の論理ポートに属する複数の物理ポートとの組み合わせを網羅するよう複数の保守管理フレームを転送させる。
(7)本発明のさらに別の態様もまた、フレーム伝送装置である。この装置は、上記(3)のフレーム伝送装置において、監視部は、第1のポートに属する複数の物理ポートの中の特定の物理ポートを保守管理フレームの送信元のポートとする旨の指定であり、かつ、第2のポートに属する複数の物理ポートの中の特定の物理ポートを保守管理フレームの送信先のポートとする旨の指定を受け付けた場合に、指された送信元の物理ポートから送信先の物理ポートへ保守管理フレームを転送させる。
(8)本発明のさらに別の態様は、正常性確認方法である。この方法は、複数のポートを備えるフレーム伝送装置が、複数のポート間で所定の保守管理フレームを装置内部で転送させることにより、装置内部におけるフレーム転送状態の正常性を確認するステップを実行し、確認するステップは、保守管理フレームの送信元である第1のポート、及び、保守管理フレームの送信先である第2のポートのうちの第1のポートと第2のポートの両方が、リンク集約により複数の物理ポートを論理的に束ねた論理ポートである場合に、論理ポートと複数の物理ポートとを管理する情報に基づいて、第1のポートに対応する複数の物理ポートと第2のポートに対応する複数の物理ポートとをそれぞれ特定し、特定した第1のポートに属する複数の物理ポートのそれぞれを送信元のポートとして選択するとともに、特定した第2のポートに属する複数の物理ポートのそれぞれを送信先のポートとして選択し、送信元の物理ポートと送信先の物理ポートの組み合わせを網羅するよう複数の保守管理フレームを転送させるステップを含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数の物理ポートが論理ポートに束ねられた通信装置において、装置内部における複数のフレーム転送経路の正常性を網羅的に確認することを支援できる。
イーサネットOAMのループバック機能で使用するフレームのフォーマットを示す図である。 レイヤ2データ通信サービスネットワークの模式図である。 イーサネットOAMのループバック試験の動作例を示す図である。 イーサネットOAMのループバック試験の動作例を示す図である。 実施の形態のフレーム伝送装置の外観を示す斜視図である。 フレーム伝送装置のハードウェア構成を模式的に示す図である。 フレーム伝送装置が外部装置と送受信するフレームのフォーマットを示す図である。 コネクション設定テーブルを示す図である。 フレーム伝送装置の機能構成を示すブロック図である。 フレーム伝送装置におけるリンク集約の一例を示す図である。 ラインユニットを詳細に示すブロック図である。 リンク集約構成テーブルを示す図である。 装置内ヘッダの例を示す図である。 MEP設定テーブルを示す図である。 MIP設定テーブルを示す図である。 フレーム伝送装置の動作を示すフローチャートである。 フレーム伝送装置の動作を示すフローチャートである。 レイヤ2データ通信サービスネットワークの模式図である。 図17のスイッチ2におけるコネクション設定テーブルを示す図である。 LBM送信用テーブルを示す図である。 LBM送信用テーブルを示す図である。 フレーム伝送装置の動作を示すフローチャートである。 フレーム伝送装置の動作を示すフローチャートである。 レイヤ2データ通信サービスネットワークの模式図である。 フレーム伝送装置の動作を示すフローチャートである。 フレーム伝送装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態のフレーム伝送装置の構成を説明する前に、概要を説明する。
上記の非特許文献1(Chap.5.2.1 Principles of Link Aggregation f)によると、リンク集約において、1つの送信元アドレスと宛先アドレスのペア間の通信(以下、「カンバセーション」とも呼ぶ。)では、パケットの送信順序は途中の伝送路で変わらないことが要求されている。同一のカンバセーションに属するパケットは同じ物理リンクを使用して送信する必要がある。また、パケットを複数の物理リンクのいずれかへ振分ける際に、特定のリンクに偏らずに負荷分散できるように、パケットの中のヘッダ情報をハッシュ計算する方法が知られている(例えば非特許文献1、Annex A.2 Port selection)。このヘッダ情報は、例えばレイヤ2では送信元MACアドレスや宛先MACアドレス、VLAN−ID、レイヤ3では送信元IPアドレスや送信先IPアドレスである。
また、上記の非特許文献2が示すように、イーサネットOAM機能は、CC(コンティニュティチェック、continuity check)、LB(ループバック、Loop Back)、LT(リンクトレース、Link Trace)と呼ばれる3つの故障管理機能を含む。上記の非特許文献3では、これらに加え、フレームのロス数測定、遅延測定、スループット試験等、ネットワーク品質を診断するための各種機能が含まれている。
イーサネットOAM機能においては、「ポート+VLAN」の組み合わせに対して、保守機能点としてMEPを設定できる。MEPが設定されると、そのポートとVLANに属する保守管理フレーム(「OAMフレーム」とも呼ばれる。)は終端され、MEPを超えた下流へは転送されない。MEPはフレーム伝送の方向毎に設定され、それぞれ「DownMEP」と「UpMEP」と呼ばれる。DownMEPは、装置外から入力される保守管理フレームを受信したポートで終端するMEPである。DownMEPのポートでは、そのポートから装置外の方向へ保守管理フレームの送信も行う。
UpMEPは、装置内でフレームがスイッチされ、出力ポートが決定された後に出力されるポート+VLANに対して設定される。例えばシャシー型のスイッチであれば、バックボードの方向からラインユニットへ入力される保守管理フレームを終端するMEPである。UpMEPのポートでは、そのポートからバックボードの方向へ保守管理フレームの送信も行う。MEPの向きとは反対方向から保守管理フレームが到着した場合は、当該フレームを廃棄する。
保守管理フレームを使ってネットワークを管理する範囲は、両端のMEPに挟まれた区間となる。広い範囲を管理するために使用するMEPと、狭い範囲を管理するために使用するMEPとを区別するために、同じ「ポート+VLAN」に対して、複数個のMEPを設定でき、またこれらを識別するためにMEPのレベルを設定できる。レベルの値は0から7の範囲を使用し、値が小さいものほど狭い範囲の管理に使用する。保守管理フレームのPDU(Protocol Data Unit)はレベルの値を含み、保守管理フレームを受信した装置において、当該装置が管理される管理区間に対応するレベルを持つ保守管理フレームのみ処理することが許可される。MEPに設定されたレベルより大きいレベルが指定された保守管理フレームは、そのMEPで終端されずに、そのMEPを通過する。
一部既述したが、リンク集約が構成されている場合、複数の物理ポートを束ねた論理ポートに対してもUpMEPを設定することができる。論理ポートは、リンク集約技術により複数の物理リンクを束ねた単一の論理リンクの一端となる論理的なポートと言える。言い換えれば、リンク集約技術により束ねられた複数の物理リンクの一端となる複数の物理ポートを論理的に集約した単一のポートと言える。
MEPはブリッジと呼ばれるレイヤ(典型的にはレイヤ2)で動作し、リンク集約のレイヤよりも上位のレイヤで動作する。そのため、リンク集約された場合にMEPを設定する際のポート情報としては物理ポートではなく、論理ポートの情報が使用される。すなわち、MEPはリンク集約により構成された論理ポートを単位として設定される。以下、リンク集約による論理ポートを「トランク」、個々のトランクを識別する番号を「トランクID」と呼ぶ。
イーサネットOAMの機能のうち、ループバック機能で使用するフレームのフォーマットを図1に示す。ループバックでは2種類のフレームを使用し、具体的には、ループバック要求フレーム(以下「LBM」とも呼ぶ。)と、ループバック応答フレーム(以下、「LBR」とも呼ぶ。)を使用する。LBMとLBRのいずれのフォーマットも図1に示す通りである。LBMとLBRは、VLANタグの次のEtherTypeおよびOpcode(オペレーションコード)で判定される。VLANタグがない場合は、MACアドレス直後のEtherTypeおよびOpcodeで判定される。
ループバックとは、一般によく知られている、ネットワーク上の任意の指定区間の疎通性を確認する機能である。すなわち、疎通性を確認したい区間の一端の保守機能点からループバック情報を含むLBMを送出し、折り返し点として指定された他端の保守機能点から返送されたLBRを送信元が受信することで、指定区間の疎通性を確認する。
2つのMEPに挟まれた区間内(途中)に位置するポートでは、MIP(Maintenance Intermediate Point)と呼ばれる保守機能点を持つこともできる。MIPは、MEPと同様にポート+VLANを単位として設定され、レベルが1つ割り当てられる。MEPで挟まれる区間に複数のMIPが配置されてもよく、個々のMIPを識別するために、例えばポートのMACアドレスが用いられる。MIPでLBMを受信した場合、LBMのレベルがMIPのレベルと一致し、かつ、LBMが示す宛先MACアドレスがMIP自身のMACアドレスと一致すれば、MIPはループバックを折り返す。すなわち、MIPは受信したLBMを終端し、そのLBMに対する応答のLBRを送信する。
図2は、レイヤ2データ通信サービスネットワークの模式図である。同図は、フレームの中継区間にリンク集約技術が適用された例を示している。このネットワークでは、3つのフレーム伝送装置、すなわちスイッチ1(SW1)・スイッチ2(SW2)・スイッチ3(SW3)によって、ユーザサイト1とユーザサイト2の間にデータ通信サービスを提供している。図のPn(nは数字)は、物理リンクにケーブルを接続するためのイーサネットのポートである。
図2において、スイッチ1では、ポート1(P1)で受信したフレームをトランク1へ転送するようにコネクションが設定されている。同様にスイッチ2では、トランク1で受信したフレームをトランク2へ転送するように、スイッチ3では、トランク2で受信したフレームをポート4(P4)へ転送するようにコネクションが設定されている。また、スイッチ1とスイッチ2の間では2つの物理リンクがリンク集約されて、スイッチ1とスイッチ2は論理的なリンクであるトランク1によって接続されている。同様にスイッチ2とスイッチ3の間では3つの物理リンクがリンク集約されて、スイッチ2とスイッチ3はトランク2によって接続されている。
ユーザサイト1内のあるエンドユーザの装置がフレームを送信すると、スイッチ1のP1で受信する。スイッチ1は、その受信位置により、フレームの転送先がトランク1であることを特定すると、フレームの内容を参照し、予め定められたハッシュアルゴリズムによりトランク1の中の1つの物理リンクを転送先として選択する。その結果、例えば、スイッチ1のP2からフレームが出力されて、P2が属する物理リンクを経由してスイッチ2のP1にフレームが到着する。
同様にスイッチ2は、受信したフレームの内容を参照し、予め定められたハッシュアルゴリズムによりトランク2の中の1つの物理リンク、例えばスイッチ2のP4を選択し、P4からフレームを出力する。P4が属する物理リンクを経由してスイッチ3のP2へフレームが到着すると、スイッチ3はトランク2で受信したフレームをP4へ転送し、その結果、P4を経由してユーザサイト2へフレームが届けられる。
このように、リンク集約の区間においては、フレーム毎にハッシュアルゴリズムにより単一の物理リンクが選択される。したがって、例えばユーザサイトから送信される各フレームのMACアドレスが変化することで、選択される物理リンクが変化し、特定の物理リンクに偏らずに、全ての物理リンクがロードバランシングされて利用される。なお、ユーザサイト2からユーザサイト1の方向へフレームを転送するときにも、上記同様にハッシュアルゴリズムにより各物理リンクはロードバランシングされて利用される。
図3は、イーサネットOAMのループバック試験の動作例を示す。同図は、図2で示したネットワークにおいて、イーサネットOAMのループバック試験により、データ通信サービスのエンドツーエンドでのフレーム伝送の正常性を確認するケースを示している。図3の下段では、UpMEPを三角形で示し、LBMとLBRのフレームが2つのUpMEPで挟まれる区間で論理的に転送される様子を長二点鎖線で示している。図3の上段では、LBMとLBRの物理的な転送の経路を長一点鎖線で示している。
図3で示すように、ユーザフレーム(ユーザサイト間で送受信されるフレームであり、すなわち主信号)と同様に、LBMやLBRの場合も、リンク集約区間ではハッシュアルゴリズムにより経路振分けがなされる。したがって、同じUpMEPの間でのループバック試験では、LBMとLBRのMACアドレスは変化しないため、LBMおよびLBRが通過する物理リンクは毎回同じになる。例えば、図3で示すように、LBMをスイッチ1からスイッチ2へトランク1上で転送するときはスイッチ1のP2からスイッチ2のP1へのリンクしか使用されない。このように、UpMEP間でのループバック試験では、LBMやLBRが通過しない区間(経路)については、フレーム伝送の正常性を確認することができない。
ところで、リンク集約の指定リンクにOAMフレームを送出する技術として、非特許文献3の「Ch22.2.2 Creating MEPs」に示されているように、特定のVLANに属さないDownMEPを、リンク集約よりも下のレイヤである物理リンク単位に設定して、ループバック試験を実施する方法が知られている。また、特表2009−543500号公報には、リンク集約により接続された区間で、ループバック試験等のOAM機能を実行する際に、どの物理リンクを使用してフレームを送信するかを指定可能とすることが記載されている。
図4も、イーサネットOAMのループバック試験の動作例を示す。同図は、DownMEP間でループバック試験を実施する場合を示している。同図ではDownMEPを梨地の三角形(点を付した三角形)で示しており、特表2009−543500号公報に記載の技術によると、DownMEPはトランク単位に設定され、装置外へループバックフレームを送信する保守機能点として動作する。また、非特許文献3の「Ch22.2.2 Creating MEPs」に記載の方法によると、物理ポート単位で特定のVLANに属さないDownMEPが設定される。これらの技術によれば、リンク集約によって隣接装置と接続されている場合も、DownMEP間で物理リンクを指定したループバック試験を実施することで各物理リンクの正常性を確認できる。
その一方で、ネットワークのフレーム伝送状態の正常性を確認するためには、装置間の物理リンクを確認するだけでは不十分である。すなわち、装置内部のフレーム転送経路、言い換えれば、装置外部からフレームが入力されたポートから、コネクションにしたがいフレームを装置外へ出力する処理部までの装置内の区間についても、フレーム転送状態の正常性を確認する必要がある。
上述の非特許文献3や特表2009−543500号公報では、このような装置内部のフレーム転送経路を確認することについて何ら記載されていない。非特許文献3によると、図4のネットワークにおいて、白地の三角形で示すUpMEPをトランクとVLANの組み合わせに対して設定し、装置内の対向するUpMEP間でループバック試験を実行することは示されている。しかし、このループバック試験では、LBMおよびLBRが、どれか1つの物理ポートに振分けられる。そのため、リンク集約された全ての物理ポートの組み合わせによる複数のフレーム伝送経路の正常性は確認できない。
このような課題を解決する一例として、ループバック試験においてLBMやLBRが装置内の複数区間のそれぞれを通過するように、フレームの内容を変化させることも考えられる。例えば、ハッシュ演算が所定の結果になるように、保守者がループバックフレームに特定値(特定のMACアドレス値等)を設定して試験することも考えられる。しかし、この方法では、保守者が装置内経路の振分けのためのハッシュアルゴリズムを理解した上で、複数のループバックフレームのデータを個別に設定する必要がある。そのため、保守者の負担が増加し、また確認作業に長い時間を要してしまう。
例えば、図2のスイッチ2のように、装置内でのフレーム転送が、あるリンク集約された論理ポートと、別のリンク集約された論理ポートとの間でなされる場合を考える。トランク1の物理ポート数は2(P1とP2)、トランク2の物理ポート数は3(P3,P4,P5)であるので、トランク1とトランク2間のコネクションでフレームを転送する物理ポートの組み合わせの経路数は、トランク1からトランク2の方向で2×3=6となる。
さらにループバックの応答フレームが転送される反対方向では物理的な経路が同じとは限らないため、同じ試験を反対方向でも実行し、全ての物理リンクの組み合わせを網羅するように繰り返し確認することが必要になる。その結果、合計で12個の装置内経路に対して個々にループバックフレームを作成して試験する必要がある。また、リンク集約を構成する物理ポート数が多いほど作業量は増加し、保守者の負担も増すことになる。また、特定の入力ポートと出力ポートの組み合わせだけを試験する場合にも、装置外で特定の情報(ヘッダ情報等)を設定した試験フレームを作成し、装置に入力する必要があり、簡易な操作で確認できない問題もあった。
そこで本実施の形態では、リンク集約を用いてフレームを伝送する装置において、装置内における複数のフレーム転送経路のフレーム転送状態の正常性を、保守者の負担の少ない方法で確認可能にする技術を提案する。
具体的には、実施形態の一態様としてのフレーム伝送装置は、装置外からフレームを入力するポートと、装置内に設定されているコネクションにしたがってフレームを出力するポートとの間の、装置内転送区間に、入力ポートに対応する保守機能点から出力ポートに対応する保守機能点までループバック要求情報を含むフレームを転送するための手段と、入力ポートがリンク集約による論理ポートであれば、ループバック要求のフレームを生成し送信する際に、送信元となるポートを変化させた複数のフレームを作成し、リンク集約の全物理ポートに対応した複数の装置内区間をフレーム毎に巡回させて送信する処理部を備えるものである。
また、ループバック要求のフレームを送信した物理ポートを記憶する手段を持ち、ループバック要求のフレームが装置内を転送され、出力ポートに対応する保守機能点で受信した後に、ループバック応答情報を含むフレームを生成する際、記憶したループバック要求の送信元ポート情報をもとに、ループバック要求の転送経路とは反対方向にループバック応答を送信する処理部を備える。
また、装置内に設定されているコネクションの出力側ポートがリンク集約による論理的ポートであれば、ループバック要求のフレームを生成し送信する際に、フレームの送信先となるポートを変化させた複数のフレームを作成し、リンク集約の全物理ポートに対応した複数の装置内区間をフレーム毎に巡回させて送信する処理部を備える。
また、装置内に設定されているコネクションの入力側ポートと出力側ポートの両方がリンク集約による論理的ポートであれば、ループバック要求のフレームを生成し送信する際に、フレームの送信元となるポートを変化させ、かつ、フレームの送信先となるポートを変化させた複数のフレームを作成し、リンク集約の全物理ポートの組み合わせに対応した複数の装置内区間内に複数のフレームを送信する処理部を備える。
また、ループバック要求のフレームを生成し送信する際に、入力ポートがリンク集約による論理ポートの構成であれば、保守者が、ループバック要求フレームの送信元となる物理ポートを指示する手段を備え、指示されたリンク集約の特定の物理ポートに対応した装置内区間に送信する処理部を備える。
また、ループバック要求のフレームを生成し送信する際に、装置内に設定されているコネクションの出力側ポートがリンク集約による論理ポートの構成であれば、保守者が、ループバック要求フレームの送信先となる物理ポートを指示する手段を備え、指示されたリンク集約の特定の物理ポートに対応した装置内区間に送信する処理部を備える。
また、装置内に設定されているコネクションの入力側ポートと出力側ポートの両方がリンク集約による論理的ポートであれば、保守者が、ループバック要求フレームの送信元となる物理ポートを指示する手段、ループバック要求フレームの送信先となる物理ポートを指示する手段を備え、指示されたリンク集約の特定の物理ポートに対応した装置内区間に送信する処理部を備える。
また、実施の形態のフレーム伝送装置が備える保守機能点は、ループバック要求のフレームを生成する保守機能点はMEPであり、ループバック要求フレームを受信してループバック応答フレームを送信する保守機能点もMEPである処理部を含む。また、ループバック要求のフレームを生成する保守機能点はMEPである一方、ループバック応答フレームを送信する保守機能点はMIPである処理部も含む。
実施の形態で提案するフレーム伝送装置によると、リンク集約を構成する全ての物理ポートに対応する複数の装置内区間について、保守管理フレームを用いて、フレーム伝送状態が正常か否かを自動的に、かつ、網羅的に確認することができる。これにより、保守者による簡易な操作、および短い時間で、リンク集約が構成されたフレーム伝送装置内部の複数のフレーム伝送経路の正常性を網羅的に確認することができる。
また、ループバック応答のフレームを、ループバック要求のフレームとは反対方向に転送して送信元に返すことで、リンク集約を構成する全ての物理ポートに対応する複数の装置内区間における双方向のフレーム伝送状態の正常性を効率的に確認できる。また、リンク集約を構成する複数の物理ポートの中から、試験対象の特定の装置内区間に対応する特定の物理ポートを保守者が直接指定可能となり、特定の装置内区間でのフレーム転送状態が正常か否かを、保守者による簡易な操作、および短い時間で確認できる。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態のフレーム伝送装置を詳細に説明する。以下の説明では、フレーム伝送装置は、イーサネットフレームをVLANにもとづいて転送するスイッチ機器(例えばレイヤ2スイッチやマルチレイヤスイッチ)である。特に、シャーシ型の構造を有する伝送装置とする。
シャーシ型の構造のメリットは、ボックス型と異なり、一部のユニットが故障しても、装置全体の運用を止めずに故障部位のみ交換できることが挙げられる。ただし、ユニット間を接続するための部品点数はボックス型に比べて一般的に増加するため、装置内経路の正常性を確認する重要性が高い。なお実施の形態で提案するフレーム伝送装置の技術は、シャーシ型の構造を有する装置に限定されず、ボックス型の構造を有する装置をはじめ、フレームを送受信する機能ブロックを複数個搭載し、すなわち複数のポートを備えるフレーム伝送装置全般に適用可能であることはもちろんである。
図5は、実施の形態のフレーム伝送装置の外観を示す斜視図である。ラインユニット51・ラインユニット52・ラインユニット53のそれぞれは、複数のインタフェースポート(以下、「物理ポート」と呼ぶ。)を有している。各ラインユニットの各ポート(P1〜Pn)には、エンドユーザの端末装置が接続されることがあり、また、他のフレーム伝送装置が接続されることがある。ラインユニットを実装する位置は、スロット番号1〜3により識別される。
図6は、フレーム伝送装置のハードウェア構成を模式的に示す。同図は、フレーム伝送装置50が3つのラインユニットを持つ場合の構成を示している。ラインユニット51〜ラインユニット53は、バックボード54との間に、3方路の出力と、3方路の入力を持つ。各ラインユニットのインタフェースポート(P1〜Pn)には、ポート毎に、VLANが1個または複数個割り当てられる。1つのポートに複数個のVLANが割り当てられる場合、フレームが属するVLANは、各フレームに付与されるVLANタグ内のVLAN−IDにより識別される。フレーム伝送装置50が外部装置と送受信するフレームのフォーマットを図7に示す。このフレームは「イーサネットフレーム」「MACフレーム」と呼ばれる。VLAN−ID(図7ではVIDと表記する)は、VLANタグ内の12ビットの値であり、1から4094の範囲の数値が設定される。
フレーム伝送装置50と、隣接するフレーム伝送装置間でリンク集約が構成され、フレーム伝送装置50において複数の物理ポートを束ねた論理ポートが設定された場合、VLANは物理ポート単位ではなく論理ポート単位に割り当てられる。実施の形態ではその論理ポートをトランクと呼ぶ。各トランクを識別するために、装置内でユニークなトランクIDが採番される。以下の説明において単に「ポート」と呼ぶ場合、特に断らない限り、リンク集約が構成されている場合は複数の物理ポートを集約した論理ポート(すなわちトランク)を意味し、リンク集約が構成されていない場合は物理ポートを意味する。
フレーム伝送装置50内でのポイントツーポイントの転送の単位を「コネクション」とも呼ぶ。コネクションは、「入力ポートとVLANの組み合わせ」に対して、1つの転送先ポートが設定されたテーブルで表現される。転送先ポートは、スロット番号とポート番号(ポートの識別子)で表現されるか、またはトランクIDで表現される。このテーブルをコネクション設定テーブルと呼ぶ。
図8はコネクション設定テーブルを示す。図8の物理ポートフィールドには、フレームが入力されたポートの識別子が設定され、VLAN−IDフィールドには、入力フレームのVLAN−IDが設定される。宛先スロット番号フィールドと、宛先ポート番号フィールドには、入力フレームを装置内で転送すべき先を示すスロット番号とポート番号が設定される。既述したように、スロット番号とポート番号に代えてトランクIDが設定されることもある。
コネクション設定テーブルは、ラインユニットのテーブル格納メモリに格納され、テーブル内にはさらに、装置内を転送した後に当該フレームを装置外へ出力する際に付与するべきVLAN−IDも設定される。実施の形態では、コネクションを予め静的に定めたコネクション設定テーブルを参照してフレームの転送先を決定することとするが、他の方法により転送先を決定してもよい。例えば、レイヤ2のスイッチではVLAN毎のMACアドレス学習の検索によって、また、レイヤ3のスイッチでは宛先IPアドレスによるルーティングテーブルの検索によって、フレームの転送先を求める方法が知られており、これらの方法によりフレームの転送先を決定してもよい。
トランクに属する物理ポートは、コネクション設定テーブル内の転送先として設定されることはない。言い換えれば、転送先がリンク集約の構成(すなわち論理ポート)であれば必ずトランクIDが設定される。同一のトランクに属する物理ポート同士の間ではコネクションは設定されない。
図9は、フレーム伝送装置の機能構成を示すブロック図である。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置、電子回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
フレーム伝送装置50は、ラインユニット51、ラインユニット52、ラインユニット53、バックボード54、設定制御ユニット55を備える。ラインユニットはインタフェース盤(インタフェースカード)とも呼ばれ、図5で示したように複数の物理ポートを有する。なお、フレーム伝送装置50は、フレーム伝送装置50に収容するリンク数やリンクの転送速度に応じて、ラインユニットを随時増設可能な構成である。バックボード54は、ラインユニット51、ラインユニット52、ラインユニット53、設定制御ユニット55を相互に接続する。
設定制御ユニット55は、制御盤(監視制御盤)とも呼ばれ、フレーム伝送装置50全体の動作を統括的に制御する。例えば、各ラインユニットへの保守データの設定、各ラインユニットからの状態データの監視、各ラインユニットの状態遷移の制御、保守者との状態設定信号のインタフェース処理等を実行する。詳細は後述するが、設定制御ユニット55は、各ラインユニットを制御して、保守管理フレームを用いた装置内経路の正常性監視処理を実行する「監視部」としても動作する。
設定制御ユニット55は、CPU55a、メモリ55b、保守IF55cを有する。CPU55aは、設定制御ユニット55における種々のデータ処理を実行する。メモリ55bは、CPU55aによる処理対象のデータを格納し、また各種の設定情報を記憶する記憶装置である。保守IF55cは、保守者の端末とのインタフェース機能を提供する。例えば保守IF55cは、保守者端末から試験を指示するデータを受信して、そのデータをメモリ55bに格納し、CPU55aに試験処理を実行させる。また保守IF55cは、CPU55aが作成した試験結果を示すデータをメモリ55bから取得して保守者端末へ送信し、保守者端末にて試験結果を参照可能にする。
図10は、フレーム伝送装置におけるリンク集約の一例を示す。同図では同一のトランクに属する物理ポートを破線で囲んで示している。トランクID1は、スロット1のポート1、スロット2のポート1の2つの物理ポートで構成され、トランクID2は、スロット1のポート4、スロット2のポート4、スロット3のポート4の3つのポートで構成されている。各トランクIDと、そのトランクを構成するスロットおよび物理ポートの情報は、ラインユニットおよび設定制御部のテーブル格納メモリに記憶される(後述のリンク集約構成テーブル202)。
図11は、ラインユニットを詳細に示すブロック図である。同図の構成は、フレーム伝送装置50のラインユニット51、ラインユニット52、ラインユニット53で共通である。ラインユニットは、複数のイーサネットポートと、コネクション設定テーブル201と、リンク集約構成テーブル202と、MEP設定テーブル203と、MIP設定テーブル204と、入力フレーム処理部111と、装置内信号送信部113と、装置内信号受信部114と、出力フレーム処理部115を備える。ここでは、4つのイーサネットポート、P1・P2・P3・P4を備えることとしている。なお設定制御ユニット55は、ラインユニット51〜ラインユニット53内の各テーブルへの設定情報を管理し、バックボード54を経由して各ラインユニットへの設定指示を実行する。
入力フレーム処理部111は、P1〜P4のそれぞれで受信されたフレームからVLAN−IDを抽出する。そして、入力ポート位置とVLAN−IDの組み合わせをキーとして、コネクション設定テーブル201(図8)を参照する。その結果、入力フレーム処理部111は、フレームを装置内で転送する際の、宛先のスロット番号と物理ポート番号、または宛先のトランクIDを決定する。
宛先がトランクIDの場合、入力フレーム処理部111は、ハッシュアルゴリズムにより1つの物理ポートを選択する。具体的には、入力フレーム処理部111は、リンク集約構成テーブル202を参照して、トランクIDに対応する複数のスロット番号と物理ポート番号の組み合わせの中から、ヘッダ情報等をハッシュ演算した結果に対応するスロット番号と物理ポート番号の組み合わせを1つ選択する。図12は、リンク集約構成テーブル202を示す。同図は、図10の例に対応しており、トランクID1とトランクID2のそれぞれに、スロットとポートの複数の組み合わせを対応づけている。なお、ヘッダ情報等をハッシュ演算した結果と比較し、1つの組み合わせを特定するための情報(ハッシュ値等)が、各レコードにさらに格納されてよい。
入力フレーム処理部111は、宛先のスロット番号と物理ポート番号の情報を、装置内での転送のためのヘッダ(以下「装置内ヘッダ」と呼ぶ。)に設定する。そして、装置内ヘッダを付加したフレームを、宛先スロットへの経路に対応する装置内信号送信部113へ転送する。装置内信号送信部113は、フレーム伝送装置50が有する各スロットに対応づけて設けられてよく、入力フレーム処理部111から渡されたフレームを、バックボード54を介して、対応するスロットに収容されたラインユニットへ送信する。
図13は、フレームに付加される装置内ヘッダの例を示す。入力フレーム処理部111は、装置内ヘッダに、フレームを装置外へ出力するときに付与すべきVLAN−IDの値も設定する。さらに入力フレーム処理部111は、装置内ヘッダに、フレーム送信元の情報として送信元スロット番号および送信元物理ポート番号も設定する。また図13では不図示であるが、送信元のVLAN−IDをさらに装置内ヘッダに設定してもよい。このフレーム送信元の情報は、入力フレーム処理部111で処理した位置を示す情報と言え、また、フレームの入力位置を示す情報とも言える。
図11に戻り、設定制御ユニット55からの保守管理フレームを送信する場合、保守管理フレームは、バックボード54を経由してラインユニットの入力フレーム処理部111に入力される。その経路を図1の経路151で示している。この場合、保守管理フレームの送信先スロット番号、送信先物理ポート番号は設定制御ユニット55が決定し、保守管理フレームの装置内ヘッダにこれらの情報を設定する。設定制御ユニット55が保守管理フレームの装置内ヘッダの内容を設定することで、ハッシュアルゴリズムによらず、設定制御ユニット55が指定する送信元および送信先に応じた装置内経路で保守管理フレームが転送される。入力フレーム処理部111は、設定制御ユニット55から受信した保守管理フレームを、送信先スロット番号で特定されるスロットへの経路に対応する装置内信号送信部113へ転送する。
装置内信号送信部113は、入力フレーム処理部111から転送されてきたフレーム(ユーザフレームおよび保守管理フレーム)をバックボード54へ転送する。装置内信号受信部114は、バックボード54から転送されてきたフレーム(ユーザフレームおよび保守管理フレーム)を出力フレーム処理部115へ転送する。
出力フレーム処理部115は、装置内信号受信部114から転送されてきたフレームを受信し、フレームの装置内ヘッダに設定されたポート番号とVLAN−IDにしたがって、受信したフレームを対応するポートから装置外へ出力する。
図14はMEP設定テーブルを示し、図15はMIP設定テーブルを示す。各テーブルでは、物理ポート、VLAN−ID、MEPもしくはMIPの設定有無、MEPもしくはMIPのレベルが対応づけて格納される。
出力フレーム処理部115は、装置内信号受信部114から転送されてきたフレームを保守管理フレームと判定した場合、フレームの装置内ヘッダに設定されたポート番号とVLAN−IDをキーとしてMEP設定テーブル203およびMIP設定テーブル204を参照する。その結果、ポート番号とVLAN−IDの組み合わせにMEPもしくはMIPが設定されていて、レベルの条件を充足すれば、当該保守管理フレームを受信して終端し、装置外部への出力を抑制する。そして、当該保守管理フレームを設定制御ユニット55へ転送し(図11の経路152)、または、送信元のラインユニットへの応答送信を実行する(図11の経路153)。このとき出力フレーム処理部115は、保守管理フレームの装置内ヘッダに、装置内信号受信部114から受信したときの情報を設定する。このように出力フレーム処理部115は、保守管理フレームに対する応答処理を実行する「応答部」としても動作する。
実施の形態において、フレーム伝送装置50のコネクション上で転送される保守管理フレームは、図1に示したループバック試験用のLBMおよびLBRである。保守管理フレームか否かは、VLANタグの次のEtherType値が予め定められたOAM用のEtherTypeの値(例えば0x8902)を示しているかにより識別される。またLBMとLBRとはOpcodeの値により識別される。
以下、フローチャートを参照しつつ、第1の実施の形態のフレーム伝送装置50における特徴的な構成および動作を説明する。
図16(a)および図16(b)は、フレーム伝送装置50の動作を示すフローチャートである。また図17は、図2に対応し、第1の実施の形態のレイヤ2データ通信サービスネットワークを模式的に示している。図17のスイッチ2は、図10に対応するトランク構成となっている。具体的には、スロット1のラインユニット51のポート1(以下「S1P1」)とスロット2のラインユニット52のポート1(以下「S2P1」)を束ねたトランク1が設定されている。またスロット1のラインユニット51のポート4(以下「S1P4」)と、スロット2のラインユニット52のポート4(以下「S2P4」)と、スロット3のラインユニット53のポート4(以下「S3P4」)を束ねたトランク2が設定されている。そして、トランク1とトランク2の間にコネクションが設定されており、トランク1に設定されたUpMEPと、トランク2に設定されたUpMEPがスイッチ2内で対向している。
図18は、図17のスイッチ2におけるコネクション設定テーブルを示す。図18の(a)はスロット1のラインユニット51、図18の(b)はスロット2のラインユニット52、図18の(c)はスロット3のラインユニット53のコネクション設定テーブル201の内容をそれぞれ示している。トランク1およびトランク1に属する物理ポートにはVLANーID=100が割り当てられており、トランク2およびトランク2に属する物理ポートにはVLAN−ID=200が割り当てられている。
図16(a)および図16(b)では、フレーム伝送装置内のコネクションにもとづくフレーム転送経路(フレーム転送状態)の正常性を確認することを目的に、保守者がループバック試験を指示した場合に、その指示に応じて設定制御ユニット55のCPU55aが実行する動作を示している。以下のフローチャートの説明では、図17のスイッチ2において、トランク1のUpMEPを起点としたループバック試験の実行指示を保守者から受け付けたことを想定する。図18で示すようにスイッチ2で予め設定された装置内のコネクションでは、LBMの転送先としてトランク2が指定されており、図17で示すようにトランク2にもUpMEPが予め設定されている。
設定制御ユニット55は、保守IF55cを介して、保守者端末からループバック試験の要求を受信する(S14−1)。この試験要求は、試験の起点とするポートとVLAN−IDの指定、および、UpMEPを起点とする旨の指定を含む。典型的に保守者は、試験の起点とするポートがリンク集約に係るもの(すなわち論理ポート)であればトランクIDを指定する。設定制御ユニット55は、スロット番号と物理ポートの組み合わせ、および、トランクIDの一覧を示すリストを予め保持し、そのリストを参照して、試験の起点となるポートがトランクIDで指定されたか、スロット番号と物理ポート番号で指定されたかを判定する。
トランクIDで指定された場合(S14−2のYes)、リンク集約構成テーブル202を参照して、そのトランクに属する全ての物理ポートの情報を取得する。そして、LBMの送信元ポートとして、それらのスロット番号と物理ポート番号の複数の組み合わせを記憶する(S14−3)。試験の起点とするポートが、トランクIDではなく、スロット番号と物理ポート番号で指定された場合は(S14−2のNo)、その情報をLBMの送信元ポートとして1つ記憶する(S14−4)。なお、試験の起点とするポートにトランクが設定されていても、すなわち試験の起点がリンク集約による論理ポートであっても、保守者は、そのトランクに属するスロット番号および物理ポート番号を明示的に指定してもよい。設定制御ユニット55は、試験の起点とするポートにトランクが設定されていても、保守者がスロット番号および物理ポート番号を明示的に指定した場合は、そのトランクに属する指定のスロットおよび物理ポートのみ送信元として選択する。
設定制御ユニット55は、スロット番号により特定されるスロットに収容されたラインユニット(以下、「特定ラインユニット」とも呼ぶ。)のコネクション設定テーブル201(図18)を参照する。そして、試験の起点となるポート(例えばポート番号)とVLAN−IDをキーとして、そのキーに対応づけられた転送先のポート情報を取得する(S14−5)。設定制御ユニット55は、転送先のポート情報がトランクIDを示すものか否かを判定する。トランクIDである場合(S14−6のYes)、特定ラインユニットのリンク集約構成テーブル202(図12)を参照し、そのトランクに属する全ての物理ポートの情報を取得する。そして、LBMの送信先ポートとして、それらのスロット番号と物理ポート番号の複数の組み合わせを記憶する(S14−7)。転送先のポート情報がトランクIDではなく、スロット番号と物理ポート番号の1つの組み合わせであれば(S14−6のNo)、その1つの組み合わせをLBMの送信先ポートとして記憶する(S14−8)。
設定制御ユニット55は、上記の各ステップで記憶したLBM送信元ポートの情報と、LBM送信先ポートの情報にしたがって、LBM送信用テーブルを作成し、メモリ55bに格納する(S14−9)。図19は、LBM送信用テーブルを示す。同図は、図10のリンク集約が構成されているとき、トランクID=1を送信元、トランクID=2を送信先とするループバック試験において作成されるテーブルの例を示している。番号フィールドにはLBMを送信する順番が格納される。実施の形態では、複数のLBMが順番に1つずつ送信されることとするが、複数のLBMが並行して同時に送信されてもよい。
LBM送信用テーブルの送信元フィールドには、LBM送信元のスロット番号および物理ポート番号が格納される。また送信先フィールドには、LBM送信先のスロット番号および物理ポート番号が格納される。図19では、図18と同様に、スロット番号をSnで表現し、物理ポート番号をPnで表現している。応答受信状態フィールドには、LBM送信後、LBRを受信したか否かを示す値が格納される。LBMの送信時点では初期値として「応答なし」を設定しておく。
このように設定制御ユニット55は、リンク集約による単一の論理ポートを複数の物理ポートへ展開し、送信元の物理ポートと送信先の物理ポートの複数個の組み合わせを網羅するようLBM送信用テーブルを設定する。例えば、図19では、送信元の物理ポート2個×送信先の物理ポート3個=6レコードを作成する。これにより、6レコードに対応する6つのLBMによって、トランク1からトランク2へのフレーム転送に使用される6つのフレーム転送経路の正常性を網羅的に確認する。また、LBMへの応答であるLBRの受け付け状況を確認することにより、トランク2からトランク1へのフレーム転送に使用される6つのフレーム転送経路の正常性も同時に確認する。
次に図16(b)で示すように、設定制御ユニット55は、LBMの送信個数をカウントするためのカウンタnを1で初期化する(S14−10)。設定制御ユニット55は、LBM送信用テーブルのn番目に格納された送信元情報と送信先情報を装置内ヘッダに設定したLBMを作成する(S14−11)。そして、スロット番号で特定されるスロットに収容されたラインユニットへLBMを送信する(S14−12)。LBM送信用テーブルのレコード数分、言い換えれば、送信元のスロットおよび物理ポートと送信先のスロットおよび物理ポートの組み合わせを網羅する個数分(図19では6個)のLBMの送信を完了するまで(S14−13のNo)、nをインクリメントし(S14−14)、S14−11へ戻る。LBM送信用テーブルのレコード数分、LBMを送信すると(S14−13のYes)、S14−15へ進む。
設定制御ユニット55は、LBMに対する応答であるLBRを受け付けた旨の通知がラインユニットから転送されてくることを予め定められた一定時間、例えば3秒間待つ(S14−15)。その間にLBRがラインユニットから転送されてくると(S14−16のYes)、LBRの装置内ヘッダの情報を参照して、そのLBRがどのLBMへの応答かを特定する。後述するようにLBRでは、LBMの送信元情報(スロット番号+物理ポート番号)と送信先情報が入れ替えられている。したがって、LBRの送信先情報が、LBM送信用テーブルの特定レコードの送信元情報と一致し、かつ、LBRの送信元情報が、LBM送信用テーブルの特定レコードの送信先情報と一致する場合に、当該LBRを、当該特定レコードのLBMへの応答として特定してもよい。
設定制御ユニット55は、LBRが受け付けられたLBM送信用テーブル内のLBMレコードの応答受信状態を「応答あり」に更新する(S14−17)。LBRを受け付けた旨の通知をラインユニットから受け付けなければ(S14−16のNo)、S14−17をスキップする。図20は、応答受信状態が更新されたLBM送信用テーブルの例を示している。受信待ち時間、例えば3秒が未経過であれば(S14−18のNo)、S14−15に戻る。受信待ち時間が経過すると(S14−18のYes)、設定制御ユニット55は、各LBMに対応する応答受信状態を示す情報をループバック試験結果として、保守IF55cを介して保守者端末へ通知する(S14−19)。例えば、図20に示すように、ループバック試験の送信元と送信先を対応づけた複数の装置内経路のそれぞれについての応答受信状態を示す画面のデータや、各経路の応答受信状態を記録した試験結果ファイルを保守者端末へ送信して、保守者に試験結果を確認させてもよい。
このように、ループバック試験の起点側にトランクが構成されていても、保守者はトランクIDを指定してループバック試験を一度起動すれば、トランクに属する全ての物理ポートの組み合わせによる複数のフレーム伝送経路の正常性を確認できる。同様に、ループバック試験の折り返し側にトランクが構成されていても、保守者はトランクに属する物理ポートを意識することなくループバック試験を一度起動すれば、トランクに属する全ての物理ポートの組み合わせによる複数のフレーム伝送経路の正常性を確認できる。
例えば、図20に示す応答受信状態が試験結果として通知された場合、保守者は、スイッチ2において、スロット1のポート1〜スロット3のポート4間のLBM転送経路もしくはLBR転送経路の少なくとも一方が異常であることを把握できる。また、スロット2のポート1〜スロット2のポート4間のLBM転送経路もしくはLBR転送経路の少なくとも一方が異常であることを把握できる。これにより迅速な保守作業を支援できる。特にシャーシ型の装置の場合、フレーム転送経路単位に正常性を報知することで、異常なフレーム転送経路に係るユニットの交換を支援できる。
なお、図19の例はLBM送信元とLBM送信先の両方がトランクである場合を示しているが、いずれか一方がトランクである構成や、いずれもトランクでない構成であっても、図16(a)および図16(b)のフローチャートに示す処理が可能である。また、フローチャートのS14−2のYes、S14−4で示すように、LBMの送信元がトランクであっても、保守者はトランクではなく特定のスロット番号と物理ポート番号を明示的に指定でき、特定の一部の区間のみを対象としてループバック試験を実行させることもできる。
図21も、フレーム伝送装置50の動作を示すフローチャートである。同図は、各ラインユニット(ラインユニット51、ラインユニット52、ラインユニット53)が設定制御ユニット55から転送されてきたLBMを処理するための、入力フレーム処理部111の動作を示している。入力フレーム処理部111は、設定制御ユニット55から転送されてきたLBMのデータと、その送信指示を受信する(S17−1)。入力フレーム処理部111は、受信したLBMの装置内ヘッダを参照して出力すべきスロット番号を特定し、そのスロット番号に予め対応づけられた装置内信号送信部113へ、装置内ヘッダを付加したLBMを転送する(S17−2)。これにより、装置内経路(バックボード54)を介して送信先のラインユニットまでLBMを伝送させる。
図22も、フレーム伝送装置50の動作を示すフローチャートである。同図は、各ラインユニットがバックボード54側から転送されてきたLBMおよびLBRを処理するための、出力フレーム処理部115の動作を示している。出力フレーム処理部115は、装置内信号受信部114を介して、装置内経路で伝送されたフレームを受信する(S18−1)。出力フレーム処理部115は、受信フレームのEtherType値を確認し、受信フレームが、保守管理フレームのLBMもしくはLBRか、または保守管理フレーム以外(典型的にはユーザフレーム)かを判定する(S18−2)。S18−2において、受信フレームを保守管理フレーム以外と判定した場合、受信フレームの装置内ヘッダで指定されたポートを経由して装置外へフレームを出力する(S18−10)。
S18−2において受信フレームをLBMと判定した場合、出力フレーム処理部115は、MEP設定テーブル203(図14)を参照し、LBMの装置内ヘッダに設定された転送先ポートとVLANの組み合わせに対してMEPが設定されているか否かを判定する(S18−3)。本実施の形態におけるスロット1のラインユニット51におけるMEP設定テーブル203には、トランク2に設定されたMEP情報として、例えば、物理ポート「4」、送信VLAN−ID「200」、MEP設定有無「有り」、MEPレベル「2」のレコードが設定されてよい。MIP設定テーブル204についても同様のレコードが設定されてよい。
MEPが設定されており、かつ、受信したLBMのレベルとMEPのレベルが一致していれば、出力フレーム処理部115はLBMに応答することを決定する。その一方、MEPが未設定、または、受信したLBMのレベルよりMEPのレベルが小さい場合は、LBMに応答しないことを決定する。LBMに応答しない場合は(S18−4のNo)、S18−10へ進み、LBMを装置外へ出力する。不図示であるが、受信したLBMのレベルよりMEPのレベルが大きい場合は、受信したLBMを廃棄する。
LBMへの応答を決定した場合(S18−4のYes)、出力フレーム処理部115は、LBMに対する応答データであるLBRを生成する。このとき、受信したLBMの装置内ヘッダの送信元情報と送信先情報を入れ替えてLBR用の装置内ヘッダを設定し、その装置内ヘッダをLBRへ付加する(S18−5)。具体的には、LBMの装置内ヘッダの送信元情報をLBRの装置内ヘッダの送信先情報とし、LBMの装置内ヘッダの送信先情報をLBRの装置内ヘッダの送信元情報とするよう設定する。出力フレーム処理部115は、装置内ヘッダの情報にもとづいて、送信先のスロット番号に予め対応づけられた装置内信号送信部113へLBRのデータを転送する(S18−6)。不図示であるが、LBRの装置内ヘッダに設定する送信VLAN−IDは、LBMの装置内ヘッダに付与されている送信先ポートとVLAN−IDにより、コネクション設定テーブルを参照することで得られる。出力フレーム処理部115は上記の方法で得た送信VLAN−IDをLBRの装置内ヘッダに設定してもよい。
このように、LBMの送信元をLBRの送信先として設定することにより、装置内部においてLBMの転送方向とは反対方向の経路にてLBRを転送させる。具体的には、装置内経路(バックボード54)を介して、LBRの送信先として指定したポートに対応するラインユニットであり、すなわちLBMの送信元のラインユニットへLBRを伝送させる。LBMの送信元のラインユニットは、図22のS18−7以降の処理を実行する。
S18−2において受信フレームをLBRと判定した場合、出力フレーム処理部115は、MEP設定テーブル203(図14)を参照し、LBRの装置内ヘッダに設定された転送先ポートとVLANの組み合わせに対してMEPが設定されているか否かを判定する(S18−7)。MEPが設定されており、かつ、受信したLBRのレベルとMEPのレベルが一致していれば、出力フレーム処理部115は、当該MEPで受信すべきLBRと判定する。その一方、MEPが未設定、または、受信したLBRのレベルよりMEPのレベルが小さい場合は、受信すべきLBRではないと判定する。受信すべきLBRでないと判定した場合は(S18−8のNo)、S18−10へ進む。不図示であるが、受信したLBRのレベルよりMEPのレベルが大きい場合は、受信したLBRを廃棄する。
自身のポートに設定されたMEPで受信すべきLBRと判定した場合(S18−8のYes)、出力フレーム処理部115は、装置内ヘッダとともにLBRを設定制御ユニット55へ転送する(S18−9)。既述したように、出力フレーム処理部115から通知されたLBRにもとづいて、設定制御ユニット55は、LBM送信用テーブルの応答受信状態を逐次更新する。
実施の形態では、OAM機能のうちLBを使用し、保守管理フレームとしてループバックフレームを使用したが、装置内におけるフレーム伝送状態の確認方法がLBに限られないことは当業者には理解されるところである。例えば、OAM機能の中のCC機能を使用して装置内経路の正常性を片方向ずつ確認してもよい。この場合、設定制御ユニット55は、LBM送信用テーブルにフレーム転送方向毎のフレーム伝送状態を格納するフィールドを作成してもよく、例えば、図18のテーブルにおいて送信元と送信先を入れ替えたレコードをさらに設けてもよい。CC送信先のラインユニットの出力フレーム処理部115は、CCフレームを受け付けた場合に、そのCCフレームの情報を設定制御ユニット55へ通知し、設定制御ユニット55は、LBM送信用テーブルのフレーム伝送状態を、CCの転送方向毎に更新してもよい。
(第2の実施の形態)
図23は、第2の実施の形態におけるレイヤ2データ通信サービスネットワークの模式図である。第2の実施の形態のフレーム伝送装置は、図23のスイッチ2に示すように、ループバックを折り返す側が、トランクに設定されたMIPである点で、第1の実施の形態のフレーム伝送装置と異なる。他の条件は第1の実施の形態と同じである。
図24は、第2の実施の形態におけるフレーム伝送装置の動作を示すフローチャートであり、ラインユニットの出力フレーム処理部115の動作を示している。また、図24は図22に対応し、図24のS22−1〜S22−10は、図22のS18−1〜S18−10に対応する。図24において、図22のフローチャートと異なる部分はS22−3であり、他は図21と同じである。
S22−2において受信フレームをLBMと判定した場合、出力フレーム処理部115は、MIP設定テーブル204(図15)を参照し、LBMの装置内ヘッダに設定された転送先ポートとVLANの組み合わせに対してMIPが設定されているか否かを判定する(S22−3)。出力フレーム処理部115は、MIPが設定されており、かつ、受信したLBMのレベルとMIPのレベルが一致し、かつ、LBMの宛先MACアドレスが転送先ポートのMACアドレスと一致すれば、LBMに応答することを決定し(S22−4のYes)、S22−5へ進む。その一方、MIPが未設定、受信したLBMのレベルとMIPのレベルが不一致、LBMの宛先MACアドレスが転送先ポートのMACアドレスと不一致のいずれかに該当すれば、LBMに応答しないことを決定し(S22−4のNo)、S22−10へ進む。
このように、LBMを用いたループバック試験の折り返しとして、MEPではなくMIPを設定しておくことも可能である。すなわち、第1の実施の形態で提案した技術と、第2の実施の形態で提案した技術により、MEPやMIPを種々の態様で配置したフレーム伝送装置に対応でき、その内部のフレーム伝送経路の正常性を効率的に確認できる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態として、LBMの転送先として、スロット番号およびポート番号を明示的に指定するループバック試験指示を保守者から受け付けた場合のフレーム伝送装置50の処理を説明する。他の条件は第1の実施の形態と同じである。
図25は、第3の実施の形態におけるフレーム伝送装置の動作を示すフローチャートであり、設定制御ユニット55の動作を示している。また図25は図16(a)に対応する。具体的には、図25のS23−1〜S23−4は、図16(a)のS14−1〜S14−4に対応し、図25のS23−7は、図16(a)のS14−9に対応する。ただしS23−1において、保守者からの試験指示は転送先の指定を含む場合がある。具体的には、装置内でのループバック試験の折り返し点としてのループバックフレームの送信先を示すスロット番号と物理ポート番号の指定を含む場合がある。
S23−3またはS23−4を実行後、設定制御ユニット55は、保守者からの試験指示において、LBM転送先のスロット番号と物理ポート番号が指定されているかを判定する。LBM転送先のスロット番号と物理ポート番号が指定されていれば(S23−4のYes)、設定制御ユニット55は、指定された転送先の情報をLBM転送先として記憶する(S23−5)。その一方、LBM転送先のスロット番号と物理ポート番号が指定されていなければ(S23−4のNo)、設定制御ユニット55は、図16(a)のS14−5〜S14−8の処理を実行する(S23−6)。すなわち、送信先のスロット番号と物理ポート番号をコネクション設定テーブル201およびリンク集約構成テーブル202を参照して自動で決定する。送信先がトランクIDであれば、そのトランクに属する複数の物理ポートをLBM転送先として自動で決定する。以降の動作は第1の実施の形態のフレーム伝送装置50と同じである。
このように、LBMの転送先を保守者が明示的に指定することで、正常性の確認が必要な装置内区間だけを直接指定して試験を実施できる。その一方、LBMの転送先を保守者が指定しない場合は、コネクションの設定およびリンク集約の構成にしたがって、装置内における複数のフレーム伝送経路を網羅するようフレーム伝送装置50が自律的にLBM転送先を決定する。
第1の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせることで以下の処理を実現できる。すなわち、LBMの送信元と送信先の両方にトランクが構成されており、保守者が、LBMの送信元と送信先の一方について特定の物理ポートを指定し、他方については指定しなかった場合に、設定制御ユニット55は、保守者が指定した特定の物理ポートと、指定対象外のトランクに属する複数の物理ポートの組み合わせを網羅するようLBM送信用テーブルを作成し、複数のLBM・LBRの送受を制御する。また、LBMの送信元と送信先の両方にトランクが構成されており、保守者が、LBMの送信元と送信先の両方についてそれぞれ1つの物理ポートを指定した場合は、設定制御ユニット55は、送信元のトランクに属する複数の物理ポートのうち指定された特定の物理ポートと、送信先のトランクに属する複数の物理ポートのうち指定された特定の物理ポートとの間で1つのLBM・LBRの送受を制御する。
以上、本発明を第1から第3の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せによりいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、第1から第3の実施の形態では、ITU−T Y.1731 EthernetOAMを例として示したが、実施の形態を適用可能な技術はこれに限られない。例えば、ITU−T G.8113.1のMPLS−TP OAMのPseudowireレイヤのUpMEPおよびMIPについても適用可能であることは当業者には理解されるところである。
上述した第1から第3の実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、第1から第3の実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
50 フレーム伝送装置、 51,52,53 ラインユニット、 54 バックボード、 55 設定制御ユニット、 111 入力フレーム処理部、 115 出力フレーム処理部、 201 コネクション設定テーブル、 202 リンク集約構成テーブル、 203 MEP設定テーブル、 204 MIP設定テーブル。

Claims (12)

  1. 複数のポートと、
    前記複数のポート間で所定の保守管理フレームを装置内部で転送させることにより、装置内部におけるフレーム転送状態の正常性を確認する監視部と、
    を備え、
    保守管理フレームの送信元である第1のポート、及び、前記保守管理フレームの送信先である第2のポートのうちの前記第1のポートが、リンク集約により複数の物理ポートを論理的に束ねた論理ポートである場合に、前記監視部は、論理ポートと複数の物理ポートとを管理する情報に基づいて、前記第1のポートに対応する複数の物理ポートを特定し、特定した前記複数の物理ポートのそれぞれを送信元のポートとして選択し、前記複数の物理ポートから前記第2のポートへ複数の保守管理フレームを転送させることを特徴とするフレーム伝送装置。
  2. 複数のポートと、
    前記複数のポート間で所定の保守管理フレームを装置内部で転送させることにより、装置内部におけるフレーム転送状態の正常性を確認する監視部と、
    を備え、
    保守管理フレームの送信元である第1のポート、及び、前記保守管理フレームの送信先である第2のポートのうちの前記第2のポートが、リンク集約により複数の物理ポートを論理的に束ねた論理ポートである場合に、前記監視部は、論理ポートと複数の物理ポートとを管理する情報に基づいて、前記第2のポートに対応する複数の物理ポートを特定し、特定した前記複数の物理ポートのそれぞれを送信先のポートとして選択し、前記第1のポートから前記複数の物理ポートへ複数の保守管理フレームを転送させることを特徴とするフレーム伝送装置。
  3. 複数のポートと、
    前記複数のポート間で所定の保守管理フレームを装置内部で転送させることにより、装置内部におけるフレーム転送状態の正常性を確認する監視部と、
    を備え、
    保守管理フレームの送信元である第1のポート、及び、前記保守管理フレームの送信先である第2のポートのうちの前記第1のポートと前記第2のポートの両方が、リンク集約により複数の物理ポートを論理的に束ねた論理ポートである場合に、前記監視部は、論理ポートと複数の物理ポートとを管理する情報に基づいて、前記第1のポートに対応する複数の物理ポートと前記第2のポートに対応する複数の物理ポートとをそれぞれ特定し、特定した前記第1のポートに属する複数の物理ポートのそれぞれを送信元のポートとして選択するとともに、特定した前記第2のポートに属する複数の物理ポートのそれぞれを送信先のポートとして選択し、送信元の物理ポートと送信先の物理ポートの組み合わせを網羅するよう複数の保守管理フレームを転送させることを特徴とするフレーム伝送装置。
  4. 記監視部は、前記複数の物理ポートの中の特定の物理ポートを前記保守管理フレームの送信元のポートとする旨の指定を受け付けた場合に、前記特定の物理ポートから前記第2のポートへ前記保守管理フレームを転送させることを特徴とする請求項1に記載のフレーム伝送装置。
  5. 前記保守管理フレームは、ループバック要求のフレームであり、
    前記ループバック要求のフレームを前記第2のポートに設定された保守機能点で受信し、前記ループバック要求のフレームで指定された送信元の物理ポートを送信先として指定したループバック応答のフレームを、前記ループバック要求のフレームの転送方向とは反対方向に送信する応答部をさらに備えることを特徴とする請求項1または4に記載のフレーム伝送装置。
  6. 記監視部は、前記複数の物理ポートの中の特定の物理ポートを前記保守管理フレームの送信先のポートとする旨の指定を受け付けた場合に、前記第1のポートから前記特定の物理ポートへ前記保守管理フレームを転送させることを特徴とする請求項2に記載のフレーム伝送装置。
  7. 前記保守管理フレームは、ループバック要求のフレームであり、
    前記ループバック要求のフレームを前記第2のポートに設定された保守機能点で受信し、前記第1のポートを送信先として指定したループバック応答のフレームを、前記ループバック要求で送信先として指定された物理ポートから、前記ループバック要求のフレームの転送方向とは反対方向に送信する応答部をさらに備えることを特徴とする請求項2または6に記載のフレーム伝送装置。
  8. 記監視部は、前記第1のポートと前記第2のポートのいずれかについて特定の物理ポートを前記保守管理フレームの送信元もしくは送信先のポートとする旨の指定を受け付けた場合に、指された特定の物理ポートと、指定対象外の論理ポートに属する複数の物理ポートとの組み合わせを網羅するよう複数の保守管理フレームを転送させることを特徴とする請求項3に記載のフレーム伝送装置。
  9. 記監視部は、前記第1のポートに属する複数の物理ポートの中の特定の物理ポートを前記保守管理フレームの送信元のポートとする旨の指定であり、かつ、前記第2のポートに属する複数の物理ポートの中の特定の物理ポートを前記保守管理フレームの送信先のポートとする旨の指定を受け付けた場合に、指された送信元の物理ポートから送信先の物理ポートへ前記保守管理フレームを転送させることを特徴とする請求項3に記載のフレーム伝送装置。
  10. 前記保守管理フレームは、ループバック要求のフレームであり、
    前記ループバック要求のフレームを前記第2のポートに設定された保守機能点で受信し、前記ループバック要求のフレームで指定された送信元の物理ポートを送信先として指定したループバック応答のフレームを、前記ループバック要求で送信先として指定された物理ポートから、前記ループバック要求のフレームの転送方向とは反対方向に送信する応答部をさらに備えることを特徴とする請求項3、8、9のいずれかに記載のフレーム伝送装置。
  11. 前記応答部は、前記ループバック要求のフレームを前記第2のポートに設定されたMIP(Maintenance Intermediate Point)で受信し、前記ループバック要求のフレームを、前記ループバック要求のフレームの転送方向とは反対方向に送信することを特徴とする請求項5、7、10のいずれかに記載のフレーム伝送装置。
  12. 複数のポートを備えるフレーム伝送装置が、
    前記複数のポート間で所定の保守管理フレームを装置内部で転送させることにより、装置内部におけるフレーム転送状態の正常性を確認するステップを実行し、
    前記確認するステップは、保守管理フレームの送信元である第1のポート、及び、前記保守管理フレームの送信先である第2のポートのうちの前記第1のポートと前記第2のポートの両方が、リンク集約により複数の物理ポートを論理的に束ねた論理ポートである場合に、論理ポートと複数の物理ポートとを管理する情報に基づいて、前記第1のポートに対応する複数の物理ポートと前記第2のポートに対応する複数の物理ポートとをそれぞれ特定し、特定した前記第1のポートに属する複数の物理ポートのそれぞれを送信元のポートとして選択するとともに、特定した前記第2のポートに属する複数の物理ポートのそれぞれを送信先のポートとして選択し、送信元の物理ポートと送信先の物理ポートの組み合わせを網羅するよう複数の保守管理フレームを転送させるステップを含むことを特徴とする正常性確認方法。
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