JP6166641B2 - 重み係数算出装置、アダプティブアレー受信装置、及び、重み係数算出方法 - Google Patents

重み係数算出装置、アダプティブアレー受信装置、及び、重み係数算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、重み係数算出装置、アダプティブアレー受信装置、及び、重み係数算出方法に関する。
近年の光アクセス等の普及に伴った様々な大容量サービスに対応するため、無線通信の伝送速度の向上が要求されている。占有する周波数帯域と伝送速度とは比例するため、周波数帯域を拡大することにより、これを実現することができる。しかし、実際の周波数資源は有限であるため、周波数帯域の拡大には限界がある。また、WiFi(登録商標)をはじめ、WiMAX(登録商標)やLTE(登録商標)のような様々な無線アクセスシステムが普及しており、特にこれらのシステムに割り当てられているマイクロ波帯の周波数資源は逼迫している状況にある。
そこで、限られた周波数資源環境下において伝送容量を向上するためには、送受信局に複数のアンテナを具備し、MIMO(Mutiple−Input Multiple−Output)又はマルチユーザMIMO(MU−MIMO)技術の適用による空間分割多重伝送が有効である。この手法を拡張し、複数の基地局間における伝搬路(チャネル)情報、送信信号及び受信信号を共有又は一括で扱う集中制御局を配置し、(MU−)MIMO技術を適用することにより、隣接する基地局間の干渉を除去可能とする基地局連携も有効である。これらの技術は、通信を行う全てのアンテナ間(干渉源も含む)のチャネル情報を事前に把握することにより、同一チャネル干渉を抑圧する重み係数(ウェイト)を直接的に算出することを可能とする。しかし、当該チャネル情報を推定するためには、送受信間で互いに既知である参照信号(トレーニング信号)が必要であり、一般に、アンテナ数に比例して参照信号によるオーバーヘッドが増大する。
一方、受信された干渉信号に関する事前情報を必要とせず干渉抑圧を可能とする技術として、アダプティブアレーアンテナが有効である(非特許文献1及び非特許文献2を参照)。重み係数を算出するアルゴリズムとしてはさまざま存在するが、中でも、パワー・インバージョン・アダプティブ・アレー(PIAA:Power Inversion Adaptive Array)、固有ビームスペース・アダプティブ・アレー(EBAA:Eigen‐vector Beamspace Adaptive Array)、及び、定包絡線アルゴリズム(CMA:Constant Modulus Algorithm)は、参照信号のような事前情報を必要とせずに、干渉抑圧を可能とするブラインド型の重み係数算出アルゴリズムである。
アダプティブアレーアンテナを用いた空間分割多重伝送において、ブラインド型の重み係数算出アルゴリズムは、参照信号のような事前情報によるオーバーヘッドがないため、アンテナ数が増大するほど有効である。パワー・インバージョン・アダプティブ・アレー(PIAA)、及び、固有ビームスペース・アダプティブ・アレー(EBAA)は、比較的簡単な演算で実装可能であり、繰り返し処理を伴わずに、受信信号の相関行列から直接的に重み係数を算出可能である。一方、定包絡線アルゴリズム(CMA)は、繰り返し処理を伴い、最も大きい受信信号を捕捉して、それ以外の受信信号を十分に抑圧することが可能である。
菊間信良、「アダプティブアンテナ技術」、オーム社、2003年10月 畑中,唐沢,"突発的に発生する強い干渉波に耐性を有するソフトウェアアンテナ−アレーアンテナ相関行列第2固有値のパワーインバージョン特性を利用した−,"電子情報通信学会論文誌. B, 通信 J85-B(7), 1086-1094, 2002-07-01
しかしながら、パワー・インバージョン・アダプティブ・アレー(PIAA)、及び、固有ビームスペース・アダプティブ・アレー(EBAA)において最小固有値に対応する固有ベクトルを用いた方式は、信号対干渉比(SIR:Signal−to−Interference Ratio)が正値である場合、所望信号と干渉信号との電力比(受信信号の電力比)が小さいほど、受信された所望信号が抑圧されてしまうので、干渉抑圧効果が限定的となる。一方、定包絡線アルゴリズム(CMA)は、信号対干渉比が負値である場合(所望信号よりも干渉信号の電力が大きい場合)、受信された所望信号が抑圧されてしまうので、干渉抑圧効果が得られない。このように、重み係数算出装置は、大きな干渉抑圧効果を得ることができない、という問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、大きな干渉抑圧効果を得ることができる重み係数算出装置、アダプティブアレー受信装置、及び、重み係数算出方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、受信された所望信号及び干渉信号を含む受信信号に基づいて第1重み係数を算出する第1重み係数算出部と、前記第1重み係数を初期値として、前記受信信号に適用する第2重み係数を算出する第2重み係数算出部と、を備えることを特徴とする重み係数算出装置である。
本発明の一態様は、前記第1重み係数算出部が、第1アルゴリズムにより、前記第1重み係数を算出し、前記第2重み係数算出部が、第2アルゴリズムにより、前記第2重み係数を算出することを特徴とする重み係数算出装置である。
本発明の一態様は、前記第1重み係数算出部が、前記第1アルゴリズムとしてのパワー・インバージョン・アダプティブ・アレー又は固有ビームスペース・アダプティブ・アレーにより、前記第1重み係数を算出し、前記第2重み係数算出部が、前記第2アルゴリズムとしての定包絡線アルゴリズムにより、前記第2重み係数を算出することを特徴とする重み係数算出装置である。
本発明の一態様は、前記第1重み係数算出部が、前記固有ビームスペース・アダプティブ・アレーにより前記第1重み係数を算出する場合、前記受信信号の受信品質に基づいて、前記第1重み係数として固有ベクトルを選択することを特徴とする重み係数算出装置である。
本発明の一態様は、前記第1重み係数算出部が、前記受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記受信信号の受信品質が前記予め定められた条件を満たさない場合、前記第1重み係数を算出する処理を停止することを特徴とする重み係数算出装置である。
本発明の一態様は、前記第1重み係数算出部が、前記受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記受信信号の受信品質が前記予め定められた条件を満たす場合、前記第1重み係数を前記初期値として前記第2重み係数算出部に出力し、前記受信信号の受信品質が前記予め定められた条件を満たさない場合、予め定められた係数を前記初期値として前記第2重み係数算出部に出力することを特徴とする重み係数算出装置である。
本発明の一態様は、受信された所望信号及び干渉信号を含む無線周波数信号に受信処理を施し、前記所望信号及び前記干渉信号を含む受信信号を生成する無線部と、前記受信信号に基づいて第1重み係数を算出する第1重み係数算出部と、前記第1重み係数を初期値として、前記受信信号に適用する第2重み係数を算出する第2重み係数算出部と、前記受信信号に前記第2重み係数を乗算する乗算器と、前記第2重み係数の乗算された前記受信信号を、全ての前記無線部について加算する加算器と、加算された前記受信信号に復調処理を施す復調部と、を備えることを特徴とするアダプティブアレー受信装置である。
本発明の一態様は、重み係数算出装置における重み係数算出方法であって、第1重み係数算出部が、受信された所望信号及び干渉信号を含む受信信号に基づいて第1重み係数を算出するステップと、第2重み係数算出部が、前記第1重み係数を初期値として、前記受信信号に適用する第2重み係数を算出するステップと、を有することを特徴とする重み係数算出方法である。
本発明によれば、第1重み係数算出部は、受信された所望信号及び干渉信号を含む受信信号に基づいて第1重み係数を算出する。第2重み係数算出部は、第1重み係数を初期値として、受信信号に適用する第2重み係数を算出する。これにより、重み係数算出装置、アダプティブアレー受信装置、及び、重み係数算出方法は、大きな干渉抑圧効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態における、アダプティブアレー受信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における、アダプティブアレー受信装置の動作手順の例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における、指向性パターンの例を示す図である。 本発明の第1実施形態における、評価関数の収束速度の例を示す図である。 本発明の第2実施形態における、アダプティブアレー受信装置の動作手順の例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における、アダプティブアレー受信装置の動作手順の例を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1には、アダプティブアレー受信装置の構成例が、ブロック図により示されている。アダプティブアレー受信装置100は、アンテナ110と、無線部120と、重み係数算出装置130と、乗算器140と、加算器150と、復調部160とを備える。
アダプティブアレー受信装置100は、アンテナ110‐1〜110‐K(Kは1以上の整数)を備える。つまり、アンテナ110は、複数でもよい。以下、アンテナ110‐1〜110‐Kに共通する事項については、符号を省略して、「アンテナ110」と表記する。アンテナ110は、第1チャネルを経由した所望信号と、第2チャネルを経由した干渉信号と、を含む無線周波数(RF:Radio Frequency)信号を受信する。
無線部120は、アンテナ110毎に備えられる。すなわち、アダプティブアレー受信装置100は、無線部120‐1〜120‐Kを備える。以下、無線部120‐1〜120‐Kに共通する事項については、符号を省略して、「無線部120」と表記する。
無線部120‐k(kは、符号1〜Kのいずれか)は、アンテナ110‐kに受信された無線周波数信号に受信処理を施すことにより、無線周波数信号を受信信号(ベースバンド信号)に変換する。ここで、受信処理は、例えば、帯域外の周波数成分を除去するためのフィルタ処理、アナログ/デジタル(A/D)変換処理等を含む。無線部120は、無線周波数信号から変換された受信信号を、重み係数算出装置130に出力する。
重み係数算出装置130は、第1重み係数算出部131と、第2重み係数算出部132とを備える。第1重み係数算出部131は、第1重み係数を算出する。第1重み係数は、無線周波数信号から変換された受信信号に適用される第2重み係数を算出する際の初期値とされる重み係数である。
第1重み係数算出部131には、所望信号及び干渉信号を含む受信信号ベクトルXが、無線部120‐1〜120‐Kから入力される。受信信号ベクトルXから得られる自己相関行列Rxxは、式(1)により表される。
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第1重み係数算出部131は、繰り返しを伴わない算出処理の一例として、パワー・インバージョン・アダプティブ・アレー(PIAA)により、第1重み係数を算出してもよい。パワー・インバージョン・アダプティブ・アレー(PIAA)により算出される第1重み係数WPIAAは、Rxxを用いて、式(2)及び式(3)により表される。
Figure 0006166641
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ここで、Sは、ステアリングベクトルを表す。パワー・インバージョン・アダプティブ・アレーは、所望信号及び干渉信号の電力比を反転(パワー・インバージョン)させる性質を持っているため、所望信号が干渉信号よりも小さい場合に有効なアルゴリズムである。
第1重み係数算出部131は、繰り返しを伴わない算出処理の一例として、固有ビームスペース・アダプティブ・アレー(EBAA)により、第1重み係数を算出してもよい。固有ビームスペース・アダプティブ・アレーは、自己相関行列Rxxの固有ベクトルv(k=1,…,K)を求め、その固有ベクトルvのいずれかを、第1重み係数WEBAAとして選択するアルゴリズムである。自己相関行列Rxxは、式(4)により表される。固有値Λは、式(5)により表される。固有ベクトルVは、式(6)により表される。ここで、式(7)に表される関係が成り立つ。
Figure 0006166641
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アンテナ数Kが到来波数Lよりも多い(K>L)場合、すなわち、アンテナの自由度に余裕がある場合、第1重み係数として有効なのは、固有ベクトルv〜vである。また、電力レベルの大きい順に到来波が並べられた場合に、k番目に大きい電力レベルの所望信号を得るための第1重み係数WEBAAは、式(8)に表されるように、k番目の固有ベクトルvとなる。
Figure 0006166641
第1重み係数算出部131は、所望信号が干渉信号よりも大きい場合(信号対干渉比が正値である場合)、第1重み係数として固有ベクトルvを選択することにより、所望信号にビームを向け、最大比合成(MRC:Maximal Ratio Combining)と同様の効果を得る第1重み係数を得ることができる。一方、第1重み係数算出部131は、所望信号が干渉信号よりも小さい場合(信号対干渉比が負値である場合)、第1重み係数として固有ベクトルvを選択することにより、所望信号と干渉信号との電力比をパワー・インバージョン・アダプティブ・アレーと同様に反転する性質を有する第1重み係数を、得ることができる。第1重み係数算出部131は、算出した第1重み係数を、第2重み係数算出部132に出力する。
第2重み係数算出部132には、所望信号及び干渉信号を含む受信信号ベクトルXと、第1重み係数とが、第1重み係数算出部131から入力される。第2重み係数算出部132は、無線周波数信号から変換された受信信号に適用する第2重み係数を、繰り返しを伴う算出処理の一例として、定包絡線アルゴリズム(CMA)により算出する。ここで、第2重み係数算出部132は、第1重み係数算出部131により算出された第1重み係数を初期値として、第2重み係数を算出する。第2重み係数を最適化するための評価関数Q(WCMA(m))は、式(9)及び式(10)により表される。
Figure 0006166641
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ここで、WCMA(m)は、受信信号ベクトルXに適用(乗算)する第2重み係数を表す。mは、繰り返し回数を表す。yは、乗算器140からの出力(アレーの出力)を表す。σは、所望の包絡線値を表す。Eは、期待値を表す。Hは、行列の複素共役転置を表す。p及びqは、それぞれ1又は2の値である。
定包絡線アルゴリズム(CMA)は、所望信号が定包絡線性を有している場合、その特性を利用して評価関数Q(WCMA(m))を最小化するように、第2重み係数を繰り返し更新する。CMAによる重み係数を最適化するためのアルゴリズムはいくつか存在するが、ここでは、一例として、LS(Least−Squares)‐CMAにより最適化する例を説明する。
第2重み係数は、p=1、q=2である場合、式(11)〜(13)に基づいて更新される。ここで、*は、複素共役を表す。i(i=1,…,n)は、各信号のサンプル番号を示すインデックスを表す。
Figure 0006166641
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第2重み係数算出部132は、ある時刻においてサンプル数n個の受信信号を保持しておき、式(11)〜(13)に基づく更新を、予め定められた繰り返し回数m回だけ繰り返すことにより、最適化された第2重み係数WCMA(m)を算出する。ここで、第2重み係数WCMA(m)を算出する際の初期値WCMA(1)は、第1重み係数算出部131により算出された第1重み係数である。なお、第1重み係数が算出されていない場合には、第2重み係数WCMA(m)を算出する際の初期値WCMA(1)は、予め定められた値、例えば、式(14)により表される値でもよい。
Figure 0006166641
乗算器140は、アンテナ110毎に備えられる。すなわち、アダプティブアレー受信装置100は、乗算器140‐1〜140‐Kを備える。以下、乗算器140‐1〜140‐Kに共通する事項については、符号を省略して、「乗算器140」と表記する。
乗算器140には、最適化された第2重み係数が、第2重み係数算出部132から入力される。乗算器140‐kは、無線部120‐kから出力される所望信号及び干渉信号を含む受信信号に、第2重み係数を乗算し、第2重み係数を乗算した受信信号を、加算器150に出力する。
加算器150は、第2重み係数を乗算した受信信号を、無線部120‐1〜120Kについて加算し(アレー信号処理)、加算した受信信号を復調部160に出力する。
復調部160は、加算器150により加算された受信信号に、復調処理を施す。ここで、復調部160は、加算した受信信号に直交復調処理を施すことにより、デマッピングされたシンボルを、加算された受信信号から取り出してもよい。復調部160は、取り出したシンボルに誤り訂正復号処理等を施すことにより、最終的なデータ系列を出力する。
なお、第1重み係数及び第2重み係数を算出する処理は、所定周期で実行されてもよい。最適な第2重み係数を得るために要する時間は、受信信号のサンプル数nと、定包絡線アルゴリズムによる繰り返し回数mとに依存する。また、受信信号の信号対雑音比(SNR:Signal−to−Noise Ratio)が所定値よりも低い場合、又は、多くの多値数を取る変調方式(16QAMなど)では、所要のサンプル数n及び繰り返し回数mは、相対的に多くなる。
図2は、アダプティブアレー受信装置の動作手順の例を示すフローチャートである。
(ステップS1)無線部120は、アンテナ110に受信された所望信号及び干渉信号を含む無線周波数信号に受信処理を施し、所望信号及び干渉信号を含む受信信号を生成する。ここで、無線部120‐kは、アンテナ110‐kに受信された所望信号及び干渉信号を含む無線周波数信号に受信処理を施す。
(ステップS2)第1重み係数算出部131は、第1重み係数を算出(例えば、パワー・インバージョン・アダプティブ・アレー、又は、固有ビームスペース・アダプティブ・アレーにより算出)する。
(ステップS3)第2重み係数算出部132は、第1重み係数を、第2重み係数を算出する際の初期値とする。
(ステップS4)第2重み係数算出部132は、第2重み係数を算出(例えば、定包絡線アルゴリズムにより算出)する。
(ステップS5)乗算器140は、無線部120により生成された受信信号に、第2重み係数を乗算する。ここで、乗算器140‐kは、無線部120‐kにより生成された受信信号に、第2重み係数を乗算する。
(ステップS6)加算器150は、第2重み係数の乗算された所望信号及び干渉信号を、無線部120‐1〜120‐Kについて加算する(アレー信号処理)。
(ステップS7)復調部160は、加算された受信信号に、復調処理を施す。
図3には、指向性パターンの例が示されている。横軸は、角度[°]を示す。縦軸は、出力SINR(Signal−to−Interference Noise Ratio)[dB](=出力信号対干渉雑音比)を示す。図3では、第1重み係数算出部131がパワー・インバージョン・アダプティブ・アレーを実行し、第2重み係数算出部132が定包絡線アルゴリズムを実行する場合が、「PIAA w/CMA」と表記されている。また、第1重み係数算出部131が固有ビームスペース・アダプティブ・アレー(第1固有ベクトル)を実行し、第2重み係数算出部132が定包絡線アルゴリズムを実行する場合が、「EBAA w/CMA」と表記されている。
図3では、第2重み係数算出部132が定包絡線アルゴリズムの繰り返し回数(イタレーション回数)は、一例として、5回である。また、信号対雑音比(SNR)は、一例として、20[dB]である。また、第1波の電力レベルを第2波の電力レベルで除算した値(=第1波/第2波)を示す電力比(受信信号の電力比)は、一例として、3[dB]である。
第1波の電力レベルを第2波の電力レベルで除算した値を示す電力比(受信信号の電力比)が3[dB]であるとき、パワー・インバージョン・アダプティブ・アレーのみによる出力SINRは、第1波の角度0[°]方向においておよそ−3[dB]となっている。このように、第1波の電力レベルと第2波の電力レベルとの差が少ないため、干渉抑圧効果は限定的である。また、第1固有ベクトルを用いた固有ビームスペース・アダプティブ・アレーにおいては、最大比合成の効果により第1波の出力SINRを向上させているが、第2波の干渉波に対しては出力SINRを小さくする(ヌルを向ける)効果はなく、干渉抑圧効果としては同様に限定的である。
定包絡線アルゴリズムのみによる干渉抑圧効果は、繰り返し回数(イタレーション回数)が少ないほど限定的である。これは、抑圧対象である第2波(定包絡線アルゴリズムでの干渉波)に向けるヌルと、捕捉対象である第1波(定包絡線アルゴリズムでの所望波)の利得とが、それぞれ不十分だからである。
一方、「PIAA w/CMA」に示されているように、重み係数算出装置130は、抑圧対象である第1波(PIAA w/CMAでの干渉波)に、より深いヌルを向けることができる。また、「EBAA w/CMA」に示されているように、重み係数算出装置130は、抑圧対象である第2波(EBAA w/CMAでの干渉波)に、より深いヌルを向け、捕捉対象である第1波(EBAA w/CMAでの所望波)の利得を大きく得ることができる。
図4には、評価関数の収束速度の例が示されている。横軸は、繰り返し回数(イタレーション回数)を示す。縦軸は、式(9)により表される評価関数Qの値を示す。図4では、第1重み係数算出部131がパワー・インバージョン・アダプティブ・アレーを実行し、第2重み係数算出部132が定包絡線アルゴリズムを実行する場合が、「PIAA w/CMA」と表記されている。また、第1重み係数算出部131が固有ビームスペース・アダプティブ・アレーを実行し、第2重み係数算出部132が定包絡線アルゴリズムを実行する場合が、「EBAA w/CMA」と表記されている。図4では、信号対雑音比(SNR)は、一例として、20[dB]である。また、第1波の電力レベルを第2波の電力レベルで除算した値を示す電力比(=第1波/第2波)は、一例として、3[dB]である。
第1重み係数算出部131は、準最適化した第1重み係数を、第2重み係数を算出する際の初期値とさせるため、「PIAA w/CMA」及び「EBAA w/CMA」にそれぞれ示されているように、定包絡線アルゴリズムのみと比較して評価関数Qの収束を速くすることができる。このことから、第1重み係数算出部131は、定包絡線アルゴリズムの繰り返し回数(イタレーション回数)を少なく設定でき、演算負荷及び処理遅延の低減という効果が得られる。
以上のように、本実施形態に係る重み係数算出装置130は、受信された所望信号及び干渉信号を含む受信信号に基づいて第1重み係数を算出する第1重み係数算出部131と、第1重み係数を初期値として、受信信号に適用する第2重み係数を算出する第2重み係数算出部132と、を備える。
本実施形態に係るアダプティブアレー受信装置100は、受信された所望信号及び干渉信号を含む無線周波数信号に受信処理を施し、所望信号及び干渉信号を含む受信信号を生成する無線部120‐1〜120‐Kと、受信信号に基づいて第1重み係数を算出する第1重み係数算出部131と、第1重み係数を初期値として、受信信号に適用する第2重み係数を算出する第2重み係数算出部132と、受信信号に第2重み係数を乗算する乗算器140‐1〜140‐Kと、第2重み係数の乗算された受信信号を、全ての無線部120(無線部120‐1〜120‐K)について加算する加算器150と、加算された受信信号に復調処理を施す復調部160と、を備える。
本実施形態に係る重み係数算出方法は、重み係数算出装置130における重み係数算出方法であって、第1重み係数算出部131が、受信された所望信号及び干渉信号を含む受信信号に基づいて第1重み係数を算出し、算出した第1重み係数に基づいて初期重み係数を定めるステップと、第2重み係数算出部132が、初期重み係数を初期値として、受信信号に適用する第2重み係数を算出するステップと、を有する。
この構成により、第1重み係数算出部131は、受信された所望信号及び干渉信号に基づいて第1重み係数を算出する。第2重み係数算出部132は、第1重み係数を初期値として、受信信号に適用する第2重み係数を算出する。
換言すれば、無線周波数信号を受信した際に実行するアダプティブアレーの重み係数算出処理において、重み係数算出装置130は、準最適化された第1重み係数を算出し、この第1重み係数を初期値とすることにより、最適化された第2重み係数を算出する。例えば、重み係数算出装置130は、繰り返し処理を伴わないブラインド型の重み係数算出アルゴリズム(例えば、パワー・インバージョン・アダプティブ・アレー、又は、固有ビームスペース・アダプティブ・アレー)で得られた第1重み係数を、繰り返し処理を伴う重み係数算出アルゴリズム(例えば、定包絡線アルゴリズム)により第2重み係数を算出する際の初期値とする。
これにより、重み係数算出装置130、アダプティブアレー受信装置100、及び、重み係数算出方法は、大きな干渉抑圧効果を得ることができる。また、重み係数算出装置130、アダプティブアレー受信装置100、及び、重み係数算出方法は、所望信号と干渉信号との電力比(受信信号の電力比)にかかわらず、例えば、所望信号と干渉信号との電力比が小さい場合でも、大きな干渉抑圧効果を得ることができる。
また、重み係数算出装置130、アダプティブアレー受信装置100、及び、重み係数算出方法は、定包絡線アルゴリズムにより第2重み係数を算出する際の繰り返し回数(イタレーション回数)を抑えることができるため(例えば、図4を参照)、必要な演算量を低減することができる。
第1重み係数算出部131は、第1アルゴリズムにより、第1重み係数を算出してもよい。第2重み係数算出部132は、第2アルゴリズムにより、第2重み係数を算出してもよい。
第1重み係数算出部131は、第1アルゴリズムとしてのパワー・インバージョン・アダプティブ・アレー(PIAA)又は固有ビームスペース・アダプティブ・アレー(EBAA)により、第1重み係数を算出してもよい。第2重み係数算出部132は、第2アルゴリズムとしての定包絡線アルゴリズム(CMA)により、第2重み係数を算出してもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態では、第2重み係数を算出する際の初期値となる第1重み係数を、受信信号の受信品質に基づいて定める点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図5は、アダプティブアレー受信装置の動作手順の例を示すフローチャートである。ステップSa1〜ステップSa7は、図2に示すステップS1〜ステップS7と同様である。
(ステップSa8)第1重み係数算出部131は、第1重み係数を算出する処理を終了させるか否かを判定する。
第1重み係数を算出する処理を終了させる場合(ステップSa8:Yes)、第1重み係数算出部131は、第1重み係数を算出する処理を終了させる。また、第2重み係数算出部132は、第2重み係数を算出する処理を終了させる。例えば、第1重み係数算出部131は、図5に示す動作手順を予め定められた回数だけ繰り返し実行した場合、第1重み係数を算出する処理を終了させてもよい。一方、第1重み係数を算出する処理を終了させない場合(ステップSa8:No)、第1重み係数算出部131及び第2重み係数算出部132は、ステップSa2に処理を戻す。
(ステップSa9)第1重み係数算出部131は、受信信号の受信品質を測定する。ここで、第1重み係数算出部131は、例えば、復調部160による復調処理の結果に基づいて、受信信号号の受信品質を測定してもよい。
(ステップSa10)第1重み係数算出部131は、受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たしているか否か(例えば、予め定められた閾値以上であるか否か)を判定する。受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たしている場合(ステップSa10:Yes)、第1重み係数算出部131及び第2重み係数算出部132は、ステップSa2に処理を戻す。一方、受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たしていない場合(ステップSa10:No)、第1重み係数算出部131及び第2重み係数算出部132は、ステップSa11に処理を進める。
(ステップSa11)第1重み係数算出部131は、初期値となる第1重み係数を、予め定められた値(例えば、[1,0])に更新する。第1重み係数算出部131及び第2重み係数算出部132は、ステップSa4に処理を戻す。したがって、ステップSa11において更新された第1重み係数は、ステップSa4において、第2重み係数を算出する際の初期値として用いられることになる。
以上のように、第1重み係数算出部131は、受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たさない場合、第1重み係数を算出する処理を停止してもよい。
第1重み係数算出部131は、受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たす場合、第1重み係数を初期値として第2重み係数算出部132に出力し、受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たさない場合、予め定められた係数を初期値として第2重み係数算出部132に出力してもよい。
換言すれば、第1重み係数算出部131は、第2重み係数を適用した後に受信信号の受信品質を測定し、予め定められた条件を受信信号の受信品質が満たさない場合には、第1重み係数を更新してから、第2重み係数に最適化処理を施す。
これにより、重み係数算出装置130、アダプティブアレー受信装置100、及び、重み係数算出方法は、チャネルの時変動に対する追従性を向上させることができる。より具体的には、重み係数算出装置130、アダプティブアレー受信装置100、及び、重み係数算出方法は、チャネルの時変動により所望信号と干渉信号との電力比(受信信号の電力比)が逆転しても、これに追従することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、一例として、固有ビームスペース・アダプティブ・アレーにより第1重み係数を算出する場合、受信信号の受信品質に基づいて、第1重み係数算出部131が固有ベクトルを選択する点が、第1実施形態及び第2実施形態と相違する。第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態との相違点についてのみ説明する。
図6は、アダプティブアレー受信装置の動作手順の例を示すフローチャートである。ステップSb1は、図2に示すステップS1と同様である。
(ステップSb2)第1重み係数算出部131は、ブラインド型の重み係数算出アルゴリズムにより、第1重み係数を算出する。ここで、ブラインド型の重み係数算出アルゴリズムは、一例として、固有ビームスペース・アダプティブ・アレーであるものとして説明を続ける。
(ステップSb3)第1重み係数算出部131は、予め定められた条件を受信信号の受信品質が満たすように、受信信号の受信品質に基づいて、第1重み係数として固有ベクトルを選択する。例えば、予め定められた条件を満たす最適な第1重み係数として選択すべき固有ベクトルがどの固有ベクトルであるかは、固有ビームスペース・アダプティブ・アレーによる第1重み係数を算出する処理からは直接判定できない。このため、第1重み係数算出部131は、例えば、予め定められた条件を受信品質が満たさなければ他の固有ベクトルを選択する、という総当たり的な選択処理を実行してもよい。
ステップSb4〜ステップSb8は、図2に示すステップS3〜ステップS7と同様である。ステップSb9は、図5に示すステップSa8と同様である。
(ステップSb10)第1重み係数算出部131は、受信信号の受信品質を測定する。第1重み係数算出部131は、ステップSb3に処理を戻す。
以上のように、第1重み係数算出部131は、固有ビームスペース・アダプティブ・アレー(EBAA)により第1重み係数を算出する場合、受信信号の受信品質に基づいて、第1重み係数として固有ベクトルを選択してもよい。
これにより、重み係数算出装置130、アダプティブアレー受信装置100、及び、重み係数算出方法は、チャネルの時変動に対する追従性を向上させることができる。より具体的には、重み係数算出装置130、アダプティブアレー受信装置100、及び、重み係数算出方法は、チャネルの時変動により所望信号と干渉信号との電力比(受信信号の電力比)が変動しても、これに追従することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、第1重み係数算出部131が実行する算出アルゴリズムは、パワー・インバージョン・アダプティブ・アレー(PIAA)、固有ビームスペース・アダプティブ・アレー(EBAA)に限定されなくてもよい。また、例えば、第2重み係数算出部132が実行する算出アルゴリズムは、定包絡線アルゴリズム(CMA)に限定されなくてもよい。例えば、最大比合成(MRC)や、最小平均二乗誤差(MMSE)法など、その他いかなるアルゴリズムであってもよい。
例えば、アレー信号処理は、無線周波数信号から変換された受信信号(ベースバンド信号)に対して施される代わりに、フィルタを通過した無線周波数信号から変換された中心周波数(IF:Intermediate Frequency)帯の信号に対して施されてもよい。すなわち、第2重み係数算出部132(図1を参照)は、無線周波数信号から変換された受信信号(ベースバンド信号)に適用する第2重み係数を算出する代わりに、例えば、フィルタを通過した無線周波数信号から変換された中心周波数(IF)帯の信号に適用する第2重み係数を算出してもよい。この場合、無線周波数信号を受信信号(ベースバンド信号)に変換する処理は、復調部160より実行されてもよい。
上述した実施形態における重み係数算出装置及びアダプティブアレー受信装置をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
100…アダプティブアレー受信装置、111…アンテナ、120…無線部、130…重み係数算出装置、131…第1重み係数、132…第2重み係数、140…乗算器、150…加算器、160…復調器

Claims (7)

  1. 受信された所望信号及び干渉信号を含む受信信号に基づいて第1重み係数を算出する第1重み係数算出部と、
    前記第1重み係数を初期値として、前記受信信号に適用する第2重み係数を算出する第2重み係数算出部と、
    を備え
    前記第1重み係数算出部は、前記第2重み係数を適用した後の前記受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記受信信号の受信品質が前記予め定められた条件を満たさない場合、前記第1重み係数を算出する処理を停止することを特徴とする重み係数算出装置。
  2. 前記第1重み係数算出部は、第1アルゴリズムにより、前記第1重み係数を算出し、
    前記第2重み係数算出部は、第2アルゴリズムにより、前記第2重み係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の重み係数算出装置。
  3. 前記第1重み係数算出部は、前記第1アルゴリズムとしてのパワー・インバージョン・アダプティブ・アレー又は固有ビームスペース・アダプティブ・アレーにより、前記第1重み係数を算出し、
    前記第2重み係数算出部は、前記第2アルゴリズムとしての定包絡線アルゴリズムにより、前記第2重み係数を算出することを特徴とする請求項2に記載の重み係数算出装置。
  4. 前記第1重み係数算出部は、前記固有ビームスペース・アダプティブ・アレーにより前記第1重み係数を算出する場合、前記受信信号の受信品質に基づいて、前記第1重み係数として固有ベクトルを選択することを特徴とする請求項3に記載の重み係数算出装置。
  5. 前記第1重み係数算出部は、前記第2重み係数を適用した後の前記受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記受信信号の受信品質が前記予め定められた条件を満たす場合、前記第1重み係数を前記初期値として前記第2重み係数算出部に出力し、前記受信信号の受信品質が前記予め定められた条件を満たさない場合、予め定められた係数を前記初期値として前記第2重み係数算出部に出力することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の重み係数算出装置。
  6. 受信された所望信号及び干渉信号を含む無線周波数信号に受信処理を施し、前記所望信号及び前記干渉信号を含む受信信号を生成する無線部と、
    前記受信信号に基づいて第1重み係数を算出する第1重み係数算出部と、
    前記第1重み係数を初期値として、前記受信信号に適用する第2重み係数を算出する第2重み係数算出部と、
    前記受信信号に前記第2重み係数を乗算する乗算器と、
    前記第2重み係数の乗算された前記受信信号を、全ての前記無線部について加算する加算器と、
    加算された前記受信信号に復調処理を施す復調部と、
    を備え
    前記第1重み係数算出部は、前記第2重み係数を適用した後の前記受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記受信信号の受信品質が前記予め定められた条件を満たさない場合、前記第1重み係数を算出する処理を停止することを特徴とするアダプティブアレー受信装置。
  7. 重み係数算出装置における重み係数算出方法であって、
    第1重み係数算出部が、受信された所望信号及び干渉信号を含む受信信号に基づいて第1重み係数を算出するステップと、
    第2重み係数算出部が、前記第1重み係数を初期値として、前記受信信号に適用する第2重み係数を算出するステップと、
    を有し、
    前記第1重み係数を算出するステップでは、前記第1重み係数算出部は、前記第2重み係数を適用した後の前記受信信号の受信品質が予め定められた条件を満たすか否かを判定し、前記受信信号の受信品質が前記予め定められた条件を満たさない場合、前記第1重み係数を算出する処理を停止することを特徴とする重み係数算出方法。
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