JP6166548B2 - 上半身用寝衣 - Google Patents

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Description

本発明は、上半身用寝衣に関し、特に就寝時に寝衣に熱気や湿気がこもらない上半身用寝衣に関する。
特許文献1には、衣服内部の換気機能に優れ、快適に運動が行なえる衣服として、着用時の裾線と着用者の臍点との距離が約0〜7cmとなるように着丈が設定され、前身頃と後身頃の少なくとも一方に1または2以上の開口部を有するニット生地で構成された運動用衣類が提案されている。
当該運動用衣類は、運動の際に衣服と体との間の空間容積が変化することにより、衣服内の空気が入れ換わる「ふいご作用」が利用された衣料である。
特許文献2には、通気度が50cc/cm/secよりも大きい通気部を着丈方向に2箇所以上備え、何れか2箇所の通気部の間に位置する部位がゆとりを有する衣服が提案されている。
当該衣服は、下方に位置する通気部が吸気口となり、上方に位置する通気部が排気口となって、煙突効果により衣服内部で十分な換気が行われることを目指した衣服である。
特開2006−193873号公報 実用新案登録第3175379号公報
通常、夏季用の寝衣は通気性がいい素材を用いて構成されているが、日本のような高温高湿の気候では、このような夏季用の素材で構成された寝衣を着ても、蒸し暑く快適な睡眠が得られない場合が多い。
そこで、特許文献1に記載されたような構成を備えた運動用衣類を寝衣に転用することも考えられるが、着丈が短いため腹部の保温をも目的とする寝衣に適用するには難があり、衣服と体との間の空間容積の運動による変化に起因して衣服内の空気を入れ換えるものであるため、積極的に運動することが無い就寝前や就寝時に着用する寝衣への適用は原理的に困難である。
特に当該運動用衣類は、運動の妨げとならないように、体に沿い易く伸縮特性を備えたニット生地を用いて構成されたものであるという観点でも、安静時には体に沿い易く、衣服と体との間の空間容積の変化が生じる可能性が低い寝衣には適用できなかった。
特許文献2に記載された衣服も、2箇所以上の通気部から選択されるいずれか2箇所の通気部の間に位置する部位の生地にゆとりを設けて、着用者が動いた際に該生地が振動し、「ふいご作用」により一方の通気部から他方の通気部へと肌表面の対流が促進されて、衣服内部の温度や湿度を低減するものであるため、ゆとり部の生地が振動するように着用者が動く必要がある。従って、積極的に運動することが無い就寝前や就寝時に着用する寝衣への適用は上述と同様に困難である。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、着用者が継続的に同じ姿勢であったとしても、寝衣と肌との間の空間に熱気や湿気がこもることを極力回避できる上半身用寝衣を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による上半身用寝衣の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、前身頃と後身頃と袖部を構成する身生地が織地で構成され、肩先から袖下基部に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が標準角度よりも大きく設定されるとともに前記仮想袖刳ラインの長さが標準長さよりも長く設定され、肩幅に対する天幅の比率が標準比率よりも大きく設定され、襟部下縁の曲率が身生地の首周りの曲率よりも小さな値に設定されている点にある。
平面視で肩先から袖下基部に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が標準角度よりも大きく設定されるとともに前記仮想袖刳ラインの長さが標準長さよりも長く設定されているので、着用者の胸周りから腋下部にかけて熱気や湿気がこもり易い領域に比較的大きな空間が形成されるようになる。さらに、肩幅に対する天幅の比率が標準比率よりも大きく設定されているので、首周りの肌が広く露出されるようになる。このような上半身用寝衣の身生地は、布帛で構成されているのでニットのように広範囲に肌面に沿うようなことが無く、就寝前または就寝中の安定した静止姿勢にある着用者の肌面との間に空間が形成され易くなる。特に胸周りから腋下部にかけて比較的大きな空間は、例えば袖口や首周りの開口を通して外部空間と連通するため、肌面近傍の熱気や湿気がそのような袖口または首周りの開口のいずれか一方から外部に流出し易く、それに伴って他方から外気が流入するという空気の循環作用が生じ、その結果、蒸し暑さ等の不快感が大きく軽減されるようになる。
また、例えば寝衣の着用者が起立姿勢であれば、身生地と肌面との間に形成される空間、特に腋から胸元や背中にかけて滞留した熱気や湿気が首周りの開口から上方へ流出し、それに伴って袖口または寝衣の裾から外気が流入することで、空気の対流が促されて蒸し暑さが大きく軽減されるようになる。
襟部下縁の曲率が身生地の首周りの曲率と同等に設定されると、襟部が肌側に寝て首周りが襟部で被覆されて首周りの開口が塞がれ、上述した空気の対流が阻害される虞がある。しかし、襟部下縁の曲率が身生地の首周りの曲率よりも小さな値に設定されていると、首周りで襟が立つようになり、首周りの開口の開放状態が維持されて、外気と寝衣内部との間の空気の対流が促進されるようになる。
尚、このような寝衣のサイズは、成人男子用としてJIS L4004にチェストに基づいた範囲表示が規定され、成人女子用としてJIS L4005にバストサイズに基づいた範囲表示が規定されており、製造会社毎に例えば男性用であればLサイズやMサイズ等に対応した標準パターンが準備されている。上述した標準角度及び標準長さとは、このような標準パターンに基づいた基準となる寝衣の値である。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、肩先から袖下基部に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が5〜15°の範囲に設定されるとともに前記仮想袖刳ラインの長さが25〜40cmの範囲に設定され、肩幅に対する天幅の比率が30〜40%の範囲に設定されている点にある。
肩先から袖下基部に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が5〜15°の範囲に設定されるとともに前記仮想袖刳ラインの長さが25〜40cmの範囲に設定されていれば、着用者の胸周りから腋下部にかけて比較的大きな空間が形成されるようになる。さらに、肩幅に対する天幅の比率が30〜40%の範囲に設定されていれば、首周りの肌が広く露出されるようになる。従って、第一の特徴構成と同様、肌面近傍の熱気や湿気がそのような袖口または首周りの開口のいずれか一方から外部に流れ出るとともに、他方から外気が流入するという空気の循環作用が生じ、その結果蒸し暑さ等の不快感が大きく軽減されるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前身頃が左右に分離形成され、左側前立てが上端側で左側に傾斜し、右側前立てが上端側で右側に傾斜するように形成されている点にある。
上述の構成によれば、左右の前立てが上端側で左右に傾斜しているため、首周りに形成される寝衣の開口がさらに大きくなり、外気と寝衣内部との間の空気の対流がさらに容易に促進されるようになる。
同第の特徴構成は、同請求項に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前身頃が一体形成され、左右胸部の側方に縦方向に複数の微小開口が配列されている点にある。
前身頃が一体に形成されている場合には、左右胸部の側方に縦方向に配列された複数の微小開口を経由して寝衣と肌面との間の空間に滞留した熱気や湿気が外部に流出するとともに、袖口や裾または首周りの開口から外気が流入して、外気と寝衣内部との間の空気の対流が促進されるようになる。
同第の特徴構成は、同請求項に記載した通り、上述の第一から第の何れかの特徴構成に加えて、身幅より裾幅が広く設定されている点にある。
身幅より裾幅が広く設定されていれば、裾部と肌との間に形成される開口からより多量の外気が流入し易くなるため、外気と寝衣内部との間の空気の対流が一層に促進されるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、着用者が継続的に同じ姿勢であったとしても、寝衣と肌との間の空間に熱気や湿気がこもることを極力回避できる上半身用寝衣を提供することができるようになった。
(a)は本発明による男性用の上半身用寝衣の正面図 (a)は本発明による上半身用寝衣と、標準サイズの上半身用寝衣とを対比した説明図 (a)は本発明による上半身用寝衣の着用状態の説明図、(b)は標準サイズの上半身用寝衣の着用状態の説明図 (a)は本発明による上半身用寝衣を着用したときに正面肌側の空気の対流の説明図、(b)は背面肌側の空気の対流の説明図 (a)は別実施形態を示し、本発明による男性用襟なしの上半身用寝衣の説明図、(b)は同男性用襟なしの上半身用寝衣の着用状態の説明図 (a)は別実施形態を示し、本発明による上半身用寝衣の説明図、(b)は同女性用のワンピース型の上半身用寝衣の説明図
以下、本発明による上半身用寝衣を説明する。
図1には、男性用の半袖の上半身用寝衣1が示されている。当該寝衣1は、身生地が布帛で構成され、左右の前身頃2,3と、後身頃4と、左右半袖の袖部5,6と、襟部9を備えている。また、図2には、図1と同一の寝衣1と、標準パターンに基づいて製造されたテーラード襟を備えた標準寝衣10が示されている。
標準寝衣10とは、大量に市販されている既成の上半身用寝衣をいい、成人男子用としてJIS L4004に規定されたチェストに基づいた範囲表示に対応し、成人女子用としてJIS L4005に規定されたバストサイズに基づいた範囲表示に対応するサイズ毎に準備された標準パターンに基づき製造された寝衣である。尚、標準パターンは製造者毎に作成されているが大きな差異は無くほぼ同じパターンである。
図2に示すように、平面視で肩先7から袖下基部8に到る仮想袖刳ラインLの鉛直方向に対する交差角度θが、標準寝衣10の交差角度である標準角度θsよりも大きく設定されるとともに仮想袖刳ラインLの長さDが標準長さDsよりも長く設定され、さらに肩幅W2に対する天幅W1の比率(W1/W2)が標準比率よりも大きく設定されている。尚、着丈はほぼ同一のサイズに維持されている。男性用寝衣と女性用寝衣の何れであっても、また何れのサイズであっても同様である。
例えばLサイズの男性用寝衣の標準角度は約2〜3°であり、当該標準角度よりも150〜500%の範囲に大きく設定されることが好ましい。また、仮想袖刳ラインの標準長さは約20cmであり、125〜200%の範囲に長く設定されることが好ましい。さらに、肩幅W2に対する天幅W1の標準比率は約25%であり、30〜40%の範囲で天幅の比率(W1/W2)が大きくなるように設定されることが好ましい。
換言すると、肩先から袖下基部に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が5〜15°の範囲に設定されるとともに前記仮想袖刳ラインの長さが25〜40cmの範囲に設定され、肩幅に対する天幅の比率が30〜40%の範囲に設定されている。
仮想袖刳ラインLの鉛直方向に対する交差角度θが標準角度θsよりも大きく設定され仮想袖刳ラインLの長さDが標準長さDsよりも長く設定されているので、着用者の胸周りから腋下部にかけて熱気や湿気がこもり易い領域に比較的大きな空間が形成されるようになる。また、肩幅W2に対する天幅W1の比率(W1/W2)が標準比率よりも大きく設定されているので、首周りの肌が広く露出されるようになる。
このような上半身用寝衣1の身生地は、布帛で構成されているのでニットのように広範囲に着用者の肌面に沿うようなことが無く、就寝前または就寝中の安定した静止姿勢にある着用者の肌面との間に広い空間が形成され易くなる。
特に胸周りから腋下部にかけて比較的大きな空間は、例えば袖口5a,6aや首周りの開口9aを通して外部空間と連通するため、肌面近傍の熱気や湿気がそのような袖口5a,6aまたは首周りの開口9aのいずれか一方から外部に流出し易く、それに伴って他方から外気が流入するという空気の循環作用が生じ、その結果、蒸し暑さ等の不快感が大きく軽減されるようになる。周囲温度よりも高温の空気が流路に沿って上昇し、下方から流路に低温の空気が流れ込むいわゆる煙突効果が局所的に発生し、効率的に対流が促されるようになる。
また、例えば寝衣の着用者が起立姿勢であれば、身生地と肌面との空間、特に腋から胸元や背中にかけて滞留した熱気や湿気が首周りの開口9aから上方へ流出し、それに伴って袖口5a,6aまたは寝衣の裾から外気が流入することで、空気の対流が促されて蒸し暑さが大きく軽減されるようになる。
図3(a),(b)には、本発明による寝衣1(図3(a))と標準寝衣10(図3(b))に対する空気の対流の程度が白抜きの矢印で示している。矢印の幅が太い方が外部との間で対流する空気量が多いことを示している。また、図4(a),(b)には、本発明による寝衣1に対する空気の対流の経路が示されている。
図1に示すように、本発明による寝衣1は、襟部9が首周りに接合される台襟9bと台襟9bの上縁に連続する折返し部9cで構成されている。そして、台襟9bの下縁の曲率が身生地の首周りの曲率よりも小さな値に設定されているので、首周りで襟が肌面から立ち上がり、首周りの開口9aの開放状態がさらに顕著になる。従って、外気と寝衣1内部との間の空気の対流がより一層促進されるようになる。このように、襟部9が容易に肌部から立上がるように台襟9bを採用することが好ましいが必須の構成ではない。
尚、襟部9下縁の曲率が身生地の首周りの曲率と同等に設定されると、襟部が肌側に寝て首周りが襟部で被覆されて首周りの開口が塞がれ、上述した空気の対流が阻害されるので、好ましくは無い。図2で示した標準寝衣10のテーラード襟はこのような襟の例であり、冬季には保温性の観点で好ましいが夏季にはむしろ襟を立てた方がいい。
さらに、本発明による寝衣1は、前身頃2,3が左右に分離形成され、左側前立て2aが上端側で左側に傾斜し、右側前立て3aが上端側で右側に傾斜するように形成されている。
左右の前立て2a,3aが上端側で左右に傾斜しているため、ボタンを留めた状態でも、首周りに形成される寝衣1の開口がさらに大きくなり、外気と寝衣1内部との間での空気の対流がさらに容易に促進されるようになる。尚、前立て2a,3aの傾斜始点より下方に最上段のボタンが配置されている。
具体的に左右の前立て2a,3aは、上端から5〜10cmの範囲の所定長さの領域が鉛直方向に対して約10〜20°の範囲で側方に傾斜するように構成されている。直線状で傾斜させてもよいし、曲線状に傾斜させてもよい。
このような寝衣1であれば、就寝中にどのような***で静止していても、身生地と肌面との間に形成される空間が、裾部と左右何れかの袖口との間、裾部と首周りの開口との間、左右何れかの袖口と首周りの開口との間の何れかで連通する確率が高く、そのような連通空間の一方の開口から他方の開口に向けて外気が通流するようになる。また、就寝中に同じ姿勢が維持されるのは稀であり、例えば寝返りしたときに新たな連通空間が形成されるので、その時々に形成された連通空間を介して外気が通流することで、蒸し暑さ等の不快感が大きく軽減されるようになる。
図5(a),(b)には、男性用の寝衣1の別実施形態が示されている。襟部9に折返しが無く、幅数cmの縦襟が形成されている。左右の前立て2a,3aが上端側で左右に傾斜する構成は、図1と同様である。
図6(a)には、寝衣1の別実施形態が示されている。襟部9が曲線形状の角部を備えた折返し部で構成されている。左右の前立て2a,3aが上端側で左右に傾斜する構成は、図1と同様である。
袖部2,3はラグラン袖であるが、平面視で肩先7から袖下基部8に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が、標準寝衣の交差角度である標準角度よりも大きく設定されるとともに仮想袖刳ラインの長さが標準長さよりも長く設定され、肩幅に対する天幅の比率が標準比率よりも大きく設定されている。尚、ラグラン袖を採用した場合でも、肩先7から袖下基部8に到る仮想袖刳ラインが想定されることはいうまでもない。また袖下基部8とは、袖下の縫目と前後身頃の交差部をいう。
袖部2,3が前後身頃と一体に形成され、左右脇部から袖下にかけて、さらに肩継ぎから袖先にかけて縫製される態様の寝衣であっても同様に本発明が適用できる。
図6(b)には、ワンピース型の女性用の寝衣1の別実施形態が示されている。肩先から袖下基部に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が標準角度よりも大きく設定されるとともに仮想袖刳ラインの長さが標準長さよりも長く設定され、肩幅に対する天幅の比率が標準比率よりも大きく設定されている。
前身頃2,3が一体に形成され、左右胸部の側方に縦方向に複数の微小開口20が配列されている。具体的には数mmの開口が連続的に形成された梯子レースにより微小開口20が形成されている
前身頃が一体に形成されている場合には、左右胸部の側方に縦方向に配列された複数の微小開口を経由して寝衣と肌面との間の空間に滞留した熱気や湿気が外部に流出するとともに、袖口や裾または首周りの開口から外気が流入して、外気と寝衣内部との間の空気の対流が促進されるようになる。
上述した何れの実施形態であっても、身幅W3より裾幅W4が広く設定されていることが好ましく、裾部と肌との間に形成される開口からより多量の外気が流入し易くなるため、外気と寝衣1内部との間の空気の対流が一層に促進されるようになる。
身生地を構成する布帛として、綿糸、またはレーヨンやキュプラ等の再生繊維糸を用いた平織りの織地が用いられ、必要に応じてポリエステル等の合成繊維糸が織り込まれてもよい。例えば、経糸及び緯糸に単糸を用いたローン生地や、経緯とも強撚糸を用いたボイル生地や、経糸を張った部分と緩めた部分を交互に配してしぼを作ったサッカー生地等を好適に用いることができる。特にボイル生地は適度なシャリ感と張りを備えた生地であるため、肌との間に空間が形成され易い。
身生地は、120〜260cm/cm/sec.の範囲の通気性を示すことが好ましく、120〜200cm/cm/sec.の範囲がさらに好ましく、120〜150cm/cm/sec.の範囲が特に好ましい。通気性の値が高過ぎると、局所的に身生地を通して熱気や湿気が外部に放出されるようになり、身生地と肌との空間での煙突効果による空気の対流効果が疎外される。また、通気性の値が低過ぎると、逆に身生地と肌との空間で熱気や湿気がこもり易くなる。
身生地は、370〜500g/m・h範囲の透湿度を示すことが好ましく、420〜500/m・hの範囲がより好ましい。
身生地の厚さは、0.50〜0.80mmの範囲が好ましく、0.60〜0.70mmの範囲がより好ましい。
例えば、経糸に40番手の綿の単糸、緯糸に20番手の綿の強撚糸を用いた平織地で身生地を構成すると、生地面の凹凸感で好ましい肌触りを実現できる。
例えば、経糸に20〜40番手の綿の単糸、緯糸に30番手の綿50%とテンセル50%の混紡糸を用いた平織地で身生地を構成すると、吸水性、放熱性に優れた生地となる。
例えば、経糸及び緯糸に40番手の綿の単糸を用いた平織地を表面生地とし、経糸に40番手の綿の単糸、緯糸にポリエステル糸を用い、十数本に1本ポリエステル糸に替えて綿の強撚糸を用いた平織地を裏面生地とするダブルガーゼ生地で身生地を構成すると吸水性に優れた生地となる。
上述した複数の寝衣は、何れも本発明の一例であり、該記載により本発明の範囲が限定されることはなく、各部の具体的構成(生地を構成する織地の種類、糸種、繊度等)は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
本発明は、男女を問わず、就寝中であっても継続的に清涼感を感じることができる寝衣として、好適に使用できる。
1:上半身用寝衣
2:左前身頃
2a:左前立て
3:右前身頃
3a:右前立て
4:後身頃
5:左袖部
6:右袖部
7:肩先
8:袖下基部
9:襟部
10:標準寝衣

Claims (5)

  1. 前身頃と後身頃と袖部を構成する身生地が織地で構成され、
    肩先から袖下基部に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が標準角度よりも大きく設定されるとともに前記仮想袖刳ラインの長さが標準長さよりも長く設定され、肩幅に対する天幅の比率が標準比率よりも大きく設定され、襟部下縁の曲率が身生地の首周りの曲率よりも小さな値に設定されている上半身用寝衣。
  2. 肩先から袖下基部に到る仮想袖刳ラインの鉛直方向に対する交差角度が5〜15°の範囲に設定されるとともに前記仮想袖刳ラインの長さが25〜40cmの範囲に設定され、肩幅に対する天幅の比率が30〜40%の範囲に設定されている請求項1記載の上半身用寝衣。
  3. 前身頃が左右に分離形成され、左側前立てが上端側で左側に傾斜し、右側前立てが上端側で右側に傾斜するように形成されている請求項1または2記載の上半身用寝衣。
  4. 前身頃が一体形成され、左右胸部の側方に縦方向に複数の微小開口が配列されている請求項1または2記載の上半身用寝衣。
  5. 身幅より裾幅が広く設定されている請求項1からの何れかに記載の上半身用寝衣。
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